第1話
一つの敵
【シナリオデモ開始】
〔歩み寄る足音〕
あしゅら男爵「指定された場所はここか。誰もおらぬようだが…」
〔歩み寄る足音〕
アマソ「そこにいるのは、あしゅら男爵か!」
あしゅら男爵「お前達は邪魔大王国の…!」
イキマ「ほう、我らのことを知っているようだな」
ミマシ「ここに呼び出したのは貴様か」
あしゅら男爵「何…? お前達も同じか」
アマソ「どういう意味だ!? 貴様、何を目論んでいる!?」
あしゅら男爵「それはこちらの台詞だ! Dr.ヘルの片腕たるこの私を陥れようなどと、百年早い!」
アマソ「百年単位で我らを誹るとは片腹痛い! いずれ貴様もヒミカ様の悲願達成の障害となる! ここで始末してくれるわ!」
〔歩み寄る足音〕
早乙女博士「…そのようなことだから、お前達は本懐を遂げられぬのだ」
あしゅら男爵「早乙女…!」
アマソ「鋼鉄ジーグ共を倒す策があると言って、我らを呼び寄せたのは貴様か!」
早乙女博士「その通りだ」
イキマ「しかし、お前も黒いゲッターロボに手を焼いておるようではないか」
早乙女博士「そう、あれにはワシも知らぬ秘密がある。そして、お前達をここに呼び出した理由にも関係がある」
ミマシ「どういうことだ?」
早乙女博士「順を追って説明してやろう。まず、黒いゲッターロボ…ゲッターノワールはワシが開発した物ではない」「あれは、並行世界から来たのだ」
アマソ「並行世界…?」
早乙女博士「端的に言えば、異なる時空に存在する別世界だ。それは無数に存在し、その中にはここと酷似している世界もある」「つまり、今の自分とは違う、もう1人の自分がいる世界があり得るのだ」「現に、ゲッターノワールには別世界の流竜馬、神隼人、巴武蔵のクローン…複製人間が搭乗しておる」
イキマ「そもそも、あの黒いゲッターロボは何故、我らの世界に現れたのだ?」
早乙女博士「あくまでワシの予測だが、ゲッター線に深く関わる者達の縁が原因の一端になっておるのだろう」
あしゅら男爵「縁だと? 科学的ではないな」
早乙女博士「得てして、そういう物は時空を超越するのだ。特にゲッター線が絡んでいるとな」「もっとも、光子力エネルギーにも同じようなことが言えるかも知れん」
あしゅら男爵「ふん…縁だけでは根拠が乏しいわ」
早乙女博士「しかし、お前達はそれに手を焼いているのだぞ」
アマソ「何…?」
早乙女博士「ワシらの敵は、ゲッターノワールの3人を含め、徒党を組んでおる。これは縁だ。奴らの縁だ」
あしゅら男爵「もしや、お前は…我らも同じことをしろと言うのか」
早乙女博士「その通りだ」
アマソ「ふざけるな! 貴様らなどと手が組めるか!」
イキマ「いや、アマソよ、早乙女の策、乗ってみるのも悪くないぞ」
アマソ「本気か、イキマ!?」
イキマ「うむ、敵の敵は味方と言うからな」(早乙女やあしゅら男爵を利用し、鋼鉄ジーグやマジンガー共を排除した後で寝首を掻いてやればいい)
あしゅら男爵(まずは共闘し、隙あらばマジンガーもろともこやつらを始末してくれるわ)
早乙女博士「どうだ?」
イキマ「お前の申し出を受け入れよう」
あしゅら男爵「こちらもだ」
早乙女博士「では、早速、スーパーロボット軍団の打倒作戦について話そう…」
タワー内部
弁慶「滞在延長の許可は出たか、大介」
大介「ええ。父もゲッターノワールの帰還方法が確立するまでは行動を共にした方がいいだろうと言っていました」
弁慶「明は?」
明「俺はどこかの研究所や組織の所属ってわけじゃねえから、牧村のおじさんに一言言っときゃOKよ」「ただ、美樹は勘が鋭いからなー。考古学研究の手伝いで合宿…ってことにしてあるから、宙さんと甲児は口裏合わせを頼むぜ」
宙「ああ」
甲児「わかったぜ」
鉄也「口を滑らせるなよ、宙」
宙「何で俺だけに言うんだ?」
