第2話
流竜馬の血筋
【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔真ドラゴンの周囲に爆発〕
スティンガー「ウフフフ…大きな花火だね、コーウェン君」
コーウェン「だけど、人間が避難した街を焼いてもあまり意味はないよ、スティンガー君」
スティンガー「う、うん、エネルギーの無駄遣いだよね」
コーウェン「想定上のパワーを発揮したものの、移動速度は大幅に低下しているし、ここに来た理由も不詳だ」
スティンガー「そうだね、こおにめぼしい物はないよ」
コーウェン「しかも、移動を止めた。どうも様子がおかしい」
スティンガー「もしかして、その原因は…」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ開始】
タワー内部
甲児「拓馬が、竜馬さんの息子だったなんて…」
弁慶「今までもよく俺と隼人に隠し通してたもんだ」
竜馬「冗談じゃねえ! 俺は結婚なんぞしちゃいねえし、子供を持った覚えもねえ!」
明「じゃあ、こいつは何なんだ?」
竜馬「俺が知るかよ!」
拓馬「こっちだって、そうだ! 第一、俺は親父と会ったことなんかねえ!」
弁慶「本当なのか?」
拓馬「ああ、写真とおふくろ達の話でしか知らねえよ」
隼人「だが、お前の父親もゲッターロボに乗っていたんだろう?」
拓馬「ああ、それでおひゃじはいなくなっちまって…」
竜馬「ちっ、リョウの世界と似たようなパターンか」
拓馬「リョウ?」
竜馬「お前の身代わりになったゲッターノワール1号機のパイロット…あいつも流竜馬だ」
拓馬「はあ!? 流竜馬って奴は、何人いるんだよ?」
獏「まったくだ、神隼人も2人いるし」
隼人「いや、3人だ。ゲッターノワール2号機のパイロットも神隼人…もっとも、別世界の俺のクローンだがな」
カムイ「同一存在が3人…つまり、ここは俺達にとってパラレルワールドなのか」
隼人「その通りだ。現在、我々はこの世界とリョウ達のブレーンワールド、そしてお前達の世界を認識している」
獏「何てこった…」
拓馬「どういうことなんだよ?」
カムイ「ここは、俺達の世界と共通点が多いが、通常の移動手段では辿り着けない別世界だ」「つまり、目の前にいる流竜馬はパラレルワールドの同一存在であって、お前と血が繋がっているわけじゃない」
弁慶「別世界の竜馬だとしても、結婚して子供がいるってのは驚きだがな」
竜馬「同感だぜ」
美和「竜馬さん本人がそれを言ったら…」
拓馬「俺達は何でこの世界に来ちまったんだ? 元の世界へ戻れる方法はあるのかよ?」
隼人「お前達が我々の世界へ来た理由も帰還方法も現時点では不詳だ」
拓馬「マジかよ!? 冗談じゃねえぜ!」
大介「この世界とブレーンワールドを繋ぐ方法はある程度の見当が付いているんだが、君達の世界となると…」
鉄也「ゲッターロボと早乙女研究所、その関係者がいるのなら、俺達の世界との共通点はブレーンワールドより多そうだがな」
ヤマザキ「…神司令、真ドラゴンが無差別攻撃を開始したようです」
隼人「移動はしているのか?」
ヤマザキ「いえ、里中市内に留まったままです」
隼人「拓馬、カムイ、獏、話はいったん終了だ。我々は今、重大な局面を迎えている。それに対処しなければならん」
甲児「その通りだ、早くリョウを助けなきゃならねえ!」
拓馬「………」
カムイ「神…司令。真ドラゴンとは、いったい何なんです?」
隼人「この世界の早乙女博士が作り出した強大なゲッターロボ…俺や竜馬、弁慶にとって因縁の敵だ」
弁慶「以前の戦いで奴を大破させたんだが、地中に逃げた。その後、行方不明だったが…前よりもパワーアップしているようだ」
獏「あいつを放っておいたら、どうなるんだ?」
隼人「この世界が最後の日を迎えることになる」
拓馬「何…!?」
カムイ「そんな危険な代物を、この世界の早乙女博士が作ったと言うんですか」
鉄也「お前の世界じゃ、どうか知らんが…俺達にとって、早乙女は敵だ」
弁慶「とは言え、前からそうだったわけじゃないんだがな」
