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D-3
その名は“破滅”


サブタイトル
「その名は“破滅”」


【シナリオデモ開始】
ネオ・ジオン軍施設
ミーティングルーム
アムロ「地上へ?」
トレーズ「そうだ。真ドラゴンの処理に、予想以上に手間取っている。タワーのジン・ジャハナムも、ブルー・スウェアを降ろしてほしいといってきた」
弁慶「ああ、聞いたぜ。かなりやられたって話じゃないか」
シャア「しかしな・・・」
トレーズ「リガ・ミリティアの敷島博士によれば、真ドラゴンは日々進化し、それにともないインベーダーも強化されつつある。放置はできない。もっとも有効な手段は、強力な戦闘部隊によって、真ドラゴンの発見後、迅速に急行し、インベーダーの大群を突破して真ドラゴンに到達することだ」
ブライト「なるほど・・・我々向きだな」
ゼクス「しかし、我々が地上に降りている間、こちらはどうする」
トレーズ「OZ宇宙軍、ネオ・ジオン軍、そしてジーナス司令の艦隊がある。そうすぐに敗北はするまい。ギシン軍とバロータ軍が同時に侵攻してくれば別だが、そのような様子はない。被害は受けるかもしれないが、真ドラゴンの危険性は日増しに高まっていると分析される」
シャア「いいだろう、ブルー・スウェアを地上へ降ろそう。マックス司令には私から話をしておく」
弁慶「じゃ、オレたちは下でタワーに合流すりゃいいんだな?」
トレーズ「そうなる。よろしく頼む」

ラー・カイラム
士官食堂
カトル「みなさん、紹介します。トロワ・バートンです。僕やヒイロたちと一緒に戦っていたんですが、今は記憶を失ってしまっています。その回復の手助けのため、乗艦させてもらうことになりました」
トロワ「どうやらそうらしい。よろしく頼む」
ジョッシュ「トロワか。生きていてよかったが・・・大丈夫なのか?」
トロワ「あんたも、俺の知り合いか?」
ジョッシュ「カトルたちほどじゃないが」
トロワ「・・・そうか」
五飛「本当に、記憶喪失だというのか」
トロワ「ああ・・・そうらしいな」
五飛「貴様、まさかこいつを戦場に出すつもりではないだろうな」
カトル「そんなことはしません。ただ、こういう雰囲気や空気が、回復に役立つと思って・・・」
五飛「ならばいい。トロワ、今のお前は的になるだけだ。たとえその気があっても、お前は戦場に戻るべきではない」
トロワ「・・・そうだろうな」
カトル「五飛・・・」

ラー・カイラム
士官食堂
カミーユ「地球に降りる・・・か」(フォウ・・・? そうか、そうだな。それは、やらなくてはならないことだものな)
ファ「カミーユ・・・」
ウッソ「あの、それで、ハンゲルグ・エヴィンについて、何か知りませんか?」
デュオ「俺は聞いたことないなぁ」
カミーユ「・・・悪いけど、俺もないな」
ケンジ「リガ・ミリティアの創設者の1人、ハンゲルグか。もしかしたら・・・」
ウッソ「知ってるんですか!?」
ケンジ「いや、あの異変の前、グラナダでそんな名前を聞いた気がするだけだ。我々とは別の、旧統合軍のグループの話だったかもしれない」
ウッソ「あの、それって確認できないんですか!?」
ケンジ「ああ・・・すまない。今は、なんともいえん」
ウッソ「そうですか・・・」
オデロ「そんなにしょげるなよ。こうやって宇宙にもこれるようになったんだ。そのうち知ってる人が見つかるって」
甲児「そうだぜ、ウッソ。そんなことより、今は真ドラゴンだ。なんか下はヤバイことになってるって話だからな」
鉄也「ああ・・・再編したリガ・ミリティアのロボット軍も、また壊滅状態らしい」
ケイ「真ドラゴン・・・くそっ」
ゴウ「・・・ケイ」
ケイ「わかってる。だけど、またあいつが出てくるなら、あたしは・・・」
ファ「ケイ・・・怖い顔するのね」
ガイ「あ、ああ・・・ちょっと、ワケありでな」

