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デザイア


サブタイトル
「デザイア」


【シナリオデモ1開始】
バトル7
作戦室
マックス「それで、状況はどうなのだ」
レディ「はい。現在までの、ルイーナの侵攻による人的被害は、地上全域で、およそ・・・」

バトル7
作戦室
ミリア「まさか、そんなに・・・!?」
ブライト「くっ、なんということだ・・・」
マックス「・・・だが、このままではそれどころでは済まなくなる。なんとしても止めねばならん」
アムロ「・・・ええ」
隼人「それで特佐、避難態勢の方は」
レディ「ルイーナとの交戦は減少傾向にあり、現在OZ地上軍と宇宙軍も投入し、作業を進めさせてはいます。ですが、宇宙へは1割上げられるかどうか・・・」
エキセドル「1割。では残り9割は、万が一の際には、地球とともに・・・」
ブライト「参謀、そんなことにさせないために、我々が南極へいくのです」
隼人「だが・・・俺たちは、それを考えないわけにはいかん」
ガスコン「うむ・・・お主らには済まぬが、ことは全銀河の問題だ」
マックス「わかっている。その時は・・・ゲペルニッチが奴らごと、地球を破壊することになる」
ミリア「マックス・・・」
シャア「・・・認めたくはないが・・・やむを得まい。どのみち、我々が敗北するようなら、この地球圏に、連中を止められるだけの戦力はない」
アムロ「・・・俺たちが死ぬときは、地球も終わりということか・・・」
シャア「そうだ。だがそう簡単にあきらめるつもりはない。ゲペルニッチ、我々は南極で、具体的に何をすればいいのだ」
ゲペルニッチ「あれは、本来このような形で現れるものではない。話を聞いたかぎりでは、その装置によって、呼び込まれたと思われる。だから面倒な手段をとらざるを得なかったのだ」
トレーズ「なるほど。では・・・」
ゲペルニッチ「“ペルフェクティオ”と呼ばれる、この宇宙におけるあれの受け皿を排除し、その装置を破壊すればよい。あれが完全に侵入を果たす前に。この惑星が生き延びるためには、そのわずかな時の流れに乗る他はない」

タワー
デッキ
次郎「いっくぞぉっ! それっ!」
おちゃめ「甲児お兄ちゃん、そっちいったでちゅ!」
甲児「おう、まかせとけ! あらよっと」
シロー「あっ、田之助さん取って! お兄ちゃん、変なトコに当てたら、ボールが落ちちゃうよ!」
甲児「わ、わるい、シロー」
トン助「ブヒッ、ブヒィッ!!」
スージィ「トン助、ナイスフォロー!」
田之助「よす、取ったでよ。ほれっ」
学「わぁっ! ぼ、僕はこういうのは、苦手なんですよ」
ウォレン「よーし、今度は僕がっ!」
オデロ「いいぞ、ウォレン!」
ボス「そうはさせないってのよ。って、あ、あら~!?」
剣人「ボ、ボス、危ねぇっ!」
〔画面、振動〕
ボス「あいたたたたた」
さやか「もうボス、何やってるのよ」
ボス「す、すまねぇさやかぁ」
オデロ「へへ、今度はオレたちの勝ちだな」
剣人「ちぇっ、今のはボスのせいだぜ。もう1回だ」
おちゃめ「もう1回!」
甲児「せっかくだ、ボス、次は今晩のおかずをかけようぜ」
ボス「よぉし、兜よぉ、そういうことなら、俺も負けないわよ」
マリア「なにいってるのよ。甲児、負けちゃダメよ!」
甲児「まかせとけ、マリアちゃん!」
さやか「なによ! 剣人くん、ボス、負けたらしょうちしないわよ! 甲児くんはおかずなしにしてやるんだから!」
田之助「そ、そういえば腹へっただな」
次郎「田之助あにき、さっきパン食べたばっかりだろ」
シロー「もう、みんなすぐそれなんだから」
トマーシュ「まったく、しょうがないな」

タワー
デッキ
シャクティ「ウッソ、みんな、こんなところで何をしているの? ずいぶんにぎやかだったみたいだけど」
ウッソ「あ、シャクティ。どうしたの?」
シャクティ「カルルが起きたから、お散歩してたのよ。そろそろミルクもあげないといけないから」
おちゃめ「シャクティお姉ちゃん、カルルのミルク、おちゃめがあげまちゅ」
次郎「子供が子供にミルクやるのかよ」
おちゃめ「おちゃめもお姉さんでちゅ!」
早苗「まぁ、えらいわね」
カルルマン「だぁ、だぁ~」
スージィ「あっ、みんな見て! カルルがたっちしたよ!」
シャクティ「まぁ」
ウッソ「カルル、すごいや」
マリア「カルルもどんどん大きくなってくのね」
早苗「ええ」
スージィ「ねぇねぇ・・・終わったらさ、みんなでカサレリアで暮らそうよ」
オデロ「ああ、みんな一緒なら、にぎやかでいいよな」
剣人「そうだな・・・それもいいかもな」
田之助「畑つくって、腹一杯たべるだか」
シロー「僕、またあれが食べたいな。ほら、前にシャクティがつくってくれたやつ」
学「ああ、あれはおいしかったですね」
シャク「じゃあ、カサレリアへ戻ったら、またつくるわね」
早苗「私たちも手伝うわよ、シャクティ」
甲児「ああ・・・カサレリアに住むかどうかはわからないけど、そんときゃ、みんな一緒だ。な、ウッソ」
ウッソ「ええ・・・そうですね。でも、こんなにたくさん、家に入れるかな・・・」
さやか「ボスは外に放り出していいから、大丈夫よ、ウッソくん」
ボス「さ、さやか、そりゃないぜぇ」
剣人「いっひひひ。まあ、いいじゃねぇの。みんなで外で食べるってのも、いいもんだぜ」

タワー
デッキ
ケイ「へぇ、やるじゃない、子供たち。こんな戦いの前に、あんな風に遊んでいられるなんてさ」
シュワルツ「ガキどもは、あれでいいのさ。戦争やるためだけに、生きてるわけじゃない。オレみたいな奴と違ってな」
ジュンコ「なにいってんだか。少佐だって、そうだろ。楽しいこと思い出さないと、あたしらさ、生きてる意味なんて、なくなっちゃうんだから。そんなんで、戦いが終わった後ちゃんと男をやれるのかい」
シュワルツ「ケッ。ジュンコ、そんなことは、てめぇにいわれるこっちゃねぇってんだよ」
マーベット「でも、そうね・・・たとえ戦いが終わったって、平和はつくっていく意思をもたないと、つくれない・・・」
ゴウ「大丈夫だ。彼らは、強い。その意志が、いまと未来をつなぐ。あの男の遺志も、彼らの中にある。あんたの中の、命にも」
マーベット「・・・ありがとう、ゴウ」
ガイ「ゴウ、お前ときどき難しいこというなぁ」
竜馬「なんだお前ら、休んでたんじゃなかったのか」
ケイ「あ、親父、竜馬さん」
弁慶「こんなところでだらだらしてたら、整備の連中の邪魔だろう。おいアストナージ、ブライト艦長と隼人からだ。出発前に、これだけ終わらせとけとよ。すまんが、頼む」
アストナージ「こいつは・・・まいったな。まぁ、なんとかやりますよ。お~い、第3と第5整備班、ちょっと集まってくれ。新しいリストだ」
ジュンコ「ちょっとアストナージ、無精ひげ伸びすぎだよ」
アストナージ「こっちは忙しいんですよ、中尉。パイロットと違って、いまが自分らの戦いなんですから」
シュワルツ「違いねぇ。頼りにしてるぜ、アストナージ」
ケイ「あ、ちょっと、チェーン!」
チェーン「なによ、ケイ。用があるなら、後にして」
ケイ「あ、そういうこというんだ。いまラー・カイラムから通信があって、アムロ大尉がチェーンに戻ってくれっていってるんだけど、後にするわけ?」
チェーン「いますぐ戻るわ、決まってるでしょ! あとお願いします!」
アストナージ「お、おい!」
竜馬「フン、アムロの奴も、さっさとどっちかに決めてやりゃいいものを」
弁慶「まぁ、いろいろあるんだろうさ。それよりお前ら、ちゃんと休んどけよ。メカが万全でも、人間がへばってちゃ、意味がねぇ」
ケイ「だ~いじょうぶよぉ。あたしたちは親父と違って、まだまだ若いんだから」

