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No.36
心からの…

【シナリオデモ開始】
アークエンジェル/ブリッジ
ノイマン「『月面の穴』を抜け、月面に出ました」
ミリアリア「タングラムから通信が入っています」
カガリ「つないでくれ」
〔モニターの開く音〕
タングラム「ル=コボルが確認されました。いよいよです」「二つの地球に残された時間はわずかしかありません。急いで下さい…」「準備が…きたら…連絡を…すぐ…ル=コ…の元へ…みな…を…」
〔通信の閉じる音〕
ミリアリア「通信が途絶えました」
クリアリア「いかんな…。タングラムの存在そのものがこの世界から揺らぎ始めているようだ」
チーフ「時さえもが揺らぐ…」
フェイ「急がないと!」
ハッター軍曹「やるだけやるまでだ! 結果は後からついてくる!」
クリアリア「その通り。人事を尽くした後は天命を待つ…」「その境地にたどり着ければ私も本望だ」
カガリ「今のところ、タングラムの能力は、ル=コボルの下へ私達を移動させられる唯一の方法だ」「ル=コボルを倒す方法をタングラムの消滅前に見つけない事には…」
〔通信のコール音〕
ミリアリア「艦長! 地球から救難信号が入っています!」
マリュー「救難信号? いったいどこから?」
ミリアリア「それが…ほぼ地球全土から…」
マリュー「何ですって!?」
チャンドラ球の各地で地震や津波、異常気象が観測されています! な、なんてひどい有様だ!」
サコン「!! 何という事だ…。恐れていた事態が…」
カガリ「ミリアリア! ダンナーベースに通信を入れてくれ!」
ミリアリア「了解しました。スクリーンに出します!」
〔モニターの開く音〕
霧子「アークエンジェルかい!?」
カガリ「葵博士! 今、地球はどうなっているんだ!?」
霧子「不気味な声が響いたかと思うと…」「地震に雷、暴風雨…ありとあらゆる天災が一気に押し寄せてきた!」
影丸「その声は我々にこう言った。『我が名はル=コボル。地球時間で10日後、この星を破壊する…」「これから起きる天変地異はその前触れだと思え」「天変地異を止めたければ私を倒してみろ。ただ、お前達に私の所へ来る手段はないがな』と…」「…この声を聞き、皆絶望している。天災相手じゃ戦う事もままならんし、確かに奴がどこにいるかもわからん…!」
カガリ「場所については解決している。倒しに行こうと思えば行けるが、切り札が完成していない」
霧子「何だって?」
キラ「僕達は、邪魔大王国との決戦の後、ゲート発生装置の拡張システムを発見しました」「簡単に言えば、それを使えばル=コボルの所へ行く事ができるんです」
サコン「詳細に関しては後でデータをお送りします。イディクスについて判明した事も多いですからね」「この天変地異は、惑星破壊兵器プラネット・クライシス発動の予兆です」「そして、これは先ほどアスハ代表にお話しする予定だった、10日の余裕の話にも関係するのですが…」「過去の戦闘データ、そしてミスト君やアンジェリカ君の話から…」「天変地異が発生してから10日後、地球は滅亡します」
影丸「な…なんですと!? ル=コボルの宣言はハッタリではなかったのですか?」
サコン「天変地異が続くという事はプラネット・クライシスの発動を許すという事です」「このままでは、最終的にゲートの向こうのもう一つの地球と衝突し…」「ミスト君の話では地球は光に包まれ、消滅する事でしょう」
影丸「………」
霧子「…そして、それを止めるには、ル=コボルという奴を止めるしかない…という事か…」
サコン「ル=コボルの言う事を信じるのであれば…という条件つきになりますが…」「…ですが、考え方次第では地球が滅ぶまで10日の余裕があるという事です」
カガリ「葵博士、我々はこれから一度ダンナーベースに戻る」「ル=コボルを確実に倒す方法もわかっていない以上、我々も人命救助にあたろうと思う!」
霧子「了解した。こっちはそれまでに調査を進めておくよ」
〔通信の閉じる音〕
ゴオ「ル=コボルめ、ついに直接攻撃を仕掛けてきたか…!」
杏奈「地球は大丈夫なのかな…」
鏡「地球滅亡まで10日、か…」
美和「私達が考えても始まりません。一刻も早く地球へ向かいましょう」
レ・ミィ「ちょっと待って。私達の地球の事も心配なんだけど…」
ルージ「もしかしたら俺達の地球も、地震や津波に襲われて、苦しんでいるかもしれません!」「この前だって、幸せの時計画で大ダメージを受けてるんです。きっとみんな心が疲れきってますよ!」
ジョシュア「何とか様子だけでも確認させてください! お願いします!」
カガリ「もう一つの地球の様子か…。確かに気がかりだな…」
〔モニターの開く音〕
ルル「カガリさん。大空魔竜をもう一つの地球へ向かわせたいのですが、構わないでしょうか?」
カガリ「ルル!」
ルル「もう一つの地球の皆さんがとても心配されていて…」
カガリ「ちょうどこちらでもその話が出たところだ」「今はゲートが使えない状況だから別行動をして時間をロスするのは避けたいところだが…」
美和「もう一つの地球の方達も、故郷の事が気がかりのままでは力を出し切れないと思います」「せめて様子を見に行くだけでも…」
サコン「もし行くのであれば、ズーリ以外にも超空間通信機を置いてこようと思います」「今は、地球同士の間に巨大なゲートが開いていますから安定した通信ができるはずです」
カガリ「わかった。では、大空魔竜はもう一つの地球へ向かってくれ」「故郷の事が心配な者は、直ちに大空魔竜へ移乗するんだ」
ルージ「ありがとうございます! カガリさん!」
レ・ミィ「ルージ! 大空魔竜へ行くわよ!」
ルージ「うん!」
〔扉の開閉音〕
カガリ「よし、移乗が終了次第、アークエンジェルはダンナーベースへ戻るぞ!」

ダンナーベース/司令室
霧子「隊長、各地の様子はどうだい?」
影丸「救助チームを派遣していますがどこも手が足りない状況です」「各国のベースや関連施設の職員だけではとても避難民全員は…」
〔通信のコール音〕
小波「博士。連合軍のヘスター・ギヤロップ事務総長から通信が入っていますが…」
霧子「つないでおくれ」
〔モニターの開く音〕
ヘスター「葵博士、お久しぶりですね…」
霧子「ああ、もう二度とあんたの顔を見る事はないと思っていたけどね…それで、私に何の用だい?」
へスター「今、地球全体が危機的状況にある事はおわかりですね?」
霧子「ああ、よくわかってるさ」
へスター「連合軍では、災害に遭われた方達の救助活動を行っているのですが…」「フェストゥムとの戦いで消耗したため、手が足りない状態です」「そこであなた方に手を貸してもらいたいのですが…協力してもらえますか?」
霧子「そんな事なら喜んで協力させてもらうよ、へスター事務総長」
へスター「ありがとう、葵博士。感謝します」
霧子「こういう協力要請なら、いつだって大歓迎さ」「これまでいろいろあったけど、今は一緒に地球のために頑張ろうじゃないか」
へスター「そうですね…」
影丸「ところで、オーブやプラントには協力の要請はされたのですか?」
へスター「そ、それは…まだ…」
霧子「つまらない意地を張ってる場合じゃないだろう? 私に頭を下げたようにオーブやプラントにも…」
〔モニターの開く音〕
ユウナ「頭を下げる必要などありませんよ。僕も…いえ、オーブも喜んで協力させていただきますよ」
霧子「ユウナ・ロマ・セイラン!」
ユウナ「オーブも総力を挙げて、救援のお手伝いをさせていただきます」「地球の危機をぼんやり指をくわえて眺めていたら、カガリにどやされますからね」
へスター「セイラン代表代行…。心から感謝します」
ユウナ「しかし、オーブもこの度の数々の戦いで疲弊しきっています…」「僕達だけで手が足りるかどうか…」
ヘスター「そうですね…」
〔モニターの開く音〕
ミーア「それならば、わたくし達プラントもお手伝いいたしますわ」
ヘスター「ラ…ラクス・クライン!」
霧子(ミーアさん…。頑張ってるようだね…)
司馬「ヘスターよ…」
ヘスター「司馬博士! どうしてラクス・クラインと一緒に…!?」
司馬「ワシの事などどうでもいい! ラクスさんの申し出を受けるのか、断るのか!?」
霧子「…この期に及んで、ナチュラルだのコーディネイターだの言い出す気じゃないだろうね、ヘスター事務総長?」
ユウナ「そうですよ、事務総長。僕達は同じ地球人なんです。お互いに協力し、助け合いましょう!」「この危機を乗り越えて、未来を掴み取るんです!」
ヘスター「わ、わかりました。過去のこだわり、怨讐は忘れましょう。新たな時代を迎えるために…!」
霧子「よし。そうと決まれば行動開始だ! 私は各国のベースに連絡して、オーブや連合軍…」「プラントとの協力体制を整えるように言っておく」
ユウナ「では、僕も連絡を徹底しておきましょう」
ミーア「頑張りましょう、みなさん!」
ヘスター「皆さん、本当にありがとう。よろしくお願いします!」
〔通信の閉じる音〕
霧子「さあ、これから忙しくなるよ!」

アークエンジェル/ブリッジ
カガリ「やっと雲を抜けたか…」
宙「それにしても雲の下はひどい嵐だな…」
ミスト「肉眼じゃ、前がほとんど見えませんね…」
甲児「イディクスめ…本気で地球をメチャメチャにするつもりだな!」
一騎「これほどの嵐…竜宮島のみんなは無事なんだろうか…」
総士「竜宮島はその性質上、突然の台風に遭遇する事も考慮してある」「だから、備えは万全だ。安心しろ、一騎」
一騎「それならいいんだけど…」
カノン「だが、それも時間の問題だろう。ル=コボルを倒さない限り、いずれこちらが力尽きる」
剣司「さっと倒さねえと竜宮島以外がやべえ…!」
真矢「でも、ル=コボルを倒す方法って、まだ完成してないんですよね?」
ムウ「どうなんだ、ミスト?」
ミスト「ええ、まだ…。ル=コボルがクリスタル・ハートの生み出す精神パワーに弱い事は確実なんですが…」「今の俺達のパワーじゃ、ル=コボルを倒せるかどうか、微妙らしいんです…」
ルナマリア「ちょっと、そんな頼りない事言わないで下さいよ!」
ミスト「あ、いや、だから、確実に倒すための方法をサコン先生と一緒に研究中で…」
静流「研究中なのに、こんな所で油を売ってていいのかしら?」
ミスト「ちょっと外の様子が気になったから見に来ただけで、すぐに部屋に戻って研究を続けます!」「サコン先生がもう一つの地球に行っている間にやっとかなきゃならない課題があるんで…」「…それじゃ!」
〔扉の開閉音〕
バルトフェルド「…大丈夫なのか、あいつ…」
ゴオ「心配ありません。あいつはやる時はキッチリやる男ですから…」
ノイマン「艦長。まもなくダンナーベースに到着します」
マリュー「わかりました。ミリアリアさん、ダンナーベースに連絡を…!」
ミリアリア「了解。ダンナーベース、応答願います。こちらアークエンジェル…」
〔モニターの開く音〕
霧子「アスハ代表。戻ったようだね。こっちでもレーダーでキャッチしてるよ」
カガリ「あと数分で到着する。着陸の許可を!」
霧子「ああ、こちらの準備はできてるよ。いつでも着陸するといい…」「ところで、大空魔竜がレーダーに映っていないようだが、どうかしたのかい?」
マリュー「大空魔竜は今、もう一つの地球の様子を見に行っています」
杏奈「地球と同じように、天変地異に襲われているかもしれないからって…」「サラもゲイナー君も、ものすごく心配してたわ」
カガリ「我々は二つの地球のために戦っている。向こうの地球の状態を把握しておく必要があるからな…」
霧子「事情はわかった。こっちの地球は今、避難民の救援で大忙しだ」「手が空いている人達には手伝ってもらいたい事が山ほどある。急いで戻っておくれ!」
カガリ「了解した。ラミアス艦長、ダンナーベースへ急いでくれ!」

