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第2話
二人の竜馬

【シナリオデモ開始】
甲児「りょ、竜馬さんのクローンだって…!」
リョウマ「厳密に言えば、こことは違う世界にいた流竜馬の…だ」
隼人「………」
竜馬「…誰がてめえを創った?」
リョウマ「その情報は持っていない。俺達に与えられたのは、ゲッターノワール…そして、ブラフマーと戦う使命だ」
鉄也「ゲッターノワール…」
隼人「俺達…と言ったか。他にもクローンがいるようだな」
甲児「もしかして、それは…」
リョウマ「ああ、神隼人と巴武蔵のクローンだ。ゲッターノワール2号機と3号機に乗り、共に戦っていた」
弁慶「先輩のクローン…なら、お前の世界にいた俺は…竜馬と隼人、先輩のオリジナルはどうなった?」
リョウマ「俺の中にはオリジナルである流竜馬の記憶が存在しており、それにアクセスすることは出来るが…」「本人達がどうなったかは知らない」
竜馬「ふん…別の世界の俺の行く末なんぞに興味はねえ。俺は、俺だ」
リョウマ「俺は与えられた使命を果たすため、敵を倒す。それだけだ」
甲児「…だから、さっきはあんな戦い方をしたってのか」
リョウマ「完全な勝利を得るために、切り捨てなければならないものがある。敗北は己の死を意味するからな」
甲児「何だと…!?」
鉄也「兜、やめろ」
甲児「鉄也さん…」
鉄也「こいつと俺達では住んでいた世界が…価値観が違うんだ」
リョウマ「………」
鉄也「しかし、俺達はこの世界に生きる人々を…大切なものを守るために戦っている」「だから、お前の理論が絶対ではないということを理解しろ」
リョウマ「それで完全な勝利が得られるのならな」
宙「…やれやれ、こいつには響いてねえみたいだぜ」
甲児「………」
隼人「…次の質問だ。お前の仲間…俺と武蔵のクローンはどこだ? 一緒にこの世界へ跳ばされたのか?」
リョウマ「その可能性は高いが、連絡が取れない。おそらく、向こうの通信機が壊れているんだろう」「だから、あの二人を捜そうと思っている」
弁慶「見つかったら、どうするんだ?」
リョウマ「ブレーンワールドへ戻る方法を見つけ出す。あそこには俺達の戦いがあるからな」
隼人「いいだろう。黒いゲッター2とゲッター3についての情報は俺達が集めてやる」「お前はタワーへ…俺達の拠点へ来い。機体を調べさせてもらう。必要であれば、修理もしてやろう」
リョウマ「わかった」
〔通信のコール音〕
隼人「…何だ、ヤマザキ?」
ヤマザキ「中佐、中淵市街にインベーダーが出現しました」
隼人「了解した。俺達が対応する」
甲児「中渕市なら、民間人は…」
弁慶「非常警戒態勢は解除されていないから、まだシェルターの中にいるな」
甲児「だったら、避難状況を気にしなくていいんですね」
鉄也「だが、防衛対象が固まっていると、防戦一方になる可能性があるぞ」
リョウマ「………」
甲児(こいつがもし、お構いなしに戦ったら…)
隼人「お前達、機体に乗れ。中淵市へ急行するぞ」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
『二人の竜馬』


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
隼人「各機へ。ここでシェルターを防衛しつつ、接近するインベーダーを叩く」「シェルターから離れるな。あと、被害を抑えるため、高威力の射撃兵器を街へ向けて発射するなよ」
鋼鉄ジーグ「わかったぜ!」
甲児「リョウ、今の話を聞いたな?」
リョウマ「俺は好きにやる。勝利を得るためにな」
甲児「何っ!?」
竜馬「放っておけ、甲児。てめえはてめえがやるべきことをやれ」
甲児「りょ、了解…!」
弁慶「…いざとなったら、俺達でリョウを止めようってのか、竜馬?」
竜馬「さあな」
弁慶(ふっ、そのつもりか)
<戦闘開始>

<敵全滅・勝利条件達成>

甲児「これでインベーダーは…」
〔敵ユニット出現〕
鋼鉄ジーグ「くそっ、あんな所に!」
甲児「今度こそ俺が!」
〔甲児、インベーダーへ隣接〕
甲児「ここじゃ、飛び道具は使えねえ! 直接叩き潰す!」
〔敵ユニット撃破〕
甲児「よし、片付けたぜ!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「しまった、囲まれちまった!!」
鉄也「兜! 今、行くぞ!」
〔敵ユニット出現〕
鉄也「くっ、こいつら!」
竜馬「こっちの足を止める気か!」
〔インベーダー群、甲児へ隣接〕
甲児「!!」
インベーダー「キシャァァァ!!」
〔甲児に爆発〕
甲児「ぐうっ!!」
鋼鉄ジーグ「甲児!!」
〔インベーダー、甲児へ隣接〕
甲児「こ、この野郎!!」
〔リョウマ、インベーダーへ隣接〕
リョウマ「ガンファイトハリケェェェン!」
〔敵ユニット撃破〕
甲児「リョ、リョウ、お前…!」
リョウマ「………」
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
鋼鉄ジーグ「あいつ、甲児を助けたのか!?」
竜馬「さあ、どうかな」
甲児「リョウ、お前は…!」
リョウマ「何を呆けてやがる! 残ってる敵をさっさと片付けるぞ!」
甲児「あ、ああ!」
<戦闘開始>

