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No.35B
純粋なる存在

【シナリオデモ開始】
ヒリュウ改艦橋
ユン「コースクリア! 重力異常反応宙域まで、あと12000です!」
ショーン「コースクリア……手放しでは喜べませんな」
レフィーナ「ええ……アインストは私達を例の宙域まで誘き寄せるつもりなのでしょうか?」
ショーン「彼らの目的は我々の阻止と誘導……その両方でしょう」
レフィーナ「え……?」
ショーン「もしかしたら、先程接触したアインストの目的は時間稼ぎだったのかも知れません」
レフィーナ「時間稼ぎ……」
ショーン「あるいは、罠か。いずれにせよ、目的地へ行かねばその答えは出なさそうですな」
レフィーナ「ええ。機関、最大戦速。これより本艦は重力異常宙域へ突入します!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「純粋なる存在」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ユン「目標宙域に侵入! 艦前方にストーンサークル確認!」
ショーン「やはり、再形成されていましたか。……アインストの反応は?」
ユン「ありません。動体反応、熱源反応なども見受けられません」
ショーン「重力異常は?」

ユン「ストーンサークルを中心に反応が強まっています」
ショーン「ふむ……。てっきり、アインストの盛大な歓迎を受けると思っておりましたが」
レフィーナ「ですが、目の前にストーンサークルがある以上、これは……」
ショーン「罠ですな。我々をここへ誘き寄せるための……」「しかし、今はそれに乗るしかありますまい。謎に対する答えを導き出すためにも」
キョウスケ「……」
リオ「クスハ、龍虎王の様子はどう?」
クスハ「警戒しているみたい……。そして、その対象は……」
イルム「当然のことながら、アインストってわけだな」
クスハ「はい……!」
カチーナ「チッ、奴らの出し物は何なんだ? さっさと幕を上げやがれってんだ!」
〔警報〕
ユン「前方に転移反応! アインストです!!」
マサキ「来やがったか!」
カイ「全機、迎撃準備! ヒリュウを中心にフォーメーションを組め!」
レフィーナ「ユン、反応の数は!?」
ユン「1です!」
リューネ「え!? たったそれだけ!?」
龍虎王「ウウゥゥゥ……!」
ブリット「クスハ、龍虎王が……!」
クスハ「ええ、敵が来るわ!」
〔敵ユニット出現(アインスト)〕
キョウスケ「あれは……!?」
リューネ「ヴァ、ヴァイスリッター!?」
アイビス「どうしてここに……!?」
リョウト「で、でも、あれ……形状が違う……!」
カチーナ「ああ、妙に生モノっぽくなってやがるぜ」
ツグミ「それに、このエネルギー反応はパーソナルトルーパーのものじゃない……」
リョウト「ここに出てきたということは、もしかして……!?」
リオ「でも、あれにエクセレン少尉が乗ってるとは限らないでしょう!?」
リョウト「そ、そうだけど……」
ギリアム「……アインストに機体だけ奪われたという可能性もある」
アイビス「じゃあ、エクセレン少尉はヴァイスに乗ってない……!?」
キョウスケ「いや、違うな」
アイビス「え!?」
〔敵ユニット出現(アインスト)〕
シロ「ヴァ、ヴァイスリッターが囲まれたニャ!」

マサキ「ホントにエクセレンはあのヴァイスに乗ってんのかよ!?」
ラミア「確認する。……エクセ姉様、応答を」
〔カーソル、エクセレンを指定〕
ラミア「エクセ姉様……!?」
エクセレン「……オマエ……タチ……」
ラミア「!!」
キョウスケ「エクセレン……!!」
エクセレン「抹消……始マリノ……地ノ者……ヲ……」
キョウスケ「エクセレン! どうした、エクセレン!?」
エクセレン「……」
キョウスケ「エクセレン……!!」
リン「もしや、少尉は!?」
ギリアム「アインストの支配下に置かれているようだな」
キョウスケ「……!」
アイビス「そ、そんな……!」
ラッセル「こ、これじゃ、エクセレン少尉を人質に取られているも同然ですよ!」
キョウスケ「それだけで済めばいいがな」
ラッセル「えっ!?」
キョウスケ「奴らはエクセレンを使って、おれ達を消す気だろう」
アイビス「じゃあ、少尉はあたし達の敵に……!?」
カチーナ「チッ、エアロゲイターやノイエDCと同じような手を使いやがって!」
ブリット「とにかく、エクセレン少尉を助けなければ!」
カイ「キョウスケ、お前はエクセレンと接触し、彼女を救出しろ」
キョウスケ「了解……!」
カイ「他の者はキョウスケを援護! 壁になっているアインストを蹴散らせ!」
クスハ「はいっ!」
カイ「行くぞ! 攻撃開始!!」
<戦闘開始>