ダンナーベース/司令室
カガリ「何だって? ユウナがそんな事を?」
霧子「ああ。あの男もずいぶんやるもんだね。見直したよ」
カガリ「そ、そうか…」(窮地に追い込まれて、奴の中で何かが目覚めたという事かな…)
霧子「世界中の人々を救うために地球連合、オーブ、プラントが協力するなんて…」「ついこの間まで考えられなかった事だよ」
ミスト「地球に…新しい時代がやって来るという事ですね…!」
霧子「ああ、その通りだ」
美和「ところで博士、避難状況はどうなのですか?」
霧子「動き出すのが早かったおかげで救助、避難共にスムーズに進んでいます」
影丸「現在入ってきている情報ですと死亡者は出ていない模様です」
甲児「ル=コボルをやっつける方法が早いとこ見つかりゃいいんだが…」
ディアッカ「まあな…。今は死亡者が出てねえって言っても…」「いつ死人が出てもおかしくねえぜ、この状況だとよ」
ラクス「ル=コボルを倒す方法に関してはサコン先生達、研究チームに任せるよりりありません」「わたくし達は、地球の皆さんをひとりでも多く救済するために努力いたしましょう」
総士「ミストさん、あなたの責任は重大ですよ」
ミスト「わかってるさ」「今、レヴリアスのコンピュータで、クリスタル・ハートの反応値を解析中だ」「もう少しでサコン先生に言われた計算が終わるんだ。そうすれば…」
〔通信のコール音〕
桃子「超空間通信をキャッチしました! 大空魔竜からです!」
カガリ「ルル! そっちの様子はどうだ!?」
〔モニターの開く音〕
ルル「こちらもかなり大変な状況です。地震に津波、それに台風…あらゆる天災が一度に押し寄せて…」
霧子「こっちとほとんど同じ状況ってわけか…。被害の方はどうなんだ?」
ルル「家屋の倒壊などの被害はひどいものですが…」「幸いにして犠牲者は出ていないようです」
ゲイン「ロンドンも、アスハムの部下だった野郎が中心になって動き始めたらしい」
ガウリ「シベリアエリアはウルグスクのメダイユ公や、歌姫ミイヤ・ラウジンによって混乱も沈静化しつつある」
ルブル「言っとくけど、タダじゃないからね!」
ミイヤ「まあまあ、お金なんていいじゃない。お客さんがいないとあたしだって商売あがったりなんだし」
ルブル「あんたがそんなんだから、私達はやーパンの天井に乗り遅れたんでしょうがっ!」
ミイヤ「私達はヤーパンの天井より先を行かなきゃならないから、それは都合のいい事でしょう?」「そんな事よりほらほら、お客さんが待ってるし!」
霧子「…こっちの歌姫とはだいぶ雰囲気が違うね…」
ルブル「あっ、あなた今、侮ったね!? ミイヤ! 一曲歌ったげな!」
ミイヤ「だから、お客さんが待ってるんだってば!」
ガウリ「…かたじけない」
静流「シベリアエリアの人達の状況はわかったわ。エリアZiの人達はどうなの?」
ボラー「心配はいらん。我々ディガルドが責任を持って安全な場所へ誘導している」
霧子「失礼だが、あなたは…?」
ザイリン「ジーン亡き後、再編成されたディガルド公国をまとめあげている和平派のボラー少将だ。私の恩人だよ」
霧子「略式でしか挨拶できなくてすまない、ボラー少将」
ボラー「別に構わん。それよりも、エリアZiの状況報告だったな」
カルメン99「津波の方は、ミズーギィ…」「つまり、前にヤーパンの天井で拾ったキャサリンって女の王国で開発された…」「伸縮自在の繊維で街全体を覆っちゃったから、浸水被害は最小限で食い止められてるわ」
ジョシュア「この繊維、そっちの地球でも改良版が作れると思いますよ!」
カガリ「…あのふたりの研究が天変地異から向こうの地球の人を守る事になるなんてな…」「私も人を見る目の自信がついてきたぞ…!」
ピュリア「今ごろそっちの研究施設でもすげぇもんが出来あがってるかもしれないぜ!」
アスラン「しかし、思ったほど被害は出ていないようだな。よかった…」
サラ「でも、地球そのものは天変地異でひどい有様なんですよ? これって何とかならないんですか?」
影丸「今のところ、住民の安全を確保する以外、対策はない」
レ・ミィ「でも、地球が壊れちゃったら、避難する場所もなくなっちゃうわ!」
リー「まいったねぇ…。ル=コボルを倒す手立てもねえってのに…」
サコン「その事なんですが…ミスト君はいますか?」
ミスト「はい! ここにいます!」
サコン「例の計算は終わりましたか?」
ミスト「いえ、まだ。でも、先生が戻るまでには終わっていると思います」
サコン「わかりました。あの計算の答えで二つの地球人の精神波動値は…」「ル=コボルを倒すために絶対必要な数値ですからね。確実に答えをはじき出して下さい」
ミスト「はい!」
サコン「ところでカガリさん。いくつかお願いしたい事があるのですがよろしいですか?」
カガリ「ああ、何でも言ってくれ」
サコン「今、ル=コボルを倒すために必要な装置の資料を送りました」「それを竜宮島の真壁司令に頼んで、大至急、製造して欲しいのです」
一騎「これはいったい…?」
サコン「ジークフリード・システムを応用した装置です。これを全ての機体に設置してもらいます」
総士「ジークフリード・システムを応用ですって? しかも全機体に取りつけるって…」
サコン「ええ。ル=コボルとの戦いでは、パイロット全員の心を一つにする必要がありますから…」「それと…マクグリフ博士はいらっしゃいますか?」
セレーネ「はい、ここにいますが…何でしょう?」
サコン「もう一つの資料をご覧いただけますか?」
セレーネ「これは…ヴォワチュールリュミエール?」
サコン「…に近いですね。マクグリフ博士の論文を参考にしましたから…」「それの製造をお願いできませんか?」
セレーネ「ええ、もちろん。でも何に使うんです?」
サコン「これは大空魔竜に搭載します」
ミスト「大空魔竜に?」
キラ「いったい何をするつもりなんです?」
サコン「詳しい話はそちらに戻ってからします。今のような天変地異が続けば、惑星そのものにダメージが蓄積し…」「プラネット・クライシスの発動を免れても、地球へのダメージは計り知れません」「そのためにも、1日も早くシステムを完成させなければなりません。皆さん、急ぎましょう!」
カガリ「ああ、そうだな!」
ルル「これより大空魔竜はそちらに戻ります。では…」
〔通信の閉じる音〕
カガリ「よし。直ちにサコン先生に依頼された装置の製造に取りかかってくれ! マクグリフ博士、よろしくお願いします」
セレーネ「はい!」
影丸「メカニックチームはマクグリフ博士のサポートを!」
芝草「了解!」
林「任せるッス!」
さやか「お父様にも来てもらいましょう!」
甲児「ああ、そうだな!」
カガリ「それじゃ、弓教授への連絡を頼む。葵博士、竜宮島に回線をつないでもらえますか?」
霧子「了解だ。竜宮島に通信を!」
小波「はいっ!」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
真壁「…わかりました。では、直ちにこのシステムの製造に取りかかります」
行美「ジークフリード・システムを応用してパイロットの精神波をシンクロさせるシステムか…」「いったいこのシステムで何をするつもりなんだい?」
霧子「詳しい仕組みはサコン先生から聞かないとわかりませんが…」「ル=コボルを倒すために欠かせないシステムだそうです」
溝口「ル=コボルか。そちらから送られてきた報告書を見させてもらったが…」「かなりやっかいな相手のようだな」
影丸「ああ。だから、何としてもそのシステムが必要なのだ」
霧子「無理を言ってすまないが、1週間以内に完成させて欲しい。でないと地球がもたない」
真壁「了解しました。竜宮島の総力をあげて製造します」
霧子「よろしく頼むよ!」
〔通信の閉じる音〕
行美「それじゃ、さっそく取りかかる事にするかね…。こんな老体でも、まだまだ役に立つところを見せないとね!」
真壁「よろしくお願いします」
行美「保! 一緒においで!」
保「はい!」(衛…お前のためにも父さん、頑張るからな…!)
〔扉の開閉音〕
溝口「せっかくフェストゥムとも共存できる未来が見えてきた…」「あと数日で世界を終わらせるわけにはいかねえな…!」
真壁「ああ。我々も地球のためにできる限りの事をしなくてはな…」

ダンナーベース/格納庫
芝草「弓博士! これから粒子加速器の最終調整をするんですが、立ち会っていただけますか?」
弓「もちろんだ。それにしてもわずか数日でここまで完成するとは…予想以上のペースだな」
林「フル回転で頑張ってるッスからね!」
森本「一生懸命働く林さんの姿はとっても素敵ッス!」
林「も~やだ、森本ってば! 照れるじゃないッスか!」
芝草「馬鹿野郎! そんな事は作業が終わってからにしろ!」
弓「張り切ってくれるのは大歓迎だが、休息はしっかり取るんだぞ」「過労でミスをしては、元も子もないからな!」
林「了解ッス!」
芝草「じゃあ、弓博士。こちらへお願いします…」
弓「わかった」
ソル「セレーネ。大きい方の反射システムの構造計算をチェックして欲しいんだけど…」
セレーネ「いいわよ。ちょっと見せて…」
〔コンピュータの動作音〕
セレーネ「この係数を70%増しにして計算し直してみて…」「サコン先生からもらったシミュレーション値によれば…」「ヴォワチュールユニットで受け止める精神エネルギーはプロバルジョンビームよりも強力だから…」
ソル「了解。すぐに再計算するよ」「…だけど、不思議なもんだよね。僕達コーディネイターとナチュラルの技術者達が、こうして力を合わせて…」「同じ物の開発に取り組んでいるなんて…」
セレーネ「ええ、そうね。ついこの間までいがみ合い、殺し合い…」「挙げ句には相手を滅ぼそうなんて考えた事もあったのに…」
イザーク「過去形で語るのはまだ早いんじゃないか…?」
ディアッカ「そうそう。コーディネイターとナチュラルの間の溝はそう簡単には埋まらないさ」
ラクス「でも、少なくともわたくし達は、両者が理解し合い、手を携えて歩む未来も望んでいます…」
ハイネ「戦うのは侵略者相手だけで十分、ってな」
キラ「僕達にできる事は少ないかもしれないけれど、僕達は、僕達の信じる未来のために戦い続けよう…」
アスラン「ああ、そうだな…」

ダンナーベース/司令室
桃子「博士。大空魔竜から着陸要請です」
霧子「やっと戻ってきたか。すぐにゲートを開いてやりな!」
ゴオ「大空魔竜はどうして到着が遅れたんです?」
霧子「サコン先生が、出発直前に重要な事をらめいたらしい…」「それでリマンメガロポリスに立ち寄ってから、こっちに戻って来たんだ」
杏奈「リマンメガロポリスって、シベリア鉄道の本社があった街よね?」
さやか「いったい何しに行ったんです?」
霧子「シベリア鉄道がマッスル・エンジン製のレールを敷いていたから…」「それを基礎とした、より安定性の高い超空間通信システムの構築兼…」「ル=コボルを倒すためのオーバーマンの力を…」
〔モニターの開く音〕
サコン「葵博士、それに皆さん。大空魔竜が帰還したら、すぐに作戦会議をしましょう」「今後の作戦についてご説明します」
霧子「わかった。全員を召集しておく」
サコン「よろしくお願いします」
〔通信の閉じる音〕
霧子「…というわけだ。詳しい話は先生に直接聞かせてもらいな」
さやか「わかりました」
影丸「大空魔竜の到着後、直ちに作戦会議を始める! 総員を司令室に集めるんだ!」
小波「了解! 総員に告ぐ。これより作戦会議を行う。直ちに司令室に集合せよ…」

