No.21A
オルファンの抗体
サブタイトル
「オルファンの抗体」
【シナリオデモ開始】
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/アークエンジェル/ブリッジ
ムウ「ナデシコが月へ行っちまったんじゃ、当分こっちは哨戒に出てなきゃならないな」
マリュー「あてにしてますよ少佐。君たちもね」
鉄也「別に俺たちのすることは変わりはしませんからね」
豹馬「ま、あの連中がいない間は俺たちでやっとかないとな」
〔扉の開閉音〕
統夜「失礼します」
ムウ「お、来たな」
マリュー「ナデシコが月へ行くというのでちょっと慌ただしかったから、遅くなってごめんなさい。それで、この間の件だけど・・・」
ムウ「だいたいは聞いてるが、一応ちゃんと確認しとかないとまずいからな」
ヨコスカ基地/アークエンジェル/ブリッジ
統夜「俺たちにわかるのはそれだけです」
マリュー「・・・まいったわね。せめてあの敵の目的だけでもわかればよかったのだけど」
ムウ「とにかく危険な敵ってことだけだな。しかし本当に俺たちが止まっちまってたっていうのか?」
統夜「ええ。カワサキではすぐに対応しましたけど、それで向こうにも△△△△△△がそういうものだとわかったみたいで」
マリュー「そのために△△△△△△を破壊しにくる、か」
豹馬「あいつらが出たら、△△△△△△を守らないとやばいってわけだな」
カティア「そうでなければ、たぶん誰も気づかないうちに全滅させられます」
カガリ「冗談じゃないよな、そんなの」
小介「地球の、いえ、少なくとも僕たちが知っているような技術じゃないのは確かですね。今のところ対応策は考えつきません」
健一「異星人・・・か」
統夜「それはわからない。でもいずれ必ず、あいつらは△△△△△△を狙ってきます。△△△△△△があれに対抗できても、知っての通り普通に戦うだけでもキツイ連中です。俺たちだけでどうにかできる相手でもない。あいつらが何をする気なのか知らないけど、みんなと一緒でなくちゃ俺たちにも戦いようがないんです」
鉄也「つまりお前たちは、奴らと戦う気なんだな?」
フェステニア「当たり前でしょ」
メルア「あれは悪い人たちですから」
ムウ「君もそれでいいんだな? 何か関わりがあるらしいって話だったろう」
統夜「俺があいつらと関係があったとしても、今の俺には戦わなきゃいけない敵の1つでしかないですから。俺はあいつらのことなんてまったく知らないんです。わからないから気分が悪いってのはあるけど、エイジや・・・キラみたいな悩みとは無縁です」
鉄也「これで1つ心配ごとが減った」
統夜「どういうことです」
鉄也「弓教授はその敵が持つシステムの存在にうすうす気づいていた。奴らが少なくとも連合軍を敵にする気でいることも。最初にお前たちが研究所に来たとき、月面での軍の戦闘記録を調べてな」
マリュー「まさか。どうやって軍の記録を?」
鉄也「そこまでは知りませんよ」
カティア「私たちが逃げた後・・・残ったあの人と追っ手との戦闘を軍も確認していたのね」
鉄也「そうだ。記録ではスクランブル発進したメビウスが、原因不明のトラブルにより全機行動不能になり撃破されたとあった」
ムウ「あり得ない話だな」
統夜「あのシステムに止められたんだ」
鉄也「だろうな。教授は奴らがいずれ危険な敵として現れることを予期し、△△△△△△とお前たちが敵に回ることを恐れた。だからこそ兜とさやかさんを一緒に行かせたんだ。お前が俺たちと共に戦ってくれる存在となることを期待してな」
さやか「まぁ、お父さまが・・・?」
鉄也「教授の判断は正しかったということだ。△△△△△△がただ奴らの側の兵器というだけでなく、対抗ができるとなればなおさらだ」
マリュー「だとしたら、弓教授には感謝しなくてはね」
統夜「まいったな。そんなこと考えてたのか」
カガリ「けど、お前らが火星でやられてたらどうにもならなかったってことだろ」
甲児「何言ってんだよ。帰ってきたからオレたちはここにいるんだぜ?」
カガリ「そういうことじゃなくて・・・」
ミリアリア「フラガ少佐、ブレンパワード隊が発進するそうです。ナンガさんが少佐の準備はまだかと言っていますけど」
ムウ「もうそんな時間か。悪いが俺は連中と出てくる。みんな、しばらく頼むよ」
ちずる「どこへ行かれるんですか?」
マリュー「ノヴィス・ノアが来ているのよ。彼らは戻って報告があるし、少佐には私の代わりに挨拶に出向いてもらうの。リクレイマーとも戦闘になることが多いし、遊撃を主とする特務分艦隊としてはゲイブリッジ司令にも協力をお願いしておきたいのよ」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
アークエンジェル/展望室
トリィ「トリィ」
キラ「・・・・」
フレイ「キラ? こんなところで何やってるの? みんなこの前のカワサキのことで集まってるって言ってたわよ」
キラ「うん・・・」
フレイ「どうしたのよ」
キラ「僕たちさ・・・どうしてこうなっちゃったのかなって」
フレイ「それどういう意味。そういえばキラ、このところよくあのカガリって子と一緒にいるわよね」
キラ「え?」
フレイ「なによキラのバカ! あたしよりあんな子の方がいいって言うの!?」
キラ「ちょ、ちょっと待ってよ。なんでカガリが出てくるんだよ。別に僕とフレイのことを言ったわけじゃ・・・」
フレイ「・・・じゃ何よ」
キラ「今は連合軍になって戦ってるけどさ、こんなことやってたって戦争が終わるかどうかわからないし、いつまで戦えばいいのかもわからない。ザフトのことだけじゃなくって、敵はいっぱいいて戦わなきゃならないっていうのは僕だってわかってるつもりだよ。でも、どうしてこんなことになっちゃったのかなって。みんな軍人になって、サイやトールたちはどんどんそれになじんでいく。でも・・・」
フレイ「キラ、負けたら私たちどうなるかわからないのよ。キラが頑張ってくれなきゃ」
キラ「それはわかってるよ」
フレイ「じゃ、私のために戦って。戦って、私を守ってよ。それじゃ嫌なの?」
キラ「そういうわけじゃないけど・・・」
かなめ「あれ? ヤマトくんにアルスターさんだっけ。え~と・・・もしかしてお取り込み中?」
キラ「いえ」
フレイ「・・・・」
