TOP PAGEへ

シーン1 過去からの警鐘
No.6
碧い奇跡

<セレクト 星見町>
突如、大気圏内へ突入し、破壊活動を開始する謎の集団。そ
れに対し、GEAR本部はD作戦を発動させる。

【シナリオデモ開始】
GEAR本部

〔メテオの警報〕
渋谷長官「状況は!?」
メテオ「ガルファ機獣群、連邦宇宙軍の最終防衛網を突破」
渋谷長官「GEARの戦闘衛星はどうなった!?」
愛子「稼働率が13%まで低下! 敵の侵攻を阻止できません!」
渋谷長官「ぬうう…! 奴らめ、こうも易々とこちらの防衛網を突破するとは!」
メテオ「連邦軍飛行隊が第一次攻撃態勢に入りました」
渋谷長官「それで何とか防げれば良いのだが…!」
井上博士「長官、敵の狙いはここの地か研究所かと思われます」「直ちに連邦政府へ連絡し、あれの使用許可を求めた方が賢明かと」
渋谷長官「うむ。その間に君達は準備を始めてくれ。許可が下りると同時に、『D作戦』を発動する」
井上博士「わかりました」
渋谷長官「愛子君、すぐにベガ君へ連絡を」
愛子「了解!」
渋谷長官「吉良国、いよいよだ。頼むぞ」
吉良国「はっ! この吉良国進にお任せ下さい!」
渋谷長官「愛子君、ミスマル司令から連絡があったネェル・アーガマ隊は今どこに?」
愛子「ポイントU1123付近で警戒任務についています。こちらへは32分で到達できる位置です」
渋谷長官「では、彼らに支援要請を出してくれ」
愛子「了解!」

星見町

織絵「どう、北斗? 星見町は気に入ったかしら?」
北斗「まだわからないよ。今日引っ越してきたばかりなんだし。母さんはどうなの?」
織絵「私はいい街だと思うわ。住んでる人も温かそうだし…」「明日からの喫茶店経営も張り切っていくわよ」
北斗「頑張りすぎてケガしないようにね。母さん、結構ドジだから」
織絵「言ったわね、北斗」「でも、きっと北斗もすぐにいい友達が出来て、この街を好きになると思うわ」
北斗「そうだといいけど」
織絵「北斗、他に行きたい所はある?」
北斗「あるけど…引越しの片づけを手伝わなくちゃ」
織絵「後は圭介さんが仕事から帰ってきてからにして…街の様子を見に行きましょうよ」
北斗「じゃあ、僕…学校を見てみたいな」
織絵「そうね…明日から通う所だもんね」

銀河「はっ! ふん! とりゃあっ!!」(昨日はまた母ちゃんに負けた…! けど、今日こそは勝つ!)(そして、俺もあの竜崎一矢さんやキング・オブ・ハートみたいなすげえ格闘家になるんだ!)「はあっ! てぇい! だああっ!」
北斗「………」
銀河「何だ、お前?」
北斗「いや、変わったダンスだなって思って…」
銀河「ダンスじゃねえ! 少林寺拳法だ、このバカ!」
北斗「ごめん、ごめん。…でも、バカは言い過ぎじゃない?」
銀河「見ねえ顔だな。おめえ、誰だ?」
北斗「ああ、僕…星見町に引っ越してきたばかりなんだ」
〔歩く足音〕
織絵「あら、北斗…もうお友達が出来たの?」
北斗「あ、母さん…」
〔通信のコール音〕
織絵「!」
北斗「どうしたの、母さん?」
織絵「…何でもないわ。私、ちょっと用事が出来たから…先に行くわね」
北斗「え? 行くって、どこへ?」
織絵「あなたはすぐに家へ帰りなさい。…そこの君も」
銀河「え? 俺? 何で?」
織絵「いいから。わかったわね?」
〔走る足音〕
北斗「母さん…?」
銀河「…ワケわかんねえ。それに、おめえはいったい誰なんだ?」
北斗「あ、ごめん…自己紹介が遅れちゃったね。僕は北斗…草薙北斗」
銀河「くさなぎほくと? 変な名前だな」
北斗「…そういう君の名は?」
銀河「俺は出雲銀河。ギンガは銀河系の銀河さ。いい名前だろ?」
北斗「う~ん…変わってるね」
銀河「んだと!? おめえも人のこと言えねえだろ!」
〔サイレン〕
銀河「空襲警報…!?」
北斗「まさか、ギガノス軍!?」
銀河「こ、こうしちゃいられねえ!」
北斗「あ、どこ行くんだよ!? 銀河君!!」
銀河「決まってんだろ! 家に帰るんだよ、家に!!」

銀河「何でおめえが俺んちまでついてくるんだよ!?」
北斗「銀河君こそ!」
銀河「あ、もしかして…ウチの隣に引っ越してきたのって、おめえだったのか!?」
北斗「君がお隣さんなの!?」
銀河「んなことより! 母ちゃんと乙女はまだ買い物から帰ってきてねえのかよ!?」
北斗「ぼ、僕んちにも誰もいない…! 母さん、どこへ行ったの…!?」
〔爆発音〕
北斗「み、見て! 銀河君!!」
銀河「何だ、あれ!? 見たことねえロボットだぞ!!」
北斗「ま、街を襲ってる…!?」
銀河「お、おい! こっちに来るぞ!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「碧い奇跡


