No.47A
終末の光 前編
サブタイトル
「終末の光 前編」
【シナリオデモ開始】
〔カーソル、ヤキン・ドゥーエを指定〕
ヤキン・ドゥーエ/司令室
ザフト兵「ジェネシス、最大出力の60パーセントで照射、地球艦隊の主力部隊は約半分が消失しました」
クルーゼ「さすがですな。ジェネシスの威力、これほどのものとは」
パトリック「戦争は勝って終わらなければ意味がなかろう」
ザフト兵「換装ミラー、交換開始します」
パトリック「急がせろ! 準備が完了次第、第二射を撃つ、ナチュラル共に息を継がせるな!」
クルーゼ「では私も出ます。発射までの牽制が必要かと」
パトリック「うむ。クルーゼ、これ以上の失態はゆるさんぞ。エターナルを討てなかった貴様の責任に置いても、奴らに邪魔をさせるな」
クルーゼ「アスランを討つことになっても、よろしいので?」
パトリック「かまわん!」
アークエンジェル/ブリッジ
マリュー「連合軍艦隊の状況はわからないの!?」
サイ「く、詳しいことは不明です! ですが・・・発車直前の状態から予想すると、おそらく半分近くは・・・」
ムウ「連合艦隊の半分が、一瞬で持って行かれたってのか? くそ、何て化け物を持ち出して来やがったんだ」
ロアン「連合軍は動揺してるでしょうね。ボアズを落として、優勢に立ったと思っていたでしょうから」
デビッド「それがあっと言う間に逆転、追いつめられてるわけだ。やばいぜ、また暴走するんじゃねえか?」
フリーマン「とにかく今は、あの兵器の正体を特定するのが最も優先だ。バルトフェルド艦長、たしかジェネシスと言ったな?」
バルトフェルド「プラント防衛の最終兵器だって話は聞いていた。もっともその正体はトップシークレットだったが・・・想像を少しばかり超えていたね」
ミリー「チーフ、分析結果が出ました! 射線上からは、大量のガンマ線が観測されています!」
フリーマン「ガンマ線か。予想した通り・・・最悪だな」
エイジ「どう言うことです、最悪って?」
フリーマン「発射されたのはガンマ線レーザーだ。おそらく核爆発のエネルギーを直接コヒーレント化したのだろうな」
アラン「それがどういう意味を持つんだ?」
アカツキ「悪いけど、素人にもわかるように言ってもらえるかな」
フリーマン「ガンマ線は物理透過率が非常に高い。ほとんどの物質を通り抜けてしまう」
マオ「つまり・・・何かを盾にすることができないってわけ?」
フリーマン「その通りだ。したがって、一度発射されればそれを防ぐ手段はない。射線上にある全ての破壊を意味する」
デビッド「くそ、最悪ってのはそう言うことかよ!」
アーサー「そ、それじゃあ・・・もし、もしもだよ。地球に向かって撃たれたりしたら・・・」
フリーマン「万が一地球に向けて発射されたら、その驚異的な破壊力は地表を焼き払い、全ての生物を全滅させることも可能だろう」
エイジ「そんな! まるでグラドスのグラン衛星・・・いや、もっと危険な兵器じゃないですか!」
マリュー「撃つと思いますか? 地球を・・・」
フリーマン「その可能性は、高いと言わざるを得まいな」
アラン「本来、強力な大量破壊兵器は、相手の攻撃抑止のために存在する物だ。だが、兵器は兵器だからな」
マオ「もう、撃たれちゃったからね。歯止めは利かなくなってるわ」
ロアン「それに、連合の核攻撃に対する報復でもあります。残念ですが、これで終わるとは思えませんね」
アスラン「父なら、おそらく撃つでしょう。今の父なら」
カガリ「アスラン・・・」
クルツ「やれやれ。まさか現役でいる間に、大量破壊兵器の使用現場に立ち会うなんて思わなかった。信じられねえよ」