キラ「そういえば、チドリさんはどうして僕らと一緒にいるの? ミスリルの関係みたいだって話は聞いてるけど、普通の人みたいだし・・・」
かなめ「あたし? あたしは・・・う~ん、いろいろあったからね。いたくているわけじゃないっていうのは確かだけど、今はまぁこれでもいいかなって。最初はね、みんな宗介みたいなのばっかりだったらどうしようかって思ってたのよ」
キラ「彼はちょっと変わってるからね。もともと軍人じゃない僕らと違うのはもちろんだけど、バジルール中尉や少佐たちも時々困った顔してることがあるよ」
かなめ「やっぱり。クルツくんも言ってたけど、あいつって絶対変よね。こないだなんか比瑪が・・・」
フレイ「キラ、行きましょうよ」
かなめ「あ、ごめん。やっぱりお邪魔だった?」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
フレイ「なに!?」
キラ「居住区の方だね。何かあったのかな」
かなめ「まさか・・・。もう、この所静かだったから大丈夫だと思ってたのに。あんのバカ宗介!」
宗介「呼んだか、千鳥。しかし理由もなくバカと言われるのはどうかと思うのだが」
かなめ「うわっ、あんたどっから現れるのよ!」
宗介「ブリッジの方からだが」
かなめ「いちいち冷静に答えるな! んなことより宗介、あんたまた何かやったんでしょ!?」
宗介「ネガティブだ。あれは俺ではない」
一平「おい健一、今のは日吉の部屋らしいぞ」
健一「なんだって? あいつ、顔も出さないと思ったらまたやってやがったな!!」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
アークエンジェル/居住区
健一「日吉、やっぱりか!」
日吉「あ、お兄ちゃん・・・これは、その・・・」
かなめ「なにこれ。タコ?」
キラ「僕のトリィみたいなペットロボットかな。日吉くんもそういうのが好きなんだね」
日吉「うん! このタッコは自立型のAIを搭載して、ちゃんと会話もできるんだよ。ちょっと配線を間違って・・・」
健一「馬鹿野郎! 日吉、あれほどやめろと言っただろう!」
日吉「で、でも・・・」
かなめ「趣味なんでしょ。小さい子にそんなどなることないんじゃない」
健一「君は口をはさまないでくれ。日吉、そんなことは普段ちゃんとやっている奴のすることだ。二度とするな。これは命令だ!」
かなめ「ちょっと」
宗介「いや、正論だ。たとえ小さくとも、訓練を受けた兵士としてここにいるからには最低限守るべき規律というものがある。かつて似たようなケースがあった。数年前の南アフリカ共和国でのことだ。俺と同じ隊にいた少年兵があるとき木彫りの猿を・・・」
一平「おいおい、また始まったぜ」
健一「軍曹、それは後にしてくれ。とにかく日吉。艦長たちやみんなにもお騒がせしましたと謝ってこい! 今すぐだ!」
日吉「・・・はい」
ノヴィス・ノア/ブリッジ
ゲイブリッジ「なるほど、よくわかった。君らも相変わらず大変なようだな。ラミアス少佐にもよろしく伝えてくれたまえ」
ムウ「了解です。しかしこのところグランチャーとの交戦も増えているようですね」
アノーア「オルファンが原因と見られる地震も頻発している。そのせいかプレートの出現も多くなっているようだ。今回連合の呼びかけによりオルファン対策会議が開かれることになったのも、そのためだ。我々の分析では、もうあまり時間がない。もっとも、プラントは参加を拒んできたらしいがね」
ゲイブリッジ「地上の人間がどうなろうと知ったことではない、というのだろうが、もしオルファンが飛び立てばプラントにもどのような影響が出るかはわかっておらんのだがな」
〔通信のコール音〕
アノーア「どうした。・・・そうか、わかった」
ゲイブリッジ「なにかね」
アノーア「本艦のオーガニック・レーダーが、ブレンパワードとグランチャー各1体のオーガニック・エナジーを捕らえました」
直子「まさか、勇かしら」
ゲイブリッジ「単独で行動しているブレンパワードです。恐らくそうでしょう。さすが直子さんのお孫さんだ。1人で行動していて、今まで無事にいられるだけでもたいしたものですよ」
アノーア「・・・・」
ラッセ「グランチャーってのはどうなんです。1機じゃプレート回収とも思えない」
比瑪「あいつを連れ戻しに来たのかも」
直子「・・・・」
比瑪「私、あの子を連れてきます。直子おばあちゃんもその方がいいでしょ?」
直子「比瑪ちゃん・・・」
アノーア「・・・リクレイマーの伊佐未勇に協力させることができれば、助かるかもしれんな。許可しよう」
ムウ「基地に戻るついでだ。俺もつきあいましょう」
ゲイブリッジ「そうしてもらえるか。すまんな、少佐」
ムウ「俺もあの坊主には興味がありますからね」
鉄甲龍要塞
シ・アエン「タウ、今日の訓練はどういうこと」
シ・タウ「目標物の破壊は成功した。それでよろしいのではなくって? お姉様」
シ・アエン「この前の戦いの屈辱、忘れたわけではないでしょう。連携を完全にしなければ奴らは倒せない。一方が突出すれば、危険は増大するわ。あなたはまるで死に急いでいるよう」
シ・タウ「連携というけれど、結局私のガロウィンはブライストのサポートをするだけ。私はお姉様の盾になるつもりはないわ」
シ・アエン「タウ、どうしてそんな」
塞臥「お前たち、顔はうり二つなのに、よくもこれほど違う性格に育ったものだな」
シ・アエン「塞臥、我ら姉妹にいらぬおせっかいはやめてもらおう」
塞臥「フッ、帝がお呼びだ」
鉄甲龍要塞
幽羅帝「お前たちの覚悟はよくわかった。再度の出撃を許可しよう」
シ・アエン「はっ!」
シ・タウ「ありがとうございます!」
幽羅帝「近々あしゅら男爵が動くとの情報が入った。使いの者を送る。奴らとあわせて攻撃をかけるがよい」
シ・タウ「Dr.ヘルとですか。しかし」
幽羅帝「ナデシコがおらぬとはいえ、奴らの力あなどれぬ。今度こそ確実にゼオライマーを始末するのだ。2度の失敗は許されぬ」
シ・アエン「はっ。我らの命にかえましても」
鉄甲龍要塞
塞臥「はたしてうまくいきますかな」
幽羅帝「塞臥、何が言いたい」
塞臥「敵はゼオライマーだけではありません。こだわりすぎるのもいかがなものかと」
祗鎗「帝のお言葉に異をとなえようというのか、塞臥」
幽羅帝「・・・よい。葎よ」
葎「は」
幽羅帝「念のためだ。お前にも出てもらうとしよう。月のローズセラヴィー、出撃の用意をしておくがよい」
