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第1話
地球の一番長い日

西暦2021年 南極大陸日本領…
MART(多国籍南極氷床下調査隊本部にて
人型兵器ディーダリオンのテストが行われた。

その最中、謎の巨人が突如現れ、
ディーダリオンを襲撃。深手を負った彼は
秘められた力を解放し、並行世界への扉を開いた。

そこに居合わせた大門恵留率いるDT(MARTの
人型機動兵器)テストパイロットチームは、
散り散りになって別々の世界へ転移した。

その中のひとり、ユニス・エアリーが跳ばされた先は
似て非なる地球…

かつて、アポロ17号により月面で発見された
古代火星文明の遺産ハイパーゲートは、人類に
火星への移住と開拓の道を開いたが…

その結果、火星の遺跡とその古代テクノロジーである
アルドノアの占有を主張するヴァース帝国が出現。
彼らは地球連合へ戦線を布告した。

月面での激しい攻防戦の末、
暴走したハイパーゲートは月そのものを破壊。
地球に甚大な被害が生じ、地球人類の半数が死亡した。

その後、地球と火星ヴァース帝国の間で
休戦協定が結ばれたが、争いの火種は
完全に消えたわけではなかった。

そんな中、ヴァース帝国の第一皇女アセイラム・
ヴァース・アリューシアは、親善訪問にて惑星間の
緊張を緩和するべく、地球へ向かっていた…。

【シナリオデモ開始】
地球衛星軌道 揚陸城
アセイラム「本当に美しい星…何度見ても心を奪われます」「スレイン…あなたも懐かしいですか、生まれ故郷が」
スレイン「えっと…それはまあ」
アセイラム「照れることはありません。私だって、たった2ヶ月留守にしただけでもうヴァースが恋しいですもの」「地球…私たち人類の発祥の地…昔からこの目で見るのが夢だったのです」
スレイン「は、はあ」
アセイラム「ねえ、スレイン。空も青くて海も青いというけれど、前から不思議だったんです」「地球では、水や空気に青い色が付いているんでしょうか?」
スレイン「いえ、水や空気は透明です。ただ、それが大量に積み重なると光の屈折とかありまして…青い色に見える…ってことだと思うんです」
アセイラム「光を歪める程のたくさんの水と空気…! すごいですね、想像もつきません!」
スレイン「あはは…」
アセイラム「私はこれより地球に降りて、親善の務めを果たします。あなたに教わった様々な知識がきっと役に立つことでしょう」
スレイン「その…危険ではないのですか?」
アセイラム「恐れては立ち行きません。今は火星と地球が歩み寄るための第一歩を、誰かが踏み出さねばならないのです」
スレイン「…姫、これを。地球に伝わる魔除けのお守りだと聞いています」
アセイラム「でも、このペンダントはお父様の形見だと…」
スレイン「いいんです。父も喜ぶと思います。5年前、瀕死の僕と父を救ってくれた…そのお礼です。どうか…」
アセイラム「…あなたとお父上の平和の祈りを、必ずや青い星に届けてまいります。ありがとう、スレイン」
〔歩み寄る足音〕
クルーテオ「アセイラム姫、シャトルが到着しております」
アセイラム「わかりました。それでは」
スレイン「はい」
〔歩き去る足音〕
クルーテオ「…スレイン」
〔歩み寄る足音〕
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

スレイン「うっ!」
クルーテオ「身の程をわきまえよ、下郎。このクルーテオが姫の気まぐれをお諫めするなど恐れ多いが、犬の粗相は飼い主が責を負う」
スレイン「う、うう…」
クルーテオ「次はないぞ、地球人」
スレイン「はい…」