竜馬「それより、隼人。さっさと俺達を出撃させろ。今度こそ真ドラゴンを破壊してやる」
隼人「ああ。全員、直ちに機乗しろ。ただし、ゲッターアークの搭乗者はここに残れ」
拓馬「何でだよ!? あんな化け物を相手にするなら、戦力は多い方がいいだろうが!」
カムイ「…ゲッターノワール1号機のように、ゲッターアークを真ドラゴンの餌食にするわけにはいかないと?」
隼人「そうだ。アークが並のゲッターロボでないことは、一目見ただけでわかる」
拓馬「だったら!」
カムイ「止せ、拓馬。俺達は元の世界へ帰らなきゃならないんだ」
拓馬「お前、ハジをかくのが怖くなったのかよ?」
明「恥?」
隼人「ゲッター乗り達の隠語で、ハジをかくとは死ぬという意味だ」
拓馬「だから、カムイ、お前はびびってるってこった!」
カムイ「そうじゃない。元の世界へ戻るために、無用なリスクを冒したくないだけだ」
拓馬「リスクがどうこう言うんなら、リョウって奴がやったことはどうなるんだよ!?」
獏「そうだな…あいつは身を以て俺達を助けてくれた」
カムイ「未知のゲッターロボであるアークが真ドラゴンに取り込まれるのは危険だと判断しただけだろう」
拓馬「だけどよ!」
カムイ「さらに、あの男はお前がゲッター乗りとして未熟だと見抜いていたのかも知れない」
拓馬「何だと!?」
竜馬「ごちゃごちゃとうるせえんだよ!」
拓馬「!」
竜馬「ゲッターを満足に扱えねえガキは黙ってろ! てめえらは足手まといだ!」
拓馬「う…!」
竜馬「行くぞ、隼人、弁慶!」
弁慶「お、おう」(リョウが拓馬達の身代わりとなった理由…カムイが言ったことだけとは思えんがな)
甲児「拓馬、後は俺達に任せろ」
〔扉の開閉音〕
拓馬「………」
獏「珍しいな、拓馬。お前が誰かに怒鳴られて、黙ってるなんてよ」
拓馬(何で俺はあいつに言い返せなかったんだ…?)
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『流竜馬の血筋』
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
隼人「まもなく里中市内だ。今、真ドラゴンは沈黙しているが、警戒を怠るな」
弁慶「リョウ、無事でいろよ…!」
ハヤト「まだ奴は真ドラゴンの中で生きているだろう」
甲児「ホントかよ!?」
ハヤト「ああ。真ドラゴンの動きがさほど活発でないのは、1号機とリョウマという異物を取り込んだからなのかも知れない」
鉄也「ゲッターエネルギーの供給源であると同時に毒だということもあり得るわけか」
ハヤト「そうだ」
弁慶「しかし、時間が経てば…」
〔レーダー反応〕
美和「上空から高熱源体が多数接近中!」
デューク「この反応はベガ星連合軍か!」
〔敵ユニット出現〕
ブラッキー「ここで奴らと出くわすとは…! だが、あの巨大兵器をろ獲している間に挟撃されるわけにはいかん」「マザーバーンは先行! 円盤獣はここでデューク・フリード達の足を止めさせろ!」
〔敵ユニット離脱〕
甲児「あっ、マザーバーンが!」
鋼鉄ジーグ「里中市へ向かったな。まさか、真ドラゴンと戦うつもりか?」
デューク「いや、あれを捕獲してメカギルギルガンのように利用するつもりかも知れない」
竜馬「ふん、身の程知らずめ。返り討ちに遭うだろうぜ」
隼人「ともかく、眼前の敵を突破して里中市へ向かうぞ」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
甲児「よし、円盤獣共は片付けたぜ!」
鋼鉄ジーグ「ミッチー、マザーバーンは?」
美和「それが…上空を離脱しつつあるわ」
甲児「竜馬さんが言った通り、あっさりと返り討ちにされたか」
デューク「マザーバーンは容易い相手じゃない。真ドラゴンの攻撃がそれだけ苛烈だということだろう」
隼人「その通りだ。全機、直ちに里中市へ突入しろ」
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
コーウェン「真ドラゴンはベガ星連合軍の宇宙船に反撃したものの、移動する素振りを見せないやはり、様子がおかしい原因は…」