葎「はっ、かしこまりました」
塞臥(フッ・・・月の光も天には届くまいよ)
〔カーソル、房総半島を指定〕
港街/神社
勇「カナン」
カナン「ユウが先に気づいてくれてよかったわ。オルファンにいた時決めた落ち合う場所といったら、ここしかなかったから。ユウ、あなたが自意識を取り戻せば、あの両親のもとから逃げだしたいというのはわかるけど・・・」
勇「そんなんじゃない。オレは間違いに気づいたんだ。オルファンでは選ばれた人間だけが生き残れるって教えられてきた。それってさ、絶対に間違ってるよ。オルファンに呼ばれたリクレイマーだけが生き残れるなんて」
カナン「・・・戻る気はないの? クインシィも、ジョナサンも、リクレイマーはユウのことを敵とみなしてオルファンのことしか考えていない。いつか殺されるわよ」
勇「オレさ・・・ブレンパワードに乗ってわかったんだ。オルファンではちゃんと動かなかったあいつが、動いたんだ。グランチャーとだって互角以上に戦えるくらいにね。親父たちの言ってることが全部正しいってわけじゃない。カナン・・・オルファンを捨ててくれないか」
カナン「できるわけないでしょ。・・・できないわ。あたしにはオルファン以外に居場所がない。あなただって、いつまでも1人でいるじゃない」
勇「先のことはこれから考えるさ。まずはオルファンから離れなくちゃダメなんだ。リクレイマーは遺伝子や記憶がすべてだという。だったらなぜ、オレたちは世代を重ねるんだ。コーディネイターたちの出生率の低下は世代を重ねるごとにひどくなっていく。あれが生物として間違ってるのは確かだけど、リクレイマーたちの言ってることだって・・・」
カナン「ナチュラルもコーディネイターも、人が積み重ねてきたすべての間違いはオルファンが正すのでしょう」
勇「オレにはそうは思えないな。オルファンには何か・・・そう、とりあえずの呪縛のようなものがあるんだ」
カナン「とりあえずの・・・呪縛・・・?」
勇「カナンだって、オルファンを離れればわかると思う。オルファンを離れて、リクレイマーたちが海の底に閉じこもって見ていない、地球圏の現実って奴を見ればさ。あそこにいたらみんなおかしくなる。人間がみんなオルファンの抗体になっていく。人間はさ、この地球で生まれたんだ。それが地球のすべてを滅ぼして、リクレイマーだけがオルファンで銀河へ飛び立つなんて、どう考えたっておかしいじゃないか。オルファンは神なんかじゃない。絶対者でもない。異星人たちを見たってそれはわかるはずだ」
カナン「あたしは・・・あたしはただ、生まれてきたことを後悔したくないだけ。あたしは生まれる前からいらないって言われてたわ」
勇「だったらなおさらオルファンから離れなきゃダメだ。カナンのお母さんの不安を、自分に置き換えることはない。けどオルファンにいたらオルファンに頼りきって、そういうことを考えなくなるんだ」
カナン「・・・・」
〔カーソル、房総半島を指定〕
港街/神社
比瑪「あいつったら、こんな所で何やってるのよ」
ムウ「おいおい、ブレンパワードの所で待っていた方がいいんじゃないのか? グランチャーの方はまだ見つけてないんだしさ」
比瑪「ブレンに戻らせたら、また逃げちゃうかもしれないでしょ。その前にとっ捕まえなきゃ」
ムウ「そりゃそうか」
比瑪「ん? ・・・あ~!!」
勇「え?」
ムウ「ほう、少年はデート中だったか。察するところ、そっちの女性はグランチャーのパイロットか」
カナン「・・・・」
比瑪「何やってんのよ! こんなことしてたら、あなた連合軍にだって敵と思われちゃうわよ!」
勇「何が悪いんだよ」
比瑪「こんな美人とデートなんて!」
勇「だから悪いのかよ!?」
カナン「大事な話をしているのよ。邪魔しないで」
比瑪「こっちも大事な話だわ!」
勇「よせよ。いきなり失礼だろ」
比瑪「なんでさ! この人あんたの姉さんか? それとも恋人かぁ!?」
勇「バカ言うなっ!」
ムウ「あ~、お取り込み中すまないんだが、ちょっとまずいことになったみたいだぞ」
〔アンチボディのジャンプ音〕
カナン「あ・・・」
勇「グランチャー部隊!?」
カナン「まさか、シラーに尾けられていたの!?」
比瑪「あんた、やっぱりそういう女なんだ!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
ムウ「チッ、やっぱりこんな所でも遠慮はしてくれんか。機体に戻るぞ! 坊主、お前もいいな!」
比瑪「勇、ここで戦っちゃダメよ! 敵を誘導しなくちゃみんな巻き込まれちゃう!」
勇「わかってるが、シラーはお構いなしに攻撃をかけてくるぞ!」
ムウ「だったらなおさら、俺たちが考えなきゃいかんでしょうが」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔バイタルジャンプ〕
〔味方ユニット出現〕
勇「シラーの奴・・・」
ムウ「アークエンジェルとノヴィス・ノアに連絡した。この辺で抑えておくぞ」
比瑪「はい!」
〔バイタルジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕
シラー「ユウ、逃げたって無駄だよ! カナンはどうしたんだい!」
〔第3軍ユニット出現〕
カナン「シラー、どういうつもりなの!?」
シラー「そっちこそ、裏切り者や連合軍と密談かい! ジョナサンの言った通りだったようだね!」
カナン「あたしはユウを連れ戻そうとしただけよ!」
シラー「イサミ・ユウは邪魔なんだよ。あたしやジョナサンにとってはね」
エッガ「クインシィ・イッサーだってそいつの撃破を命令しているんだぜ? なぁカナン、連れ戻そうなんていうのがどうかしてるよなぁ?」
シラー「あんたも、一緒に死んでもらうよ!」
カナン「シラー、エッガ、誤解しないで!」
ムウ「こいつはまた、ややこしいことになってるな」
勇「カナン、オルファンの抗体になった奴は、ますますああなっていくと思わないか!? カナン!」
〔シラー、カナンへ接近〕
シラー「墜ちな、カナン!」
カナン「ッ!? 何・・・動かない!? まさか、拒絶反応!?」
〔カナンに爆発〕
シラー「ハハハッ。カナン、グランチャーにも見捨てられたねぇっ! しょせんあんたはグランチャーのパイロットにだってなれやしないのさ!」
勇「カナン、逃げろ!」