バトル7
休憩室
鉄也「ジョッシュか。何か用か」
ジョッシュ「いや・・・誰か、バサラの居場所を知らないか?」
ミカ「バサラさん?」
レイ「ああ・・・バサラなら、確か上の展望室に・・・」
ミレーヌ「でもあいつ、あの変な女と一緒にいるのよ」
ビヒーダ「・・・」
ジョッシュ「いいんだ、ミレーヌ。そっちに用がある」
ガムリン「あのプロトデビルンに? どういうことだ」
ジョッシュ「ええ・・・ちょっと」
ロゼ「どうしたの、いったい」
弾児「たぶん、親父さんのことだろうぜ」
タケル「そうだな・・・そうかもしれない」
鉄也「ああ・・・」
ガムリン「ミレーヌさん、どうしました? 顔色が悪いですよ」
ミレーヌ「あたし・・・変なの。さっきから、震えが止まらなくって・・・」
レイ「ミレーヌ・・・」
ガムリン「大丈夫です、ミレーヌさん。我々は絶対に勝ちますよ。いままで私が、あなたに嘘をついたことがありましたか? 私を信用してください」
ミレーヌ「ガムリンさん・・・」
タケル「そうだよ、大尉の言うとおりさ。俺たちは、ズールにも、プロトデビルンにも、負けなかった。今度だって、何とかしてみせる。絶対に、守ってみせる」
マーグ「ああ、大丈夫だ。あのズールでさえ屈服させることの出来なかった、あなたたちのその意思の力なら、きっと」
ロゼ「ええ・・・わたしも、信じるわ。ズールを倒した、あなたたちの力を」
ミカ「そうよ。だからミレーヌさん、そんな顔しないで。またあたしたちに、歌をきかせて」
弾児「ま、そういうこった。ガキ共も、あんたの歌を聴きたがってたぜ」
ミレーヌ「あたしの・・・?」
金竜「なんだなんだ、揃いも揃ってこんなところで。こういう時は、もっとリラックスせんか」
ガムリン「隊長、その自分たちは・・・」
サリー「もう金竜大尉、行かないんですか? 私たち、あんまり時間とれないんですよ」
金竜「おう、すまんすまん。酒無しじゃムードもへったくれもないんだがな。まぁ、この際仕方がない」
美穂「おわったら、シティ7のあのお店、また連れてってくださいね」
金竜「よぉし、約束だ。こいつが終わったらな。ははははっ、じゃあな、お前ら」
弾児「やれやれ。あんたはリラックスしすぎだろうぜ、金竜さんよ」
タケル「弾児、まぁいいじゃないか」
ロゼ「上の者が余裕を見せるというのは、他の者にとってもいいことだわ」
レイ「そうだな。逆よりは、よっぽどいい」
ドッカー「お、なんだ、いまのは金竜隊長か。まったく、両手に花とは、うらやましいねぇ。そうだ、ミレーヌちゃん、今度俺とデートしてよ」
ミレーヌ「え?」
ガムリン「おい、ドッカー」
ドッカー「冗談、冗談だよ。相変わらず堅っ苦しい奴だな。おっと、こっちもいたな。どうした、いつにも増して暗い顔してるじゃないか」
鉄也「・・・」
ガムリン「鉄也・・・事情は、聞いている。気持ちは分かるが、自分を追い込むのはよせ。バサラじゃないが、それではお前の力を出し切ることはできないぞ」
鉄也「そんなことは、いわれなくても、わかっている」
ジュン「鉄也、あなたはどんな苦しみにだって戦い抜いてきたじゃない。所長のためにも、あたしたちが頑張らなきゃ」
鉄也「ああ・・・わかっている。俺の命と引き替えにしても、奴らを止めなきゃいけないってことはな」
ジュン「鉄也・・・」

バトル7
展望室
シビル「・・・」
バサラ「地球か・・・景色だけは、キレイだけどな・・・。どうした、シビル」
シビル「誰か、くる」
由唯「やっぱり、バサラが歌ってたのね」
バサラ「お前らか。なんだよ、しけた顔しやがって」
省吾「・・・オレたちが失敗すれば、この地球も、オレたちの地球と同じになっちまう。笑ってなんかいられるか」
バサラ「そんなもんかね」
由唯「省吾・・・だけど・・・」
デュオ「そいつは、あんたらしくないんじゃないか」
由唯「デュオにヒルデ・・・ラー・カイラムじゃなかったの?」
ヒルデ「ええ・・・ちょっと、気晴らしに」
デュオ「そしたら歌が聞こえたんでさ。のぞきに来たってわけだ」
省吾「デュオ・・・どういうことだ」
デュオ「地球を犠牲にしないために、俺たちは南極にいくんだぜ。俺たちがするのは全力で戦うってだけだ。切り捨てられる人間を出さないために、何が何でもやってやるってのが、いつものあんただろ」
省吾「そうか・・・そうだな、先のことまで考えることはない、か」
デュオ「ああ。俺たちは、その前にできることは全部やっちまうんだからな」
バサラ「まったく、あの無口な小僧といい、お前らは変なガキだな。おっと、また客かよ」
ジョッシュ「省吾やデュオもいたのか」
省吾「ジョッシュ」
デュオ「なんだ、あんたもかい」
バサラ「へへ、せっかくだ、なんか1曲歌ってやろうか?」
ジョッシュ「いや・・・オレは、そのプロトデビルンに、シビルに聞きたいことがあるんだ」
バサラ「シビルに?」
シビル「・・・なんだ?」
ジョッシュ「南極にいるもののことだ。ゲペルニッチがいった、取り込まれた知性体・・・その人間は、どうなるんだ」
シビル「肉体は残っても、魂は飲み込まれる。どこにも残らない」
ジョッシュ「死ぬ・・・ってことか。人としては」
シビル「そうともいえる」
省吾「ジョッシュ・・・そういや、親父さんかもしれないんだったな、そいつは」
ジョッシュ「・・・省吾。イヴに、リムを頼むと伝えておいてくれないか」
省吾「ああ・・・わかった」
ジョッシュ「頼む」
バサラ「なんだ、あいつ」
ヒルデ「大丈夫かな・・・なんだか、あれじゃ・・・」
デュオ「ま、俺たちが気にしても、しかたないぜ。さぁてヒルデ、そろそろ俺たちもラー・カイラムに戻るとしようぜ」

ラー・カイラム
艦橋
ベルトーチカ「バトル7、およびタワーより通信。準備完了。いつでも発進可能です」
アムロ「・・・いよいよだな」
シャア「ああ・・・艦長、いくとしよう」
ブライト「南極か・・・。総員に告げる、こちら艦長。これより本艦は、南極へ向けて発進する。各自、持ち場につけ」