ラー・カイラム
格納庫
リム(クリス)「地球かぁ。わたし、あれ以来だな・・・」
ジョッシュ「ああ・・・あの頃より、もっとマズイことになってる。あの時は、まだ真ドラゴンも復活してなかったし、ルイーナもいなかった」
リム(クリス)「あ・・・ギュネイさん」
ギュネイ「お前か。アニキの方もいるみたいだな。何やってるんだ」
リム(クリス)「あ、あの、機体のチェックを・・・」
ギュネイ「フン・・・そんなマシンはお前のだけかと思ったが、そっちのもそうなんだな」
ジョッシュ「ああ・・・。ヤクト・ドーガっていったか、あのファンネルつきのやつ。どんな感じなんだ」
ギュネイ「どうせ、いってもわからない。普通の奴にはな」
ジョッシュ「・・・かもな」
ギュネイ「お前・・・いや、なんでもない。俺はもういく」
リム(クリス)「どうしたんだろ、ギュネイさん」
ジョッシュ(南極にいた頃・・・オレはあそこのリ・テクたちが嫌いだった。なのに戦って・・・リムがいなかったら、あんなところいやしなかった。だけど・・・1人でもいいなんてのは、ただの強がりだった。ギュネイ・ガス・・・)

ラー・カイラム
艦橋
ベルトーチカ「降下終了しました」
ブライト「よし、船体各部のチェック急げ」
弁慶「やーれやれ、ようやく地上に戻ってこれたな」
ゼクス「ノイン、タワーの居場所は確認できるか。連絡をつけなくてはならん」
ノイン「はい、すぐにやってみます」
アムロ「タワーのジン・ジャハナムか・ジン・ジャハナムは何人かいると聞いたが?」
オリファー「そうです。タワーにいるジン・ジャハナムは、もとゲッターパイロットの神隼人氏がやってます」
ブライト「ほう・・・、あの」
弁慶「・・・」

ラー・カイラム
艦橋
〔モニターの開閉音〕
隼人「そうだ。こちらとの合流を急いでもらいたい」
アムロ「それで、真ドラゴンは?」
隼人「今は、わからん。だが、必ず出現する」
〔通信のコール音〕
ベルトーチカ「あら・・・これって・・・」
ノイン「どうした、ベルトーチカ?」
ゼクス「艦長、このコードは・・・」
ブライト「ああ、旧統合軍の救難信号だな。どこだ、発信源は」
ベルトーチカ「これは・・・ニューヨークです」
弁慶「ニューヨークだと? だが、あそこは・・・」
マーベット「ええ、ゲッター線汚染が激しく、廃墟になっているはずです」
ブライト「それはおかしいな・・・」
弁慶「隼人、どうする。どうせそっちに向かうんだ。いってみるか」
隼人「・・・いいだろう、確認してみてくれ。その間にこちらも、北米へ向かうことにする。ただし、そのあたりはゲッター線反応が強い。注意してくれ」
ブライト「了解です。では我々は、ニューヨークへ向かいます」

ラー・カイラム
艦橋
ベルトーチカ「まもなく、ニューヨーク市街に入ります」
ブライト「信号はまだ出ているな」
ノイン「ええ、市街のほぼ中心近くです」
ゼクスむ・・・あれは・・・」
オリファー「インベーダーか・・・」
ブライト「くっ、あんなにたくさんのインベーダーが、地上には出没しているというのか」
アムロ「どうする?」
ブライト「どのみち、インベーダーも排除しなけりゃならん。いくしかなかろう」
弁慶(・・・どうもやな予感がしやがるぜ)