シモーヌ「ラダムや機械獣と戦っても、まだ信じられない事ってあるの?」
クルツ「ああ、もちろん。傭兵ってのはリアリストだからな、敵の目的がはっきりしてる方がやりやすいのさ。考えてみろよ、地球侵略なんて、まだわかりやすい目的じゃないか」
デビッド「なるほど、言われてみれば」
クルツ「ただ相手を皆殺しにしようなんて奴は、一番怖えよ。はっきり言って不気味だね」
かなめ「そうか、あの時のあいつと・・・同じなんだ」
宗介「ガウルンは自分が異常だとわかっていた。今の奴らはわかっていない。そこが違うというだけだ」
ラクス「兵器が争いを呼ぶのでしょうか? それとも人の心が争いを求め、破滅を呼ぶというのでしょうか・・・」
アークエンジェル/格納庫
統夜「・・・・・・」
Dボウイ「どうした、統夜?」
統夜「今の光・・・俺、何だか知っていたような気がする」
ノアル「何だと? おい、そりゃ気のせいだろ。クライン派やアスランも知らなかった、ザフトの秘密兵器だぜ」
アキ「記憶が混乱してるだけじゃないかしら。よくある話よ」
レビン「そうそう、デジャ・ヴって言ったかしら? 気にしないでいいんじゃない」
統夜「そうですね、俺もそうだと思うんだけど・・・」
Dボウイ「よほど気になるらしいな」
統夜「はい。実は、△△△△△△でフューリーと戦った後・・・時々変な感覚になるんです。何て言うか、過去と未来がごっちゃになるみたいな」
ノアル「そりゃお前、暗示にでもかけられてるんだよ。だいたい奴らの言うことなんざ訳のわからないたわごとばかりだ」
統夜「Nジャマーキャンセラーの事も・・・?」
ノアル「え? そりゃ・・・」
統夜「フューリーはジェネシスのことも知っていて、それでこんな状況を作ったんじゃないでしょうか。そんな気がするんです」
Dボウイ「しかい、俺達のことは予想外だった。そうも言っていたな」
統夜「そうですね」
ミユキ「未来をかんぜんい予測するなんて、誰にもできないと思うわ。統夜さんにジェネシスの光の記憶があったとしても、それが何だか知ったのはあれを目にしたからでしょう?」
統夜「・・・そうですね。考えても仕方ないか」
Dボウイ「ああ。俺達が今考えるべき事は、他にある」
ノアル「ザフトのジェネシス、連合の核・・・頭が痛いぜ、まったくよ」
〔カーソル、ヤキン・ドゥーエを指定〕
ドミニオン/ブリッジ
連合兵「バジルール少佐・・・」
ナタル「浮き足立つな、現状の把握に努めろ! 艦隊の状況は?」
連合兵「戦艦ワシントン、信号消滅しています。クルックも応答ありません・・・僚艦の、およそ半数が消滅した物と思われます」
ナタル「半数だと!? ・・・信号弾、撃て! 残存艦は本艦を目標に集結させろ!」
連合兵「はっ!」
アズラエル「くそ・・・くっそおおおっ! 何なんだよあれは!」
フレイ「あの、艦長・・・駆逐艦チャーチルから、救援要請が」
ナタル「了解した。急行すると伝えろ」
アズラエル「おい、ふざけたこと言うな! 救援だ!? 何でこの船がそんなことすんだよ!」
フレイ「ひっ・・・」
ナタル「アズラエル理事?」
アズラエル「無事な艦は、すぐにも再度の総攻撃に出るんだ! 整備と補給を急げよ!」
ナタル「無茶です! 現在我が軍がどれだけのダメージを受けているか、理事にもおわかりでしょう! 艦隊の半数が失われたのですよ?」
アズラエル「君こそ何を言ってるんだ、状況がわかってないのは君の方だろうが! あそこにあんな物残して置くわけにはいかないんだよ!」
ナタル「・・・・・・」
