第1話
黒と白の邂逅
【シナリオデモ1開始】
ラー・カイラム ブリッジ
ブライト「…予定が繰り上げになってすまなかったな、アムロ」
アムロ「νガンダムの開発チームにはさんざん嫌味を言われたが、ロンド・ベルの戦力増強が急務なら仕方ないさ」
ブライト「地上では不測の事態がいろいろと起きているんでな」
アムロ「それで…ロンド・ベルはまだ日本に滞在するのか?」
ブリト「ああ。地球に居る政府や軍のお偉方は、ネオ・ジオンより異星人やDr.ヘルたちの方が脅威だと思っている」
アムロ「シャアがコロニー落としを目論んでいたら、取り返しのつかないことになるぞ」
ブライト「そうなったら、俺たちに宇宙へ上がれと命令するだろうさ」
アムロ「…独立部隊とはいえ、いいように使われる身か」
ブライト「だが、俺たちはまだマシな立ち位置にいる。様々な研究機関の支援を受けているからな」
アムロ「だとしても、民間人である彼らを頼り続けるわけにはいかない。νガンダムを早く仕上げなくては…」
ブライト「ああ、頼む」
ラー・カイラム 格納庫
カミーユ「お帰りなさい、アムロ大尉」
アムロ「カミーユ…長らく留守にしてすまなかった」
カミーユ「いえ、大尉が新型のガンダムと一緒に戻ってきてくれて、心強いです」」
アストナージ「あの機体にはガンダムの集大成的なモノを感じるよ」
アムロ「設計には俺も関わったからな」
アストナージ「だけど、サイコフレームは出自が不明な点もさることながら、機体とのマッチングが悪い」「現状だとあちこちのシステムに干渉する。検証するにもデータが足りないぜ?」
アムロ「だから、テストを繰り返すしかない」
カミーユ「実戦で運用しながら、ですか?」
アムロ「そうだ。あそこにある機体…マジンガーZもいつまでロンド・ベルに協力してくれるかわからないからな」
〔歩み寄る足音〕
甲児「お役御免あるまでいるつもりですよ、俺は」
アムロ「君は…」
甲児「マジンガーZのパイロット、兜甲児です」
カミーユ「地上での戦いでは、彼にずいぶんと助けてもらいました」
アムロ「そうか」
甲児「初代ガンダムのパイロット、一年戦争の英雄に会えて光栄です」
アムロ「英雄は止めてくれないか。そこまで大層な人間じゃない」「それより、ロンド・ベル隊への協力を感謝するよ、兜甲児君」
甲児「呼び捨てでいいですよ、アムロ大尉。俺もマジンガーZもやれることをやってるだけですから」
アムロ「大事なことさ。やるべき時に、それができるということは」
〔電話の呼び出し音〕
甲児「おっと…さやかさんから連絡だ。アムロ大尉、ちょっといいですか?」
アムロ「ああ、構わない」
甲児「もしもし…なんかあったのかい、さやかさん?」
さやか「ええ、お父様からの伝言よ。マジンガーZの強化計画を実行に移すから、光子力研究所に戻ってきてほしいって」
甲児「わかった、ブライト艦長に許可を取ってから戻るぜ」
さやか「うん、待ってるわ、甲児君」
〔通信の閉じる音〕
アストナージ「彼女からのお誘いか? 甲児」
甲児「そんなんじゃなく、マジンガーZで光子力研究所に戻れって話ですよ」
カミーユ「メンテナンスをするのか?」
甲児「いや、パワーアップさ。ちと留守にするけど、アムロ大尉も来たし、大丈夫だよな?」
アムロ「…アストナージ、俺もνガンダムで光子力研究所まで行く」
アストナージ「おいおい、今の状態でか?」
アムロ「どのみち、慣らしと重力化テストは必要なんだ」
アストナージ「だが、フィン・ファンネルは使えないぞ?」
アムロ「ほかの武装は使用できる。早めに色々なデータを取っておきたい」
アストナージ「そりゃまあ、そうだが…」
甲児「何かあったら、俺がマジンガーZで大尉を守るさ」