ラー・カイラム
ガンルーム
〔警報〕
〔モニターの開閉音〕

ベルトーチカ「パイロット各員に通達。インベーダーが多数出現。ただちに発進してください」
甲児「さっそくインベーダーときやがったか!」
ガムリン「・・・インベーダーか」
鉄也「あんたたちは、対インベーダー戦は不慣れだったな。気をつけてくれ。奴らは簡単に人間にとりつく」
カミーユ「ああ、わかっている」
剣人「んじゃ、いっちょ蹴散らしにいくとするか」
ミカ「隊長、タケルは・・・」
アキラ「何いってんの、ミカ。異星人のスパイかもしれない奴と、一緒にはできないよ」
ミカ「アキラ、あんた何てこというのよ!!」
ケンジ「・・・タケルは待機だ。4人で出るぞ」
ナオト「了解!」
カトル「トロワ、君は部屋にいて!」
トロワ「ああ・・・わかった」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

ケイ「ゴウ、ガイ!」
ゴウ「チェェェェェェンジ、ゲッタアァァァァァァァワンッ!!」
ガイ「うおぉぉぉーっ!!」
〔ゴウ&ケイ&ガイ、フォーメーション編成〕
〔ゴウ、合体〕

ベルトーチカ「真ゲッター、発進しました」
弁慶「あいつら・・・」
ブライト「いい、そのまま信号の発信源を確認させろ」
〈出撃ユニット選択〉
〔ゴウ、前進〕
ケイ「救難信号が出てるのは、ここね。ゴウ、降ろして!」
〔カーソル、ゴウの隣の地点を指定〕
ケイ「誰かいないの!? 誰か! 変ね、誰もいないみたい」
ガイ「・・・おい、ケイ!」
ケイ「え・・・あ、死んでるの・・・?」
ガイ「ケイ、待て、近づくな! 何かおかしい!」
ケイ「えっ!?」
ガイ「そいつはどう見たって、死んでからずいぶん経つ。死体が救難信号なんて、出すはずがない」
ケイ「そういえば・・・あっ!?」
統合軍兵「・・・ウオォォォ」
ケイ「こいつ・・・インベーダー!?」
インベーダー「グオォォォォォッ!!」
ガイ「ケイ、逃げろ! ゴウ、あげてくれ!」
〔敵ユニット出現〕
早乙女「ウワーッハッハッハッハッ!!」
弁慶「博士・・・!」
ケイ「あいつ・・・あいつッ!! うわぁぁぁぁぁっ! あいつは、絶対あたしが倒す!!」
ガイ「艦長、こいつは・・・こいつは、ワナです!」
ブライト「なんだと!?」
早乙女「ハハハハッ!! 頭数が増えても、相も変らぬ間抜けぶりよのぅ。宇宙に上がったままならば、今は見逃してやったものを。わざわざ死にに来たか、虫けらどもめ! 集え、我が同胞たちよ!」
〔敵ユニット出現〕
オリファー「メタルビーストが増えたか・・・」
ブライト「くっ・・・なんて数だ・・・」
早乙女「フハハハハッ、さらばだ、諸君!」
〔敵ユニット離脱〕
ケイ「くっ・・・待てッ!! ちっきしょおおおおおおーっ!!」
<戦闘開始>

<敵全滅・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ブライト「くっ、まだくるのか。各員、敵を殲滅しろ!」
弁慶「ありゃあ・・・待ってくれ、艦長。あいつは・・・」
甲児「うわっ、なんだ、ありゃ! 人の顔がたくさんついてやがるぞ!」
ジュン「そんな・・・まさか、生きたまま取り込まれているの!?」
ブライト「なんだと!?」
ファ「うっ・・・ひどい・・・」
ケイ「ダメだ・・・あれじゃ攻撃できないよ」
ゴウ「・・・」
ゼクス「いや、攻撃するんだ。あれを叩く」
ウッソ「待ってください! だって、あの人たち、まだ生きてるんですよ!? あの中で!」
マーベット「なんてこと・・・」
アムロ「しかし・・・どうしろというんだ!」
ケイ「なんとか・・・なんとか、あの人たちを・・・」
〔インベーダー、真ゲッターへ隣接〕
〔真ゲッターにダメージ〕

