No.20
「真実」は一つじゃない
サブタイトル
「『真実』は一つじゃない」
【シナリオデモ開始】
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ナデシコ/食堂
レイン「え、暴走の原因ってまだわかっていないの?」
ロアン「そうらしいですね」
カガリ「けど、ちゃんとレイズナーは止まったじゃないか」
キラ「エイジ以外の人間が勝手に触らなければ大丈夫だって。コントロール用AIの自己防衛機能らしいって言ってたけど、エイジはあまりその話をしたくない感じなんだ」
レイン「でも整備は大丈夫なんでしょう?」
キラ「みたいです」
シモーヌ「あれからエイジの様子もおかしいのよ。何か考え込んでるみたいで、声かけても全然」
ノアル「俺はチーフに会えないかって聞かれたぜ。なんでも直接会って話がしたいんだと」
カティア「フリーマンさんに?」
甲児「レイズナーの暴走のことでってわけじゃないのか」
カガリ「あいつまた何か1人で抱えこんでるんじゃないだろうな」
キラ「うん・・・グラドスのことかもしれない」
フェステニア「だったらアタシたちにはエイジが自分で話してくれるのを待つしかないね」
統夜「そうだな。レインさん、マサトの件はどうなったんです?」
レイン「極度のストレス状態にあるのは確かだけど、二重人格のことははっきりしないの。イネス先生はゼオライマーに乗って戦うことがトリガーになってるんじゃないかとは言っていたけど・・・」
甲児「暴走とは違うけど、あれも問題だよなぁ」
デビッド「ああ。バジルール少尉は詳しいことがわかるまでゼオライマーに乗せるなとまで言ってたからな」
レイン「あ、ドモン」
ドモン「レイン、こんなところで何をやっている。シャイニングの左手の反応が鈍い。調整していないのか」
レイン「・・・ごめんなさい。ちょっと忙しかったから。すぐにやるわ」
ドモン「言い訳をするな。お前は俺のパートナーだろう。だったらシャイニングの調整は最優先でやるのが当然じゃないのか。いつデビルガンダムが出るかわからないと言うのに呑気なものだな」
レイン「・・・・」
カガリ「お前、そんな言い方はないだろう」
シモーヌ「ほんっと無神経にもほどがあるわ。大変なのは自分1人じゃないって、いい加減わからない?」
ドモン「お前たちは関係ない。これは俺とレインの・・・」
〔モニターの開閉音〕
メグミ「ナデシコ艦内にいるパイロットのみなさん。何か大事なお話があるそうなので、1100までに第3区画の第1会議室に集合してください。繰り返します。ナデシコ艦内にいるパイロットのみなさんは・・・」
ロアン「なんでしょうね」
統夜「どうせまた軍の方で何かあるんだろ」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/第1会議室
マリュー「ミスマル提督?」
ユリカ「お父さま、こんな所で何してるんですか」
コウイチロウ「おお、ユリカ! 久しぶりだね。しばらく見ない間に、またずいぶんと成長したものだ。こんな立派になって、パパはうれしいよ」
ユリカ「・・・どこ見ていってるんですか!」
コルベット「提督、親子対面のために来ていただいたのではありませんぞ。お役目を忘れないでいただきたいものですな」
コウイチロウ「むろんだ、コルベット准将。私がそんな男に見えるかね。おお、君がラミアスくんか。娘が世話になっておるそうだな」
マリュー「いえ、こちらこそ提督のお嬢様には助けられてばかりです」
コウイチロウ「おお、そうかね。ユリカ、ラミアス少佐、それからその他の諸君も、聞きたまえ。今日君たちに集まってもらったのは、君たちを独立部隊として編成することが統合司令本部で承認されたからだ。本日より君たちは、アークエンジェルを中核とし、ネルガルのナデシコをはじめとした連合軍への協力者によって編成される特務分艦隊として、正式に遊撃任務についてもらうことになる」
マリュー「提督、私は少佐ではありませんが」
コウイチロウ「臨時に指揮をとってもらっていた君たちはこれまでの功績を認められ、昇進することとなった。またこれにともない、これまで正規要員ではなかったアークエンジェルクルーは、本日付で正式な軍属となる」
マリュー「ありがとうございます」
コウイチロウ「辞令は後で受け取ってくれたまえ。これによりアークエンジェルの将校は艦長であるラミアス少佐以下、フラガ少佐、バジルール中尉、そしてヤマト少尉の4名となる。それ以外の者はネルガルおよび各機関との協定により、準軍属として参加してもらうことになる」
キラ「僕が・・・?」
豹馬「へぇ、キラ、お前少尉だってよ」
コルベット「我が連合軍の一員としてこれからも頑張ってもらいたいものだな、コーディネイターくん」
キラ「・・・・」
ムウ「提督、独立部隊とのお話ですが、命令系統はどうなるのでしょうか」
コウイチロウ「この特務分艦隊は書類上第3艦隊の所属となり、当然私が司令官だ。だが君たちの任務は地上での遊撃が主となる。コルベット准将が監査を行うが、事態は極めて流動的であり、ラミアス少佐およびユリカ・・・ミスマル艦長が必要と判断した場合、独自に行動してもらって構わん。それだけの権限は与えられる。ユリカ、頑張るんだよ」
ユリカ「はい提督!」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/第1会議室
ナタル「信じられん。軍がこのような形で正式に部隊を発足させるとは」
アカツキ「なにを言うにも非常時だからねぇ」
プロスペクター「ネルガルの方でもそれなりの工作はしておりますからな。外宇宙開発機構のフリーマン氏も、いろいろと手を回していただいたようです」
ノアル「まさかおやっさんやミリー、レビンまで来るとはな」
本田「ペガスとブルーアースのこともあるしな。さっき見てきたが、ずいぶんと傷だらけにしてくれてるみたいじゃないか」
マリュー「外宇宙開発機構の人たちね」
本田「俺たちは裏方だ。よろしく頼む」
レビン「あの真空管ハゲが上にいるっていうのが気にくわないけど、バッチリフォローするわよ」
ミリー「はい、私もいろいろ手伝わせてもらいますね」
レビン「ここってテッカマン以外にもセクシーなメカがたくさんあるのよねぇ。もうドキドキしっぱなしよ。あたしはりきっちゃうわ」
ユリカ「あのぉ・・・もしかして男の方なんですか?」
レビン「いやぁねね。野暮なこと聞かないでよぉ」
ルリ「・・・またバカ?」
レビン「あら失礼な小娘ね」
ユリカ「と、とにかくみなさんよろしくお願いしますね」
リョーコ「にしても、これでとうとうオレたちも軍人の仲間入りかよ。準軍属ったって、ようは命令に従えってことだろ」
