No.26
血を分けた悪魔 後編
サブタイトル
「血を分けた悪魔 後編」
【シナリオデモ1開始】
〔カーソル、高尾山を指定〕
ナデシコ/居住区/通路
〔警報〕
ミリー「警報!?」
Dボウイ「どうやら来たようだな」
ミリー「大変! 急がなくっちゃ!」
Dボウイ「ミリー」
ミリー「ど、どうしたの、Dボウイ。そんな顔して」
Dボウイ「ミリー、万が一の時のため、今のうちに言っておきたいことがある」
ミリー「え・・・? なにかしら? まさか、こ、告白とか? で、でもこんなときに。それにアキさんが・・・」
Dボウイ「・・・ミリー、もしも戦闘中に俺の様子がおかしくなったら、みんなに・・・俺を殺せと伝えてくれ」
ミリー「え・・・殺せ? な、なにを言ってるのDボウイ!?」
Dボウイ「俺が人の心を持ったテッカマンでいられるのは、30分の間だけだ」
ミリー「え・・・?」
Dボウイ「それを越えるとテックシステムは暴走し、俺は心を支配されてしまう。そうなってしまったら、どうなるかわからん。俺は地球に破壊をもたらす悪魔となって、二度ともとへ戻れなくなるかもしれない」
ミリー「そ、そんな!? だって今までは・・・」
Dボウイ「30分を過ぎないように気をつけていた。だが、奴が・・・。もし奴が来れば俺はタイムリミットを過ぎるまで戦ってしまうかもしれない」
ミリー「奴って、もしかして月で戦った赤いテッカマン・・・? Dボウイが悪いテッカマンになっちゃうの!?」
Dボウイ「そうだ。だが精神を支配されるとき、俺は一時的に無防備になる。そうなったら」
ミリー「そうなったら?」
Dボウイ「ノアルたちに、俺を撃てと」
ミリー「そんな・・・」
ナデシコ/格納庫
ウリバタケ「ったく、作業に入ったばかりだってのによ」
本田「今度はラダムらしいな」
アカツキ「整備班の諸君、作業は中断だ。みんな、発進準備よろしく!」
フェステニア「統夜、モタモタすんな! さっさとしろ!」
統夜「お前なに怒ってんだよ」
カティア「ミーティングが終わったら食堂に行くつもりだったのよ」
メルア「なに食べるかずっと考えてて、ようやく決まったトコだったみたいです」
統夜「・・・なるほど」
レビン「みんな頑張って。あたしが応援してるわよ~!」
クルツ「げっ。そんな応援ほしくねぇ~」
ジョルジュ「おや、彼が来たようですよ」
Dボウイ「ペガス!」
ペガス「ラーサ」
ノアル「Dボウイ、てめえ! いったいどういうつもりだ!」
雅人「さっきがだめで今度はやる気って、それって相手がラダムだからってこと? そりゃないんじゃない」
リョーコ「お前、いい加減にしろよな!」
〔モニターの開閉音〕
ユリカ「はいはいそこまで~! まもなくラダム獣に接触します。そんなことは後にしてください! 艦長命令です!」
ノアル「チッ。アキ、急げ」
忍「Dボウイ、戻ったら覚悟しときやがれ」
Dボウイ「・・・好きにしろ。戻ったららな」
【シナリオデモ1終了】
【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕
Dボウイ「きたか、ラダム。いくぞペガス、テックセッタァァーッ!」
ペガス「ラーサ」
[イベントデモ「テックセッター(B)」]
〔味方ユニット出現〕
ブレード「テッカマンブレードッ!」
ノアル「あの野郎。アキ、俺たちも出るぞ!」
アキ「ラーサ!」
ノアル「こちらブルーアース、発進するぜ!」
〔味方ユニット出現〕
アキ「Dボウイ・・・」
ナタル「テッカマンが出ただと?」
マリュー「ラダムが相手だから・・・かしらね」
ムウ「Dボウイが出たのか。こっちもいそげ!」
〈出撃準備〉
ミリー「Dボウイ・・・。神さまお願い、時間をとめて。Dボウイを守って!」
ナタル「いいか、ラダム獣を発電施設に近づけるな! わかっているな!」
ルリ「ここが発電施設です。よろしく」
〔カーソル、発電施設エリアを指定
<戦闘開始>