サコン「作業は順調に進んでいるようですね。これなら3日以内にはテスト運転ができそうですね…」
霧子「竜宮島からも、明日にはサンプルが完成するって報告があったよ」
サコン「それは何よりです」
カガリ「サコン先生。いったいどうやってル=コボルを倒すのか…」「製造中のシステムについて詳しく説明してもらえるか?」
サコン「わかりました。ご説明しましょう。先日、タングラムと出会った時…」「我々は惑星アトリームで、ル=コボルとレヴリアスが戦っているビジョンを見ました」「その時、レヴリアスはル=コボルの機体に単機でダメージを与える事に成功しています」
ミスト「確かに、隊長のレヴリアスのパワーはすごかった…」
サコン「ミスト君達がガズムを倒した時のパワーを10とするなら…」「隊長さんのレヴリアスのパワーはおそらく12は出ていたと思います」
ダイヤ「12も!? 隊長さんひとりで? そりゃすごいな!」
サコン「しかし、ソルヴリアス・レックスに合体していない状態で、12ものパワーを出すのはそもそも不可能なはず…」「なのに、一時的とは言えあれだけの出力を出す事ができた。それは、特定の感情を発現させていたからです」「ミスト君がイスペイルを倒した時や、アンジェリカ君が機体を暴走させた時…」「『自己犠牲』の精神が心の根底にあったはずです」
ミスト「い、言われてみれば…」
甲児「それじゃあ、死ぬ気で戦えば15くらいの力が出せるのか?」
サコン「単純に考えればそうなります」
アンジェリカ「ソルヴリアス・レックスは15の力を出せるんですか?」
サコン「ええ。15どころか、ふたり分の精神エネルギーを元にすれば30を超える力を出す事もできますよ」「言ったはずです。秘められた可能性は無限だと…」
ルージ「む、無限!?」
レ・ミィ「それなら楽勝じゃない。早く出撃して、さっさとル=コボルをやっつけましょうよ!」
ゲイン「そう簡単に言うな。ミスト達は、10の力を出すのにも命がけだったんだぜ?」
ディック「30はおろか、15…いや、12だって出せるかどうか怪しいもんだぜ…」
セイジュウロウ「…まだまだ未熟…」
ミスト「うぐっ…」
サコン「ご指摘の通りです。ですが、本当に自分の命と引き換えにしてもいいという心がけで戦えば…」「ル=コボルを倒すだけのパワーを得られる可能性があります」
ボス「なんだ、気持ちの問題かよ! 楽勝じゃねえか!」
サコン「ただ、それをやると100%死にます」
甲児「なんだって!?」
杏奈「じょ、冗談よね!? 気を和ませるための…」
サコン「…残念ですが、冗談ではないのです。仮に命を落とさずに済んだとしてもまともではいられないでしょう…」「しかも、ル=コボルを倒せたとしても完全に消滅させられる可能性は低い…」「2000年前の戦いと同じ結果になるかもしれません」
総士「…そんな作戦は認められません。そうですね、代表?」
カガリ「その通りだ」
サコン「そこで私は、ミスト君達の命を守り…」「なおかつル=コボルを確実に倒す方法を考えました…」「それが今回、マグクリフ博士と竜宮島の皆さんに造っていただいているシステムなのです」
宙「いったいどうやってル=コボルを…?」
サコン「ル=コボルの弱点は、クリスタル・ハートを起動させるような精神パワー…」「…つまり、心の根底にある他者への『愛』です」「ソルヴリアス・レックスはその精神パワーを直接照射する武装を持っています」「精神パワーが強ければ強いほど、ル=コボルに与えるダメージは大きくなるでしょう」
ダイヤ「ガイキングによく似た仕組みなんだね」
サコン「しかもガイキング同様、クリスタル・ハートの力を出せるのは適性を持った人に限られます」
ミスト「俺とアンジェリカ…」
アンジェリカ「それに私のお父さん…」
シェルディア「ボクの事も忘れないでよね!」
ムウ「たった4人しかいないってわけか…」
サコン「その4人の精神パワーを集めれば、ル=コボルを倒せるかもしれませんが…」「さっきも言ったように、命の危険が伴ってしまいます」「そこで登場するのが、イスペイルの使っていた精神エネルギーを変換するコンバーターです」
メイリン「そういえば、イスペイルもクリスタル・ハートを使ってたのよね」
シン「魂の波長を変換…とか言ってましたっけ、あいつ」
サコン「そうです。それをなんとか応用できないかと考えまして…」
一騎「俺達が魂を削って動かす事になるんですか?」
真矢「私達、精神生命体じゃないですけど…」
サコン「ご安心下さい。イスペイルが魂を削るはめになったのは、自身がル=コボルの分身だったからですよ」「ル=コボルはクリスタル・ハートのエネルギーとは真逆の存在…」「つまり、イスペイルのコンバーターをそのまま使うんであれば、結局適性が必要だったわけです」
ジョシュア「で、それを使う方法がリスクともども解決できたんですよね?」
サコン「その通りです」「実は、そのコンバーターがセルケリウスにも組み込まれていたんです」「イスペイルは、様々な機体で実験をしていたようですね」
アンジェリカ「私の機体に…?」
ネロ「それで、そのコーン・バターとやらでどうするつもりなんだ?」
ホセ「まったく…お前はこんな簡単な事もわからんのか?」
ネロ「何だと!? お前はわかってるとでも言うのか!」
プリシラ「ちょっと、お爺ちゃん達! 先生の話をおとなしく聞きなさいよ!」
ネロ「うぐっ…!」
バリヨ「邪魔をして悪かった。先生、話の続きを頼む」
サコン「では、話を続けましょう。私は、そのコンバーターを解析して…」「我々地球人とダリウス人、もう一つの地球の方々の精神エネルギーを集めて…」「クリスタル・ハートが反応するような精神パワーを生み出す方法を発見したのです」
ロール「それじゃあ、そのエネルギーを使ってクリスタル・ハートを反応させれば…!」
パイ「そいつでル=コボルをやっつけられる!」
サコン「…そういう事です」
光司「さすがだぜ、先生!!」
ゴオ「俺達の精神エネルギーを集めるんだったら…」「ミスト達にも負担はかからないしな」
忍「すごい、ほんとにすごいですよ!」
サコン「しかし、精神エネルギーを集めると言っても、容易ではありません」「皆さんの心を一つにし、ル=コボルを倒したいという想いを結集させないといけません」
総士「そのためにジークフリード・システムを応用したシステムで、みんなの心をシンクロさせるんですね?」
セレーネ「そして、みんなの精神エネルギーをヴォワチュールユニットを改造したユニットで集積して…」
ソル「さっき言ったコンバーターでクリスタル・ハート用に変換して、ユニットから照射するんですね!」
サコン「その通りです。ただし、皆さんの精神エネルギーを集めたとしても…」「出せるパワーの量は15に届くかどうか…」
ピュリア「ええっ!? たったの15かよ!」
サコン「コンバーターを通して得られるエネルギーは…」「真に適性を持ってる人のそれと比べると、大幅に劣化してしまうのです…」「そして、今回製作をお願いしたジークフリード・システムは…」「作業期間との兼ね合いで蒼穹作戦にも使用したというプロトタイプを基礎としています」「ですから、ひとりでも気持ちが揺らいだりすれば…」
カガリ「その気持ちが伝播して全員の気持ちが揺らぎ、ル=コボルには勝てなくなるって事か…」
サコン「はい」
ガラガ「心配はいらねえ! 俺達の気持ちが揺らぐなんて事はねえぜ!」
甲児「ガラガの言う通りだ! 俺達の心は一つだ! 打倒ル=コボルだぜ!」
宙「二つの地球のためにみんなの精神パワーを一つに集めて…」
ダイヤ「ル=コボルに叩きつけてやろうぜ!」
ミア「…みんなの心が一つにまとまっていくのを感じるわ」
ルル「私も感じる。とても強い力…」
つばき「そうね…。とても強くて、暖かい…」
サコン「これなら心配する必要はないかもしれませんね」
ミスト「ル=コボル…。俺達は絶対にお前を倒して二つの地球を救ってみせる!!」
アンジェリカ「…………」
ミスト「大丈夫か、アンジェリカ?」
アンジェリカ「…ええ、もちろんよ。前にも言ったでしょ。もう決心はできるって…」
ミスト「そうだったな…」
さやか「別に疑ってるわけじゃないんだけど…本当に大丈夫? すごくつらそうよ?」
静流「今のル=コボルは、この子のお父さんだもの。明るい顔なんてできるわけないでしょ」
さやか「それもそうよね…。ごめんなさい」
アンジェリカ「いえ、私の方こそ、ごめんなさい。自分ではいつも通りにしてるつもりなんですけど…」「やっぱり暗い顔になってたみたいで…。余計な心配させちゃって、すいません」
ルージ「つらいようなら、次の作戦には参加しない方がいいんじゃありませんか?」
サラ「その方がいいかもね…。小さな迷いが大きなトラブルの原因になるかもしれないし…」
サコン「いえ。そういうわけにはいきません」
ウェンディ「どうしてです? お父さんと戦わせるなんてひどいじゃありませんか!」
サコン「この作戦にはソルヴリアス・レックスが絶対必要なのです」「皆さんから集めた精神パワーは2基のクリスタル・ハートによって初めて反ル=コボルエネルギーになるのですから…」
ラ・カン「ソルヴリアス・レックスなしではル=コボル本体に決定打を与えられないというわけか…」
サコン「アンジェリカ君にとってつらいのはよくわかりますが、耐えて出撃してもらうしかありません」
アンジェリカ「大丈夫です。さっきも言ったように、私はもう覚悟を決めています…」「父を救い出せなかったとしても、後悔はしません。これは地球の未来を守るための戦いなんですから…!」
ムウ「君は強いな…。君のその決意を聞けば、防衛隊の隊長だったお父さんも喜ぶに違いないよ」
アンジェリカ「…………」
ミスト(アンジェリカ…)
カガリ「頼むぞ、アンジェリカ。お前とミストの肩に地球の未来がかかってるんだ」
アンジェリカ「はい…!」
カガリ「では、各自部署に戻って、作業を続けてくれ。一刻も早くシステムを完成させるんだ!」
影丸「以上で会議を終了する。解散!」

ダンナーベース/格納庫
光司「す…すげえ…」
レイ「毛糸のマフラーか…。それにしては長いが…」
アナ「全員一度に巻けるようにしていますから」
総士「…これを、乙姫達が…?」
アナ「そうですよ。もちろん、私も手伝いました!」
リュボフ「僭越ながら私もお手伝いさせていただきました」
ゲイン「完成してみると壮観だな…」
マルチナ「それはそうだろうさ。何と言っても、このマフラーはパイロットの皆様方全員の分なんだからね」
カリン「このマフラーは、私達から皆さんへの贈り物です」「ほら、ひとりひとりの名前がちゃんと刺しゅうしてありますでしょう?」
ゲイン「こりゃありがたい。しかしこれだけ名前が並んでると自分の名前を探すのも大変だな」
キッズ「私の名前がどこにもないぞ。私の分も作らんか!」
ジャボリ「そ、総裁はパイロットじゃありませんから…」
アナ「だいたい、あなたはなぜこちらの地球に来たのです?」「リマンメガロポリスに戻った時に、そのまま残るのがあなたの務めではないですか」
キッズ「何かのお披露目をやるというから来てみたのだ」
ゲイン「やれやれ…。出たがりはこれだから困るんだ」
総士「…ともかく、このマフラーの事は出撃前にパイロット全員に伝えておく。皆、喜ぶだろう」
マルチナ「心の結束力を高めるのにも役に立つかもしれないよ」
ウェンディ「私達は今回の作戦内容を知らずに作ってたんですけど…」
リュボフ「偶然とは恐ろしい物でございますね…」
総士「僕はこのマフラーをル=コボルを倒すための意思統一の補助道具として扱うつもりはありません」「戦えないみんなからの、ささやかなプレゼント…。それ以上の意味は込めない方がいいでしょう」
マルチナ「…お前様はいい指導者になるだろうね…」

