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No.28
破られた約束

【シナリオデモ開始】
日本エリア
NERV本部/中央作戦司令室
マコト「葛城一佐、オーブでの戦闘が終わったばかりなのに恐縮です」
ミサト「使徒はこちらの都合なんか考えちゃくれないからねぇ。で、状況は?」
マコト「大気圏外にて第8使徒を捕捉。現在軌道予想を入力中です」
シゲル「目標を第3監視衛星が光学で捉えました。最大望遠で出します
〔中央モニターの開閉音〕
ミサト「光を歪めるほどのA.T.シールドか。落下予測地点は…当然、ここよね?」
マヤ「MAGI、再計算。NERV本部への命中確率、99.9999%です!」
マコト「N2航空爆雷もまるで効いてません」
シエル「空間の歪みがひどく、あらゆるポイントからの狙撃も不可能です」
ミサト「軌道修正は不可能か…。まさに使徒そのものが爆弾というわけね」
マヤ「第8使徒直撃時の爆砕推定規模は直径42万。シオドマイナス15000レベル」
マコト「大3新東京市は蒸発、ジオフロントどころかセントラルドグマも丸裸にされます」
ミサト「碇司令は?」
シゲル「緊急の呼び出しで不在です。使徒の影響で大気上層の電波が不安定で、連絡も不能です」
ミサト「ここで独自に判断するしかないわね…」「日本国政府、および各省に通達。NERV権限における特別宣言D17を発令」「反系120キロ内の全市民は速やかに避難を開始!」

マクロス・クォーター/ブリーフィングルーム
ミサト「………」
ゴオ「今回ばかりは、俺も何をどうしたらいいのかさっぱりわかりませんよ、葛城一佐」
イズナ「A.T.フィールドを備えた巨大隕石が衝突してくるようなものですからね…」
ジョニー「向こうは防御を固めていればいいんですから、攻撃の隙もできませんし…。どうしたものですかね」
シン「ヤシマ作戦みたいな狙撃は使えないし、あれだけの数のN2兵器を使って軌道変更もできないとなると、ちょっとな…」
一鷹「ほんとにお手上げなんですか、ミサトさん!」
ミサト「…少し考えさせて」

地球圏エリア
クトゥルフ要塞/ネオスゴールドの部屋
ネオスゴールド「では、あの使徒が地球に落ちれば、サードインパクトが起きて地球人類は滅ぶと…?」
???(ムーンWILL)「その通りぃ! だが、このままではLOTUSによって阻止されてしまうかもしれんがなぁ!」
ネオスゴールド「…つまり我々にその邪魔をしろと言うわけか」
???(ムーンWILL)「あいにく、私は表立っては動けん。だが、我が方からも出せるだけの戦力は出ぁぁぁす!」「事がうまく運べば、クトゥルフは労せず地球を手に出来るのだ。悪い話ではぁぁ、あるまい?」
ネオスゴールド「よかろう。我が軍勢を地上に送り込もう。援軍の件、わかっておろうな」
???(ムーンWILL)「任せておけぇい。今度こそ愚かな有機生命体の最期だ。ぶるああああああっ!」

