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第1話
鉄と血と

【シナリオデモ1開始】
火星 CGS本部 通路
ユージン「こんなとこで何してんだ、新入り?」
ディド「あ…いや…」
シノ「過去の記憶がほとんどねえっつーのは同情するけどさ」「ほさぼさしてっと、また一軍の大人どもに制裁されるぜ?」
ユージン「なんかオルガから話があるってよ。行こうぜ」
ディド「ああ…」

火星 CGS本部前
ユージン「俺たちがお嬢様の護衛?」
オルガ「ああ、CGSへの依頼ってのも荒事になる可能性を見越してんだろ。何故か俺たち参番組を直々にご指名ってことだ」
ビスケット「今回の地球行きも独立運動がらみだろうし、そんな道中、誰に狙われるかわかったものじゃないからね」
三日月「ふーん」
シノ「…三日月、お前相変わらず仕事の話には興味ないのな」
三日月「俺はオルガについていく オルガの決めたことなら、間違いないから」
ディド「お嬢様…? 独立運動…?」
ビスケット「クーデリア・藍那・バーンスタイン…クリュセ独立自治区代表の娘で、この火星の独立運動にご熱心」
シノ「そんなことも知らねぇの? ホントに大丈夫か、ディド」
ディド「………」
オルガ「ディド、お前の素性はどうあれ、俺たちガキが生きてくにはこんなとこで働くしかない」「お前も縁あってここにいるんだ。参番組の一員として、しっかり頼むぜ」
ディド「ああ…」
ユージン「しかし、ご指名なんて…結局は俺ら、認められてるってことじゃねぇの?」
オルガ「いくら社長が耄碌したって、使い捨ての駒くらいにしか思ってねえ俺らを認めるわけねぇだろ」「俺たちは宇宙ネズミ…奴らにとっちゃせいぜい、気晴らしで殴るサンドバッグってとこだ」
ユージン「…おい、参番組隊長のお前がそんなだから、いつまでたってもこんな扱いなんじゃねぇのか!」
三日月「喧嘩か、ユージン? 俺は嫌だな」
ユージン「わ、わぁったって! そんな睨むなよ、三日月…」
オルガ「…っと、噂をすりゃ影だ。来たぜ、当人がよ」
クーデリア「参番組の方々ですね? 初めまして、クーデリア・藍那・バーンスタインです」
オルガ「…はい」
ユージン「どもっす~」
フミタン「………」
ビスケット「ええと、そちらの女性は?」
フミタン「フミタン・アドモス。バーンスタイン家に仕えております」
クーデリア「フミタンもこの度の地球行きに同行してくれるんです」
シノ「てか、なんでまた俺たちなんかを護衛にしたんスか?」
クーデリア「あなたたち非正規の少年兵は、長く続く地球圏からの支配が生んだ今の火星が抱える問題そのものです」「あなたたちと触れ合うことで、私は少しでもその痛みを分かち合えたら…と思いました」
三日月「あ、そう」
クーデリア「私は常々、本当のことを見たいし、本当のことを知りたいと思っています」「えっと…あなた、お名前は?」
三日月「三日月・オーガス…です」
クーデリア「三日月、ここを案内してもらえますか?」「あなたたちの居場所を、私も見ておきたいのです」
オルガ「…行ってやれ、ミカ。あとディド、お前もついてけ」
三日月「別にひとりでいいよ」
オルガ「新人の研修もかねてだ。ディドはまだ慣れてねぇからな」
三日月「ん、了解。行くよ、ふたりとも」
ディド「わかった…」
クーデリア「あ…お、おふたりとも、待ってください!」
〔歩き去る足音〕
シノ「んじゃ、俺らもそろそろ準備すっか。行こうぜ、ユージン」
ユージン「わかってるっての、指図するんじゃねえよ!」
フミタン「私はお嬢様の見学が終わるまで、どこかで待たせていただきます。…それでは
〔歩き去る足音〕
ビスケット「先行き不安だね、オルガ」
オルガ「ああ、胡散臭すぎる」
ビスケット「あのお嬢さん自身は、ただの天然っぽいけどその出自と立場は本物…」「ギャラルホルンが直接動いてもおかしくない程の大物だ」
オルガ「どうであれ、俺らに選ぶ自由はない。たとえ罠でも、罠ごと嚙み砕くまでさ」

