第3話
ゲッターの申し子
【シナリオデモ1開始】
タワー内部
隼人「真ドラゴンの様子はどうだ?」
ヤマザキ「スーパーロボット軍団が撤退した後、動きを止めています。まるで眠っているかのように」
隼人「やはりな。凄まじい力を発揮するものの、その後で休眠時間を必要とするようだ」
弁慶「それで一時撤退命令を出したのか」
隼人「ああ。その間にリョウの消化が進むリスクはあるが、こちらも機体の応急修理時間が稼げる」
甲児「消化って…」
ハヤト「適切な表現だ。剣鉄也が言った、毒という言葉もな」
鉄也「真ドラゴンが1号機を完全に自分の物としたならば、もっと暴れまわっているはずだ」
隼人「ゲッターノワールは、早乙女博士が作り出した機体ではなく、未知の部分が多い」「真ドラゴンと言えど、そう簡単にアジャスト出来ないのだろう」
明「もしかしたら、リョウが抵抗してるのかも知れねーな」
弁慶「ああ、あいつも流竜馬だ。易々と屈する男じゃない」
拓馬「………」
隼人「しかし、時間が経てば、リョウは完全に消化されかねん。だから、次が最後のチャンスだ」
大介「ゲッターノワール1号機の位置はどうやって特定するんです?」
隼人「先程の戦闘で、1号機と同等のエネルギー発生源はいくつかあると判明した。だから、それらを一つ一つ当たっていくしかない」
ハヤト「それはドリルを持ち、拘束で動く俺の2号機の役目だな」
隼人「そうだ。今の真ドラゴンに真ゲッター2が飛び込めば、消化を促進してしまうかも知れんのでな」
鉄也「だから、ゲッターノワール2号機を…奴にとっての毒をさらに投入するわけか」
隼人「そして、2号機が目撃を達するまでの間、囮となって真ドラゴンの狙いを散らす者が必要…」「拓馬、カムイ、獏。次の作戦にはゲッターアークも参加してもらうぞ」
拓馬「!」
カムイ「それは命令ですか?」
隼人「その通りだ。お前達がこの世界に来た理由は不詳だが、別世界への扉を開くには複数の高性能ゲッターロボが必要だとされている」「つまり、真ゲッターとゲッターノワールなしでお前達が元の世界へ戻れる可能性は低い」
カムイ「…わかりました」
拓馬「俺は命令されなくったって、やってやるぜ。リョウに借りを返さなきゃ、寝覚めが悪いからな。獏、お前も付き合ってくれ」
獏「ああ、もちろんだ」
宙「それで、リョウを助けた後の策は?」
隼人「真ゲッター、ゲッターノワール・G、ゲッターアークのゲッターエネルギーを一気に真ドラゴンへ叩き込む」「これは賭けだが、奴はそのエネルギーを吸収しきれず、自滅するかも知れん」
竜馬「結局は力押しか。だが、わかり易くていいぜ」
弁慶「ああ、次こそは真ドラゴンを破壊する。先輩に報いるためにもな」
竜馬「拓馬、囮役をぬかるなよ。真ドラゴンに食われたら、てめえは馬の鼻先にぶら下げられたニンジン以下だ」
拓馬「へっ、どっちがうめえか奴に判定してもらおうじゃねえか」
竜馬「ふん、青臭い野菜が生意気言いやがって」
拓馬「うるせえ。旬の過ぎたおっさんと違って俺たちゃ今が食べ頃なんだよ」
隼人「では、機体の応急修理が済み次第、出撃するぞ」
【シナリオデモ1終了】
サブタイトル
『ゲッターの申し子』
【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
スティンガー「真ドラゴンはまだ動かない…困ったものだね、コーウェン君」
コーウェン「ああ、外部から刺激を与えるしかないか」
スティンガー「ぼ、僕達でやってみるかい?」
コーウェン「いや、適任者がまた来てくれたようだ」
〔味方ユニット出現〕
隼人「真ドラゴンのエネルギー反応が急激に上昇している…休眠が終わったのか、あるいは俺達が来たからなのか」
拓馬「美味そうなニンジンが揃ったからだろ!」
〔拓馬、前進〕
拓馬「ほれほれ! 新鮮なニンジンと旬の過ぎたニンジン、どっちが好みだ!?」
甲児「おいおい、囮役ってのはそういうことをやるわけじゃ…
〔拓馬の周辺に爆発〕
拓馬「おおっと!」
鋼鉄ジーグ「真ドラゴンが反応した!」
デューク「ああ、拓馬は見事に囮役を果たしている」
甲児「単に挑発しただけだと思うけど…」
〔敵ユニット出現〕
デビルマン「これで役者が揃ったな!」
隼人(いや、1人足りない。早乙女博士は何故、ここに現れんのだ?)