<キョウスケvsエクセレン>

キョウスケ「エクセレン! 応答しろ、エクセレン!」
エクセレン「……」
キョウスケ「ちっ…やはり、直接接触しなければならんか」

<キョウスケがエクセレンを説得・敵増援1出現>
キョウスケ「よし、取り付いたぞ!」
エクセレン「……」
キョウスケ「エクセレン、おれだ! キョウスケだ!」
エクセレン「……」
キョウスケ「そこにいるのはわかっている! お前に……お前に何があった!?」
エクセレン「キョウ……スケ……」
ラミア「エクセ姉様がキョウスケ中尉に反応している……」
アイビス「完全に乗っ取られたわけじゃない……!?」
キョウスケ「エクセレン!」
〔警報〕
ユン「新たな転移反応あり! サークル内中央部です!」
キョウスケ「!」
〔敵ユニット出現(アインスト)〕
アルフィミィ「………」
キョウスケ「アルフィミィ……!」
アルフィミィ「キョウスケ……」
キョウスケ「エクセレンを……! エクセレンに何をした!?」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「答えろ!」
アルフィミィ「……戻っただけですの」
キョウスケ「戻った……!? どういうことだ!」
アルフィミィ「エクセレンは……より純粋な存在に」
キョウスケ「純粋な存在だと? いったい、お前はあいつに何を……」
アルフィミィ「………」
キョウスケ「答える気はなしか。なら、お前を倒し、エクセレンを取り戻すだけだ」
アルフィミィ「……キョウスケ……何故ですの?」「私はエクセレンと同じ……それなのに、あなたは……?」
キョウスケ(何を言っている? こいつの……いや、こいつらの目的が見えん)
アルフィミィ「キョウスケ……」
キョウスケ「いつもの展開では終わらせん。お前が何者で、エクセレンをどうしたのか……聞かせてもらう」
アルフィミィ「あなたが私を受け入れてくれれば、それは……」
キョウスケ「その気はない……! エクセレンを返してもらうぞ!」
アルフィミィ「……なら、不純物を排除し……『鍵』の力を見定めますの」「来るべき刻を迎えるための『鍵』……その力を」

<敵が10機以下・敵増援2出現>
アルフィミィ「……やはり、以前よりも力を増してますのね。でも……」
〔敵ユニット出現(アインスト)〕
カチーナ「チッ、新手かよ!」
リオ「まさか、伊豆の時みたいにどんどん出てくるんじゃ……!?」
ショーン「場所が場所ですし、その可能性は高いですな」
カイ「こちらの戦力はいつもの半分だ。ここで消耗戦に持ち込まれたら厄介だな」
イルム「なら、連中を導いている奴を落とすしかありませんね」
カイ「ああ! 全機、あの赤いアインストを集中攻撃しろ!」

<敵が10機以下・敵増援3出現>
〔警報〕
ユン「サークル内に新たな転移反応! アインストの増援です!」
〔敵ユニット出現(アインスト)〕
カチーナ「おもしれえ、あたしらと根比べしようってんだな! その勝負、乗ったぜ!」
ラッセル「そ、そんなことを言ってる場合じゃありませんよ!」
カチーナ「るせえ! あいつらに数で攻めてきても無駄だって教えてやるんだよ!」
ショーン「……と言ってますが、どうなさいますか、艦長?」
レフィーナ「エクセレン少尉のこともあります。ここで退くわけにはいきません……!」「MAPW搭載機は量産タイプのアインストの迎撃を!」「それ以外は赤いアインストに攻撃を集中させて下さい!」

<敵が10機以下・敵増援4出現>
〔敵ユニット出現(アインスト)〕

<敵が10機以下・敵増援5出現>
〔敵ユニット出現(アインスト)〕

<キョウスケvsアルフィミィ>
アルフィミィ「キョウスケ……何故、わかってくれないんですの?」
キョウスケ「なら、理解できるように説明しろ」「お前がおれ達をここへ誘き寄せた真意は何だ?」
アルフィミィ「私達に必要なもの……その力を見定めるためですの」
キョウスケ「おれ以外のか?」
アルフィミィ「そうですの……。抹消より、利用すべきだと……あの時にわかりましたので」
キョウスケ「あの時? 伊豆を襲った時のことか?」
アルフィミィ「はい……」
キョウスケ「ならば、ラングレー戦での介入……ストーンサークルの再形成……」「それらはおれ達をここへ誘き寄せるためにしたことか」
アルフィミィ「その通りですの……。ここが安定すれば、つながり易くなりますので」
キョウスケ「どこへ何をつなげる気か知らんが、おれ達の力が見たいのなら相応の覚悟をしてもらうぞ!」

<ギリアムvsアルフィミィ>
アルフィミィ「あなたは『鍵』の一つ……可能性の高い……」
ギリアム「鍵だと? 俺がか?」
アルフィミィ「はい……まだ完全ではないようですが……」
ギリアム(まさか、彼女は……?)