三日月「で、この奥が動力室。うちは自前のエイハブ・リアクターがあるんで…」
ディド「三日月、彼女が遅れてる」
クーデリア「はぁ…はぁ…やっと追いつきました。少し、早足でしたので…」
三日月「ああ…」
クーデリア「そ…それより…、まずは握手をしましょう!」
三日月「あー…」
クーデリア「…何故、困るのですか? 私はただ、あなたたちと対等の立場になりたいと思って…」
三日月「手が汚れてたから、遠慮したんだけど」
クーデリア「あ…その、私…」
三日月「けどさ、それってつまり、俺ら対等じゃないってことですよね」
クーデリア「…!」
〔緊急警報〕
ディド「この音は!?」
三日月「…ディド、その人をオルガたちの所へ」
クーデリア「な、何が起きているのです?」
三日月「………」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
『鉄と血と』


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

シノ「ギャラルホルン!! なんであいつらが、こんなとこに!?」
〔カーソル、戦闘ポッド群を指定〕
〔味方ユニット撃破〕

ユージン「う…撃ってきやがった!!」
ビスケット「…オルガ、悪い方の読みが当たったよ」「一軍は今、社長と一緒に裏口から全速で戦闘域を離脱中」
シノ「じゃあ、ここで足止めしてろって言ってたのは…」
昭弘「一山いくらの俺たちを囮にしたってことか」
ユージン「おいおい! モビルスーツ相手じゃ、勝てるわけねぇ! 逃げるしかねぇぜ!」
昭弘「どこに?」
オルガ「そうだ、どこにも逃げ場なんてねぇぞ、ハナっからな」
ユージン「じゃあ、ここで犬死にかよ!」
オルガ「死なねぇ! 死んでたまるか! このままじゃ…こんな所じゃ終われねぇ!」「だろ、ミカぁぁ!!」
〔味方ユニット出現〕
三日月「うん…そうだね、オルガ」
〔味方ユニット出現〕
<戦闘開始>

<三日月が戦闘>

三日月「オルガは言ってた。ここじゃないどこか…俺たちの本当の居場所に行くって」「だから…!」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

三日月「…まだいる」
アイン「そ、そんな、味方が…! ここにモビルスーツがあるなんて情報はなかったのに!」
クランク「行くぞ…」
アイン「クランク二尉!」
クランク「アイン、貴様は援護だ!」
〔三日月、クランクへ隣接〕
クランク「どこから持って来たのかは知らんが!」「そんな旧世代のモビルスーツでこのギャラルホルンのグレイズの相手ができるとでも!」
三日月「もう何機か潰れたみたいだけど」
クランク「その声…!」「まさか、貴様…子供か!?」
〔味方ユニット出現〕
クーデリア「!?」
ビスケット「危ない!! クーデリアさん、早くこっちに!」
クーデリア「彼らは…私を狙って…? まさかお父様も、こうなると見越して…」「私がここにいるせいで、戦闘が…」
オルガ「なに呆けてんだ! 早く避難しろ!!」
〔施設上に爆発〕
クーデリア「ああっ…!」
ディド「!」
オルガ「くそっ、このままじゃ!」
ビスケット「うちの施設の隔壁じゃ、もうもたないよ!」
〔施設上に爆発〕
ディド「くうっ!!」「お、俺がなんとかしなければ…!」
〔カーソル、グレイズへ隣接〕
オルガ「どこへ行くんだ、ディド!! お前が飛び出したって…!」
ディド「オレも…!」「俺も戦わなければ…!」「みんなを…守るために!」
〔精神感応音〕
ディド「うぐっ!」
???「善なる心を持つ人間を…生命を守れ…」「それが使命…」
ディド「う、うう…!」
ビスケット「ディド!!」
ディド「うううっ…!」
オルガ「あいつ、何やってんだ!」
ディド「お、俺の…」「俺の使命…!」「俺は……俺はっ!!」
〔ディドのいる地点に輝き〕
〔味方ユニット出現〕