アムロ「フッ、頼もしいな」
アストナージ「艦長には大尉から話をしておいてくれよ?」
アムロ「もちろんだ」
【シナリオデモ1終了】
サブタイトル
「黒と白の邂逅」
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
甲児「よーし、研究所に着いたぜ。アムロ大尉、νガンダムの調子はどうだい?」
アムロ「悪くはないが…反応が鈍いな。慣らしが終わっていないからだと思うが…」
〔通信の開く音〕
弓教授「聞こえるかね、甲児君、アムロ大尉!」
アムロ「光子力研究所所長、弓弦之助教授ですね? ロンド・ベル隊所属のアムロ・レイ大尉です」
弓教授「すまんが、挨拶は後で! 機械獣が研究所に接近しているのだ!」
甲児「!」
アムロ「マジンガーZの留守を狙ったというわけか」
弓教授「甲児君、アフロダイAはメンテナンス中のため、出撃できない。マジンガーZで機械獣を撃退してくれ」
甲児「任せてください!」
弓教授「アムロ大尉は研究所内へ待避を」
アムロ「いえ、このまま機械獣を迎撃します」
弓教授「しかし、そのガンダムはまだ調整中では…」
アムロ「実戦データも必要なので。それに、光子力研究所に被害が出れば、マジンガーZの改修もままならないでしょう?」
弓教授「それはその通りだが…」
甲児「教授、研究所もνガンダムも俺が守ってみせますよ!」
アムロ「こちらでも敵影を捉えました。もう時間がありません」
弓教授「了解した。くれぐれも無理をしないでくれたまえ、大尉」
アムロ「了解です」
〔敵ユニット出現〕
甲児「来やがったな! アムロ大尉、あまり前に出ないでくださいよ!」
アムロ「ああ、マジンガーZの戦いぶりを見せてもらおう」
<戦闘開始>
<アムロが戦闘>
アムロ「機体の反応が鈍い…騙し騙しやっていくしかないということか」
<甲児が戦闘>
甲児「性懲りもなく襲ってきやがって! だが、俺が来た以上、好きにはさせねえぜ!」
<敵全滅・勝利条件達成>
甲児「…よし、機械獣は片付いたぜ」
弓教授「周囲に機械獣の反応はない。ふたりとも、今のうちに研究所へ入ってくれたまえ」
アムロ「了解です、教授」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
光子力研究所 指令室
弓教授「光子力研究所所長の弓弦之助だ大尉のご助力を感謝する」
アムロ「研究所に被害がなく、何よりです」
甲児「νガンダムの実戦データを取るって言ってたけど、どうだったんです? 大尉」
アムロ「成果はあったが、機体の反応が今ひとつだな。慣らしもまだまだ必要だ」
甲児「なんか大変そうだなあ、モビルスーツってのは」
アムロ「それはマジンガーZも同じはずだ。人型兵器は精密機械だからね」
さやか「でも、調整不足のモビルスーツで戦えるなんて、さすがアムロ大尉です。初めてガンダムに乗った時も動かし方や戦い方がすぐにわかったんですよね?」
アムロ「それは誇張された話だよ。ガンダムの情報は事前にある程度知っていたし、実際には操縦マニュアルを見ながら動かした」
弓教授「とはいえ、今回の件は大尉の今までの経験が成せる業だろう」
甲児「これまでどんなモビルスーツに乗ったんです?」
アムロ「ガンキャノン、リック・ディアス、ディジェ、リ・ガズィ…他にも色々搭乗したよ」
甲児「へ~え…こりゃ、マジンガーZにも乗れそうだなあ」
アムロ「さすがにそれはどうかな。基本的な操縦方法は似ているかもしれないが…」
〔警報〕
さやか「!?」
弓教授「これは…! 研究所に飛行要塞グールが接近中だ!」
アムロ「飛行要塞…では、機械獣を多数搭載していると?」