アズラエル「何がナチュラルの野蛮な核だ・・・あそこからでも地球を撃てる、奴らの方がよっぽど野蛮じゃないか! 月からすぐに、増援も補給も来る! それを急がせるのが先だろう、お前さっさと通信しろ!」
フレイ「きゃあっ!」
ナタル「アズラエル理事・・・」
〔カーソル、月へ移動〕
月上空/連合軍旗艦/ブリッジ
〔モニターの開閉音〕
アズラエル「第三艦隊は何をぐずぐずしてるんだ! こんな事態になって、まだのたくたやってるなんて、あんたよっぽど無能なんだな!」
コウイチロウ「急いでいるつもりですがね」
アズラエル「嘘をつけ! あんた、ヒラの艦隊司令に左遷させられたからって、手を抜くつもりなんじゃないだろうな!?」
コウイチロウ「そう疑われるのは心外ですな。私は作戦に万全を期しているだけですが」
アズラエル「何が万全だ! いつあれの照準が地球に向かうか、わからないんだぞ!」
コウイチロウ「・・・事態が最悪なのは承知しております」
アズラエル「ああ、最悪だとも! コーディネイターにあんな物作る時間あたえたのは、あんたら軍人の怠慢なんだからな!」
コウイチロウ「今さら言ってもどうにも成りません。作戦中なので、このへんで失礼」
アズラエル「待て、話はまだ終わってない! 今すぐ艦隊を出すんだ! 命令だぞ!」
連合兵「ミスマル司令、第二艦隊から集結ポイントに急ぐよう通信が」
連合兵「第四艦隊からもです! “本艦隊の発進時刻を知らされたし、遅延の場合説明を求む”以上! 返信いたしますか?」
コウイチロウ「ふむ、時間稼ぎもここまでだな。全艦に発進命令を」
連合兵「はっ!」
コウイチロウ「この程度の事しかできんのが情けない。結局また、アークエンジェルが唯一の希望か。ユリカにしかられるな」
〔カーソル、ヤキン・ドゥーエへ移動〕
アークエンジェル/ブリッジ
サイ「連合の艦隊、移動を確認! 集結を始めています!」
ミリアリア「月面、プトレマイオス港から戦艦クラス多数発進した模様!」
ムウ「連中、やはりまだやる気みたいだな。冷静な指揮官なら、下がって体勢を立て直すかと思ったんだが」
アルゴ「期待するだけ無駄だったな」
ジョルジュ「恐怖に駆られているのでしょう。その恐怖から逃れるために無謀な行動に出る」
アカツキ「そして恐怖には恐怖で返そうとする・・・か」
キラ「核にもあの光にも、絶対にお互いを撃たせちゃだめだ。そうなってからじゃ、もう全てが遅い」
統夜「わかってるよ。何とか連中の核攻撃の前に、ジェネシスを何とかしなきゃ」
フリーマン「あれの唯一の弱点は、連射ができない事だ。次の発射までに時間がかかる。攻撃するならその時までがチャンスとなる」
バルトフェルド「だが全体はPS装甲で完全防備、接近するにも隣にヤキン・ドゥーエだ。簡単にはいかんぞ」
健一「しかも、背後にいる連合軍を防ぎながらだからな・・・できるかどうか」
ラクス「ですが、何もしないわけには参りません。たとえ前後から挟まれたとしても、わたくしたちが双方を止めないと」
アカツキ「連合軍の攻撃だけでも待ってもらえたら、ずいぶん助かるんだけどねえ」
キラ「それはそうでしょうけど・・・」
ドモン「アカツキ・ナガレ。貴様、何を考えている?」
アカツキ「何をって? さあ、何の事だか」
ロアン「とぼけない方がいいですよ。本来、アークエンジェルではエステバリスは運用できない。なのにどうして、ナデシコと行かなかったんです?」
亮「ブルーコスモスを説得しようとでも閑雅ているのか? 無駄だと思うがな」
アカツキ「いやあ・・・バレバレだったか、ははは」
