第1話
ボーイ・ミーツ・ビジターズ
【シナリオデモ開始】
陣代高校 教室
かなめ「ふわぁ…うう、ねむ」
恭子「朝からずっと眠そうだね、カナちゃん」
かなめ「うん…さっさと家に帰って寝るわ」
〔爆発音〕
かなめ「!?」
恭子「い、今の音、玄関の方からだよ!」
かなめ「もしかして、またあいつが!?」
陣代高校 玄関
宗介「…よし」
かなめ「良くない!」
〔ハリセンで叩く音〕
宗介「千鳥…何故、叩く?」
かなめ「何故、じゃないわよ! 今の爆発、あんたの仕業でしょう!」
宗介「誰かが俺の靴箱を勝手に開けた形跡があった。それで、爆弾が仕掛けられた可能性を踏まえ、靴箱ごと爆破処分した」
かなめ「この平和な日本で、学校の靴箱に爆弾なんて仕掛けられてるわけないでしょ!」
〔歩み寄る足音〕
信二「でも、最近は平和だと言い切れないよ。日本でもテロ事件が何度も起きてるしさ」
かなめ「あ、風間君」
信二「それに、こないだもヘリオポリスが崩壊したっていうニュースが流れてたじゃないか」
宗介「ヘリオポリス…L3宙域にあるオーブ首長国連邦の資源コロニーだな」
信二「そう。ザフトのモビルスーツ部隊が侵攻したって話だけど、なんで中立国のコロニーに…?」
宗介「………」
信二「コロニーが崩壊するなんてさ、きっと激しい戦闘があったってことだろうし」
恭子「でも…それって、宇宙の話でしょ?」
宗介「そうでもない。地球連合軍とザフトの戦闘は、地球にも広がりを見せている」
恭子「ナチュラルとコーディネーターの対立…私たちが小さいころから続いてるよね。みんな仲良くっていうのは難しいんだろうけど…」
信二「だね…。ニュースの映像で人型兵器がたくさん見られるのはいいんだけどさ」
かなめ「…物騒なこと言わないでよ。あたしは帰るからね」
宗介「了解した」
かなめ「…ねえ、そんなにピリピリしてあたしの横を歩かないでくれる?」
宗介「そうはいかない。君を守るのが俺の任務だ。事実、敵は君の拉致を図ったからな」
かなめ「そ、それは…」
宗介「テロや抗争の混乱に乗じて襲撃される可能性は高い。君が持っている不思議な力を狙ってな」
かなめ「………」「…だけど、あれから何も起きてないじゃない」
宗介「敵の動きが顕在化していないだけかもしれん」
〔通信のコール音〕
かなめ「あら? あんたに電話?」
宗介(ミスリルからの緊急連絡…)(都内各所でアームスレイブによるテロ発生。その内の数機がこちらに接近。推定目標はチドリ・カナメ…)「千鳥、行くぞ」
かなめ「行くって、どこへ?」
宗介「アームスレイブがここへ来る。狙いは君だ。俺はアーバレストで迎撃する」
かなめ「ええっ!?」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『ボーイ・ミーツ・ビジターズ』
【戦闘マップ1開始】
アル「声紋チェック、開始。姓名、認識番号を」
宗介「相良宗介軍曹、B-3128」
アル「照合完了。サージェント相良と確認。命令を」
宗介「ハッチ閉鎖。モード4に調整開始。バイテラル角、3.5。ECS不可視モード、作動」
アル「ラジャー。ラン、モード4。BMSA、3.5。ECS、アクティベイト」
〔カーソル、前進〕
かなめ「ソースケ!」
宗介「千鳥、君はそこに隠れていろ。何かあれば、渡した通信機で連絡を」
かなめ「う、うん、わかった…。気をつけてね」
〔敵ユニット出現〕
宗介「…来たな。軍や警察では対応できていないか」
アル「肯定」
宗介「…こちらウルズ7。ポジションについた。ウルズ2とウルズ6は?」
カリーニン「ウルズ2と6は敵別動隊と交戦中。陽動であることは明白だが、被害の拡大を防がねばならんのでな」
宗介「こちらにはまだ来られない、と?」
カリーニン「そうだ。チドリ・カナメを護衛しつつ、敵ASを排除しろ。不可能な任務ではない」
宗介「了解。やるぞ、アル」
アル「イエス、サージェント」
〔敵ユニット撃破〕
テロリスト「な、なんだ!?」
テロリスト「どこから撃ってきた!?」