竜馬「2号機! 俺達が真ドラゴンを引き受ける! 奴に隙が出たら、さっさと突入しろ!」
ハヤト「了解だ」
拓馬「さあ、真ドラゴン! 俺を狙いやがれ!!」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
隼人「これは…! 真ドラゴン内部のエネルギー発生源が前回より大幅に増えたぞ」
弁慶「それじゃ、リョウの位置が特定しにくくなるじゃないか!」
隼人「同時に、完全に消化される時が近いということだ」
竜馬「だったら、手当たり次第に行くしかねえだろうが!」
隼人「この事態は想定していたが、発生源の数が多過ぎる。真ドラゴンが一気に活性化に傾くのであれば、2号機まで取り込まれてしまう可能性が高い」
竜馬「なら、どうすんだ!?」
隼人「リョウの位置を特定…それが出来なくても、絞り込む方法を見つけるしかない」
弁慶「その見当は付いているのか!?」
隼人「今、考えている…!」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
???「…リョウマ…」
リョウマ「う、うう…誰だ…?」
???「ナガレ…リョウマ…」
リョウマ「誰が俺を呼んでいる…?」
???(※號)「リョウマ…」
リョウマ「!」
???(※號)「ここはお前がいるべき場所ではない…去れ…」
リョウマ「誰だ、お前は…?」
???(※號)「俺は…お前と同じく、ゲッターの申し子…」
リョウマ「申し子…?」
???(※號)「同じ運命を背負う者達の声を聞け…」「そして、お前がいるべき所へ戻るんだ…」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
拓馬「今、考えるだと!? そんなんで間に合うのかよ!!」
隼人「………」
拓馬「おい!!」
カムイ「拓馬、お前は黙っていろ」
拓馬「うるせえ、時間がねえんだぞ!」
カムイ「なら、お前に何か策があるのか?」
拓馬「それは…!」
カムイ「ないのなら…」
拓馬「いや、あるぜ!」
カムイ「何…!?」
獏「本当なのか、拓馬!?」
拓馬「ああ、見てろ!」
竜馬「あのガキ、何を!?」
弁慶「いや、あいつにやらせてみよう」
拓馬「おい、リョウ! 俺の声を聞け!! お前の流の名前を持つ男なら、自力で這い出して来やがれ!!」「でなけりゃ、お前はヘタレだ! ゲッターロボに乗る資格はねえ!!」
〔カーソル、真ドラゴンを指定〕
拓馬「返事も出来ねえようなら、そこでハジをかきやがれ!! 俺がたっぷり笑ってやるぜ!!」
カムイ「馬鹿か、そんな方法で…」
〔レーダー反応〕
隼人「いや、真ドラゴンに強烈なエネルギー反応が!」
〔真ドラゴンから黒い光の柱〕
甲児「あ、あれは!?」
ハヤト「1号機のゲッタービーム…!」
カムイ「まさか、拓馬の言葉に応じたのか!?」
宅間「どうだ! 怒らせりゃ、反応があると思ったんだよ! 俺を同じでな!」
弁慶「確かに…竜馬か、その息子だからこそ思い付く方法だな」
竜馬「うるせえ、俺はあいつほど短絡的じゃねえ」
ハヤト「これで1号機の位置が特定できた。突入する!」
〔ハヤト&ムサシ、真ドラゴンへ接近〕
弁慶「ムサシ、お前まで!」
ハヤト「作戦通りに動け、ムサシ」
ムサシ「いや、俺も行って、殿になる」
弁慶「止せ、ムサシ! 2号機と3号機じゃ、スピードが違う! 無茶だ!」
ムサシ「無茶だろうが何だろうが、これは俺の役目だ…!」
弁慶「!!」(あの時と同じだ…! 先輩もそう言って、真ドラゴンへ特攻した…!)