ラー・カイラム
居住区画
カトル「ヒイロ、リリーナさんから君に、通信が入っているよ」
ヒイロ「そうか・・・」
トロワ「どうやら、目が覚めたようだな」
ノイン「お前たち、本当にリリーナさまを眠らせて、送り出したのか」
デュオ「そうでもしなきゃ、あのお嬢さんは俺たちと一緒に来ちまうだろ」
ヒルデ「けっこう無茶するもんね、彼女」
カトル「ええ、それでヒイロが、レディ・アン特佐に頼んだんです。特佐が上がる時に、リリーナさんを、一緒に宇宙へ上げてくれるように」

ラー・カイラム
居住区画
〔モニターの開閉音〕
リリーナ「ヒイロ・・・教えて。なぜ、どうしてこんなことを。私は、あなたたちの邪魔をするつもりは・・・」
ヒイロ「俺たちが失敗すれば、ゲペルニッチがすべてを消す。南極での戦いがどうなろうと、これで戦いは終わる。地球が残るか、残らないか、その違いだけだ。そして、地球がなくなったとしても、宇宙の人類は生き延びる。その先には、お前が必要だ」
リリーナ「ヒイロ・・・」
ヒイロ「俺は、お前を守ると約束した。これが、今の俺がお前にしてやれる、たった一つのことだ」
リリーナ「ヒイロ・・・だめ、だめよ! あなた、死ぬつもりで・・・。お兄さま、わたくしも、わたくしもそちらへ行かせてください!」
ゼクス「もう遅い。・・・すまんな、リリーナ。お前はそこで、すべての結果を見届けてくれ。後は、頼む」
リリーナ「おにいさま・・・ヒイロッ!!」
ゼクス「感謝する、ヒイロ・ユイオ。私は自分のことで手一杯で、リリーナのことを考えてやるのを、忘れていた」
ノイン「ゼクス・・・」
ゼクス「ノイン、君も、無理につき合うことはない。今からでもギリギリ間に合うはずだ。リリーナのもとへいってやってくれないか」
ノイン「いいえ・・・私はあなたの側を、はなれません。もう、待つのはごめんです」
ゼクス「・・・わかった」
カトル「あれでよかったのかい、ヒイロ」
ヒイロ「・・・命など安いものだ。とくに、俺のはな」
トロワ「違うな」
カトル「トロワ・・・?」
トロワ「俺たちの命は、奴らに高く売りつけてやる必要がある」
ゼクス「そういうことだ。我々は、最後の最後まで戦い抜かなくてはならん。安易な手段は選んでくれるなよ、ヒイロ」
ヒイロ「・・・」
ノイン「そういえばお前たち、五飛はどうした。ずっと姿が見えないようだが」
デュオ「さっきまで、トレーニングルームにいたけどな」
カトル「五飛なら、自室に戻ったと思います。たぶん瞑想しているんじゃないかな」

タワー
休憩室
ロジャー「ノーマン、いまどの辺りだ」
ノーマン「はい、フォークランド諸島の上空まできております」
ロジャー「そうか。ではこの1杯を味わったら、準備に取りかかるとしよう。しかし、君も物好きだな、デューク王子。ギシン星間帝国は、ズールの死によって崩壊した。プロトデビルンの協力により、最悪でも銀河の滅びは避けられる。君たちの星を再建するのに、地球がどうなろうと関係ないのではないかな」
大介「それは僕が、宇門大介でもあるからですよ、ロジャー・スミス。この第2の故郷を守れずに、フリード星の再建など考えられない。それに、ひかるさんや甲児くんたちもいる」
ひかる「大介さん・・・」
大介「だから僕は、命をかけて戦う。あなた方、地球の人々とともに」
ケンジ「君がいてくれるのは、心強いよ、大介くん」
ロジャー「なるほど。フリード星再建に際し、もし他の星々との交渉ごとが必要になった時は、いつでもいってくれたまえ。特別に必要経費のみで引き受けよう」
大介「ははっ、そうですね。そのときは、お願いします」
アキラ「しっかりロジャーさんて、ホントにいつも黒い服ばかり着てるんですね」
ナオト「ああ・・・なんというかその、縁起が悪いというか・・・なぁ」
ケンジ「おいお前たち、失礼だぞ」
ドロシー「いいのよ。この人、最低の趣味の持ち主だから」
ロジャー「おいおい、ドロシー。いきなり現れたと思ったら、それか。だいたい君は・・・」
ひかる「ねぇ、ドロシー。よかったら、一緒にノーマンさんのいれてくれた紅茶でも飲まない?」
ドロシー「ええ・・・つきあうわ。形だけでよければ、だけど」
ロジャー「やれやれ」

ラー・カイラム
展望室
B・D「では大佐」
シャア「ああ、すまなかった。メガゾーンの件は、考えておく。いずれにしても、この戦いで我々が生き延びたらの話だがな」
B・D「自ら望んで身を投じた戦いです。私は、勝つことだけを考えております」

ラー・カイラム
展望室
シャア「・・・」
アムロ「シャア・・・こんなところで、なにをしているんだ」
シャア「アムロにカミーユか。少し・・・考え事をな」
アムロ「この戦いのことか。それとも・・・その後のことか」
シャア「・・・ただ待つだけでは、人はかわらん。よい若者たちがいるといってもな。しかし、いまの地球圏は、あのゼントラン戦争以来の混乱に陥っている」
カミーユ「この戦いを切り抜けられれば、戦後の地球のコントロールは、はるかにやりやすい状況にあるってわけですか」
シャア「そうだ。だが、私はそれを、トレーズやロームフェラ財団、地球圏統一政府とやらにまかせる気はない」
アムロ「シャア・・・貴様、まだ・・・」
カミーユ「あんなことは、二度とごめんですよ。シャア・アズナブル。本当に地球のことを考えているのなら、あなたはもう一度、まともな方法でやるべきなんだ。できないとは、いわせませんよ」
シャア「ああ・・・そうだな、カミーユ」
ジュドー「あ、いたいた。カミーユさん」
カミーユ「どうしたんだ、ジュドー?」
ジュドー「どうしたじゃないでしょ。こんな時に、こんなところで何やってんのさ。ファさん、1人で泣きそうな顔してたよ」
ルー「全然フォローしてあげてないんじゃないの? ファはあたしたちと違って、こういうの向いてないのに、カミーユさんがいるからここにいるんですよ? それちゃんと、わかってるの?」
カミーユ「ああ・・・わかってる。ファにはこれから、話をしにいくところだったんだ」
ルー「ホントに? ならいいんだけど」
カミーユ「じゃ、アムロさん。僕はいきますから」
アムロ「・・・とにかく、今はこの戦いのことを考えろ、シャア。俺たちが負ければ、すべてはおしまいなんだ。余計なことを考えている余裕は、ないはずだ」
シャア「それはわかっている」
ジュドー「大佐・・・今は目の前のことだけで手一杯だろうけど、もし全部終わった後に、また戦争をやるつもりなら、今度は俺たちも止めてみせるよ。あんたの味方にはならない。それは覚えておいてくれよな」
シャア「・・・」

ラー・カイラム
休憩室
カミーユ「ファ」
ファ「あ、カミーユ・・・どうしたの」
カミーユ「いや・・・ファ、俺さ・・・すまなかったと思ってる。こんなことになってしまって・・・」
ファ「いいのよ。私が自分で選んだことだもの。一緒にこなかったら、今頃月で、きっと後悔してるから・・・」
カミーユ「・・・ありがとう、ファ。君がいてくれてよかった」
ファ「カミーユ・・・」
カミーユ「ファ・・・全部終わったらさ、フォン・ブラウンに戻る前に、2人で地球を旅行してみないか? ウッソやシャクティにも、一度カサレリアへ来てくれって、いわれてるしさ」
ファ「うん・・・カミーユ。楽しみにしてるわ。きっとみんな・・・無事で戻ってこれるわよね・・・」
カミーユ「ああ・・・」

