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No.23A
螺旋城の落ちる日

【シナリオデモ開始】
ナデシコ ブリッジ
メグミ「敵宇宙船に突入した電童との連絡がつきません!」
ルリ「あの宇宙船は特殊なアメーバ状の材質で出来ているみたいです。破片が飛び散って、ミノフスキー粒子と同じ効果を出しています」
甲児「じゃあ、中で何が起きているのかわからないのかよ!?」
號「直接中に入りゃわかるぜ。翔、ゲッター2で飛び込むぞ!」
隼人「待て! 宇宙船内のエネルギー反応は?」
ルリ「上昇中です。いつ爆発してもおかしくありません」
ガイ「爆発を怖がっていては、仲間を助けることは出来ない! 飛び込むぞ!」
勝平「おうよ、ザンボット・ゴー!」
アルゴ「待て! 仲間を信じて待つのも大事だ。奴らはきっと脱出してくる」
エリス「銀河・・・北斗・・・」

アルデバラン ブリッジ
北斗「母さん!」
アルテア「お前が・・・」
ベガ「北斗よ。息子の・・・」
アルテア「そしてお前が、もう一人の電童のパイロット・・・」
銀河「銀河ってんだ。覚えとけ」
アルテア「この子らが、電童に選ばれし者・・・良い星・・・なのだな・・・地球・・・は・・・」
ベガ「ええ。人間だから時々間違えたり、喧嘩したりもするけれど・・・いい星よ」
アルテア「そうか・・・お前は・・・幸せ・・・なのだな・・・」
銀河「おい、早く脱出しようぜ。この船、もうやばいぜ」
アルテア「待て」
銀河「なんだよ、まだやる気か!」
アルテア「慌て者め・・・こいつらを頼む。行け、新しい契約者の下へ・・・」
バイパーウィップ「・・・」
ブルホーン「・・・」
北斗「データウェポン・・・」
アルテア「私に、もう戦う意思はない。契約は・・・解除される」
ベガ「兄上、兄上ーっ!」
北斗「・・・ギアコマンダーが・・・」
バイパーウィップ「・・・」
銀河「ブル・・・」
ブルホーン「・・・」
銀河「ファイルセーブ・ブルホーン!」
北斗「ファイルセーブ・バイパーウィップ!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

銀河「北斗、マジ、もうやばい」
北斗「うん、母さん・・・」
ベガ「兄上も早く!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

アルテア「電童、ベガを!」
〔爆発音〕

螺旋城 司令室
螺旋城「落ちるか、アルデバランが・・・電童と凰牙もろともに」
ギガアブゾルート「すべて無に帰せば、それもまたよし」
ギガグルメイ「だが、まだラウンドナイツが残っている」
ギガウィッター「全てを無にしなければなりませぬ」
螺旋城「そうでなくてはならぬぞ。3機将よ」
ティス「勝手なものよね」
螺旋城「ティス・・・生きていたか」
ティス「あのぐらいで死ぬあたいじゃないよ。それでどうする? あたいの口も封じるの?」
螺旋城「・・・」
ティス「ラウンドナイツを倒すのに手を貸してもいいわよ」
螺旋城「なに?」
ティス「そのかわり、あたいの部下になってもらうよ。デスピニスにデビルガンダムがいるのに、あたいにはいないってのがちょっと口惜しかったんだよね」
ギガアブゾルート「我らに、貴様の手下になれと言うのか」
ギガグルメイ「小娘の分際で!」
螺旋城「・・・よかろう。ラウンドナイツを滅ぼせし後は、お前に忠誠を誓おう」
ギガウィッター「お館様!」
ティス「決まりね。それじゃ、さっそく準備してくるわ。ブッチャーからメカブーストを何体か借りてこなきゃ」
ギガアブゾルート「お館様、いったいなぜ!?」
螺旋城「大したことではない・・・ラウンドナイツを滅ぼせし後に、また誤りが起こるだけだ」
ギガアブゾルート「なるほど、さすがはお館様・・・」
螺旋城「・・・小娘が・・・アルテアと同じ運命をたどるがよい・・・」