〔カナンにダメージ〕
〔第3軍ユニット撃破〕
勇「カナン!」
〔比瑪、カナンのいた地点へ移動〕
〔画面、振動〕
カナン「う・・・ブレンパワード・・・?」
比瑪「・・・・」
カナン「なぜ助けてくれたの」
比瑪「わたしじゃなくてこの子が助けたの。あなた、リクレイマーじゃないって言ってるわ」
カナン「ブレンパワードが・・・?」
〔アンチ・ボディの声〕
ヒメ・ブレン「・・・・」
勇「拾ってくれたのか。比瑪、下がれよ!」
〔比瑪、後退〕
ムウ「いいか坊主に嬢ちゃん、無理はしなくていい。アークエンジェルが来るまでもたせりゃなんとかなるからな」
<戦闘開始>
<3PP・味方援軍1出現>
勇「比瑪、カナンは大丈夫なんだな」
比瑪「大丈夫だって言ってるでしょ! 人のことより戦闘に集中したら!? ブレン、行くよ!」
勇「何怒ってんだ、あいつ」
カナン(ブレンに乗って、ユウは強くなっていく。この子からも命の力強さを感じる。あたしは・・・)
〔味方戦艦出現〕
勇「戦艦? アークエンジェルが来たのか」
シラー「なに!? あの時の連合の戦艦か!」
マリュー「フラガ少佐、無事ですか」
ムウ「なんとかな。早いとこ援護を頼むよ」
美久「マサト君? マサト君どうしたの。出撃よ」
マサト「・・・僕は、嫌だ。いつもう1人の僕が出てくるかもわからないのにあれに乗るなんて、もう嫌なんだ」
美久「マサト君、でも・・・」
ドモン「やめておけ。そんな奴を戦いに出しても邪魔にしかならん」
ジョルジュ「無理に戦わせても役に立たないばかりか味方が危険になります。ここはドモンの言う通り、下がっていていただきましょう」
マサト「・・・・」
美久「マサト君、あなた・・・」
めぐみ「健一、日吉がいないわ」
健一「あいつめ、こんな時まで!」
日吉「お、遅れてごめんなさい」
健一「日吉、いい加減にしろ! いいか、二度とこんなことは許さないぞ! 戦闘が終わったらあのオモチャも捨ててしまえ!」
カガリ「こらお前ら、そんな話は後にしとけよな!」
ナタル「各機、発進だ! グランチャー部隊を迎撃しろ!」
〈出撃準備〉
※※統夜出撃の場合、セリフ追加※※
甲児「統夜、無理すんなよ」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
統夜「わかってる。頼むぞカティア。俺たちはこんな戦いでやられるわけにはいかないんだ」
カティア「ええ、もちろん」
統夜「よし、いくぞ」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
統夜「わかってる。頼むぞテニア。俺たちはこんな戦いでやられるわけにはいかないんだ」
フェステニア「わかってるって。大丈夫だよ、統夜とアタシが乗ってる△△△△△△が、そう簡単にやられたりするもんか。でしょ?」
統夜「ああ、そうだな」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
統夜「わかってる。頼むぞメルア。俺たちはこんな戦いでやられるわけにはいかないんだ」
メルア「緊張してますね。チョコ食べます? キャンデーの方がいいですか?」
統夜「バカ、なんでそんなもん持ってきてるんだよ。・・・後でな。戦闘が終わってからもわうよ」
メルア「はい」
<敵4機以下>
サイ「艦長、接近する敵影あり。先日出現した鉄甲龍の八卦ロボ2体と、Dr.ヘルの飛行要塞グール、および機械獣と思われます」
マリュー「八卦ロボと機械獣が? ・・・みんな、聞いたとおりよ。このまま迎え撃ちます。グランチャーを撃退しても油断しないで」
美久「マサト君、聞いたでしょう。鉄甲龍が来るわ」
マサト「そんなこと、どうでもいい。どうせもう1人の僕に乗っ取られるくらいなら、いっそ・・・」
美久(マサト君・・・。いけない。このままでは、マサト君は本当にダメになってしまう)
レイモンド「マサト様。人には時に自分自身と戦わねばならぬ時がございます」
美久「レイモンドさん・・・?」
レイモンド「そのような時に逃げていては、何もその手につかむことはできぬものです。逃げていても、どうなるものでもありませんぞ」
マサト「僕は何も要らない! 僕はただ・・・僕は・・・」
美久「マサト君戦って。あなた1人じゃないわ。私もあなたと一緒に、あなたの運命と戦ってあげる。2人で立ち向かいましょう。きっとなんとかできるわ」
マサト「そんなに僕を戦わせたいのか」
美久「そうじゃない! 違うわ! 私は、あなたのことが心配だから・・・だから・・・」
かなめ「あ~もう! あんたバカでしょ!? 喜んで戦う奴もどうかしてると思うけど、あんたそうやって逃げてどうしようってわけ?」
マサト「君にはわからない。怖いんだよ、僕は!」
かなめ「あたしだってこんな艦に乗って戦場にきてるだけで十分怖いわよ。でもあたしは、そういう時ほど負けるもんか! って思うわよ」
マサト「自分自身がかかってるんだ!」
かなめ「普通に生活してるだけだってね、死にたくなるようなこと、死にたいって思うことはあるのよ」
マサト「え・・・?」
かなめ「でもあたしは逃げなかった。だから今ここにいるわ。だいたいあんたね、この子をちゃんとみなさいよ。自分だって大変だろうにあんたのこと本気で心配して、泣いてまでくれてるんだよ。なのにあんたは本当にそれでいいの!?」
美久「・・・・」
マサト「美久・・・僕は・・・」
<ムウvsシラー>
シラー「ちょこまかちょこまかと、邪魔をするんじゃないよ!」
ムウ「こいつは落としておかないと、格好がつかないな」
<勇vsシラー>
シラー「ユウッ! いい加減にあたしに墜とされちまいな! あんたは邪魔なんだよ!」
勇「シラー、ブレンパワードを理解できんかったリクレイマーは偏った考えしか持てないでいる! 俺はこいつと一緒に、それを証明してやる!」
<勇vsエッガ>
エッガ「どういうことだ!? ブレンパワードがグランチャー以上のパワーを発揮しているだと!?」
勇「エッガ! アンチボディになりきって!」
<比瑪vsシラー>
シラー「こいつ、あの時のブレンパワードかい!・ そんなでき損ないのアンチボディがっ! くず鉄になりな!」
比瑪「きた!? やらせるもんかぁっ!」
カノン(すごい・・・ブレンパワードがこんなにも動くなんて。この子の生体エナジーが、力を与えているの・・・?)