スティンガー「い、異世界のゲッターロボを取り込んでしまったからかも知れないね」
コーウェン「なら、交換が必要だ。そして、それは彼らがやってくれる」
〔味方ユニット出現〕
竜馬「真ドラゴン…!!」
弁慶「あの時、先輩が生命を懸けてくれたおかげで撃退できたってのに…さらにデカくなっていやがる」
ムサシ「この世界の巴武蔵は、真ドラゴンとの戦闘で死んだのか?」
弁慶「…そうだ。先輩はゲッター1のゲッター炉を暴走させ、真ドラゴンへ捨て身の攻撃を仕掛けた」「しかし、それでも俺達は奴を仕留め切れなかった」
竜馬「だから、今ここで奴との決着を付けてやるぜ!!」
隼人「だが、ゲッターノワール1号機が取り込まれたままでは不利だ。位置を特定し、救出するぞ」
〔敵ユニット出現〕
デビルマン「インベーダーまで出て来やがった!」
隼人「1号機が完全に取り込まれるまでの時間を稼ぐつもりだな」
竜馬「雑魚はさっさと蹴散らし、真ドラゴンに仕掛ける! 行くぞ!!」
甲児「リョウ、待ってろよ! すぐに助けてやるぜ!!」
<戦闘開始>
<真ドラゴンHP80%以下・勝利条件達成>
竜馬「隼人、1号機の位置はわかったのか!?」
隼人「まだだ。今の真ドラゴンには強いゲッターエネルギーの発生源がいくつも存在している」
竜馬「奴は無数にゲットマシンで構成されたんだ、当たり前の話だろうが!」
隼人「いや、これまでと様子が違う」
〔レーダー反応〕
隼人「いかん、このエネルギー反応は! 全機、回避しろ!」
〔マップ上に爆発〕
甲児「くっ! 無差別攻撃かよ!!」
ハヤト「まだエネルギー反応値が上がり続けている…!」
隼人「全機、一時撤退するぞ」
竜馬「何を言ってやがる! 真ドラゴンを前にして、尻尾を巻けるか!!」
デューク「この機を逃がせば、リョウを助けられなくなるのでは!?」
隼人「俺達の機体は万全な状態じゃない。真ドラゴンが先程の攻撃を繰り返せば、目的を果たせなくなる」
甲児「でも、時間が経てば、リョウが!」
隼人「全機、俺の命令に従え」
竜馬「隼人!」
弁慶「竜馬、退くんだ。無策であんなことを言う男じゃないってことは、お前もよく知ってるはずだろう」
竜馬「ちっ…!」
甲児「リョウ、必ず戻って来るからな!」
〔味方ユニット離脱〕
スティンガー「こ、これで時間が稼げるね、コーウェン君」
コーウェン「そうだね、スティンガー君」(だが、この事態はあの男も気付いているはず…何故、姿を見せないんだ?)
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
タワー内部
獏「真ゲッターや魔神ガーゼットが戻った来たか。作戦は失敗だったらしいな」
拓馬「やっぱり、俺達も行くべきだったんじゃねえのか」
カムイ「何度も同じことを言わせるな。俺達が最優先すべきことは、元の世界への帰還だ。この世界の出来事は関係ない」
拓馬「それで…帰ってから、ぐっすり眠れるのかよ? 美味い飯が食えるのかよ?」
カムイ「何を言っている? 俺は合理的に考えて…」
拓馬「リョウって奴は、俺達の身代わりになった。あいつに借りを返さなきゃ、寝付きが悪い」「俺は嫌だぞ。後で色々考えちまって寝不足になるのも、胃もたれすんのもな」
カムイ「だから、真ドラゴンと戦うと言うのか」
拓馬「ああ、そうだ! 元の世界に帰るのは、借りを返してからだ! でなきゃ、すっきりしねえ!」「今からこっちの神司令に掛け合ってくるぜ!」
獏「俺も行くぞ、拓馬」
〔扉の開閉音〕
カムイ(元の世界へ帰るには、ここの連中の手助けがいるのは事実だが…)
弁慶「…置き去りにされて腐っているかと思ったら、闘志を燃やしていたとはな」
カムイ「単細胞なだけです」
弁慶「だが、世界が違うとは言え、流竜馬の血筋を引いていることに違いはないようだ。なあ、竜馬?」
竜馬「ふん…」(やはり、あのガキもゲッター乗りだな)
【シナリオエンドデモ終了】
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