ゴウ「グウゥゥッ!」
ケイ「ゴウ、ダメッ! やめてっ!」
ガイ「くっ、このままじゃ・・・」
〔第3軍ユニット出現〕
弁慶「ありゃあ・・・」
オデロ「なんだよ、あいつは・・・」
マーベット「黒い・・・ゲッターロボ・・・?」
〔???、インベーダーへ隣接〕
ケイ「え・・・なに!?」
〔???、インベーダーへ攻撃〕
[イベント戦闘「???vsインベーダー」]
〔敵ユニット撃破〕
ミカ「きゃああああぁぁーっ!!」
ケイ「うあ・・・や、やめろぉっ!!」
カミーユ「・・・人が、人がたくさん・・・くぅ」
アムロ「くっ・・・これは・・・」
〔???、インベーダーへ隣接〕
〔???、インベーダーへ攻撃〕

[イベント戦闘「???vsインベーダー」]
〔敵ユニット撃破〕
カトル「ひどい・・・何もあそこまで・・・」
ジュン「うっ・・・」
ギュネイ「くそっ、なんだよ、なんなんだよ、この気持ち悪さは!?」
ジョッシュ「ギュネイ・・・?」
〔???、インベーダーへ隣接〕
〔???、インベーダーへ攻撃〕

[イベント戦闘「???vsインベーダー」]
さやか「やめてぇぇぇぇーっ!!」
〔???、インベーダーへ攻撃〕
[イベント戦闘「???vsインベーダー」]
クェス「いや・・・あたしの中に、人がいっぱい入ってくる!? いやだ、こんなの! あたし・・・あたし、パンクしちゃう!」
ウッソ「なんで・・・なんでなんですか!? あの中には、あの中には、まだ人が生きていたのに!」
ヒルデ「ひどすぎる・・・」
ケイ「何か、何か手があったかもしれないだろ!? なんとかいえよ!」
〔???、マップ端へ移動〕
〔第3軍ユニット離脱〕

ケイ「く・・・ちくしょう・・・ちくしょう!!」
ブライト「いったい、あいつは・・・」
弁慶(まさか・・・いや、そんなはずはねぇ。あれが、あいつであるはずがねぇんだ)
ゼクス「・・・ともあれ、これで終わったようだな」
ブライト「あ、ああ・・・みんな、帰還してくれ」
タケル(!? なんだ。何か・・・くる! 危険なものがくる!)
〔警報〕
ベルトーチカ「艦長!」
ブライト「なんだ、何がくる!?」
〔敵ユニット出現〕
〔ルイーナ襲来〕
〔敵ユニット出現〕

アクイラ「俺を呼んだのは、この人間たちの苦悶の叫びか」
鉄也「あれは・・・まさか、奴らか!?」
甲児「ああ・・・鉄也さん。あのヤロウじゃないが、間違いないぜ!」
アムロ「なんだ、あれは敵なのか?」
鉄也「そうだ。あれが、“ルイーナ”だ」
ブライト「なんだと、あれが・・・?」
アクイラ「感じるぞ、憎悪を。お前たちの・・・その憎しみ。その怒り。その苦しみ。その悲しみ。そして恐怖。死の絶叫までも、すべてを我らの糧とせん」
鉄也「貴様・・・奴の、イグニスの仲間だな!?」
アクイラ「俺の名は、アクイラ。そうか、イグニスを破った人間がいると聞いていたが、お前たちか。面白い」
ゼクス「貴様たちが、地球を・・・。アクイラとやら。貴様たちは何者だ! 目的はなんだ!」
アクイラ「・・・“破滅”」
アムロ「何だって?」
アクイラ「我らは“破滅”をその名を持つものにして、すべてに絶望の果ての滅びを与えるもの」
アムロ(く・・・これは・・・!?)
ウッソ(なんだろう・・・すごく嫌な感じがする・・・)
ジョッシュ(く・・・なんだ、機体がおかしい。くそ、いったい、なんだっていうんだ)
剣人「なんでぇ、わけのわかんねぇこといいやがって! 全部まとめて、ぶっ潰してやらぁ!」
甲児「ああ、オレたちがいるかぎり、てめぇなんかに好きにはさせないぜ!」
アクイラ「その意志・・・人が力の糧とするもの。人がよりどころとするものか。ならばそれを、この俺がうち砕いてみせよう」
ブライト「くっ、迎撃しろ!」