<敵全滅・勝利条件達成>

美和「インベーダーの反応は全て消えたわ」
鋼鉄ジーグ「これで終わりだといいんだが…」
隼人「奴らが出て来る気配はない。打ち止めだな」
甲児「ふう…今回はちょっと焦っちまったぜ」
リョウマ「…お前ら、いつもこんな戦い方をしているのか?」
甲児「しょっちゅうってわけじゃねえよ」
リョウマ「何にせよ、効率的とは思えねえ」
鉄也「お前は何かを守る戦いをしたことがないのか?」
リョウマ「拠点防衛を命じられたことはある」
鉄也「なら、質問を変えよう。お前個人が守りたいもの…大切なものはないのか?」
リョウマ「戦うために生み出された俺達にそんなもの…」
竜馬「………」
隼人「ゲッターノワールを調べるため、タワーへ戻るぞ」
竜馬「ああ」
隼人「甲児、お前達も来てくれ。色々と証言をしてもらうためにな」
甲児「わかりました」
リョウマ(これでハヤトとムサシの居場所がわかればいいが…)
甲児「リョウ」
リョウマ「何だ?」
甲児「さっきは助けてくれて、ありがとよ」
リョウマ「マジンガーZが動けなくなったら、こっちの戦力が低下しちまう。それを防ぎたかっただけだ。勝利のためにな」
甲児「………」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

タワー ブリッジ
リョウマ「…この世界のことは、ある程度わかった」
隼人「お前のゲッターノワールだが、こちらのゲッターの予備パーツを使って修復は出来そうだ」「しかし、機体の調査には時間が掛かる。しばらくの間、ここにいてもらうぞ」
リョウマ「わかった」
弁慶「お前の仲間の行方も調べてるよ。この世界へ来てるのなら、その内見つかるだろう」
隼人「…竜馬、お前がこいつの面倒を見ろ」
竜馬「おい、待て。何で俺が…」
隼人「竜馬同士で気が合うと思ってな」
弁慶「そうだな、弟みたいなもんだろ。頼んだぜ」
竜馬「………」

タワー 通路
〔歩み寄る足音〕
竜馬「ったく、冗談じゃねえぜ」
リョウマ「………」
竜馬「俺をジロジロと見るな。世界が違うとは言え、てめえは俺だろうが」
リョウマ「オリジナルの記憶はあるが、本人を見るのは初めてだからな」
竜馬「ふん…他人に俺の記憶があるってのは、妙な話だぜ」
リョウマ「既に説明した通り、俺は必要に応じてアクセスできる。だが、その行為は流竜馬という男の伝記を読んでいるようなものだ」
竜馬「伝記…その結末は書かれてねえんだろうが」
リョウマ「そうだ。その上で聞きたいことがある。お前の守るべきものは何だ?」
竜馬「そんなもん…俺の記憶を辿ればいいだろうが」
リョウマ「この世界にいるお前に聞いている」
竜馬「…さっきの鉄也の言葉が引っ掛かったようだな」
リョウマ「………」
竜馬「図星か。なら、てめえにはあるようだな、守りてえものが」
リョウマ「…失いたくないと感じているものは、ある。それは…」「早乙女ミチルに関する記憶だ」
竜馬「…!」
リョウマ「俺の中の流竜馬は、早乙女ミチルを過ごした時の中で安らぎを感じていた」
竜馬「………」
リョウマ「そこにアクセスした時、俺も同じような気持ちになる。戦いしかない俺が安らぎを…」「そんなものは、ブラフマーとの戦闘に不要…だが、拒絶できない。消去も不可能だ」
竜馬「ふん…」
リョウマ「それは弱さに繋がる。だから、俺はあの時に敵の攻撃を受け、転位門に落とされた…」
竜馬「…そんなんじゃ、てめえはあのゲッターの本当の力を引き出せてねえな」
リョウマ「…!」
竜馬「それも図星か。文字通り、流竜馬が聞いて呆れるぜ」
〔通信のコール音〕
竜馬「何だ、弁慶?」
リョウマ「………」
竜馬「…わかった。伝える」
リョウマ「何かあったのか?」
竜馬「ああ、お前の仲間が見つかったぞ」
【シナリオエンドデモ終了】


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