宗介「だが現場の兵士が命令を無視しては、組織が成り立たないばかりか、危険でもある」
ナタル「・・・サガラ軍曹の言う通りだ。それが軍というものだ」
プロスペクター「これでも軍の認めさせるのは大変だったんですよ、はい」
アカツキ「前にも言ったが、こっちのクルーは嫌なら降りればいいさ。ただし、今さらそんなことを軍の不愉快な監視がつくことになるはずだ。君たちはどうする、紫雲くん」
統夜「しつこいな。ネルガルが俺たちの立場を保証してくれるなら、俺はこれでもいいいよ。不満はあるけど、それは言ってもしかたがない。戦わないという選択はしないってもう決めたんだ」
カティア「私たちは統夜に従うだけよ」
メルア「はい」
アカツキ「結構結構。がんばってくれよ」
カズイ「俺たちって降りられないのかな・・・」
ミリアリア「あたしたちはネルガルじゃないし、志願兵ってことだもんね」
トール「二等兵だってさ」
カズイ「・・・・」
豹馬「降りるっていえば、アキトさんが戻ってこないな」
ちずる「1人だけ別に呼ばれるのも何か変ね」
ユリカ「もしかしてコックに専念、なんて話してるのかなぁ」
甲児「ならいいんだけどな」
アカツキ「・・・・」
ナデシコ/居住区/通路
ユリカ「アキト待って!! ねぇどういうことなの!?」
甲児「アキトさん、説明してくれよ! なんでナデシコを降りるんだよ!」
統夜「さっきコルベット准将に何か言われたんですか」
アキト「・・・俺はクビだってさ。パイロットとしてもコックとしても」
ユリカ「そんな。私、何にも聞いてないよ。ねぇ待ってよアキト。お父さまに言ってなんとかしてもらうから」
アキト「だいたいこれから先は、命令があったらどんな任務でもやるってことだろ!? 俺はそんなのは・・・」
甲児「けどそれでいいのかよ!?」
アキト「俺はいらないって言われたんだ! もう十分な戦力があるから、俺みたいな半端は奴は邪魔だって!」
ユリカ「アキト、愛する私を置いていくの!?」
アキト「愛してなんかいねぇ!」
ユリカ「ッ!!」
アキト「あ・・・」
メグミ「お待たせ、アキトさん」
フェステニア「ちょっと、なにその格好。なんでメグミがそんな格好してるの」
さやか「まさか・・・」
メグミ「アキトさんが降りるなら、私も降ります。もうプロスペクターさんには話しました。ユリカさん、みんな、お世話になりました。頑張ってくださいね」
ユリカ「そんなぁ」
ちずる「メグミさん・・・」
メグミ「さ、アキトさん、行きましょう」
アキト「・・・みんな、ごめん」
ユリカ「アキト待って! まだ話は・・・」
ナデシコ/居住区/通路
豹馬「アキトさんが行っちまった!? 火星から今まで一緒にやってきた俺たちにろくに話もしないでかよ!」
ちずる「ええ・・・」
フェステニア「冷たいよ。アキトもメグミも」
甲児「前からそういう話はしてたけど、まさか今さらなんてね」
イズミ「上からのお達しじゃ、しょうがないでしょう」
ヒカル「なんだか新婚さんみたいだったねぇ」
リョーコ「・・・あのバカ」
鉄也「だが・・・どうもおかしいな」
甲児「どういうことだよ鉄也さん」
鉄也「確かに今の戦力なら、どうしても彼が必要とされるわけじゃない。パイロットとして飛び抜けた技量の持ち主でもないからな。だがそれはコックには関係ないはずだ。なぜコックまでやめさせる必要がある」
さやか「そういえばそうよね」
フェステニア「うん、アキトのご飯おいしいもんね」
メルア「テニアちゃん、それ違う」
十三「だいた一般クルーをどうするかなんちゅうのは、ネルガルだけの話なわけや。なんで軍がそないなことまで口出しするんや。そんなん何の意味もないやろ」
カティア「軍じゃなくて、ネルガルの方の事情なのかもね」
〔カーソル、カワサキへ移動〕
カワサキシティ/街路
メグミ「もう、まだ考え込んでるんですか? 戦うのはあの人たちにまかせて、普通の生活すればいいじゃないですか」
アキト「・・・コックでもパイロットでもさ、何かになろうって決めたって、結局俺なんか誰もお呼びじゃないんだよな。誰にも必要とはされないんだ」
メグミ「そんなことない! 私、アキトさんが必要です! 一緒に・・・」
エリナ「私たちも必要としているわ。君を。どうかしら?」
イネス「・・・・」
アキト「エリナさん・・・イネスさんまで。今さらネルガルが俺に何の用なんすか」
メグミ「監視なら必要ありません! 私たちもう戦いに関わる気なんかないですから!」
エリナ「鉄甲龍やDr.ヘルに襲われたい? テンカワくん、あなたにしか出来ないことがあるのよ。ほら乗って」
アキト「・・・・」
〔カーソル、カワサキを指定〕
カワサキシティ/アトモ社
エリナ「ネルガルは独自に、ボソンジャンプの解明を急いでいるわ。特に、生体ボソンジャンプの可能性を。これが成功すれが、こちらも戦艦や機動兵器を敵のもとへ送り込むことができる。戦況は一変するわ
アキト「生体ボソンジャンプ・・・」
イネス「そう。敵が無人機と有人機を別個に送ってくるのは、敵もまだ生身の人間をジャンプさせられないからだと考えられる。受け手側にも装置を必要とする小規模な転送だけなら、グラドスでは実用化されているそうよ。にも関わらず、ボソンジャンプのことをエイジ君が知らなかったのも、彼らにとってもまだ未知のシステムだからと考えると納得がいく。少なくともこれまでも戦いの中で、人間がボソンジャンプしてきたことはない。それをやったのは・・・」
メグミ「あっ。もしかして、ナデシコ・・・?」
イネス「よくできました」
メグミ「で、でもなんで軍とは別にそんなことやってるんですか。おかしいですよ」
エリナ「あら、普通のボソンジャンプだけでも地球連合軍が自由に使えるようになったら、どうなると思う? 異星人やザフト軍に使うだけじゃすまない。プラントの一般市民たちも全滅しかねないわよ。プラントに爆弾を送り込めばそれだけで事足りる。確かに戦争には勝てる。でもあなた、相手がコーディネイターだからって、そんなことしたい?」
メグミ「そんな」
エリナ「“血のバレンタイン”のことを考えればわかるでしょう。世の中にはコーディネイターはすべて消し去るべきだっていう連中がいるのよ。連合の高官や軍上層部にもね。そういう連中の手には渡せない。少なくとも私たちネルガルはそんなばかげたことは考えていないわ」
アキト「・・・そんなこと、どうだっていいっす。なんで俺なんすか」
イネス「なぜナデシコだけが人間をジャンプできたのか。その原因は君にあると推測される」
エリナ「あなたには特殊な何かがある。なぜ全滅した火星都市にいたはずのあなたが、月面都市にいたのか。あんたは飛んだんじゃない? あの日、火星から月へと」