〔味方ユニット出現〕
テロリスト「あ、あいつは!!」
宗介「ASを全て無力化する。千鳥がいる倉庫には近づけさせない」
<戦闘開始>
<宗介が戦闘>
宗介「速やかに敵を掃討する…!」
アル「ラージャ」
<敵全滅・勝利条件達成>
宗介「終わったか」
アル「アクティブ・センサに敵ASの反応なし。残存戦力はないものと…」
〔レーダーの反応音〕
アル「訂正。新たなASが接近中」
〔敵ユニット出現〕
宗介「別動隊は複数いるのか」
〔レーダーの反応音〕
アル「警告。上空に異常現象発生」
宗介「異常…現象?」
アル「特定空間の歪曲を確認。原因は不明」
宗介「敵の兵器か?」
アル「否定。あのような現象を発生させる技術は存在しません」
宗介「ならば、何が…」
かなめ「な、なんなの、この感じ…!?」
〔重力震発生〕
〔味方ユニット出現〕
メグ「そ、空が見える! 大空洞の中じゃないわ!」
リナリア「私たち、光に包まれた…気づいたら、街の中…?」
メグ「ど、どういうこと!? ユンナやサキミたちはどこなの!?」
リナリア「メグ、あれを」
ディーダリオン「う、うう…っ」
メグ「ディーダリオン!」
ディーダリオン「こ、ここは…どこだ?」「あの時、俺は何を…?」
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
メグ「ここ…もしかして、日本!? あたしたちは南極にいたのに!」
リナリア「瞬間移動…空間跳躍…情報が少ない、判断不能」
宗介「あの機体…ASじゃない。モビルスーツか?」
アル「該当すすデータはありません」
メグ「あのマシン、DTなの…!?」
リナリア「DTは南極圏以外…ましてや、日本に存在しない。さらに、サイズが違う」
メグ「た、確かに、かなり小さい…って、ディーダリオンは無事なの!?」
ディーダリオン「………」
リナリオ「損傷部を自己修復中と推測」
テロリスト「なんなんだ、あいつら!?」
テロリスト「構わねえ、やっちまえ!!」
〔メグ&リナリアの周囲に爆発〕
メグ「きゃああっ!!」
アル「敵AS、所属不明機を攻撃」
宗介「テロリストの仲間ではないようだな」
テロリスト「撃て、撃てぇ!!」
〔メグ&リナリアの周囲に爆発〕
リナリア「くううっ!」
ディーダリオン「…!」
〔精神感応音〕
ディーダリオン「うっ!」
???(※顔グラは真っ黒)「善なる心を持つ人間を…生命を守れ…」「それが使命…」
ディーダリオン「う、うう…俺の…」「俺の…使命…」
〔ディーダリオン、敵へ接近〕
メグ「!」
〔ディーダリオンに爆発〕
ディーダリオン「うぐっ!」
メグ「ディーダリオン!」
リナリア「私たちを…!」
テロリスト「かばいやがったか! だったら、奴を集中的に…」
テロリスト「待て、命令が来た! しばらく様子を見ろだとよ!」
〔モニターの開く音〕
カリーニン「ウルズ7、応答しろ」
宗介「少佐、イレギュラーが発生。所属不明機が突如現れ、敵ASから攻撃を受けています」
カリーニン「状況はモニターしている。そのことについて、大佐殿から直接話がある」
テッサ「無事ですか、サガラさん?」
宗介「肯定です、大佐殿」
テッサ「3体の所属不明機ですが、こちらでも該当するデータはありません」「突如出現したことと機体形状を踏まえ、白い機体はかなり特殊な技術を用いて造られた物だと推測できます」「よって、我々ミスリルで彼らを保護し、調査をする必要があります」
宗介「了解。彼らと接触します」
〔宗介、メグへ接近〕
宗介「所属不明機に告ぐ。所属と姓名を教えろ」
メグ「日本語!? じゃあ、やっぱり、ここは!」
宗介「東京だ。お前たちはどこから来た?」
メグ「南極よ! そこにあるMA…」
リナリア「メグ、機密事項に接触」
メグ「そ、そうね…!」
宗介「どうした?」
リナリア「名乗るなら、君が先。君がこちらを知らないように、こちらも君が何者かわからない」
宗介「それは…」
テッサ「一理ありますね。サガラさん、ここからは私が話します」
宗介「了解です、大佐殿」