地球衛星軌道 揚陸城
アセイラム「あなたもスレインのことをよく思っていないのですか?」
エデルリッゾ「ええ、まあ…その」
アセイラム「私たちとて遡ればあの青い星から旅立った移民の末裔。何故、そこまで彼らを忌み嫌うのでしょう」
エデルリッゾ「恐れながら…初代ヴァース皇帝がアルドノアの意向を受け継いでより、我ら帝国の臣民は地球に居残った旧人類と一戦んを画す種族となったのです」「分けても姫様は、神の力を呼び覚ます身の上…あまり滅多なことは…」
アセイラム「私は、遠き故郷たるあの星と友好的な関係を望んでいます。過去の経緯はどうあれ、私は友誼と親愛を示すためにこそ、地球を訪問するのです」
エデルリッゾ「姫様…」

地球衛星軌道 揚陸城
ザーツバルム「3ケ月余りの接待役、さぞや肩が凝ったのではないのか、クルーテオ伯爵」
クルーテオ「お務めを果たせたとは言い切れぬ。此度の外遊を思い止まっていただく最後の瀬戸際であったというのに」
ザーツバルム「心配にも及ぶまい。我らが姫にもしものことがあれば、軌道上に駐屯する37家門が黙ってはおらぬ」「それに加え、メガノイドもいる。地球の連中とて心得ているであろう」
クルーテオ「メガノイドか…。彼は目覚めたのか?」
ザーツバルム「まだだが、例の計画は進んでいるようだ」
クルーテオ「破嵐創造博士の次男は、それを否定したがな」
ザーツバルム「だが、たったひとりで何ができる。現にあの男は火星から脱出し、地球へ逃げ延びた後、姿を見せておらぬ」「彼が地球側へ情報をもたらしていれば、彼奴らの対応も変わっていたであろう」
クルーテオ「とはいえ、何もせぬつもりだとは思えぬ。あの男が火星から持ち出したのは、金塊だけではないのだからな」
ザーツバルム「あれにアルドノアの技術は用いられておらん。我らのカタフラクトの相手ではない」
クルーテオ「…だといいが」
ザーツバルム「元より地球の連中が喧嘩を売る気でいるのなら…それはそれで、我らとしても渡りに船というものだ」
クルーテオ「ザーツバルム、滅多なことを言うな!」
ザーツバルム「言葉が過ぎたかな? だが、我ら軌道騎士は15年…父の代より子の城で時を待ち続けてきたのだ」「あの青き輝きに手が届く日を夢見て…」

日本 新芦原市 芦原高校
起助「よう、伊奈帆」
伊奈帆「おはよ」
韻子「あれ? ユキさんと一緒じゃないの?」
伊奈帆「姉貴は寝坊」
カーム「なんだよ、我らが火曜日の女神のエスコートをそっぽかすなんて」
伊奈帆「ペニビアかな」
カーム「え?」
伊奈帆「怠惰の女神」
起助「怠惰賛成。進学希望にとっちゃ、兵科教練なんて関係ねえんだし」
カーム「進学希望も何も、オコジョは中間考査で赤点食らってたろ」
起助「カームだって、この間の合同演習、Cマイナスだろうがよ」
韻子「あたしは筆記対策バッチシだからね。今度こそ学年主席の座を取り戻すんだから」
ニーナ「打倒伊奈帆君に燃えてるんだよねえ、韻子は」
起助「それよりさ、例のパレード…みんなで見に行こうぜ。時間は昼休みと重なってんだからさ」
カーム「テレビ中継で充分だって」
韻子「…警備隊から生徒会に交通整理の手伝い要請が来てたけど、結局なしになったのよね」
起助「だったら、尚更! 火星のお姫様、結構可愛い顔してるってネットで噂なんだよ」
韻子「ふ~ん」
カーム「わざわざ地球まで来るんなら、復興が進んでない所を直に見てほしいよ。新芦原も市街を離れれば、まだまだだし」
起助「どっかの金持ちの援助で生まれ変わった街…ええっと、何て名前だっけ」
ニーナ「シン・ザ・シティね」
起助「そうそう、あそこにたいにはいかねえよな」
カーム「九州や四国がほとんどなくなったとはいえ、日本はまだましな方だよ。俺やニーナの国に比べりゃ…」
ニーナ「………」
韻子「でも、今は火星も協調路線なんでしょう。ヴァースのお姫様が来るぐらいだから」
起助「名前は何てったっけ、アセ…アセ…」
カーム「さっすが赤点」
起助「うっせーよ!」