アキト「・・・自分でもよくわからないんす」
エリナ「これに見覚えは?」
メグミ「蒼い宝石・・・?」
エリナ「CC・・・チューリップクリスタルよ。火星の極冠遺跡で最初に発見された。チューリップと同じ組成でできているわ。これを保持しているのはネルガルだけよ」
アキト「父さんの形見と同じだ・・・あの日なくした・・・」
エリナ「やっぱり持っていたのね!? 私の仮説よ。CCはボソンジャンプのトリガーである。ね、協力してちょうだい! 今までの実験ではまだ誰も・・・」
アキト「実験・・・?」
メグミ「それって・・・」
アキト「そうかよ・・・俺はモルモットってわけかよ!?」
エリナ「い・・・いいじゃない! ボソンジャンプの技術が手に入れば、あらゆる敵との戦いを有利にできる。地球圏の危機は解消されるかもしれないのよ! 人類のためよ! どうせ半端なんでしょ!? モルモットの方がよっぽど立派じゃない!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
メグミ「えっ、なに!?」
〔通信のコール音〕
エリナ「実験ブロックのチューリップが!? フィールドジェネレーターが破壊されたの!?」
イネス「ボース粒子が増大しているわね。失敗した実験でも、敵は気づいたのよ」
アキト「気づいたって、何に?」
イネス「地球側のボソンジャンプ実験の開始に」
エリナ「まさか!?」
イネス「そうなれば考えられるのが、実験の妨害。そして、破壊。ボース粒子なおも増大。さぁ・・・来るわ」
〔カーソル、ヨコスカへ移動〕
ヨコスカ基地/格納庫
フェステニア「ヒメ! ノヴィス・ノアと連絡とれたの?」
比瑪「うん、そうみたい」
ナンガ「近いうちにノヴィス・ノアも東アジアへ来るそうだ。俺たちはそれを待てとさ」
ラッセ「早い話がそれまで出向してろってことだ。もうしばらくはつきあうよ」
比瑪「ってことだよ」
日吉「でもこれがプレートから生まれるなんて、信じられないなぁ」
めぐみ「生まれるって、どういう風になるんですか?」
ラッセ「リバイバルか? 口で説明するのは難しいな」
比瑪「みれば、ああそういうものなんだってわかるのよ」
クルツ「そういうものねぇ」
ミリー「やっほー」
ノアル「よう、やってるな」
レビン「わお、これがブレンパワードね。う~んこの質感がなまめかしいわ。あたし一度でいいから触ってみたかったのよぉ」
めぐみ「あら珍しい。Dボウイさんも一緒なのね」
Dボウイ「ああ」
バルザック「こいつがアンチボディか。おっと動かないで」
〔シャッター音〕
〔画面、点滅〕
バルザック「はいOK」
比瑪「なによあなた。いきなり写真なんか撮って、失礼じゃない」
マオ「基地の人間じゃないわね。関係者以外立ち入り禁止のはずよ」
バルザック「そんな標識は出てなかったぜ?」
ミリー「なにこの人」
比瑪「ちょっと、人を無視するなんてどういうつもり!?」
バルザック「怒らない怒らない。みんなかわいい顔がだいなしだぜ」
比瑪「なっ」
ミリー「あら、かわいいだなんて」
レビン「いやだ、かわいいだなんて」
クルツ「おいおい、あんたは違うだろうが」
バルザック「へぇ、噂の人間兵器テッカマンに傭兵たちも一緒かい」
Dボウイ「・・・・」
健一「貴様、何者なんだ。ここで何をしている」
ナタル「UPS通信の従軍カメラマン、バルザック・アシモフ氏だ」
ラッセ「中尉、お知り合いですか」
ナタル「いや、コルベット准将が取材を許可された。しばらくこの基地に滞在する。しょ・・・アシモフさん、取材はいいが邪魔はしないようにお願いしたい」
バルザック「はいはい」
カティア「従軍カメラマン?」
バルザック「そいういうこと。君らの活躍を取材して、打ちひしがれた人々に希望を与えるのが俺の役目ってわけ。ところでDボウイ、記憶喪失って話だが、本当のところはどうなんだい?」
Dボウイ「・・・本当も何も、俺は自分のことも覚えていない」
バルザック「ほぉう」
〔警報〕
健一「なんだ!?」
〔モニターの開閉音〕
ルリ「アークエンジェル、およびナデシコ全クルーへ。緊急事態です。カワサキシティにグラドス軍が出現しました」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
イネス「あらあら、ひどいものね。研究施設も完全に破壊された。当分実験の再開は無理ね。避難しないの?」
エリナ「街の住民の避難はほぼ終わってるわ。それに、もう彼らが来る。あなたたちはどうするの?」
アキト「・・・・」
メグミ「アキトさん、早く逃げようよ。アキトさん」
〔味方戦艦出現〕
ルリ「敵確認。バッタ、スカルガンナー。それから未確認の大型機1」
レイン「新型?」
ヒカル「なにあれ、ゲキ・ガンガー!?」
豹馬「はぁ?」
甲児「それってアキトさんやガイさんが見てた奴か?」
ヒカル「実は私も結構好きなのよねぇ、あれ」
小介「確かに似た感じはありますね」
アカツキ「先に出ていた連合軍部隊は全滅か」
ムウ「まいったな、こりゃ」
マリュー「住民の避難が終わっているのがせめてもの救いね」
ナタル「各機、発進しろ! これ以上好きにさせるな!」
カティア「起動は終わってるわ」
統夜「わかった」
〔サイトロン発動音〕
統夜「ッ!? なんだ・・・今の。いつも夢に出てきた女の子・・・? 悲しそうな目をした・・・なんで、何が言いたいんだ」
カティア「統夜?」(女の子? 私には見えなかった。サイトロンが統夜だけに見せたというの? どうして・・・)
〔サイトロン発動音〕
〔画面、システム起動〕
カティア「ッ!? 統夜! 今のを見た!?」
統夜「・・・見た。あれはあの時の奴らだ。あいつらが、ここに来るのか・・・?」
フェステニア「なに、どしたの?」
統夜「あいつらがくる。今度はあの時みたいに無様なことにはさせない」
メルア「・・・・」
〈サブパイロット選択〉
※※カティアを選択したの場合のセリフ※※
統夜「行かなくちゃ。俺たちが。カティア、このまま出る。艦長、こちら統夜。発進します!」
※※フェステニアを選択した場合のセリフ※※
統夜「行かなくちゃ。俺たちが。テニア、カティアと代われ。いくぞ」
フェステニア「ラジャー!」
※※メルアを選択した場合のセリフ※※
統夜「行かなくちゃ。俺たちが。メルア、カティアと代われ。いくぞ」
メルア「は、はい!」
リョーコ「あ、こら紫雲! 勝手にでるな! ったくしょうがねぇなあいつ」
〔味方ユニット出現〕
ムウ「統夜が出たのか? 続いて発進だ、急げよ!」
〈出撃準備〉
エイジ「・・・・」
アンナ「エイジ・・・」
※※マサト出撃の場合のセリフ※※