<敵5機以下or敵増援1の次PP・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
ひかる「大介さん、本当にいいの?」
デューク「ああ・・・彼らに間違いない」
ベルトーチカ「艦長、未確認機から通信です」
デューク「君たちはブルー・スウェアか」
ブライト「そうだ。そちらは、何だ?」
デューク「僕は、デューク・フリード。エリオスのアール博士から、君たちがギシン星間帝国と戦っていると聞き、合流するためにやってきた」
ブライト「アール博士? 我々の味方だというのか?」
デューク「そうだ」
ブライト「しかし、今は戦闘中だ」
デューク「ともに、戦わせてもらう」
ブライト「・・・了解した。よろしく頼む」
甲児「この声・・・まさか大介さんか!?」
デューク「君は・・・甲児くんか」
甲児「やっぱり、大介さんか。いったい何だって、そんな格好で、そんなロボットに乗ってるんだ!?」
デューク「甲児くん、話は後だ」
甲児「あ、ああ、いけねぇ、そうだった」

<ジョッシュvsアクイラ>
ジョッシュ「くっ、こいつが・・・!」
アクイラ「・・・コントロールシステムが過負荷だと? だが貴様ごときを相手に、この程度の異常など、問題にはならん」

<甲児vsアクイラ>
甲児「このヤロウ! 覚悟しやがれ!」
アクイラ「そうだ、もっとあがけ!」

<鉄也vsアクイラ>
鉄也「いくぞ! お前は絶対に逃さん!」
アクイラ「いいぞ、その力、もっと見せてみろ」

<アクイラ撃破orHP20%以下・勝利条件達成>
アクイラ「・・・なるほど、イグニスを破るだけのことはある。よかろう、今回は俺の敗北だ。お前たちとは、またいずれまみえることだろう。俺は5人のメリオルエッセが1人、遊撃軍総司令アクイラ。この名を、その憎悪とともに、心に刻むがいい」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
ゼクス「退いた・・・か。あれが、ルイーナ・・・」
デュオ「なんてこった。こうもやっかいな敵ばっかじゃ、どうしようもないぜ」
五飛「うん、臆したか。奴らもまた悪ならば、どこまでも戦うだけのこと」
ブライト「まぁ、いい。とにかく全員帰還してくれ」
ジョッシュ(“破滅”・・・ルイーナ、か・・・)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ラー・カイラム
作戦室
甲児「そうだったのか。まさか、大介さんがデューク・フリードだなんて異星人だったなんて。ちょっと違うなとは思ってたけど、なんだかだまされた気分だぜ」
大介「すまなかった、甲児くん。本当は、戦いたくはなかった。グレンダイザーを動かさずにすめばいいと思っていた」
鉄也「だが、インベーダーやルイーナと戦ったといったな。いまさら、なぜだ」
大介「いまは、僕も1人の地球人のつもりだ。だからこそ、あの異変の後の地球の状態を、見て見ぬフリはできなかった。そんなとき、アール博士から接触を受けたんだ」
甲児「ああ・・・びっくりしたけど、心強いぜ」
弁慶「まったく、博士よ、こういうことはもっと早くいってくれねぇか」
〔モニターの開閉音〕
アール「いや、すまんな。連絡が遅れてしまったようだ」
剣人「なんだよ。じいさん、しっかりしてくれよな」
アール「は、申し訳ございません、若」
ブライト「なるほど、博士の話に間違いはないようだな」
アール「そうとも、さらにいえば、彼はフリード星の王子なのだ。ギシン星間帝国に滅ぼされた、若と同じ境遇の者と死ってな。ともに憎むべきギシンを倒さんと・・・」
アムロ「滅ぼされたフリード星の守り神・・・グレンダイザーか」
弾児「ひゅ~、また王子さまかい。剣人、仲間ができてよかったじゃねぇか」