鉄也「前回、ゲッターノワール・Gの情報を早乙女博士に漏らしかけただろうが」
宙「ちぇっ。顔に似合わず細かい野郎だぜ」
弁慶「ともかく、団体行動は継続ってことで」
大介「ただ、ベガ星連合軍絡みで何かあった場合は宇宙科学研究所へ戻ることになるかも知れません」
甲児「その時は俺達にも出撃命令が出るんじゃねえの?」
大介「だが、それぞれの敵が別々の場所に現れる可能性は高い。これまでもそうだったからな」
宙「俺達と違って、あいつらが一致団結して襲って来るなんてことはないだろうし」
甲児「人外の連中に宇宙人だからな。まとなりようがねえだろう」
明「それを言ったら、俺達も大概だぜ。悪魔人間にクローン人間、サイボーグに宇宙人だからな」
甲児「ヘッ、あいつらと違って、俺達には正義の心と絆があるんだよ」
〔扉の開閉音〕
ムサシ「………」
弁慶「ムサシ、今朝の話を聞いたぞ」
ムサシ「何のことだ?」
弁慶「丼飯7杯の後、締めのラーメンを3回もお代わりしたそうじゃないか」
宙「朝っぱらから、そんなに食ったのか? 呆れた胃袋だな」
ムサシ「怪我がまだ治りきっていない。細胞分裂を促進するには、栄養が必要だ」
リョウマ「お前の大飯食らいは普段からだろう」
弁慶「そこは、あの人譲りなんだな」
ムサシ「この世界の巴武蔵のことか」
弁慶「ああ、俺にとっちゃ、大恩ある先輩だ」
ムサシ「だが、俺はこの世界の巴武蔵のクローンじゃない。恩と言われても、俺自身には関係がない」
弁慶「ああ、わかっているさ」
〔緊急警報〕
甲児「!」
ムサシ「敵が来たのか?」
弁慶「いや、敵襲警報じゃない。ブリッジに問い合わせる」
〔通信のコール音〕
弁慶「俺だ、車だ。状況を教えてくれ」
ヤマザキ「吉里市にゲッタードラゴン、飛行要塞グール、幻魔要塞ヤマタノオロチが現れました」
弁慶「三つ巴戦でもやっているのか?」
ヤマザキ「いえ、彼らは協力態勢をとっているようです」
弁慶「何だって!?」
宙「そんなことはやらないと思っていたのに…!」
ヤマザキ「吉里市には避難命令を出しました。各機は直ちに出撃して下さい」
弁慶「了解した! みんな、行くぞ!」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『一つの敵』
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
早乙女博士「フフフ、来おったな」
あしゅら男爵「我らの力を合わせ、奴らを屠ってくれるわ!」
ミマシ「さあ、覚悟するがいい!」
美和「彼らが手を組むなんて…!」
甲児「どうせ、、にわかの連携だ! 俺達のチームワークに敵いっこねえぜ!」
ハヤト「おそらく、物量戦に持ち込む気だ。早く頭を潰さないと、こちらが疲弊する」
弁慶「だからって、雑魚を放っておくわけにはいかん! 市街地の被害が拡大する一方だぞ!」
竜馬「敵が群れをなそうと、片っ端から潰せばいいだけだろうが!」
鋼鉄ジーグ「と言っても、単純計算では敵の戦力は3倍だぜ」
鉄也「どういう計算だ 3つの敵がいるから、3倍というわけじゃないだろうな」
鋼鉄ジーグ「ホントに細かい野郎だな! 敵の数が多いことに違いはないだろうが!」
隼人「だから、早急な掃討戦を行う必要がある。竜馬、真ゲッター2で行くぞ」
竜馬「ああ! オープン・ゲェェット!!」
〔隼人、変形〕
隼人「各機、俺に続け!」
甲児「了解! 俺達の団結力を見せてやるぜ!」
<戦闘開始>
<敵4機撃破orあしゅら男爵or早乙女博士orミマシ撃破・勝利条件達成>
あしゅら男爵「ふん…いつまでもその調子で戦ると思うでないぞ」
早乙女博士「第一波が倒されても、すぐに第二波を出す」
ミマシ「その後は我らが…鋼鉄ジーグ共が力尽きるまで波状攻撃を続けてやるわ!」