<敵6機以下・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
マリュー「あれは・・・」
ルリ「敵、テッカマン確認。月に出現したものと断定」
エビル「もう来ているなんて早いね。来るはずとは思っていたけど、これで待つ手間がはぶけたよ」
ブレード「やはりきたか、エビル!」
エビル「さぁ、戦おうじゃないか、兄さん。存分にね」
<エビル撃破orHP90%以下or敵6機以下・敵増援2出現>
エビル「人間たちもなかなかやるね」
〔エビル、前進〕
ブレード「待てエビル! 逃がさん!」
〔ブレード、分離〕
〔ブレード、エビルへ隣接〕
アキ「Dボウイ待って!」
ムウ「おい、出すぎるんじゃない!」
エビル「ハハハッ、やる気だね兄さん」
ブレード「お前とはもう、兄でも弟でもない!」
エビル「過去は捨てたというわけかい? なにもかも? まわりを見てみろよ兄さん。咲き乱れている花も、忘れたというのかい?」
ブレード「ッ!?」
エビル「どうした、兄さん。動きがとまってしまったよ。忘れようにも忘れられない、心に焼きついた記憶が、兄さんを惑わせるのかい?」
ブレード「だ・・・黙れぇ!」
エビル「そう・・・あの花はアマリリス。もちろん覚えいるだろう、兄さん? ミユキが好きだったあの花が、裏切り者への手向けの花となるならばあいつも喜ぶ!」
ブレード「言うな! 言うな言うなッ!!」
エビル「そうだ、怒れよ兄さん! 怒りに我を忘れるくらいに! さぁこいブレードッ! 俺を追ってこい!」
ブレード「シンヤァァァッ!! うおぉぉぉぉぉっ!!」
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕
ルリ「ブレード、敵テッカマンを追撃」
ユリカ「え?」
アキ「Dボウイ、戻って! Dボウイ!!」
鉄也「奴め、勝手なことを!」
忍「てめぇ、待ちやがれ!」
ナタル「放っておけ。我々はラダムから発電施設を守らなくてはならんのだ!」
ユリカ「そ、そうです。とにかくまずはラダムを片付けましょう!」
亮「しかしいいのか。1人で行かせて」
ノアル「・・・あいつがそう簡単にやられるタマかよ。俺たちは俺たちで、やることをやるだけだ」(くそっ、戻ってこいよDボウイ)
〔敵ユニット出現〕
ルリ「ラダム、増えました」
メグミ「みなさん、新手です! 迎撃に向かってください!」
ユリカ「うえ~、きりがないよぉ」
エリナ「泣き言を言わない! とにかくあの発電施設をやらせちゃいけないのよ!」
イネス「・・・・」
レイン「どうかしたんですか?」
イネス「ちょっとね。敵が発電施設を狙う理由があるのだとしても、なぜわざわざここだったのか。それにDボウイが追っていったあのテッカマンの動き」
ミナト「敵の狙いは、私たちを釘付けにしてDボウイを引き離すのが本命だっていうの?」
イネス「その可能性も十分あるってこと。前にあのテッカマンと戦ったとき、Dボウイの様子がおかしくなった。私とフリーマンの見立てでは、あの変身システム、何か重要な問題がありそうなのよね」
レイン「敵はそれを知ってる・・・?」
<敵4機以下>
マリュー「ラダムの後続は」
サイ「今のところ気配はありません」
ルリ「でも敵のテッカマンが残ってるはずです」
ユリカ「とにかく、ここはもうちょっとです。みなさん頑張ってください!」
〔扉の開閉音〕
ミリー「Dボウイは、Dボウイは戻ってないの!?」
ジュン「彼は敵のテッカマンを追いかけて行ったままで、状況は確認できないんだ。いきなりどうしたの」
ミリー「メグミさん、Dボウイに戻ってって言って! ううん、あたしが呼び続ける。端末の機能を回して!」
ユリカ「ミリーちゃん、落ち着いて。彼ならきっと大丈夫だよ。負けたりなんかしないしない!」
ミリー「違うのユリカさん、あたし聞いたの! Dボウイがテッカマンで戦えるのは30分だけで、それを過ぎると心を支配されて悪いテッカマンになっちゃうって!」
エリナ「ちょっと待ちなさい。それってどういうことなの」