ダンナーベース/格納庫
芝草「こちらの作業は終わりました!」
マードック「こっちもOKですぜ!」
行美「よし。全ての機体に取り付け完了じゃな」
総士「これで、ジークフリード・システムを介して、パイロット全員の心をクロッシングできるですね…」
行美「わかってると思うが、従来のクロッシングとはわけが違う…」「あくまでも、精神が生み出すパワーを一つにまとめ、制御するためのシステムじゃ」
サコン「たくさんの精神パワーがここに集約されます。総士君の負担がかなり大きくなると思いますが…」
総士「わかっています…」
保「総士君、起動テストをしてみよう。一緒に来てくれ」
総士「はい」
行美「これで残るはヴォワチュールユニットの完成を待つだけじゃな…」
サコン「はい。取り付けは既に完了しているのですが最終調整にあと少しかかります…」「精神パワーの享誘値を間違えるとソルヴリアス・レックスにパワーを送っても…」「効率よくエネルギーに変換されないものですから…」
セレーネ「できれば出撃前に動作テストをしたいのですが…」
サコン「もしかすると、ぶっつけ本番になってしまうかもしれませんね…」
〔画面、振動〕
芝草「なっ、何だ! 地震か!?」
〔画面、振動〕
〔警報〕
〔モニターの開く音〕

小波「緊急事態発生! 地殻に大きな異変が生じています! 総員、非常警戒態勢!」
ゴオ「ち、地殻に異変だと!?」
サコン「い、いったい何が…?」
森本「終わりッス! 地球の終わりが来たッス!」
林「森本っ! 情けない声でわめかない!」
森本「は、はいっ!」
ムウ「みんな、司令室へ行こう!」
剣児「了解ッ!」

ダンナーベース/司令室
ゴオ「博士! いったい何があったんです!?」
ピュリア「地殻に異変って、どういう事さ?」
霧子「聞いての通りさ。今、地殻が大きなダメージを受けている」「地球崩壊のカウントダウンが始まったんだよ!」
サコン「そんな馬鹿な…。私の計算では、まだ後2日は大丈夫のはずなのに…!」
〔通信のコール音〕
小波「緊急回線に通信が入っています! これは…タングラム!? タングラムっていったい…」
カガリ「つないでくれ! 消滅寸前のタングラムが通信をしてくるなんて…」「余程の事が起こっているんだ!」
小波「了解! 回線を開きます!」
〔モニターの開く音〕
タングラム「ル=コボルの活動を確認しました」「地球を取り巻くマイナスエネルギーの収集が終われば、地球は消滅します…」「急いで下さい。もはや一刻の猶予もありません…」
ゲイナー「地球が消滅するって!?」
霧子「アスハ代表! どうするんだい?」
剣児「このままじゃヤバいぜ!」
ムウ「ヤバいと言われてもな…」「ル=コボルを倒すシステムが完成していない以上戦いを挑むのは無謀だと思うぜ」
ディック「だからと言って、ここで死を待つなんてのはお断りだぜ」
美和「サコン先生。システムは後どれくらいで完成するんです?」
サコン「最終調整はあと数時間で終わるんですが…」
セレーネ「調整が終わったとしても、テストもしなで実戦投入するのは危険すぎます!」
ラ・カン「だが、もはやそんな事は言っていられない状況だ」
バルトフェルド「ぶっつけ本番でやってみるしかないだろうな…」
チーフ「タングラム。ル=コボルが地球のマイナスエネルギーを集め終わるまでどれくらいかかる?」
タングラム「おそらく数時間…あるいは数分で終わってしまうかもしれません」
真矢「そ、そんな…!」
宙「こうなったら方法は一つしかない。戦いながら時間を稼ぐんだ!」
シン「時間を稼ぐ…?」
宙「俺達が戦って、ル=コボルのエネルギー集めを妨害する」「その間にサコン先生はシステムを完成させるんだ。そして、完成と同時に…」
ガラガ「ル=コボルに一発ブチこんでやるワケだな!」
宙「その通りだ!」
カガリ「…私達に残された時間は、最悪の場合、数分しかない」「宙さんの言う通り、時間稼ぎをするしかなさそうだな…」
ローサ「しかし、切り札がない状態で戦いを挑むのは…」
カガリ「無謀なのは承知の上だ。それとも、ローサ副長は、このまま滅ぼされるのをじっと待つ方がいいのか?」
ローサ「いえ…」
カガリ「みんな! 聞いての通りだ! 私はこれからル=コボルに無謀な戦いを挑もうと思う」「システムが完成しさえすれば、勝機はあると思うが、それを待っている時間はない!」「それを承知の上で、私に命を預けてくれる者は…私と一緒に来て欲しい!」
ガラガ「…前に言ったはずだぜ? 俺達の気持ちは揺らぐ事はねえってな!」
甲児「今までだって、さんざん無謀な事をやって来たんだ。今さらビビりゃしないぜ!」
イザーク「システムを完成させるまで時間を稼げば、我々にも勝機はあるんだろう?」
ディアッカ「だったら、恐れる事なんかない…。そうだろ?」
アスラン「…ああ、そうだな」
ハイネ「言ってやろうぜ。『俺はル=コボルと戦いたい。他の奴と戦うのは割り切れません』ってな」
ダイヤ「俺もサコン先生を信じてる! 出撃しましょう、カガリさん!」
一騎「俺も先生を信じます!」
サコン「ありがとう、みんな…。おっと、こうしてはいられない」「すぐに調整にとりかからないと…。それでは!」
〔ドアを開ける音〕
美和「アスハ代表。どうやら結論は出たようですね…」
カガリ「みんなの気持ちはわかった! 総員に告ぐ! 直ちに出撃準備にかかれ!」「10分…いや、5分後に出撃するぞ! タングラム! 5分後に我々をル=コボルの所へ転送してくれ!」
タングラム「わかりました。では5分後に…」
〔通信の閉じる音〕
ミスト「ついにこの時が来たか…。ル=コボル…待ってろよ。今すぐ行くからな!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「心からの…」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ル=コボル「む…!? なぜお前達がこの空間に?」「…そうか、さてはタングラムだな…。つまらぬ事をしおって…」「まあいい。お前達の抵抗など、子犬が足元にじゃれつくようなもの…」「少しばかり痛い目を見せてやれば、鳴きわめきながら退散するに決まっている…」
ミスト「黙れ! ル=コボル!」
カガリ「たとえ私達が子犬だとしても、仲間を守るための牙は鋭いという事を教えてやる!」
ル=コボル「フハハハハ…! これは愉快な事を…。よかろう、今さら急ぐ事もない」「じゃれつく子犬の相手をするのもまた一興…。少しだけ遊んでやるとするか…」
ルル「サコン先生。どうやらル=コボルはこっちの誘いに乗ってくれたようです」「システムの完成を急いで下さい!」
サコン「わかりました。 あと少しだけ待って下さい! きっと間に合わせてみせます!」
ル=コボル「さあ、かわいい子犬よ。遊び相手を呼んであげよう」
〔敵ユニット出現〕
ロン「こりゃまたずいぶんいっぱい相手が出て来たもんだ…」
ソウタ「バイオケントロにバイオトリケラじゃないか!」
シン「連合軍のモビルアーマーも!?」
剣児「ハニワ幻神までいやがるぜ!」
ダイヤ「俺を凍りつかせたハイパー鉄獣もいるぞ!」
ミスト「倒したはずのイスペイル達の機体まで…!」
ル=コボル「何も驚く事はないだろう? これらの機体のデータは既に我らイディクスの手の中にある…」「後は造り出せばいいだけの話だ」
つばき「つ、造り出すだけって…」
静流「ずいぶん簡単に言ってくれるわね…!」
ル=コボル「さて…遊びに誘ったのはお前達の方だ。せいぜい楽しませてもらおうか!」
ミスト「そんな余裕をかましていられるのも今のうちだ! 俺達の力を見せてやる!」
<戦闘開始>

≪敵増援2出現前≫
<敵8機以下・敵増援1出現(1回目)>

〔敵ユニット出現〕
ダイヤ「増援か!」
ミスト「ル=コボルめ…。いくらでも造り出せるという事か!」

≪敵増援2出現前≫
<敵8機以下・敵増援1出現(2回目)>

〔敵ユニット出現〕
杏奈「また増援だわ! これじゃキリがない!」
カガリ「どうやら、この宙域内の戦力の減少に反応して自動で生成されているようだ!」「ザコを倒しすぎると増援が現れ、そのうちこっちが不利になる!」「ザコの相手は足止め程度にしておいてル=コボルに集中攻撃をするんだ!」

≪敵増援2出現前≫
<敵8機以下・敵増援1出現(3回目以降)>

〔敵ユニット出現〕

<ミストvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ミスト「ル=コボル! 俺はもう迷わない! クリスタル・ハートの力でお前を倒して見せる!」
ル=コボル「果たしてお前にできるかな? 大恩あるエルリックの姿をしたこの私を…?」
ミスト「だから言っただろう! もう迷わないと!」「例え地獄に落ちるとしても俺はこの手でお前を倒す!」

<アンジェリカvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ル=コボル「アンジェリカよ。父を攻撃するというのか?」
アンジェリカ「もうそんな言葉に惑わされはしない! 私はあなたと戦う決意をしたの!」「あなたはル=コボル! 地球を滅ぼそうとする敵よ!」
ル=コボル「そうか。ならば撃つがいい! 愛する父親を!」

<シェルディアvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
シェルディア「あんたの手下のガズムのせいで、レムはひどい目にあわされた!」「ボスのあんたにも責任取って もらうからね!」
ル=コボル「お前もクリスタル・ハートに適応した『欠片』の持ち主か…。是非手に入れたい…」
シェルディア「こいつ…! 人の話を全然聞いてないし! もう怒った! ボッコボコにしてやる!」

<キラvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
キラ「地球は新しい時代を迎えようとしている。ナチュラルとコーディネイターがわかり合える時代を…」「お前のような侵略者に邪魔させはしない!」
ル=コボル「ナチュラルとコーディネイター…。そいつらが憎み合い、殺し合いをしてくれたおかげで…」「大量のマイナスエネルギーが集まったのだ。それが今さらわかり合おうなどと…片腹痛いわ!」
キラ「笑いたければ笑えばいい…。でも、僕はそんな時代が来ると信じて戦い続ける! それが僕の戦いだ!」

<アスランvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
アスラン「ナチュラルとコーディネイターが手を結び、地球人類は新たな1歩を踏み出そうとしている…」「希望に満ちた未来を、消させたりはしない!」
ル=コボル「無力な地球人が何を言うか…。地球人類の歴史など、今日ここで終わりを告げるのだ!」

<甲児vsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
甲児「お前なんかに大事な地球を消されてたまるかよ!」
ル=コボル「愚かな地球人よ。おとなしく消されていれば苦しまずに済んだものを…」「私に逆らった事を後悔させてやる!」
甲児「あいにく俺は常に前向きなのが自慢なんだよ!」

<ダイヤvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ダイヤ「俺達の地球に住んでるのは地球人だけじゃない! ダリウス人だって住んでるんだぞ!」「お前なんかに消させやしないからな!」
ル=コボル「何者が住んでいようと関係ない。私は全てを破壊する。地球も宇宙から消えてもらう」
ダイヤ「黙れ! 宇宙から消えるのはお前の方だ!」

<ロールvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ランバ「宇宙のいろんな場所を旅して来たけど…」
ミア「あなたみたいに凶悪な侵略者は初めてだわ」
パイ「宇宙海賊だって、もう少しかわいげがあるぜ!」
ル=コボル「フッ…。ほめ言葉として承っておこうか…」
ロール「ほめ言葉のわけがないだろう! ル=コボルよ!」「地球の未来はこのダンガイオーが守ってみせる! さあ来いっ!」

<剣児vsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
剣児「人の星を土足で踏みにじって、最後には消滅させちまおうなんて、どんだけ悪質なんだ、この野郎!」
ル=コボル「悪質だと? 無力である事が罪業。信賞必罰は当然」
剣児「けっ! 難しい言葉を並べりゃ俺が黙るとでも思ったかよ!」「俺とお前、どっちが正しいか、拳でわからせてやるぜ!」

<ゴオvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ゴオ「俺は杏奈のおかげで化け物になる寸前で助かった。だから俺は、絶対に杏奈を幸せにしてやらなきゃならないんだ!」「俺達の明るい未来のために、お前を倒す!」
ル=コボル「幸せ? 未来? くだらん事を言うな。お前達に待っているのは苦しみと破滅だけだ!」
ゴオ「そんなのはお断りだ! 俺はこの手で未来を掴み取ってみせる!」

<チーフvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
チーフ「ル=コボル! 私利私欲のためにタングラムを貶めたお前には…」「イディクスの責任者として超絶指導が必修だ!」
ル=コボル「異世界から来たバーチャロイドよ…。何と不幸な…」「地球人と関わったばかりにこの世界で朽ち果てるのか…」
チーフ「戯言は指導が済んでからにしてもらう!」「MARZ最終教則ファイナルX、開始する!」

<ハッター軍曹vsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ハッター軍曹「極悪精神生命体ル=コボル! 貴様を粉砕するのがこの俺様、ハッターだ!!」
ル=コボル「感じる…感じるぞ、貴様の中の沸々と湧き上がる負の感情を…!」
ハッター軍曹「一生に一度のサービスだ。好きなだけ感じてろ!」「そして肝に銘じろ、貴様が感じているのは俺の怒りの真髄だ!!」

<ゲイナーvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ゲイナー「ヤーパンにたどり着いて、サラと一緒に農業をする…それが僕の夢見る未来だ!」「サラとの幸せな未来を、お前なんかにされてたまるもんか!」
ル=コボル「何が幸せな未来だ…。そのサラとやらをここに連れてくるがいい。ふたり仲良く地獄へ送ってやる!」

<ゲインvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ゲイン「たかがエクソダス請負人が、地球を守って戦うなんざ、荷が重すぎる話なんだがな!」
ル=コボル「ならばその荷を降ろさせてやろう。永遠の眠りに就くがいい!」
ゲイン「おっと、そいつは願い下げだ! 死ぬくらいなら、必死に重い荷物を担がせてもらうぜ!」

<ヴァンvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ヴァン「…俺の戦いは終わった。お前と戦う義理はねえ…」「だがな、あの星がなくなったら、俺の住む所がなくなっちまう。そいつはちょっと都合が悪い…」
ル=コボル「ならばお前も一緒に消滅すればいい。そうすれば住む場所の心配はいらんぞ?」
ヴァン「あいにく俺はまだ死にたくないんでね。だからてめえを倒して、あの星を守る事にした!」

<ルージvsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
ルージ「ル=コボル! お前がこれまで、どれだけの星を侵略してきたか知らないけど…」「俺の故郷には指一本触れさせないぞ!」
ル=コボル「フッ…。たとえ直接触れなくても、星の一つや二つ、一瞬のうちに消してみせるさ…」「私の力を甘く見ない方がいい…」
ルージ「そんな事は絶対にさせない! 俺は命を懸けてミロード村を守ってみせる!」

<一騎vsル=コボル(グスタティオ搭乗)>
一騎「俺達は北極でフェストゥムと戦い、奴らと共存できる未来への鍵を手に入れた…」「お前なんかに大事な鍵を奪われてたまるか!」
ル=コボル「未来への鍵だと…? くだらんな。私がより有益な鍵を進呈しよう。地獄への扉の鍵をな!」

<ル=コボル(グスタティオ搭乗)HP50%以下>
〔ル=コボル (グスタティオ搭乗)、回復〕
ル=コボル「これが限界ではないだろうな? もう少し楽しませてもらわなくてはな…」「せっかくお前達のために時間を割いてやっているというのに…」
キラ「なんて奴だ…。ダメージを与えても、これじゃ…!」
ロール「やはり普通の攻撃ではダメなのか…!?」
剣児「時間稼ぎがてら倒せるかと思ったのによ…!」
ゲイン「サコン先生! システムはまだ完成しないのか? 急いでくれ!」
サコン「後少し…後少しだけ時間を下さい! もうすぐ終わります! そうすれば…」
カガリ「了解だ! 頼むぞ、先生!」
ル=コボル「さあ、全力で挑んで来い。私を本気にさせてみろ」
ダイヤ「お前なんかに言われるまでもない! 死ぬ気で戦ってやるぜ!」

<ル=コボル(グスタティオ搭乗)撃破・敵増援2出現>
〔ル=コボル(グスタティオ搭乗)に爆発〕
ル=コボル「なかなかしぶとい…! この私が地球人ごときに手間取るとは…」
ミスト「ル=コボルの動きが鈍ってきた!」
カガリ「サコン先生! 調整は終わったか!?」
サコン「お待たせしました! 準備完了です! 各自、コクピット内に新しく取り付けたスイッチを押して下さい!」「それでシステムが起動します!」
ダイヤ「新しいスイッチ…? これか!」
ルージ「このスイッチだな…。よし、押したぞ!」
サコン「総士君! ジークフリード・システムの拡張機能を起動して下さい!」
総士「了解。起動しました」
〔スイッチを入れる音〕
総士「うっ! な、何だこの脳に直接響く強大な波動は…!?」
サコン「それがパイロット達の精神パワーです。君はそれを一つにまとめて…」「大空魔竜に取り付けたヴォワチュールユニットに集めるんです!」
一騎「総士! 大丈夫か?」
総士「…かなり大きな荷重がかかるのは事実だ…。しかし、地球の未来を守るためなら、耐えてみせる!」
真矢「皆城君…」
ゴオ「よく言ったぜ、総士!」
サコン「さあ、皆さん! 気持ちを一つに合わせて下さい!」
ラクス「皆さんの心の力が、ル=コボルを倒す力となるのです…」「さあ、二つの地球の未来のために想いを一つに合わせましょう!」
ダイヤ「よっしゃあっ! うおおおおっ!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕

総士「みんなの想いが…集まってくる…すごい力だ…!」
サコン「総士君! そのエネルギーを大空魔竜のヴォワチュールユニットへ!」
総士「はい!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕

サコン「ミスト君! みんなの想いを…精神パワーを受け取って下さい!」
ミスト「はいっ!」
※※ミスト分離している場合、セリフ追加※※
「アンジェリカ! 合体だ!」
アンジェリカ「はい!」
〔ミスト、合体〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ミスト「サコン先生! ソルヴリアス・レックスにみんなのパワーを!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕

ミスト「こ、これがみんなの精神パワー…!」
アンジェリカ「なんて暖かくて…なんて力強いのかしら…」
ミスト「俺達ふたりが命がけで出したパワーよりもはるかに強い…。これならル=コボルを倒せるぞ!」
アンジェリカ「ええ!」
ル=コボル「こ、この力は何だ…? たかが2基のクリスタル・ハートでここまでの出力を出すなど…!」「そんな事をすればお前達とてただでは済まんぞ…」
ミスト「残念だが、お前の思っているようにはならない!」「この力は、俺達だけのものじゃない…! 地球に住む命を…地球の未来を守ろうという俺達全員の想いだ!」「この想いをクリスタル・ハートに込めて…お前を倒す!」
ル=コボル「なるほど、それがお前達の切り札というわけか…」「だがミストよ、アンジェリカよ…お前達に私が撃てるのか?」「かけがえのない存在である、この私を…!」
ミスト「黙れ、ル=コボル! もうそんな言葉で惑わされるものか!」
アンジェリカ「私はもう覚悟を決めたの。あなたに何を言われようともう迷わない!」
ル=コボル「フッ…。どうやら本気のようだな。よかろう。撃ってくるがいい」「だが、結局は自分達の無力を思い知るだけだがな…!」
ミスト「今こそ燃え上がれ! 俺達の想い…故郷を愛する強き想いよ! ル=コボルをこの世から消し去るんだ!」
〔ミスト、ル=コボル(グスタティオ搭乗)へ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsル=コボル(グスタティオ搭乗)」]
ル=コボル「こ、この力…私を凌駕するだと!? 人間ごときが…この私を…!」「ぐわああああっ!」
〔画面、爆発〕
〔敵ユニット撃破〕

ミスト「か、勝ったぞ…! ル=コボルを倒した! 俺達は勝ったんだ!」
アンジェリカ「ええ…! 私達は地球を…未来を守る事ができたのね…」「でも…だけど…うっ、ううっ…」
ミスト「アンジェリカ…」
アンジェリカ「ごめんなさい。覚悟はしていたんだけど…お父さんの事…ううっ…」
〔スイッチを入れる音〕
アンジェリカ「えっ? この反応は…生命反応? ル=コボルの機体の残骸の中から…」
ミスト「本当だ! レーダーを見ろ! 脱出カプセルが浮かんでるぞ! もしかしたら…」
アンジェリカ「行ってみましょう!」
〔ミスト、ル=コボル(グスタティオ搭乗)がいた地点へ移動〕
ミスト「あったぞ! 脱出カプセルだ!」
〔モニターの開く音〕
エルリック「そ、その声はミストか…?」
アンジェリカ「お、お父さん!」
エルリック「アンジェリカも一緒か…」
アンジェリカ「私がわかるの、お父さん!」
エルリック「娘の事を忘れる父親がいるものか…。それにしても…お前達にはひどい事をしてしまったな…」
ミスト「何があったか覚えてるんですか?」
エルリック「ああ、よく覚えているさ。だがもうル=コボルはいない」「お前達のおかげで、私の中から出ていったよ…」
ミスト「消滅したんですね? この宇宙から…!」
エルリック「ああ、おそらくはな…うぐっ!」
アンジェリカ「お父さん! 大丈夫!? ケガしてるの?」
エルリック「か、かすり傷程度だ…。心配はいらん…」
アンジェリカ「早く手当てしなくちゃ! ミスト! 大空魔竜に行きましょう!」「フランクリン先生に診てもらわなきゃ!」
ミスト「ああ、そうだな! ローサ副長! ケガ人の収容をお願いします!」
ローサ「了解。すぐに連れていらっしゃい!」
〔ミスト、ルルへ隣接〕
アンジェリカ「お願いします、先生!」
フランクリン「任せておけ。よし、脱出カプセルをこじ開けて、ケガ人を医務室へ連れて行くんだ!」
ミスト「…よかったな、アンジェリカ」
アンジェリカ「ええ。まさか、助けられるとは思っていなかった…覚悟を…決めてたから…ううっ…」
ダイヤ「泣かない泣かない! 助かったんだから、もっと喜ばなきゃ!」
シェルディア「そうだよ! 泣くなんておかしいよ!」
アンジェリカ「ええ、そうね…。でも、涙が止まらなくて…」
ラクス「地球の未来を守りたいという皆さんの想いが、奇跡を起こしたのでしょうね…」
ジョシュア「敵のマシンの脱出システムが優秀だったって事じゃないんですか?」
コトナ「も~! あんたはどうしてそういう事を言っちゃうわけ?」
メイリン「せっかくみんな、感動に浸ってたのに…」
ジョシュア「え? 僕、何かまずい事言いました?」
カルメン99「ちょっと、レイ。あんた、弟にどんな教育してるのよ?」
レイ「すまん…。ジョッシュの性格はどうする事もできん…」
ジョシュア「ねえ! 何かまずかったですか?」
ヴァン「もういい! お前は口を開くな!」
セイジュロウ「馬鹿め…」
カガリ「さあ、地球へ帰ろう。今から新しい時代が…」
〔レーダー反応〕
ミリアリア「前方に巨大な空間の歪みが…! そんな…まさか…!」
〔画面、青にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕
〔敵ユニット出現〕

