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第2話
散華

【シナリオデモ1開始】
〔銃声〕
三日月「………」
オルガ「さぁ、選べ。俺たち宇宙ネズミのもとで働き続けるか、それともここから出ていくか…」「どっちも嫌なら、こいつみたいにここで終わらせてやってもいいぞ?」

火星 CGS本部前
シノ「割とあっけないもんだったな、乗っ取りなんてのは」
オルガ「2、3人見せしめりゃそれでいい。ミカも良くやってくれたよ」
ビスケット「だけどこの先はどうするんだい、オルガ? 今の経営状況じゃ、やりくりしても3か月が限度だよ」
オルガ「とりあえず、目先の仕事が決まらない限りは話にならねぇか…」
クーデリア「…あ、あの!」
オルガ「なんです?」
クーデリア「私の護衛任務を続けていただけませんか? そうすれば、当面の活動資金はなんとかなるのでは…?」
フミタン「お嬢様…」
クーデリア「資金を出してくれる人物にはアテがあります。独立運動のスポンサーとして、私を支えてくれた人物が…」
ビスケット「だったら、資金的には一息つける!」
オルガ「…わかりました。引き続きのご利用ありがとうございます。無事あなたを地球まで送り届けてみせましょう」
クーデリア「よろしくお願いいたします」「…あら?」
〔扉の開閉音〕
ディド「………」
シノ「おっ、ディド! ようやく目ェ覚ましたんだな!」
ユージン「待て、シノ! そいつに近付くんじゃねぇ!」
ディド「………」
ユージン「いきなりあんなのに変身しやがって…いったい何者なんだ、てめえはよ?」
ディド「俺にもわからない…」
ユージン「わからないって、お前…」
ディド「だけど、戦い方は思い出した…声が聞こえたから」
ユージン「声…? 誰のだ?」
ディド「…わからない」
ユージン「お前なぁ!」
オルガ「黙ってろ、ユージン」「…ひとつ聞いとく、ディド。お前はなんで戦った?」
ディド「みんなを、仲間を守りたいと思った。それだけだ」
オルガ「…わかった。なら、この件はこれで手打ちだ
ユージン「おい、オルガ!?」
オルガ「俺が責任をとる。問題ねぇ」「だが、ディド…何か思い出したらちゃんと言え。必ずな」
ディド「…了解」
クーデリア「あの、もしかしたら…地球に行けば、あなたのことが何かわかるかもしれません」
ディド「え?」
ビスケット「それって、どういう…」
クーデリア「私の人づでに耳にしたことなので、詳しくはわからないのですが…」「WIREDの中で、不可思議な力を持つ存在についての噂が流れているそうなのです」
ディド「WIRED?」
フミタン「地球圏の一部で使われているコミュニケーション用のネットワークのことです」
シノ「そのわけのわからねぇ力を持つ存在が、ディドだってのか?」
クーデリア「そこまで断定することはできませんが、地球へ行けば何らかの手掛かりを得られるのではないかと…」
ユージン「そんな雲をつかむような話…」
ディド(地球…そこに行けば、俺の何かがわかる…?)(だったら、俺は…)「オルガ」
オルガ「なんだ?」
ディド「俺も地球へ行きたい」
オルガ「…安心しろ。お前はハナっから頭数に入れてるよ」
ディド「…ありがとう」
オルガ「だが、お前が持力のことは俺たち以外には隠しておけ」「ここにいるお前らも、他言はするなよ。ミカたちにも後で言っとく」
ビスケット「わかったよ」
オルガ(ディドがなんで巨人になれるのかサッパリわからねぇが…今の俺たちには貴重な戦力だ)(危険なもんだろうと何だろうと、使いこなすくらいじゃなきゃ、この先やってけねぇからな)