イネス「ビンゴね」
ルリ「・・・もう5分残ってないです」
ユリカ「そ、そんなぁ」
ノアル「ミリー、今のは本当か!?」
ミリー「Dボウイが出撃する前に言ったの!」
ムウ「洒落になってないな、そいつは」
ナタル「我々はとんでもない爆弾を抱え込まされていた、というわけか。30分を過ぎると敵にまわるだと。それでは欠陥兵器以下だ。冗談ではない」
マリュー「バジルール中尉、彼も人間よ。そんな言い方はやめなさい」
ナタル「ですが事実です。これではコルベット准将のご心配が正しかったことになります」
マリュー「・・・とにかく、残っているラダムを排除して彼を迎えに行くしかない。みんな急いで!」
<敵全滅・味方援軍1&敵増援3出現>
ルリ「ラダム、全て排除しました」
ユリカ「ルリちゃん、タイムリミットは!?」
ルリ「あと1分」
サイ「テッカマン2体、こちらへ戻ってきます!」
マリュー「ギリギリのタイミングか」
アキ「急いでDボウイ・・・」
ノアル「赤いテッカマンを抑えなきゃ、Dボウイがペガスに戻れない。俺たちで奴に攻撃をかけるぞ!」
アキ「ラーサ!」
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕
ブレード「くそぉ、待てエビルッ!!」
エビル「ハハハッ、戦わずとも時間をまつだけでお前は自滅する。これほど楽なことはない。ラダム獣はやられてしまったようだが、おかげで裏切り者の始末ができた」
ブレード「エビルゥッ!! ボルテッカァァーッ!!」
〔ブレード、エビルへ攻撃〕
[イベント戦闘「ブレードvsエビル」]
ブレード「ぐうぅぅぅっ」
エビル「ハハハッ、的はここだよ兄さん。どうした、もう俺の言葉も聞こえないのかい?」
統夜「Dボウイ!!」
ノアル「Dボウイ、時間がない! 今すぐペガスに戻れ! 奴の相手は俺たちがする!」
ブレード「・・・・」
アキ「Dボウイどうしたの!? Dボウイ、答えて!!」
ブレード「・・・・」
甲児「おい、返事をしてくれよ!」
ブレード「・・・・」
忍「Dボウイ!」
ノアル「くそっ、あいつまさか・・・」
ルリ「タイムリミット経過、プラス1、プラス2・・・」
ミリー「いやぁっ! Dボウイィーッ!!」
エビル「フフフッ、ハハハハッ! これで終わりだ! 裏切りの者の始末は人間たちがつけてくれる。いや、それともお前があいつらを始末するのかな。どっちのしても、お前が守ろうとした人間どもと殺し合うがいい、ブレード。ハハハハッ!」
〔敵ユニット離脱〕
ルリ「敵のテッカマン撤退。テッカマンブレード、完全に動きが止まってます」
ミリー「ディ、Dボウイが言ってたの。心を支配される時、しばらく無防備になるって。もし・・・もしそうなってしまったら、みんなに自分を殺せと伝えてくれって!」
アキ「そんな!?」
デビット「嘘だろう、ミリー!?」
ミリー「Dボウイは、自分がラダムの手先になってあたしたちの、地球の敵になってしまうくらいならみんなに、仲間に殺してほしいって! そう言ってたの!」
ノアル「仲間・・・仲間だって? くそ、あの野郎・・・」
アキト「俺たちでDボウイを撃てっていうのか!?」
リョーコ「マジかよ・・・」
キラ「撃つ・・・僕たちが、あの人を・・・? 無理だよ、そんなの!」
カガリ「キラ、けどあいつが・・・」
アカツキ「ま、そうでなくてもやるしかないんだけどね。どうせ敵になっちゃうんなら、他にやりようがないんじゃない?」
ナタル「アカツキの言う通りだ。全機、ただちにテッカマンブレードへ攻撃を開始しろ! 奴をこの場から逃がしてはならん」
マリュー「中尉待ちなさい!」
ナタル「ではどうするというのです! もはやあれは我々が知っているDボウイではない。敵のテッカマンなのですよ!」
マリュー「くっ・・・」
マサト(同じなのか。僕がもう1人のあの狡猾で残忍な僕に支配されてしまったら、やっぱりそうなるのか・・・? 僕は、みんなの敵に・・・?)
