プロローグ
開かれる願望
火星遺跡調査団『アルファオメガ』。
火星のテラフォーミング中に
偶然発見された地下巨大遺跡を
調査・研究するために創設された、
国連所属の科学者集団である。
地球から火星へと派遣され
数ヶ月にも渡り調査を続けていたが、
謎の爆発を発端に状況が一変する。
テラフォーミングに
従事していたサイボーグ『メガノイド』が
突如、人類に対して反乱を起こしたのだ。
遺跡内にいた科学者たちは彼らに捕まり
どこかへと連れ去られていく。
そんな中、
見習い考古学者のアサヒと、
機械工学の天才少女シャッテは、
団長であるックン博士の誘導により
遺跡の最深部へと逃げ込んでいた…。
[エピソード1]
【シナリオデモ開始】
アサヒ「ハァ…ハァ…」「何だっていうんスか、あれは…!」
クン「見てわからなかったのか?」「メガノイドの連中が、我々に対して武装蜂起したのだよ」
シャッテ「そんな事、わかってるわよ! 何でメガノイドが、あたしたちを襲ってきたのかって、聞いてるんじゃない!」
クン「そういう風には聞こえなかったし、そ もそも質問したのは愚娘。お前ではなく、アサヒ君だったはずだが?」
シャッテ「ホントに…ホントにもう…!」「だから、火星になんか来たくないって言ったのよ…。それなのにお母様がムリヤリ…!」
クン「文句なら数ヶ月前の自分に言え。覆水盆に返らず。いまさら喚いたところで、現状は何も変わらん」
ミリュー「ほらほら、言い合ってる場合じゃないですよ~。ここもいつバレちゃうか分かりませんから~」「起動の準備が出来ましたので、ちゃっちゃと動かしてください~」
アサヒ「起動って言われても、本当に動くんですかこのロボット…」
クン「このマシンを発掘してから、今まで一度も動いた事はない」「だが、この遺跡から脱出し、衛星軌道上にいる探査船まで戻るには、これを起動させる以外、方法はない」
シャッテ「それは分かるけど…」
ミリュー「マシンを構成する未知の素材が、人間の感情を読み取るっぽい事までは判明してますからね~」「この危機的状況で昂っている、シャッテとアサヒ君の感情を読み取らせる事で動くかもしれませんよ~?」
シャッテ「それは、憶測に過ぎないわ!」
ソルジャー「見つけたぞ、貴様ら!」
ソルジャー「な、なんだ、あのマシンは!?」
クン「チッ、もう見つかったのか」「ふたり共、マシンに早く触れろ!」
アサヒ「頼む…! 頼む、動いてくれッ!」
〔光の収束音〕
〔画面、フラッシュ×3〕
シャッテ(…! 頭の中にイメージが流れ込んでくる)
アサヒ「これは、このロボットの操縦方法…?」
????(※ワクカガ)(答えよ…。汝の願望を…)
アサヒ(!? 誰なんだ、あんたは…?)
????(※ワクカガ)(答えよ…。汝の願望を…)
アサヒ(俺の願望…。そんなの決まってる…!)(俺は生きて、地球に帰るんだ!)
????(※ワクカガ)(今、楔は解かれた)(呼べ、汝の官房を叶える器の名を)
〔光の収束音〕
〔画面、発光〕
アサヒ(※画面オフ)「解錠せよ、ヴァンアイン!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シャッテ「出口が見えたわよ!」
アサヒ「これで…!」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
[エピソード2]
【シナリオデモ開始】
〔画面、発光〕
シャッテ(※画面オフ)「ようやく、外に!」
〔発光、収束〕
アサヒ「なんなんだよ、この状況…」
ソルジャー「………」
ソルジャー「………」
シャッテ「メガノイドが、やられてる…」
クン「嫌な予感がするな…。ミリュー、すぐに探査船に連絡してくれ」
ミリュー「…! 大変ですよ~! 探査船が何者かに攻撃されてるみたいです~!」
アサヒ「どういう事ですか!?」
ミリュー「状況がよくわからないのですが、何かに襲われてるみたいです~」
シャッテ「何かってなによ!」
ミリュー「そんな事、私に言われても困ります~! みんな混乱していて、何が起きているのかよくわかりませんし~!」
クン「探査船に戻るのは無理なようだな。とはいえ、いつまでもここに立ち尽くしているわけにもいくまい」
シャッテ「どうしろっていうのよ…」
〔画面、青にフラッシュ×3〕
シャッテ「!? なんなの、コイツ…!? 探査船を襲ってたのはまさか…」
アサヒ「どうしたんスか?」
シャッテ「見た事もないマシンがこっちに近付いて来てる…」
アサヒ「近付いてるって、どこから!?」
シャッテ「全方位よ…!」
アサヒ「!?」
シャッテ「来る!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アサヒ「倒したのか…?」
シャッテ「まだ、よく見て…」
アサヒ「アイツら、再生してる…」
シャッテ「アレは本当に機械なの…?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
[イベント「アサヒとシャッテ」]
アサヒ「このままじゃマズいですよ。クン博士とミリューさんを連れて、どこかに逃げないと」
シャッテ「これだけの数がいるのよ。逃げられるはずがないじゃない…」
アサヒ「なに諦めてるんですか!」「俺はこんな場所で死ぬつもりは微塵もないですよ!」
シャッテ「あたしだって諦めたくない! だけど!」
アサヒ「だったら前に進むしかないじゃないッスか」
シャッテ「…!」
アサヒ「みんなで一緒に帰りましょう」
クン(※画面オフ)「そうだな…」「だが、帰るのはお前たちだけだ」
シャッテ「え…?」
クン「この状況では感情論ではどうしようもない」
アサヒ「そんなのやってみなきゃ、わからないじゃないですか!」
クン「やってみて駄目だったでは、遅い事もあるのだよ」「だから私は、最も可能性の高い方法を取らせてもらう」