日本エリア
マクロス・クォーター/格納庫
アスカ「ええーっ!? 手で受け止める!?」
葵「考えた結果、出てきたアイディアがそれってわけ?」
ミサト「そうよ。飛来する使徒をEVAのA.T.フィールド全開で直接受け止めるの」「正確な弾道計算は期待できないから、状況に応じて多角的に対処するため、本作戦はEVA3機を同時展開とします」
アスカ「無駄よ。あたしひとりで殲滅できるもん!」
ミサト「無理よ。EVA単機では広大な予測落下範囲をカバーできないわ」
アルト「そもそも直接受け止めるなんて可能なんですか…?」
ピュリア「とても受け止められるような大きさの相手には見えねえぜ?」
リツコ「MAGIの検証でも、しくじる可能性は99%超…。このプランが作戦と言えるの?」
ミサト「可能性ゼロではないわ」
リツコ「奇跡を待つより、地道な努力よ。リリスと初号機の保護を最優先とすべきです」
ミサト「待つ気はないわ。奇跡を起こすのよ…人の意志で!」
美和「確かに危険は大きい。しかし、これ以外の方法はないようですね…」
ダイヤ「でもさ、奇跡を起こすって考え方、俺は嫌いじゃないぜ」
リー「お前もよく無茶やって奇跡を起こすもんな」
シンジ「あの…勝算は?」
ミサト「神のみぞ知るってところね」
アスカ「ふん、足手まといは邪魔なだけよ! 人類を守るくらい、あたしひとりで充分よ!」
デュオ「いい加減にしな、アスカ。もうわかってんだろ、お前だって…」
ミサト「アスカ、この作戦に必要なのはシングルコンバットの成績じゃないの」
アスカ「あたしの才能を認めないわけね…」
ミサト「違うわ。あなた達3人の力が…ひいてはLOTUS全員の力が必要なの。気⒮気を起こすために…!」
アスカ「…作戦本部長が言うんじゃ仕方ないわ。けど、使徒を前にしたあたしの実力、忘れないで欲しいわね」
レイ「………」
鉄也「葛城一佐、EVA以外のメンバーはどうすれば?」
ミサオ「万一に備えて戦闘配置で待機してもらうわ。用心のためにね」
ゴオ「了解です。みんな、準備を怠るなよ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「破られた約束」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

ヒカリ「使徒が落ちて来たらこんなシェルターなんかはひとたまりもないんでしょ?」
ケンスケ「どうせ避難しても無駄なら、外に出てEVAの活躍を見られたらいいのに!」
トウジ「シンジ、頼むでぇ。世界を救ったってくれ…!」
ミサト「3人ともいい? 現在、使徒の落下位置を予測中よ」「落下ポイントが判明次第、そこへ向かって走って!」「それから各所に配置された電源供給ビルにケーブルを接続するのを忘れないでね!」
レイ「この配置の根拠は?」
ミサト「女の勘よ」
アスカ「何たるアバウト…」
〔中央モニターの開閉音〕
シゲル「計算終了、落下予測地点を表示します!」
〔カーソル、目標地点を指定〕
ミサト「二次的データがあてにならない以上、以降は現場各自の判断を優先します! EVAとあなた達にすべてを賭けるわ!」
〔レーダー反応〕
マコト「多数の熱源が急速接近! これは…!」
〔敵ユニット出現〕
ゴーレム「ディロスθよ! 忌々しい地球人どもの軍勢を粉砕するのだ!」
〔敵ユニット離脱〕
ミサト「やはり来たわね。総員、直ちに出撃!」
〈出撃準備〉
イクサー3「クトゥルフ!? こんな時に来るなんて!」
アルト「奴らにとっちゃ、サードインパクトなんざ起こってもお構いなしってわけか!」
〔カーソル、レギュラスαを指定〕
葵「新型まで引っさげて登場だからね。移民先が真っ赤な死の海に包まれてもどうでもいいみたいよ」
イクサー3「クトゥルフ! お姉様の渚を返せーっ!」
霞 渚「ダメだわ、イクサー3。あのロボットは無人機みたい」
イクサー3「くっそー、絶対どこかにおばちゃんがいるはずなんだけどなあ…」
オズマ「各機迎撃開始! 敵にEVAの進路を妨害させるなよ! シンジ達は目標地点へ急げ!」
シンジ「はい!」
ミサト「みんな、頼んだわよ!」
<戦闘開始>

<シンジorレイorアスカが目標地点へ到達(1回目)・敵増援1出現>

〔シンジ&レイ&アスカ、目標地点へ移動〕
朔哉「よっしゃ、間に合ったみたいだな!」
ケイン「あとは受け止めるだけですね。上手くいけばいいのですが…」
シゲル「目標のA.T.フィールド変質! 軌道が変わります」
ミサト「何ですって!?」
シゲル「落下予測地点修正! 座標、転送します!」
〔カーソル、目標視点を指定〕
ミサト「時間がないわ! EVA各機、急いで新しい予測地点に向かって!」
アスカ「簡単に言ってくれるわね! 全力疾走してる方の身にもなってよ!」
〔敵ユニット出現〕
マコト「予測地点周辺にさらに敵の増援!」
剣児「あいつら…! とことん邪魔する気かよ!」
つばき「つべこべ言ってる場合じゃないわよ! とにかく私達は敵を倒さないと!」
鏡「その通りだ。EVAの進路を確保するぞ!」