ラー・カイラム
上部デッキ
ギュネイ「クェス、こんなところで、寒くないか」
クェス「え? ああ、大丈夫よ。ギュネイさ・・・」
ギュネイ「なんだよ」
クェス「・・・なんでもない。ギュネイも、頑張ってよ。こんなことでさ・・・みんな死んじゃうなんて、そんなのダメなんだから。大佐には、生き残ってもらわなきゃ困るんだから」
ギュネイ「・・・大佐は、終わったらまた戦争やるかもしれないぜ」
クェス「大佐は、もうそんなことしないよ。そんな必要ないってさ、あんたにはわからないの?」
ギュネイ「・・・」
クェス「あたしは、大佐を守ってあげなきゃならないのよ。でもさ、ギュネイは、あたしを守ってくれるんでしょ?」
ギュネイ「ああ・・・クェスを守って、俺が大佐やアムロたち以上に戦えるってことを、クェスに見せてやる」

ラー・カイラム
展望室
ジョッシュ「・・・」
グラキエース「ジョシュア・・・なにをしているのだ?」
ジョッシュ「・・・祈っていた」
グラキエース「祈る?」
ジョッシュ「そう・・・信じたことのない、神に、祈ってた」
グラキエース「・・・神とは、なんだ」
ジョッシュ「・・・どこにも、存在しないもの。心の中にだけいる、役に立たない幻の全能者のことさ」
グラキエース「幻に祈って、意味があるのか?」
ジョッシュ「少なくとも、多少の気休めにはなる」
グラキエース「・・・人間は、変だ」
ジョッシュ「かもな。・・・どうしたんだ?」
グラキエース「いや・・・」
ジョッシュ「ラキ・・・やっぱり・・・」
グラキエース「え・・・?」
ジョッシュ「そうだ、これは・・・。いま・・・君が恐れているのがわかる。君の中に、恐怖があるのを、感じる。あいつが、アクイラが、いっていたように」
グラキエース「まさか・・・。これが、恐怖・・・恐れるということなのか? この、苦しさが。でも、なぜ・・・」
ジョッシュ「わからない。だけど、間違いない」
グラキエース「わたしは・・・恐れているのか。ベルフェクティオと、わたしを生み出したものと戦うことを。戦いの中で死ぬことを・・・存在の消滅を、恐れている・・・」
ジョッシュ「・・・」
グラキエース「“わたし”が消えて・・・お前と・・・ともに生きることができなくなるのが、怖い・・・。バカな、わたしは・・・」
ジョッシュ「ラキ・・・偽りでもかりそめでもない、それは本物の命と、心だ。君が、確かにオレと同じように生きている、その証だ」
グラキエース「ジョシュア・・・お前も、怖いのか?」
ジョッシュ「怖いよ・・・戦うのはいつだって。前にもいった。誰だって、死にたくはないんだ。だけど・・・やらないわけには、いかないから」
グラキエース「人間は・・・強いのだな。恐怖に抗い、なおも戦いに向かうことができるのだから」
ジョッシュ「いまは、君もだ」
グラキエース「だけど・・・もし・・・もし生き残っても・・・わたしには、この世界に居場所はない。わたしは、ベルフェクティオとともに滅びるべきなのかもしれない・・・」
ジョッシュ「オレが・・・作る。君の・・・」
グラキエース「・・・」
ギュネイ「ここにいたのか」
ジョッシュ「ギュネイじゃないか。クェスと一緒じゃなかったのか?」
ギュネイ「余計なお世話だ。・・・あれが、お前の親父かもしれないってのは、本当なのか」
ジョッシュ「・・・“ファブラ・フォレース”を開いたのは、親父だった。それを通って異次元からきたものが、最初に接触したものを取り込むなら・・・そうなる」
ギュネイ「チッ、冗談じゃない。貴様、まともに戦えるんだろうな」
ジョッシュ「オレには、親父が原因で始まったことを、終わらせる責任がある。それに、シビルがいうことが確かなら、取り込まれたのが親父だったとしても、とっくの昔に・・・あの時に、死んでいることになる。ためらう理由はない」
ギュネイ「ふん、口で言うほど割り切れてるならいいがな」
ジョッシュ「・・・それを言うためにきたのか?」
ギュネイ「いや、時間だ。他の連中は、もう待機している。急げよ」
ジョッシュ(親父・・・いま、戻るぞ、そこへ。あんたが興味本位でしでかしてしまったことのすべてに・・・ケリをつけるために)

ラー・カイラム
艦橋
ベルトーチカ「目標地点に到達しました。ルイーナのエネルギー障壁を確認。こ、これは・・・」
アムロ「なんだ・・・このモビルスーツの残骸の数は。OZ地上軍か」
〔モニターの開閉音〕
マックス「どういうことなのだ、これは」
〔モニターの開閉音〕
トレーズ「ルイーナの侵攻が開始された後、志願者を中心に障壁の突破を試みるチームが編成された。ブルー・スウェアが地球圏に帰還する前にことだ。だが・・・残念ながら、すべての試みは失敗した。これは、その勇敢なる戦士たちの、白き墓標なのだ」
ブライト「なんということだ・・・」
アムロ「・・・止められなければ・・・死んでも死にきれるものじゃないな」
ベルトーチカ「アムロ・・・そんな」
アムロ「・・・覚悟をいったまでさ」
〔モニターの開閉音〕
ゲペルニッチ「用意は整ったようだな、地球人たち」
シャア「ああ・・・そうだ、ゲペルニッチ」
ゲペルニッチ「では、これよりあのエネルギー流に穴をあけ、お前たちを送る。2時間だ。2時間以内に変化が見られなければ、失敗したものと見なし、地球の破壊を実行する。それまでに戻るがよい」
ブライト「たった・・・2時間か」
〔モニターの開閉音〕
隼人「ふん・・・なら、さっさと終わらせるとしよう」
アムロ「ゲペルニッチ、月やコロニーは・・・」
ゲペルニッチ「まかせておくがよい。お前たちのために、そのくらいはしてやろう」
シャア「では・・・始めるとしよう」
トレーズ「承知した」
隼人「再び出てくるのは、勝ったときだけ、か」
マックス「まったく、これで本当に終わりにしたいものだな」
ブライト「総員、第一戦闘配置につけ! これより、ルイーナのエネルギーフィールド内へ突入する!」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔敵ユニット出現〕
〈出撃戦艦選択〉
シャア「なんだ、これは」
隼人「バカな・・・」
ウッソ「これが、遺跡・・・遺跡だっていうんですか!?」
甲児「こいつは、でかいぜ・・・」
敷島「ふむ・・・どうやら、地下の構造物が地上へ出てきたようだな。ハハハッ、これはすごい」
カミーユ「あんな巨大なものが、地下に埋もれていたのか」
クリフ「・・・驚いたな。どうやら我々が入り込んでいたのは、ごくせまい範囲だったようだ」
シュワルツ「ケッ、そんなことはどうでもいいぜ」
竜馬「ああ・・・ようは、あの中に、ペルフェクティオとかってのがいるんだろ。とにかくそいつをぶっ飛ばせば、終わりってわけだ」
ルー「それだけ聞いてると、なんだかヤケに簡単そうに思えちゃうわ」
トレーズ「・・・ブルー・スウェアの諸君。いよいよ長い戦いに終止符をうつ時がきた。諸君、いまこの地は、戦う者のみの世界だ。その純粋さえゆえに、この戦場は美しい。我々人類の故郷、この地球を守るために、これを地球圏最後の戦いとしたい。我々が生きて再び、ここを出ることができる可能性は、決して高くない。だが・・・これは敗北の許されない戦いなのだ。持てる力のすべてを費やして戦いにむことを、期待する」
シャア「そうだな。これまで戦い続けてきた諸君にはすまないが、その力と、その命・・・ここで使い切ってもらう。これで終わりにするぞ。各機、発進しろ」
ブライト「時間がない。なんとしても、突破口を開け!」
アストナージ「整備は万全だ! 頼むぞみんな、勝ってくれよ・・・!」
〈出撃ユニット選択〉
〔ルイーナ襲来〕
イグニス「まさか・・・貴様ら、いったいどうやって。・・・まぁ、そんなことはどうでもいいか。しかし、まさか本当にくるとはな。いいぜ、ここで、ケリをつけてやる。お前たちにふさわしい墓場じゃないか。ハハハハハッ!! その死をもって、“破滅”を呼ぶがいい!」
甲児「黙れ、イグニスッ! オレたちはな、てめぇなんざ相手にしているヒマはないんだ!」
鉄也「ああ・・・さっさと片づけて、先へいかせてもらうぞ」
イグニス「フン・・・やけに威勢がいいじゃないか。どうあがいたって、無駄だよ。お前たちは、ここで死ぬ。死への恐怖と、絶望をふりまいてな。ハハハハッ!」
<戦闘開始>