ナデシコ ブリッジ
ルリ「重力波消滅・・・敵宇宙船、消滅しました」
レイカ「電童は?」
ミナト「・・・いたわ、電童よ!」

ナデシコ デッキ
ベガ「・・・兄上、ようやく、ようやく今度こそ・・・なのに・・・兄上・・・」
北斗「母さん・・・」
銀河「ちきしょう! 俺はもう許さねえ。前からずっと許してねえけど、今度こそ本当に、もう絶対許さねえからな! ガルファの馬鹿野郎!」
ユリカ「二人とも、大丈夫ですか!?」
銀河「艦長・・・」
ヒカル「ちょっとタンマ! あそこに何かいる!」
ジュン「あれは!」
フィオナ「凰牙!!」
アルテア「・・・う・・・うう・・・」
銀河「あいつも脱出してやがった!」
アルテア「・・・凰牙に・・・救われたのか・・・」
ベガ「兄上、しゃべってはいけません!」
北斗「そちらに行きます!」
ボス「おい、そいつも助けるのかよ!?」
ユリカ「戦いは終わったんですよ。それに、あの二人が助けるって言ってるんですから」
銀河「艦長、医務室開けといてくれ!」
ユリカ「ね?」
メリー「わかりました。メディカルルームをスタンバイしておきます」

螺旋城 司令室
螺旋城「アルテアが生きていた・・・」
ギガアブゾルート「しかも、凰牙も一緒でございます」
ギガグルメイ「最悪だ」
螺旋城「二体のGEARとデータウェポン、すべてを奴らの手に渡すことだけはできん。たとえかの星、我が身で粉砕しようともな」
ギガアブゾルート「承知しております」
螺旋城「我、自ら出撃し、ナデシコごと電童を凰牙を粉砕してくれる!」「電童よ。決戦の時だ」

ナデシコ ブリッジ
ユリカ「ブライト艦長から緊急の通信って?」
ブライト「ミスマル艦長、挨拶ぬきですまないが、すぐに地球の大統領府へ向かってくれ」
ユリカ「一体どうしたんですか?」
ブライト「やられた。コロニー落としは陽動だ。やつらはこの隙に、大統領府を占拠し、地球圏統一国家の実権を握ろうとしている」
隼人「クーデターか!」
ブライト「ああ、首謀者はマリーメイア・クシュリナーダ。もっとも、実質的な実権は摂政のデキム・バートンが握っているらしいが」
フィオナ「・・・!」
ブライト「本艦は直接地球へ降下、大統領府に向かう。そちらもすぐに追いかけてきてくれ」
ユリカ「了解しました」
隼人「コロニー落としが陽動とは、デキムとやらも手の込んだ作戦を使ってくる」
さやか「陽動とわかっても、コロニー落としじゃ無視するわけにもいかないものね」
ユリカ「これよりナデシコは全速力で地球に降下します!」
ルリ「待ってください。月面より飛来する巨大物体を確認」
ドモン「今度は何だ!?」
ルリ「・・・ガルファです。モニターに映します」
ヒカル「げっ、なにこれ!?」
勝平「でっけえネジみてえだな」
ジョルジュ「あるいはキノコのオバケですね」
ギャリソン「食べられそうにはありませんなぁ」
吉良国「・・・これは、ガルファの月面基地・螺旋城だ!」
ユリカ「基地ごと攻めてきたっていうの!?」

ナデシコ 医務室
アルテア「・・・うう・・・」
ベガ「兄上、しっかりしてください!」
號「へぇ、副司令の素顔ってあんなだったのか。けっこう美人だな」
さやか「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
万丈「で、どうなんだい。アルテアの具合は?」
レイカ「かなり危険よ。とにかく、一刻も早く地球に帰って入院させないと」
鉄也「ちっ! 敵でなくなってからも迷惑をかけやがるぜ」
ジュン「やめなさいよ。そういう言い方」
リョーコ「おい、パイロットは全員集まれ。緊急事態だ」

