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第1話
一点集中

【シナリオデモ1開始】
光子力研究所 指令室
さやか「だから、最初から説明してよ、甲児君」
甲児「弓教授には事情を話してあるんだけどなあ」
さやか「私はしばらく留守にしてたし……お父様は今、外出してるから」
甲児「わかったよ。事の発端は、突然現れた黒いゲッターロボ…ゲッターノワール1だ」「竜馬さん達は、そいつを知らなかった。当然の話さ、ブレーンワールドっていう異世界からやって来たんだからな」
さやか「そこにもゲッターロボが存在してるってことは…並行世界の類いだと考えていいのかしら」
甲児「虚無の世界だって言ってたけどな」
さやか「それって…ゲッターノワール1に乗ってた人が?」
甲児「ああ、名前はリョウマ。見た目は俺達が知ってる竜馬さんとそっくりだ」
さやか「! 並行世界の同一人物ってこと…!?」
甲児「いや、ブレーンワールドにいた竜馬さんのクローンで…ブラフマーっていう敵と戦うため、何者かに創られた存在らしい」
さやか「じゃあ、向こうの世界の竜馬さんは…?」
甲児「それは、あの人の記憶を移植されてるリョウマにもわからねえってよ」
さやか「別の世界にいた竜馬さんの姿と記憶を持った、別の竜馬さん…複雑な話ね」
甲児「ああ、こっちの竜馬さんもさすがに面食らってたぜ」
さやか「ねえ、甲児君。もしかしたら、ブレーンワールドには私達も存在しているのかしら…?」
甲児「並行世界の概念は俺も知ってたけどよ、そいつが証明されたとなると、あり得るな」「しかも、理論的にはブレーンワールドだけじゃなく、他の並行世界にも兜甲児や弓さやかが存在しててもおかしくねえぜ」
さやか「別の世界の私、か…」
甲児「俺達だけじゃなく、マジンガーZやアフロダイAもな」「現にゲッターノワールは1だけじゃなく、2と3…つまり、黒いゲッター2とゲッター3も存在してる」「しかも、その2機には隼人さんと武蔵さんのクローンが乗っていて…そいつらもこの世界へ、リョウマとは別の所へ現れたんだ」
さやか「その人達とは合流できたの?」
甲児「ああ。ゲッターノワール1を手に入れようとした早乙女博士と俺達が戦ってる時、駆け付けてくれた」「で、ノワール1、2、3でデカいゲッタードラゴン…ゲッターノワール・Gに合体し、早乙女博士を撃退したのさ」「つまり、ゲッターノワール自体がゲットマシンだったんだ。あれには俺も驚いたぜ」
さやか「…ねえ、そもそもの話なんだけど、ゲッターノワールが私達の世界へやって来た理由って何なの?」
甲児「そいつを今、調べてるところさ。それで、隼人さんの要望で俺と鉄也さんももう少し付き合うことになった」「だから、帰りが遅くなる。そのことを弓教授に伝えておいてくれ」
さやか「わかったわ。くれぐれも気を付けてね、甲児君」
甲児「もちろんさ。それじゃあな」

