第3話
同類
【シナリオデモ開始】
グラドス・トライポッド・キャリア 内部
〔コンピューターの動作音〕
エイジ「…そう、それでいい。後は任せる」
エイジ「キリコ、またミッションディスクを作っているのか?」
エイジ「ああ、キリコさん。お借りしたこのコンピューター、使い易くてついカスタマイズを…」「音声入力でミッションディスクのプログラミングが出来るなんて…SPTに慣れている僕にも扱い易い」
キリコ「だが、音声入力には時間が掛かる。今からカスタマイズしても、次の戦いには間に合わない」
エイジ「そうかも知れません。けど、あれから考えたんです」「覚悟が足りない僕kが、今、何をするべきなのか」
キリコ「………」
エイジ「キリコさんはいつも、いつ死んでも構わない…そんな風に戦ってるように見えます」「それは、覚悟が決まっているからなんですか?」
キリコ「いや、そうではない…」(説明したところで、こいつにはわかるまい…)(あの惑星オドンの訓練基地…サンサの地獄の戦場…)(タイバスの隊がやガレアデ、モナドを転戦して…俺が何を知り、何を見てきたのか…)(俺は死ぬことは出来ず、俺に同類はいない…)
エイジ「…キリコさん、僕には目的地へ行って、やらなければならないことがあります」「そのためにしなければならないことは…」
〔警報〕
エイジ「グラドスの追撃隊!」
キリコ「これで3回目だ。向こうはけりを付けるつもりかの知れん。敵は俺が迎え撃つ。お前はキャリアを守れ」
エイジ「わかりました!」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「同類」
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕
エイジ「また…実戦か…」
キリコ「前回より数が少ないな」
〔キリコ、前進〕
キリコ「エイジ、お前はそこで支援に徹していろ」
エイジ「………」
<戦闘開始>
<エイジが戦闘>
エイジ「覚悟が足りない僕に出来ること…それは!」
<敵全滅・勝利条件達成>
エイジ「何とか凌いだか…!」
〔警報〕
キリコ「油断するな、エイジ。第二波が来るぞ」
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕
エイジ「今度は二手から!」
キリコ「やはり、これで終わりにする気だな。エイジ、いざとなったらキャリアで離脱しろ
エイジ「それじゃ、キリコさんが!」
キリコ「「お前には目的地でやらなければならないことがある」「ここで最優先すべきは、レイズナーの保全だ。あれがグラドスに奪い返されたら、元も子もない」
エイジ「しかし!」
キリコ「敵が来る。やるべきことをやれ。いいな?」
エイジ(だからって、キリコさんを見捨てて行くわけには…!)
<戦闘開始>
<敵5機撃破・勝利条件達成>
〔警報〕
エイジ「まだ敵が来る!?」
キリコ「この方角は…!」
〔敵ユニット出現〕
グラドス兵「葵ATは急所を狙ってこない! 奴を集中攻撃するぞ!」
〔ブレイバー群、エイジへ隣接〕
〔エイジに爆発〕
エイジ「うわあっ!!」
キリコ「エイジ!」
エイジ「しまった、マシンガンをやられた! ソリッドシューターも使えない!」
キリコ「もういい、後は俺が引き受ける。お前はキャリアで離脱しろ」
エイジ「………」「すみません、ここはお願いします!」
〔エイジ、グラドス・トライポッド・キャリアへ隣接〕
エイジ「レイ! 聞こえているな、レイ!」
レイ「聞コエテイル、アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ」
エイジ「レイズナー搭載コンピューター・レイ! お前は僕を専属パイロットとして認証したな?」
レイ「認証ハ 完了シタ。当機ハ アルバトロ・ナル・エイジ・アスカヲ 唯一ノ 専属パイロットトシテ 認メル」
エイジ「…よし、ミッションディスクのプログラミングは?」
レイ「完了シテイル。 ギルガメス形式ノ 物理メディアヘノ 出力モ 含メテ」
エイジ「火器管制については?」
レイ「プログラミング済ミ。動作テストモ クリアーシテイル」
エイジ「よくやってくれた。ハッチを開けて、例の物を出してくれ!」
レイ「レディ!」
キリコ「エイジ、何をしている? 早く逃げろ」
エイジ「いえ、僕にはまだここでやることがあります!」
グラドス兵「あのAT、何を持ち出している!?」
エイジ「まだ戦う術はあるんだ!」
〔エイジ、ブレイバーへ攻撃〕
[イベント戦闘「エイジvsブレイバー」]
〔ブレイバーにスパーク〕
エイジ「これで下がってくれ!」
〔レーザードライフルの発射音×3〕
〔ブレイバー群にスパーク〕
グラドス兵「くっ、撤退だ! 撤退するぞ!!」
〔敵ユニット離脱〕
エイジ「退いてくれたか…」
キリコ「エイジ、その武装は…」
エイジ「まずはキャリアへ。戻ったら、説明します」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドでも開始】
グラドス・トライポッド・キャリア 内部
キリコ「ATにレイズナーのライフルを使わせるとは、驚いたな」
エイジ「トリガーと指のサイズが合わないので、信号直結で発砲を制御するようにしました」
キリコ「ミッションディスクには、それをプログラミングしていたのか?」
エイジ「ええ、その通りです」
キリコ「だが、どうやった? 一日やそこらで終わる作業とは思えないが…」
エイジ「レイにやってもらったんです」
キリコ「レイ…?」
エイジ「レイズナーの搭載コンピューターです。ようやくプロテクトが外れて、僕を専属パイロットとして認めてくれました」
キリコ「そうか、音声入力のプログラミングなら対話式コンピューターの得意分野というわけか」
エイジ「高速言語を使えば、短時間でプログラミング出来ました」「この機体で…僕は生き抜いて、使命を果たします」
キリコ「それが、お前の答えか」
エイジ「ええ。僕は、敵の生命を奪う戦いは出来ないかも知れない…でも、使命を果たさずに倒れるわけにもいかない…」「だから、技量を高めて、生き抜く工夫を重ねていきます」
キリコ「…レイズナーは使えるのか?」
エイジ「ええ、まだ機体の整備が終わっていないので、それさえ済めば…」「でも、戦いによってはこれからもスコープドッグを使わせてもらおうと思います」
キリコ「好きにするといい」
エイジ「これで僕もキリコさんの同類ですね」
キリコ「同類…?」
エイジ「ええ、底辺の存在…ボトムズ乗りの同類です」
キリコ「………」
キリコ(※画面オフ)(同類か…何やら奇妙な気分だ)(だが、俺は言いようのない不安のような物を感じていた…)(同類…一度はそう錯覚したバーコフ分隊の連中…)(あいつらのように、また俺は“同類”を失うのではないか…)(そんな、漠然とした不安だった………)
【シナリオエンドデモ終了】
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