美久「マサト君・・・大丈夫?」
マサト「そんなこと・・・わかるものか。またあいつが出てきたら、僕は・・・」
美久「マサト君・・・」
ルリ「敵の新型はグラビティブラストを装備しているみたいです。・・・艦長?」
ユリカ「あ・・・み、みんな、気をつけてください!」
<戦闘開始>
<1EP>
〔ボソンジャンプ〕
〔???(※テツジン)、前進〕
ナタル「なんだと!?」
忍「おい、なんだ今のは!?」
ルリ「ボソン反応を確認」
ジュン「じゃ、今のは・・・」
ヒカル「あんなのありぃ!?」
ムウ「まいったな・・・」
イネス「やはり、ボソンジャンプね」
エリナ「敵はもう単機で使えるようになったというの!?」
イネス「ちょっとやっかいかもね。彼らも苦戦しそうだわ」
<2EP>
〔ボソンジャンプ〕
〔???(※テツジン)、前進〕
健一「また飛んだ!?」
一平「チッ、あの野郎。ちょこまかと」
アカツキ「面倒なことになったな。ジャンプのパターンを見つけないと、厳しいぞこれは」
ドモン「一気に叩きつぶせばいいだけの話だ!」
雅人「そうは言うけどさぁ」
<敵8機以下>
ミリー「あの、ヨコスカ基地から通信が入っています。グラドス軍のSPT部隊の降下が確認されたそうです」
ジュン「有人機部隊か!」
ユリカ「マリューさん」
マリュー「こちらも確認したわ」
ミリアリア「アークエンジェルより各機へ。グラドスのSPT部隊が降下してきます。注意してください!」
忍「SPT部隊だぁ?」
沙羅「エイジたちのと同じのってことだね」
亮「グラドス人が出てくるということか」
クルツ「異星人ってもよ、エイジを見る限りはオレらと変わらねぇんだろ?」
宗介「そのようだな」
鉄也「ついに来たか。だが俺たちがいる限り、好きにはさせん」
<敵4機以下or4PP・敵増援1出現>
ルリ「SPT、来ます」
〔敵ユニット出現〕
美久「あれが・・・」
健一「本物のグラドス軍ってわけだな」
チボデー「何が来ようがこの俺の拳で吹っとばしてやるぜ」
ジョルジュ「油断は禁物ですよ」
ユリカ「こんな所で負けていられません! みなさん、頼みますね!」
ルリ「ボソン反応確認」
ユリカ「えっ!?」
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕
ナタル「無人機の増援までか。迎撃しろ!」
ギウラ「フフフフッ、奴らも来たか。どうやら有人でのジャンプも使えるようになったというのは間違いないようだな。閣下もお喜びになるだろう。全機、かかれ! 地球のサルどもを片付けるのだ!」
???(※ブラッディカイザル)「・・・・・」
ギウラ「お前を連れてきた意味はわかっているだろうな」
???(※ブラッディカイザル)「もちろんです、ギウラ隊長」
ギウラ「フン、ならばやってみせろ」
???(※ブラッディカイザル)(エイジ・・・)
エイジ「あれは・・・赤いグライム・カイザル!? まさか、ゲイル先輩が生きていたのか!?」
イネス「さてさて、厳しくなってきたわね」
アキト「・・・・」
メグミ「戦いたいんですか、アキトさん」
アキト「・・・戦いたいんじゃないんだ。だけど俺、火星で・・・。キラやエイジも、みんな悩んで苦しんで、それでも戦ってるのに俺は・・・」
メグミ「あたしを守るっていうのじゃダメなんですか!?」
アキト「え?」
メグミ「戦争やってるからってえらいなんて、全然そんなことない。普通の人たちだって、みんな自分の場所で、自分たちの大切なものを守るために一生懸命頑張るってるんです。敵とは戦ってないけど、それだって戦いでしょ!?」
アキト「メグミちゃん・・・」
<エイジvsギウラ>
ギウラ「フッ、レイズナー、裏切り者の小僧か。死ね!」
<エイジvs???(※ブラッディカイザル)>
エイジ「この動き・・・やっぱりゲイル先輩に違いない。先輩、応答してください! なぜ応えてくれないのですか!?」
???(※ブラッディカイザル)「・・・・」
<エイジ以外vsギウラ>
ギウラ「地球のサルどもめ。少しばかり強力な兵器があるからと調子に乗りおって!」
<リョーコvs???(※テツジン)>
リョーコ「このおぉぉっ! いくらフィールドがあったってぇっ!」
<アカツキvs???(※テツジン)>
アカツキ「パターンさえ読めれば、どうにか出来ない相手じゃない!」
<エイジが???(※ブラッディカイザル)を説得>
???(※ブラッディカイザル)(エイジ・・・)
エイジ「ゲイル先輩! それに乗っているのはゲイル先輩なんですか!? 応えてください!」
???(※ブラッディカイザル)「・・・・」
[イベント戦闘「エイジvs???(※ブラッディカイザル)」]
エイジ「やめてください! ゲイル先輩、僕はグラドスと地球のことで重大な・・・」
フォロン「不用意な接近により、状況は不利。攻撃を命令せよエイジ。命令なき場合は、私は自らを守るために戦わなくてはならん」
エイジ「やめろ! 勝手な真似はするな! 先輩、なぜ応えてくれないのですか! ゲイル先輩! あれは僕の意思ではなかった!」
フォロン「命令せよ」
エイジ「黙れ!」
???(※ブラッディカイザル)「・・・・」
<ギウラ撃破>
ギウラ「ええい、地球人め! サルにしてはよくやる。撤退だ、撤退しろ!」
〔敵ユニット離脱〕
サイ「敵SPT部隊、撤退します」
※※まだ木連の無人機健在の場合、セリフ追加※※
ナタル「よし、残るは無人機のみだ! 確実に仕留めろ!」
エイジ(赤いグライム・カイザル・・・ゲイル先輩じゃないのか・・・)
<???(※テツジン)撃破>
???(※テツジン)「くっ、コントロールが効かんのか!? おのれ悪の地球人め・・・!」
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕
<???(※マジン)撃破>
???(※マジン)「ええい、悪の人型戦闘機どもめ! こうなったら例のものを使うしかあるまい。見ているがいい、正義の力がお前たちを吹き飛ばすのだ」
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕
<敵全滅・敵増援2出現>
ナタル「終わったか・・・」
マリュー「・・・ふう。それにしてもあの瞬間移動する敵は・・・」
ルリ「ボソン反応。敵、まだ来ます」
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕
ユリカ「へ? 1機だけ?」
甲児「野郎、どういうつもりだ!」
マリュー「いまさらあれ1機なんて。敵の目的がわからないわ」
ナタル「我々を油断させる囮かもしれません」
