No.18
トレーズ、立つ
【シナリオデモ開始】
ブライト「ご無事で何よりです、トレーズ准将」
トレーズ「君達のおかげだよ、ありがとう。ところで、この私に何を求めているのか聞かせていただけまいか?」
ブライト「議会で演説を行っていただきたいのです」
トレーズ「演説?」
ブライト「はい。これまでのティターンズの謀略の数々は准将が一番よくご存知のはずです。それを白日のもとにさらし、ジャミトフの野望をくじきます」
トレーズ「‥‥確かに私はジャミトフ中将の行動には反対していた。しかし‥‥」
ブライト「袂を分かったとはいえ、元の所属組織に対し告発を行うのはいい気がしないのはわかります。ですが、このままでは‥‥」
トレーズ「いや、私はそんな感傷をもってはいないよ。ただ、私という存在が、実を離れ、虚になるおそれがある‥‥それが時代の流れかもしれないが‥‥」
ブライト「?」
トレーズ「今詮索したところで、意味のないことかも知れんな。わかった。議会でジャミトフ中将の計画をすべて明らかにしよう。そして、審判が下るのを待つ」
ブライト「お願いします」
ジャミトフ「事態は一刻を争うようだな。トレーズがきゃつらの手に落ちた以上、連中は間違いなく、我々の計画を暴露する手に出よう」
バスク「‥‥申し訳ございません」
シロッコ「いえ、まだチャンスはあります」
ジャミトフ「どういう事だ、シロッコ?」
シロッコ「ロンド=ベルの連中は反逆者の汚名をなんとかしてそそごうとするはずです。となると、連中のとる行動はただひとつ。世論に訴えること」
バスク「すると、議会を利用しようというのか? ならばこちらも急いでヨハネスバーグに向けて‥‥」
シロッコ「それはいけませんな。今は我々の立場も微妙なのです。議会を刺激する行動はさけるべきでしょう。へたをするとロンド=ベルに格好の口実を与えるだけになります」
ジャミトフ「では、どうする?」
シロッコ「要は、議会の様子を世界に知らせなければよいのです。すなわち‥‥」
ベルトーチカ「議会からの衛星放送の準備、ととのました。あとは、うまく議会に乱入するだけね」
クワトロ「妙だな‥‥ティターンズの動きがにぶい」
ミサト「連中も、へたに動くと自分達の悪事を肯定する形になるからでしょ。さすがに覚悟を決めたかなあ?」
ジュドー「あのジャミトフってやつがそんなタマかよ。ま、けどホイホイやってきたところで俺達がかる~く‥‥」
ビーチャ「ジュドー、ジュドー!」
ジュドー「? なんだよ、ビーチャ、モンド?」
モンド「いいからこっち来なって」
ジュドー「‥‥なんなんだよ、二人ともコソコソして?」
ビーチャ「いいもん見つけたんだよ」
モンド「ここから東にいったところに、ティターンズのやつらが放棄していった駐屯地があるんだ」
ビーチャ「エルが偵察に出てて偶然見つけたんだけどよ、そんなかにスゲエもんがあったんだ」
ジュドー「なんだよ、今そんなこと言ってる時じゃねーだろ」
モンド「ふっふっふっふっ、聞いて驚くなよ。なんと、新品同様の旧ザクがあったんだぜ!」
ジュドー「だから、さっきから言ってるだろ。俺達もそろそろ‥‥なんだって!? 旧ザク!?」
ビーチャ「しっ! 声がでかい!」
ジュドー「ホントなのか、それは?」
モンド「疑うんなら、自分の目で確かめなよ。これからトレーラーを調達してとりに行くからさ」
ジュドー「‥‥よし、行こう!! 新品同様の旧ザクなんて滅多にお目にかかれないしな」
ビーチャ「マニアに高く売れるぜ」
モンド「そうと決まれば、早速しゅっぱーつ!」
シゲル「偵察に出ているエルから通信です」
ブライト「何かあったのか? まわせ」
エル「ブライト艦長、なんか変なんだ」
ブライト「エル、報告はもっと明瞭に行え」
エル「えっと~、今ポイントL24にいるんだけど、あれ、なんていうんだろ‥‥その、でっかいアンテナのある設備の近くなんだけどね。どうも変なんだ。敵の気配がするっていうか‥‥わあっ!?」
ブライト「どうした!?」
エル「て、て、敵襲!! ティターンズの部隊っ!!」
ブライト「なんだって!? そんな離れた地域になんで‥‥」