<敵増援1出現の次PP>
ルル「あと3分です。急いで下さい!」

<敵増援1出現の2ターン後PP>
デュオ「あと2分だ。頼んだぜ、アスカ、シンジ、レイ…!」

<敵増援1出現の3ターン後PP>
ゴオ「あと1分! 落下地点は目の前だ! 思いっきり走れっ!」

<シンジが戦闘>
シンジ「ここで足止めされてたまるもんか…! 行くんだ! 少しでも早く!」

<レイが戦闘>
レイ「ここで時間をとられたら間に合わない…!」

<アスカが戦闘>
アスカ「この忙しい時に邪魔臭いったらありゃしない! さっさとそこをどけっちゅうの!」

<レギュラスαと戦闘>
レギュラスα「………」
イクサー3「…ねえ、あれって本当にクトゥルフなの? グレイはあんなの、教えてくれなかったよ」
霞 渚「そうね…。違うような気もするけど…」
葵「いずれにせよ、新しい敵なのは確か。正体がわかったところで倒すだけよ」
オズマ「葵の言う事は乱暴だが、もっともだ。各機、新型の動きに注意してEVAをサポートしろよ!」

<敵全滅orシンジorレイorアスカが目標地点へ到達(2回目)・勝利条件達成>
※※敵全滅の場合、セリフ追加※※
〔シンジ、目標地点へ移動〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※

マコト「エヴァンゲリオン、落下地点に到達!」
シゲル「目標接近! 距離12000!」
ミサト「シンジ君! レイ! アスカ!」
アスカ「決めるわよ! エコヒイキ、ナナヒカリ!」
〔シンジ&レイ&アスカ、目標地点へ移動〕
シンジ「A.T.フィールド…全開…ッ!」
〔衝撃音〕
〔画面、赤にフラッシュ〕

第8の使徒「………」
〔シンジにダメージ〕
シンジ「うわあああああっ!」
静流「A.T.フィールドを中和して初号機を直接攻撃している!?」
浩一「大丈夫か、碇ぃぃっ!!」
〔シンジにスパーク〕
シンジ「ぐあっ! く…うううっ…!」
アスカ「ナナヒカリぃっ!」
シンジ「僕が…支えているから…は、早くっ!」
レイ「2号機、コアを!」
アスカ「わかってるわよ! 私に命令しないで!」「そおりゃあああっ!」「はずした!? コアのくせにちょこまかと動きまわって…往生際が悪いわね!」
シンジ「アスカ、早く!」
アスカ「わかってるってば! でも…狙いが…!」
〔A.T.フィールドの発動音〕
〔レイにダメージ〕

レイ「くっ…!」
アスカ「エコヒイキ!?」
レイ「私がコアを…押さえているうちに…は、早く…!」
アスカ「わかってるっちゅうの! うおおおおっ!」
〔斬撃音〕
〔画面、爆発〕

マヤ「使徒の形象崩壊を確認! EVA各機、状況中破です」
霞 渚「やった…やったんだ…!」
鉄也「ああ。毎度の事ながら大した奴らだぜ、あいつらは…」
リツコ「奇跡が…起こったわね」
ミサト「いいえ。起こしたのよ、あの子達が…。ありがとう、みんな!」
〔敵ユニット出現〕
ゴーレム「なんて奴らだ…! しかし、このままおめおめと帰っても処刑が待つだけ…!」
〔敵ユニット出現〕
オズマ「何だと!? まだ残ってやがったのか!」
ゴーレム「こうなれば、サードインパクトに対する防壁、エヴァンゲリオンとやらだけでも!」
〔ディロスθ、シンジへ隣接〕
〔ディロスθ、シンジへ攻撃〕
〔シンジにダメージ〕

