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No.56A
GEAR戦士電童

【シナリオデモ開始】
ナデシコ 船室
ユリカ「ええと、持っていたIDによれば、あなたの名前は白鳥九十九さんですね」
九十九「我々、木星圏ガニメデ・カリスト・エウロパ及び他衛星小惑星国家間反地球共同連合体は、決してお前たち悪の地球人になど屈しない!」
ルリ「だそうです」
ガイ「悪の地球人ってのはどういうことだ! お前たちこそ悪の異星人じゃないのか!?」
九十九「何を言う! 悪の地球人め!」
ビューティ「あのさ、ところでこの人の持ち物なんだけど。なんなのこれ!?」
九十九「ああっ、やめろ、私の宝物を!」
ウリバタケ「宝物って、どう見てもただのゲキガン・グッズだぜ」
ガイ「ああっ、これは伝説と言われている超合金ゲキ・ガンガー3ブラックバージョン!」
アキト「これって、ゲキ・ガンガーのヒロイン、国分寺ナナコさんの等身大水着ポスター?」
ギャリソン「マニア垂涎のグッズばかりですな」
リョーコ「ったく、わけわかんねえ」
ルリ「これからのことを書くと長くなりますので簡単にまとめさせていただきました」

ナデシコ なぜなにナデシコ
イネス「全国の皆様、大変お待たせいたしました。『なぜなにナデシコ』のはじまりです。今回は、木星圏ガニメデ・カリスト・エウロパ及び他衛星小惑星国家間反地球共同体・・・通称、木連についてお話ししましょう。説明・解説・その他は説明おねえさんこと、私、イネス・フレサンジュがつとめさせていただきます」
ユリカ「質問。木連って、結局何なんですか?」
イネス「木連は、スペース・センチュリー初期の尽きの居住者たちの子孫です。彼らは月の独立を訴えましたが、今よりもスペースノイドの人権が守られていない時代。そんな要求が通るはずもなく、彼らは地球軍の策略により月を追放されました。そして、その事実は歴史から抹消されたのです」
九十九「その後、我々は火星で古代遺跡を発見。そのテクノロジーのいくつかを手にする事に成功した」
イネス「そして、地球を攻撃してきたのです。かつて自分たちを地方した悪の地球人を倒すため」
ガイ「ゲキ・ガンガー3はどういうことだ?」
イネス「地球圏を追放された彼らの一人が、たまたまゲキ・ガンガー3のビデオを持っていたのです。彼らは辛いときや悲しいときに、それを見て過ごしたのです。そして百年以上の月日が流れ、彼らにとってゲキ・ガンガー3は心の支え、生きるための指針、神の声になっていたのです」
ウリバタケ「木連全員ゲキガン・マニアってわけね・・・」
<<ラウル>>
ラウル(・・・ゲキガン・マニアって、元一朗やサブロウタたちは、そんなんじゃなかったよな・・・)
<<フィオナ>>
フィオナ(・・・木連全員って、高杉さんや月臣さんは違っていたような。それに、北辰達もゲキガン・マニアには・・・)

ラージ(・・・和平の後、ゲキ・ガンガー3以外の作品に触れる機会がふえて、次第にゲキガン熱も冷めたんじゃないですか?)
ミズホ(・・・かもしれませんね・・・)

ナデシコ 船室
ガイ「うぉぉぉぉっっ。なんてことだ。俺はゲキ・ガンガー3を心の支えにして生きてきた人たちを敵として攻撃してきたのか! すまない!!」
九十九「わかってくれればいい。しかし、わからぬ地球人が大半なのも事実。だから我々は戦うのだ!」
ミナト「でも、それじゃあ彼らも被害者なわけ?」
万丈「その考えは短絡的過ぎるな。彼らが地球圏を攻撃し、多くの犠牲者を出したのも事実だ。それを『もとはといえばお前らが悪いんだ』で片づけられてはたまらない」
レイカ「子供の喧嘩と同レベルになっちゃうわ」
アキト「そうだ、こいつらは火星コロニーのみんなを! ちきしょう!!」
メグミ「やめてください。この人を殴ったところで何の解決にもなりません」
九十九「その通り。我ら木連優人部隊。決して暴力などには屈服しない!」
ミズホ「でも、いつまでも戦いを続けられるわけではないでしょう。実際、火星にある極冠遺跡の演算ユニットをメガノイドに押さえられたりしたら」
九十九「なにっ!? どうしてそのことを知っている! 私はただ、古代遺跡としか言っていないはず!」
ミズホ「あ・・・それは・・・なんと、なく・・・」
レイカ「とにかく、彼は地球に連れて帰って証言してもらいましょう。大統領やリリーナ外務次官なら、決して悪いようにはしないと思うわ」
九十九「そうはいくか! 私を見せしめにしようとしても無駄だぞ! そんなことになるぐらいなら、私は名誉ある死を選ぶ!」
ミナト「そんなことを言うものじゃないわ。もっと地球人を信じて。ゲキ・ガンガー3を作った地球人を」
九十九「う・・・」
ガイ「よし、お詫びと言っては何だが、一緒にゲキ・ガンガー3のビデオを見よう。全話そろっているぞ!」
九十九「本当か!? 我々のビデオには、所々抜けている話があるのだ」
ガイ「なに、よし、あとでその話をダビングしてやる」
ビューティ「それって、著作権とかにひっかかるんじゃ・・・」
ギャリソン「ゲキ・ガンガー3は100年以上前の作品ですから、問題はないでしょう。あ、ダイゴウジ様、できれば私の分もお願いします」
万丈「ギャリソン、君、見てたのかい?」
ギャリソン「小さい時分に、再放送を少々」