ベルトーチカ「あっ!! アンテナのある設備ってもしや‥‥衛星放送の中継所!?」
ブライト「いかん!! そこを奪われては、放送がすべてストップする! 総員戦闘配置!! L24へ急行する!! エル! しばらくなんとかもちこたえろ!」
エル「そんなこと言ったって無理だってばさ!」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「トレーズ、立つ」
【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
バスク「‥‥これ以上失敗しては、シロッコめにつけあがらせるだけだ! よいな、何としても中継施設を占拠しろ!!」
ドレイク「戦には大義が必要というのはわかるが‥‥これほどに気を配らねばならんとは、地上の政治とは器の小さいものよ‥‥とはいえ、つまるところ利用の仕方によってはまたとない武器ともなるか‥‥ふ、一興よな」
エル「わあっ! 来るな、来ないでっ!!」
ジュドー「くそうっ! なんだってこんなところにティターンズの連中が!」
ビーチャ「まずいぜ、こりゃあ‥‥」
モンド「ど、どうしよう‥‥」
ジュドー「どうしようったって、こうなりゃ戦うしかねえだろ!!」
モンド「戦うって‥‥まさか?」
ジュドー「‥‥それしかねえじゃねえか。使えるモビルスーツはあれだけなんだからよ」
モンド「無茶だよ、ジュドー!!」
ジュドー「無茶でもなんでも、それしか方法はねえ!! 行くぜ!!」
〔味方ユニット出現〕
エル「あーっ!? まさか、そのザク‥‥ジュドー!?」
ジュドー「エル! とにかくロンド=ベルのみんなが来てくれるまで粘れ! 無理に戦おうとするなよ!」
エル「こっちの心配してられんの、ジュドー? それよりここの設備、守んなきゃいけないんだよ!」
ジュドー「なんで?」
エル「ここを占拠されたら、衛星放送が使えなくなるんだってさ!」
ジュドー「まいったな‥‥そんな事までやらなきゃなんねえのかよ」
<戦闘開始>
<2PP・味方援軍1出現>
〈出撃ユニット選択〉
ブライト「なんとか間に合ったか!」
ジュドー「遅いぜ、ブライトさん!!」
ブライト「何? ジュドーか?」
リィナ「お兄ちゃん!?」
ブライト「ジュドー! 何をやっている!! しかも、そんな旧式のモビルスーツで‥‥」
ジュドー「しょうがないだろ、これしかなかったんだから!」
ブライト「まったく‥‥」
マヤ「! モビルスーツデッキ、勝手に発艦準備にはいっているモビルスーツがあります!」
ブライト「誰だ!?」
リィナ「あたしです! お兄ちゃんにモビルスーツを届けに行きます!!」
ブライト「リィナ!? よせ! 危ない!!」
リィナ「リィナ=アーシタ、出ます!!」
〔味方ユニット出現〕
リィナ「お兄ちゃん、待ってて!」
ブライト「戻れ、リィナ!!」
リィナ「あたしがお兄ちゃんを助けます!」
ブライト「ええい! 出撃! リィナ達を援護しろ!」
〈出撃ユニット選択〉
ジュドー「リィナ!! 危ないから戻れ!!」
リィナ「お兄ちゃん、これに乗り換えて!!」
ジュドー「まったく‥‥今行くから、無理はするな!!」
<4EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
ビショット「ドレイク閣下、微力ながら助太刀に参りました」
ドレイク「ビショット殿か。よくぞ来てくれた、礼をいう」
<リィナがジュドーへ隣接>
リィナ「お兄ちゃん、急いで!!」
ジュドー「まったく、無茶をして‥‥早くハッチを開けろ!」
リィナ「お兄ちゃん!!」
ジュドー「リィナ! 危ないから、早くここから逃げるんだ!」
リィナ「うん! お兄ちゃん、がんばってね」
ジュドー「わかった、わかった。‥‥リィナ」
リィナ「なに?」
ジュドー「ありがとう」
〔味方ユニット離脱〕
<ショウがトッドを説得>
ショウ「トッド!! もうよせ! これ以上地上で戦いを続けても無意味なだけだとなぜわからない! アメリカだって戦場になるんだぞ!」
トッド「お前らがここでくたばれば戦争は終わる! そうすればおふくろだって戦いに巻き込まれたりするもんか!」