ル=コボル「よくもやってくれたな、地球人ども!」
ミスト「ル、ル=コボル!」
アンジェリカ「消滅したんじゃないの…!?」
甲児「あ…あれは…!」
アスラン「タングラムが見せてくれた1年前の映像の物と似ている…!!」
ベロー「復活するって…そりゃないでしょーよ…!」
ル=コボル「危うく消滅させられるところだったが…地球から集めたマイナスエネルギーが盾になってくれたようだな」
サコン「そ、そんな…!」
ル=コボル「これほど膨大なマイナスエネルギーが集まるとは…」「地球という星は、何と邪悪な心に満ちた汚れた星である事か…」
ミスト「そんな事はない! 確かに地球には悪い心を持った人もいる。人と人が憎しみ合う事もある…」「でも、それ以上に地球人同士の信頼の絆は深い! 愛し合う心は強い!」
ゴオ「ミストの言う通りだ! だからこそ、俺達は命を賭けて地球を守るんだ!」
ゲイナー「破壊の意思の塊であるお前にはわからないかもしれないけど! 人間ってそういうものでしょう!」
ル=コボル「何が信頼だ、何が愛だ…。実にくだらん…」「だが、それがガズムらの戦闘データを応用したグスタティオを打ち破ったのも事実…。侮るわけにはいかんな」「しかし、私がこのアルケウスと一体化した以上、お前達に勝ち目はなくなった…」
剣児「何だと…!」
ル=コボル「この機体は太古の昔、クリスタル・ハートのアンチシステム…」「クリシュナ・ハートを暴走させ、周囲にいた我々の意思を私という個にした機体…」「その機体も今や『欠片』を取り込み私の半身となった…。アルケウスは存在そのものが悪意なのだ…!」「2000年前のような力は出せぬが、近似した現象なら起こす事ができよう…!」
ミスト「何度蘇ってこようと、クリスタル・ハートの力で…俺達の想いの力でお前を倒してやる!」
アンジェリカ「お父さんが受けた苦しみを、何百倍にもして返してあげるわ!」
ル=コボル「クックック…。言ったはずだ。このアルケウスと一体化した以上、お前達に勝ち目はないと!」
レ・ミィ「一度やられたくせに強がってんじやないわよ!」
ル=コボル「強がりではない。この機体には、私を生み出したクリシュナ・ハートが搭載されている…」「二度言わねばわからぬか? クリシュナ・ハートはクリスタル・ハートのアンチシステム…」「悪意を力に変えるだけでなく、クリスタル・ハートのエネルギーを相殺できるのだ」「その効率はマイナスエネルギーの比ではない!」
ミスト「な、何だと!?」
サコン「…………」
ル=コボル「お前達ごときの精神パワーなど、もはや私には効かぬ!」
ガラガ「ハッタリかましやがって! 効かないかどうか、もう1回ブチ込んでやればわかる事だぜ!」
ル=コボル「クックック…。では、今一度お前達と遊んでやろう」「私の言葉がハッタリかどうか、その目で確かめるがいい!」
〔敵ユニット出現〕
リー「またゾロゾロと出て来やがったな!」
カガリ「よし。さっきと同じように、奴にダメージを与えてから、精神パワーを叩き込む!」「総士、悪いがまた頼むぞ!」
総士「はい…」
サコン「皆さん、気をつけて下さい。ル=コボルのあの自信、本当かもしれません!」
ミスト「大丈夫ですよ! 今度こそ、消滅させてやります!」

≪敵増援2出現後≫
<敵8機以下・敵増援1出現(1回目)>

〔敵ユニット出現〕
ルージ「くそっ! やっぱり、周りの奴らから片付けようとするとかえって不利になる!」
ルル「ル=コボルを倒さないとこちらが力尽きてしまうわ! みんな、ル=コボルに攻撃を集中させて!」

<ル=コボル(アルケウス搭乗)HP50%以下>
カガリ「よし! 今だ! ル=コボルは弱っている! もう一度、みんなの心を合わせるんだ!」
剣児「おう! 俺達の熱いハートを叩き込んでやるぜ!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕

総士「くっ…」
一騎「どうした、総士! 大丈夫か!?」
総士「心配いらない! みんなの心を僕に…!」
一騎「総士、お前…!」
真矢「皆城君!」
総士「迷うな! 心に迷いが生じれば、この攻撃は成立しない事を忘れたか!」
一騎「わ、わかった! お前を信じるぞ、総士!」
真矢「頑張って、皆城君!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕

ミスト「今度こそ終わらせてやるぞ! ル=コボル! うおおおおおっ!」
〔ミスト、ル=コボル(アルケウス搭乗)へ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsル=コボル(アルケウス搭乗)」]
ミスト「うわああーーーっ!」
甲児「ミスト!」
カガリ「ソルヴリアス・レックスの攻撃が…効かない!?」
ル=コボル「フハハハハ! 身にしみてわかったか? アルケウスはクリスタル・ハートの力を相殺できるという事が!」「もはやお前達に勝ち目はないのだ!」
ボス「そ、そんな馬鹿な…!」
ピュリア「これじゃホントに勝ち目はねえぜ!」
ヴァン「泣き言を言うな! クリスタル・ハートが通用しなきゃ、この手でブチのめすまでだ!」
ホセ「ヴァンの言う通りだ! 勇者たる者、最後まで諦めちゃいかん!」
ネロ「燃え尽きるまで戦い抜くのが男ってもんだ!」
ルージ「地球を守りたいという俺達の心に変わりはありません! 戦いましょう!」
ディック「ここで退却したところで、どうせ地球もろとも滅ぼされるんだ」「だったら最後まで熱い戦いを楽しもうぜ!」
カガリ「お前達…どいつもこいつも馬鹿ばっかりだな…」「わかった。どこまでできるかわからないが、地球のために最後まで戦い抜こう!」「それが今の私達にできる精一杯の事だ!」
サコン「…………」(このままでは我々に勝ち目はない。しかし…)
総士「サコン先生、僕の事なら心配いりません。ですから…」
サコン「し、しかし…」
カガリ「総員、ル=コボルに向かって突撃だ!」

<ル=コボル(アルケウス搭乗)撃破>
〔ル=コボル(アルケウス搭乗)に爆発〕
ル=コボル「な、何たる事だ…。地球人ごときにこうも手を焼くとは…! ほめてやるぞ、地球人ども…」「だがお前達には私を倒す決め手がない。私は何度でも回復できるが、お前達は力尽きる寸前…」「頼みのクリスタル・ハートも私の前では無力…! 我々の勝利は確定しているのだ!」「フハハ、フハハハハハ!!」
ヤッサバ「くそっ! ヘラヘラと笑いやがって…!」
ノーザ「だが、奴の言葉は事実だ。俺達には決め手がない!」
ダイヤ「…らしくねえな、ノーザ」
ノーザ「なにっ!?」
ダイヤ「最後まで諦めない者が勝利を掴むんだろ?」
ノーザ「…ああ、そうだったな、ダイヤ!」
ミスト「そう。諦めちゃ駄目なんだ! アンジェリカ! 覚悟はできてるか?」
アンジェリカ「ええ。お父さんも助けたし…。もう思い残す事はないわ!」
さやか「ちょっと待って! あなた達、何を言ってるの?」
杏奈「そうよ、思い残す事はないなんて…」
ゴオ「ま、まさかお前達!」
ミスト「ル=コボルを倒す切り札は残っています」
アンジェリカ「それは…私達の命です」
カガリ「なにっ!?」
ラクス「それは許されるものでは…!」
ミスト「少なくとも、俺達ふたりが死ぬ気で…いや、死ぬまでエネルギーを高めれば…」
アンジェリカ「少なくとも、2000年前の戦いのようにル=コボルは倒す事ができるんでしょう?」
ミスト「また何千年か後に同じ事になっちゃうかもしれないですけど…」
剣児「だ、だがよ…! そんな事をしたら…!」
ローサ「ふたりが死んじゃったら…!」
ミスト「おそらく、俺達は助かりませんけど…」
アンジェリカ「でも、それでル=コボルが倒せるなら…地球の未来が守られるなら…私達は喜んで命を捧げます!」
つばき「いけないわ! そんな事、許されるわけがない!」
フェイ「安易なヒロイズムはバッドエンドに直行です!」
ディック「だが、ふたりの犠牲で何十億もの人々の命と未来が救えるなら…」
ピュリア「よくそんな事が言えるな! この死神!」
ミスト「いや、ディックの言う通りだ。俺達は、地球の未来を守るために命を捧げるんだ。悲しむ必要はない」
ガラガ「カ、カッコつけてんじゃねぇぞ、この野郎!」
アンジェリカ「グズグズしていたら、ル=コボルが回復してしまうわ。行きましょう、ミスト!」
ミスト「ああ。みんな、今までありがとう。俺、みんなと出会えて、本当に幸せだった…!」
アンジェリカ「お父さんの事、よろしくお願いします!」
ミスト「よし、行くぞ!」
総士「その必要はありません」
ミスト「総士君…?」
総士「おふたりが命を投げ出さなくてもル=コボルを倒す方法があるのです」
サコン「総士君!」
総士「サコン先生。ミストさん達を犠牲にしてもいいんですか?」「ふたりの未来も守ってあげて下さい!」
サコン「くっ…」
一騎「総士! どんな方法があるって言うんだ?」
カガリ「教えてくれ、総士! サコン先生!」
サコン「…パイロットの皆さんだけでなく、二つの地球にいる人達からも精神パワーを分けてもらうのです」「そうすれば、さっきの攻撃よりもはるかに強い力でル=コボルを攻撃できます」
総士「この方法なら、ミストさん達が命がけで出そうとしている力よりも…」「ずっと大きな力を得られるはずです」
ハッター軍曹「そいつはまさにグレイトだ!」
ゲイナー「でも、いったいどうやって地球の人達の精神パワーを集めるんです?」
サコン「オーバーマン・プラネッタのオーバースキルを利用します」
シンシア「プラネッタって言えば…考えている事が他人に筒抜けになってしまうオーバースキルね?」
サコン「そうです。そのオーバースキルを応用して、二つの地球の人達の想いを集め…」「増幅して、ジークフリード・システムに送り込みます」
カガリ「そうか…! 大空魔竜がリマンメガロポリスに立ち寄ったのは、そのためだったのか!」
サコン「はい。既に二つの地球の各地にはプラネッタの技術を使った、精神パワー収集装置が設置されています」
ラ・カン「ヤーパンの天井に仕掛けられていたあの技術を応用したのか…!」
ダイヤ「どうしてこんなすげえ奥の手があるのを黙ってたのさ!」
サコン「…最悪の事態を想定して用意してあったんですが…」「できればこの方法は使いたくないのです。なぜなら…」
総士「余計なおしゃべりをしている時間はもうありません」「サコン先生、二つの地球に連絡を! そして、みんなの精神パワーを集めましょう!」
サコン「…わかりました。もう迷うのはやめましょう。総士君。準備をお願いします」
総士「はい!」
サコン「…というわけです、ミスト君」「君には、犠牲になるよりも、もっと重要な事をしてもらいます」
ミスト「地球のみんなの想いをル=コボルにぶつける事…ですね?」
カガリ「よし! 全パイロットに告ぐ! もう一度、みんなの心を一つにするんだ!」
ルル「そして今度は、地球に住むみんなの想いも一緒に…」
マリュー「ル=コボルにぶつけてやりましょう!」
ラクス「さあ、皆さんの想いを一つに…!」
甲児「お前みたいな悪党に大事な地球を消されてたまるかよ!」
一騎「フェストゥムと共存できる新しい世界…やっと掴み取った俺達の未来を手放してたまるか!」
真矢「お姉ちゃんのお腹の赤ちゃんのためにも未来は守るわ!」
真壁「ル=コボルよ…。紅音が命を賭けて切り開いた未来を消させはしない!」
サラ「私達はエクソダスの途中なんだから! ここでやられてたまるもんですか!」
ゲイナー「僕はサラと一緒に生きる幸せな未来を守ってみせる!」
アナ「私はもっと見聞を広めなければなりません! 子どものままで死ぬなんて、お断りです!」
ゲイン「ここでくたばっちまっちゃ、いろいろ申し訳ないんでな!」
ミイヤ「私の歌、地球のみんなの想いを込めてあなた達に届けるわ!」
杏奈「私はゴオちんとの新婚生活を守るわ! …って言うか、新婚らしい事、全然してないし!」
ゴオ「俺は大事な物を守るために戦い続けて来た。そしてこれからも戦い続けるだろう」「仲間…平和…そして杏奈を守り抜くために!」
霧子「杏奈、ゴオ! 私の想いにどれほどの力があるかわからないが…精一杯祈らせてもらうよ!」
竜也「邪悪な異星人に地球の未来を壊されてなるものか!」「地球に生きとし生ける者よ! 今こそル=コボルへの怒りを燃やすのだ!」
ルージ「父さんやファージが待っている…俺の村を…そして俺の星を守ってみせる!」
レ・ミィ「いつかおじさまと一緒にキダ藩を再興するために、あんたなんかに負けられないのよ!」
ダ・ジン「殿、姫様! このダ・ジン、全身全霊を込めてご武運をお祈りいたしますぞ!」
ハッター軍曹「いいか、お前をぶっ潰す! 俺がお前をぶっ潰す! 友のためにぶっ潰す!!」
チーフ「ル=コボル、感謝しろ。最終指導は特例だ!」
クリアリア「我が使命の重さ…この一戦に賭ける!」
ミア「私の故郷、地球…。私が宇宙の果てに旅立った後も、地球には青く輝く美しい星でいて欲しい!」
ロール「俺達はお前を叩きのめして、ミアの故郷を守り通すぞ!」
セレーネ「私は星を見続けたい。より遠くまでたどり着きたい!」「それを邪魔する者は、たとえ何者だろうと許さない!」
スウェン「俺もまだ見ぬ星を見るために…戦う!」
キラ「ナチュラルとコーディネイターが手を取り合える新たな世界…」「その世界を実現させるためにも地球の未来はこの手で守る!」
アスラン「せっかく地球人が新たな一歩を歩み始めようとしているのに…お前のような侵略者に妨害はさせない!」
シン「戦争で苦しむ人はもういらない。これを最後に戦争なんてやめなくちゃいけないんだ!」
ミーア「わたくしの想い…そしてプラントの人達の想いも送ります…。どうかル=コボルを倒して下さい!」
ヴァン「あの星は嫌な思い出ばっかりだが、あそこで暮らしてる連中もいるんだ。それを邪魔する権利はお前にはねえ!」
カイジ「カイジ、海の男。海の平和を脅かす者は許さない…!」
剣児「俺は俺の生まれた街が好きだ! 学校も友達も、つばきも鏡も、婆ちゃんもジジイも!」「地球を守るなんてデカい事は言わねえ。俺は俺の街と仲間を守るために戦うぜ!」
つばき「私もよ、剣児。この戦いに勝って、楽しかった毎日を取り戻しましょう!」
司馬「ワシはまだまだ生きる! この世界を終わらせるわけにはいかん!」「100年生きたジジイの頑固さを思い知れっ!」
ダイヤ「俺達の未来だけじゃない。この一撃に父さんが守ろうとしたダリウス人の未来もかかってるんだ!」「絶対に決めてやるぜ!」
レム「ミスト兄ちゃん! 絶対勝って! レム、応援してるから!」
エルリック「ミストよ。アンジェリカよ。お前達に全てを託す!」「クリスタル・ハートの大いなる力をル=コボルに見せてやれ!」
シェルディア「ミスト! 頑張ってね! ボクのハートも一緒にぶつけちゃって!」
総士「ミストさん、アンジェリカさん…」「こ、この力を…地球を愛するみんなの想いを受け取って…ル=コボルに…!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕

ミスト「ああ…みんなの想いが伝わって来る…!」「地球が好きだ! みんなの事が大好きだ! だから地球を守りたい! みんなを守りたい!」「俺も…想いは一つだ!」
アンジェリカ「ミスト。死を覚悟したなんて言ったけど、ほんとは嘘…」「これから先、ずっとあなたと一緒に生きたい! あなたとふたりで幸せな未来を迎えたい!」「だから力を合わせてル=コボルを倒しましょう!」
ミスト「ああ…。さあ、行こう、アンジェリカ。みんなの想いと共に!」
ル=コボル「な、何だ、この力は…!? 馬鹿な、我々はクルス人の悪意の塊だぞ…!?」「その我々を圧倒するとは…!」
ミスト「ル=コボル! 破壊しか考えぬお前にはわかるまい!」「守ろうという気持ちが! 未来への希望にあふれる想いが!」
ル=コボル「ええい、やめろ! 近寄るな! 近寄るなああっ!!」
ミスト「ル=コボル! お前の最期だ!」
〔ミスト、ル=コボル(アルケウス搭乗)へ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsル=コボル(アルケウス搭乗)」]
ル=コボル「ば…馬鹿な…私は全宇宙の破壊を…人間の悪意は無限大…その悪意が敗れる…など…あり…得…」
〔画面、爆発〕
〔敵ユニット撃破〕

ミスト「か、勝った…! 勝ったぞーーーっ!」
アンジェリカ「やったわね、ミスト!」
ミスト「ああ! 君のおかげだ、アンジェリカ!」
ミリアリア「地球及び、もう一つの地球から連絡! 天変地異はおさまったとの事です!」
ダコスタ「プラネット・クライシスによる超大型ゲートも消滅していきます!」
甲児「やったな! ミスト!」
カガリ「見事だったぞ!」
ゴオ「あれが俺達全員の想いの力か!」
杏奈「胸がスカッとしたわ!」
キラ「僕たちの想いをぶつけてくれて、ありがとう…!」
ルージ「あれだけの精神パワーを受け止めて、エネルギーにしちゃうなんて…」「ソルヴリアス・レックスってすごいんですね!」
レ・ミィ「ちょっと、今さら何言ってんのよ! ずっと一緒に戦ってたじゃない!」
ルージ「そ、そんなに怒鳴らなくなって…」
一騎「パワーを受け止めたって言えば、総士もすごかったよな」
真矢「うん。皆城君がいなかったら勝てなかったよね!」
カガリ「ああ、その通りだ。見事な活躍だったぞ、総士!」
総士「…………」
一騎「どうした、総士! 返事をしろよ! 総士!」
総士「…………」
ムウ「様子がおかしいぞ! マリュー! すぐにジークフリード・システムを調べるんだ!」
マリュー「ええ! 救護班は直ちにジークフリード・システムへ!」
サコン「総士君…すまなかった…。ありがとう…」
一騎「総士! 総士! 総士ーーーーッ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アークエンジェル/医務室
一騎「フランクリン先生! 総士の容態はどうなんです! 無事なんですか!?」
フランクリン「…死んではいない。ついさっき意識も取り戻した…」
一騎「ああ…よかった…」
真矢「よかったね、一騎君!」
ミスト「総士君は今回の作戦の功労者だ。無事でいてもらわなきゃ!」
カガリ「ああ、そうだとも!」
サコン「…………」
フランクリン「ただ…」
剣司「ただ…? いったい何なんですか!」
フランクリン「…フェストゥムとの同化が急激に進行して…肉体がほとんど結晶化してしまっているんだ」
一騎「け、結晶化って…そんな…嘘だっ!」
フランクリン「あっ! 待てっ!」
〔扉の開閉音〕
一騎「総士っ! うっ…!」
総士「…………」
真矢「み、皆城君…」
ミスト「こ、これは…!」
さやか「体がほとんど結晶化している…」
総士「やあ、皆さん…。本当は会わずにおきたかったのですが…」
フランクリン「すまん。いきなり病室に飛び込まれてしまって…」
一騎「お、お前…どうしてこんな事に…?」
サコン「精神パワーを集めるシステムは、総士君の肉体に影響を与え…」「フェストゥムとの同化を著しく進行させてしまったのです…」
総士「………」
カガリ「サコン先生。まさかこうなる事を知ってたんじゃないだろうな?」
サコン「いえ、知っていました。竜宮島にこのシステムの製造を依頼した時から…」
ミスト「そ、そんな…!」
一騎「サコン先生! あなたは総士を殺すつもりだったんですか!?」
サコン「そ、それは…」
総士「よせ、一騎。これは僕が望んだ事だ…」
真矢「えっ?」
総士「ル=コボルを倒すにはこの方法しかなかった…」「だから僕は、危険を承知でこのシステムを使ったんだ」
カガリ「総士、お前…」
総士「それに、最悪の事態にならなければ、遠見先生が開発した新薬で同化の速度は抑制できるはずだった…」
剣司「最悪の事態って、まさか…!」
サコン「パイロットの精神パワーだけではル=コボルが倒せず、奥の手を使う事になる事態です…」
ミスト「奥の手って、あの…プラネッタのオーバースキルを使った…!」
サコン「その通りです。あの奥の手は、威力が絶大な分、総士君の肉体に与える影響もはるかに大きいのです」
カガリ「その結果がこれというわけか…」
サコン「はい…。だから、本当は使いたくなかった…」
総士「でも、あの時はあれしか方法がありませんでした。先生の決断は間違っていませんよ」
サコン「総士君…すまない…!」
ミスト「それじゃ総士君は俺達の身代わりに…?」
総士「身代わりではありません。こうして生きてるじゃありませんか」
さやか「た、確かに生きてるけど…」
総士「本当の事を言うと、僕は北極のフェストゥムに捕らわれた時、肉体のほとんどを失ってしまった…」「遠見先生の薬のおかげで、辛うじて人間の姿をとどめていただけで…」「だから、僕にとっては何も変わっていないのと同じなんです」
ミスト「し、しかし…」
一騎「また治療してもらおう! そうすれば、きっと…!」
総士「いや、僕はもうすぐ、いなくなる…」
剣司「総士!?」
真矢「皆城君!」
一騎「何を言ってるんだ! やめてくれ、総士!」
総士「僕は一度、フェストゥムの側に行く。そして再び、自分の存在を造り出す…」「どれほど時間がかかるかわからないが、必ず…」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕
〔結晶の砕ける音〕

一騎「総士っ!」
ミスト「総士君!」
カガリ「き、消えた…」
サコン「すまない…総士君!」
一騎「総士! どこにいるんだ! 俺を置いていかないでくれ! 総士!」
総士(僕はここにいる)
一騎「はっ!」
真矢「どうしたの、一騎君!」
一騎「総士が…俺の心の中に…」
総士(僕はここにいる…。いつか再び出会うまで…)
一騎「そ、総士…」
総士(今ならわかる…。たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は存在を選ぶだろう)(もう一度、お前と出会うために…! お前が信じてくれる限り、いつか必ず帰る。お前がいる場所に…)
一騎「総士、俺はお前を…うぐっ!」
真矢「一騎君!?」
カガリ「どうした、一騎!」
一騎「い、いえ。何でもありません。大丈夫です…」
ミスト「一騎君…君も…」
一騎(総士…俺はここにいる。ここでお前を待っている…ずっと…)