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔街に爆発〕

愛子「ガルファ機獣、星見町に降下! 無差別攻撃を始めました!」
渋谷長官「住民の避難は!?」
愛子「間もなく完了します!」
メテオ「連邦軍飛行隊、戦闘継続中。損耗率、49%」
渋谷長官「他の機獣がここへ来るのは時間の問題か!」「吉良国はまだあれに乗り込んでおらんのか!?」
愛子「現在、星見町三丁目付近を移動中です!」
渋谷長官「何をやっとるんだ、あいつは…!」
愛子「ガルファ機獣の攻撃によって交通網が寸断されたため、自力で現場に向かっているようです」
吉良国「頑張っております! 吉良国、頑張っております!」
井上博士「やはり、科学要塞研究所のように地下秘密パイロット直行ルートを造っておくべきでしたね」
渋谷長官「今さらそんなことを言っても始まらん」「愛子君、ネェル・アーガマ隊の到着まで、どれぐらいかかる?」
愛子「およそ10分です」
渋谷長官「彼らが来てくれるまでの時間を何とかして稼がねばならんか。…ベガ君はどうしている?」
愛子「ワルキューレで現場へ移動中です」
〔味方ユニット出現〕
ベガ「くっ、何てこと! ガルファ機獣があの場所に向かってるなんて…!」
渋谷長官「ベガ君、急いでくれ!」
ベガ「ええ、わかっています!」(あっちの方にはあの子達が…! 最悪の場合、私一人だけでもあれを…!)
銀河「な、何だ!? 化け物がこっちへ来やがるぞ!!」
北斗「そ、そんなっ!!」
ベガ「! 逃げ遅れた人がいる!?」
〔街に爆発〕
北斗「うわあああっ!!」
銀河「ちくしょぉぉぉぉっ!
北斗「何だってんだよ!
銀河「このバカヤロォォォォッ!!」(同時)
北斗「このバカヤロォォォォッ!!」(同時)
〔銀河&北斗のいる地点に光〕
〔機体の稼働音〕
〔轟音〕
〔画面、振動〕
〔味方ユニット出現〕

銀河「な、何だぁ!?」
井上博士「き、起動した! 電童が!」
渋谷長官「やってくれたか、吉良国!」
愛子「いいえ、コックピットには誰もいません!」
渋谷長官「何ぃっ!?」
銀河「ロ、ロ、ロボットォ!?」
北斗「モビルスーツ…!? いや、違う!」
銀河「も、もしかして、マジンガーとか、ダイモスみたいな奴かよ!?」
北斗「多分…。でも、あんなタイプは見たことがないよ」
〔GEAR戦士電童、前進〕
銀河「う、動きやがった!!」
北斗「うわっ! うわあああっ!!」
吉良国「で、電童…!!」
北斗「放せぇっ!!」
銀河「こいつめ!!」
吉良国「何!? 電童があの子達を!?」
渋谷長官「吉良国、どうしたんだ!? 応答しろ!」
吉良国「子供が! 子供が二人、電童のコクピットの中に!!」
渋谷長官「何!?」
ベガ「子供ですって!?」
北斗「こ、ここは…!? 銀河君!」
銀河「お前も乗せられちまったのか? 北斗……君」
北斗「つ、捕まっちゃった、僕達…」
吉良国「どうしましょう、長官! 乗り損ねちゃいました、僕…!」
渋谷「何でそんなことに!?」
ベガ「…選ばれた、ということでしょうね。おそらく、電童に。その子達は…」
渋谷長官「ベガ君…!」
ベガ「ともかく、今は信じるしかありませんわ、それを」「…コックピットの映像を下さい。ここからは私が彼らに話します」
渋谷長官「わかった」
銀河「くそっ! 出せよ!!」
北斗(やっぱり、ここ…ロボットのコックピットなの?)
ベガ「!!」「そんな! よりによって、どうして、あの子が!?」
〔機獣オービトン、銀河へ接近〕
〔銀河に爆発〕