メグ「大佐って、あたしより年下でしょ!? って言うか、あなたたちは軍隊なの!?」
テッサ「身元を明かせない理由があるようですが、それはこちらも似たようなものです」「とはいえ、共通の敵に狙われている状況をまず打開しませんか?」
メグ「わ、わかったわ。その代わり、後で話を聞かせて」
テッサ「いいでしょう。ではここでの最後の質問です。あの白い機体は、あなたの味方ですか?」
メグ「そう…よ。あたしは彼…ディーダリオンと対話してたから」
テッサ(ディーダリオン…対話…)「サガラさん、後はお願いします」
宗介「了解」
メグ「あたしは大門恵留…メグよ。あっちの青い機体に乗ってるのは、リナリア・クオ。よろしくね、ええっと…」
宗介「相良宗介、コールサインはウルズ7。先鋒は俺が務める」
メグ「わかったわ! TMP、バトル・モード! いくわよ、リナリア!」
リナリア「了解」
<戦闘開始>
<ディーダリオンが戦闘>
ディーダリオン「俺の使命…!」「善なる心を持つ人間を…守る!」
<メグが戦闘>
メグ(日本にあんなロボットがいるなんて、父さんから聞いてない…!)(事情を知るためにも、ここでやられるわけにはいかないわ!)
<リナリアが戦闘>
リナリア(あの光、東京、見たことのないロボット…そこから導き出される推論…)
<敵全滅・勝利条件達成>
アル「アクティブ・センサに敵ASの反応なし」
宗介「マオとクルツからの連絡がない。これで終わりとは思えん。千鳥の所へ戻るぞ」
メグ「相良さん、あたしたちはどこへ連れて行かれるのかしら?」
宗介「それよりもまず、ディーダリオンとコンタクトを取れ」
メグ「わかっているわ。リナリア、彼と…」
リナリア「ディーダリオンの様子が変」
メグ「えっ!?」
ディーダリオン「くっ! うううっ!」
メグ「ディーダリオン!?」
〔味方ユニット離脱〕
メグ「き、消えた!?」
リナリア「瞬間移動…!?」
メグ「そっ、そんな!」
宗介「アル、どうなってる?」
アル「先程の空間歪曲現象は発生していません」
宗介「だが、奴は消えたぞ」
アル「ディーダリオンがいた座標に生体反応あり。サイズは1,7メートル、プラスマイナス0.05」
宗介「生体反応だと…?」
???(※ディド)「う、ううう…」
メグ「あ、あれは!?」
リナリア「…人間」
メグ「ど、どういうこと!? ディーダリオンが人間になったの!?」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔走り寄る足音〕
かなめ「ソースケ!」
宗介「千鳥…」
かなめ「そっちの人たちは…?」
メグ「………」
宗介「ダイモン・メグルとリナリオ・クオ。そして…ディーダリオンだった男だ」
かなめ「ディー…なに? だったって、どういうこと?」
宗介「今は機を失っている。俺にも事情はわからん」
メグ「あたしもだけどね…」
リナリオ「この少年がディーダリオン…形状のみならず、質量変化の方法が不明」
メグ「見た目はあたしたちと同じ人間よね…彼にこんな機能があったなんて…」
かなめ「き、機能って…?」
リナリオ「まったくもって、想定外」
〔モニターの開く音〕
カリーニン「ウルズ7、迎えをてはいした。所属不明機と共に指定ポイントへ移動しろ。彼らは大佐が直接尋問する」
宗介「千鳥は?」
カリーニン「彼女も連れて来るのだ」
宗介「デ・ダナンにですか?」
カリーニン「そうだ。敵は白昼堂々、日本の市街地に複数のAS部隊を送り込んで来ている。彼女の見の安全を守るために必要な措置だ」
宗介「了解」
メグ「デ・ダナンって…?」
宗介「俺たちの母艦だ。すぐに移動するぞ」
かなめ「ちょ、ちょっと! いきなりそんなことを言われても!」
宗介「予断を許さん状況だ」
かなめ「だとしても、準備しなきゃ! 着替えとか色々あるから!」
宗介「そんな時間はない。行くぞ」
【シナリオエンドデモ終了】
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