剣人「うるせぇ、弾児」
アール「もっとも、単一惑星国家と、我らエリオス帝国を比べるわけにはいかんがな」
ケイ「ちょっと、そんないい方ってないんじゃないの!?」
大介「いいんだ、僕は気にしていない。ありがとう」
ケイ「そお? ならいいんだけど」
ゼクス「そちらの女性は地球人だといったな?」
ひかる「はい、牧葉ひかると申します」
大介「止めたのですが、彼女も地球のために戦いたいと。同行を許可してもらえるでしょうか」
ブライト「そういう事情なら、むろん君たち2人を歓迎しよう」
大介「ありがとうございます」
アール「それとだ。例のデータだが、とんでもないことがわかった」
ケンジ「解読できたのですか?」
アール「うむ。あれは、間違いなくギシン星間帝国のものだ。そのガイヤーと呼ばれるロボットは、マーズというギシン星人の脳波に反応する。反陽子エネルギーで動くが、同時にそれは反陽子爆弾でもある。地球近辺で爆発したら、地球など跡形もなく吹き飛んでしまうほどのものだ」
デュオ「な・・・なんだってぇっ!?」
マーベット「本当なんですか、それは」
アール「間違いない。しかも、その爆弾も、マーズの脳波でコントロールされ、いつでも爆破が可能なのだ」
ナオト「あれを動かしていたのは、タケルだ。ギシン星人のマーズってのは、タケルのことなんじゃないのか!?」
ノイン「ああ、状況を考えれば、そうと判断するほかないな」
アキラ「あいつ、やっぱり敵のスパイだったんだ!」
大介「ギシン星人がいるのか!?」
ミカ「アキラ、バカなこといわないで。もしもタケルが異星人だったとしても、あたしたちの仲間だわ」
カミーユ「ああ、タケルが敵に協力したり、地球を破壊するとは、思えないな」
ウッソ「そうですね。でも、だったら安心なんじゃないですか?」
アール「ところが、なんたること! ガイヤーはマーズが死ぬと、即座に爆発するようになっておるのだ」
ブライト「なんだと!?」
弁慶「案の定、やっかいなことになっちまったな」
アムロ「鉄也、タケルを連れてきてくれないか」
鉄也「ああ、わかった」

ラー・カイラム
作戦室
タケル「・・・それだけです。それ以外のことは、本当に何も知らないんです」
ブライト「ズール・・・ギシン星間帝国皇帝か。夢で見た皇帝ズール、ギシン星の刺客。お前も超能力が使えるといったな?」
タケル「・・・はい。その時から・・・」
大介「ズール皇帝は信じられないくらい強大な超能力を持つ、といわれています。彼の話は嘘ではないかもしれません」
ブライト「ふむ・・・」
ナオト「だけど、そいつはギシン星人なんだぜ! 信用できるのかよ!?」
ミナ「ナオト、やめなさい!」
タケル「俺は・・・もしかしたら、本当にギシン星人なのかもしれない。だけど、俺の心はとうに地球人だ!」
アキラ「地球人が超能力なんか使うものか!」
タケル「みんな、どうしたんだ!? 俺たちは仲間じゃないのか!?」
ナオト「俺はギシン星人の仲間なんて、もった覚えはないね」
アムロ「ナオト、よせ」
甲児「そうだぜ。すべて事実なら、タケルが地球なんか潰しちまえって思ったら、オレたちおしまいじゃないか」
タケル「俺は、絶対にそんなことはしない! みんな、どうして信じてくれないんだ!」
ケンジ「・・・どうします」
ゼクス「いずれにしても、彼が死ねば、それで終わりだ。コスモクラッシャーの乗員には戻せんな」
ブライト「あぁ・・・タケル、自室でも待機を命じる。拘束はしないが、監視もつけさせてもらう」
タケル「そんな・・・」
ミカ「艦長、ひどすぎます。タケルが何をしたっていうんですか。タケルはギシン星人かもしらないけど、あたしたち地球人の味方です」
弁慶「そいつは俺たちだって信じてぇ。だがな、ミカ。こいつが死ねば、終わっちまうんだ。やむをえんだろう」
ガイ「大将・・・」