美久「マサト君・・・?」
ミリー「Dボウイ、ペガスに戻って! お願いDボウイ!」
忍「くそぉっ! おい、どうするんだ!」
ノアル「・・・・」
〔ノアル、ブレードへ隣接〕
エイジ「ノアルさん? まさか・・・」
アキ「!? だめよノアル! だめ、やめてッ!」
ノアル「あいつは、もうDボウイじゃないんだ!」
アキ「ノアル!」
ドモン「・・・やるしかないだろう。奴がそれを望んでいるのならな」
チボデー「・・・だな」
ノアル「ああ。あいつは俺たちが撃ってくれると信じて、俺たちに頼んだんだ! 今撃たなければ俺たちがあいつの信頼を裏切ることになる! あいつの、Dボウイの最後の想いを無駄にするわけにはいかない!」
アキ「でも!」
健一「くっ、それしかないのか、本当に・・・」
宗介「肯定だ。戦場では時にそれが唯一の救いとなることもある。撃つことが彼のためならば、撃つべきだと俺は思う」
統夜「宗介!」
マオ「ま、そういうことよね」
沙羅「・・・残念だよ。こんなことになっちまうなんてさ」
ノアル「許せ、Dボウイ!」
〔ブレード、味方から敵へ〕
ルリ「テッカマンブレード、動きます」
アキ「Dボウイ!? 無事だったのDボウイ!?」
キラ「・・・だめだ。ノアルさん、避けてください! あれは攻撃のための動きです!」
〔ブレード、ノアルへ攻撃〕
[イベント戦闘「ノアルvsブレード」]
ノアル「ちぃっ、遅かったのか!? くそっ、すまねぇDボウイ。俺は・・・」
〔ブレード、マリューへ隣接〕
ルリ「ブレード、止まりません。目標は・・・」
ナタル「本艦か!?」
マリュー「急速回頭!」
トール「ま、間に合いません!」
〔マリューにダメージ〕
ユリカ「アークエンジェルが!?」
ムウ「ちぃっ、こいつは冗談じゃないな!」
ナタル「迎撃しろ! イーゲルシュテルン!」
ミリアリア「Dボウイ、やめて! Dボウイ!」
ナタル「無駄なことはやめろ!」
サイ「ブレード、ボルテッカの発射態勢に入りました!」
マリュー「くっ・・・」
カズイ「うわあぁぁぁっ」
〔ブレードに爆発〕
ナタル「なに?」
〔味方ユニット出現〕
???「そこまでにしといてもらおうか、化け物野郎。まだその艦を沈められちゃ困るんでな」
甲児「なんだあいつ」
ヌケ「あれってテッカマンじゃないっすかボス」
ムチャ「ずいぶん小さいっすよね」
ボス「また別のテッカマンかよ!?」
ルリ「あれは違う。テッカマンじゃない。軍の識別信号が出ています」
マリュー「軍の? こちらはアークエンジェル艦長マリュー・ラミアス少佐です。官姓名を述べなさい」
バルザック「こちらはソルテッカマン、バルザック・アシモフ少佐だ。ナデシコとアークエンジェルのボーイズ・アンド・ガールズ、久しぶりだな」
イネス「ソルテッカマン・・・どうやらテッカマンの研究データをもとにした、連合の新型兵器のようね。フリーマン氏がわざとデータを渡したのはこのためか」
ミリアリア「バルザックって・・・あのカメラマンの人!?」
ユリカ「確かに声はあの人ですけど、あんな顔してましたっけ?」
ルリ「ヒゲ」
ユリカ「へ?」
ルリ「ヒゲがない」
ユリカ「ああっ!」
バルザック「ヒゲがない俺もなかなかだろ?」
キラ「あの人が・・・連合軍の少佐?」
カガリ「おかしいと思ってたんだ。おいお前! これはいったいどういうことだ!」
ノアル「なんだってあんたがそんなぬいぐるみに入ってるんだ!」
バルザック「へっ、ぬいぐるみとはご挨拶だな」
ムウ「おい、説明しろよバルザック!」
バルザック「階級は同じでも俺の方が先任だ。口の利き方に気をつけな、グリィマルディの英雄さんよ」
ムウ「くっ・・・事情を説明願えますか、アシモフ少佐」
バルザック「そんな余裕があるのか、フラガ少佐? 全機、ただちにあの化け物・・・テッカマンブレードを撃破しろ」
マリュー「待ってください少佐、彼は・・・」
ナタル「それはコルベット准将のご命令ですか」
マリュー「ナタル?」
バルザック「そうだ、中尉」
ナタル「了解しました。各機、聞こえたな。本艦も攻撃を受けた以上、テッカマンブレードは現時点より敵性と認定する。攻撃を開始しろ」
マリュー「あなた、彼のことを知っていたのね。どうして」
ナタル「申し訳ありません。ですが自分は、コルベット准将のご命令に従ったまでです」
マリュー「ナタル・・・」
アキ「ラミアス艦長、お願いです待ってください! まだ、まだきっと何か方法が! Dボウイはあたしたちの仲間なんです!」
めぐみ「アキさん・・・」
〔敵ユニット出現〕
