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No.15
テリウス出奔

【シナリオデモ開始】
ミオ「おかえり! 早かったわね。お土産は?」
マサキ「・・・まだそんな事言ってんのか」
ショウ「例の戴冠式、予定を早めて、今から行うらしいぞ。ラ・ギアス全土に放映するらしい」
テュッティ「そんなに早く!? どういう事かしら・・・」
マサキ「注意して見ておいた方がいいな」

アナウンサー「・・・厳かな雰囲気の中、いま、ラングラン王国第288代国王、テリウス=グラン=ビルセイア様の戴冠の儀が行われようとしています」「大神官ザボト卿の即位宣言が、しじまの中にこだましています」
ザボト「・・・において、精霊の祝福とともにあり、そなたが母、ナタリア=ゾラム=ラクシュミーとそなたが父、アルザール=グラン=ビルセイアの・・・」
フェイル「!? 待て!? 今何と言った!?」
ノボス「どうなされました? 殿下?」
フェイル「今のシーンもう一度出して見てくれ!」
ノボス「わかりました」
ザボト「・・・において、精霊の祝福とともにあり、そなたが母、ナタリア=ゾラム=ラクシュミーとそなたが父、アルザール=グラン=ビルセイアの・・・」
フェイル「・・・どういう事だ? まさか・・・」
ノボス「いかがされました?」
フェイル「・・・あのテリウス・・・本物ではないかもしれん」
ノボス「な・・・なぜその様な!?」
フェイル「テリウスは私とは異母兄弟だ。彼の母はナタリア・・・世間では彼女は貴族出身となっている」
ノボス「わたくしもそう、うかがっておりますが?」
フェイル「実はそれが違うのだ。彼女はれっきとした王族だった。現在、この事を知っているのはテリウスと私ぐらいだが・・・」
ノボス「それは・・・しかしなぜそのような?」
フェイル「彼女はあの、ノーランザ家の出身なのだ」
ノボス「! ・・・呪われた一族・・・」
フェイル「それは違う! アレには隠された真相があったのだ。テリウスからその事を聞いた」「テリウスは母の出自をほこりに思っていたのだ。あのおとなしいテリウスが、一度だけ大暴れした事がある」「それが、ナタリアに関しての時だった。彼は決して母をおとしめる者を許さなかった。彼にとって母は立派な王族だったのだ」
ノボス「では先程の名乗りで『ゾラム』と呼ばれていたのはなぜです? 王族ならば『グラニア』であるはず」
フェイル「それだ。テリウスは彼の母に関しては強烈なプライドを持っている。それが・・・」
ノボス「なるほど。・・・となればあのテリウス殿下は影武者という事になりますかな」
フェイル「間違いないな・・・本物のテリウスであれば母をあのように呼ばせはせぬ」
ノボス「いかがいたしましょう? カークスに抗議されますか?」
フェイル「いや・・・証拠がない。この事実は本物のテリウスと、私しか知らんのだ」
ノボス「・・・では、セニア殿にテリウス殿下の消息の調査をお願いしましょう。セニア殿ならば何らかの情報を手に入れてくださるはず」
フェイル「うむ、頼む。事によってはカークスと一戦交えねばならんかもしれんな・・・」

セニア「・・・ってわけで、ちょっと今、調べもの中なのよ。静かにしててね」
マサキ「・・・あのカークスの野郎!! だましやがったのか!!」
セニア「静かにしてって言ってるでしょ!! 今いいとこなんだから・・・ほうら、言う事をお聞き・・・OK! よーし、いい子ねえ」「わかったわ。デリートしたアトがあったからこれに間違いないわ。テリウスはカークスの所から脱走した様ね」
マサキ「へええ、あの軟弱男がねえ。やるもんだ」
セニア「場所はブルクセン州ね。秘密裡にカークス軍の部隊がそこへ向かってる」
マサキ「ようし! 行ってテリウス殿下の首根っこを捕まえて来てやる!」
〔カーソル、ブルクセン州方面へ移動〕
フレキ「急がないと、テリウス殿下の身に何がおきるか解りませんな」
テュッティ「そうね・・・影武者を使った以上、もう本物に用はない・・・とカークスなら考えるでしょうね」
甲児「汚ねえやり口だぜ!」
チャム「あ! あっちで何か光ったよ!!」
マサキ「あそこか! 戦闘が始まったようだ」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「テリウス出奔」