ラー・カイラム
艦橋
ブライト「あなたが、クリフォード・ガイギャクス博士ですか。ジョシュアやクリアーナたちと南極にいた?」
クリフ「その通り」
マーベット「でも、OZの南極調査隊が壊滅だなんて・・・」
アムロ「ルイーナと思われる敵に襲撃されたと聞きましたが、本当ですか、博士?」
クリフ「ドクトルだ。ドクトル・クリフと呼んでくれたまえ。その質問の答えだが、イエスだ。間違いなかろう。私を含め数名が逃げのびるのが精一杯だった」
弁慶「ふん。どうやら今のところ、奴らを撃退できたのは、俺たちだけらしいな」
ノイン「ええ・・・そのようですね」
ゼクス「それで、ドクトル。南極についてはどうなのだ」
クリフ「残念ながら、エネルギー・フィールドの調査中だった。内側は確認できていない」
ゼクス「だが、あそこにいたのだろう」
クリフ「もちろんだ。しかし、事故が起きた最下層は、私の担当ではない。それはラドクリフ教授がやっていたのだ。何が起きたかなど、わからんよ」
アムロ「ラドクリフ・・・? ジョッシュの血縁者か?」
クリフ「何をいっているのだ。教授はジョッシュの父親だ。もちろん、リムの養父でもある」
ブライト「なんだと?」
クリフ「まさか、しらなかったのか?」
アムロ「あぁ・・・そのことは聞いていない。血のつながらない兄妹だろうとは思っていたが、彼らの父親が、その事故に関わっていたことはね」
クリフ「ふむ。もしかしたら、異変の原因となったかもしれない事故に父親が関わっていることで、責任を感じているのかもしれん」「ジョッシュはそういう奴だ」「それとも、知られてはそのことで責められると思ったか。あるいは両方かもしれんな」
弁慶「だが、あんたはリ・テクだろう。あんたこそ責任があるんじゃないのか」
クリフ「何をバカな。知らないことの責任などもてんよ」
ノイン「しかし、あの遺跡にいた研究者なのだろう」
クリフ「だから、なんだね? あの現象については解明に努力している。仮に私が原因をつくったのだとしても、それで責任をとって死ねとでもいうのかね?」
ノイン「いや、そういうわけではないが・・・」
クリフ「ならばそんなことに、意味はなかろう。なるほど、あの2人はその無意味な悪意を恐れたのだな。教授のことで責任を感じているがゆえに、彼らはそれが無意味だと気づかなかったのだ。ようやく得心がいった」
弁慶「そういや、俺がケイを俺の娘として育てたのも、早乙女博士の子ということで責め苦を負わないようにするためだったな・・・」
アムロ「・・・確かに、そうかもしれない」
ブライト「あぁ・・・知っていたら、彼らに詰め寄っていたかもしれんな。わかった、その話はもうやめよう」
クリフ「そうとも、それが理性ある人間の行動というものだ。あなた方がまともな人間とわかり、私も一安心だ」
ノイン「しかし、まったく責任を感じないのもどうですか。私には、あなたの方こそまともな人間とは思えません」
クリフ「別にまったく責任を感じていないわけではない。そんなことは、現状においては無意味だといっているのだ」
ノイン「しかし・・・」
クリフ「まぁ君がそう思うのも、しかたなかろう。我々のような者は、いつも周囲の無理解に苦しめられる。なに、気にすることはない。いつの時代も変わらぬ宿命と、あきらめている」
ノイン「・・・」