ナデシコ ブリッジ
ユリカ「・・・ということで、私達は一刻も早く地球に行かなくてはなりません」
ベガ「しかし、このままでは螺旋城が地球に降りてきてしまうわ」
ユリカ「ええ、ですからあたしたちの行動はひとつです!」「がんばって螺旋城をさっさとやっつけて地球に降りましょう!」
銀河「だぁぁぁぁ」
アキト「ユリカぁ、なんか作戦とかないのかよ」
ユリカ「大丈夫、アキトならやれるわ! 私、信じてるもん!」
アキト「オイオイ・・・」
プロスペクター「ま、それしか我々の道はないでしょうね」
アルテア「奴らと・・戦うのならば・・・」
ベガ「兄上!」
アレンビー「あんたは寝てなきゃ駄目でしょ」
アルテア「ベガの息子よ・・・」
北斗「え、ぼ、僕?」
アルテア「凰牙を、お前に・・・」「倒せ・・・ガルファを・・・その力・・・強大だが、お前たちならば・・・ぐっ!」
ベガ「兄上!」
チボデー「気を失ったようだな。まったく無茶しやがる」
北斗「凰牙を僕にって、どういう意味だろう?」
ベガ「文字通りの意味よ。兄上は、凰牙を北斗に託したのよ」
北斗「ええっ!? それじゃあ、僕が凰牙に乗って戦うってこと?」
銀河「電童はどうなるんだよ!?」
井上「それなら大丈夫です」
甲児「どういうことだ?」
井上「凰牙は、電童を動かす二人のシンクロのパワーを、機械的に作り出しています」
恵子「それで凰牙は一人でも動かせるのね」
井上「ですから、そのシステムを電童にも組み込めば」
ユリカ「電童も、一人で操縦できるんですね!」
ベガ「そういうことよ」
ルリ「艦長、螺旋城と間もなく接触します」
万丈「ドクター、システムの移植にどれぐらい時間がかかる?」
井上「オモカネとナデシコの設備を使わせてもらえば、1時間ほどで」
隼人「急いでくれ! 螺旋城が迫ってきているぞ!」

ナデシコ 一室
フィオナ「とうとう、この時が来ちゃったわね・・・」
ラージ「デキムのクーデターですか」
フィオナ「このデキムのクーデターって、成功するんでしょう?」
ミズホ「はい・・そしてドーリアン外務次官らが処刑されます」
フィオナ「・・・なんか複雑よね。完全平和主義って極端すぎる気もするけどそんなに嫌いじゃなかったし」
ラージ「ラウンドナイツはどうなったんです?」
ミズホ「そこまでは知りません。でも、ブライト艦長やルリちゃんが無事でしたから」
ラージ「新連邦に組み込まれるんでしょうね」
フィオナ「そして、異星人達と戦うわけか」
ミズホ「はい」
フィオナ「私たちがこちらを選んだのは、結果的にいいことなのかな?」
ラージ「大統領府に行けば、確実に戦闘に巻き込まれることになりますからね」
フィオナ「負けが確定している戦いに参加するって、なんか・・・やだものね」
ラージ「そうですね。問題は、これからどうするかですね」
ミズホ「あたしたちも、やっぱり新連邦に組み入れられてしまうんでしょうか・・・」
ラージ「正直、それは避けたいですね」
フィオナ「私もちょっとな・・・」「螺旋城との一戦が終わったら、逃げちゃおうか」
ラージ「今回は意味のある提案ですね」
ミズホ「でも、みんなを見捨てるようで・・・」
フィオナ「そうね。とにかく、螺旋城との戦いが終わったら改めて考えようか」
ラージ「そうですね。クーデター後の動向を見極めましょう。逃げ出すのはそれからでも遅くはないでしょう」
フィオナ「よし、螺旋城との戦いは何も考えなくてよし。それだけわかれば少しは気が楽だわ」
ラージ「問題の先送りという気もしますが・・・」
ミズホ「・・・」
フィオナ「どうしたの?」
ミズホ「あたし、ずっと考えていたんです。あたしたちがこの時代に跳ばされたのは、偶然なのかなって」「もしかして、何かの意思が働いてこの時代に来たんじゃないかって」
ラージ「考えすぎです。タイムワープ中に時流エンジンを強制停止させたために時間の跳躍がとぎれた。それがたまたま、この時代だったにすぎません」
ミズホ「そうでしょうか・・・」
ラージ「そんなことよりも新連邦に吸収された後も時流エンジンの研究が続けられるかどうかの方が心配ですね。へたをすると、タイムワープの研究が出来なくなってしまいます」
フィオナ「相変わらずね。あなたらしいけど」
ラージ「僕だって気にはしてますよ。だから1日でも早くタイムワープして、元の時代に帰りたいんです」