エリナ「ちょっと、会長! それは・・・」
アカツキ「いやいや、やはり隠し事はよくないよエリナくん。実はミスマル提督に頼まれてね。あの人、参謀本部を追い出されちゃったじゃない?」
ムウ「ミスマル提督が・・・。なるほど、見当が付いた。ネルガルグループの会長という君の肩書きなら、アズラエルが交渉に応じる可能性があると見たんだな」
アカツキ「ま、商売人は商売人同士ってことで。そんなところさ」
アレンビー「ちょっと、気に入らないね。あたしがあいつに何をされたか、知ってる?」
アカツキ「一応ね。特に君やドモンくんは、いい顔をしないと思ってたよ。しょうがない」
アレンビー「しょうがないって、あんたね!」
ドモン「よせ、アレンビー」
アレンビー「ドモン、だって・・・!」
ドモン「それで核が撃たれないと言うのなら、何も言うまい。決着は後から付ければいい」
レイン「ドモン・・・」
アカツキ「こりゃどうも。感謝するよ、ドモン君」
ドモン「だが・・・奴が聞く耳を持っているとは、俺には思えないがな」
アカツキ「まあね、それも認める。正直言って、ダメもとさ」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔第3軍ユニット出現〕
パトリック「我らが忠実なる、ザフト軍兵士の諸君! 新たな未来、創世の光は我らと共にある! この光と共に、今日という日を我ら新しき人類の始まりの日とするのだ!」
ザフト兵「そうだ! ボアズには俺の弟がいた・・・奴らを皆殺しにして、仇を討ってやる!」
ザフト兵「ナチュラル共を許すな! 思い知らせてやるんだ!」
連合兵「ええい、コーディネイターにこれ以上やらせるな!」
連合兵「よくも・・・よくもやりやがったな、こっちにはピースメイカーがあるんだ、見ていろ!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
ザフト兵「戦闘宙域に新たな戦艦! 一艦はエターナルです!」
パトリック「来おったか、小娘が・・・」
バルトフェルド「ジェネシスが次にいつ発射されるかわからん、注意を怠るな!」
ラクス「モビルスーツ、発進してください」
キラ「キラ・ヤマト、フリーダム出ます!」
アスラン「アスラン・ザラ、ジャスティス、出る!」
〔味方ユニット出現〕
ダコスタ「敵モビルスーツ、続けて来ます!」
ミリアリア「各部隊、発進どうぞ!」
〈出撃準備〉
<戦闘開始>
<敵8機以下・敵増援1出現>
〔ニュータイプの共振〕
ムウ「何・・・!? この感じ! あいつが来る!」
〔敵ユニット出現〕
ムウ「クルーゼっ!」
クルーゼ「くくくくく・・・はーっはっはっはっは!」
ムウ「クルーゼ! てめえ、何がおかしい!」
クルーゼ「楽しいのだよ、人が自らの業の火で焼かれる、裁きの宴だ! 誰もが終末の光に照らされて踊る! 最高の舞台じゃないか!」
チボデー「ふん、芝居がかった野郎だ! 以前のすかした態度はどこへやった?」
ジョルジュ「どうやら本性が見え始めたようですね。今までの冷静なそぶりは、偽りの仮面だったのでしょう」
クルーゼ「そうだ、もう誰も欺く必要はない、幕は上がったのだからな! ここで討たれる君達にしてみれば、なおのことだ!」
ムウ「寝言は寝てからほざけ、この野郎!」
クルーゼ「来るかね、ムウ!? この期に及んでも、なお足掻くか!?」
<第3軍8機以下・第3軍増援1出現>
ミリアリア「艦隊接近! オレンジ25、マーク12、アルファ2! ドミニオンです!」
マリュー「来たわね、ナタル! 迎撃戦用意! 交渉はまかせるわ、アカツキ君。だけど、一回きりよ!」