アークエンジェル/ブリッジ
ノイマン「艦長、『月面の穴』に到着しました」
マリュー「ミリアリアさん。タングラムと連絡を取ってくれる?」
ミリアリア「了解。タングラムとの回線を開きます」
〔モニターの開く音〕
タングラム「…あなた方はル=コボルを倒し、地球の未来…無限に分岐する希望の煌きを守り抜いたのです」「祝福は、私の心から…」
カガリ「ありがとうタングラム。我々をル=コボルの元まで導いてくれたあなたのおかげだ」
タングラム「私の役目は終わりました。いまや私は解放され、新たな世界へと旅立ちます…」
クリアリア「タングラム。旅立つ前に、我々の原界復帰をサポートしていただきたい」
フェイ「私からも。一つ、よろしく!」
タングラム「もとよりそのつもりです。私は皆さんを導きます…」
ハッター軍曹「なあ、兄弟」
チーフ「……」
ハッター軍曹「不思議なもんだ あれほど待ち望んだ帰還だというのに…」「この虚しさはいったいどういう事だ!?」
チーフ「情に流されるのは感心しない」
ハッター軍曹「ああ! そんな事はわかってる! だが、だがな…兄弟…」「俺達がここまであった奴らは…みんな最高だったじゃないか!」
チーフ「……」
ハッター軍曹「女々しいと思うなら軽蔑しろ! でも、俺は恥とは思わん!」「別れを惜しむ今の俺の気持ちに嘘はない!」
フェイ「ハッター、たまにはいい事言うじゃない!」
ハッター軍曹「くうっ…俺はいつだって本気なんだぞ!」
ルージ「俺達だって悲しいですよ。でも、今は笑ってお別れしたいです」
宙「そんなに急いで帰らなくても、せめて一緒に祝杯をあげるくらい、いいんじゃないか?」
フェイ「お言葉はうれしいけど、この人が、ねぇ…」
チーフ「ダイモンに逃げられ、タングラムも転界する。もはや我々がここに存在する理由はない」
ディアッカ「堅っ苦しい話だねえ…」
フェイ「良くも悪くも融通の利かない人なんです」
剣児「軍曹! チーフ! フェイ! あんた達の事、絶対忘れねえからな!」
ハッター軍曹「…う、うん…」
コトナ「どうしたの? いつもの軍曹なら、俺もだぜ、友よ! って叫びそうなものなのに…」
フェイ「…私達、みんなの事を忘れちゃうかもしれないんです」
ルナマリア「ええっ? どういう事?」
ハッター軍曹「…すまん、言い出せなかった」「原界復帰を果たしたらここでの記憶はデリートされる。これは確定だ」
シン「記憶をデリートって…そんな…」
チーフ「これは我々に課せられた義務だ」「任務終了時点で我々の存在は抹消され、貴官らとの関わりも無かった事となる」
フェイ「チーフ! そんな言い方って!」
クリアリア「だが、真実でもある。私にしても同様だ」「そして交錯する時空の間を彷徨ううち再び相まみえる事もあり得るのだ」
ロン「思い出くらい、見逃してくれたってよさそうなもんなのに…」
ハッター軍曹「すまない! 俺が口を滑らせたばかりに悲しませてしまった!!」「だがこれだけは言わせてくれ! 全てを忘れてしまったとしても今の俺の気持ちはホンモノだ!」「友よ…みんな最高だ!! 愛してます!!」
レ・ミィ「軍曹…!」
剣児「くそう…! こんなのありか? 反則じゃねえか…!」
タングラム「……お待たせしました。原界復帰のルートが確定しました。今からデータを転送します」
チーフ「確認した」
クリアリア「では、出発だ。…諸君に更なる幸運のあらん事を!」
チーフ「記憶が消えても過去はある。諸君の数々の支援に感謝する」
フェイ「ほんとにみんな、ありがとう! そして…さようなら!」
ハッター軍曹「チキショー! 俺は泣かないぞ! アディオス! アミーゴ! いざさらば!!」
〔画面、黄色にフラッシュ〕
〔光が広がる音〕

甲児「行っちまった…」
コトナ「ハッター軍曹、泣いてたわね…」
ラ・カン「元の世界に戻って、ダイモンと戦い続けるのだろうな…」
美和「彼らの戦いはまだ終わらないという事ですね…」
タングラム「…ただいま彼らの原界復帰を確認しました」「私はこれより消滅します。皆さん、ごきげんよう…」
カガリ「タングラム…あなたには感謝の言葉もない…」
タングラム「過分なお言葉です」「あなた達がル=コボルを倒した事で、二つの地球は新たな運命を手にしました…」「あなた達の行く手には輝ける未来の、無限の分岐が広がります」「サムシング・ワンダフル…! 私には見えます。使命を、人生を愛して下さい…」
〔画面、暗転〕
〔転移音〕

ミスト「タングラムも消えてしまった…いや、どこか別の世界に行ってしまったのか…」
シェルディア「これでゲートは使えなくなっちゃったんだね」
レ・ミィ「んもう、違うでしょ!」
ベロー「ゲートが使えなくなっちまったら俺達が帰れないでしょ!?」
シェルディア「あれっ? まだゲートは使えるんだっけ?」
キラ「タングラムが話してたでしょ。元々、ゲートの技術自体はイディクスも持っていて…」「それにタングラムの力をプラスする事で、別次元へのアクセスを可能にしてたって」「もう一つの地球は、ハッター軍曹達の地球とは違って僕達と同じ次元にあるから…」
アンジェリカ「イディクスのゲート発生装置があれば、もう一つの地球には行けるはずだったわよね」
キラ「そのはずだよ」
サラ「ついにエクソダスを再開できるわ」
ゲイナー「シベ鉄の妨害もないだろうし、あっと言う間にヤーパンに着けそうだね」
アスハム「そうはいかん。エクソダスは犯罪だ。ロンドンIMAの者として、絶対に阻止してやる!」
ゲイン「まだそんな事を言っているのか? 今さらロンドンに戻ったところで誰もお前を歓迎してはくれんぞ?」「大体、今回の一件でロンドンだって体制が変わるだろう。そもそもお前の居場所があるかどうか…」
アスハム「うっ…」
ゲイン「カリンの件の誤解も解けたはずだ。お前も一緒に来い。これからも力を貸してくれ、アスハム」
アスハム「…お前が頭を下げると言うなら考えてやらん事もないが…」「まあ、この件はシベリアに戻ってから考える事にしよう」
サラ「それじゃダンナーベースに戻って、帰る準備をしましょう!」
ガラガ「待て待て待て! お前達までそんなに急いで帰る事はないだろう?」「せっかく大勝利を収めたんだ。パーッと盛大に祝おうぜ!」
ゲイン「それもそうだな。今さら急いでエクソダスを再開する必要もない…」
カガリ「よし、そうと決まればみんなでダンナーベースに戻ろう」「ミリアリア! 葵博士に宴会の用意をしておくように伝えてくれ。支払いはオーブのツケで構わないぞ」
剣児「よっ! 太っ腹!」
ミリアリア「わかりました」
マリュー「では、地球へ帰還します!」

ダンナーベース/司令室
ミスト「楽しい宴会でしたね…」
ゴオ「ああ。あんなに大騒ぎしたのは久しぶりだったよ」
杏奈「ゴオちんってば、ガラガさんと一緒にいきなり裸踊りなんか始めるからビックリしちゃったわよ…」「死にそうなくらい恥ずかしかったんだからね!」
ルナマリア「みんな、ドン引きでしたよ」
つばき「未成年が多いんだから、大人は見本を示さなきゃ…」「…そう言ったのは誰でしたっけ?」
ゴオ「そ、その事は反省してるってば…! 悪かったよ…」
レ・ミィ「ガラガの奴、目を覚ましたから蹴っ飛ばしてやらなくちゃ!」
霧子「ゴオ、今度あんな事をしたら、杏奈との離婚も視野に入れるぞ」
ゴオ「り、離婚って…」
アンジェリカ「猿渡さんは、当分禁酒ですね」
ゴオ「ああ、言われなくてもそのつもりだよ…。とほほ…」
さやか「だけど、一騎君達にはつらいパーティだったでしょうね…」
アスラン「顔では笑っていたが、みんな心の中は悲しみでいっぱいだったはずだ…」
カガリ「『総士は死んだわけじゃない。フェストゥムと同化しただけで、いつかきっと俺達の所に戻って来ます…」「だから悲しくはありません』…か。一騎の奴…」
ミスト「総士君がいなかったら、俺達はル=コボルに勝てなかった」「彼に対する感謝の気持ちは、言葉では言い尽くせないですよ…」
ラクス「総士さんの気持ちに報いるためにも、わたくし達は争いのない、平和な世界を築いて行かなくてはなりませんね」
静流「総士君はあんな風になっちゃったけど、一騎君達は大丈夫なの?」「彼らの肉体もフェストゥムとの同化が進行しているのでしょう?」
サコン「フェストゥムから入手したデータで、同化の速度を大幅に緩和する薬は造られたそうなのですが…」「データの解析がまだ途中なので、同化の進行を完全に止める事は難しいようです」
セレーネ「…という事は、一騎君達もいずれ総士君のように…?」
サコン「…それまでに治療法が見つかればいいのですが…」
カガリ「一騎達は、明日の朝、竜宮島へ戻るそうだ。私も一緒に行ってくる…」「総士の事で、真壁司令とも直接話をしたいしな…」
レ・ミィ「ゲイナー達も、明日の朝から出発の準備をするって言ってたわよ」
サコン「ここに飛ばされて来る直前の場所まで転送してくれと頼まれました」
ムウ「ここまで来て、まだ自分達の足で行くって言い張ってるのか? 正直と言うか、頑固と言うか…」
鏡「まあ、こだわる気持ちもわからなくはないですが…」
ルージ「俺は一刻も早くジェネレーターを修理できる職人を探さないと…!」
ロン「それに関しては、僕達ソラノヒトが力になってあげられると思うよ…」「ソラシティが落ちてしまったから、時間はかかるかもしれないけど、必ず直してみせるさ」
ルージ「よろしくお願いします!」
ラクス「わたしく達もプラントへ戻って、今後の地球の事について、評議会で話し合いたいと思っています」
キラ「プラント、オーブ、地球連合…すぐに国境を取り払うのは無理だろうけど…」「いつか必ず、争いのない世界を作ってみせる」
ゴオ「俺達は、擬態獣の復活に備えて、準備を整えないとな!」
杏奈「もう! そんな事より新婚旅行に行くのが先でしょ! ルウも一緒に連れて行こうねっ!」
メイリン「でも、それじゃ新婚旅行にならないんじゃ…」
杏奈「いいのいいの! 私達はこれから家族として暮らすんだから! ねっ?」
ゴオ「ああ、そうだな…」
ミスト「明日には、みんな離ればなれになっちゃうんですよね…」
アンジェリカ「何だか寂しいわね…」
カルメン99「寂しがる事はないわよ。ゲートを使えば、いつでも会えるんでしょ?」
サコン「ところが、そう簡単にもいかないんです」
ジョシュア「どうしてです? タングラムがいなくなっても、イディクスのゲート発生装置があるんですよね?」
サコン「確かにその通りなんですが、ゲートを開くには、莫大なエネルギーが必要なのです…」「地球の半分が停電するほどの…」
シェルディア「ええっ!?」
サコン「タングラムの協力があればこそ、気軽にゲートが開けたんです。我々の力だけでは、そう簡単には…」
コトナ「そうだったんだ…」
サコン「今回は地球を守ってくれた皆さんを元の世界へ戻すという事で…」「特別の計らいで、各国の首脳がOKを出してくれたのですが…」「次にゲートを発生させるには余程の理由がない限り無理ですね」
プリシラ「今後はもう、気軽に行ったり来たりはできないって事ね…」
サコン「残念ですが…」
カガリ「それじゃ、今日はこれまでにしよう。後は各自、ベッドの中で勝利の余韻を噛みしめてくれ」
ミスト「そして明日には、みんなそれぞれの道を歩み始めるんですね…」
カガリ「ああ、そうだ。 みんな、今まで本当にありがとう!」「地球を代表して、礼を言わせてくれ…。それじゃ、解散だ!」
ミスト「ありがとうございましたっ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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