ナデシコ ブリッジ
ルリ「あと5分で螺旋城の先発隊と接触します」
レイカ「電童へのシステム移植は?」
井上「もう少し待ってください!」
勝平「敵は待ってくれねえんだよ」
甲児「俺たちだけでも出撃するぜ!」
ユリカ「わかりました。各機、出撃してください!」
ジャック「メリー!」
メリー「OK、兄さん!」
ベガ「兄上・・・行ってまいります」「バルハラも出ます!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「螺旋城の落ちる日」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃ユニット選択〉
ギガアブゾルート「現れたな、ラウンドナイツ」
ユリカ「井上博士、あとどれぐらいで電童と凰牙は出られますか?」
井上「あと2分待ってください!」
ギガアブゾルート「電童がいない」
ギガグルメイ「凰牙もだ」
ギガウィッター「我らをなめているのか」
勝平「てめえらなんか、電童や凰牙がいなくても倒せるってこった」
號「いくぞ、機械野郎!」
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1出現>

井上「おまたせしました。電童へのシステム移植完了しました!」
ウリバタケ「しっかり生き残れよ。ガキども」
銀河「守ってみせるぜ。俺たちの地球だ」
北斗「僕たちの未来です!」
銀河「電童、出撃!」
北斗「凰牙、スクランブル!」
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

螺旋城「来おったか。電童、凰牙」
銀河「あれが螺旋城」
北斗「ガルファの基地の親玉!」
銀河「いっくぞぉぉぉぉっっっ!!」
〔敵ユニット出現〕
ティス「ちょうどいいところに来たみたいね」
勝平「ありゃあ、メカブーストじゃねえか!」
ベガ「あれは、ティスの機体!」
螺旋城「遅いぞティス」
ティス「悪い悪い。それじゃあ、みんなで力をあわせて、ラウンドナイツをやっつけようぜ!」

<銀河vs螺旋城>
螺旋城「おのれ、電童・・・」
銀河「ぜってぇ、てめえなんかぶっとばしてやるぜ! 覚悟しやがれ!」

<銀河vsギガアブゾルート>
ギガアブゾルート「さぁ、来い。このアブゾルートが相手にしてやるぞ。フハハハハハ」
銀河「何がフハハハハハだ。偉そうにしやがって!」

<銀河vsギガグルメイ>
ギガグルメイ「電童め、しぶとい奴よ。だがこれで終わりだ!」
銀河「来な、てめえなんかさっさとぶっ飛ばしてやる!」

<銀河vsギガウィッター>
ギガウィッター「電童、今日こそ貴様を倒してみせる!」
銀河「うるせぇ、このケンダマ野郎!」

<北斗vs螺旋城>
螺旋城「おのれ凰牙、死なばこの星もろともに!」
北斗「こいつ、地球につっこんで死ぬ気なのか!?」

<北斗vsギガアブゾルート>
ギガアブゾルート「いかに凰牙と言えども、このアブゾルートは倒せん」
北斗「そんなこと、わかるもんか!」

<北斗vsギガグルメイ>
ギガグルメイ「凰牙め、アルデバランと共に滅びていればよいものの」
北斗「仲間がいても平気で攻撃するようなお前らなんかに、地球を渡してたまるか!」