アカツキ「OK、それでかまわない」
〔第3軍ユニット出現〕
ナタル「バリアント、イーゲルシュテルン、スタンバイ・・・目標、アークエンジェル」
フレイ「ま、待って! アークエンジェルより通信です!」
ナタル「何だと!? どういうつもりだ、ラミアス艦長!?」
フレイ「こちらドミニオン、アーク・・・」
キラ「え?」
アズラエル「やめないか!」
フレイ「きゃあっ!」
ナタル「アズラエル理事! 何をする!」
アズラエル「今さら何を話すことがあるんだ、敵は目の前だろう!」
ナタル「しかし・・・」
アカツキ「おーっとっと、ちょっと攻撃するのは待ってもらえないかな」
ナタル「アカツキ・ナガレ!? 貴様、ナデシコに搭乗していたのではなかったのか?」
アカツキ「今はクルーじゃない、ネルガルグループ代表といて、ブルーコスモスのアズラエル理事に提案がある。聞いてもらいたいな」
アズラエル「僕に!? 何だっていうんだ!」
アカツキ「どうだい、この場は手打ちにする気はないか? 君達が核攻撃を止めてくれれば、僕らもジェネシスを止めるのに協力させてもらうんだが」
ナタル「貴様がネルガル代表だと? それが本当なら・・・」
アズラエル「何かと思えばそんなくだらない話、聞きたくもないね! 協力だって? 言っておくが、僕に従おうって気がないんだったらどいててもらおうか。さもないと死ぬことになる」
ナタル「アズラエル理事!」
アカツキ「まあまあ、そう短気を起こさずにだね。ビジネスにも引き際ってものが」
アズラエル「何が引き際だ! 言っておくけどな、君みたいにナノマシン手術を受けた火星の連中も、僕から見ればコーディネイターと変わらないんだ!」
アカツキ「今は地球の危機なんだよ? 個人的な好き嫌いは置いといてもいいんじゃない?」
アズラエル「黙れ! 地球で生まれて育った者が、青く美しい世界を守る、それがブルーコスモスの理想なんだ! 君や、宇宙人の血が混じった奴らじゃない!」
エイジ「何?」
アンナ「そんなのおかしいわ! どこで生まれたのかなんて、その人自身にどんな関係があるの!?」
健一「そうだ、お前は間違っている!」
アカツキ「ちょっとちょっと君達、今大事な交渉中なんだけど・・・」
ドモン「もうやめておけ、アカツキ。こいつはガキだ、言い聞かせたところで無駄だろう」
アズラエル「・・・今、何て言った・・・?」
アカツキ「うわっちゃ~、言っちゃいけない事を」
エリナ「言っちゃったわね」
ドモン「ガキだと言ったんだ。ひっぱたかれないとわからんらしい」
アズラエル「・・・その言葉を言ったことを後悔するぞ・・・!」
クルツ「だ、そうだ」
マオ「はい、交渉決裂」
統夜「こうなるとは思ってたけどな」
アカツキ「あのねえ、君達・・・ま、いいか。どうも僕の見込み違いだったようだね、アズラエル君。残念だよ」
アズラエル「バジルール艦長、何してるんだ! 攻撃しろ!」
ナタル「アズラエル理事、あなたは・・・」
アズラエル「攻撃しろって言ってるだろ! おい、お前ら! 奴らを生かして置くな!」
〔第3軍ユニット出現〕
シャニ「・・・ふん。なんで俺らが怒鳴られるのさ」
クロト「知るか! わけわかんねえ話してんじゃねえよ!」
オルガ「ああ、頭来た! 全員ぶっころしゃいいんだろうが!」
ダコスタ「敵モビルスーツ、来ます!」
バルトフェルド「よし、話はここまでだ! 迎撃戦用意!」
アスラン「来るぞ! キラ、どうした!?」
キラ「今のドミニオンの通信手・・・」
ムウ「おいキラ! 何をぼさっとしてる、しっかりしろ!」