<シラー撃破>
シラー「くっ、ここまでだってのかい。連合に与したユウの奴、ますますやっかいになってるじゃないか!」
〔バイタルジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕
<エッガ撃破>
※※既にシラー撃破の場合のセリフ※※
エッガ「くそぉっ、俺のグランチャーが!」
※※まだシラー健在の場合のセリフ※※
エッガ「くそぉっ、俺のグランチャーが! シラー引き上げさせてもらう!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔バイタルジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕
<敵全滅・味方援軍2&敵増援1出現>
マリュー「退いた・・・?」
サイ「グランチャー部隊の撤退を確認」
ナタル「八卦ロボと機械獣はどうしたか!」
サイ「至近です! まもなく接触します!」
ミリアリア「みんな、気を抜かないで! 次の敵がくるわ!」
〔敵ユニット出現〕
あしゅら「Dr.ヘルはお怒りだ。そろそろ本気で奴らを倒し、あの超兵器の数々を持ち帰らねば私の身が危ない。Dr.ヘルより授かりし新たな力、機械獣をしのぐ妖機械獣の力を見るがよい! ゆけい!」
鉄也「グールか。あしゅら男爵だな!」
甲児「野郎、こりもせず出て来やがって!」
さやか「来なさいあしゅら男爵! 返り討ちにしてあげるわ!」
〔敵ユニット出現〕
シ・アエン「今度こそ勝つ。鉄甲龍が八卦衆、火のブライストと」
シ・タウ「水のガロウィンがお前たちを倒す!」
マリュー「来たわね。迎撃用意!」
美久「八卦ロボ・・・この前の2体だわ。マサト君!」
マサト「・・・わかったよ。乗るよ。ゼオライマーに」
美久「・・・ええ。いきましょう!」
レイモンド「いや驚きました。あなたは戦士でもなければましてや兵士でもない。ですがとても強い心をお持ちのようですな、ミス・チドリ。感服いたしました」
かなめ「や、やだなぁおじさん。ほめてもなんにも出ないわよ」
マードック「いや、すごいぜお嬢ちゃん。正直あんたみたいな子がミスリルってのは信じられなかったけど、やっぱり違うもんだな」
かなめ「それは別に関係ないんだけど・・・」
〔ゼオライマー転移〕
〔味方ユニット出現〕
マリュー「ゼオライマー・・・」
ナタル「やれるのか秋津マサト」
マサト「・・・大丈夫かどうかはわからない。でも、やります」
ナタル「・・・いいだろう。誰か、ゼオライマーを支援してやれ!」
シ・アエン「わざわざ我らの前に出てくるとは好都合よ! 天のゼオライマー、先に全力で貴様を始末してくれる! いくわよ、タウ。トゥインロードをかける!」
シ・タウ「無用だ! 天のゼオライマーは私1人で!」
シ・アエン「タウ、また敗北の苦汁をなめたいの!? 私たちはもう負けることは許されないのよ!」
シ・タウ「・・・わかりました」
シ・アエン「かかる!」
マサト「なんだ・・・?」
美久「マサト君、敵は何かしかけてくるわ! 気をつけて!」
シ・アエン「フレア・ランチャァァーッ!!」
〔武器の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
マサト「くっ、これは・・・」
シ・タウ(トゥインロードはブライストのマグラッシュで止めを刺す技。姉はゼオライマーを討ち、私はサポートするだけ・・・)
シ・アエン「何をしているの、タウ! 早く!」
シ・タウ「・・・ッ!! ビームサーチャー!」
〔武器の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
マサト「うわぁぁぁっ!?」
美久「マサト君、マサト君!」
シ・アエン「マグラッシュ!」
〔マサト、前進〕
〔マサトのいた地点に爆発〕
豹馬「うわっ!?」
甲児「マサト、大丈夫か!」
マサト「はぁっ、はぁっ、はぁっ、か、かわしたのか」
美久「いいわ、その調子よ!」
マサト「やられて、たまるかっ! 美久、いくぞ!」
美久「ええっ!」
シ・アエン「タウ、なぜタイミングを狂わせたの!」
シ・タウ「責任は取る! ゼオライマーを倒せばいいのでしょう! 1人でもやってみせる!」
シ・アエン「タウ!」
<統夜vsあしゅら>
統夜「あしゅら男爵、え。この前はみんなが戦うのを見てるしかなかった。あの時の借り、今返してやる! いけるなカティア!?」
カティア「ええ、私はいつでもいいわ。まかせて統夜」
あしゅら「ハハハハッ、そんなものでこのグールの相手をしようというのか。思い知らせてくれる!」
<ドモンvsあしゅら>
ドモン「いくぞ、あしゅら男爵! この俺の攻撃を受けきれるかッ!」
<キラvsあしゅら>
キラ「なんであなたたちは、こんなことをしている時じゃないってわからないんですか!」
<甲児vsあしゅら>
あしゅら「おのれ兜甲児め。いつまでも邪魔をしおって! 今度こそ貴様を始末してくれるわ!」
甲児「そいつはこっちのセリフだぜ! やい、あしゅら男爵! 今度こそてめぇの最後にしてやる。覚悟してやがれ!」
<鉄也vsあしゅら>
鉄也「フッ、しつこく出て来やがって。あしゅら男爵、この剣鉄也が相手になってやるぜ!」
あしゅら「なまいきな。剣鉄也め、まずは貴様から片付けてくれるわ!」
<さやかvsあしゅら>
さやか「さぁ、かかってきなさいあしゅら男爵! 新型機械獣なんか持ってきたって私たちには勝てないってことを、教えてあげるわ!」
あしゅら「うぬぬぬぬ、言わせておけば! 貴様ごときにこのあしゅらが負けてなるものか!」
<豹馬vsあしゅら>
あしゅら「コン・バトラーめ。今度こそ、その力を手に入れてやる」
豹馬「あしゅら男爵、お前たちの好きにはさせないぜ!」
<健一vsあしゅら>
健一「グールは俺たちが墜とす! いくぞみんな!」
一平「おう、あしゅら男爵の野郎に一泡ふかせてやろうぜ」
めぐみ「ボルテスVの力を見せてあげるわ!」
大次郎「あんさん、手加減は無用たい!」
あしゅら「ボルテス、貴様らを倒し超電磁の秘密を我らのものとしてくれる!」
<比瑪vsあしゅら>
比瑪「こいつ、この前の人質作戦をやったのね! あんたみたいなのに、好きにやらせてたまるもんか!」