銀河「うわああっ! 何だよ、これ!? 何なんだよぉっ!?」
北斗「落ち着いて! 落ち着いてよ! とりあえずは、攻撃されてもやられてはいないんだから…!」
銀河「だから、どうだっていうんだよ!? 何で俺がこんなトコにいなきゃなんないんだよ!!」
北斗「それは僕だって同じだよ! でも、叫んだって、どうにもならないじゃないか!」
銀河「叫ばなきゃ、誰も助けに来てくんねえだろ!?」
北斗「うるさいっつーの! そうでなくったって、頭の中ゴチャゴチャなのに!」
銀河「考えたってわかるかよ、こんなの! バーカ!」
北斗「またバカって言ったな! これで二度目だ!」
銀河「へ~え、いつ言った? 何年何月何日の何時何分何秒に言った?」
北斗「さっきに決まってんだろ! 今日会ったばっかりなんだから!」
ベガ「そこの子供達!」
銀河「え!?」
北斗「誰!? 見えてるの、僕達のこと!?」
ベガ「ええ。今、あなた達がいるのは…ギアファイター『電童』のコックピットなの」
銀河「デンドー!?」
北斗「やっぱり、ここ…コックピットだったんだ…」
ベガ「さぞ驚いたことでしょうけど、それはお互い様だわ」「でも、こうなったからには、あなた達にやってもらわなくっちゃ」
銀河「やるって、何を?」
ベガ「二人共、姿勢を正して!」「一、二の三で、右脚を前に!
銀河「一、二の三!」(同時)
北斗「一、二の三!」(同時)
〔銀河、前進〕
銀河「一、二の三!」(同時)
北斗「一、二の三!」(同時)
〔銀河、前進〕
ベガ「そうよ、そのまま左脚と右脚を交互に!」
吉良国「電童が…歩いてる…!」
銀河「へえ~、こんだけで動くんか…」
銀河「一、二の三!」(同時)
北斗「一、二の三!」(同時)
〔銀河、前進〕
銀河「一、二の三!」(同時)
北斗「一、二の三!」(同時)
〔銀河、前進〕
ベガ「!?」
渋谷長官「な!?」
井上博士「と、通り過ぎた…?」
ベガ「こぉらッ! どこ行くの!?」
銀河「え!?」「こうやって逃げろってことじゃないの?」
ベガ「ちっがうわよ! 電童は戦士なのよ! あれと戦わないでどうするの!?」
銀河「ええーっ!?」(同時)
北斗「ええーっ!?」(同時)
銀河「戦うって、俺達が!?」
ベガ「そうよ。目の前にゲーム機みたいな物があるでしょ?」
北斗「あるけど…」
ベガ「そのギアコマンダーにコードを打ち込んで!」「ドライブAを1回、LRを2回、LLを1回、ENTER! それを前パネルの中央に押し込んで!」
北斗「わかった! 銀河君も早く!」
銀河「ええっと、LLが1回……これで!」
〔インストール音〕
[デモムービー「バイザーオープン(電童)」]
〔銀河、変形〕
ベガ「よし!」
北斗「そうか! インストーラーなんだね、これ!」
ベガ「そう! そうなのよ!」
銀河「何だ? インストーラーって…」
北斗「コンピューターに指示を与える装置のことだよ」
ベガ「そうよ。それで、電童の手足のタービンに指示を送ることが出来るの」「腕はA、左腕はLL…」
北斗「大丈夫、もうわかった!」
銀河「お、おい、北斗…」
北斗「銀河君、あの技。ほら、さっきやってた拳法の技! あれ、やってみようよ!」
銀河「ええっ!?」
北斗「あいつらをやっつけよう! でなきゃ、みんなやられちゃうよ! この街も、街の人達も!」
銀河「……!」
北斗「出来るよ、きっと大丈夫!」
ベガ「そう、きっと大丈夫!」
銀河「よ~し、行くぜ!!」
〔銀河、気力上昇〕
<戦闘開始>

<銀河vs機獣オービトン>

北斗「銀河君、行くよ!!」
銀河「おう! これ以上、俺達の街をブッ壊されてたまるかってんだ!!」

<ベガvs機獣オービトン>
ベガ「ガルファ…ついに戦う時が来たのね! あの二人と電童は必ず守ってみせる!」

<敵全滅・敵増援1>
銀河「ふうう~」
北斗「何とかなった…」
ベガ「よく頑張ったわ、二人共!」
〔メテオの警報〕
メテオ「連邦軍飛行隊、第1次攻撃に失敗。ガルファ機獣、星見町区域に侵入」
渋谷長官「本隊が来たか…!」
〔敵ユニット出現〕
デビルサターン6「エネルギー反応があったのは、ここら辺やな」「にしても、あのデカトンガリ…オヤカタ様だか、オカヤマ様だか知らんけど」「ホンマに人使いの荒いやっちゃで。欲しいモンがあったら、自分で取りに行けっちゅーねん」「ま、でも…あいつは月に刺さっとるから、無理な話やろけどな」
銀河「な、何だ!?」
ベガ「ガルファじゃない…いったい、何者!?」
北斗「あいつらも敵なの!?」
デビルサターン6「ゲ! あ、あれはケンリュウ!? 何でこんな所におるんや!?」
北斗「何か、僕達を見て驚いてるみたいだよ?」
銀河「チェッ、そりゃこっちだって同じだぜ」
デビルサターン6「ん? んん~? 何や、よく見ると別モンやんけ」「ったく、びっくりさせよってからに。あいつが現れたかと思ったで」「あ…あかんあかん。噂をすれば、ハゲ…もとい、影」「ホンマにあのアホが出てきよったら、シャレにならんわ」「それに、前の時とおんなじパターンやと飽きられてまうからな」「あ、そやそや。念のため言うとくけど、期待しても無駄やで」「ここであいつは出てこうへんからな、ホンマに」
銀河「何やってんだ、あいつ…?」
デビルサターン6「よっしゃ、ほんなら行くで!」「お宝とコマンダーランキング、バッチシいただきや!!」
ベガ「! 来るわよ、二人共!!」
北斗「あいつらとも戦うの!? 僕達が!?」
ベガ「そうよ、何言ってるの!」
北斗「そ、そんなぁ…!」
銀河「聞いてねえよ!」
北斗「あんな数、どうやって相手にしろって言うの!?」「ミサイルとか、ビームとか、剣とか、弓とか、ヨーヨーとか!」「デッカいトンカチとか、ギターとか、何か武器はないの!?」
ベガ「ないの…!」
銀河「ええーっ!?」(同時)
北斗「ええーっ!?」(同時)
ベガ(少なくとも、今は…!)(でも、こうなったら仕方がないわね)「ギアコマンダーにSP1コマンドをインストールして!
北斗「わかった!
銀河「おおっしゃ!!
銀河「SP1! コマンド、インストォーーール!!」(同時)
北斗「SP1! コマンド、インストォーーール!!」(同時)
〔インストール音〕