クーデリア「ああっ!!」
昭弘「なんだ、あいつは!?」
クランク「モビルスーツなのか!?」
ビスケット「オ、オルガ…今のは…!!」
オルガ「あ、ああ…俺も見た…!」「ディドが…!」「ディドが巨人に化けやがった!」
ユージン「ど、どういうことなんだよ、こいつぁ!! な、なんでディドがあんなのに!?」
オルガ「俺に聞かれてもわかるか!」
ディーダリオン「………」
〔ディーダリオン、グレイズへ攻撃〕
〔敵ユニット撃破〕

シノ「あいつ、俺たちを守ろうとして…」
三日月「ねぇ、オルガ。あれも倒していいの?」
オルガ「だめだ、ミカ! あいつはディドだ!」
三日月「どういうこと?」
オルガ「いいから、ディドと協力して戦え!」
ユージン「マジかよ、オルガ!?」
オルガ「ああ、利用できそうなもんはなんだろうと利用する! じゃなきゃ、活路は拓けねぇ!」
三日月「わかった。オルガがそう言うなら」
〔味方ユニット出現〕
<戦闘開始>

<クランク撃破・勝利条件達成>

クランク「やむを得ん…撤退する」「だが、このままでは彼らは…!」
〔敵ユニット離脱〕
オルガ「どうにかなった…か」
〔味方ユニット離脱〕
シノ「き、消えた!?」
オルガ「いや、たぶん戻ったんだ」
ユージン「え!?」
オルガ「ミカ! ディドがいた所を確認してくれ!」
〔三日月、ディーダリオンがいた地点へ移動〕
三日月「…ディドがいる。気絶してるみたいだけど」
ビスケット「………」
三日月「あと、ごめん…俺ももう、限界みたい…」
〔システムダウンの音〕
オルガ「おい、ミカ…? ミカ!!」「急いで医務室へ運べ! ふたりともだ!!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

火星 CGS本部 個室
ビスケット「ディドにケガはなかったけど、まだ目を覚まさないって」
クーデリア「彼は守ってくれたんですね、私たちを…」
ユージン「彼って…マジに信じてんのかよ? さっきの巨人がディドだなんて!」
シノ「でも見ちゃったからなぁ。お前もだろ、ユージン」
ユージン「そ、そうだけどよ…」
ビスケット「ディドは自分にあんな力があるって知ってたのかな」
オルガ「そいつは本人に聞いてみねぇとわからねぇが…」「過去の記憶をほとんど失ってるからな。おそらく知らなったんだろうよ」
ビスケット「…だよね」
オルガ「それで…ミカはどうしてる?」
ビスケット「初のモビルスーツ戦だったからね、フィードバックが相当キツかったみたいだ」「でもさっき、起きたみたいだよ」

火星 CGS本部 通路
アトラ「三日月!」
三日月「あれ? アトラ…ああ、配達か」
アトラ「う、うん…あの、三日月…鼻血…」
三日月「ああ、これ。なんでもないよ」
アトラ「あの、その…平気?」
三日月「うん。ありがとう、アトラ。今、ちょっと急いでるから、後でね」
アトラ「………」

火星 CGS本部 個室
ユージン「俺たちがCGSを乗っ取る!?」
オルガ「ああ、ここにいた大人たちは俺たちの生命を撒き餌ぐらいにしか思ってねぇ」「まさかとは思ったが、今回も俺らを囮に逃げやがった」
シノ「あいつらのせいで、何人死んだと思ってる…くそっ!」
オルガ「戻ってきたところで、同じように使い潰されるのが関の山だ」
ビスケット「かといって、ここを出ても他に仕事なんてないし…」
ユージン「選択肢はねぇってことか」
オルガ「お前はどうする、昭弘?」
昭弘「俺はヒューマンデブリだ。自分の意思とは無縁でここにいる」「上が誰になろうと従う。それが、あいつらであろうとお前らであろうと」
ユージン「そうと決まれば、作戦会議だな」
ビスケット「三日月は呼ばなくていいの?」
オルガ「…おお、忘れてた」
ビスケット「忘れてたって…」
オルガ「ミカがもし反対するなら、お前らには悪いが、今回は中止だ」
シノ「オルガ?」
オルガ「ま、それはないがな…」「俺が本気なら、ミカはそれに応えてくれる。…確実にな」
【シナリオエンドデモ終了】


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