弓教授「うむ、ロンド・ベル隊に救援を要請する。甲児君、すまないが出撃してくれたまえ」
甲児「了解! 助けが来る前に片付けてやりますよ!」
アムロ「敵が数を出してくるなら、マジンガーZだけでは危険だ。俺も出よう」
弓教授「しかし…!」
アムロ「いつでも万全の状態で戦えるとは限りません。もたせてみせます」
弓教授「わかった。こちらもアフロダイAのメンテナンスを中止し、出撃させる。いいな、さやか」
さやか「ええ! 甲児君、くれぐれも無茶しないでね!」
甲児「俺とアムロ大尉は無敵のタッグだぜ? そう簡単にゃ、負けやしねえさ!」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
甲児「グールより先に機械獣が来やがったか!」
弓教授「敵は波状攻撃で君たちを消耗させる気だ。迂闊に突撃するのは禁物だぞ」
甲児「ヘッ、あいつらが何体出てきたところで!」
アムロ「あの機械獣、まるで骸骨のような…」
〔カーソル、ガラダK7を指定〕
甲児「ガラダK7だ。頭の鎌は結構ヤバいけど、そう簡単に当たるもんじゃないさ」
アムロ「わかった。遠距離から仕留めよう」
<戦闘開始>
<アムロが戦闘>
アムロ「さっきの戦闘でデータは取れている…!」
<甲児が戦闘>
甲児「お前ら程度なら、援軍なんて必要ねえぜ!」
<アムロvsガラダK7>
アムロ「今のνガンダムでも苦戦する相手ではなさそうだが…!」
<甲児vsガラダK7>
甲児「その御大層な鎌、当てられるもんなら当ててみやがれってんだ!」
<ガラダK7撃破・勝利条件達成>
〔ガラダK7にスパーク〕
〔ガラダK7、後退〕
甲児「なんだ、あいつ…まだ動くのか?」
アムロ「ならば…!」
〔アムロ、ガラダK7へ接近〕
〔アムロにスパーク〕
アムロ「!?」
甲児「アムロ大尉!?」
アムロ「システムがオーバーフローを…! サイコフレームの干渉が大きすぎた…!?」
〔ガラダK7、アムロへ接近〕
甲児「ガラダが! アムロ大尉!」
アムロ「くっ、機体が…!」
甲児「させるかよぉぉぉ!!」
〔甲児、アムロへ隣接〕
〔甲児に爆発〕
甲児「うああああっ!」
アムロ「まずい、頭部に!?」
甲児「こ、この野郎! これでもくらえ! ロケットパァァァンチ!!」
〔敵ユニット撃破〕
甲児「く、うう…うぐっ…!」
アムロ「甲児、大丈夫か!?」
甲児「そ、そっちこそ…!」
弓教授「甲児君、怪我をしているのか!?」
甲児「え、ええ、腕が…! これじゃ、操縦できません…!」
弓教授「アムロ大尉、νガンダムは!?」
アムロ「こちらは機体が動きません…!」
弓教授(アフロダイAはまもなく出撃できるが、それでも…!)
アムロ(νガンダムの不調のせいで…いや、俺のせいで甲児が…!)
甲児「くそっ…マジンガーは動くのに、俺はこのザマ…アムロ大尉は無事なのに、ガンダムは動かねえ…)(どうすりゃいいんだ、どうすりゃ…!)
弓教授「やむを得ん! 甲児君、アムロ大尉、機体から脱出するんだ!」
甲児「そ、それじゃ、マジンガーZとνガンダムが…! 誰が光子力研究所を守るんです…!?」
弓教授「だが、現状では他に手はない!」
甲児「手…!」
弓教授「甲児君、迷っている時間はない! 敵の増援はすぐ来る!」
甲児「手…手…そうか…!」
弓教授「甲児君!?」
甲児「手は…ありますよ、教授…!」
弓教授「どういうことかね!?」
甲児「アムロ大尉…俺の頼みを…聞いてくれませんか?」
アムロ「頼み…?」
甲児「俺のマジンガーに…マジンガーZに、乗ってください…!」
アムロ「!!」
【戦闘マップ2終了】
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