<敵増援1出現の次PP・味方援軍1>
メテオ「ネェル・アーガマ隊、星見町空域に進入」
渋谷長官「おお、来てくれたか!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ケーン「何者なんだ、あいつら?」
ジュドー「見たところ、地球の兵器とかじゃないね」
※※先にNo7をクリアしている場合、セリフ追加※※
ドモン「ああ…」
北斗「! あのガンダムって、もしかして」
銀河「お、俺も知ってるぜ! 確か、前々回のコロニー格闘技選手権の決勝で…」「あの竜崎一矢さんとすげえバトルをやった人が乗ってるんだろ!?」
北斗「君、そういうことには詳しいんだね」
銀河「ああ、格闘技をやってる奴なら、知ってて当たり前だぜ!」

デューク(ついに彼らまでもがこの地球へ来たか…)

<ジュドーvsデビルサターン6>
ジュドー「次から次へとおかしな奴がやってきやがって!」
デビルサターン6「ワイらかて好きでこんな辺境に来たわけやない! そこんとこヨロシクや!」

<ドモンvsデビルサターン6>
デビルサターン6「な、何や! こいつも拳法を使うんかい!?」
ドモン「どうやら武道家に手ひどくやられた経験があるようだな。ならば、その記憶を上塗りしてやる!」

<甲児vsデビルサターン6>
甲児「こいつ…明らかに地球のメカじゃないな!」
デビルサターン6「そんなちっこい円盤で向かってくるとはいい度胸やないか!」
甲児「関西弁をしゃべる宇宙人だって!? …こりゃ団兵衛さんにいい土産話が出来たぜ!」

<デュークvsデビルサターン6>
デューク「宇宙犯罪組織ギャンドラー! この地球をお前達の好きにはさせないぞ!」
デビルサターン6「おほっ! グレンダイザーやないか!? この星におったんかい!」「丁度いい! フリード星のお宝を手に入れればぎょうさんポイントがもらえるわ!」

<竜馬or隼人or弁慶vsデビルサターン6>
隼人「どうやらこいつも地球外から来たらしいぜ!」
弁慶「くそっ! 新たな侵略者ってやつか!」
竜馬「行くぞ、ハヤト、ベンケイ! 三つの心を一つに合わせれば恐れるものは何もない!」
デビルサターン6「あいにくやったな! こっちは六つの心を一つにしとるんや! 6対3でワイらの勝ちや!」

<ケーンvsデビルサターン6>
デビルサターン6「ワイらの邪魔する奴は誰であろうといてまうだけや!」
ケーン「おいおい! こりゃ関西弁じゃねえかよ! …ってことは…」「…もうかりまっか?」
デビルサターン6「ボチボチでんな!」
ケーン「こいつ…どうやら本物だぜ!」

<銀河vsデビルサターン6>
デビルサターン6「ホンマ紛らわしいカッコしおって! お前はワイが片付けてやるわ!」
銀河「へえ…宇宙人ってのは関西弁をしゃべるものなのか…」
北斗「銀河君! 驚いている場合じゃないよ!」
銀河「わかってるって! それより俺の拳法の動きに合わせろよ!」
北斗「う、うん!」
デビルサターン6「な、何や! こいつも天空宙心拳を使うんか!?」
銀河「俺のは少林拳だ! 覚えとけ、お笑い宇宙人!」

<ベガvsデビルサターン6>
ベガ(やはり機獣ではない…まさか、ガルファに協力者がいるの!?)

<デビルサターン6撃破>
デビルサターン6「お、おんどれ! あいつが出てこうへんこの時がチャンスやったのに…!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「よし、とりあえずは防いだか…」
銀河「ふう~。やったな、北斗」
北斗「うん…」
〔システムダウンの音〕
北斗「え!? で、電童が!?」
銀河「こ、今度は何だよ!?」
愛子「大変です! 電童のエネルギーが!!」
渋谷長官「何!?」
銀河「た、倒れる!?」
ベガ「しまった!」「電童にはまだ待機用のエネルギー電池しか持たせてなかったんだわ!」
渋谷長官「愛子君、急いで捕獲ビーコンを!」
愛子「了解。捕獲ビーコン、照射します!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

スカルムーン基地

ブラッキー「ガンダル様、例の巨大要塞は我々とは正反対の月面に着地した模様です」
ガンダル「モニターに映像を出せ」
〔モニターの開閉音〕

ガンダル「間違いない、あれは…」
バレンドス「ああ、奴らの螺旋城だ」

ガンダル「我らベガ星連合軍の…いや、全宇宙の生命体の敵、ガルファ…。今度は地球を狙ってきたか」
バレンドス「フン、面倒な連中が現れたものだな。…それで、奴らの動きは?」
ブラッキー「早速、地球へ機獣群を送り込みましたが…」「デューク・フリード達に撃退されたようです。また、こちらには何も仕掛けてきておりません」
ガンダル「当然だ。奴らといえど、このスカルムーンの特殊シールドは見抜けまい」
バレンドス「ああ…しばらくは様子見だな」