ムウ「とりあえず様子をみた方がいいか・・・」
〔テツジンにエネルギー収束〕
アキト「なんだよあれ」
イネス「・・・最悪ね。あれは最初から自爆用にセットされている」
アキト「自爆・・・?」
イネス「そう。恐らく周囲を巻き込んで相転移させようとしているのよ。ディストーションフィールドに守られたあの機体、破壊するまでに確実に相転移するわね。ま、この街全体が消し飛ぶことは保証するわ」
メグミ「そんな・・・!」
エリナ「でも、大丈夫じゃないかな。ね、アキトくん」
アキト「・・・メグミちゃん、ごめん」
イネス「行くのね」
アキト「行きます。エリナさん、CCを俺に!」
メグミ「アキトさん!?」
カガリ「おい、あれ!」
ルリ「あ・・・艦長」
ユリカ「えっ!? あれって、まさか・・・」
アカツキ(エリナくんか。まさかここで彼が出てくるとはね。さぁ見せてくれよテンカワくん。君の力を)
統夜「アキトさん!? 何をする気なんだ!」
アキト「俺にできること。俺にしか出来ないこと。本当にあるのか。俺は、何かになれるのか・・・?」
リョーコ「何考えてんだテンカワ! 逃げろ!」
ルリ「敵機周辺、ボソン反応増大」
キラ「いったい、何が・・・」
アキト「このおぉぉぉぉーっ!!」
〔アキトがいる地点に、エネルギー収束〕
ユリカ「え・・・?」
〔画面、発光〕
〔敵ユニット消失〕
ルリ「・・・敵消失」
ユリカ「アキト・・・アキトはどこ!?」
リョーコ「消えちまったよ・・・敵と一緒に」
ユリカ「そんな・・・」
甲児「なんだ・・・どうなってるんだ!?」
イネス「聞こえてるわね? 説明しましょう」
レイン「イネスさん?」
ルリ「どこに言ってるんだか」
イネス「さっきの敵兵器は、周辺一帯を相転移させて消し去るはずだった。私たちごとね。それをアキトくんが防いだのよ。あの兵器を・・・自分ごとボソンジャンプさせて」
アキ「そんなことが可能なんですか!?」
イネス「今見たでしょう?」
ユリカ「じゃ、じゃあアキトは、私たちを守るために・・・」
イネス「そういうことになるわね」
キラ「アキトさんがどうなったか、わからないってことですか」
イネス「前例がないからね」
豹馬「なんてこった・・・」
〔オルゴン・クラウド発動〕
〔敵ユニット出現〕
マリュー「くっ、また転移してきたの!? みんな、油断しないで!」
サイ「・・・登録ありません。未知の機体です」
比瑪「なによあいつら」
ルリ「あれはグラドス軍じゃない。ボソン反応がない」
ムウ「おい、あれは・・・」
忍「ああ、アフリカで見た奴だ」
甲児「あいつらか!」
ナタル「少佐、どういうことです」
ムウ「敵ってことだよ、あれも。間違いなくな。それもとんでもなくやっかいな敵だ。気をつけろよ!」
ユリカ「アキト・・・」
ミナト「艦長、ショックなのはよっくわかるけど、呆然としていられる場合じゃないわよ」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「統夜、気をつけて」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さん、気をつけてくださいね」
統夜「ああ、やっぱり来たな。あいつらは知ってるはずなんだ。なんで俺が、こいつに乗れるのか。なんでお前たちの他には誰も使えないサイトロンって奴を、俺も使えるのか。確かめてやる」
アル=ヴァン「さて、試させてもらおうか」
〔サイトロン発動音〕
アル=ヴァン「サイトロン・サイティング終了。オルゴン・エクストラクター出力上昇。ラースエイレム駆動開始」
〔アル=ヴァンにエネルギー収束〕
統夜「これは・・・」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「統夜!」
統夜「わかってる。あの時と同じだ。頼むぞ、カティア」
カティア「ええ。エクストラクター出力臨界。やらせない!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜!」
統夜「わかってる。あの時と同じだ。頼むぞ、テニア」
フェステニア「まっかせて! みんなを止めさせはしないよ! 行くよ統夜!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さん!」
統夜「わかってる。あの時と同じだ。頼むぞ、メルア」
メルア「はい! わたしたちとこの子で、止めましょう!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔画面、システム起動〕
〔画面、発光〕
〔ラースエイレムの相殺音〕
〔アル=ヴァンにスパーク〕
アル=ヴァン「くっ・・・もはや間違いない。あの機体には、ラースエイレムを阻害するシステムが存在する。あれ1機のために、すべてが無に帰すかもしれん」(あなたは、なんというものを残したのです。我らに・・・我らの民たちに滅びよと言うおつもりだったのですか)「ジュア=ム、破壊せよ。あれを今まで存在させてしまったのは、我々のミス。我らの計画のためには、あれは存在を許してはならないものだ」
〔オルゴン・クラウド発動〕
〔敵ユニット出現〕
ジュア=ム「ハッ、アル=ヴァン様! 今度は逃がさんぞ、でき損ないどもめ!」
ルリ「もう1機出ました」
キラ「危ないッ!」
統夜「なんだ!?」
ジュア=ム「壊れろッ!」
〔ジュア=ム、主人公へ攻撃〕
〔主人公、回避〕
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「いいわ!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「なにそれ・・・」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「・・・・」
ジュア=ム「はずした!? いや・・・かわされたのか!?」
統夜「こいつッ!」
〔主人公、ジュア=ムへ攻撃〕
〔ジュア=ム、回避〕
ジュア=ム「前よりもサイトロン反応が強くなっているだと!? ・・・あの実験体どもじゃない。こいつ・・・まさかパイロットは同族か!? アル=ヴァン様!」
アル=ヴァン「・・・どうやらそのようだな。これであの機体が戦えるのも納得がいく。だが・・・誰だ。準騎士にも従士にも、そのような者は存在しないはずだ」
統夜「おい、聞こえるか! お前たちは何なんだよ! なんで俺たちを攻撃するんだ!」
ジュア=ム「貴様がパイロットなのか」
統夜「悪いかよ。この機体だってお前たちが造ったんだろ!? 何のためだ!」
アル=ヴァン「君は何者だ」