<イグニス撃破>

イグニス「なんだと・・・? まさか、このオレが・・・?」
※※グラキエースが撃破の場合、セリフ追加※※
グラキエース「イグニス・・・」
イグニス「ラキ・・・お前に、やられる・・・?」
※※甲児が撃破の場合、セリフ追加※※
甲児「見たか、イグニス!今度こそ、お前も終わりだ!!」
※※鉄也が撃破の場合、セリフ追加※※
鉄也「終わりだな・・・イグニス。長かったぜ・・・俺は、ようやく貴様を・・・」


<敵全滅・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
〔ルイーナ襲来〕

アクイラ「フン・・・イグニスが敗れたか。そうだ、俺が見たかったのは、その力だ」
シュワルツ「野郎・・・きやがったな」
剣人「次はお前の番だぜ、アクイラ!」
アクイラ「フッ、待っていた、人間よ。さぁ、くるがいい。もっとあがけ。もっとお前たちの力を見せてみろ」
ケイ「あんたにいわれるまでもないわ! すぐにイグニスの後を追わせてやるわよ、覚悟しろ!」
タケル「まて、アクイラ!」
アムロ「タケル・・・?」
アクイラ「どうした・・・人間。貴様は戦えんのか」
タケル「そうじゃない。お前たちが“破滅の王”と呼ぶ存在が、すべてを滅ぼすというのなら、お前たちもまた滅びる、破滅するんだぞ! それがわからないのか!? 戦いをやめて、俺たちを通すんだ!」
アクイラ「だからだ、人間よ」
ウッソ「え・・・?」
アクイラ「だから、戦うのだ。こうしてたたかっている、これこそが、俺がこの世界に生まれてきた意味。俺に唯一敗北を与えた人間たちよ。お前たちと戦うことこそが、俺が生きているということなのだ。俺は“破滅の王”によって生み出され、死を、滅びを迎えるだろう。それが我が運命。その時まで・・・戦い続けること。それがこの俺の、ただ一つの存在理由なのだ」
ガムリン「なんだと・・・?」
マリア「そんな・・・そんなことって・・・」
アクイラ「さぁ、お前たちに残された時間は、あとわずかだ。すべての力をもって、俺と戦うがいい。もしもいま一度、この俺が敗れることあらば・・・“破滅の王”のもとへと至る道を、開いてやろう」
デュオ「なんだってぇ!?」
竜馬「フン・・・面白れぇ、やってやろうじゃねぇか!」
アクイラ「そうだ! さぁ、見せてみろ、その力を、この俺に。破滅の運命に抗う、そのお前たちの力のほどを!」

<アクイラ撃破・勝利条件達成>
アクイラ「俺の・・・敗北か・・・」
タケル「アクイラ・・・」
ゴウ「約束だ」
ケイ「そうよ、あたしたちは勝った。通してもらうわよ!」
アクイラ「フッ・・・よかろう、最深部“ファブラ・フォレース”への道を、すべて開く。ゆくがいい、人間たちよ。コンターギオとウンブラが、そして“破滅の王”がいる、最も深き場所へ」
〔カーソル、檀上中央を指定〕
〔放電音〕
〔画面、振動〕
〔檀上中央に入口出現〕

アクイラ「貴様たちが、人間の、生命体の限界を超えてなお“破滅”の力に抗えるというのならば、止められるというのならば、試してみるがいい。どこまで抗うことができるのか。ハハハッ、楽しかったぞ、人間よ! 俺はいま自らが“生きている”ことを実感している! これこそが、この俺の・・・」
グラキエース「アクイラ・・・?」
〔敵ユニット撃破〕
ウッソ「あの人・・・どうして・・・」
甲児「奴らが何考えてるかなんて、わかるもんか。さぁ、行こうぜ。オレたちには、時間がないんだ」
カミーユ「アクイラが開いた道っていうのは、どうなんです」
エキセドル「はて・・・3艦とも降下できるほどの、巨大な穴のようですなぁ。しかし、言葉どおりに受け取っても、よいものですかな」
マックス「ああ・・・ワナの可能性もある」
ゼクス「だとしても・・・他にどのような選択肢があるのいうのです」
アムロ「そうだな・・・」
トレーズ「そう・・・彼の開いた道・・・最も深き場所とやらへ、いくとしよう」
弁慶「フン・・・まるで、地の底に続く地獄門みてぇだぜ・・・」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

遺跡内部
グラキエース「・・・ジョシュア。イグニスがいる。まだ、生きている」
ジョッシュ「なんだって?」
鉄也「どうした、ジョッシュ! 急げ!」
ジョッシュ「すまない、先にいってくれ。すぐ追いかける」
鉄也「・・・わかった。遅れるなよ」

遺跡内部
グラキエース「イグニス」
イグニス「うっ・・・ラキか。ちきしょう・・・なんでこうなった。オレとお前は、同じものだったはずだ。お前だけが、オレの必要なものだった。ちきしょう・・・お前はそこにいるのに、オレだけが消えたくないぜ・・・」
グラキエース「イグニス・・・? お前・・・」
ジョッシュ「・・・」
イグニス「くそっ、人間! 貴様さえ、貴様さえいなければ、こんなことにはならなかった!! 貴様さえいなければ、オレとラキは同じものでいられた! オレは、オレは貴様が・・・くそ、なんだよ、この嫌な気分は!」
グラキエース「まさか・・・」
ジョッシュ「ああ・・・そうだ。イグニス、それがお前の憎しみだ。消えたくないという想いは、お前の悔恨、そして死への恐怖だ」
イグニス「なんだと・・・? これが・・・これがそうなのか。これが、オレたちが求め、“破滅の王”が力としてきたもの・・・。そうか・・・ハ、ハハッ、オレは、貴様が憎いのか。これが、憎悪するということなのか」
グラキエース「だめだ・・・それでは、お前がペルフェクティオに・・・」
イグニス「・・・もう遅い。“破滅の王”の手はオレをとらえた」
グラキエース「イグニス・・・」
イグニス「変だな・・・お前から、悲しみの波動を感じるぜ」
グラキエース「ああ・・・ああ、そうだ。わたしは悲しい。お前が消えてしまう、お前が死んでしまうことが、悲しい。確かに、わたしとお前は、同じものだったのだから・・・」
イグニス「ラキ・・・」
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