<北斗vsギガウィッター>
ギガウィッター「ちょうどいい。凰牙というGEARにはワタシも恨みがある」
北斗「勝手に人の星を攻撃してきて、何が恨みだ!」

<ギガアブゾルート撃破>
ギガアブゾルート「おのれ、このワタシが、人間ごときに!」

<ギガグルメイ撃破>
ギガグルメイ「ラウンドナイツめぇぇっ!!」

<ギガウィッター撃破>
ギガウィッター「ぐわぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」

<ティス撃破orHP30%以下>
ティス「さすがにやるじゃん! 今日はこの辺で引き上げてやるよ」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<螺旋城撃破・勝利条件達成>
螺旋城「おのれ、ラウンドナイツ! だが、このままむざむざとやられはせぬ。やられはせぬぞ!」
ルリ「螺旋城のエネルギー増大」
ラージ「このままでは爆発します!」
万丈「やつは、我々の全てを巻き添えにするつもりだ」
ユリカ「ナデシコ全速後退! ディストーションフィールド最大」
螺旋城「死なばもろとも。すべて滅びよ!」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕
〔敵ユニット消失〕

ルリ「螺旋城及びガルファ機影、消滅確認・・・」
北斗「こちら北斗、任務完了しました!」
號「よっしゃあ! これでガルファはお終いだぜ!」
ベガ(・・・これでガルファ皇帝があきらめてくれればだけど・・・)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ナデシコ ブリッジ
ユリカ「これで邪魔はなくなりました。すぐに地球に降下し、大統領府のクーデターを鎮圧します」
〔モニターの開く音〕
メグミ「艦長、ネェル・アーガマから通信です」
ブライト「ミスマル艦長」
ユリカ「ブライト艦長、遅くなりました。先ほどガルファ軍を粉砕、これより急いでそちらに向かいます」
ブライト「いや、その必要はない。一度GEAR本部に戻って、補給物資を持ってきてくれ」
ユリカ「え?」
ミズホ「・・・やっぱり・・・」
ラージ「終わったようですね」
ブライト「クーデターは鎮圧、デキムは拘束された。各地で小競り合いは続いているようだが、それも時間の問題だ」
大統領「きみたちにも心配をかけたな。だが、もう大丈夫だ」
アキト「よかった。また戦争になるのかと思いましたよ」
フィオナ「!!!!!」
ビューティ「どうしたの、3人とも真っ青よ」
フィオナ「・・・クーデターが・・・」
ミズホ「・・・失敗したんですか・・・?」
翔「そんなに驚くことなのか?」
ブライト「周囲の民衆が決起してな。連中も民間人に銃を向けることは出来なかった」「クーデターを失敗に終わらせたのは、我々ではなく民衆だったわけだ」
フィオナ「・・・」
ラージ「・・・」
ミズホ「・・・」
ヒカル「どうしたの?」
フィオナ「・・・」
ラージ「・・・」
ミズホ「・・・」
イズミ「だめだこりゃ・・・」