キラ「・・・いや、気のせいだろうな、どうかしてる。フリーダム了解、迎撃戦に入ります!」
<統夜vsクルーゼ>
統夜「くそっ! 俺達を引きつけて、時間を稼ぐ気か!?」
クルーゼ「運命の前に個人は無力だ! それとももう少し、足掻いてみるかね!?」
<ドモンvsナタル>
ドモン「ムルタ・アズラエル、どうした! 口ほどのことはないな!」
アズラエル「黙れ! お前程度の奴が僕を侮辱して、どうなるか見ていろ!」
ドモン「面白い! 貴様の曲がった根性、この拳で叩き直してやる、来いっ!」
<ドモンvsクルーゼ>
クルーゼ「ふっ、接近戦にさえ持ち込まなければ!」
ドモン「間合いを取らせないつもりか? そっちがその気なら!」
<ドモンvsシャニ>
シャニ「お前、お前、お前、お前~~!!」
ドモン「ふん、やるじゃないか。だが貴様の拳はゆがんだ拳、その力、本来あるはずのない邪な力! 俺の目はごまかせん!」
<キラvsクルーゼ>
クルーゼ「邪魔はさせんよ、キラ君! そうやって自分の無力を思い知ればいい!」
キラ「くそっ! こんな事してる間に、ジェネシスが・・・!」
<キラvsシャニ>
キラ「くそっ、わからないのか!? 今はこっちだって、ジェネシスを・・・」
シャニ「知るかよ、うらあああああ!」
<アスランvsクルーゼ>
クルーゼ「君の罪だな、アスラン。父の暴走を予感しながら止められなかった、君のね」
アスラン「そんなこと! あなたに言われる筋合いは・・・」
クルーゼ「無論、ないさ。だが歴史は残酷だ。もしあの時、君がザラ議長を撃っていれば・・・」
アスラン「やめろおおおお!」
<マリューvsナタル>
マリュー「ナタル、目を覚ませとは言わないわ! だけど私達は止めてみせる、ジェネシスもあなた達の核も!」
ナタル「くっ、出来る物なら・・・」
アズラエル「どうした、撃てよ! 何をしてるんだ!」
ナタル「そんなことが、出来る物なら! 全砲門、照準! 目標、アークエンジェル!」
<ムウvsクルーゼ>
ムウ「てめえ、邪魔するんじゃねえ! 貴様の相手は、あの化け物のあとだ!」
クルーゼ「つれないな、ムウ! 決着を望んでいたのは君だろう!?」
<カガリvsクルーゼ>
クルーゼ「なぜ抵抗する!? もうすぐ戦争が終わるというのに!」
カガリ「ダメだ、こんな終わらせ方! 敵を全部殺して、それで戦争が終わるだなんて!」
クルーゼ「それはエゴだよ! 戦いの果ての滅びを必然とせずに、どうして戦争が始められるものか!」
カガリ「だ、だけど・・・そんなのダメだ! やらせないからな、絶対!」
<豹馬vsクロト>
クロト「でかいからって、そんなにトロけりゃ楽勝だっつーの! おらあっ、抹・殺!」
豹馬「ちくしょう、ハエみたいに飛び回りやがって!」
ちずる「まともにくらったら危険よ、豹馬!」
小介「後ろに回ろうとしています、気を付けて!」
豹馬「わあってるよ! 一発で決めてやる!」
<忍vsクルーゼ>
クルーゼ「火力で勝てるからといって!」
亮「奴め、時間を稼ぐつもりか?」
沙羅「ちっ! そうなると、スピードのあるあっちの方が有利だってか!」
忍「まだだ! いつか隙を見せるはずだ、そこを突く! 奴から目を離すな!」
雅人「了解! 任せといて!」
<宗介vsオルガ>
宗介「うかつな戦い方だ。痛い目を見るぞ」
オルガ「けっ! これくらって、同じ事が言えるかよお!」
<ボン太くんvsオルガ>
ボン太くん「ふもふもふもふもっ! ふもっふ!」
オルガ「けっ! 俺もバカにされたもんだぜ! こんな着ぐるみが相手とはな!」