タワー ブリッジ
隼人「ゲッターノワールの基本的な部分はこの世界のゲッターロボと同じだが、異なる点がいくつかある」「まず、パイロットはそれぞれの機体で固定されている。乗り換えは出来ない」「そして、ゲッターノワール・Gへの合体はいくつかの条件が揃わなければ不可能だ」
竜馬「それじゃ、自在に合体分離するってゲッターロボの特性を活かせねえな」
隼人「ゲッターノワールの各機は単体でも戦闘能力が高い。だから、大量のエネルギーを食うゲッターノワール・Gは…」「強大な敵を倒すための切り札なのだろう」
弁慶「とは言え、パイロットに万一のことがあれば…」
ハヤト「俺達が倒れれば、代わりが創られるだけだ」
甲児(クローンだから、か…)
竜馬「で、ゲッターノワールとリョウ達の創造者がどういう奴か、見当は付くのかよ?」
隼人「現時点では何とも言えん。ゲッターノワールには俺達では解析できないオーバーテクノロジーが用いられている」「創造者は向こうの世界の早乙女博士なのか、あるいはまったく別の存在か…」
竜馬「ハヤト、ムサシ。てめえらは何か知らねえのか?」
ハヤト「俺達とゲッターノワールの創造者に関する情報は持っていない」
ムサシ「俺もだ」
竜馬「やっぱり、そうか」
ハヤト「この分だと、ブレーンワールドへの帰還方法を見つけ出すのに時間が掛かりそうだな」
弁慶「そう言うな。俺と竜馬、隼人はゲッターロボに関わって久しいが、その全てを…」「特に真ゲッターロボや、早乙女研究所の地下で眠ってる真ドラゴンの全てを解析できているわけじゃないんだ」
ハヤト(ならば、この世界でゲッター線やゲッターロボに最も詳しいのは早乙女博士か)
甲児「さっき、さやかさんも言ってたんですが…ブレーンワールドと俺達の世界が転位門で繋がった理由は何なんですかね?」
宙「そりゃあ、ゲッター線じゃないのか?」
鉄也「大前提だな、それは」
宙「じゃあ、2人の流竜馬という存在が互いを引き寄せたとか…」
甲児「でも、並行世界ってのはいくつもあるし…竜馬さんだって、たくさんいるかも知れない」
竜馬「…2人で充分だ」
甲児「可能性の話ですよ。もしかしたら、別の世界にいは爽やかにスポーツをやってる竜馬さんがいるかも」
美和(それ、想像できないわ…)
宙「なら、この世界の竜馬さんとブレーンワールドのリョウが偶然引き合ったんだよ」
リョウマ「時空を、並行世界の壁を越えてか?」
鉄也「偶然という言葉を持ち出したら、話は堂々巡りになるぞ」
宙「否定するなら、お前らの考えを見ってみろってんだ」
リョウマ「この世界へ来た原因に興味はない。俺はブレーンワールドへ戻り、与えられた使命を果たす。それだけだ」
宙「それ、答えになってないからな」
鉄也「司馬、俺達の世界とブレーンワールドが繋がったのは必然だと思う。そして、お前の意見は半分正解だろう」
宙「何…?」
隼人「俺も同意見だな」
ハヤト「だが、条件の全てが判明しているわけじゃない。さらに、門を開ける鍵が必要だ。それは、この世界に存在しているのか?」
隼人(フッ、俺のクローンだけあって、同じことを考えていたか)
ハヤト「どうなんだ?」
隼人「鍵はある」
ハヤト(と言いつつ、懐疑的だな。俺にはわかる)
竜馬「おい、隼人同士で何の話をしてるんだ? 鍵ってのは、何だ?」
隼人「そのままの意味だ」
竜馬「ふん、はぐらかしやがって」
弁慶「結局、一番明確な手掛かりは大前提のゲッター線ってことか」
宙「この世界で一番そいつに詳しいのは早乙女博士だけど、さすがに聞くわけにはいかないしな」
ハヤト「だが、一案ではある」
ムサシ「ハヤト…」
ハヤト「何にせよ、早乙女博士はゲッターノワールを狙ってまた現れる」
ムサシ「だから、それに備えて、マジンガーZとグレートマジンガー、鋼鉄ジーグをここに引き留めてるんだろう?」
隼人「その通りだが、今からある場所に行く。手掛かりを得るためにな」
〔緊急警報〕
ヤマザキ「司令、川中市、里中市、歩田市にインベーダー群が出現しました」
ムサシ「ほら、早速来やがった」
ハヤト「手近な三ヵ所を同時にか。こちらを誘き出し、戦力を三分割するつもりか」
弁慶「何にせよ、俺達で対処した方がいいな」
隼人「ああ。最も近い川中市には鋼鉄ジーグ、ビッグシューター、ノワール3。里中市にはマジンガーZ、グレートマジンガー、ノワール1…」「最も遠い歩田市には真ゲッターロボとノワール2。全員、直ちに出撃するぞ」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
『一点集中』


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕

竜馬「あの数なら俺達の真ゲッターだけで充分だな。ハヤト、お前はそこでおとなしくしていろ」
ハヤト「それはこちらの台詞だ」
竜馬「何…?」
〔インベーダー群、ハヤトへ隣接〕
ハヤト「敵の狙いがこのノワール2ならば…」
〔敵ユニット撃破〕
ハヤト「俺が敵を引き付け、、倒した方が効率的だ」
竜馬「ふん、誰かさんのクローンだけあって、ドライな野郎だぜ」
隼人「早乙女博士は間違いなく一計を案じている。それを見極めるためにも、さっさと目の前の敵を片付けるんだ」
竜馬「言われるまでもねえぜ!」
<戦闘開始>

<敵全滅・勝利条件達成>

竜馬「…これで終わりか。他愛ねえ」
隼人「ここに現れたインベーダーは囮だな」
ハヤト「となると、敵の本命は…」
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

リョウマ「消えやがれ、インベーダー共」
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット出現〕

鉄也「まだ来るか…!」
甲児「やっぱり、ノワール・Gのメインになるノワール1を何とかしようって魂胆か!」
鉄也「だからこそ、神司令は俺達とリョウを組ませたんだろう」
リョウマ「早乙女が何を企んでいようが、敵を全部片付ければ事は済むぜ」
鉄也「そんなに単純な話じゃない。敵が正攻法で来ないと予測したからこそ、神司令はノワール1と真ゲッターを別々に…」
〔レーダー反応〕
鉄也「! この反応は…」
〔味方ユニット出現〕
デューク「シュートイン! ダイザー、ゴー!!」
〔デューク、変形〕
デューク「スクリュークラッシャーパァァンチ!!」
〔敵ユニット撃破〕
リョウマ「何だ、あのロボットは?」
鉄也「グレンダイザー…俺達の味方だ。しかし、何故ここに…?」
デューク「神司令から頼まれて来た。だから、事情はわかている。ゲッターノワール1を援護するぞ」
甲児「ありがてえ。グレンダイザーがいてくれりゃ、百人力だぜ」
リョウマ「俺1人でも大丈夫だがな」
甲児「念には念を入れろ、だよ。さっさとインベーダーを片付けようぜ!」
<戦闘開始>