シンジ「うわあああっ!」
シゲル「フィールド、無展開!」
ミサト「シンジ君、大丈夫!?」
シンジ「は、はい…っ!」
ゴーレム「おのれ…。あれだけの先頭の後だというのに倒れぬとは、タフな奴よ…!」「だが、例のバリアが出ぬところを見るともはや集中力は切れているようだな。ならば、とどめを刺すまで!」
〔ディロスθ、活性化〕
アスカ「…!」「ナナヒカリ、手を貸しなさい。あいつに私達の力を見せつけてやるのよ」「せっかく使徒を倒したってのにあんなのに負けたんじゃ、あんた、恥ずかしいでしょ!」
シンジ「え…? 式波…?」
アスカ「エコヒイキも、早く! 私の合図で全機一斉攻撃、とどめはナナヒカリに譲ってあげるわ!」
レイ「…了解」
アスカ(フン…私も焼きが回ったわね…!)(けど、チームワークだってやってみせるっ!)
〔シンジ&レイ&アスカ、ディロスθへ隣接〕
〔シンジ、ディロスθへ攻撃〕

[イベント戦闘「シンジvsディロスθ」]
アスカ「一斉攻撃、いくわよ!」
シンジ「わかったよ、式波!」
アスカ「全機散開! 射撃ポジションへ!」
シンジ「外すもんか!」
アスカ「負けらんないのよ!」
レイ「…攻撃準備、完了」
アスカ「ファイヤァァァーッ!!」
レイ「……」
アスカ「うおりゃあぁぁぁー!」
シンジ「2人とも下がって!」
人工知能「!!!!!!」

〔敵ユニット撃破〕
ゴーレム「な、何という事だ…! エネルギー切れをいとわず捨て身で攻撃してくるとは…!」
〔敵ユニット離脱〕
〔システムダウンの音〕

アスカ「ちっ、思ったより時間がかかったわね。活動限界が来ちゃうなんて…」
シンジ「ご、ごめん。僕が手間取ったから…」
アスカ「…まあ、あんた達の動きも悪くなかったわよ。あとは慣れるだけね」
シンジ「式波…」
レイ「………」
マヤ「敵性反応ありません。状況終了です!」
一鷹「ふう…。今回もどうにかなったな…」
ゴオ「毎度、綱渡りだからな」
シゲル「電波システム回復。碇司令から通信が入っています」
ミサト「お繋ぎして」
〔中央モニターの開閉音〕
ゲンドウ(顔グラはSOUND ONLY)「………」
ミサト「申し訳ありません。私の独断でEVA3体を破損させてしまいました」「責任はすべて私にあります」
冬月(顔グラはSOUND ONLY)「かまわん。目標殲滅に対し、この程度の被害はむしろ幸運と言える」
ゲンドウ(顔グラはSOUND ONLY)「ああ。よくやってくれた、葛城一佐」
ミサト「ありがとうございます」
冬月(顔グラはSOUND ONLY)「我々はもうしばらく上層部のお相手で帰れそうにない。戻れるのはまだ先になりそうだ」
ミサト「わかりました」
ゲンドウ(顔グラはSOUND ONLY)「…初号機のパイロットに繋いでくれ」
ミサト「!!」「はいっ!」
ゲンドウ(顔グラはSOUND ONLY)「話は聞いた。よくやったな、シンジ」
シンジ「え?」「…はい…!」
ゲンドウ(顔グラはSOUND ONLY)「では葛城一佐、後の処理を任せる」
ミサト「はっ!」
〔中央モニターの開閉音〕
ミサト「EVA3機の回収、急いで! LOTUSのみんなも一度、ジオフロントへ来てもらえる?」
ジェフリー「了解した。ボビー、両舷微速回頭」
ボビー「合点!」
シンジ「………」(聞き間違いじゃないよな…。父さんが…僕を褒めてくれた?)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

日本エリア
???
SEELE「第8の使徒の殲滅、よくやってくれたな、碇」
ゲンドウ「…はい」
SEELE「これで残る使徒は、あと…」
???(カヲル)「使徒はもう現れないよ」
SEELE「…!」
ゲンドウ「………」
カヲル「この世界は違う…! 君達に約束された世界じゃないんだ」
SEELE「何だと…?」
カヲル「彼は気づいていたようだけど?」
SEELE「碇…!?」
ゲンドウ「…確証はありませんでしたがね」
カヲル「シナリオを遂行するにはこの世界はあまりにも歪み過ぎている」
ゲンドウ「…石神の残した報告書によれば、宇宙の輪廻転生の中で並行世界の侵食が発生し…」「我々とは始原の異なる人類が現れる事が運命づけられていたようです」
SEELE「君達はそれを知っていたのか…?」
冬月「ご容赦願いたいですな。我々もこの情報を手に入れたのはつい先日です」
ゲンドウ「石神の報告書とて、協力者の予測を述べたものに過ぎません。検証が必要だったのです」
カヲル「だけど、もうわかったはずだ。この世界には不純物が多すぎる。外典も役には立たないよ」
SEELE「では、我々の計画は…」
カヲル「次に期待するしかないんじゃないかな。少なくとも、この世界には別の結末が訪れるんだ」
ゲンドウ「別の結末…」
カヲル(そう、『彼ら』の働き次第では今度こそ彼が幸せになれる結末がね…)