<クルーゼ撃破>
〔敵ユニット離脱〕
<ナタル撃破>
〔第3軍ユニット離脱〕
<オルガ撃破>
〔第3軍ユニット離脱〕
<クロト撃破>
〔第3軍ユニット離脱〕
<シャニ撃破>
〔第3軍ユニット離脱〕
<敵or第3軍全滅・勝利条件達成>
ザフト兵「照準ミラーブロック、まもなく換装終了します」
パトリック「目標点入力、月面プトレマイオスクレーター地球軍基地」
ザフト兵「座標店入力開始、月面プトレマイオスクレーター」
パトリック「我らの勝ちだな、ナチュラル共」
ザフト兵「カウントダウン開始、射線上の友軍退避完了!」
サイ「敵モビルスーツ、撤退します!」
統夜「よし! これで後は、ジェネシスを破壊するだけだ!」
アラン「攻撃を一点に集中するんだ! 大火力の機体は前に出ろ!」
マリュー「ローエングリンねらえ! 一斉射撃用意!」
サイ「ローエングリン、照準よし!」
マリュー「撃・・・」
〔敵ユニット出現〕
イザーク「貴様ら、今すぐそこから離れろっ!」
マリュー「あれは、デュエル!」
ディアッカ「イザーク! 待てみんな、今は撃つな!」
アスラン「どういうことだ、イザーク!」
イザーク「貴様らはジェネシスの射線上にいるんだ! 死にたくなかったらここから離れろ!」
サイ・サイシー「お前に言われなくたって知ってらあ! 邪魔する気か!?」
イザーク「カウントダウンはもう開始された、わかったら逃げろ、いいな!」
ブレード「なんだと! おい、貴様どういうつもりだ!? 待て!」
〔敵ユニット離脱〕
フリーマン「ラミアス艦長、どうするかね? ここで振り出しに戻るか、あのパイロットを信じるか」
キラ「マリューさん! あの人は・・・」
マリュー「・・・信じましょう!」
バルトフェルド「よし、わかった! 全機に告ぐ、この領域から大至急離脱せよ!」
ディアッカ「イザーク、お前・・・」
アスラン「ディアッカ! 離脱だ!」
豹馬「くそ、ここまでやっといて時間切れかよ!」
健一「もう一息なのに!」
めぐみ「急いで! 今の話聞いたでしょ」
統夜「くそ、止められなかったのか! 目の前で発射を許すなんて!」
カティア「統夜、急いで!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕
ザフト兵「Nジャマーキャンセラー機動、カートリッジ接続! 全システム、オールグリーン!」
パトリック「ジェネシス、発射!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
[イベントデモ「ジェネシス発射」]
〔武器の発射音〕
〔カーソル、ヤキン・ドゥーエを指定〕
アークエンジェル/ブリッジ
ミリアリア「エネルギー波、本艦の後方190を通過、推進に支障なし!」
マリュー「全システムチェック、被害はない!? エターナルは!?」
〔モニターの開閉音〕
バルトフェルド「こっちも無事だ、ラミアス艦長! フリーダム、ジャスティス、共に帰還した!」
マリュー「・・・助かったみたいね。あのデュエルのパイロット・・・感謝しなきゃ」
ムウ「そうだな。どういうつもりにせよ、俺達、あそこにいたままなら今頃死体どころじゃない。原子にまで分解されて跡形もなくなってた」
忍「おい見ろ、月だ! あの野郎、今度は月が目標だったんだ!」
雅人「うわ、ひでえ!」
ジョルジュ「なんと禍々しい炎か・・・」
サイ「月面のエネルギー反応、終息・・・予想被害、プトレマイオスクレーター内、及び周辺、壊滅・・・」
マリュー「月基地が・・・一瞬で壊滅・・・」