火星 CGS本部 通路
アトラ「三日月!」
三日月「アトラ、また来たの?」
アトラ「う、うん…この前、これ…渡せなかったから…お守り」
三日月「俺にくれるの?」
アトラ「身かづ位が無事でいますように…ってお祈りしながら編んだんだよ」
三日月「ありがと、アトラ」
アトラ「地球…って、遠いよね? 仕事で行っちゃうって、聞いたんだけど…」
三日月「うん。でも、オルガがいるなら心配ない。大丈夫さ」
アトラ「………」

静止軌道基地アーレス 通路
アイン「何を考えているんです、クランク二尉!」「俺たちが仕掛けても敵わなかった相手ですよ? それに、正体不明の援軍まで…」
クランク「あのときは相手を舐めていた。同じ轍は踏まないさ」
アイン「ならば、せめて俺を連れて行ってください!」
クランク「本隊が動いてもお前は出撃するな。怪我が理由で出られないと上には言っておく」「だいたい、子供を相手になど…」
アイン「クランク二尉?」
クランク「いや…俺の想うようにさせてくれ。お前に兵士としての汚名を着せたくはないのだ」

火星 CGS 個室
ユージン「だけどよ、地球へはどうやって?」
クーデリア「何か問題でもあるのですか?」
ビスケット「通常、地球への航路は全てギャラルホルンの管理下にあります」「でも今回の積み荷は、ギャラルホルンに狙われているクーデリアさんなので…」
クーデリア「あ…」
ビスケット「それら全てに引っかからない、いわゆる裏ルートを行く必要があるんですが…航路は複雑で、俺たちも地球への旅は初めてです」
フミタン「船はあるのですね?」
ビスケット「はい。共同宇宙港の『方舟』にCGSの船、ウィル・オー・ザ・ウィスプがあります」
オルガ「色々と手続きが必要なんだがそっちの方は昭弘に任せてある」
ビスケット「モビルスーツの整備は三日月とおやっさんが始めています」「正確な出発日時はそれら次第ですが、そうのんびりとはしていられないでしょうね」
クーデリア「………」
オルガ「ここからが本番だな」
ビスケット「俺たちの初仕事だもんね」
〔緊急警報〕
シノ「この音、もしかしてまた!」
ユージン「ギャラルホルンか!?」
オルガ「各員戦闘準備! ミカもバルバトスで出せ!」「ディド…お前にもやってもらうぞ」
ディド「…わかった」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
『散華』


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

シノ「マジでギャラルホルンかよ! なんて奴ら俺たちみたいな小物を…」
クーデリア「…私がここにいるからですね。彼らの狙いは、私の生命でしょうから」
フミタン「お嬢様…」
三日月「ディド…またなれるの、あれに?」
ディド「…前回でスイッチの入れ方はわかった。もっとも、長くは戦えないが」
三日月「そう」
ディド(………)(仲間を守る…)(そのために、俺は…!)(俺は!)
〔ディドのいる地点に輝き〕
〔味方ユニット出現〕

ディーダリオン「変身できた…!」
オルガ「あいつ、やれるようだな」
三日月「じゃ、援護を頼む」
ディーダリオン「わかった」
〔緊急警報〕
シノ「おいおい、まだ敵が来るのかよ!?」