NERV本部/エレベーター内
〔メーターの動作音〕
〔エレベーターの到着音〕

シンジ「あ…!」
アスカ「ナナヒカリ!」
〔扉の開閉音〕
アスカ「もっと奥に行きなさいよ! 邪魔でしょ!」
シンジ「こ、こんな狭いのに…奥って言われても…」
アスカ「ふん…!」
シンジ「…あ、あのさ。式波はどうしてEVAに…?」
アスカ「愚問ね。自分のためよ、EVAに乗るのは。あんたはどうなのよ?」
シンジ「よく…わからない…」
アスカ「あんた、バカァ? そうやって責任逃れしてるだけなんでしょ」
シンジ「…父さんに褒めて欲しいのかな…」「今日は、初めて褒めてくれたんだ。…父さん、僕の事を認めてくれたのかな」
アスカ「…あんたって、ほんとにバカね」
シンジ「………」
アスカ「今日、どさくさにまぎれて名前呼んだでしょ」
シンジ「あ…」
アスカ「まったく…。特別にアスカでいいわよ。私もバカシンジって呼ぶから」
シンジ「アスカ…」

NERV本部/司令室
ゲンドウ「やはりSEELEは、我々に開示していない死海文書の外典を元にシナリオを進めるつもりだったようだな」
冬月「だが、SEELEももはや存在理由を失った。我々NERVも同様だな」
ゲンドウ「そうだとしても、我々は我々の道を行くだけだ」「自分の願望は、あらゆる犠牲を払い、自分の力で実現させる物だ。他人から与えられる物ではない」
冬月「では、シナリオが見えなくとも続けると言うのかね?」
ゲンドウ「ああ。これが俺の出した答えだよ、冬月」
冬月「この先は何が起こるかわからん…か。フフフ、年甲斐もなくワクワクさせてくれるじゃないか」