隼人「弁慶、1号機の位置は特定できている。だから、救出に時間は掛からん。それに、3号機も行かせた方が後々のためになる」
弁慶「だが!」
甲児「弁慶さん、今は俺達もいる! あいつらに何かあったって、必ず助ける!」
デビルマン「たとえ、ムサシが特攻する気だとしても、俺達がやらせねーぜ」
弁慶「わ、わかった…!」
隼人「行け、ハヤト、ムサシ!」
拓馬「さっさとリョウを助けやがれ! 揃って真ドラゴンの餌になるんじゃねえぞ!」
ハヤト「ああ」
ムサシ「わかっている」
〔味方ユニット離脱〕
スティンガー「ま、まずいよ、ゲッターノワール1号機の位置を知られてしまった」
コーウェン「だからと言って、彼らに真ドラゴンを倒すことは出来ない」「仮に異物が排出されても、それで終わってしまうわけじゃないんだ」
スティンガー「そ、そうだね、真ドラゴンは復活を遂げたんだもんね!」
コーウェン「その行く手を阻む者には、死あるのみ!」
〔敵ユニット出現〕
竜馬「あの2人がリョウを助け出すまで、俺達で真ドラゴンの注意を引き付けるぞ!」
拓馬「おう!!」
<戦闘開始>
<真ドラゴンHP20%以下・勝利条件達成>
隼人「真ドラゴンの回復速度が低下している…!
竜馬「この調子だと、リョウを助け出す前に奴にとどめを刺せるぜ!」
甲児「あの3人が中で暴れてるからなのか…!?」
〔レーダー反応〕
隼人「この反応は!」
〔真ドラゴン、回復〕
鋼鉄ジーグ「き、傷を回復しやがった!!」
〔マップ上に爆発〕
デューク「!!」
鉄也「パワーを増した上に、無差別攻撃か!」
甲児「ま、まさか、あの3人が完全に取り込まれちまったのかよ!?」
拓馬「リョウ! お前らがしんじまったら、こっちが迷惑なんだよ! 俺の安眠と美味い飯のために返事しろってんだ!!」
竜馬「お前も流竜馬なら、奴の腹を食い破って出て来やがれ!!」
〔味方ユニット出現〕
リョウマ「2人で喚くな! もう目は覚めてる!!」
拓馬「リョウ!!」
リョウマ「話はハヤトから聞いた! 3体のゲッターロボでゲッターエネルギーを一気に叩き込むとな!」
竜馬「そうだ! やるぞ、リョウ、拓馬!」
リョウマ「ああ!」
拓馬「おう!」
竜馬「まずは俺からだ!!」
〔竜馬、真ドラゴンへ攻撃〕
[イベント戦闘「竜馬vs真ドラゴン」]
〔真ドラゴンに爆発〕
リョウマ「続けて行くぞ!!」
〔リョウマ、真ドラゴンへ攻撃〕
[イベント戦闘「リョウマvs真ドラゴン」]
〔真ドラゴンに爆発〕
拓馬「ようし、最後は…」
???(※號)「ゲッターの申し子達よ…」
カムイ「!?」
拓馬「何だ、この声は!?」
獏「頭の中に響いたぞ! こいつぁ、まるで…」
???(※號)「アークシャインボンバーを使え…」
カムイ「何のことだ!?」
拓馬「よくわからねえが、そいつで真ドラゴンを倒せってことだろ!」「やってやるぜ! アークの力を、俺達の力を信じるんだ!!」
〔拓馬、真ドラゴンへ攻撃〕
[イベント戦闘「拓馬vs真ドラゴン」]
〔拓馬、真ドラゴンへ隣接〕
〔真ドラゴンに爆発〕
甲児「まだ形を留めてやがるのか!」
鉄也「だったら、今度は俺達の手で消滅させる!」
〔敵ユニット出現〕
早乙女博士「待てい!」
弁慶「早乙女博士!?」
スティンガー「か、彼は来るのが遅いよね! そう思うよね、コーウェン君!」