統夜「どういう意味だ」
アル=ヴァン「我ら以外にサイトロンが使える者など存在しない。ならば君は同胞のはずだ」
統夜「え・・・?」
カティア「どういうこと・・・?」
アル=ヴァン「答えたまえ。君は何者なのだ。なぜ君はそれに乗っている。その機体が持つシステムが存在することの意味を知っているのか」
統夜「な、なんだよ・・・どういうことだ。俺がなんだっていうんだ!?」
甲児「おい統夜、どうした!」
カガリ「お前っ、なにやってるんだよ!」
ジュア=ム「アル=ヴァン様、これは・・・」
アル=ヴァン(どういうことだ。自分が何者であるか、知らないというのか彼は。だがならばなぜ・・・)「娘、お前は知っているはずだ。あの時その機体には、あの方が連れ出したお前たち以外には乗っていなかったはずだ。彼は何者だ」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「・・・知らないわ。私たちは統夜を見ただけ。彼がともに戦ってくれる人だと知っているだけ。それ以外のことは知らないし、知っていたとしても教えない。あなたたちこそ何。どうして私たちを・・・」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「そんなの知るもんか! アタシたちは統夜を見た。統夜と一緒に戦う自分たちを見た。だから統夜に会いにいったんだ。それがなんでなのかなんて知らない。
もし知ってたって教えてなんかやるもかんか。アタシたちをあんなトコに閉じ込めてたお前らなんかに!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さんはわたしたちを助けてくれた人です。あなたたちのせいで何も持ってなかったわたしたちに、居場所をつくってくれた人です。それ以外のことなんて関係ないです」
統夜「お前・・・」
ジュア=ム「実験体ごときがなまいきな口を利く! アル=ヴァン様、あいつが誰だろうが何だろうが、関係ありません。あれを破壊しなきゃならないなら、そうするだけです」
アル=ヴァン「・・・そうだな。全機、聞け。ラースエイレムが作動しない以上、直接戦闘になる。私とジュア=ムであれを破壊する。従士諸君はそれ以外の敵を寄せつけるな。あれさえ破壊できれば、後はステイシスさせて殲滅する。かかれ」
ジュア=ム「ハッ!」
従士「了解であります、騎士様!」
統夜「くそっ、やられてたまるかよ!」
ムウ「来るぞ! みんな気をつけてくれよ。あいつらは手ごわいぜ」
一平「チッ、あいつらいったい何者だってんだ」
<統夜vsアル=ヴァン>
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「統夜、気をつけて! あの人は強いわ!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜、あいつが来るよ!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さん、注意してくださいね。あの人、違います」
アル=ヴァン「我らの計画のために、それは残しておくわけにはいかんのだ。許せ」
統夜「冗談じゃない! 誰がこんな所で死ぬもんかよ!」
<統夜vsジュア=ム>
ジュア=ム「貴様は逃さん! 貴様が同族であればなおのこと、許すわけにはいかないんだよ!」
統夜「くそっ、事情もわからず殺されてたまるかよッ! いくぞ!」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「敵もサイトロンを使っている。気をつけて、統夜!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜、あんな奴やっちゃえ!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「はい、頑張りましょう!」
<統夜以外vsアル=ヴァン>
アル=ヴァン「ラースエイレムが使えぬとはいえ、このラフトクランズそうそう止められはせんぞ。私の前に出た不運を呪うがいい」
<ドモンvsジュア=ム>
ドモン「貴様が何者だろうと構わん! 敵だというのならば、叩きつぶすのみ!」
ジュア=ム「くそっ、どけよ! 貴様らの相手などしていられるか!」
<キラvsジュア=ム>
キラ「あなたたちは何なんです!? 何でこんなことをするんですか!」
ジュア=ム「フン・・・なるほどな。こいつは例のコーディネイターとやらか。ちょっとやそっと遺伝子をいじったくらいで、貴様らごときが俺たちに勝てると思うなよ!」
<ムウvsジュア=ム>
ジュア=ム「ちょろちょろと目障りだよ! 墜ちろ!」
ムウ「ちぃっ、この性能差じゃまともにやりあうのは無理か。けど、引き下がるんじゃ俺の立場がないんでな!」
<甲児vsジュア=ム>
甲児「てめぇっ、統夜たちはやらせないぜ! この兜甲児が相手だ!」
ジュア=ム「邪魔をするな! あれさえ破壊できればお前たちなどただの的なんだよ!」
<豹馬vsジュア=ム>
ジュア=ム「ハッ、そんなパワーだけの兵器で、この俺を止めようってのか! 笑わせるな!」
十三「奴や! 豹馬、△△△△△△を攻撃しとった奴やで!」
豹馬「わかってる! どこの誰だか知らないが、あいつをやらせてたまるかよ! みんないくぞ!」
大作「まかせるたい!」
ちずる「ええ!」
小介「機動力が段違いです。豹馬さん、慎重に狙ってください!」
<健一vsジュア=ム>
ジュア=ム「邪魔なんだよ貴様らは! 貴様らなど後でゆっくり片付けてやる!」
健一「何者だか知らないが、戦いを挑んでくるなら相手になるぞ!」
めぐみ「健一、前に出すぎないで!」
一平「健一の奴、熱くなってやがる」
<忍vsジュア=ム>
忍「てめぇらなんぞに好きにやらせるかよ! やってやるぜッ!」
沙羅「このバカ、無闇につっこむんじゃないよ!」
ジュア=ム「チッ、さっさとあれを仕留めなきゃならないってのに、前に出てくるなッ!!」
<エイジvsジュア=ム>
ジュア=ム「チッ、こいつは地球人じゃない。グラドス人ってやつか? けどしょせんは貴様らもたいしたレベルじゃないんだよ!」
エイジ「強い・・・だけど、△△△△△△はやらせない。僕だって、やられるわけにはいかないんだ!」
<比瑪vsジュア=ム>
ヒメ・ブレン「・・・・」
比瑪「どうしたの、君。落ち着いて! でないとやられちゃうんだよ!?」
ジュア=ム「俺たちの星に後から入り込んできた異物め。邪魔をするというのなら貴様から先に潰してやる!」
<マサトvsジュア=ム>