弁慶「三人寄れば文殊の知恵と言うが、結局は力押しか!」
〔通信のコール音〕
デューク「宇宙科学研究所から通信…!?」
宇門博士「諸君、聞いてくれ! 大気圏外からそちらへ隕石が落下中だ!」
デューク「何ですって!?」
鉄也「隕石なら、もっと早く判明するはずでは!?」
宇門博士「降下速度が尋常ではないのだ! もう時間が…」
〔ノイズ〕
デューク「電波障害が!」
美和「ああっ! 上空に隕石を視認!」
甲児「そんな速度で地表に落ちたら、ここいら一帯が吹っ飛ぶだけじゃ済まねえぞ!」
あしゅら男爵「離脱だ! グールを休息上昇させい!」
早乙女博士「待て、隕石が急激に減速しておるぞ」
あしゅら男爵「馬鹿な、減速する隕石など…! いや、隕石ではないのか!?」
〔敵ユニット出現〕
デビルマン「何だ、あれは!?」
甲児「機械獣…いや、違うぞ!」
鉄也「なら、円盤獣か!」
デューク「いや、サイズが違う! 大き過ぎるぞ!」
〔獣の咆哮〕
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
早乙女博士「宇宙から来たのであれば、円盤獣の可能性が高かろうが…数倍以上の大きさだ」
ミマシ「ベガ星連合軍が送り込んだ物ならば、狙いはグレンダイザー! 我らに仕掛けるようなことは…」
〔獣の咆哮〕
美和「か、怪獣に急激な高エネルギー反応!」
〔敵ユニット撃破〕
ミマシ「な、何ぃっ!?」
あしゅら男爵「我らを先に狙いおった!」
早乙女博士「しかも、あの破壊力…ここはいったん退いた方が良かろう」「それで竜馬達があやつと戦い、被害を受ければ、ワシらにとって高都合だ」
あしゅら男爵「う、うむ。異存はない」
ミマシ「よし、撤退だ!」
〔敵ユニット離脱〕
甲児「あいつら、ずらかりやがった!」
ハヤト「あの怪獣と俺達を戦わせ、疲弊させると共にデータを収集するつもりだろう」
リョウマ「この状況、奴らにとってはいいこと尽くめか」
弁慶「だが、俺達が退くわけにはいかんぞ!」
デューク「ええ、僕らであの怪獣を食い止めましょう!」
甲児「どこのどいつか知らねえが、日本にゃスーパーロボット軍団がいるってことを教えてやるぜ!!」
<戦闘開始>
<メカギルギルガンHP70%以下・勝利条件達成>
メカギルギルガン「グルルルゥ…!」
甲児「よっしゃ、怯みやがったぞ!」
鋼鉄ジーグ「このまま押し切ってやる!」
〔メカギルギルガン、回復〕
デビルマン「奴の傷が!」
竜馬「一瞬で回復しやがった!」
ハヤト「何という再生能力だ…!」
〔獣の咆哮〕
美和「いけない、この反応は! みんな避けて!!」
〔味方全機に爆発〕
鉄也「く、くそっ…!」
甲児「う、うう…ジェットスクランダーが…!」
鋼鉄ジーグ「う、腕と足がやられちまった…!」
デューク「もう一撃食らったら、まずい…!」
隼人「全機、撤退するぞ」
ハヤト「ああ、そうすべきだ」
甲児「だが、俺達が退いたら、街はどうなる!?」
ハヤト「奴は偶然ここへ降下したわけじゃない。¥。おそらく、俺達を狙って来た」「だから、撤退しつつ、奴を誘導する。そうだな、神隼人?」
隼人「その通りだ。まずは、人気のない所へ誘き出し、その後の針路上の街には退避命令を出す」
甲児「りょ、了解…!」
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ2終了】
● 第2話「二人の絆」 へ進む
◆ 「ゲッターノワール-三つの魂-」 へ戻る
◆ 「ショートシナリオイベント」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦DD」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。