デビルサターン6「…という次第ですわ」
ギガグルメイ「要するにお前は地球人に敗れ、逃げ帰ってきたわけだな?」
デビルサターン6「ま、まァ、そういうことになりまんな」
ディオンドラ「情けない奴だね。私達ギャンドラーに恥をかかせるとは」
デビルサターン6「す、すんまへん、ディオンドラのアネゴ」
ディオンドラ「アネゴじゃない、ディオンドラ様とお呼び!」
ギガウィッター「皇帝陛下のご命令でお前達ギャンドラーを従えてきたが…これではとんだ足手まといだ」
ディオンドラ「従える? 冗談をお言いでないよ」「私達はお前達の協力者さね。ギャンドラーのボス、ガデス様の命令がなければ、誰がこんな所に来るものか」
ギガアブゾルート「だが、お前達の目的も我らと同じ…『データウェポン』なのだろう?」
ディオンドラ「そうさ。だけど、あんたらの皇帝とガデス様との間で結ばれた協定を忘れてもらっちゃ困るね」
ギガアブゾルート「フン…宇宙犯罪組織風情が何を言うか」
螺旋城「…下らぬ言い争いはやめよ」
ギガアブゾルート「は…お館様」
螺旋城「問題はあの電童だ。よもや、あれがあの惑星にあろうとは…」
ギガグルメイ「我が機械帝国ガルファが探し求めていた失われしもう一つのギア、電童…」
ギガウィッター「あれが地球にあるのなら、データウェポンもまた…」
螺旋城「うむ。データウェポンはギアと共にある…」「だが、電童や地球人達はまだあの電子の聖獣達を手に入れておらぬようだ…」「これはまたとない好機…。地球人類殲滅作戦は一時中止し、データウェポン捜索に全力を注ぐ」
ギガアブゾルート「は…。あれの入手は皇帝陛下のお望みでもありますゆえ」
螺旋城「三機将ギガアブゾルート、ギガウィッター、ギガグルメイよ…」「早速、データウェポン捜索のためにお前達のチップを地球へ送れ…」
ギガグルメイ「はっ。では、姿形は地球人と同じに致します」
ギガアブゾルート「いでよ、我が分身達よ…」
〔パネルの操作音〕
アブゾルート「ん? 地球人もアルクトス人と同じ形をしているダワ?」
グルメイ「そうみたいバリね」
ウィッター「ともかく、何をすればいいジャン?」
ギガウィッター「行け、我が分身達よ…」「
ギガアブゾルート「そして、データウェポンの手掛かりをつかめ…」
ギガグルメイ「お前達が見たものを逐一我らに報告するのだ…」
グルメイ「了解バリ!」
アブゾルート「三機将の誇りに代えましてもダワ!」
ウィッター「我々にお任せジャン!」
ディオンドラ(…フフフ、私達もグズグズしてるわけにはいかないようだね…)