<敵全滅・勝利条件達成>

リョウマ「…これで打ち止めか。早乙女博士も出て来なかった。ハヤトの読みは外れたようだな」
甲児「こっちはダブルマジンガーにグレンダイザーが揃ったからな。それで、敵が作戦を変えたんじゃないのか?」
鉄也「いや…敵の本命は、ノワール1ではないかも知れん」
甲児「だとしたら…!」
【戦闘マップ2終了】

【戦闘マップ3開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

ムサシ「こいつで最後だ!」
〔敵ユニット撃破〕
鋼鉄ジーグ「ミッチー、敵の新手が出て来る気配はあるか?」
美和「いえ、ないわ」
鋼鉄ジーグ「そうか…そこそこの数だったが、囮だったのかもな」
〔ムサシにスパーク〕
鋼鉄ジーグ「大丈夫か、ムサシ?」
ムサシ「ああ、ただのかすり傷だ。コックピットが開きにくくなっただけで…」
コーウェン「ふふふ、いいタイミングで開けてくれた」
スティンガー「お、おかげでハッチを壊す手間が省けたよ」
ムサシ「お、お前ら、いつの間に!?」
コーウェン「さあ、我々と一緒に来てもらおうか」
スティンガー「来てもらうよ」
〔縛り上げる音〕
ムサシ「うぐっ! は、放せ!」
鋼鉄ジーグ「おい、どうした!? 何が起きたんだ、ムサシ!?」
コーウェン「鋼鉄ジーグ、戻って仲間に伝えるがいい」
鋼鉄ジーグ「お、お前は!!」
コーウェン「この男の身柄は、我らが預かる」
スティンガー「さらばだ!」
鋼鉄ジーグ「ま、待ちやがれ! ミッチー、レーダーで追尾を!」
美和「そ、それが…ロストしてしまったわ」
鋼鉄ジーグ「何だって…!?」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

川中市 郊外
甲児「一点集中でムサシを狙ってくるなんて…!」
隼人「ノワール3は、3機の中で最も運動性が低い。つまり、取り付き易い」「そして、ノワール3ごと連れ去れば、俺達の機体で取り押さえられる可能性が高い」
鉄也「スティンガーとコーウェンは神出鬼没…生身で逃げられたら、追跡は困難だ」
竜馬「それで、ムサシの生命と引き換えにゲッターノワールを手に入れようってのか?」
隼人「おそらくな」
竜馬「いかにもあの2人が考えそうな、姑息な手だぜ」
ハヤト「だが、連中はムサシがクローンであることを知らない。並行世界の同一人物だと思うだろう」
甲児「だから?」
ハヤト「ムサシを救出する必要はない。ブレーンワールドへ戻れば、代わりは創れる」
甲児「お前、本気でそんなことを言ってるのか!?」
宙「仲間を見捨てる気かよ!?」
ハヤト「ゲッターノワールと引き換えには出来ん。あれを失えば、俺達はブレーンワールドへ帰還できなくなる」
甲児「その代わり、この世界にいるムサシがいなくなっちまうかも知れねえんだぞ!」
ハヤト「そうなったとしても、一時的にゲッターノワール・Gへ合体できなくなるだけだ」
甲児「お、お前なあ!」
竜馬「本当にドライな野郎だな。リョウ、てめえはどう思ってんだ?」
リョウマ「…ゲッターノワールを失うわけにはいかない」
竜馬「だとしたら、スティンガーとコーウェンの思惑通りにはいかねえな」
弁慶「待て待て。3人揃ってこそのゲッターチームだろう」「それに、ブレーンワールドへ戻るのにゲッターチーム・Gの力が必要となったらどうするつもりだ?」
ハヤト「別の方法を見つけ出す」
宙「話にならないな。ムサシが連れ去られてしまったのは、一緒にいた俺の責任でもある」「こうなったら、俺がムサシを助けに行くぜ。サイボーグに変身しりゃ、スティンガーやコーウェンと戦えるからな」
隼人「…お前まで拉致されたら、銅鐸を悪用されるおそれがある。許可できんな」
宙「じゃあ、どうするつもりなんです…!?」
隼人「今から、宇宙科学研究所へ向かう。グレンダイザーに出撃を要請したのは、連中の護衛も兼ねての話だからな」
鉄也「向こうに行って、何を?」
隼人「ブレーンワールドへの転移門について、宇門源蔵博士の意見を聞き、開放手段を模索する」
甲児「ちょっと待って下さいよ! ムサシのことは放っておくんですか!?」
隼人「そうだ。俺もそこのハヤトと同意見だからな」
ハヤト「………」
甲児「そんな…!」
竜馬「お前にしちゃ、諦めが早いじゃねえか」
隼人「ムサシの件について、これ以上話し合う必要はない。さっさと宇宙科学研究所へ行くぞ」
竜馬(こいつ…)
【シナリオエンドデモ終了】


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