<マサキvsシ・アエン>
シ・アエン「天のゼオライマー・・・なんとしてもここで倒さねば! 今度こそゼオライマーともども抹殺してやるぞ、秋津マサト、氷室美久。木原マサキの意思を継ぐ忌まわしき者どもよ!」
マサト「僕はこれに乗るために生まれた。木原マサキという人がそうした。それが本当だったとしても、僕には殺されてやる理由なんかないんだ!」
美久「いいわ、マサト君! いって!」
<マサキvsシ・タウ>
シ・タウ「私は同じ顔をしたお姉様の後ろに立つためにいるわけではない! ゼオライマーは私が、シ・タウが倒してみせる!」
美久「マサト君、あなたなら大丈夫よ」
マサト「やるしかないんだ・・・やるしか!」
<宗介vsあしゅら>
宗介「ウルズ7だ。敵飛行要塞を捕捉。これより攻撃を開始する」
<シ・アエンorシ・タウHP50%以下>
シ・アエン「くっ、このままでは・・・。タウ、連結してエネルギーを回しなさい。トゥインフレアでゼオライマーを仕留めるわ!」
シ・タウ「・・・・」
シ・アエン「どうしたの、タウ!」
シ・タウ「・・・嫌よ」
シ・アエン「タウ!?」
シ・タウ「・・・エネルギーを回したら、このガロウィンが動けなくなるわ。そうしたらお姉様は、ガロウィンを盾に使うつもりでしょう!?」
シ・アエン「どうしてそんな」
シ・タウ「だって、私を殺したいでしょう。顔だけはそっくりなのに、後の部分が違いすぎる。本当は1つだったはずなのに、性格も才能も違いすぎる。どうして!? この顔は1つでいいのに! 私たちは外見が似すぎた。私はそれが嫌だった。どうして1人でないのか!」
シ・アエン「タウ、あなた・・・」
シ・タウ「私は・・・私は1人でいい! シ・タウが天のゼオライマーを倒す!」
≪まだシ・タウ健在≫
<シ・アエン撃破>
シ・アエン「こ、こんな・・・」
シ・タウ「お姉様・・・」
シ・アエン「・・・なんて強い。タウ・・・どうか、無事で。私の分まで・・・」
シ・タウ「どうして・・・どうして! 私を殺したいんでしょう! なぜ!?」
シ・アエン「どうして私が・・・あなたを殺したいなんて、思うわけがあるの・・・。私は・・・あなたを愛して・・・」
シ・タウ「そんな・・・」
〔敵ユニット撃破〕
シ・タウ「お姉様ッ!? ・・・お姉様。どうして私はあんなことを考えるようになってしまったのか・・・。待っていてお姉様。仇は討つわ! 必ず!」
〔シ・タウ、精神コマンド「ド根性」「集中」「鉄壁」「必中」「熱血」使用〕
≪まだシ・アエン健在≫
<シ・タウ撃破>
シ・アエン「タウ!?」
シ・タウ「う・・・」
シ・アエン「タウ、返事をしなさい! タウ!」
シ・タウ「アエン・・・これで満足でしょう。私が死ねば、同じ顔をした人間はいなくなるものね・・・」
シ・アエン「バカなことを言わないで!」
シ・タウ「アエン・・・?」
シ・アエン「私はあなたを愛しているわ。タウ、いま行きます! 脱出を。死んではダメ!」
シ・タウ「お姉様・・・。私は・・・私は、どうして・・・」
〔敵ユニット撃破〕
シ・アエン「タウッ!! くっ・・・待っていてタウ。仇は、この私が必ず討つ!」
〔シ・アエン、精神コマンド「ド根性」「集中」「鉄壁」「必中」「熱血」使用〕
<シ・アエン&シ・タウ撃破・敵増援2出現>
※※シ・アエンを後に倒した場合のセリフ※※
シ・アエン「許して、タウ・・・あなたの仇、討てなかった・・・」
※※シ・タウを後に倒した場合のセリフ※※
シ・タウ「うっ・・・ごめんなさいお姉様。タウも今・・・そちらへ行きます。お叱りはその後で・・・」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔敵ユニット撃破〕
※※既にあしゅら撃破の場合のセリフ※※
〔敵ユニット出現〕
葎「ガロウィンとブライストがやられるか。ようやく私の出番というわけだな。フフッ、待っていた。待っていたぞこの時をな。天のゼオライマー、貴様を破壊する時だけを私は待っていた!」
※※まだあしゅら健在の場合のセリフ※※
あしゅら「ええい、なにが八卦衆だ。ゼオライマーすら片付けられんとは、話にならぬではないか!」
〔敵ユニット出現〕
葎「だがおかげで後詰めの私にも出番がまわってきたというものだ」
あしゅら「月のローズセラヴィーとやらか。今度は簡単にやられてしまわければいいがな」
葎「無能な貴様に言われてはあの2人も浮かばれぬな。八卦衆が真の力、この月のローズセラヴィーが見せてやろう。フフッ、待っていた。待っていたぞこの時をな。天のゼオライマー、貴様を破壊する時だけど私は待っていた!」
マリュー「あれは・・・」
サイ「ラスト・ガーディアンからのデータにありました。八卦ロボです!」
ナタル「4体めか・・・」
マサト「また鉄甲龍の八卦ロボが来たのか・・・ゼオライマーを破壊し、僕を抹殺するために」
美久「マサト君、敵の力がわからないわ。気をつけて!」
葎「奔れ、月光のごとく!」
<あしゅら撃破>
あしゅら「ええい、なんということだ。お許しくださいDr.ヘル。またしても失敗したこと、このあしゅら心の底よりお詫び申し上げます! 次こそ、次こそ必ず・・・」
〔敵ユニット離脱〕
<葎撃破orHP50%以下>
葎「フ・・・フフフッ、確かに強い。だがこのローズセラヴィーをただの八卦ロボと思うなよ。いけ、月の子らよ!」
〔画面、システム起動〕
サイ「八卦ロボが何かを上空に射出しました!」
マリュー「いったい何をしようというの・・・?」
葎「鉄甲龍の科学は気象さえもたやすく操る。このローズセラヴィーは莫大なエネルギーを自在に使うことができるのだ。見るがいい。チャージッ!」
〔葎へエネルギーの収束〕
〔葎、全回復〕
ナタル「なんだと!? まさか・・・」
マサト「か、回復した!?」
葎「ゆくぞ、天のゼオライマー! 私の目的はただお前のみ!」
甲児「あいつ・・・」
健一「マサト、気をつけろ!」
葎「秋津マサトよ。この声が聞こえるならば、木原マサキの血を引いた己が罪を呪うがいい!」
マサト「この男も、木原マサキを?」
葎「受けろ、ルナフラッシュ!」
美久「マサト君、避けて!」
〔葎、マサトへ攻撃〕
〔マサト、回避〕
〔マサトからエネルギーの広がり〕
