第2話
二つの選択肢
【シナリオデモ開始】
宇宙科学研究所 観測室
隼人「…というわけで、宇門博士ならば転位門を開く手掛かりについて何かご存知ではないかと思ったのです」
宇門博士「ふむ…。私にも並行世界間の移動方法はわかりかねるが…」「転位門の開放は、特定の場所同士を繋げるための空間歪曲がきっかけとなるのは間違いなかろう」
甲児「特定の場所同士…空間歪曲…それって、もしかしてワープ航法とか?」
宇門博士「その通りだ、甲児君。そして、大介はその術を知っているな?」
大介「ええ。僕のスペイザーにはワープ機能があります。それを使ってフリード星から地球へ来たので」
隼人(やはり、そうか)
大介「だけど、スペイザーで別の世界へ行けるわけではありません」
宇門博士「うむ。ワープ航法では、同一世界の空間を歪曲させるだけだが…」
竜馬「転位門を開くきっかけの一つにはなり得る。隼人、てめえが言ってた鍵ってのは、スペイザーだったのか」
隼人「ああ」
宇門博士「別世界への扉を開いても、その行き先…ましてやブレーンワールドという異世界を特定することは出来ない」「やはり、大きな要因となるのは二つの世界で明確に存在していることが判明しているゲッター線とゲッターロボだろう」「言わば、それらは接点だ。しかし、条件をもっと絞らねばならない」「単にその二つが揃っていることが条件ならば、並行世界間の行き来は容易になるだろうからね」
弁慶「転位門みたい物がもっと頻繁に発生していてもおかしくないってことですか」
宇門博士「うむ。向こう側はともかく、こちら側で転位門が出現したタイミングは重要だ」
鉄也「となると、二つの世界に共通する特殊な接点とは…」
ハヤト「…俺達のゲッターノワール・Gや真ゲッターのような超高性能ゲッターロボだろう」
宇門博士「そして、それによって集束される高密度のゲッター線…」「私は、その二つがこの世界とブレーンワールドを繋ぐ大きな接点ではないかと思う」
鉄也「真ゲッターロボ、ゲッターノワール・G、スペイザーが揃い、空間歪曲を引き起こせば転位門が開放される可能性があるということか…」
宇門博士「だが、高性能ゲッターロボがその2機だけで足りるとは限らん。また、門を開いたとしても、確実にブレーンワールドへ繋がる確証はない」「道標になる物と、向こう側の条件が揃わなければならないだろう」
竜馬「あっちの条件なんざ、知ったこっちゃねえぜ」
ハヤト「しかし、ブレーンワールドへの帰還方法の手掛かりは掴めた」
隼人(それに伴い、新たな問題が出て来るがな)
宙「ブレーンワールドへ帰るのにゲッターノワール・Gが必要だってんなら、ムサシがいなけりゃならないってことだろうが…!」
ハヤト「………」
リョウマ「………」
弁慶「宙の言う通りだな。ムサシがいなければ、この世界でゲッターノワール・Gに合体することは出来ん」「ブレーンワールドへの帰還方法を確立させるなら、次になるべきことはあいつの救出だ」
甲児「そうだ、ムサシを助けに行こうぜ!」
隼人「そんなことをしなくても、いずれ向こうから接触してくる」「その時、俺達には二つの選択肢が突き付けられる。ゲッターノワールか、ムサシか…そのどちらかを選ぶことになるだろう」
甲児「そんなの、両方に決まって…」
〔サイレン〕
美和「これは…!」
宇門博士「大介、ベガ星連合軍の部隊がこちらへ接近中だ。直ちにグレンダイザーで出撃してくれ」
大介「わかりました!」
隼人「宇門博士、我々も出ましょう」
宇門博士「そうしてもらえると助かる」
弁慶「おい、隼人…!」
リョウマ「グレンダイザーに万一のことがあれば、元も子もねえ。俺は行くぜ」
鉄也「まずは目の前の火の粉を払いのけるべきだ。俺も出よう」
甲児「ムサシを助ける算段を立てるとしても、ベガ星連合軍を追っ払った後で、か」
宙「よし、さっさと奴らを片付けようぜ!」
〔ハッチの開閉音〕
ハヤト「………」
隼人「お前は出撃しないのか?」
ハヤト「…出る前に話がある」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『二つの選択肢』
【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕
リョウマ「あれがベガ星連合のUFOか」
デューク「先日の戦闘で、奴らは宇宙科学研究所にグレンダイザーがあることを知った」「だから、かなりの数を送り込んでくるはずだ。どうかみんなの力を貸して欲しい」
甲児「そんな水臭いことを言わなくたっていいぜ」
鉄也「それに、奴らは運が悪い。今日は俺達が勢揃いしているんだから」
鋼鉄ジーグ「連中のんびり戦ってる余裕はねえ! 速攻で行こうぜ!」
隼人「急ぐ必要はない。確実に敵を仕留めろ」
鋼鉄ジーグ「何言ってんだ、俺達はこの後でやることが…」
隼人「もう一度言う。急ぐ必要はない」
甲児(あくまでもムサシを助ける気がねえってことかよ…!?)