芦原高校 格納庫
ユキ「鞠戸大尉、ここにいらしたんですか」
鞠戸「昼休みだ、どこにいようと構わんだろう」
ユキ「あっ、この匂い…兵科訓練の日はお酒を抜いて下さいってお願いしましたよね、大尉?」
鞠戸「どうせお遊戯だ、そう気負うな。それに、例のパレートのおかげで今日の兵科教練は繰り下げられてる」
ユキ「でも、お酒臭い先生なんて生徒に示しが付きませんよ」
鞠戸「心配するな、軽蔑されるのは慣れてる」
ユキ「いいえ。あなたは…本当は立派な軍人です、鞠戸大尉」
鞠戸「…用はなんだ?」
ユキ「今日の兵科教練の打ち合わせを」
鞠戸「14時からにしてくれ」
ユキ「…わかりました。では、後ほど」
〔歩き去る足音〕
鞠戸(俺が立派な軍人だと…?)
〔歩み寄る足音〕
耶賀頼「…酒量は減らすように注意しましたよね、大尉」
鞠戸「学校まで訪問診察か、先生」
耶賀頼「ええ、厄介な担当患者のおかげでね」
鞠戸「高校生に軍事教練なんて…飲まなきゃやってられんさ」
耶賀頼「それも立派なお仕事ですよ」
鞠戸「KG-6スレイプニール…来たるべき火星の脅威に備えて開発された地球連合軍のカタフラクト、有人人型兵器…」「今や、こいつのおかげで軍事教練は全ての高校の必修科目だ。75ミリ砲をお遊戯みたいにぶっ放し、お前らはこれで立派に故郷を守れると…」「こんな馬鹿げ戯れ言を子供に吹き込むのが仕事だと? 冗談じゃねえ」
耶賀頼「大尉…」
鞠戸「15年前…種子島の出来事を上層部は握り潰した。今じゃ、もう誰も信じていない…」「だが、俺だけは覚えてる。アルドノア…火星で奴らは神の力を手に入れた」「3万年前の古代文明の遺産を…月そもののを粉々に砕いちまった途方もない力を…」「そんな物に立ち向かうってのがどういうことか、誰も真面目に考えようとしない。今のような仮初めの平和がずっと続くと信じてる…」
耶賀頼「………」
鞠戸「なあ、先生。俺たち大人からでたらめを吹き込まれたあのガキどもは、いったいどうなっちまうんだ?」「いつかあいつらが、月の残骸の中で牙を研いでいる連中と向き合った時…」「俺たちはどうやってこの嘘の落とし前を付ければいい…?」
耶賀頼「………」
〔走り寄る足音〕
ユキ「鞠戸大尉!!」
鞠戸「どうした、先に行ってろと…」
ユキ「歓迎パレードで、アセイラム姫の車が爆破されました!!」
鞠戸「なんだと…!?」
ユキ「ミサイルと撃ち込まれたんです! 中継映像を見た限りじゃ、アセイラム姫は…!」
耶賀頼「ま、まさか…!」
鞠戸「死んだのか…!?」
ユキ「は、はい…」
鞠戸「………」

地球衛星軌道 ザーツバルムの揚陸城
ザーツバルム「我らがアセイラム姫の切なる平和への祈りは、悪辣なる地球人どもの暴虐によって無残にも踏みにじられた!」「我らヴァース帝国の臣は、この旧人類の非道に対して断固正義の鉄槌を下さねばならない!」「誇り高き火星の騎士たちよ、いざ時は来た! 歴代の悲願たる地球降下の大義、気を持って今こそ果たすべし! 揚陸城の降下を開始せよ!」