ラー・カイラム
士官室
ジョッシュ「・・・そうか。わかった、その件は、艦長たちにあとでちゃんと話しておく」
クリフ「そうしてくれ。彼らも、君たちの責を問うたりはするまい」
リム(リアナ)「でもさ、クリフ。そんなことしてたら、みんなに嫌われちゃうよ。クリフってばいつも正論をいうけど、いい方きついんだもん」
クリフ「効率よく嫌われるためには、正論だけを述べていればいい、という話もあったな。反論できない相手はストレスが増し、感情的になる」
ジョッシュ「わかっているなら、やめとけばいいのに」
クリフ「性分だからしかたないが、できるだけ気をつけよう。で?」
ジョッシュ「・・・ルイーナのことだ。あれは本当に、あそこと関係がないのか」
クリフ「・・・どういうことだ?」
ジョッシュ「奴らは、あの事故以前には存在が知られていなかった。気づいているはずだ、クリフ。ルイーナは“破滅”、イグニスは“火”、アクイラは“鷹”。これはラテン語だ、そうだろう? 地球人ですらほとんど知らない言葉だ。だが、学者は使うことがある。あそこの研究者たちは、知っていた」
クリフ「“レース・アルカーナ”もだ。ラドクリフ教授がつけた名だが。そう、そのことはレポートを読んだ時点で、気づいていた。つまり君はこういいたいのだろう。ルイーナという連中には、地球人が、それもあの遺跡に関連する人間が、関わっているのではないか、と」
リム(リアナ)「そんな!? アニキ、そうなの!?」
ジョッシュ「ああ・・・」
クリフ「可能性は否定できない。だが、そうであると考える理由も希薄すぎる。どのみち、遺跡を調べられないのでは、わからんことだ。今そんなことを気にしていても、何の足しにもならないぞ、ジョッシュ」
ジョッシュ「・・・わかったよ。リムのことはどうなんだ」
クリフ「あの機体には“シュンパティア”・・・これもラテン語だが、そう呼ばれるシステムがある。調べてみたのだが、そのせいという可能性はある」
リム(リアナ)「そんな・・・」
ジョッシュ「どんなシステムなんだ」
クリフ「精神に関わるものと私は考えている。機体に相性があるのは、そのためだ。現在は操作系の補助として、仮に組み込んではいるが・・・」
ジョッシュ「詳しいことは、わからない」
クリフ「そうだ。心配なら、乗るのはやめておくか、リム?」
リム(クリス)(・・・どうしよう、リアナ)
リム(リアナ)(アタシは、今はあの子が必要だと思う。クリスは?)
リム(クリス)(うん・・・ここまできたら、いまさらもう関係ありませんなんて、できないわ)
リム(リアナ)(もう少し、様子をみてみよう)
リム(クリス)(うん、わかった)
リム(リアナ)「・・・クリスとも話したけど、今は、あの子が必要だと思う。乗るわ、アタシたち」
ジョッシュ「リム・・・」
リム(リアナ)「大丈夫。最近はあまり変わりがないし。心配しないで、アニキ。もしなんかあったら、乗るのはやめて、相談するから」
ジョッシュ「・・・わかった」
クリフ「私の方でも、君たちの機体はむろん調べておく。何かわかったら、教えよう」
ジョッシュ「ああ・・・頼む、クリフ」

?????
コーウェン「どう思う、スティンガーくん。あの連中、それに、あの黒いゲッターロボ」
スティンガー「あいつら、増えて宇宙から戻ってきたね。それに、あのゲッターの乱暴ぶり。やっぱり、奴しかいないんじゃないかな」
コーウェン「奴は容易ならざる相手。ブルー・スウェアとやらと、まとめて始末すべきだ。ね、そう思うよね、スティンガーくん」
スティンガー「う、うん、そうだね、コーウェンくん。あいつらがいると、ろくなことにならないよね」
早乙女「真ドラゴンを制するものは、地球を、いや宇宙を制するのだ。我らの勝利の日のために、真の地球最後の序曲をかなでるために、奴らには、大いなるいけにえになってもらおうではないか。フハッ、フハハハハハーッ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


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