〔ゼオライマーのパイロット、マサトから???(※マサキ)へ変更〕
???(※マサキ)「・・・ククククッ」
葎「なに!?」
???(※マサキ)「それがどうした」
美久「・・・え? マサト君、まさか・・・」
???(※マサキ)「そんなものでこの俺が倒せるつもりでいるのか、葎」
葎「なんだと・・・?」
???(※マサキ)「茶番は終わりだ」
美久「あなたは誰!? マサト君を戻して! マサト君、マサト君しっかりして!」
???「クククッ、俺はマサトだ。だがマサトではない。人形ごときが何を言っても無駄なことだ。葎、お前はもういい。死ね」
美久「そんな・・・マサト君、お願い! もとに戻って! マサト君!」
???(※マサキ)「・・・なに? うぅっ・・・チッ、まだ完全ではないのか。美久め・・・」
[イベント戦闘「???(※マサキ)vs葎」]
〔葎に爆発〕
〔画面、爆発〕
葎「な・・・バカな!? これが天のゼオライマーの力か・・・。ここは退いておく。だがこの次は必ず・・・」
〔敵ユニット離脱〕
サイ「八卦ロボ、撤退しました!」
ミリアリア「ゼオライマーがあんなにすごいなんて・・・」
ナタル「・・・・」
〔???(※マサキ)へエネルギーの収束〕
〔ゼオライマーのパイロット、???(※マサキ)からマサトへ変更〕
マサト「う・・・僕は、いったい・・・」
美久「マサト・・・くん?」
マサト「・・・そうか、またもう一人の僕が。凶悪で狡猾で残忍な、もう一人の僕が・・・。違う、あいつは僕じゃない!」
美久「・・・ごめんなさい、マサト君。私・・・」
マサト「・・・ありがとう美久」
美久「え?」
マサト「薄れていく意識の中で、君の呼ぶ声が聞こえた。そして、気づいたら僕はまたここに座っていた。僕はもう逃げない。戦うよ。敵とも、僕自身の呪われた運命・・・僕の中の誰かとも。君と一緒に」
美久「・・・うん」
<敵全滅・勝利条件達成>
ナタル「状況は」
サイ「残存する敵機、ありません」
マリュー「どうやら終わったみたいね。リクレイマー、Dr.ヘル、鉄甲龍・・・か」
トール「全部地球の連中っていうのがやりきれないなぁ」
サイ「ああ・・・」
ナタル「ハウ二等兵、各機に帰艦の指示を出せ」
ミリアリア「了解。戦闘は終了です。お疲れさまでした。みなさん帰還してください」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔カーソル、房総半島を指定〕
アークエンジェル/ブリッジ
カナン「アークエンジェル、か。ユウ、大丈夫?」
勇「・・・どうするつもりだ、カナン」
カナン「あたしは・・・」
勇「カナンだって見ただろ。シラーやエッガだけじゃない。ジョナサンだって姉さんだって、みんなオルファンの抗体になりきって・・・。もっとうまくやりたかったけど、どうにもならないんだよ。あれじゃあさ」
アークエンジェル/ブリッジ
マオ「ブレンパワードとリクレイマーくんか」
サイ・サイシー「確かに結構強いみたいだね」
鉄也「言うだけのことはあるってわけだ」
クルツ「それにしちゃ、すっきりしない顔してねぇか?」
比瑪「あいつ、ナーバスなんだ・・・」
アークエンジェル/ブリッジ
比瑪「勇」
勇「カナンや俺を捕虜にする気か? だったらこのまま行かせてもらう。止めさせはしないぜ」
カガリ「待てって。お前は何度も一緒に戦ってるし、その人だって狙われたんだろ。なら敵じゃない。捕虜になんてしないさ」
豹馬「軍の連中がなんか言うようなら、俺たちが実力で阻止してやるよ」
統夜「どうせ戦うなら、仲間は多い方がいいだろ。そりゃ好きにやるってわけにはいかなくなるけど、1人で戦うよりはいいと思うけどな。前にも言ったけど、リクレイマーと戦わなきゃならないのは俺たちだって同じなんだからさ」
勇「・・・・」
比瑪「ね、とりあえずノヴィス・ノアに来てみなよ。直子おばあちゃんも待ってるし、あそこなら勇のブレンだってきっと喜ぶと思うけどな」
カナン「ユウ・・・」
勇「・・・それもいいかな。今は、少し考える時間が欲しいんだ・・・」
アークエンジェル/ブリッジ
ムウ「リクレイマーのイサミ・ユウくんか」
マリュー「このまま味方になってくれるかしら、彼」
ムウ「まぁ、本気でリクレイマーと戦うつもりなら、1人じゃキツイってのはそろそろわかってるとは思うけどねぇ。最初は連合軍と敵対してた頃のことも頭にあったんだろうけどさ」
ナタル「艦長、ノヴィス・ノアまでこちらからも誰か同行させたいのですが。ウツミヤ・ヒメ1人では、もし彼がまた逃亡した場合押さえられない可能性があります。警戒はしておくべきと考えます」
マリュー「そうね・・・」
ムウ「数がいた方がいいなら、ボルテスチームに行ってもらうか。頼めるか?」
めぐみ「私たちですか?」
健一「リクレイマーの伊佐未勇を、ノヴィス・ノアまで送り届ければいいんですね。了解しました。みんな、すぐに準備だ」
〔カーソル、ヨコスカ近海へ移動〕
ノヴィス・ノア/デッキ
比瑪「ちょっと、何この騒ぎ。何があったの!?」
ユキオ「あ、比瑪姉ちゃん!」
アカリ「クマゾー連れていかれたーっ!」
比瑪「なんですって? アイリーンさん、どういうことなんです」
アイリーン「ヒメたちが出ている間に、リクレイマーの侵入を許したの。ノヴィス・ノアのコントロールを奪おうってことらしいけど、司令や艦長、直子さんやクマゾーくんたちが人質になっているのよ」
ナンガ「艦長がプレートの格納庫を中からロックして、閉じ込めてはあるんだがな」
ラッセ「ところが人質もみんな一緒で手が出せないってわけだ。銃はもちろん、かなりの量の爆発物も身につけてるって話でさ」
勇「リクレイマー・・・誰なんです」
アイリーン「君がユウくんね。グランチャーのパイロット、ジョナサン・グレーンと名乗ったそうよ。知ってるかしら」
勇「ジョナサンの奴が?」
ナンガ「知り合いか? どうもうちの艦長の息子らしいんだがな」
一平「おいおい、冗談だろ」
比瑪「勇?」
勇「俺は知らないな」
カナン「本当だとしたら、ジョナサンはその人を憎んでいるかもしれないわ」
アイリーン「ヒメ、そちらの女性は?」
比瑪「リクレイマーのパイロット」
カナン「カナン・ギモスです。しばらくいさせてもらえないかと思ったのだけど、タイミングが悪かったみたいですね」