第3新東京市/郊外
トウジ「シンジーッ! 一言礼が言いとうて会いに来てやったでぇ!」
ケンスケ「それが礼を言う人間の態度かねぇ」
シンジ「トウジ! それに委員長にケンスケも」
ヒカリ「出発まで急速中だって聞いたから3人で来たの。怪我はない? 碇君、綾波さん」
レイ「平気…」
霞 渚「シンジ君のお友達ね? こんにちは」
ケンスケ「は、はいっ! LOTUSの皆さんに会えて光栄であります!」
杏奈「あはは…そんなに硬くならないで。怖い人なんて誰もいないから、ね?」
ゴオ「とは言え、気難しい奴も混じっちゃいるがな」
ケンスケ「うわあああああっ!! 猿渡ゴオだよ、生の猿渡ゴオ! 巨神戦争の英雄! 凄い、凄すぎる!」「もしかしてあっちにいるのはツワブキ・ダイヤ!? 向こうに見えるは葵豹馬ぁぁぁ!?」
トウジ「人を指差すな、アホンダラ! それと叫びすぎや!」
ヒカリ「皆さんのおかげで本当に助かりました。ありがとうございます」
トウジ「なんや、落っこちてくるモンを受け止める作戦だって聞いとったけどホンマにホンマやったんやなぁ」「なんぼシンジでも今度ばかりはもうアカンかと思ったで!」
浩一「そこを毎回何とかするのが碇のすげえところさ」
シンジ「い、いや、そんな…。綾波とアスカ、それに、みんなのおかげですよ」
アスカ「そうよ。バカシンジひとりで何とかしてきたわけじゃないでしょ」
浩一「『アスカ』!? 『バカシンジ』!? お前ら、いつの間に名前で呼び合う仲に…!」
シンジ「え! いや、それは…」
一鷹「やっぱアレか!? 命懸けの作戦を通じて芽生えちゃったりしたのか!?」
アスカ「ハンッ! 下らないことで騒いじゃってバッカじゃないの?」「あんたもハッキリ言い返しなさいよ、バカシンジ!」
シンジ「あはは…」
霞 渚「そろそろお弁当にしない? 娘娘仕込みの料理も持ってきたからみんな、食べて!」
ダイヤ「すごい! この銀河ラーメン、全然麺が伸びてないや! これがフロンティアの技かぁ…」
鉄也「このシュウマイも見事なものだ…。これを霞が?」
霞 渚「うん。杏奈さんにも手伝ってもらって…」
杏奈「ゆっくりできる機会なんてそうそうないから、張り切っちゃった」
ルウ「私も頑張った…」
ゴオ「それそれ…? おっ、こりゃ美味い!」
ジョニー「僕の筑前煮は本物ですよ。冷めていても別の美味しさがあるはずです。シンジ君のお友達も、どうぞ」
ヒカリ「いただきます。…本当、これは格別…!」
シンジ「…これじゃ、僕が作ってきたお弁当なんて出る幕がないかな」
鉄也「そうか、碇も弁当をつくってきてくれていたのか。どれ、ひとつもらおうかな」「…むっ!」
シズナ「…これは!」
アスカ「…! 意外…美味いわね」
ケンスケ「この卵焼きの焼き加減…絶妙な味付け…まさに驚愕だよ!」
トウジ「世界を守るだけやのうてこないな隠れた才能まで持っとったとは…!」
シンジ「よかった、喜んでもらえて。皆さんも食べてください」
静流「ふふっ。シンジ君。台所に立つ男子はモテるわよ」
シンジ「いや、そんなつもりじゃ…」
レイ「………」
シンジ「ん? ごめん、綾波。口に合わなかったかな」
レイ「いいえ。肉、食べないだけ」
シンジ「じゃあお味噌汁はどう? あったまるよ」
レイ「ん…」「…美味しい。ありがとう…」
シンジ「…!」
トウジ「綾波がありがとうなんて初めて聞いたで…!」
シンジ「綾波…」
レイ「………」
〔電話のベル〕
浩一「ん? 理沙子から…?」
〔電話の操作音〕
浩一「…もしもし」
理沙子「ねぇ、浩一…。浩一が急に強くなったのって…ファクターってのになったせいなの?」
浩一「あ、うん…。聞いたのか…」
理沙子「浩一もロボットに乗って戦ってるってわかったから、もしかしてと思って…。本当だったんだね」
浩一「ごめん、理沙子…。いつか言おうと思ってたんだ」
理沙子「ううん、いいの。浩一はずっとこの世界のために戦ってたんだもんね…」
浩一「俺ひとりじゃ何にもできないけどな。でも今は仲間が支えてくれるから、俺も自分のできる事はやろうって…」
理沙子「フフッ、浩一がそんな事言うなんてね。ずっと口ばっかだったのに本当に正義の味方になっちゃったんだね」
浩一「…俺さ、矢島と話してきたよ。理沙子には伝えなきゃならない事もある。でも、ごめん。今は言えないんだ…」
理沙子「…わかった。私、待ってるね。だから、浩一もあんまり無茶しちゃダメだよ?」「どんな体になっても浩一は浩一なんだからね。それじゃ、お仕事頑張ってね」
〔電話の操作音〕
浩一(矢島、俺も待ってるぜ…。早く自分の口から伝えてやってくれ)

地球圏エリア
ドラゴンズハイヴ/…司令室
F.S.「どうやらSEELEの人類補完計画は破棄されるようだな」
田中司令「それでは…」
F.S.「ああ、『彼』が動き出すのも時間の問題だろう。いや、もう動き出しているのかもしれない」「この地球の生命体の生存競争に介入してきたクトゥルフの新型…」「こちらの『彼』はあれが『彼』の差し金だという可能性は低くない、と言っている」
田中司令「ダンクーガの覚醒を急がせねばなりませんね…」
F.S.「ああ。人類に残された時間は少ない…」
【シナリオエンドデモ終了】


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