ジュア=ム「なんだ・・・今何が見えた」
美久「マサト君、来るわ! マサト君!」
マサト「うわあぁぁぁぁぁっ!!」
ジュア=ム「「危険な奴だ。なら、ついでに片付けてやる!」
<ブレードvsジュア=ム>
ブレード「うおぉぉぉぉーっ!!」
ジュア=ム「チィッ、なんだよこいつは!」
<宗介(アーバレスト搭乗)vsジュア=ム>
マオ「いいわ、ウルズ7。そのまま奴の足をとめて!」
宗介「ウルズ7、了解」
クルツ「気をつけろよ。あの野郎動きが普通じゃねぇ」
宗介「アーバレストの性能なら、問題ない」
ジュア=ム「ゴミのようなマシンがよくも出てくる! 消えろ!」
<ジュア=ム撃破>
ジュア=ム「バカな・・・俺のヴォルレントがこうもやられるだと・・・!? 冗談じゃない!」
アル=ヴァン「ジュア=ム、退け。ラースエイレムが使えぬとわかった以上、あれを破壊するまでは1機たりとも無駄にはできん」
ジュア=ム「しかしッ!」
アル=ヴァン「命令だ。退くのだ、ジュア=ム・ダルービ」
ジュア=ム「・・・はっ」
〔オルゴン・クラウド発動〕
〔敵ユニット離脱〕
<アル=ヴァンHP50%以下>
アル=ヴァン「・・・うかつだった。なぜ私はあの時気づかなかったのだ。あの方の行動はすべて、あれがただの機体ではないと示していたというのに。サイトロンも万能ではないとはいえ・・・」(そうか、あのパイロット。そうだ・・・1人だけいた。我らの血を持ちながら我らの同胞でない者が。あれが彼なら己のことを知らぬというのも納得がいく。だが・・・なぜ彼が)
<アル=ヴァン撃破orHP10%以下・勝利条件達成>
※※既にジュア=ム撃破の場合のセリフ※※
アル=ヴァン「さすがに地球でもっとも戦闘力の高い部隊だけのことはある。このような者たちに守られたあの機体を、ラースエイレムなしで撃破するのにはこちらも覚悟が必要だな。機会を待たねばならん。撤退する」
※※まだジュア=ム健在の場合のセリフ※※
ジュア=ム「アル=ヴァン様!?」
アル=ヴァン「さすがに地球でもっとも戦闘力の高い部隊だけのことはある。ここは退くぞジュア=ム。このような者たちに守られたあの機体を、ラースエイレムなしで撃破するのは容易ではないようだ」
ジュア=ム「先にお戻りください! 奴は自分がッ!」
アル=ヴァン「命令だ、ジュア=ム。あれさえ破壊できれば、後はどうにでもなる。だが今は無理をして機体を無駄にはできん。機会を待つ」
ジュア=ム「・・・はっ」
統夜「逃げる気か!」
アル=ヴァン「因果だな。そう、君は確かに何も知らない。知るはずがない。だから見逃しもしたのだ。それがまさかあの方なき後に、その機体のパイロットとなって私の前に現れるとは」
統夜「どういうことだ。俺がなんだっていうんだ!? 答えろ!」
アル=ヴァン「次は確実に仕留める。だがもし私が倒されることあらば、その時は教えてやろう。それが運命というなら、君には知る資格があるのだから」
統夜「くそっ、わけのわからないことを言ってないで答えろよ!」
アル=ヴァン「次に会うときまで、死ぬなよ。我が民たちのことを考えれば、一刻も早くその機体が消え去ってくれることを願うべきなのだがな」
〔オルゴン・クラウド発動〕
〔敵ユニット離脱〕
統夜「待てよッ! 答えろ、俺がなんだっていうんだ!! くそぉぉぉぉーっ!!」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「統夜・・・」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜・・・」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さん・・・」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ナデシコ/ブリッジ
甲児「わけがわからねぇ。いったい何がどうなってんだよ」
〔モニターの開閉音〕
マリュー「アキトくんのことも、統夜くんたちのことも、ね」
ナタル「ミスマル艦長はどうされたのだ」
ルリ「部屋に引きこもってます」
ナタル「バカな。戦闘は終わったとはいえまだ気を抜ける状態ではないはずだ」
ムウ「そりゃそうだが、戦闘中は頑張ってたんだ。彼の退艦の後にあれだからな。責めるのもちょっと可哀想だろう」
マリュー「そうね・・・」
ナタル「・・・・」
鉄也「俺たちを守るため、自分ごと敵兵器を吹き飛ばした、か」
チボデー「あの野郎・・・格好つけやがって」
アカツキ「ま、最後の最後で、彼は戦士になれたわけだ」
メグミ「アキトさんはそんな単純じゃありません! 間違ってます。こんなのおかしいよ。おかしいよ・・・」
リョーコ「・・・・」
〔モニターの開閉音〕
ウリバタケ「おーい、グラドスの新型無人機回収すんじゃないのか。誰か手伝いに出してくれねーと俺たちゃやらねぇぞ」
本田「疲れてるのはわかるが、俺たちだけじゃどうにもできないんだがな」
ムウ「すまん、今ボルテスチームに行ってもらったよ」
〔扉の開閉音〕
エリナ「あら、集まってるわね」
メグミ「あなた、あなたのせいでアキトさんは!」
エリナ「彼がああしなかったら、あなたも私もここにはいないのよ」
豹馬「そういういい方は卑怯じゃないか」
甲児「そうだぜ。だいたいアキトさんが降ろされたのだって、ネルガルが手を回したんだろ」
さやか「みんなメグミさんに聞いたわ。ボソンジャンプ実験のこと」
ノアル「こうなってくると、そもそもナデシコが火星に行ったのも何のためか疑わしいぜ」
エリナ「そう興奮しないで。テンカワくんなら無事よ。さっき確認したわ。ほら通信が入ってるわよ」
ミリー「あっ、すみません」
アキト「ああよかった。やっとつながったよ。みんな大丈夫か? なんかあの後また大変だったって聞いたけどさ」
リョーコ「テンカワ!? お前・・・」
ムウ「こんの野郎、心配させやがって」
沙羅「で、どういうことなんだい。説明してくれるんでしょ?」
イネス「彼は跳んだのよ。生身のまま、月までね」
ナデシコ/居住区/艦長室
ユリカ「アキト・・・うぅっ・・・」
アキト「ユリカ、泣いてんのか」
ユリカ「・・・へ? おばけ?」
アキト「バカ」
ユリカ「本物なの!? 今どこにいるの!?」
アキト「よくわからないんだけど、月」
ユリカ「すぐ迎えに行くわ!」
アキト「バカ、そんな勝手はできないだろ。・・・その、ユリカ」
ユリカ「え?」
アキト「ごめん」
ユリカ「・・・アキトは私が大好き!」
アキト「バ、バカ、なに言ってんだよ!」
ナデシコ/居住区/個室