コーウェン「あ、ああ…何故、今になって…!?」
カムイ「あれが、この世界の…!?」
竜馬「ジジイ! 今頃、何をしに来やがった!?」
早乙女博士「ゲッターの申し子達が一堂に会したか! だが、今はまだその時ではない!」
竜馬「わけのわからねえことを! 真ドラゴンは俺達の手で倒した! てめえもここでくたばりやがれ!!」
早乙女博士「フハハハハ! 来るがいい、ゲッター線に導かれし者達よ!!」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
タワー内部
竜馬「…調査結果は出たのか、隼人」
隼人「ああ。真ドラゴンの残骸は一気に風化し、崩れ去ったそうだ。汚染もされていない」
弁慶「なら、あれを倒したと考えていいんだな?」
隼人「今のところは、だ」
拓馬「何だよ、煮え切れねえな」
宙「結果的に早乙女博士はいつものように逃げちまったからな…」
拓馬「いったい何が目的だったんだ、あのジジイは?」
隼人「ゲッターアークの力を見定めに来たのかも知れん」
鉄也「だとしたら、もっと早く現れても良かったはずだ」
ハヤト「ゲッターアークの新たな能力の解放が狙いだったとしたら?」
カムイ「しかし、俺達がアークシャインボンバーを使う前に聞いた謎の声と早乙女博士の声は違っていた…」
リョウマ「謎の声、か。俺も真ドラゴンの中で聞いたような気がする」
弁慶「本当か…!?」
リョウマ「はっきりと覚えているわけじゃない。拓馬達が聞いた声と同じかどうかもわからない」
隼人「………」
拓馬「何にせよ、これで借りは返したぜ、リョウ」
リョウマ「いいだろう。お前が吐いた暴言は聞かなかったことにしてやる」
隼人「ともかく、拓馬、カムイ、獏の身柄とゲッターアークはこのタワーで預かる。無論、お前達が元の世界へ帰るまでの話だ」
カムイ「その代わり、この世界での任務に協力しろと?」
隼人「話が早いな。その通りだ」
拓馬「タダ飯を食らうわけにはいかねえし、俺は構わんぜ」
獏「そうだな…」
拓馬「それよか、この世界にコンビニはあるのか?」
美和「何故、そんなことを聞くの?」
獏「ああ、こいつはコンビニのおにぎりが好物なんだ」
甲児「コンビニなんざ、いくらでもあるぜ」
拓馬「ホントか!? ありがてえ!」
明「まずは食い気か。ムサシみてえだな」
ムサシ「ゲッター乗りは体力勝負だからな」
大介「拓馬君、カムイ君、獏君。君達が望んでこの世界へ来たわけじゃないことは理解しているが、これからよろしく頼む」
拓馬「おう、こっちこそな」
カムイ「ここに長居するつもりはないが…」
獏「ま、これも縁って奴じゃねえのか? 俺達の出会いもそうだろ、カムイ」
カムイ(ゲッターに結ばれた縁か…)
竜馬「いいか、拓馬。間違っても俺のことを親父と呼ぶんじゃねえぞ」
拓馬「じゃあ、父さんか? それとも、パパか?」
甲児「竜馬さんがパパ? 似合わねえなぁ」
弁慶「まったくだ」
竜馬「うるせえ。俺は流竜馬でも、拓馬の親父じゃねえんだ」
拓馬「ああ、俺の親父は1人しかいねえよ」(だけど…親父と話すってのは、こんな感じなのかもな)
【シナリオエンドデモ終了】
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