大統領府 周辺
宇宙太「ひでぇな。町も建物もメチャクチャだ」
エリス「ここで戦闘があったのよ。当然だわ」
ユリカ「あ、ブライト艦長」
ブライト「やぁ、ミスマル艦長。思ったより早かったな」
ユリカ「食料や医薬品など援助物資を持ってきました」
カリス「助かります」
剴「カリスじゃないか! どうしてここに?」
カリス「クーデターのことを聞きつけて、やってきたんです。あまりお役には立てなかったようですが」
ヒカル「誰、この人?」
万丈「紹介しよう。カリス・ノーティラス。フォートセバーンにいたニュータイプだ」
ジャミル「彼は我々の保護は受けず、フォートセバーンの復興のために働いていたのだ」
カリス「復興が一段落したので、あとは他の人たちに任せて、僕はみなさんの助力になろうとやってきたんです」
ユリカ「そうですか。よろしくお願いします。私がナデシコの」
カリス「ミスマル・ユリカ艦長ですね。お話は聞いていますよ。有能な美人艦長だと」
ユリカ「そんなぁ、それほどでも」
ジャミル「カリスだけではない。他にも多くの協力者がいる。後で紹介しよう」
アムロ「以前、敵として出会った者もいるから、少し戸惑うかも知れないな」
恵子「敵ですか?」
五飛「お前たちが望むなら、処罰を受ける覚悟はできている」
エニル「内容にもよるけどね。銃殺なんてことになったら、あたしは逃げ出すよ」
勝平「ああっ! この女、たしかフォートセバーンで!」
カリス「やめてください。それを言うなら僕も同罪です」
ヒイロ「デキムを生かしたまま捕らえられたのもこいつの手柄だ」
エニル「別に刑を軽くしてもらいたくてぶちのめした訳じゃないけどね」

GEAR本部 一室
フィオナ「・・・」
ラージ「・・・」
ミズホ「・・・」「どうして・・・? クーデターは成功するはずなのに・・・」
フィオナ「ラージ、どういうことかわかる?」
ラージ「いいえ、わかりません」
フィオナ「・・・わからないじゃすまないのよ! なんでクーデターが失敗したの!? 答えなさいよ! あんた、私よりずっと頭がいいんでしょ!」
ラージ「・・・」
フィオナ「ごめん、言い過ぎたわ・・・けど・・・」
ラージ「イレギュラーの存在による自己保持機能・・・と考えるしかないですね」
フィオナ「なにそれ?」
ラージ「どんなものにも『自分がもっとも安定する形に収まろうとする力』があります」
ミズホ「それが働くと、どうなるんです?」
ラージ「つまり、本来はクーデターが成功するはずなのに、ある予定外の存在のため、安定のために一部変更した。それがクーデターの失敗ということです」
フィオナ「その予定外の存在っていうのは・・・」
ラージ「僕たちしかいないでしょう。僕たちは、本来この場には存在しないはずなんですから」
ミズホ「じゃあ、あたし達がこのままずっとこの時間にいたら・・・」
ラージ「歴史の変更が度々起こるでしょうね。けれど、それは世界が安定するために無理矢理おこなっているものです。これが続くと、そのうち因果律に無理が生じて・・・」
フィオナ「ど、どうなるの!?」
ラージ「・・・考えたくありません。それを防ぐ方法はただ一つ、僕たちが一刻も早く、本来の時代に戻ることです」「僕にも責任があります。いろいろな動力、エネルギーを目の当たりにしたんで、つい浮かれてタイムワープの研究がおろそかになってしまいました・・・」

GEAR本部 一室
フィオナ「はぁ。なんだか、どんどんとんでもない事になっちゃってるわね」
ラージ「・・・フィオナ、実はさっきの話なんですけど」
フィオナ「どうしたの?」
ラージ「歴史の変更がこのままエスカレートすると、どうなると思います?」
フィオナ「さあ?」
ラージ「たとえば、もし何らかの原因で時流エンジンが開発されなくなったとしたら、タイムパラドックスが起きてしまいます」
フィオナ「そ、それってつまり・・・」
ラージ「次に歴史が変わった時に、僕たちが存在していられるかどうか分からないって事です」
フィオナ「どうしてそんな大事なこと黙ってたのよ!」
ラージ「言ったところでミズホさんを不安にさせるだけです」
フィオナ「そっか。ミズホ、かなりまいってるみたいだったもんね・・・」
ラージ「それにあれは仮説にすぎません。タイムパラドックスにしても、起きた時にどうなるのか、それとも起きないようになっているものなのか分かっていないんです」
フィオナ「タイムスリップならイネスさんの例があるじゃない」
ラージ「いえ、あれはボソンジャンプによるものですから参考になりません」「だから、とんでもないことが起こる前に帰りたいんです」
フィオナ「帰れるの? 私達・・・」
ラージ「帰れますよ。何としてでも帰してみせます。僕を信じてください」
フィオナ「うん・・・まかせた。信じてるわ・・・」
ラージ「はい、まかされました」