地球衛星軌道 クルーテオの揚陸城
クルーテオ(…姫の地球行きをお諫めしきれなかったのは、このクルーテオの不徳…)
スレイン(姫…)
トリルラン「クルーテオ卿、諸侯に後れを取るわけにはまいりません。今すぐ新芦原に進軍すべきです」「我らが姫の悲運の地に御旗を掲げば、ヴァースの大義はより確固たるものとなりましょう」
クルーテオ「うむ、元よりそのつもり。だがまずは、落着地制圧が急務」
トリルラン「ならば、是非このトリルランにお任せを。長らく食客に甘んじた御恩を果たすに絶好の機会」
クルーテオ「ふむ…貴公に委ねよう、トリルラン。当地の責任者を拘束し、姫の死にまつわる仔細を明らかにするのだ」
トリルラン「承知致しました」
クルーテオ「スレイン、お前も行け。トリルランの水先案内人を務めよ」
スレイン「はっ」

日本 芦原高校
ユキ「ヴァースの揚陸城が降下を開始したそうよ。お姉ちゃんと鞠戸大尉は、今から基地へ行くわ」
伊奈帆「つまり、落着予想地点に日本…東京も入ってる」
ユキ「そう、新芦原全域にも避難勧告が出てる。あなたたちは、ここに集まってくる避難民と一緒にフェリー埠頭へ行って」
ユキ「韻子ちゃん、生徒会は先生たちと一緒に避難誘導を手伝ってね」
韻子「わかりました」
伊奈帆「ユキ姉…もし、敵がここまで来たら?」
ユキ「そうさせないためにお姉ちゃんたちが行くんだけど…判断は臨機応変、いざとなれば自分を信じて決断して。いつも言って聞かせてるでしょ」
伊奈帆「ああ」
ユキ「気を付けてね、ナオ君」
伊奈帆「ユキ姉こそ」
ユキ「後で連絡するから。じゃあ」
〔走り去る足音〕
起助「なあ、このまま戦争が本格化してさ…俺たちもいつか徴兵されたりするわけ?」
カーム「まさか。予備役は高卒からだろう?」
韻子「ほら、そんな話より! 避難民が来たわよ!」
〔歩み寄る足音〕
セラム「………」
エデルリッゾ「………」
伊奈帆「旅行者の人?」
セラム「…ええ」
伊奈帆「言葉はわかるんですね。避難勧告が出ています。体育館の中へ」
セラム「ご厚意感謝します。いくつか質問をさせていただいても?」
伊奈帆「ええ」
セラム「避難勧告とは?」
伊奈帆「火星人が東京へ降下してくるからです」
セラム「…私たちは然るべき機関に赴き、自らの無事を伝えたいのです」
伊奈帆「大使館ですか? この状況で機能しているとは思えない。昨日のヴァース皇女暗殺事件以降、地球連合は…」
セラム「アセイラム姫は…!」
伊奈帆「?」
セラム「生きています…! 彼女はパレードに参加していません。慣れない地球の重力で体調を崩し、代わりの者が…」
エデルリッゾ「心中お察し致します…」
伊奈帆「個性的な仮説だ…とにかく、体育館の中へ」
エデルリッゾ「歩き詰めでしたから、ここで少し休まれた方がよろしいかと」
セラム「…わかりました」

宇宙科学研究所 観測室
宇門博士「…先程、東京にヴァースの揚陸城が降下した。現在、地球連合軍と交戦中だ」
大介「父さんから聞かされていた話と違う…」
宇門博士「ああ。彼らは揚陸城の落下による衝撃波で一帯を掃討…地球がの戦力を排除し、拠点を運営すると予測されていた」
大介「他の都市はどうなんです?」
宇門博士「原因不明の通信障害のため、日本以外のことは詳しくわからない」
大介「そうですか…」(結局、ここでも戦いが始まってしまった…)(乗りたくない…あれには乗りたくない…)(もう乗りたくないんだ…!)