サイ「艦長、ラダム獣です!」
シモーヌ「まだ残っていたの!?」
ブレード「・・・・」
バルザック「ブレードもさっきのじゃろくなダメージになってない。考えてる余裕はないぜ。さっさとしろよ」
マリュー「全機、ラダム獣の迎撃を。Dボウイ、いえテッカマンブレードへの攻撃はまだ時期尚早と判断します。攻撃はせず、防衛に徹して呼びかけを継続するように」
ナタル「艦長、しかしこれは」
マリュー「黙って!」
バルザック「おい、正気かラミアス。奴はあんたの艦にも攻撃をしかけたんだぞ!」
マリュー「この場の指揮権は私にあります。従ってください。責任は全て私はとります」
バルザック「チッ」
ユリカ「私もです! ナデシコはラミアス少佐の判断とは関係なく、独自にDボウイさんを助ける方法を探します! 責任も私がとります! みなさん、いいですね!」
アキ「ラーサ!」
リョーコ「忘れてたぜ。これがうちの艦長だったよな」
バルザック「バカな。無意味な危険をおかすつもりか!」
ユリカ「無意味なんかじゃありません! 彼を助けることで、貴重な戦力を減らさずにすみます。そのための努力はするべきです!」
エリナ「ただの詭弁じゃない。まったく冗談じゃないわ」
ムウ「いいのか」
マリュー「ええ」
ムウ「わかった。俺もできりゃなんとかしてやりたい。みんな、頼むぜ。Dボウイにやられて落ちんでくれよ」
※※キラ出撃の場合、セリフ追加※※
キラ「はい!」
カガリ「あいつは私たちの仲間なんだ。そんなに簡単に見捨てられるか」
※※統夜出撃の場合、セリフ追加※※
統夜「頼むぞ、なんとかもとに戻ってくれよDボウイ。俺たちにあんたをやらせないでくれ」
※※アキト出撃の場合、セリフ追加※※
アキト「ブレードは俺たちが食い止めてみせる。だからなんとかしてくれよ!」
※※ドモン出撃の場合、セリフ追加※※
ドモン「フン、いいだろう。奴くらいあしらえないようでは、俺の修行もまだ足りんということだからな」
※※勇出撃の場合、セリフ追加※※
勇「やれっていうならやるけどさ。どういう連中なんだろこいつら。頼むぞブレン。こんなんでやられちゃ、たまらないからな」
ユウ・ブレン「・・・・」
比瑪「そうよ、まだ絶対に無理って決まったわけじゃないもの! あきらめてたまるもんですか!」
※※エイジ出撃の場合、セリフ追加※※
エイジ「了解ですフラガ少佐。レイ、テッカマンブレードは攻撃目標からはずす。攻撃があった場合には全力で回避行動をとる」
レイ「レディ」
※※忍出撃の場合、セリフ追加※※
雅人「あ~あ、無茶なことになっちゃったなぁ」
亮「フッ、だがこのくらいの方がやりがいがある」
忍「ああ、もうしばらくくらい、あいつをやらずに保たせてみせるぜ!」
沙羅「ミリー、アキ、頼むよ。あいつに声が届くなら、あんたたちだろうからね」
※※宗介出撃の場合、セリフ追加※※
宗介「まるでアマチュアの考え方だ。こんなことでは命がいくつあっても足りないだろう」
マオ「だったらやめとく?」
宗介「いや・・・まずはエイリアンの排除を行うことには異論はない」
マオ「はいはい」
※※甲児出撃の場合、セリフ追加※※
甲児「オレがカイザーを暴走させちまた時も、あしゅらに捕まった時も、みんなが助けてくれたんだ。今度はオレがなんとかしてみせるぜ!」
※※健一出撃の場合、セリフ追加※※
一平「とはいえ、こいつはちょっときついぜ」
めぐみ「でも艦長たちの決断を無駄にしたくないわ。なんとかできるといいのだけれど」
健一「とにかく、まずはラダム獣から片付ける。いいなみんな」
※※マサト出撃の場合、セリフ追加※※
マサト「本当になんとかできるのかな・・・」
美久「わからない。でも艦長たちがそう決めたのなら、やってみるだけよ」
マサト「・・・そうだね。僕も彼を撃つようなことはしたくない」
ルリ「ホント、バカばっか」
ミリー「そんな」
ルリ「でも私もバカになったみたいです。オモイカネ、テッカマンブレードのセンシング。脳波状態をモニタして」
ミリー「ありがとうルリルリ!」
バルザック「フン、いいだろう。だがラダムどもを片付けるまでだ。それまでになんとかできなければ、貴様たちで責任を持ってあの化け物を始末してもらうぜ。いいな」
<敵全滅・勝利条件達成>
アキ「Dボウイ、Dボウイ! 答えてDボウイ!」
ノアル「くそっ、ダメだ。野郎、まるで反応しやしねぇ。やっぱりどうにもできねぇってのかよ!」
ミリー「Dボウイ! お願い応えて!」
ルリ「・・・・」
バルザック「さて、ラダムは片づいたぜ。後はあの化け物だけだ」