健一「状況はどうなっているんです。俺たちは一通りの訓練を受けています。手伝えることはありませんか」
ノヴィス・ノア/デッキ
アイリーン「中に入れるとしたら、この通気孔くらいね」
健一「めぐみ、どうだ?」
めぐみ「さすがにこのサイズだと私では無理よ。中に入れさえすれば銃をもっていようが爆弾を抱えていようが、1人くらいどうとでもなるんだけど」
ユキオ「だったら俺やる!」
アカリ「あたしも!」
比瑪「そんな危ないことさせられません!」
勇「・・・子供の方が油断してくれる。ジョナサンはそういう奴だ。そうだろ、カナン」
カナン「・・・ええ」
比瑪「ちょっと! 無責任なこと言わないでよ」
健一「日吉も行かせよう。こいつなら並みの大人より度胸もある」
大次郎「そん通りでごわす。海ん中ならサメと格闘しても勝てるたい。陸でも遅ればとることはなかと」
比瑪「サメ!?」
健一「いいな、日吉」
日吉「う、うん。お兄ちゃん、その、たぶんこれも役に立つんじゃないかって・・・」
タッコちゃん「うん! タッコ頑張る! みんなを助ける!」
比瑪「なにこれ!?」
めぐみ「あら、完成していたのね」
健一「日吉、俺は捨てろと言ったはずだぞ! こんな所にまで持ってきやがって、何を考えているんだお前は!」
めぐみ「健一、今はそんな場合じゃないわ」
一平「そのオモチャでガキどもの危険が減らせるなら、やらせてみりゃいいじゃねぇか」
日吉「絶対役に立つよ!」
健一「・・・わかった」
ナンガ「ラッセ、俺たちは周囲の警戒だ。外からもグランチャー隊がくるかもしれない」
ラッセ「はいはい。地味な役回りだこと」
ノヴィス・ノア/格納庫
ジョナサン「やってくれるね。だがこのまま艦が動かなければ困るのはそっちじゃないのかい」
アノーア「ジョナサン、あなたにはこんな行動がどれだけバカげているかわかるはずよ」
ジョナサン「俺の前で母親面するんじゃないッ! ブリッジにあったカードだってそうだ。あんたがあんなもの持つ資格はないんだよ! あんたはガキの頃俺が送ったカードを持ってみせるような見せかけのことしかしない。そんなことされたって息子には何も伝わらないんだよ!」
アノーア「・・・私はあなたを愛しているわ。撃ちたいのなら撃ちなさい。それであなたの気が済むのなら」
ジョナサン「よくわかってるじゃないか!」
クマゾー「ダメだも!」
ジョナサン「どけ、このチビ。あん? 提督、何をゴソゴソやっているんです。・・・そこに誰かいるな。出てこい!」
アカリ「あっ」
ユキオ「見つかったのか!?」
ジョナサン「ガキだと? お前たち、いったいどこから・・・」
クマゾー「お兄ちゃん、ママのおっぱいが欲しいんだも」
ジョナサン「な、なんだと?」
クマゾー「ママのおっぱいが欲しくてここに来たんだも」
ジョナサン「き、き、貴様ァッ! ふざけるなァッ!」
日吉「タッコ、今だ!」
タッコちゃん「たぁーっ!」
ジョナサン「うわっ、なんだこいつはッ!? このぉっ!」
〔殴打音〕
アノーア「そこまでよジョナサン。抵抗するなら、あなたを撃ちます。セーフティ解除。ハッチ解放」
〔扉の開閉音〕
ジョナサン「いつの間に銃まで・・・フ、ハハハッ、そういうことか。度胸のある坊やだ」
クマゾー「・・・・」
アノーア「その爆弾つきのベストを脱いでこちらに渡しなさい」
ジョナサン「・・・わかりましたよお母さん。・・・そらっ!」
日吉「爆弾を投げた!?」
ゲイブリッジ「いかん、全員逃げろ!」
タッコちゃん「間に合わない。爆弾はタッコがなんとかする! 外に持っていく!」
日吉「タッコ!?」
ゲイブリッジ「ふせろっ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
ノヴィス・ノア/デッキ
比瑪「あなた、クマゾーを放しなさいよ!」
勇「ジョナサン、これ以上逃げられないぞ!」
ジョナサン「まさかお前がいるとはな、ユウ。悪いが今日はお前と遊んでいるヒマはない」
勇「子供みたいな強がりを!」
ジョナサン「自分が成長した風な口をきくな!」
アノーア「ジョナサン、クマゾーくんを放して降伏しなさい。悪いようにはしないわ。私に銃を撃たせないでちょうだい」
ジョナサン「悪いようにはしないだと? ウソをつけ! そんなことはずーっと言ってきたじゃないか! だけどいつも裏切ってきたのがあんただ!」
アノーア「そ、そんなことは・・・」
ジョナサン「そうだったろう!? よく思い出せよ! いつもいつも、あんたは俺を裏切ってきた。プレゼントも愛情もくれずに、あんたはその拳銃の弾を俺にくれるのか!?」
アノーア「ッ!!」
一平「気をつけろ、グランチャーが1機抜けて来るぞ!」
勇「チッ。ジョナサン、その子を放せ!」
ジョナサン「ユウ、オルファンに戻る気はないのか? 博士たちは待っているぜ」
勇「誰があんな所に」
ジョナサン「そうかい」
一平「行かせるかよ!」
ジョナサン「ぐぅっ、なんだ、ムチだと!? 貴様ァッ!」
クマゾー「うわあぁぁぁぁっ!」
比瑪「クマゾーが転げ落ちた!?」
一平「くっ、しまった!」
ジョナサン「バカが! 坊や、男だったら踏ん張って見せろ!」
健一「めぐみ!」
めぐみ「ええ!」
〔画面、振動〕
めぐみ「きゃぁっ!」
比瑪「え!? グランチャーが・・・」
勇「あの子を助けたのか?」
大次郎「あんさん、敵が逃げるたい」
ジョナサン「今日の所はこれで引き上げるとしよう。坊や、君は立派だった。尊敬に値するよ。一緒にくるか? オルファンに来ればグランチャーをくれてやるぞ」
クマゾー「い、いらないも!」
ジョナサン「そうか・・・残念だな。ユウ、坊やは近くに降ろしていく。俺のグランチャーを攻撃すればこの坊やが危ないってことを他の連中にもよく言っておけ」
ノヴィス・ノア/デッキ
勇「ジョナサンめ・・・」
日吉「タッコ・・・よく頑張ったよね」
アイリーン「ええ、危ない所を助けられたわ」
健一「・・・戻ったら直してやれ。いいな」
日吉「お兄ちゃん」
めぐみ「健一ったら、素直じゃないんだから」
【シナリオエンドデモ終了】
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