隼人(あの男ならば、この機を見逃さんだろう。だからこそ、時間を稼ぐ必要がある)
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
〔レーダー反応〕
美和「上空から敵の新手が接近中!」
デューク「この反応は…!」
〔敵ユニット出現〕
ゴーマン「デューク・フリード…前回の借りを返しに来たぞ」
デューク「やはり、お前か! ゴーマン!」
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
デューク「みんな、気を付けてくれ。後方の円盤獣に乗っているのはベガ大王親衛隊のゴーマン大尉だ」
甲児「親衛隊…つまり、手練れってことか」
鋼鉄ジーグ「だけど、1回負けてるんだろ?」
弁慶「グレンダイザーと渡り合って生き延びたってのは、凄いと言えば凄いが」
竜馬「それで雪辱戦を挑んで来たか。となると、そこそこの覚悟をしてやがるな」
隼人(…これで時間が稼げる。後はタイミングの問題だ)
ゴーマン(この円盤獣ギンギンはさらに強化されている。前回と同じようにはいかんぞ、デューク・フリード)(もっとも、これだけの数の円盤獣だ。俺の所まで無事辿り着けるとは思えんがな)
鋼鉄ジーグ「あの野郎、動く様子がねえ。こっちが消耗するのを待つつもりか」
リョウマ「ならば、雑魚を全て叩き潰して、奴を引きずり出すまでだ」
甲児「そういう力押しの考えは嫌いじゃねえ。行こうぜ、デューク・フリード!」
デューク「ああ!」
<戦闘開始>
<敵4機撃破orゴーマンHP80%以下・勝利条件達成>
ゴーマン「…この程度では済まんぞ。我がベガ星連合に刃向かう者共は全て血祭りに上げてくれる…!」
〔レーダー反応〕
ゴーマン「む!?」
〔敵ユニット出現〕
鋼鉄ジーグ「インベーダーだと!?」
隼人(やはり、現れたか)
美和「この状況で彼らとも戦わなければならないなんて…!」
鋼鉄ジーグ「待て! あいつら、動きが妙だぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
鋼鉄ジーグ「ベガ星連合の機体に取り付いてやがる!」
ゴーマン「あやつら、我らの機体を乗っ取るつもりか!」
〔敵ユニット出現〕
ゴーマン「くっ、俺の円盤獣までも…! ええい、ミニフォーを寄越せ!」
〔敵ユニット出現〕
ゴーマン「おのれ、インベーダー共…! デューク・フリード、勝負は預けるぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
竜馬「こんなことをしでかす輩は…!」
早乙女博士「そうだ、竜馬! ワシだ!」
竜馬「ジジイ! やっぱり、てめえか!」
早乙女博士「面白い趣向であろう! そして!」
コーウェン「我々も出向いて来たぞ」
スティンガー「さ、さらに彼もね」
ムサシ「す、すまねえ、みんな…!」
リョウマ「ムサシ…!」
早乙女博士「お前達に二つの選択肢を与えよう。ゲッターノワールとムサシの生命、好きな方を選ぶがよい!」
【戦闘マップ2終了】
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