GEAR本部

渋谷長官「…ようこそ、GEAR本部へ。私がここで長官を務めている渋谷だ」
ブライト「ネェル・アーガマ隊、ブライト・ノア大佐であります」
渋谷長官「まずは礼を言わせてくれたまえ。君達が援軍で来てくれたおかげで、何とか彼らを撃退できた」
ブライト「いえ…。それより、お話を伺いたいのですが」
渋谷長官「わかっている。あの子達もそうだろうからな」
ブライト「あの子達?」
〔扉の開閉音〕
吉良国「渋谷長官、電童のパイロット2名を連れてきました」
渋谷長官「ご苦労」
北斗「…こ、ここ…どこなの?」
銀河「んなこと、俺にもわかんねえよ」
ブライト「! もしや、彼らがあの青い特機の…?」
渋谷長官「うむ…。二人共、名前を教えてくれるか?」
北斗「草薙…北斗です」
銀河「出雲銀河…」
渋谷長官「北斗君に銀河君か。よくこのGEAR本部へ来てくれた」
銀河「ギア? 何、それ?」
井上博士「GEARとはガルファから地球を守るために作られた秘密防衛組織のことです」
北斗「ガルファって…もしかして、僕達が戦った相手ですか?」
渋谷長官「そう…全宇宙の生命体殲滅を目論む恐るべき機械帝国…そして、我々GEARの第一の敵だ」
銀河「き、機械帝国…!?」
北斗「じゃあ、あの電童は…!?」
渋谷長官「彼らと戦うために作られたロボット…GEARの切り札だ」
銀河「な、何でそんなのに俺達が乗らなきゃならねえんだよ!?」
渋谷長官「それは……」
〔扉の開閉音〕
ベガ「長官、その後の説明は私からしますわ」
北斗「そ、その声、もしかして…?」
ベガ「……!」
銀河「さっき、俺達に通信を入れてきたお姉さん!?」
ベガ「そうよ、銀河君、北斗…君」
北斗(何だろう…? この人の声、母さんに似てる…)
銀河「も、もしかして…?」
ベガ「な…何?」
銀河「その仮面、あの赤い彗星のシャアの真似かい?」
ベガ「え!?」
ブライト(なるほど、言われてみれば…)
ベガ「ち、違うわよ。これは任務に必要なバイザーなの」
銀河「ふ~ん…。ところで、お姉さんは?」
ベガ「私の名前はベガ…GEARの副司令よ」「北斗君、銀河君…ギアコマンダーは持っているわね?」
北斗「は、はい」
ベガ「じゃあ、お互いのギアコマンダーをくっつけてみて」
銀河「こ、こう?」
〔光の放射音〕
北斗「ひ、光った!?」
銀河「な、何だよ、この光!?」
吉良国「すごい…! 僕と副司令でやった時とは大違いだ…」
ベガ「電童に乗ることが出来るのは、その二つのギアコマンダーを輝かせられる者だけなの」「そして、その輝きの大きさはそのまま電童の力の強さになるわ」
北斗「ということは、僕達…」
ベガ「そう…あなた達は電童に選ばれた真のパイロットなのよ」
銀河「な、何でだよ!? 俺、ロボットに乗ったことなんか一度もねえぜ!」
北斗「ぼ、僕も…」
銀河「なのに、何で!?」
ベガ「それは私達にもわからないわ。何故、あなた達が選ばれたのか…それを知っているのは電童だけなの」「そして…電童の能力を最大限に発揮させ、この地球をガルファから守るには、あなた達が必要だわ」
北斗「………」(同時)
銀河「………」(同時)
渋谷長官「よく聞いてくくれ、二人共。地球の…いや、全宇宙のために君達の力がどうしても必要なのだよ」
銀河「お、俺達の力って…」
北斗「どうしろっていうんですか…?」
ベガ「…ガルファと戦うのよ。私達や…電童と共にね」
北斗「ええっ!?」
銀河「俺達が!?」
北斗「た、戦うなんて無茶だよ!」
渋谷長官「………」
ブライト(ガルファと戦うには、電童と彼らが必要だというのか…)(ジュドーやプル達と同じく、まだ若い彼らの力が…)
ベガ「………」
北斗「電童以外にも、強力なロボットはいるんでしょ!? なのに、どうして僕達が!」
銀河「だいたい、ガルファって何だよ!? 何であいつらは地球を襲うんだよ!?」
井上博士「先程、長官も言われた通り…ガルファは機械帝国…つまり、生きている機械生命体の集団なんです」
渋谷長官「そして、彼らは一度狙った星を決してあきらめはしない…」
ベガ「そう…今までにも多くの星がガルファによって滅ぼされてしまったわ」「そして、彼らは同じ機械生命体であるギャンドラーという宇宙犯罪組織の力を得て、ますます強大化している…」「さらに、ガルファの先陣は月に要塞を構え、地球を狙っているのよ」
銀河「………」
北斗「やっぱ無理だよ、そんなの絶対! 僕達になんか出来っこない!」
ベガ(北斗…)
北斗「僕達、何でもない普通の小学生だよ! そんなのがどうして機械帝国なんかと戦えるっていうの!?」
銀河「…でも…」「さっきはやっつけたぜ?」
北斗「だけど、またあんなことが出来るなんて思えないよ!」
銀河「そうか? 俺には思えるぜ?」
北斗「……!」
銀河「何だか知らねえけど、選ばれたんだろ、俺達は?」「だったら、それは出来るってことじゃねえのか?」
北斗「何が出来るっていうのさ!?」
銀河「んなの、やってみなくちゃわからねえだろ!?」
北斗「わからないよ!」
銀河「ぐちゃぐちゃうっせんだよ! おめえ、それでも男か!?」
北斗「男に決まってるだろ! でも、戦うことがどんなに大変か、君にはわかってない!」
銀河「わかってるよ! けど、放っておけねえじゃんかよ! 俺達だけが知らんぷり出来るかよ!」
北斗「だから、君は!!」
ベガ「ああっ、もう! いい加減にしなさいっ!!」
銀河「!?」(同時)
北斗「!?」(同時)
ベガ「さっきから、ギャーギャーギャーギャー! 男の子がやかましいっ!!」
渋谷長官「ベ、ベガ君…」
ブライト「………」
ベガ「あ…す、すみません…」
吉良国(び…びっくりした…)
北斗「………」
べが「…北斗君、あなたの言うことはわかるわ…」「でも、電童があなたを選んだことやその力をみんなが必要としていることは確かなの」
北斗「………」
ベガ「銀河君も…。電童に選ばれたとは言え、戦うことの大変さに変わりはないわ」「…そのことだけは覚えておいて」
銀河「………」
渋谷長官「後は君達自身に決めてもらうしかないが…」
北斗「………」(同時)
銀河「………」(同時)
渋谷長官「銀河君、北斗君…」
銀河「…やんなきゃなんないよな、やっぱし」
北斗「………」
銀河「なあ…俺達が戦わなきゃ、街やみんながあいつらにやられちまうんだぜ?」
北斗「でも…」
銀河「俺の母ちゃんが言ってた。力なき正義は無力なり、正義なき力は暴力なり……ってさ」「俺達はさ、せっかく力があるんだ…。いっちょ正義のためにやってみようぜ」
北斗「………」
ベガ「北斗君、信じて。自分自身とあなたを選んだ電童を…」
北斗「……わかりました。僕、電童に乗ります」「父さんや母さん、そして、みんなをガルファから守るために…!」
銀河「よっしゃ! 決まりだ!」
渋谷長官「ありがとう、銀河君、北斗君」
吉良国「これから、よろしく頼むよ」
銀河「おう!」
渋谷長官「では、ブライト大佐…君に頼みたいことがあるのだが」
ブライト「何でしょう?」
渋谷「君達は引き続き日本地区内の哨戒任務を行うのだろう?」
ブライト「ええ」
渋谷長官「では、北斗君と銀河君…そして、電童をネェル・アーガマ隊に加えてもらいたい」「彼らには一刻も早く電童に慣れてもらわなければならんのでな」
ブライト「…そちらは構わないのですか?」
渋谷長官「うむ…我々の敵はガルファだけではない。臨機応変な対応を行うには、その方がよかろう」
北斗「ということは…僕達、同じ人間とも戦わなきゃならないんですか…?」
渋谷長官「そうだ。今の混乱に乗じて、地球の武力制圧を目論む組織は数多い…」「彼らもまたガルファと同じく、地球圏の平和を脅かす存在なのだ…」
北斗「で、でも…」
ベガ「…今の機動兵器には高性能の脱出装置がついているわ」「だから、コックピットに直撃させなければ、中の人を傷つけずに済む」「…そのことを覚えておいて」
北斗「………はい」
渋谷長官「では、井上博士…電童をネェル・アーガマへ搬入してくれ」
井上博士「わかりました。じゃあ、銀河君と北斗君は先にネェル・アーガマへ行って下さい」
銀河「ああ、わかったぜ」
〔扉の開閉音〕
ブライト「渋谷長官、あの子達は…」
渋谷長官「わかっている。私も子供を戦わせることについては、良心の痛みを感じている…」「だが、電童に選ばれた以上…彼らは戦いを避けられんのだ」
ブライト「どういうことです?」
ベガ「ガルファは確実に電童とあの子達を狙ってきます」「そして、彼らがガルファの手中に落ちるようなことがあれば…それは銀河系全ての生命の死を意味するのです」
ブライト「銀河系全ての…? いったい、電童にはどのような秘密が…」
ベガ「時が来れば、お話します。そのために私もあの子達と一緒に乗艦させていただきます」
ブライト「…了解した」