マリュー「くっ・・・」
ナタル「艦長、ここまでです。これ以上は」
ルリ「待って。テッカマンの脳波に乱れが出てる」
ミリー「Dボウイ!?」
ブレード「ミ・・・ユキ・・・」
レイン「ミユキ・・・? 人の名前?」
ミリー「あっ・・・」
ユリカ「どうしたのミリーちゃん」
ミリー「それ、Dボウイの妹さんの名前です! あたしに似てるって言ってた・・・」
ジュン「彼の妹?」
ミナト「でもあの人、記憶喪失じゃなかったの?」
イネス「それが本当だとすると、まだ完全に心を失ってるというわけでもなさそうね」
ユリカ「・・・・」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
〔カーソル、高尾山を指定〕
ナデシコ/ブリッジ
ルリ「テッカマンが戦闘を停止し、移動を開始しました。進行方向には街があります」
ジュン「それはまずいよ。ユリカ、なんとかしないと」
ユリカ「・・・妹か」
〔モニターの開閉音〕
バルザック「おい、もしも奴を逃がしでもしたらとんでもないことになるぜ。さっさと攻撃命令をだせ。お前たちで処理できなければ軍はサイクロプスを使う。近隣一帯を根こそぎにしちまうような奴をな」
エリナ「サイクロプス!?」
イネス「広域破壊用の電磁波兵器ね」
マリュー「・・・しかたないわ。残念だけどここは・・・」
ユリカ「待ってください。ルリちゃん、街までどのくらい?」
ルリ「今の進行スピードなら20分ほどです」
ユリカ「・・・ミリーちゃん、お願いがあるんだけど。ペガスと一緒に彼の所へ行って、直接説得できないかな」
ミリー「え、あたしが!?」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方戦艦出現〕
サイ「テッカマンが来ました」
ユリカ「統夜くん、出撃してください。ミリーちゃんをお願いしますね。危険だけど、もう彼を助けるためにはこれに賭けるしかありません」
統夜「了解」
フェステニア「・・・ごめん統夜。ミリーを連れて行くなんて危ないこと頼んじゃって。でも、アタシ・・・」
統夜「いいよ。俺もDボウイを助けたい。ミリー、いいか」
ミリー「はい」
統夜「紫雲 統夜、△△△△△△、出ます」
〔味方ユニット出現〕
〔ブレード、主人公へ接近〕
カティア「気をつけて」
アキ「ミリー・・・Dボウイをお願いね」
ミリー「アキさん・・・。ラーサ」
マリュー「頼むわね、あなたたち」
バルザック「お前たち本気でやってるのか。あの化け物がいまさらどうにかなるかよ。あの娘を無駄に死なせるだけだぜ。とんでもない指揮官だ。ラミアス、あんたも、ミスマル提督の娘もな」
マリュー「・・・・」
ナタル「パイロット各員は機体へ搭乗したまま待機しろ。失敗した時には、我々の全力をあげてテッカマンブレードを排除する。よろしいですね艦長」
マリュー「ええ」
〔主人公&ペガス、ブレードへ接近〕
統夜「こちら統夜。今のところブレードに反応はない。ミリーを降ろす」
フェステニア「ミリー、あいつを元に戻してやって」
ミリー「うん」
〔ハッチの開閉音〕
ミリー「Dボウイ、ねぇ聞こえる? お願い、元に戻って。人の心を取り戻して。Dボウイ」
ブレード「・・・・」
フェステニア「ッ! 統夜ッ!」
統夜「ダメだミリー、下がれッ!!」
〔ミリーがいる地点にダメージのエフェクト〕
ミリー「きゃあぁぁっ!」
統夜「くそ、やっぱりダメなのか!? ミリー、もういい! やめろ!」
ミリー「ま、まだ。まだ大丈夫です!」
フェステニア「ミリー!」
ミリー「お願い、もうやめてDボウイ! あたしたちの敵になんてならないで! 戻ってきて、あたしたちの所へ! Dボウイ! お願い!」
ブレード「・・・・」
〔ミリーがいる地点にダメージのエフェクト〕
ミリー「きゃあぁぁぁぁぁっっ!!」
フェステニア「ミリー!!」
〔ブレード、ミリーがいる地点へ移動〕
ブレード「・・・・」
ミリー「うぅ・・・ディ、Dボウイ・・・」
ブレード「・・・・」
ミリー「お願い・・・やめて・・・」
統夜「くそっ、ミリー逃げろッ!」
ブレード「・・・・」
ミリー「やめて・・・」
ミリー(※ミユキ)(お兄ちゃん・・・)
ブレード「・・・・」
ミリー「ディ・・・・」
ミリー(※ミユキ)(お兄ちゃん・・・)
ブレード「う・・・」
ミリー(※ミユキ)(お兄ちゃん・・・)
ブレード「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