グラキエース「イグニスッ!! くっ・・・」
ジョッシュ「・・・いこう。みんなに追いつかなくては。ペルフェクティオを・・・奴の進入を、とめるんだ」(親父・・・いま、いくぞ。あんたが開いた、“ファブラ・フォレース”に・・・)
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現〕
〈出撃戦艦選択〉
隼人「どうやら、ここが終点のようだな」
ロジャー「これはすごい・・・」
敷島「なるほど、ここがそうか。ははっ、実に興味深い」
ブライト「そうなのか、グラキエース」
グラキエース「わからない・・・わたしは、ここに来たことはない。だけど、間違いない。このどこかに、ペルフェクティオがいる。その波動を感じる」
千葉「確かに・・・どうやらここには、負の想念のエネルギーが集積しているようです。歌エネルギー探知機を改造したこのモニター装置に、強い反応が現れています」
ミリア「マックス、もう時間がほとんど残っていないわよ」
マックス「そのようだな。一気に叩くしかない」
アムロ「・・・みんな、いくぞ! 俺たちで、なんとしても止めるんだ! ジョッシュ、ここは君にも出てもらう、いいな!」
ジョッシュ「了解!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
ジョッシュ「ここが・・・親父のいた場所・・・。あの日・・・オレが来るはずだった場所・・・」
鉄也「・・・勝手に死ぬなよ、ジョッシュ。お前は、生きのびて、責任を果たせ」
ジョッシュ「・・・その言葉、そっくり返してやる」
鉄也「俺は・・・戦士だ。“敵”を倒せれば、それでいい。後のことなど・・・」
ジョッシュ「鉄也・・・」
ギュネイ「意識を散らすなよ、お前たち。集中しろ。このプレッシャー・・・奴らがくるぞ」
〔ルイーナ襲来〕
コンターギオ「ククククッ、これはこれは。ずいぶんとしぶとい人間たちだ。まだ生きていたのか。これほど早く、ここまで降りてくるとは・・・アクイラか。クククッ、余計なことを」
ウンブラ「だが人よ・・・その短き旅路もここで終わる。狂おしき絶望と、耐え難き恐怖の中で。さぁ・・・お前たちのその血を。魂が凍りつくほどの、憎悪の叫びを。そしてその死を・・・ワタシに・・・」
ウッソ「僕たちは、お前たちを倒して、止めてみせる!」
コンターギオ「クククククッ、人間ごときに、止められはせぬ。自ら“破滅の王”の最初の贄となりにきただけのこと。まぁよい。あっさりあきらめてしまうよりも、無駄なあがきを続けるほど、より絶望は深くなろうというもの」
ウンブラ「滅びを定めされし者たちよ・・・闇の中を歩め」
シャア「全機、全力で敵を排除しろ! あれを破壊するぞ!」
<戦闘開始>

<敵5機以下・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕

<敵5機以下・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕

<敵5機以下・敵増援3出現>
〔敵ユニット出現〕

<コンターギオHP30%以下>
〔コンターギオ、HP回復〕
コンターギオ「アクイラたちを倒した力は、認めよう。だが、この程度では私を滅することはできぬぞ。この地であれば、なおのことだ。クククククッ!」

<ウンブラHP30%以下>
〔ウンブラ、HP回復〕
ウンブラ「死した人間たち、その暗き力よ、ワタシに・・・」

<コンターギオ撃破>
コンターギオ「クッ・・・ククククッ! 信じられぬが・・・どうやら、先に滅びるのは、私らしいな。だが・・・無駄なこと。“破滅の王”には抗えぬ。ククククッ、お前たちに、生き延びる術はないのだ。ククククッ!!」

<ウンブラ撃破>
ウンブラ「これが、ワタシの血・・・ワタシの、滅びか・・・」

<コンターギオ&ウンブラ撃破・敵増援4出現>
アムロ「やったのか・・・ウンブラと、コンターギオを」
マックス「よし、これでいけるな。各機、“ファブラ・フォレース”の破壊に向かえ!」
タケル「いけないッ!」
ケンジ「どうした、タケル!?」
カミーユ「うっ・・・」
ウッソ「これ・・・悲鳴・・・? 人のうめき声なの・・・?」
シャア「なんだ・・・この強烈なプレッシャーは!?」
〔画面、フラッシュ〕
〔敵ユニット出現〕

ペルフェクティオ「・・・」
ジュドー「あいつだ・・・このプレッシャーは、あいつが・・・」
省吾「ジュドー、じゃ、あいつが、そうなのか・・・?」
トロワ「どうやら、そのようだな」
ヒイロ「ああ・・・間違いない。あれが・・・」
ノイン「ペルフェクティオか」
ケイ「あいつが、“破滅の王”・・・?」
竜馬「へっ、ついにでやがったな!」
ペルフェクティオ「ペルフェクティオとは、我が宿りしかりそめの、この体の名。我は破滅、我は渾沌・・・すべてをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限の原初の闇へと戻し続けるもの・・・」
アムロ「くっ・・・化け物め・・・」
剣人「くそ・・・冗談じゃないぜ! よその世界からきたてめぇに、オレたちの世界を滅ぼされてたまるか!」
クリフ(・・・若い・・・若いが、あれは・・・ジョシュアによく似ている。あの体は・・・やはり教授か)
ジョッシュ(親父・・・なのか。やっぱり・・・)
ペルフェクティオ「我はすべての宇宙とともに存在するもの。この肉体と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。この世界が破滅へと導かれる時がきた」
〔画面、発光〕
隼人「なんだ・・・この息苦しさは・・・」
シャア「私が冷や汗をかく・・・? くっ、恐ろしいほどのプレッシャーだ。だが、まだだ、まだ終わらん! 本当のあれは、まだ“ファブラ・フォレース”の向こう側にいるはずだ。なんとしてもペルフェクティオを倒し、あれを破壊しなければならんのだ!」
ブライト「くっ、全機、攻撃しろ! あれを倒さない限り、我々にも、地球にも、未来はない!」

<ペルフェクティオ撃破(1回目)・敵増援5出現>
ケイ「や・・・やった!?」
〔画面、フラッシュ〕
〔敵ユニット出現〕

竜馬「な・・・無傷だと!?」
鉄也「くそ、そんなバカな・・・」
ペルフェクティオ「無駄だ・・・我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは、できぬ」
〔敵ユニット出現〕
デュオ「じょ、冗談じゃないぜ・・・この程度のことで・・・」
ペルフェクティオ「終わりだ。お前たちに与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」
〔画面、発光〕
さやか「な、なに・・・」
マーベット「これは・・・うぅっ・・・」
ロジャー「なんだ・・・手がふるえている・・・? まさか、怯えている・・・この私が、怯えているのか」
ドロシー「ロジャー、どうしたの?」
ロジャー「こ、これは生理反応でしかない。理性で克服できるはずだ。こんな、こんなことは・・・」
ファ「だ、だめ・・・」
省吾「う・・・あぁ・・・く、くそ、なんだよ・・・」
エキセドル「う、うぅ・・・この喚起される感情は・・・名状しがたき恐怖とでもいいますかなぁ・・・おぉぉぉ・・・」
オデロ「な、なんだよ・・・これ。う、動けないぜ・・・」
マリア「嫌・・・嫌だ、誰か・・・やめて、誰か、助けてよ!」
デューク「マリア・・・く、なぜ、こんなことが・・・」
ルー「もう・・・無理よ・・・あんなの相手に、勝てるわけ・・・ない・・・」
甲児「死ぬ・・・死ぬのか、オレたち・・・ここで・・・」
ミレーヌ「嫌ぁ・・・死にたくない、死にたくないよぉ・・・」
ガムリン「ミ、ミレーヌさん・・・くっ・・・」
ミカ「ウソ・・・どうして・・・」
カミーユ「駄目なのか・・・俺たちじゃ・・・」
シャア「く・・・バカな、この私が恐怖しているというのか!? あの存在に!? ええい、動け、なぜ体が動かん!」
ボス「も、もう・・・ダメだぁ・・・」
ケイ「勝てっこないじゃない・・・こんな奴に・・・」
ゴウ「ケ、ケイ・・・だめだ、それでは・・・」
ミリア「あ・・・アァ・・・」
ヒイロ「くっ・・・」
カトル「ヒ、ヒイロ・・・? 死をいとわぬ者すらも呪縛する、それほどの・・・魂の、破滅・・・。なんて圧倒的な、恐怖・・・」
五飛「くっ、認めんぞ・・・この俺が、恐怖で身動きがとれんなどと・・・くそぉっ!」
マックス「あきらめたら終わりだと、わかっている・・・なのに、戦えないのか・・・私は・・・」
クェス「アァ・・・大佐、大佐、どこ!? 助けてよぉっ! いやぁーっ!!」
アムロ「これが・・・破滅の、力だというのか、これが・・・くっ」
ゼクス「バカな・・・こんな、まやかしなどで・・・うおぉぉっ!」
ペル「感じるぞ・・・お前たちの、叫びを。絶望の果てに滅びを迎え・・・我の力となれ、人という名の生命体よ」
〔ペルフェクティオ、気力上昇〕
〔画面、発光〕