ナデシコ ブリッジ
プロスペクター「それで、これからの目的地ですが、フォン・ブラウン市に寄ろうと思っています」
メグミ「フォン・ブラウンって、月のですか?」
ユリカ「地球じゃないんですかぁ?」
プロスペクター「フォン・ブラウンで、助けた避難民を降ろします。侵略者だらけの地球よりは安心できるでしょう。ナデシコの補給もしたいですしね」
ユリカ「わかりました。ナデシコ、進路を月へ」

ナデシコ 船室
九十九「ガイさん?」
ガイ「・・・」
九十九(眠ってしまったのか・・・ならばこの隙にっ!)「ガイさん。あなたの気持ちを裏切るようなまねをして申し訳ない。しかし、私はやはり捕虜になるわけには行かない。地球人にも、あなたのようにゲキ・ガンガーを愛してくれる人がいることを、私は忘れない」

ナデシコ 通路
九十九「・・・よし、誰もいないな」
ミナト「いるわよ」
九十九「うわぁぁぁぁ!」
メグミ「し、静かに」
ミナト「ナデシコから逃げ出すんでしょう? こっちよ」
九十九「・・・なぜ助けるのです?」
ミナト「ふふ、どうしてかな?」

ナデシコ デッキ
九十九「あれは私のテツジン! どうして」
メグミ「残骸を回収して修復したんです」
ミナト「もっとも、何とか動くって程度みたいだけど」
メグミ「フィオナさんたちがいます! 隠れて」

ナデシコ デッキ
<<ラウル>>
メグミ「こっちです。ミズホさん、そっちの準備は」
ミズホ「できています。けど、本当にいいんですか?」
ミナト「それはあたしのセリフ」
ラウル「早く乗れ!」
九十九「どうして君たちは?」
ラージ「成り行きです」
ラウル(いずれ木連とは和解するんだ。だったら、これぐらいはしてもいいだろう)
<<フィオナ>>
ラージ「ふんふん・・・」
フィオナ「なに調べているの? また動力源?」
ラージ「ええ、すごいですよ。ちゃんと相転移エンジンが搭載されています」「もっとも、僕が知っているものよりは、かなり小刀タイプですが」
フィオナ「それはそうよ。あなたの知っているのって、ナデシコBのでしょ」「あれ? ・・・ミナトさん? そこで何をしているんですか?」
ミナト「ちょっと・・・」
フィオナ「コクピットに何か?」
ミナト「ごめんなさい!」
フィオナ「きゃっ!」
ラージ「危ない! 大丈夫ですか!?」
フィオナ「ミナトさん、いきなりコクピットから突き飛ばすなんて!」
ミズホ「あの人、木連の人じゃないんですか!?」
九十九「見つかった!」
ミナト「さ、早くコクピットに。すぐに発進して!」

〔警報〕
〔モニターの開く音〕

ユリカ「フォン・ブラウンよりSOS。木連の攻撃を受けているそうです。各機、発進準備」「って、どうしてミナトさんとメグミさんがそこにいるんですかぁ!?」
リョーコ「捕虜が逃げたぞ!」
アキト「やっぱり、だからあいつらは信用できないんだ!」
イズミ「逃げたのは捕虜かい? ほぅ、了解・・・」
<<ラウル>>
ウリバタケ「あそこだ。エクサランスのコクピットのところ」
九十九「見つかった!」
ミナト「さ、早くコクピットに。ラウル君、すぐに発進して!」
レイカ「ブリッジ、聞こえる? 捕虜がミナトさんを人質に、エクサランスを奪って逃げたわ。たぶんラウルも一緒よ」
ミズホ(・・・なんだか、まずいことになっていません?)
ラージ(だから、よけいなことはしない方がいいって言ったんです・・・)
ミナト「なんか、変なことになっちゃったわね。ま、いいか」
ラウル「作戦の立案者がそれじゃ困るんだがな」
九十九「作戦?」
ミナト「あなたが逃げ出しそうだったから。ちょっとお膳立てしようと思って」
メグミ「ラウルさんたちにも手伝ってもらってね」
九十九「どうして、地球では、捕虜を逃がしても良いのですか?」
<<フィオナ>>
レイカ「ブリッジ、聞こえる? 捕虜がミナトさんを人質に、修理した木連メカで逃げたわ」
フィオナ「ど、どうなってんの?」
ミナト「なんか、変なことになっちゃったわね。ま、いいか」
九十九「どういうことなんですか? 木連に亡命したのですか?」
ミナト「まさか。あなたが逃げ出しそうだったから。ちょっとお膳立てしようと思って」
九十九「何故なんです? 地球では、捕虜を逃がしても良いのですか?」