シャッテ「なにをするつもりなのよ!」
クン「なに、メガノイドから頂戴した爆弾で花火を上げてやるだけさ」
ミリュー「いつの間にそんなものを~!?」
クン「どれほどの威力があるかはわからんが、これで時間を稼ぐ事はできるだろう」「その間にお前たちは行くんだ」
アサヒ「何言ってるんですか! 早くヴァンアインの手に乗って下さい!」
クン「アサヒ君。ウチのバカ娘をよろしく頼む」
シャッテ「何を言ってるのよ、お母様」
クン「シャッテ、そのマシンの解析は任せたぞ。天才のお前なら余裕だろう」
シャッテ「イヤよ…。イヤよ、お母様…!」
クン「さあ、行け!」「何があっても生きる事を諦めるな。それが私の願いだ!」「愛しているよ、シャッテ」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、震動〕
シャッテ「お母様あああああッ!」
アサヒ「クン博士ぇぇぇッ!」
????(※ワクカガ)「Ωシステム起動」
〔光の収束音〕
〔画面、青にフラッシュ×3〕
ミリュー「なんなんですか、この光は~!?」
????(※ワクカガ)「相互浸透次元座標、固定。転送、開始…」
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
[エピソード3]
【シナリオデモ開始】
アサヒ「ここは…?」
????(※画面オフ)「痛い…痛いよ、お兄ちゃん…」
アサヒ「この声…!? ホノカ! ホノカなのか!?」
ホノカ(※画面オフ)「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」
アサヒ「ごめん、ホノカ…。お前を守れなくて…怪我をさせてしまって…」
????(※シャッテ)「いつまで、寝てんのよ! このままじゃ…!」
アサヒ「シャッテさん?」
シャッテ「あんたは、あたしを…!」
〔画面、発光〕
アサヒ「うっ…」「ここは、火星じゃない…?」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
アサヒ「うぐ!?」
シャッテ「本当に攻撃してくるなんて! 正気なの、ブリタニアの連中は!?」
ジェレミア「パイロットは今すぐその機体から降り、大人しく投降しろ!」
アサヒ「どうなってんスか、これ!?」
シャッテ「あたしの方が聞きたいわよ!」「気付いたら火星から地球に跳ばされてて、おまけにブリタニア軍に襲われて! ホント、頭がどうにかなりそうだわ…」
アサヒ「何がなんだかわからないッスけど、とにかく逃げないと!」
シャッテ「ミリューがいないのよ!」
アサヒ「えっ!?」
シャッテ「跳躍の途中ではぐれたのか、この周辺を探索してるのかわからない。でも、近くにいるんだとしたら…」
アサヒ「俺たちだけ逃げるってわけにはいかないッスよね。だったら、戦うしか…」
〔通信の開く音〕
スメラギ「その必要はないわ」
シャッテ「通信!? この回線に割り込んできたっていうの!?」
スメラギ「驚かせちゃって、ごめんなさい。でも、ミリューさんは私たちが保護しています。だから、捜す必要はないわ」
アサヒ「保護って…」
ゼロ「それに君たちだけで戦う必要もない」
シャッテ「どういうこと…?」
ゼロ「こういうことだ」
ブリタニア騎士「ジェレミア卿、敵が!」
ジェレミア「なにッ!?」
刹那「うおおおおッ!」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジェレミア「くっ…! あの緑色の光を放つ機体は…!」
アサヒ「ソレスタルビーイングのガンダム…」
シャッテ「なんで、テロリストがこんなところに!?」
ゼロ「我々は君たちを救いに来た、正義の味方だ」
シャッテ「正義の味方って…」
スメラギ「詳しい話はあとにしましょう。刹那、よろしく頼むわね」
刹那「了解。ガンダムエクシア、目標を駆逐する!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ジェレミア「テロリスト風情が、なめるなぁぁぁッ!」
ゼロ「これだけ仲間を倒されながら向かってくる心意気は認めよう。だが、前ばかりを気にしていて良いのかな?」
ジェレミア「なに!? 背後からとは卑怯な!」「いない…?」
カレン「どこを見ている、ブリタニアァァァッ!」
ジェレミア「上だと!?」
〔衝撃波の発生音〕
〔画面、赤にフラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジェレミア「ぐッ…!」
ヴィレッタ「ジェレミア卿!」
ジェレミア「案ずるな、腕をやられただけだ!」
ヴィレッタ「我々の援軍が近くまで来ております。ここは一度退き、態勢の立て直しを」
ジェレミア「ゼロを…! 仇敵を前にして背中を見せろというのか!」
ヴィレッタ「ですが、ここでご無理をなされては、卿の悲願を遂げることも叶いません!」
ジェレミア「ぐっ…! 仕方ない、撤退するぞ」
ヴィレッタ「はっ!」
〔ローラーダッシュの走行音〕
カレン「仕留め損ねたか…」
スメラギ「今は撤退させただけでも充分だわ」
アサヒ「何がどうなってるんスか…?」
シャッテ「あたしに聞かれても、わかるわけないでしょ…」
スメラギ「2日前、日本海上のこの島に突然あなたたちの機体が現れたの」
アサヒ「2日前…!?」
ゼロ「それを発見したブリタニア軍と国連軍が君たちの機体を回収するべく、攻撃を仕掛けていたというわけだ」
スメラギ「回りくどい話をしても混乱するだけでしょうから、単刀直入に言わせてもらうわ」「私たちの目的、紛争根絶を手伝ってくれないかしら?」
シャッテ「あたしたちに手伝えですって!?」
【シナリオエンドデモ終了】
● 第1話 天使と黒の騎士 へ進む
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