芦原高校 格納庫
韻子「みんな、フェリー埠頭へ移動開始だって」
起助「やれやれ、ようやくか」
耶賀頼「避難民のバスへの誘導、ご苦労だったね」
韻子「先生こそ…学校にいてくれて良かったです」
耶賀頼「とはいえ、怪我人は少なかったよ。ところで、界塚准尉から連絡は?」
伊奈帆「まだありません」
カーム「なあ、東京は大丈夫かな」
伊奈帆「………」
カーム「伊奈帆? 何見てんだ?」
伊奈帆「今すぐここを離れよう」
韻子「だから、フェリー埠頭へ行くって…」
伊奈帆「敵が来る」
カーム「ええっ!?」
伊奈帆「あっちの空に飛行物体…あのシルエットは、地球の戦闘機じゃない」
韻子「しかも、数が多い…!」
伊奈帆「ああ…市街地への攻撃を始めた」
起助「連合軍は何やってんだよ!?」
伊奈帆「散開した。こっちにも来そうだ」
耶賀頼「ともかく、急いでここから出よう!」
伊奈帆(避難民全員が脱出するまで、時間が掛かる判断は臨機応変。いざとなれば、自分を信じて行動する)
起助「伊奈帆?」
伊奈帆「ここには練習機がある。火器演習の時の弾薬も」
韻子「ま、まさか、出撃する気!?」
伊奈帆「避難民が逃げる時間を稼ぐ。韻子たちはフェリー埠頭へ行って」
〔走り去る足音〕
韻子「伊奈帆!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
『地球の一番長い日』


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
伊奈帆「電圧チェック、油圧チェック、温度チェック、回転数ノーマル。フォーウスフィードバックチェッキングプログラム、スタート」「エジェプセントシート正常、IFF確認、戦術データリンク、アクティブ」「システム、オールグリーン。ホールドオープン」
〔敵ユニット出現〕
伊奈帆「やっぱり、来たな」
〔伊奈帆、前進〕
伊奈帆「ここから先には行かせない」
<戦闘開始>

<伊奈帆が戦闘>

伊奈帆「敵を引きつける」


<伊奈帆が戦闘(戦闘後)>
伊奈帆「このスレイプニールでも対処できる」

<敵全滅・勝利条件達成>
伊奈帆「全機撃墜。避難民のバスは…全て脱出したか」
〔画面、震動〕
伊奈帆「!」
〔レーダー反応〕
伊奈帆「この反応は…」
〔時空歪曲現象〕
〔味方ユニット出現〕

ユニス「うっ、うう…!」
伊奈帆「いきなり現れた」
ユニス「い、いったい何が起きたの…!?」
伊奈帆「瞬間移動?」
ユニス「!? そ、空が見える!」
伊奈帆「ハイパーゲート? でも、あれは…」
ユニス「ここ、南極じゃないわ!」
伊奈帆「あいつ、見た感じは地球のカタフラクトっぽいけど…」
ユニス「あたし、どうなったの!? メグ!? リナリア!?」「他のみんなも、ディーダリオンもあの巨人もいないじゃない!」
伊奈帆「挙動不審だ…有人機か」
ユニス「ま、まずは状況を把握しなきゃ…!」
〔通信のコール音〕
ユニス「!」
伊奈帆「こっちの声が聞こえるか?」
ユニス「日本語…! 誰!?」
伊奈帆「言葉は通じるな」
ユニス「あなた、何者!? そのマシンはDTなの!?」
伊奈帆(DT?)
ユニス「ねえ、ここはいったいどこなのよ!?」
伊奈帆(武装していながら、攻撃してこなかった。火星人じゃないことは確かか…)
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
伊奈帆「君の話を要約すると…」「並行世界の地球の存在するMARTという組織が、南極で巨人型兵器のテストをしていて、そこに別の巨人が現れた」「そして、彼らが引き起こした現象によって君だけがここへ転移してしまった」
ユニス「うん…理解が早くて助かるよ、伊奈帆。あたしだって信じられない話なのに…」
伊奈帆「古代高度文明ってのは、こっちの世界にもあるしね」
ユニス「え…? どういうこと?」
伊奈帆「悪いけど、これ以上話をする時間はない」
ユニス「ちょっと、今度はあたしが質問する番よ!」
〔レーダー反応〕
ユニス「! 何かが接近してくる!」
伊奈帆「…ユニス、僕らは火星の軍隊を戦争をしてる」
〔敵ユニット出現〕
伊奈帆「で、あれが敵機。君も狙われてる」
ユニス「そんな!」
伊奈帆「僕は避難民が逃げる時間を稼がなきゃならない。戦えるなら、協力してくれ」
ユニス「い、いきなり実戦…!?」
伊奈帆「僕もだ」
ユニス「わ、わかった! こんな所で死ねるもんか! やってやるわよ!!」
伊奈帆「切り替えが早いな」
ユニス「TMP、バトル・モード! いくよ、グラフディン!」
<戦闘開始>