ケーン「へ~え、こいつが電童か」
アクア「地球製の特機にしては、ちょっと変わってるわね。両手両足のタービンとか…」
甲児「ああ。さっきの戦い方を見る限り、モビルファイターみてえに格闘戦主体のロボットらしいな」
※※先にNo7をクリアしている場合、セリフ追加※
ドモン「ああ、なかなかいい動きをしていた」
レイン「多分、モビルトレースシステムに似た操縦装置を搭載しているのね」

ケーン「それに…聞いた話じゃ、パイロットはプルやプルツーと同い年ぐらいらしいぜ」
アクア「え!? それ、ホントなの?」
※※先にNo7をクリアしている場合のセリフ※※
〔走る足音〕
銀河「あ、あのっ!!」
レイン「あら…もしかして、あなたが電童のパイロットの?」
銀河「は、はいっ! 出雲銀河です!!」
北斗「銀河君、どうしたの? なんかガチガチだけど…」
銀河「き、き、緊張してんだよ! あ、あ、あのキング・オブ・ハートが目の前にいるんだから!!」
レイン「ふふふ、さてはドモンがお目当てね」
ドモン「…何の用だ?」
銀河「サ、サ、サ…」
ケーン「サササ?」
甲児「掃除でもしようってか?」
銀河「サ、サインを下さいっ!! 俺、ドモンさんのファンなんですっ!」「だから、キング・オブ・ハートのサインを!!」
ドモン「………」
レイン「ドモン、してあげなさいよ。私達、これから一緒なんだから」
ドモン「ならば、必要ない」
銀河「え!?」
ドモン「お前も格闘家なら、わかるはずだ。俺の印…キング・オブ・ハートは、すでにお前の心に刻まれている」「…共に戦う仲間の証としてな」
〔歩く足音〕
甲児「み、見かけによらずキザな奴だな」
ケーン「いや…あれ、素だろ?」
銀河「か、か、カッコいい…!」
レイン「ごめんなさいね、銀河君。あの人、照れてるのよ。サインとかするの慣れてないから」
ケーン「照れてる? あれが?」
アクア「よ、よくそんなことがわかるわね…」
レイン「ええ、付き合い長いもの」
アクア(だから、ベストパートナーか…。ヒューゴと私じゃ、無理っぽいかも)
※※先にNo7をクリアしていない場合のセリフ※※
〔扉の開閉音〕
プル「…で、ここが格納庫だよ」
銀河「へ~え…」
北斗「あ、もう電童が運び込まれてる」
プルツー「背中のハッチが開けられているみたいだが、あれは?」
銀河「さ、さあ…? 何だろ?」
ケーン「早速、歳の近い者同士で仲良くなったみたいだな」
甲児「ああ」
アクア「あの男の子達が電児のパイロット……」(近い内に来るライディーンのひびき洸君も中学生だっていうし…)(もしかして、私と同じ歳ぐらいのパイロットはもう来なかったりして…)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔扉の開閉音〕
井上博士「北斗君、銀河君…。遅くなってすみません」
北斗「あ、井上博士に…愛子さん」
愛子「ゴメンね。ハイパーデンドーデンチの積み込みに時間がかかってしまったの」
銀河「デンチって…あの電池?」
井上「ええ。正規のハイパーデンドーデンチと装備すれば…」「今日みたいなエネルギー切れの心配はありませんよ」
北斗「ええっ!? 電童って、電池で動いてるんですか!?」
銀河「い、今時のロボットって、太陽エネルギーとかで動いてんじゃないの!?」
井上博士「それも検討されたんですが…曇りや雨の日に困るんです」
愛子「それに、夜とかもね」
ケーン「充電の手間と時間さえ何とかなりゃ、大丈夫なんじゃない?」
アクア「でも…人型機動兵器って、予想以上にエネルギーがいるのよ」「サーベラスの補助動力用の電池だって、すぐになくなるのに…」
井上博士「とりあえず、今の電童なら何とかなります」
アクア(今の…って、どういうことかしら…?)
〔歩く足音〕
吉良国「北斗君、銀河君…そろそろ行こうか?」
北斗「はい、吉良国さん」
ケーン「行くて、どこへ?」
銀河「俺達、今日からこの艦に乗るから…そのことを母ちゃんに説明しなきゃ」
吉良国「と言っても、彼らが電童のパイロットだということは秘密にされるけどね」
ケーン「そうか…ガルファとかに知られちゃ、ヤバいもんな」
甲児「じゃ、たっぷりおふくろさんに甘えてこいよ」
ケーン「そうそう、会える内に親孝行しとけ。でなきゃ、後悔するぜ」
銀河「え?」
北斗「もしかして、ケーンさんのお母さんは…?」
ケーン「…ギガノスとの戦いの最中、行方不明になっちまってさ」「あ…でも、気にすんな。あの気の強いおふくろのことだ、絶対無事に決まってるから」
銀河「気の強い……。じゃ、俺と同じか」
北斗「どういうこと?」
銀河「…おめえもすぐにわかるよ」