GEAR本部 司令室
渋谷「それでは、改めて新メンバーを紹介しよう」
カトル「ニュータイプ研究所で一度お会いしましたね。カトル・ラバーバ・ウィナーといます」
ビューティ「知ってる。ウィナー家って、すごい資産家なのよね」
万丈「ああ、僕も何度か取り引きしたことがある」
カトル「父の話はやめましょう。昔のことです」
デュオ「デュオ・マックスウェルだ。正直さと逃げ足の早さなら誰にも負けねえ」
勝平「デュオの兄ちゃんも、やっと落ち着くことになったか」
ヒイロ「ヒイロ・ユイだ」
ユリカ「・・・それだけ、ですか?」
ヒイロ「他に何が必要だ?」
トロワ「トロワ・バートンだ」
號「このまま味方にしていいのか? こいつ、敵だったんだぜ」
リリーナ「それについては、私からもお願いします」
カトル「トロワはコロニー落としを阻止するために、あえて敵に身を投じていただけなんです」
レディ「そういう事だ。では次に新たなプリベンターのメンバーを紹介しよう」
五飛「張五飛だ」
リョーコ「げ。こいつも味方なのかよ」
五飛「罪のつぐないは、俺のやり方でやらせてもらう」
ジャミル「そしてカリス・ノーティラスとエニル・エルだ」
カリス「よろしくお願いします」
エニル「ま、しばらくはいてやるよ。ネオ・ジオンのやり方は嫌いだけど、あんたらに味方する義理もないからね」
トニヤ「ったく可愛げがないんだから。特に行くところがないんだったら、ずっといればいいじゃない」
エニル「そう簡単に割り切れればね」
ゼクス「私はゼクス・マーキス。ゼクスでいい」
アルゴ「・・・ホワイト・ファングの元リーダー。生きていたか」
ゼクス「平和になじめない男も、少しは役に立つということだ。ならば、おとなしく棺桶で眠っているわけにはいかん」
クワトロ「かと言って、表舞台に出るわけにもいかん。だからプリベンターになったのか?」
ゼクス「光がある限り、影は必要だ」
渋谷「では、最後にエゥーゴのネェル・アーガマのクルーを紹介しよう」
ブライト「ネェル・アーガマの艦長を務めているブライト・ノアだ」
ドモン「いつぞやのデビルガンダム事件では世話になったな」
ブライト「話は聞いている。また奴が復活したとか」
チボデー「ああ、かなりやっかいなことになっている」
ブライト「うちの専属パイロットを紹介しよう。ジュドー・アーシタにルー・ルカだ」
ジュドー「これから世話になります!」
ルー「よろしくね」
ブライト「二人ともニュータイプだ。とくにジュドーの資質は、アムロやカミーユにも負けないものを持っている」
ジュドー「またまたブライトさんは、そうやって人をおだてて働かせようとする」
渋谷「なお、フリーデン隊はネェル・アーガマ隊に組み入れられることになった」
ジャミル「という事で、私はモビルスーツのパイロットに専念させてもらう」

アクシズ 司令室
ハマーン「デキムが失敗しただと!」
ザイデル「はい。しかもデキムは生きたまま捕らえられました。奴の口から真相が明らかになれば・・・」
ハマーン「世論は一斉に地球圏統一国家の味方につく・・・か」
ザイデル「どうするのです、ハマーン様」
ハマーン「・・・地球に残った戦力を全て呼び戻す。ザイデル、お前の提案したダリア作戦を開始する」
【シナリオエンドデモ終了】


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