ジョッシュ「く・・・なんだ・・・」
学「ド・・・ドクトル、あれは・・・」
〔“レース・アルカーナ”動作音〕
クリフ「う・・・“レース・アルカーナ”か。・・・いや、これは“シュンパティア”もか・・・なんだ、何が起きている。なんだ、この出力は。こんなことは、これまで・・・」
〔ジョッシュに爆発〕
〔画面、振動〕

ジョッシュ「ぐ・・・うぅ、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!」
クリフ「よせ、ジョッシュ、システムをカットしなければ、お前が・・・“シュンパティア”だけでもカットするんだ」
ジョッシュ「ダ、ダメだ・・・これは、暴走して・・・」
〔“レース・アルカーナ”動作音〕
グラキエース「ジョシュアッ!? う、動く・・・?」
〔グラキエース、ジョッシュへ隣接〕
ラキ「ジョシュア、ジョシュアッ!」
助手「ラ、ラキか・・・? 離れろ、君も・・・うくぅ・・・があぁぁぁーっ!!」
〔“レース・アルカーナ”動作音〕
ラキ「くぅっ・・・なんだ、この機体も・・・うぅぅぅっ」
クリフ「に、2機のシステムが・・・シンクロしたのか? こ、これは・・・」
〔画面、発光〕
ひかる「あ・・・光・・・?」
ウッソ「これ・・・祈り・・・シャクティが、祈ってる・・・?」
弁慶「こ、こいつは・・・」
ロゼ「なぜ・・・何なの、これは・・・」
タケル「シャクティの祈りと・・・うた・・・?」
ジュン「ええ・・・聞こえる・・・」
ヒルデ「なんで・・・どうして歌が・・・」
ガムリン「だ、誰が歌っているんだ・・・」
省吾「この声は・・・イヴ・・・?」
ケンジ「な、なんだと・・・?」
アムロ「イヴの、歌・・・? これが・・・?」
レイ「こ、こいつは・・・」
〔BGM「秘密ください」〕
バサラ「へ・・・へへ、そうか・・・これが、イヴの歌か・・・。省吾、お前のいった通りだな。いい歌じゃねぇか」
ミレーヌ「バ・・・サラ・・・? そう・・・そうだね・・・感じる。イヴの・・・違う、そうじゃない。これは、みんなの・・・」
ビヒーダ「・・・」
バサラ「ああ、ハートにビンビン感じるぜ! 燃えてきたぜ!! うおおぉぉぉぉーっ! 俺の歌も聴けぇっ!」
グババ「キキィッ!」
〔BGM「TRY AGAIN」〕
〔画面、発光〕

ケイ「バサラ・・・?」
トロワ「なんだ・・・俺は、いったい・・・どうしていたんだ・・・」
ノイン「・・・消えている・・・? さっきまでの、あの息苦しさが・・・」
ギュネイ「あの・・・化け物のプレッシャーが、弱まったのか・・・?」
マックス「これは、いったい・・・どうしたんだ・・・」
助手「あ・・・わかるぞ・・・。感じる・・・みんなの、意思が、気力が、戻ってきた・・・みんなの、力が・・・」
〔“レース・アルカーナ”動作音〕
ジョッシュ「くっ・・・まさか…こいつが・・・」
ラキ「ジョシュア・・・?」
〔ジョッシュに爆発〕
〔画面、振動〕
〔グラキエースに爆発〕
〔画面、振動〕

カミーユ「な・・・ジョッシュ!?」
シャクティ(大丈夫です、あの人たちは、大丈夫。それよりもいまは、なすべきことが・・・)
ウッソ「シャクティ・・・? どうしたっていうの・・・?」
ハロ「ウッソ、ナニナニ、ナニガキコエル・・・? シャクティ、ドコダ?」
シャクティ(想いましょう、みなさん。心に、希望を。立ち向かう、意思を。このわたしたちの、命の、力を・・・。強く、強く・・・想うのです。あの未知のマシーンの力と、みなさんのおかげでエンジェル・ハイロゥから救われた、数万のサイキッカーの方々の祈りが、それをつなげ、つむいでくれましょう。わたしたちと、わたしたちを信じて待つ人々と、この地球圏をとりまく、すべての人々の想いを。その希望という名の“想い”があるかぎり、この、命のあるかぎり、わたしたちは負けてはいないのですから・・・)
ウッソ「そう・・・そうだね、シャクティ。・・・まだ、僕たちは生きてるんだ・・・」
弾児「ああ、そうだ、これほど単純なことはねぇ」
タケル「そう・・・信じればいいだけだ。この意思を、俺たちの想いを」
ジュンコ「そうだね・・・ただ、それだけで・・・」
デュオ「ああ、俺たちはまだ、戦えるぜ!」
隼人「フッ、俺たちが、生きているかぎりな」
マーベット「ええ・・・いま、オリファーがいったわ。あたしたちは、大丈夫だって・・・」
ロジャー「これは・・・」
ドロシー「・・・ええ、そうよイヴ。みんなの生理反応が、正常に戻っているわ。みんなの気持ちは、あたしにはわからない。でも・・・感じるの、力を・・・」
シャア「体が・・・動く」
アムロ「ああ・・・奴の呪縛が解けたんだ」
竜馬「へっ・・・ペルフェクティオとやら、どうやら、無駄だったみてぇだぜ!!」
甲児「そうだぜ! まだオレたちは、負けてねぇ!」
剣人「おう、まだまだ戦えるぜ!」 オレたちは、最後の最後まで、てめぇに抗ってみせるぜ、この化け物野郎!!」
ペル「なんだ・・・これは。我の、我の力を押しのけるだと? あり得ぬ・・・我は無限、我は永遠。滅びの宿命をもつただの生命体が、死と滅びと、負の波動のすべてによって存在し続ける我の力を退けるなど。たとえ我が、かりそめの体を通してのみ、この宇宙に存在しているとしても・・・あり得ぬ!」
ラキ「う・・・ペルフェクティオが・・・? ジョシュア、これは・・・」
助手「ああ・・・いまわかった。この遺跡に残されていた、このシステムの本当の意味。遙かな昔、最初に開かれてしまったあの扉、そこからあらわれた“破滅”という力を押し戻し、それを封じるきっかけをつくったもの・・・シャクティがいった、想いの連なり・・・その魂の共鳴・・・。仲間たちを信じ、その後ろに広がる人々の連なりを信じ、自らの未来を信じ、そして希望があると信じること。その想いの力、その命の力・・・。それが・・・それだけが、死と滅びを糧とする、“破滅”の力に抗い得る、唯一のもの・・・」
〔画面、フラッシュ〕
鉄也「いま・・・ケリをつけるぞ。俺たちのすべてをかけて、貴様をもといた世界へ、押し返してやる!!」
ブライト「よし・・・なんとしても、これを最後にするんだ! みんな・・・頼むぞ!!」