星見町

みどり「れ、連邦軍…? あなたが?」
吉良国「ええ、まあ…」
みどり「こら、ギン!!」
銀河(ほら、来た!)
みどり「お前ってば、とうとう警察どころか、連邦軍のお世話になるようなことを!!」「今度はどこの誰とケンカした!? あれほど母ちゃんは少林寺拳法はそういうことに使うもんじゃないと…!」
銀河「俺、ケンカなんてしてねえって!」
みどり「嘘つくんじゃなよ! だったら、なんで連邦軍の軍人さんがウチに来るのさ!?」
銀河「だ、だからさ! 吉良国さんの話を聞いてくれよ!」
北斗(な、なるほど…。銀河君がさっき言ってたことって、こういうことか)
みどり「さあ、素直に白状おし! あんた、いったい何やったの!?」
織絵「あの、出雲さん。そういうことじゃないみたいですよ。ねえ?」
吉良国「え、ええ! この度、銀河君と北斗君は我が広報課の少年科学研修生に選ばれたんです」
みどり「研修生…!?」
吉良国「はい。様々な研究施設を回って、最新の科学技術に触れてもらうことが研修ツアーの目的なんです」
みどり「ツアーって…」
吉良国「小学校は休んでもらうことになるんですが、扱いは出席と同じになりますんで」
みどり「…危険なことはないんでしょうね?」
吉良国「それは…」
銀河「か、母ちゃん! 俺、行きてえんだよ、そのツアーに! せっかく選ばれたんだしさ!」
みどり「…あんたが勉強のことで熱心になるなんて、怪しいね…?」
吉良国(す、鋭い…)
銀河「そ、そんなこたあねえって! 俺だって、やる気はあるよ!」
みどり「………」
銀河「………」
みどり「…いいよ。あんたが行きたいって言うなら、母ちゃんは止めないさ」「吉良国さん、どうかこの子をよろしくお願いします。何かしでかしたら遠慮なく叱って下さい」
吉良国「は、はい」(何かこっちが叱られそうだよ…)
織絵「北斗、あなたはどうするの?」
北斗「うん……僕も行くよ。銀河君も一緒だしさ」
織絵「そう…わかったわ」
吉良国「では、明日お迎えに参りますので…失礼致します」
〔歩く足音〕
乙女「ギン兄! どっか行くの?」
銀河「ああ…兄ちゃんはちょっとの間、旅に出るからな。いい子にしてんだぞ」
乙女「いい子にしてたら、おみやげ買ってきてくれる?」
銀河「おう、何がいいんだ?」
乙女「え~と…え~と…ん~と、ライオンちゃんのヌイグルミ!」
銀河「わかった、必ず買ってきてやっから」
乙女「やったぁ!」
みどり「当分家を空けるなら、今晩の夕食はあんたの好きな物を作ろうかね」
銀河「………」
みどり「どうした、ギン? 腹の具合でも悪いのかい?」
銀河「い、いや、ちょっと…」
みどり「変な子だねぇ」
銀河「………」(ゴメンよ、母ちゃん。嘘ついちまって…)(でもよ、俺…母ちゃんや乙女達を守るために行ってくるぜ…)
織絵「じゃあ、出雲さん…私達もそろそろ失礼しますわ」
みどり「たいしたお構いも出来ずに…」
織絵「いえ、明日からお宅の銀河君にウチの北斗がお世話になるんですから」
みどり「こちらこそ…。ギンをお願いね、北斗君」
北斗「はい」
銀河「じゃあな、北斗!」
北斗「うん、また明日ね」

織絵「あの子、学校で会った子よね? 元気でいい子じゃない」
北斗「うん…いい友達になれるかも」
織絵「それで…北斗は本当にツアーに行くの?」
北斗「母さん…どうしてそんなことを聞くの?」
織絵「ほら、北斗は頼まれると嫌って言えないでしょ」「だから、その研修生っていうのも断れなくなったのかと思って…」
北斗「…まだちょっと迷ってるけど、銀河君も一緒だし。それに…」
織絵「それに?」
北斗「僕、行かなくちゃならないような気がするんだ。上手く言えないけど…」
織絵「そう…。北斗が決めたのなら、母さんは何も言わないわ」「でも、忘れないでね。母さんはいつもあなたのことを想ってるって…」
北斗「うん…」
織絵「じゃあ、今夜はウチもあなたの好物にしましょう」「腕によりをかけてシチューを作ってあげるから」
北斗「やったぁ! 母さんのシチューは最高だからね!」
【シナリオエンドデモ終了】


● TOKYO JUPITER近海 → No5「神人目覚める」 へ戻る

● 関東廃墟 → No7「悪夢のガンダムファイト」 へ進む

  宇宙科学研究所 → No8「仮面の下の悲しき瞳」 へ進む

● 富士樹海 → No9「冥府の王、その名は『天』」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦MX」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。