〔ブレードにスパーク〕
ルリ「ブレードの脳波に異常反応」
ノアル「ペガス、今だ!! 奴を収容しろ!」
ペガス「ラーサ」
〔ペガス、ブレードがいる地点へ移動〕
マリュー「やったの!?」
〔ペガスへ光の収束〕
Dボウイ「・・・・」
ルリ「テックアウト確認」
マリュー「・・・ふう」
ナタル「・・・・」
バルザック「・・・フン」
アキト「やった、元に戻ったのか!?」
イネス「テッカマンではなくなったけど、元に戻ったかどうかはまだわからないわよ」
フェステニア「早く、ミリーを!」
統夜「わかってるッ! ナデシコ、イネス先生とレインさんにメディカルルームへ行ってもらってくれ! すぐにミリーとDボウイを連れていく!」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔カーソル、高尾山を指定〕
アークエンジェル/ブリッジ
ムウ「なんだと? じゃ、コルベット准将はこうなることを予想してたってのか」
バルザック「口の利き方に気をつけろと言ったぞ、フラガ少佐」
ムウ「・・・失礼しました」
バルザック「月での件、それとフリーマンのレポートから、奴の変身システムに問題があるらしいってのはこっちでは予想がついていた。だから監視を強化させていた」
マリュー「フリーマン氏が?」
バルザック「軍が手に入れた情報もあるが、フリーマンの奴も軍内部に情報網をもってやがるんでな。この件に関しては結果的に情報変換していたのと同じだったわけだ。ソルテッカマンの完成もその結果の一つだ。搭載しているフェルミオン砲もテッカマンのボルテッカの原理を解析してきたものだ。准将は自分の手柄にできる新兵器開発がしたかったのさ」
マリュー「では少佐が従軍カメラマンとして基地に滞在していたのは・・・」
バルザック「そいつの目的はいろいろだ。何をやったかは教えてやれんな。だがDボウイ、キラ・ヤマト、エイジ・アスカの調査も目的の一つだった。お前らの部隊はネルガルの奴らも含めうさんくさい奴ばかりだが、こいつらは最重要監視対象だ。わかってるだろうがどいつもこいつも敵の奴だからな。お前さんたちの報告だけで信用しろってのが無理ってもんだろうよ」
マリュー「・・・・」
バルザック「ま、汚ねぇ仕事だよ。おれはずっと裏方でそんなことばかりやってきた。プラントの開戦当初の戦いを宣伝するために、英雄と祭り上げられたどっかの誰かとは大違いでな」
ムウ「・・・・」
バルザック「だがそれももう終わりだ。俺はこの機に、ソルテッカマンで表舞台へ立つ。この戦争を利用して上まで昇りつめてやる」
ナタル「艦長、コルベット准将からです」
〔モニターの開閉音〕
コルベット「報告は聞いた。暴走したブレードを撃破せず、捕獲したそうだなラミアス少佐。始末しておけば手間が省けたものを。生かしておいた所で、あんな危ない兵器など使いものにならん」
マリュー「准将、それは・・・」
コルベット「バルザック少佐、ご苦労だった。すすんでソルテッカマン1号となってくれたことも礼をいう。君を中佐に昇進させることが決まった。辞令は戻ってからだが、まずはおめでとう」
バルザック「ありはとうございます」
コルベット「テッカマンは拘束したまえ。生かしておいたのなら、テッカマンやラダムの調査に役立てるとしよう」
マリュー「待ってください准将!」
コルベット「これは正式な決定だ、ラミアス少佐。いずれミスマル提督から命令が出される。フリーマンにも反対はさせん」
バルザック「了解しました。バジルール中尉、基地に戻ったら移送の手配をしろ」
ナタル「はっ、中佐。・・・申しわけありません艦長。ですがDボウイは危険です。このままにしておくわけにいかないとういことは、艦長にもお分かりになられるはずです」
マリュー「・・・・」
ナデシコ/メディカルルーム
イネス「結論からいうと、2人とも問題なしね。Dボウイもさっき意識が回復したけど、ま、もと通りといっていいんじゃないかしら」
アキ「よかった・・・」
ノアル「おいDボウイ、この野郎心配かけさせやがって」
Dボウイ「ミ、ミリーは」
ノアル「なに?」
レイン「彼がみんなと戦い、ミリーを死なせかけたことも、かすかに覚えているそうなの」
ミリー「Dボウイ、あたしなら大丈夫。ほらっ。あ、いたたたた」
Dボウイ「ミリー。・・・すまない、つらい思いをさせたな。ありがとう、ミリー」
ミリー「うん」
甲児「またバッチリ頼むぜ。今度からオレたち全員で時間には気をつけるよ」
リョーコ「ったくよ、お前そんな大事なことは先に言っとけよな」