<ユニスが戦闘>

ユニス「やると決めたら、全力で! お父さん! あたし、必ず帰るからね!」

<敵全滅・勝利条件達成>
伊奈帆「全機撃墜」
ユニスふう…何とか生き残れた…」
伊奈帆「新芦原に来た敵は全部片付いたけど、状況は好転してない」
ユニス「敵はまだ来るってこと…?」
伊奈帆「ああ、僕らも避難しよう」
ユニス「避難って…」
伊奈帆「とりあえず、学校に戻ろう」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

蘆原高校 格納庫
起助「伊奈帆!!」
伊奈帆「…避難してなかったのか」
韻子「うん、あのふたりがどうしてもここに残るって言って…」
セラム「………」
エデルリッゾ「………」
伊奈帆「どうして?」
セラム「私はまだこの力離れるわけにはいかないのです」
伊奈帆「………」
カーム「ま、俺たちもお前を残していくのは気が引けたしよ」
耶賀頼「そう…君が負傷する可能性のあったからね」
起助「しっかし、すげえよな、伊奈帆。火星の奴らをやっつけちまうなんて」
伊奈帆「僕ひとりでやったわけじゃない」
カーム「あのいきなりでてきたマシンか。ありゃ、何なんだ?」
伊奈帆「それは…」
〔歩み寄る足音〕
ユニス「伊奈帆、さっきの話の続きなんだけど…」
ニーナ「あなたは…」
カーム「もしかして…こんな子供があれに乗ってたのか!?」
ユニス「子供って…あたし、あなたたちと同い年ぐらいだからね!」
起助「ホントかよ」
耶賀頼「その格好…君は芦原高校の生徒じゃないのか」
ユニス「あたしは…」
伊奈帆「ともかく、ここを離れよう。敵の動きは思っていたより速いやら」
ユニス「だけど、グラフディンを置いて行くのは嫌よ!」
カーム「グラフ…? あのマシンの名前か?」
起助「お前、いったい何者なんだよ?」
ユニス「それは…説明すると長くなるんだけど」
伊奈帆「あの機体を放置するのは良くないか…。なら、地球連合軍の基地まで連れて行く。後のことはユキ姉たちに任せよう」
ユニス「ユキ姉?」
伊奈帆「僕の姉…軍でカタフラクトに乗ってる」
ユニス(軍の基地なら、情報も集められるわね…。どういう扱いを受けるか不安だけど、仕方がない)「いいわよ、基地まで行くわ」
伊奈帆「敵と遭遇する可能性があるから、僕はスレイプニールで行く。韻子たちは車を探してくれ」
韻子「わかったわ」
起助「伊奈帆、俺らも基地へ行くのか」
伊奈帆「ああ、僕たちは孤立してしまってる。危険度は高くなるけど、フェリー埠頭より近い基地に向かった方がいい」
カーム「そこのふたりはどうするんだ?」
セラム「………」
エデルリッゾ「あの…もうこの地に残っていても…」
セラム「そう…ですね」
伊奈帆「じゃあ…」
セラム「ええ…あなたたちと共に行きます」
【シナリオエンドデモ終了】


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