<ペルフェクティオ撃破(2回目)>
ペルフェクティオ「ぬぅ・・・この肉の身体に縛られたが故か。このかりそめの体は、もう保たぬ。だが我を退ける、この力は・・・存在を許してはならぬ・・・」
〔敵ユニット撃破〕
甲児「やった・・・やったぜ!」
シャア「どうやら・・・終わったな」
アムロ「ああ・・・後は、“ファブラ・フォレース”を破壊すればいい」
ジョッシュ(親父・・・)
〔振動音〕
〔画面、振動〕
〔画面、明滅〕

隼人「なんだ!?」
エキセドル「これは・・・いけませんなぁ」
千葉「艦長、大変です!あの装置、“ファブラ・フォレース”から、すさまじいエネルギーを持つ何かが・・・」
マックス「なんだと!?」
シャア「チィッ、間に合わなかったというのか!?」
アムロ「くっ、早く、あれを破壊するんだ!」
〔敵ユニット出現〕
千葉「いかん! あれは本来エネルギー生命体だ。エネルギーの供給がなされるかぎり、何度でも・・・」
学「ダ、ダメです! もう間に合いません!!」
〔味方ユニット出現〕
トレーズ「私が・・・時間をつくる」
〔トレーズにダメージ〕
〔画面、振動〕

アムロ「な・・・トレーズ!? よせ、やめろ!!」
トレーズ「私の戦いは、とうに終わっていた。諸君・・・後は頼む。これからの地球圏を、人類の未来を。ミリアルド・・・先にいっているぞ・・・」
〔味方ユニット撃破〕
〔敵ユニット撃破〕

ゼクス「トレェェェェズッ!!」
〔振動音〕
〔“ファブラ・フォレース”に爆発〕
〔画面、振動〕
〔画面、明滅〕

五飛「トレーズ、貴様・・・貴様ぁっ! 俺との約束はどうなった! 貴様は、俺と決着を・・・くっそぉ!」
敷島「おぉっ! エネルギーの流入が、弱まったぞ! ハハハッ、いまだ、いま破壊するのだ!」
シャア「トレーズ・・・。全機、急げ! 残るすべての力で、あの古代機械、“ファブラ・フォレース”を破壊する! これで、終わらせるぞ! 攻撃を開始しろ!」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

宇宙要塞バルジ
司令室
イヴ「ええ・・・トレーズ総帥は、ご自身を犠牲にして、異次元とのゲートを破壊する時間をつくられたと聞いています」
レディ「やはり、そうですか・・・。でも、これで・・・終わったのですね・・・これで・・・」(トレーズ様・・・)
リリーナ「レディさん・・・」
レディ「・・・すべてが終わるまではと思っておりました。今が、その時でしょう。これを」
リリーナ「え? 拳銃など、私にどうしろというのですか?」
レディ「あのクーデターの折り、貴女の育ての親である、旧統合政府のドーリアン外務次官を暗殺させたのは、この私です」
リリーナ「あなたが、お父様を・・・!? そんな・・・」
レディ「見ての通り、魂の抜け殻ですが、どうぞお父上のご無念をお晴らしください」
リリーナ「いいえ・・・もう、そのようなことは、すべて終わりにしましょう。あなたは、これからの地球圏に、必要な方なのですから」
レディ「・・・はい」

南極
〔振動音〕
〔画面、振動〕

カミーユ「遺跡が・・・沈む・・・」
〔振動音〕
〔画面、振動〕

ウッソ「これで・・・終わったんですよね・・・」
ジュドー「ああ、終わった」
甲児「勝ったんだな・・・オレたち」
ケイ「ホントに? ホントにこれで終わりなのかな・・・」
ゴウ「ああ・・・」
大介「本当に、これで終わりだ。もう、あれがこちらへ出てくることはない」
鉄也「ああ・・・俺たちは、地球を守ったんだ」
タケル「違うよ。俺たちは、この宇宙の平和を、守ったんだ」
ロゼ「ええ・・・ズールの支配をうち破り、地球だけではなく、多くの星々に、あなた方は希望を与えてくれたわ」
マーグ「そう思う。地球の人たちの力がなければ、こうはならなかった。それは確かだ」
タケル「そうだね・・・兄さん」
甲児「ただ、みんな必死でやってきただけだけどな。改めていわれると、オレたち、すげぇことやってきたんだなぁ」
カミーユ「そう思うよ。本当に・・・」

南極
ミリア「ゲペルニッチは、もう少しで地球を破壊していたそうよ」
マックス「そうか・・・ギリギリだったな」
アムロ「ええ。あのとき・・・あのトレーズの行動がなければ、間に合ったかどうか・・・」
シャア「そうだな・・・それは、認めねばならん。あれが・・・あの男なりの、決着のつけ方だったのだろう」
ロジャー「かもしれません。私が彼との交渉をしたとき、彼はいっていました。自分の戦いはすでに終わっているが、人類の戦いという行為に、答えを見つけなければならない、と。彼はこの長い戦いの中で、それを見つけたのでしょう」
ゼクス(・・・トレーズ)

南極
剣人「しっかし、あれはまいったよなぁ。とんでもねぇ奴だったぜ」
甲児「いやぁ、あん時は、どうかしてたぜ。ホントにもうダメだとしか思えなくてさ」
カトル「ええ・・・でも、僕たちの意思が、あれを退けたんです。災厄のつまったパンドラの箱から、最後に出で人々を絶望から救ったもの・・・希望という想いが」
ヒイロ「ああ・・・だが、俺たちの戦争は、まだ終わってはいない」
五飛「そうだ。この戦いの果てに成り立つ、平和という名の正義が本当に正しいのか・・・俺たちは、見極めなくてはならん」
弾児「結局、お前らもかわらねぇな、まったくよ」
ガムリン「はは、そうだな。バサラ・・・お前の歌にも、また助けられたな」
バサラ「へへっ、別に、どうだっていいじゃねぇか。そんなことは。俺は、気持ちよく歌えただけで満足だぜ。省吾、イヴにいっといてくれよ。いい歌だったってな」
省吾「わかった、伝えておくよ。イヴもきっと、喜ぶぜ。オレたちは・・・同じことを繰り返さずに、すんだんだ・・・」

南極
ロジャー「ともあれ、これでこの星の危機は去ったというわけです。ノーマン、用意をしてくれ。久しぶりに、我が家へ帰るとしよう」
ノーマン「はい、ロジャーさま」
マックス「そうだな・・・この先のことも考えねばならん。我々も一度、サイド3へ戻るとしよう」
ミリア「シティの仕事がたまりすぎて、私のデスクは書類でうまっているわね、きっと」
隼人「月やコロニーはともかく、地上は荒れ果てている。なんとかしなければならん」
シャア「まずはレディ・アンを呼び戻し、後始末から始めなければな。財団にも、全面的に協力させねばならん」
アムロ「ああ・・・大変なのは、これからだ」

南極
鉄也「・・・終わったな、ジョッシュ」
ジョッシュ「ああ・・・終わった。お互い、生き残ったな」
鉄也「ああ・・・生き残った。・・・どうするつもりだ、これから」
ジョッシュ「わからない・・・考えてみるよ。オレが、どうするべきなのか。いまは・・・いまはただ、少し休みたいだけだ・・・」
【シナリオエンドデモ終了】

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