ミリアリア「連合軍主力艦隊が、射線上にいた模様です!」
ムウ「何だと、それを狙った照準か!」
マリュー「月基地を失ったら、連合軍は引くしかないわ・・・ナタル!」
サイ「残存艦隊の動き、不明です。遅れて発進した第三艦隊は散開した模様ですが・・・」
マリュー「監視を続けなさい!」
アークエンジェル/格納庫
ノアル「月面基地は壊滅だとよ。連合軍はガタガタだ」
沙羅「周辺都市も、ふっとんじまったらしいね」
メルア「あのチョコレートパフェのお店、なくなっちゃったのかなあ・・・」
フェステニア「元気出しなよ、メルア。パフェなら、他にどこでだって」
メルア「でも・・・統夜さんやみんなと、初めて一緒にいったお店なのに」
カティア「メルア・・・」
雅人「安心しなよ、街の人はほとんど避難してるって聞いたよ」
ロアン「確か以前グラドス軍が侵攻してきたとき、一般市民は疎開させられたはずです」
亮「ほう・・・グラドスがな」
忍「どうかしたか?」
亮「だとしたら、そこの住人はシャピロが来たおかげで命を拾ったことになる。地獄での罪が軽くなるかもしれんと思ってな」
沙羅「くだらないね」
雅人「ちょっと、沙羅・・・」
亮「ふっ、そうだな」
沙羅「どう運命が転ぶかなんて、誰にもわからない。それだけのことじゃないか」
〔カーソル、ヤキン・ドゥーエを指定〕
エターナル/ブリッジ
バルトフェルド「戦場で初めて人を人を撃ったとき、俺は震えたよ」
カガリ「え・・・?」
バルトフェルド「だが、すぐ慣れる、と言われた。たしかにすぐ慣れた」
マリュー「あれも、同じだと?」
バルトフェルド「そうさ。違うかい?」
アスラン「地球を撃つのに、なんのためらいもしないのか・・・」
ラクス「また、引き金が引かれると?」
フリーマン「連合軍の動きにもよる。撤退するなら、あるいは発射に至らないかも知れない」
ムウ「今は様子を見てるってわけか。まあ、そのぐらいの余裕はあるだろうな」
キラ「でも、撤退しない時は・・・連合軍は、きっとまた核を撃って来ます」
マリュー「そうね、それは間違いない」
〔カーソル、ヤキン・ドゥーエを指定〕
ドミニオン/ブリッジ
アズラエル「コルベット准将につなげと言ってるんだ! 増援を派遣しろ!」
連合兵「そ、それが」
アズラエル「それが!? 何をグズグズしてる!」
連合兵「コルベット准将は、戦死・・・いや、殉職なされました」
アズラエル「何・・・? どういうことだ、おい!」
連合兵「搭乗された戦略衛星が・・・先ほど、原因不明の爆発を起こしました。それで・・・」
アズラエル「何だよそれは、ふざけるな!」
ナタル「アズラエル理事! 残存艦を集結させ、地球に撤退します!」
アズラエル「バカを言え! 奴らはいつでも引き金を引けるんだ、それは証明されたじゃないか! 撃たれる前にこっちから撃つんだ!」
ナタル「アズラエル理事、落ち着いて下さい! 我々は既に、月本部の大半を失いました、これ以上の作戦続行は自殺行為です!」
アズラエル「ああ、死んでもらおうじゃないか、それが軍人の仕事ならな! こんな事態を招いたのは、軍の責任なんだから!」
フレイ「・・・そんな・・・」
アズラエル「まだ核攻撃隊が残っている! 目標はプラント群だ!」
ナタル「アズラエル理事!?」
アズラエル「ピースメイカー隊、全機発進させろ! ブルーコスモス代表として命令する、あの忌々しい砂時計を、一つ残らず破壊するんだ!」
【シナリオエンドデモ終了】
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