ビスケット「違う! あそこを…空を見て!!」
〔時空歪曲現象〕
〔味方ユニット出現〕

メグ「そ、空が見える! 大空洞の中じゃない! こ、ここは!?」
アイコ「あ、あの時、私たちは光に包まれて…」
ユージン「な、なんだぁ!? あいつら、いきなり現れやがったぞ!」
ビスケット「あれ、モビルスーツ…なのかな?」
メグ「氷がない…南極じゃないわ! どこなの!? あたしたち、どうなったのよ!?」
マイコ「あ、あの光のせいでテレポーテーションでもしたっての!?」
三日月「………」
メグ「あのマシン、DTなの!?」
マイコ「あんなの見たことないよ! アメリカ軍かイギリス軍がこっそり造ってたんじゃない!?」
メグ「そ、そんなこと…」
マイコ「ああっ! メグ、あれ! あそこを見てよ!!」
ディーダリオン「………」
メグ「ディーダリオン! 良かった、あなたも無事だったのね!」「けど、他のみんなは…!?」
三日月「…オルガ、あれも落としていい?」
オルガ「待て、ミカ! こっちで問い質す!」「おい、そこのモビルスーツ! 聞こえるか! お前らはなんなんだ!?」
メグ「モ、モビルスーツ…!?」
オルガ「どこから来やがったんだ!?」
メグ「どこからって…南極よ! それ以上は言えないけど!」
クーデリア「南極? でも、火星の南極は…」
メグ「火星!? 何言ってんの!? そんな所に行けるわけないでしょう!」
オルガ「寝ぼけてんのか! ここは火星だ!」
メグ「はぁぁ!?」
マイコ「メ、メグ! サテライト・リンクができないよ! ここがどこだかわからない!」
ビスケット「…どうもギャラルホルンじゃないみたいだね」
オルガ「だが、味方だと決まったわけじゃねぇ」
メグ「とにかく! ディーダリオンはあたしたちの組織の所有物よ! 返してもらうわ!」
オルガ「ディーダリオン…!?」
ビスケット「もしかして、ディドのことじゃない?」
オルガ「あいつら、ディドを知ってんのか!?」「ディド、どうなんだ!?」
ディーダリオン「…わからない」
メグ「えっ!?」
マイコ「あんた、何言ってんの!?」
メグ(記憶障害がさらに悪化したとでも…!?)
三日月「オルガ、もう話してる余裕はないよ。どうすればいい?」
オルガ「………」「おい! お前らはディドの敵か、味方か! どっちなんだ!」
メグ「味方よ! あたしたちはディーダリオンを保護してたんだから!」
オルガ「よし…! ミカ、あいつらには手ェ出すな!」
三日月「わかった。…あてにはしないけど」
オルガ「お前らもここで死にたくなかったら、俺たちに協力しろ! いいな!」
メグ「そ、そんなことを言われたって!」
マイコ「メグ、ここはあいつらの言うことを聞いた方がいいよ!」
メグ「あなたの勘…!?」
マイコ「それもあるけど、ディーダリオンと話て情報を入手しないと!」
メグ「そうね…わかったわ! マイコ、この場をしのぐことだけを考えて! 無茶はしないでね!」
マイコ「それはこっちの台詞! TMP、バトルモード! いくよ、グラフディン!」
<戦闘開始>

<メグが戦闘>

メグ「こんな所でわけがわからないままやられるなんて御免よ!」

<マイコが戦闘>
マイコ(とにかく目の前の敵を倒すっ!!)

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

三日月「…1機だけ?」
ユージン「なんだぁ、あのグレイズ、腕に赤い布を巻いてるぜ?」
雪之丞「ありゃあ決闘の合図だな」
シノ「決闘…?」
雪之丞「厄祭戦の前、大概のもめごとは決闘で白黒つけてたらしいが…まさか本気でやってくる奴がいたとはな」
クランク「私はギャラルホルン実働部隊所属、クランク・ゼント! そちらの代表との1対1の勝負を望む!」「私が勝利したなら、クーデリア・藍那・バーンスタインの身柄を引き渡してもらう!」
ビスケット「お嬢さんを?」
クランク「勝負がつき、クーデリアの引き渡しが無事済めば、そこから先は全て私が預かる」「ギャラルホルンとCGSの因縁はこの場で断ち切ると約束しよう」
三日月「………」
ユージン「それって、これ以上ギャラルホルンから狙われないってことかよ!?」
オルガ「………」
クーデリア「行きます…! 勝負する必要はありません」「私が行けば全てが済むのでしょう? 無意味な…そしてこれ以上の戦いは避けるべきです」
フミタン「お嬢様…!」
クーデリア「死ぬつもりはありません。彼らに話を聞いてもらえるよう頑張ってみます」
オルガ「その必要はねえ」
クーデリア「…!?」
オルガ「あのおっさんの言葉がどこまで本当かわからねえしな。簡単には乗れねえよ」「それにあんたは大事なクライアントだ。簡単に放り出したら筋が通らねえ」
クーデリア「………」
オルガ「ミカ、やってくれるか」
三日月「いいよ」
ユージン「おい、やるって何を…」
オルガ「言葉通りだよ。あのおっさんをやっちまうのさ」
<戦闘開始>