ショウ「トッド、ジェリルは憎しみのオーラ力に取り込まれて死んだんだぞ! このままではお前だって‥‥」
トッド「憎しみ‥‥だと?」
ショウ「そうだ! ジェリルの最期は、お前も聞いているだろう!」
トッド「‥‥‥‥」
ショウ「地上にこれ以上、憎しみのオーラ力を広げてはいけないんだ!! 貴様ほどのオーラ力があればわかるはずだ!!」
トッド「俺は‥‥おふくろにいい目を見させてやりたいだけだ‥‥それだけだ‥‥」
ショウ「なら、もうドレイクやビショットに手を貸すことはない! そんな事を続けていたら、この世界そのものが滅んでしまうことになる!」
トッド「‥‥ちっ、ショウ、貴様に説教されるってのは気に入らねえが、貴様の言うこともまんざらわからんでもない。が、だからといって貴様達に手を貸せるほど、俺はお人好しじゃないんでね」
ショウ「俺だって、そう都合よくいくとは思っていない。ただ、ドレイクやビショットに手を貸すのをやめてもらいたいだけだ」
トッド「‥‥どうやらこの辺が潮時らしいな。いいだろう、ボストンにでも帰って、おふくろとのんびりすごさせてもらうとするか‥‥あばよ、ショウ」
〔敵ユニット離脱〕
ショウ「トッド‥‥」
<バスク撃破>
バスク「ええーいっ! いまいましい! 次はこうはゆかぬぞ!」
<トッド撃破>
トッド「くっ!! この次はこうはいかねえぞ!」
<ニェット撃破>
ニェット「こ、こいつら!?」
<ビショット撃破>
ビショット「なんだと!? おのれ、このままではすまさんぞ! 覚えているがいい!!」
<ドレイク撃破>
ドレイク「ぬうっ!? なんと、このウィル・ウィプスが落とされるとは‥‥」
<敵が中継施設へ到達>
ブライト「くっ‥‥遅かったか‥‥」
(→ GAME OVER)
<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「なんとか守りきったか‥‥」
マヤ「議会への潜入、成功したようです!」
ブライト「そうか。トレーズ准将の演説が始まるな」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
トレーズ「‥‥以上が、私の知るジャミトフ中将の計画したクーデターの全貌です。無論、阻止できなかった責が私にあることは承知しております。しかし、ひるがえってみれば、これほどの計画をティターンズ単独で行えたわけはないのです。つまり、この議会の中にもジャミトフ中将と内通したものがいるのでしょう。それは、議員一人の問題ではなく、その議員を選出せしめた人々全体にのしかかる十字架ともいえましょう。ですが、これを奇貨とし、これからの‥‥」
ミサト「大したものねぇ、トレーズ准将の演説」
バーニィ「堂々たる役者ぶり、だよなあ」
万丈「確かに‥‥見事すぎるな」
ミサト「? 何か気になることでも?」
万丈「‥‥いや、考えすぎだろう」
レディ「お疲れ様でした、閣下。さすがは閣下、見事な演説ぶりでした」
トレーズ「役割を演じるのは本意ではないが‥‥どうやら歴史は、私を表舞台に立たせたいらしい。覚悟を決めねばならないようだ」
レディ「?」
トレーズ「レディ、君には色々とやってもらわなければならない事ができた。休息の時は終わった」
レディ「閣下のためならば、この身すり減るまで」
ブライト「ティターンズの動きはどうなっています?」
ギャリソン「現在、ジャブローに残存部隊を集結させつつあるようです。大義を失ったとはいえ、ティターンズの勢力あなどれぬものがあります」
ブライト「ティターンズか‥‥あの天険の地にこもられてはこちらもへたな手出しはできないな‥‥」
クワトロ「時を置きすぎては、やつらに再起のチャンスを与えることになるが、急ぎすぎても必死の抵抗を生むだけだ。もはやこのヨハネスバーグでの決着はついている。となれば、ジャブロー近辺でティターンズの動向を探りつつ、善後策を練るべきだろう」
ブライト「ふむ‥‥よし、こちらでの補給が終わりしだい、南アメリカに向かおう」
【シナリオエンドデモ終了】
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