【戦闘マップ開始】
〔第3軍ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ラテル「お止めなさい、テリウス殿下! それ以上抵抗されるのであれば、我々も非常手段をとります!」
テリウス「く・・・来るなっ!!」
ラテル「やれやれ・・・レスリー、影縛りの用意はできたか?」
レスリー「あと2分、いただけますか」
ラテル「1分だ」
テリウス「それ以上近づくなっ! ぼ、ぼくは本気だぞ!!」
ラテル「いいですかな、テリウス殿下。我等は殿下を無事連れて帰る事を望んでいるのです。命令では生死は問わぬといわれていますが・・・」「無論、我等はそのような事は望みません。しかし、これ以上ダダをこねられるようでしたら・・・」
ミラ「アクロス少佐!! フェイル軍のやつらです!!」
ラテル「ちっ、きやがったか。ライオネス少尉! ハムディ殿に救援要請を!」
テリウス「なんだ? 何が・・・」
レスリー「・・・影縛り、完了しました」
テリウス「えっ!? う、動けない!?」
レスリー「ムダですよ、テリウス殿下。たとえ殿下でもこの影縛りからは逃れる事はできません。おとなしくなさっていてください」
〔味方ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

〈出撃ユニット選択〉
テュッティ「あなたがたはカークス軍の部隊ですね。私はフェイル軍のテュッティ=ノールバックといいます」
ラテル「ああ、ガッデスのテュッティ殿ですな。よく存じてますよ。私はラテル=アクロス。階級は少佐です」「で、このような所にわざわざいらっしゃるとは、一体どうなされたのです?」
テュッティ「いえ、ここに用があったわけではないのです。用があるのはあの方・・・テリウス殿下です!」
テリウス「テュッティ・・・」
テュッティ「さあ、殿下、こちらへ」
ラテル「お待ちください、テュッティ殿。その方は我々にとっても重要な方。おわたしするわけにはまいりませぬ。たとえ・・・」
マサキ「たとえ殺してでも・・・か?」
テリウス「う・・・うわあああああっ!!」
〔テリウス、前進〕
マサキ「なにっ!?」
テュッティ「え!?」
レスリー「バ・・・バカな・・・影縛りを破るなど・・・いくら王族の魔力が強いとはいえ・・・人間ワザじゃない・・・」
テリウス「はあ、はあ・・・ぼくは・・・ぼくは、もういやだ!! 人の言いなりに動くのはもう・・・」
シュウ「その力・・・私があずかりましょう」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「シュウ!? 貴様、いつの間に!?」
テリウス「ク・・・クリストフ・・・」
シュウ「テリウス、あなたの力、見せていただきましたよ。それだけの力があれば、何もおびえる事はないのです。さあ、私の元へおいでなさい」
テリウス「ぼ・・・ぼくが? ぼくなんかの力が?」
シュウ「ええ、あなたのその力が必要なのです。しかし、無理強いはしません。あくまで、あなたの意志が重要です」
テリウス「・・・ぼくは今まで、いつもだれかの陰に隠れていたような気がする・・・でも・・・クリストフ、ぼくを連れて行ってくれ!」
シュウ「わかりました。おいでなさい」
マサキ「待て待て待て!! 何勝手に話を進めてやがる! テリウス、お前もお前だ! 簡単にだまされやがって!」
テリウス「マサキ、ぼくはクリストフと一緒に行く。もう、決めたんだ。ジャマしないでくれ!」
マサキ「テリウス・・・なんて暗示にかかりやすいヤツだ、まったく・・・」
シュウ「さて、そうと決まればこんな所にいつまでもいる必要はありませんね。行きましょう、テリウス」
〔シュウテリウスへ隣接〕
〔第3軍ユニット離脱〕
〔シュウ、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