Dボウイ「俺は・・・お前たちと戦ってしまった」
フェステニア「なにその暗ぁい顔! 助かったんだからもっと喜べ!」
Dボウイ「・・・・」
アキ「Dボウイ・・・?」
〔カーソル、ヨコスカへ移動〕
ヨコスカ基地/第2会議室
ムウ「コン・バトラーの復帰は当分無理か・・・残念だな。でも彼がパイロットに復帰できるってわかって安心したよ」
ユリカ「コネクションの方でリハビリだそうです。豹馬くんの怪我が治るまでは、しかたないですね」
マリュー「オルファン封じ込め作戦には間に合わないわね」
〔扉の開閉音〕
アキト「ユリカ!」
カガリ「Dボウイがバルザックの奴に連れていかれたってのは、どういうことなんだよ!?」
ナタル「なんだお前たち。ミーティング中だぞ!」
忍「中尉、あんたも知ってたんだろう。いったいどういうことだ、こいつは」
フェステニア「なんでそんなことになっちゃうのさ!」
ナタル「テッカマンが常に暴走の危険をはらんでいるのは、すでにお前たちも知っての通りだ。その危険性ゆえ、現状では我が分艦隊の戦力として不適当とミスマル提督が判断された。これは軍の正式な決定であり、外宇宙開発機構のフリーマン氏も承認している。お前たちが口をはさむことではない」
デビット「チーフが!? そんなバカな!」
ナタル「ノアルとアキがここへ来ていないのが、その証拠ではないか。あの2人は我々に文句を言ってもどうにもならんということを承知しているのだ」
統夜「マリューさん、本当なんですか!?」
マリュー「・・・ごめんなさい。私ではどうにもできないのよ」
キラ「そんな・・・」
リョーコ「しょせん軍のえらい奴の考えてることはみんな一緒だ。邪魔な奴は始末するってか。艦長、あんたの親父さんもコルベットとかわりゃしないぜ」
ムウ「おい、いい加減にしろよお前ら! 艦長たちが好きでDボウイを引き渡したとでも思っているのか!? けど、実際Dボウイの奴が暴走して、俺たちにまで攻撃してきたのは事実なんだ。しかたねぇだろう!?」
アキト「くそっ、これだから軍って奴は!!」
ユリカ「アキト・・・ごめんね」
ナデシコ/食堂
めぐみ「健一、Dボウイのこと聞いた?」
健一「ああ。しかたないとは思う。あんなことになってしまったんじゃな」
十三「わいらが文句言うてもどないもならんしな。わいらはぼちぼちコネクションに戻るで。ちずると豹馬が先戻って待っとるんでな」
健一「十三、一平、めぐみ。話がある。ボルテスの開発者、俺たちの父さんがボアザン人だということ、地底城につかまっているらしいこと。このことはしばらく他のみんなには黙っていてくれないか」
十三「なんでや。エイジも自分と似た境遇の奴ができたいうて喜ぶできっと」
一平「まさかお前、Dボウイやエイジのように、軍の監視対象になるのが嫌だから黙ってろってわけじゃないだろうな。だったら納得いかねぇぜ」
健一「違う。俺たちにはやましいことは何もない。ボアザン人の血を引いていようが、ボアザンと、ハイネルの奴と戦う。だがこのことはいま重要なわけじゃない。だったら、みんなに余計な心配をかけたくないんだ」
地底城
ベルガン(ええい、成果をあげられぬのは貴様が無能だからではないか。ハイネルめ、人のせいにしおって。だが囚人の中にボルテスを設計したボアザンの科学者がいるというダンゲの言葉がまことならば、これは利用できるな。しかも都合のよいことにハイネルめは頭から信じておらぬ様子。早速、奴に内密で捜索にかかねば)
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
ノヴィス・ノア/ブリッジ
アイリーン「荒れてきましたね」
ゲイブリッジ「これからはずっと続くぞ」
アイリーン「はい。オルファンの状況は」
ナンガ「間違いなく浮上を続けているようだ。近いうちに頭が出てくるな」
アイリーン「それにしても、本当にあの巨大なシルエットがオルファンなんですか」
カント「それは間違いないでしょう。まるで山脈ですね」
アイリーン「“オルファン”つまり“孤児”ってコードネームは妙ですね?」
ゲイブリッジ「中核にフィギュア・・・人の形があったそうだ。そのためだろう」
アイリーン「それにしても、もうここまで」
ゲイブリッジ「オルファン封じ込めのバイタル・ネット作戦、実施を急がなければならんようだな」
アイリーン「・・ええ」
【シナリオエンドデモ終了】
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