<アルフィミィ撃破orHP規定値以下・勝利条件達成>
アルフィミィ「……やはり、ここでは……そして、今では駄目ですのね……」
キョウスケ「! 逃げる気か!?」
アルフィミィ「時間はまだありますの……。少しだけ……ですけれど……」
キョウスケ「時間だと!?」
アルフィミィ「でも……必要な物はある程度見定めることが出来ましたの……」「今度はあなた達が揃った時にでも……」
キョウスケ「逃がすか!」
アルフィミィ「……行きますの、エクセレン」
エクセレン「……」
キョウスケ「エクセレン!」
アルフィミィ「無駄ですの……。あなたの声は届いても、意思は届かない……」
キョウスケ「!」
アルフィミィ「いずれ、私は完全に……エクセレンは純粋なる存在に……」「その時までごきげんよう……キョウスケ」
キョウスケ「待て!」
〔敵ユニット離脱(アインスト)〕
ユン「艦長、アインストの反応が全て消えました!」
レフィーナ「追尾は!?」
ユン「駄目です! 完全にロストしました!」
マサキ「くそっ、ここまで来て……!」
キョウスケ「……」
クスハ「キョウスケ中尉……」
キョウスケ(あいつはまたおれの前に現れるはず……)(その時は……!)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブリーフィングルーム
ブリット「くそっ……! エクセレン少尉がアインストに操られているなんて!」
ツグミ「それにあのヴァイスリッターは……?」
ギリアム「アインストの手が加えられ、変貌した姿だろうな」
ラミア「もしや、エクセ姉様にも……?」
キョウスケ「エクセレンは……単純に奴らに操られているというわけではなさそうだった」
ラミア「……」
キョウスケ「そして……アルフィミィはエクセレンがより純粋な存在に戻った、と」
クスハ「純粋な存在……?」
ブリット「な、何のことなんです?」
キョウスケ「……わからん」
ギリアム「戻る……か。まるであの状態が彼女にとって自然であるかのような言い方だな」
ツグミ「と、言うことは……?」
ギリアム「これはあくまでも俺の推測だが、エクセレン少尉は過去に……」「それもアインストが我々の前へ現れる以前に彼らと接触したことがあるのかも知れん」
キョウスケ(アインストが現れる以前……)(もしや……あの事故と何か関係が……?)
クスハ「で、でも、エクセレン少尉を助けることは出来ますよね!?」
ギリアム「彼女がヴァイスリッターのように変貌を遂げる前であれば……」「彼女とアインストを物理的に切り離すことが出来れば、あるいは……」
クスハ「あるいは……って……」
ギリアム「現状でアインストについて判明していることは少ない」「きつい言い方だが、今までと同じような方法で彼女を助けられるかどうかはわからん……」
クスハ「……」
ツグミ「……」
ラミア「……」
キョウスケ(……アルフィミィはまだ時間があると言った……)(それは、エクセレンに関することかのか? それとも……)「……」(そして、奴らにとって必要な物とは……おれ……なのか?)
ギリアム「……」(キョウスケ中尉とエクセレン少尉……彼らの過去を調べてみた方がいいかも知れんな)

ヒリュウ改艦橋
ショーン「結果、ストーンサークルは再び消滅……アインストの反応もなし……」「これで振り出しに戻ってしまいましたな」
レフィーナ「……」
イルム「あの連中……自分達の手の内を見せることが目的だったのかも知れないな」
リン「手の内だと?」
マサキ「エクセレンを人質に取ったってことを俺達に教えたってのかよ?」
イルム「ああ。それで俺達に何らかのリアクションを起こさせようとしている……」「例えば……キョウスケ一人を誘き出すとか、な」
リオ「けど……それならさっきも……」
リン「キョウスケ中尉までも引き入れるつもりなら、同じ方法を使えばいいはずだ」「なのに、アルフィミィはそうせず、我々をストーンサークルへ誘い出すような真似をした……」「その点に疑問が残るな」
マサキ「伊豆の時、キョウスケはアインストに操られそうになったが、自力で跳ね返した……」「あいつらはキョウスケをエクセレンみてえに操れないんじゃねえのか?」
イルム「だろうな。だから、あの状態になったエクセレンを見せ、こちらの動揺を誘った……」
リン「では、何故あの場所だったのだ? そして、何故ストーンサークルは再び消えてしまったのだ?」
リョウト「あのストーンサークルは彼らにとってゲートのようなものではないでしょうか?」
リン「彼らの『巣』につながる『扉』だと言うことか?」
カイ「だが、アインストは世界中に転移出現しているんだぞ」
リョウト「あれは今までのアインストではなく、何か別のものを転移させるための……」「あるいは、システムXNのように異なる世界と世界をつなげるための『扉』なのかも知れません」
リン「……」
リョウト「でも、今のシステムXNと同じく不安定で不完全……」「だから、ストーンサークルは離散してしまったと思います」
リオ「リョウト君、『扉』でつながる異なる世界って……?」
リョウト「多分、アインストの世界……彼らが生まれいずる場所だと思う」
リオ「……!」
レフィーナ(あいんすとの……世界……)
ショーン「……」
カイ「……これから我々はどうするのです?」
ショーン「本来の目的……ムーンクレイドルの奪還を行うしかありませんな」
レフィーナ「ええ……」
〔通信音〕
ユン「! 本艦に入電……こ、これは!?」
レフィーナ「どうしました?」
ユン「ノイエDCです! ノイエDCの部隊から本艦に通信が入っています!」
レフィーナ「!」
【シナリオエンドデモ終了】


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