<三日月vsクランク(1回目)>

クランク「ギャラルホルン火星支部実働部隊、クランク・ゼント!」
三日月「え? あ、えーと…CGS参番組…三日月・オーガス」
クランク「参る!!」

<三日月vsクランク(2回目)>
クランク「こちらが元々欲していたのはクーデリアの生命だけ…」「大人の争いのために子供が犠牲になることはないんだ!」
三日月「もういいよ。俺はオルガに言われたんだ」「あんたをやっちまえってさ!!」

<クランク撃破・勝利条件達成>
クランク「み…見事…」
三日月「………」
〔敵ユニット撃破〕
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

クランク「本当に…子供なんだな…」
ミカヅキ「なぁ、俺が勝った場合はどうなんの? あんた、それ言ってなかっただろ」「気に食わなかったんだ」
クランク「すまない…バカにした…わけじゃないんだ」「その選択を俺が持たなかった…それだけだ…」
三日月「………」
クランク「俺は、上官の命令に背いた…。何の土産もなく帰れば…俺の行動は部隊全体の問題になってしまう」「だが、ここで俺が終われば責任は全て俺が抱えたまま…」
三日月「もういいよ、しゃべらなくて」
クランク「すまんな…手を貸してくれないか」「俺はもう…自分で終わることすらできない…」
〔銃を構える音〕
三日月「だから、もういいって」
クランク「フ、ありが…」
〔銃声〕
三日月「………」

火星CGS本部前
雪之丞「…さっきの奴が乗ってたグレイズだがよ、修理すりゃ使えるかもしれねぇぜ」
オルガ「なら、回収しといてくれ」
雪之丞「わかった」
ユージン「どうすんだよ、これで完全にギャラルホルンを敵に回しちまったぞ!?」
シノ「いいじゃん、勝ったんだからさ」
ユージン「そういうんじゃねぇだろ!」
オルガ「ふっ…」
クーデリア「どうされました?」
オルガ「鉄華団…」
クーデリア「え?」
オルガ「俺たちの新しい名前…CGSなんて黴臭い名前を名乗るのは癪に障るからな」
クーデリア「テッカ…鉄の火ですか?」
オルガ「いや鉄の華だ。決して散らない、鉄の華…」
ビスケット「さて、と…ひとつ片付いたところだけど、また別の悩みの種が来ちゃったね」
オルガ「まずはあのふたりの話を聞いてみて…それからだ」

火星 鉄華団本部 個室
メグ「あ…あなたがディーダリオンだなんて…!」
ディド「…ディドだ 俺は誰かに…そう呼ばれていた」
メグ「誰かにって…そんな話、前には…」「い、いえ、それより、あなたに変身機能があったなんて…」
マイコ「と、とても驚きましたぁ…」
ディド「お前たちは俺が何者か知っているのか…?」
メグ「そ、それは…」
〔扉の開閉音〕
オルガ「取り込み中のところ悪いな」
メグ「その声、さっきの通信の…」
オルガ「オルガ・イツカ…鉄華団の団長だ。早速だが、色々と聞きてえことがある」
メグ「…それはお互い様ね」「ここが火星だって話、どうやら本当みたいだし…」「あたしたちは別の世界に来てしまったみたいね」
オルガ「別の…世界だと?」
【シナリオエンドデモ終了】


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