マサキ「うわっ!?」
ラテル「しまった! 逃げられたか!?」
テュッティ「シュウが・・・」
マサキ「ちきしょう、あの野郎っ!! 最近は人さらいがシュミになったのかよ!!」
テュッティ「アクロス少佐・・・」
ラテル「ラテルと呼んでくださって結構です」
テュッティ「ラテル・・・どうするの?」
ラテル「しかたありません、ありのままを報告します」
ミラ「しかし! それでは少佐の・・・」
ラテル「・・・確かに、捕らえるのが無理であれば暗殺せよとの命令は出ていたが・・・やはり私にはできんよ」
レスリー「しかし、それでは偽のテリウス殿下を立てて戴冠式を行った事がおおやけになり、カークス将軍の信望も地に落ちる事になってしまいます!!」
アハマド「そうだな。それはよくない事だ」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「アハマド!! おまえ・・・カークスについたのか!?」
アハマド「そうだ。悪いのか?」
マサキ「あたりまえだっ!! あいつは蔘奪者だぞ!!」
アハマド「何? 何だって?」
マサキ「さ・ん・だ・つ・しゃ!! 力で上の地位を奪うヤツの事だ!」
アハマド「それが悪い事だというのか、マサキ? 力のあるものが、より正当な地位を望む。これは当然の権利だと思うが?」
マサキ「ぐっ・・・し、しかしだな!」
アハマド「いいか、オレはパレスチナの出身だ。戦争がどういうものか、いやと言うほど知っている」「戦争は起こってしまった以上は、一刻も早く終わらせるのが一番なのだ。そのためには、力のあるものを応援する」
テュッティ「・・・たとえそれが悪であっても?」
アハマド「アッラーの前では、一人の悪意などはたかが知れている。それにカークスはさほど悪人とは言えんよ」「貴様らの推すフェイル王子とて、オレから見れば到底善人とは思えん」
マサキ「見解の違いってやつだな・・・それでアハマド、お前さんはこれからどうするつもりなんだ?」
アハマド「おお、本来の用事を忘れてはいかんな。君達にはここで死んでもらう。口封じだよ」
マサキ「アハマド・・・てめえ・・・」
ラテル「ま、待ってくださいアハマド殿! 私が全責任をとります! ですからここは・・・」
アハマド「貴公が責任をとって死んだ所で、事実が変わるわけではないのだ! ここでカークスを失脚させては再び戦乱がおこる」「いつかはバレるにしても今は最悪だ。ならば・・・」
マサキ「上等だぜ! 魔装機ソルガディごときでサイバスターにかなうと思ってるのかよ!!!」
ミラ「やめてください!! そんな・・・」
アハマド「・・・ジャマするなら貴公も斬る!」
レスリー「ラクロス少佐、ライオネス少尉、アハマド殿のおっしゃる事はもっともです。ここはアハマド殿の指示に従いましょう」
ラテル「・・・わかりました。マサキ殿、テュッティ殿、お覚悟を!!」
マサキ「ちっ!!」
テュッティ「待って!!」
アハマド「問答無用!!」
〔敵ユニット出現〕
<戦闘開始>

<2EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
あしゅら「ふっふっふ・・・ようやくみつけたぞ、ロンド=ベルめ!! 地上でのうらみ、今度こそはらして見せるわ!」
甲児「グールだと? あしゅらか、ブロッケンか!?」

<マサキvsアハマド>
マサキ「アハマド! 容赦しねえぜ!!」
アハマド「ふん、手加減できるほどに上達したのか?」

<甲児vsあしゅら>
甲児「あしゅら男爵! お前かよ!!」
あしゅら「今度こそギャフンと言わせてやるわ!」
ミオ「ギャ・・・ギャフン? いつの時代の言葉よ! ・・・でも考えてみれば、ホントに『ギャフン』って言う人がいたら恐いと思う・・・」

<敵全滅・勝利条件達成>
テュッティ「これで・・・カークス軍との全面衝突は避けられなくなったわね・・・」
マサキ「遅かれ早かれそうなってたはずだ。今ここでぐずぐず言ってても始まらねえ、フェイル殿下に報告しとこうぜ」
ミオ「テリウス王子の事はどうするの?」
テュッティ「仕方ないわ。シュウの所にいる以上、多分安全でしょう。あの口ぶりからしてテリウス王子に危害を加える気はなさそうですからね」
マサキ「ま、何つってもテリウスはあいつのいとこだからな。・・・待てよ、そうすると、シュウのとこには王位継承者が3人も、がんくびならべてやがるのか!?」
クロ「シュウは王位継承権はニャくニャってるわよ」
マサキ「元王子だってのに変わりはねえよ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

フェイル「そうか・・・テリウスは行方不明か・・・」
テュッティ「申し訳ありません、私達の力がおよばず・・・」
フェイル「いや、それよりも問題はカークスだな。向こうもこの事を知っている以上、手をこまねいて見ているはずが・・・」
ノボス「フェイル殿下!!」
フェイル「何事だ!? 通信中だぞ!」
ノボス「カークス軍の奇襲です!!」
フェイル「奇襲!?」
マサキ「なんだ!? えらく手回しのいいこったぜ!」
フェイル「すまんが至急戻ってきてくれ。早くもカークスがしかけて来た。我々も迎撃の準備に入る。頼むぞ」
マサキ「早速行動に移したってわけかよ」
テュッティ「急ぎましょう」
【シナリオエンドデモ終了】


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