第3話
新たな火種
戦いが終わり、
ソレスタルビーイングの輸送船である
プトレマイオスへと招かれた、
アサヒとシャッテ。
流れに翻弄されるがままになっているふたりを
待ち受ける運命とはいかに…
[エピソード1]
【シナリオデモ開始】
〔画面、フラッシュ〕
アサヒ「おっ!」
シャッテ「やった、コックピットから出られた!」
イアン「………」
アサヒ「えっと…どうも…」
イアン「どうやってあそこから出てきたんだ、お前たち…」
クリスティナ「コクピットの開閉口が、どこにも見当たらないんだけど…」
アサヒ「出たいって思ったら、ひょっと」
イアン「物理法則をまるで無視か…」
アサヒ「それで、あの、どちらさまでしょうか?」
イアン「おっと、失礼した。ワシはこの艦でメカニックを担当しておる、イアン・ヴァスティだ」
クリスティナ「私はクリスティナ・シエラ。この艦でオペレーターを担当してるわ。クリスって呼んでね」
ミリュー「私はこの艦でご厄介になってる、ミリューって言います~」
アサヒ「………」
シャッテ「なにやってんのよ」
ミリュー「あれ~? 反応鈍くないですか~?」
シャッテ「なにやってんだって聞いてるのよ…!」
アサヒ「問題なさそうで、良かったッス」
〔ハッチの開閉音〕
スメラギ「自己紹介はもう済んでるみたいね」
ゼロ「先ほど話をさせてもらったが、改めて君たちに頼みたい」
シャッテ「あなたたちの紛争根絶に協力しろという話ですか?」「だけど、ソレスタルビーイングはともかく、黒の騎士団なんて組織の名前は、聞いたこともありません」
ゼロ「我々は活動を始めたのは最近だからな。君たちが知らないのも無理はない」「我々の目的はブリタニアの魔の手から、日本を守ることではあるが、彼女らとは利害の一致で行動を共にしている」
スメラギ「紛争根絶するということは、ブリタニアによる日本侵略も無くなるということだから」
ミリュー「まあ、確かにそうですよね~」
シャッテ「あとソレスタルビーイングと言えば、数十年先の科学技術を持ってるって言われてますよね?」「なのに、なんであたしたちの力が必要なんですか?」
ゼロ「答えは単純だ。敵も同じだけの兵器を持っているからだ」
シャッテ「同じ兵器って…。だいたい、人と話してるのに仮面にマント姿のままってどういう…」
アサヒ(あのゼロって人の格好、メチャクチャ格好いいですね!)
シャッテ(…あんたは喋らなくていいわ…)
ゼロ「素顔を晒すわけにはいかない事情があるのでな。無礼は承知でこのまま話をさせてもらう」「君たちも戦ったあのGN-Xという機体は、ソレスタルビーイングのガンダムを模した物だ」
アサヒ「そういえば、コピー品の動力を積んでるって言ってましたね」
シャッテ「情報が漏えいしたってことですか?」
スメラギ「それなら、まだ対処のしようがあったわ」「私たちの計画の根幹をなす、量子型演算処理システム、ヴェーダ。それを何者かに掌握されてしまったの」
ミリュー「わ~お。なんか重要機密っぽい情報が聞こえちゃったんですけど~?」
スメラギ「私たちにとっては、絶対に敵にしられてはいけない情報だわ」「そんなリスクを負ってでも、あなたたちを仲間に迎えたいということを、理解してもらえないかしら?」
アサヒ「でも、そのことと俺たちを迎えたいってことが、いまいち繋がらないんですが」
スメラギ「ヴェーダには、地球上のあらゆるデータが集積されているの」「でもね、あなたたちの機体のデータは、どこにいも記録されていなかった」
ゼロ「それが何を意味するのかはわからない。だが、君たちとあの機体が、この状況を覆す鍵になるのではないかと考えている」
シャッテ「そんなこと言われたって…」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕
フェルト「Eセンサーに反応。トレミー周辺に未確認機が出現」
ゼロ「未確認機だと?」
フェルト「こんなトカゲのようなシルエットの機体、今まで見たことがありません…」
アサヒ「トカゲってまさか…!」
シャッテ「行くわよ」
アサヒ「は、はい!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アサヒ「やっぱり、アイツら火星で見た…。地球まで転移して来たのか?」
シャッテ「見つけたわ…」
アサヒ「シャッテさん?」
シャッテ「アンタたちのせいで、お母様は…お母様はッ!」
クリスティナ「敵機、撤退していきます」
カレン「空間を裂いて移動するなんて、どんな化け物なのよ…」
ゼロ「何者だったんだ、奴らは…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ゼロ「あの敵について何か知っている風だったな?」
アサヒ「火星で同じ奴らに襲われたんです…」
スメラギ「火星ですって?」
ミリュー「はい~。火星で発見された遺跡での調査中に、メガノイドさんたちに襲われまして~。なんやかんやあってアレにも襲われたんです~」
カレン「ちょ、ちょっと待ってよ! 遺跡の調査って、遺跡調査団は事故で全滅しちゃったはずでしょ!?」
ミリュー「はて、なんのことですか~?」
ゼロ「大々的にニュースでやっているぞ。火星遺跡調査団、アルファオメガは、発掘中の事故により全員死亡したとな…」
アサヒ「全滅したって、そんなのどうやって確認したんですか…。あの状況で…」
ゼロ「最後の通信を手掛かりにと言っていたが、政府に真実を隠蔽された可能性が高いな」
アサヒ「そんなことして何に…」
ロックオン「火星のテラフォーミング事業に関しては、反対の声も多かったからな」「ここでメガノイドが反乱したなんて話が出れば、この事業は完全にストップしちまう。それを避けたかったんだろうさ」
ミリュー「事故が起こったんじゃ、変わらないと思いますけどね~?」
ゼロ「事故と反乱では意味合いが全く変わってくる。反乱が起こった土地に住みたいと思うか?」
ミリュー「住むって、テラフォーミング後は研究施設を建てるって話でしたよね~?」
スメラギ「移民政策によって一度は減った人類は再び地球上で膨れあがっているわ」「コロニーでも足りない、月でも足りないとなれば、次の移住先は火星ってことになるでしょうね」
ティエリア「人類は同じ轍を踏もうというのか」
ゼロ「そうなればまた、地球と宇宙との軋轢が厳しいものとなる。その先に待ってるのは…言わなくてもわかるな?」
アサヒ「地球と宇宙に住む人同士の戦争…。一年戦争のような戦争が、また起こるかもしれないってことですよね」
スメラギ「すぐに決めてとは言わないわ。ゆっくりと考えてみて」
シャッテ「………」
【シナリオエンドデモ終了】
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