アカツキ「やっぱりカワサキに出たのはあれが原因か。月のドックで完成した新型艦シャクヤクが心配だな。いろいろとまた情勢も変わってきているし、早く乗り換えておいた方がいいかな」
エリナ「このまま月へ行く?」
アカツキ「艦長や他の連中も行きたがってるしねぇ。こっちのことはアークエンジェルを残せばいいんだし、軍の方へは適当な言い訳を考えるさ」
エリナ「そんなことばっかり言って」
アカツキ「それより、あっちの方はどうなんだい。目的も正体もわからない、跳躍してくる敵っていうのは問題じゃない」
エリナ「本人たちもだいぶ混乱しているみたいだしね。△△△△△△も解析できないシステムが多いようだし、ミスリルみたいなブラック・テクノロジーを持つ組織か、あるいは異星人かもしれないわよ」
アカツキ「またかい。やれやれだねぇ」
ナデシコ/格納庫
統夜「・・・俺、誰なんだろうな」
フェステニア「統夜・・・あのさ・・・」
統夜「心配しなくたって、今さら戦うのが嫌だとか、そういうことは言わないよ。戦わなきゃいけない敵はたくさんいて、俺は戦えるから。でも、わけがわからない。わからないことだらけだ」
カティア「ごめんなさい。私たちも本当に知らないの」
統夜「わかってるよ。ずっと一緒に乗ってれば、あのシステムのせいでお前たちが俺のことわかるのと同じように、俺もお前たちのことがわかるから。でもあいつらは何だ。△△△△△△は何だ。お前たちがサイトロンで俺のことを見たのは、あいつら以外じゃ俺しか使えないからだってあいつは言った。それって普通じゃないってことだよな。じゃあ俺は何なんだ」
美久「それを知るには戦って、勝つしかない。敵の指揮官がそう言ったって、あなたが言ったのよ」
統夜「そうだけどさ。でもそれって、俺が死ななければの話だ。いつになるかもわからないし」
カガリ「お前、親がいないって言ってたっけ」
統夜「母さんは5才の時に、父さんは4年前にな。だから何かあっても聞きようがない。言っとくけど、本当の親だぞ。父さん月で仕事してて年に1回くらいしか帰ってこなくてさ。母さんが死んでからすっと他所にあずけられててね。不安になって調べたことあるんだ」
十三「しかしマサトといい統夜といい、やっかいなことになっとるなぁ」
ちずる「彼もまだ悩んでいるものね。気にするなっていうのも無理とは思うけど、あまり考えすぎない方がいいわ。あなたとカティアたちは、△△△△△△で戦える。私たちの大切な仲間よ。今はそれでいいじゃない」
フェステニア「アタシは別にいいんだけどさ」
カガリ「それよりあいつらの正体の方が問題だろ。なんなんだよあいつら」
キラ「カガリ、それがわかるなら、統夜さんのことだってわかるってことだろ」
カガリ「それもそうか」
統夜「わかってることはほとんどない。俺があいつらと何か関係があって、俺の知らない俺のことをあいつらは知ってるってこと。敵は周り中のものを動けなくしてしまうとんでもないシステムを持っていて、△△△△△△はたぶん唯一それを止めることができる機体だってこと」
カティア「ええ。彼は私たちに△△△△△△を託すとき、絶対に破壊されてはいけないと言った。それはたぶん、そのためだった」
キラ「本当にあるのかな、そんなシステム」
統夜「あるさ。フラガ少佐や甲児たちはやられたことがある。もっとも、自分たちが空中に静止してたなんてこと、誰も覚えてなかったけど」
小介「もし本当なら、とんでもないでは済みませんよ」
十三「やられたら手も足もでないってことやな」
フェステニア「あいつら絶対ヤバイこと考えてるよ。アタシたちはだから、あいつらと戦わなきゃいけないんだ」
統夜「・・・そうだな」
美久「きっと、それがあなたたちの運命だったのよ。私とマサト君がそうであるように」
フェステニア「じゃなに、アタシたちはそのためにあいつらにさらわれて、何年もひどいめにあわされたってわけ?」
カティア「認めたくないわね。もっとも、だからといって何が変わるものでもないけれど」
メルア「・・・・」
〔モニターの開閉音〕
ルリ「艦内のみなさんにお知らせです。突然ですがナデシコはこれより月にあるネルガルのドックへと向かうことになりました。アークエンジェルはヨコスカ基地に残り、遊撃任務を継続します。正規クルー以外のみなさんは、1時間以内にうちの艦長とラミアス少佐と相談の上、どちらに乗艦するのか決めてください。よろしく」
カガリ「なんだ、いきなりだな」
キラ「アキトさんを迎えに行く許可が出たのかな。でもそういうことなら、僕たちはアークエンジェルに戻らないと」
カガリ「だな」
カティア「私たちはどうするの、統夜」
統夜「パイロット待機室、統夜です。ルリちゃん、もう決まってるメンバーはいるの?」
ルリ「ナデシコへの同行が確定しているのは、SPT隊および外宇宙開発機構のみなさんと、獣戦機隊です」
地上に残る
月へ向かう
≪「地上に残る」を選択≫
統夜「地上に残るか。あいつらのことばかり考えてられる状況じゃないしな」
十三「ずいぶんと強くなったもんやな、統夜も」
カガリ 「じゃ、私たちは先に行ってるぞ」
≪「月へ向かう」を選択≫
統夜「月へ行こう。お前たち、確か連れ出されて最初に気づいた時には月面にいたって言ってたよな。期待は出来ないけど、何かあいつらの手がかりがあるかもしれない」
フェステニア「りょーかい」
メルア「なんだか、なつかしいですね」
統夜「俺たちが最初にナデシコのみんなと会った場所だもんな」
ナデシコ/格納庫
本田「オーライオーライ。よーしストップだ」
ウリバタケ「万が一動き出しでもしたらたまらん。悪いがボルテスチームはそのまま待機しててくれ」
健一「了解」
一平「さっさとすませてくれよ。俺たちも早いとこ休みたいんだ」
ドモン「奴を回収したのか」
レビン「なによ美しくないマシンねぇ」
クルツ「スカルガンナーってのもそうだが、無人機を人型にするってのがわかんねぇなぁ」
ウリバタケ「さぁて、どこからバラしにかかるかな」
本田「まずは外装のチェックからかかった方がいいんじゃないのか」
めぐみ「あら? 健一、何か聞こえない?」
日吉「歌かな・・・?」
クルツ「誰だよ。どうせ歌うならもっとマシな選曲してくれ」
ウリバタケ「おい、俺たちの仕事場でゲキ・ガンガーなんか歌ってんのはドコの馬鹿だ。やめさせろ!」
ドモン「・・・ウリバタケ、わからないのか。その機体から聞こえている」
ウリバタケ「んなわけあるか。グラドスの無人機だぞ」
本田「いや、間違いないぞ」
レビン「この辺りね。こじ開けられそうよ」
ウリバタケ「・・・ボルトマシンで装甲をひっぺがしてくれ」
【シナリオエンドデモ終了】
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