ミナト「女の行動は、常にミステリアスなの。でも、これからどうしよう?」
<<ラウル>>
ラウル「フォン・ブラウンってところへ行こう。 木連が攻撃しているそうだから、そこでお前さんを引き渡す」
<<フィオナ>>
メグミ「フォン・ブラウンに行ったらどうですか? 木連が攻撃しているそうですし」
ミナト「そうね、そこで助けてもらって」

メグミ「そのかわり、すぐに攻撃をやめさせてください。あそこには民間人がたくさんいるのよ」
<<ラウル>>
九十九「・・・わかった」
<<フィオナ>>
九十九「・・・わかった。そうと決まれば急ぎましょう」

【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「GEAR戦士電童」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔都市に爆発〕
〔画面、振動〕

元一朗「心が空しいぜ。地球人にも、俺たちと同じ愛があれば」
<<ラウル>>
〔味方ユニット出現〕
元一朗「出たなっ!地球のやられメカめ!」
ラウル「や、やられメカ・・・」
<<フィオナ>>
〔第3軍ユニット出現〕
<<<<>>>>

九十九「やめろ元一朗! 私だ。白鳥九十九だ!」
<<ラウル>>
ラウル「元一朗? どこかで・・・」
<<フィオナ>>
元一朗「九十九、生きていたのか!? 火星で死んだと聞いたが」

九十九「説明は後だ。すぐに攻撃をやめろ。ここは民間人ばかりだ」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

ルリ「いました。敵と接触しようとしています」
アキト「逃がすもんか!」
ガイ「九十九! よくも俺の心を裏切ったな!」
元一朗「戦艦だと。ここには民間人ばかりと言ったのはウソか!」
<<ラウル>>
九十九「ウソではない! 頼む、元一朗のマジンの横にこれをつけてくれ。乗り移って、退散させる」
<<フィオナ>>
九十九「ウソではない!」
〔九十九、元一朗へ隣接〕
九十九「元一朗、俺だ。開けろ!」
元一朗「白鳥、どうなっているのだ!?」
九十九「事情は帰ってから話す。部隊を撤退させてくれ。彼女たちと、約束したんだ」
元一朗「地球人との約束など信じられるか!」
九十九「ミナトさんたちは、危険を冒して私をここまで連れてきてくれた」
元一朗「・・・わかった」
九十九「ミナトさん、ここでお別れです。すみませんが、機密保持のため、テツジンを自爆させます。降りてください」
ミナト「わかったわ、メグミちゃん」
メグミ「はい」
九十九「・・・あの、それで、できれば・・・写真を・・・」
ミナト「ふふ・・・いいわよ、はい」
九十九「ありがとう」

〔第3軍ユニット撃破〕
〔敵ユニット離脱〕

<戦闘開始>

<アキトvs元一朗>

メグミ「アキトさん、やめてください。百年以上も前の戦争を引きずってどうするんです!」
アキト「君はわかってない、これはもう僕たちの戦争なんだよ!」
メグミ「なんでそんなことする必要があるんですか、アキトさん」
アキト「地球を守るためだ!」
メグミ「地球圏統一国家はそんなことを望んでないはずです!」
アキト「完全平和主義を唱えている地球圏統一国家だって、軍隊を持っているじゃないか!」
メグミ「それでも違うんです。アキトさん、おかしいですよ」
アキト「おかしくなんかない!」

<ラウルが元一朗へ隣接>
九十九「元一朗、俺だ。開けろ!」
元一朗「やはり、白鳥か。どうしてこんなことに」
ラウル(やっぱり、木連時代の元一朗・・・)
九十九「事情は帰ってから話す。部隊を撤退させてくれ。彼女たちと、約束したんだ」
元一朗「地球人との約束など信じられるか!」
九十九「ミナトさんたちは、危険を冒して私をここまで連れてきてくれた」
元一朗「・・・わかった」
九十九「ミナトさん、ここでお別れです。あの、それで、できれば・・・写真を・・・」
ミナト「ふふ・・・いいわよ、はい」
九十九「ありがとう」
〔敵ユニット離脱〕

<元一朗撃破>
元一朗「正義が悪に負けるというのか!?」
〔敵ユニット撃破〕
九十九「元一朗! すみません。私はここで降ります」
ミナト「大丈夫?」
九十九「はい・・・ミナトさん、ここでお別れです。あの、それで、できれば・・・写真を・・・」
ミナト「くす・・・いいわよ、はい」
九十九「ありがとう」

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
ユリカ「3人とも、大丈夫ですかぁ?」
ミナト「ええ、なんともないわ。でも、白鳥さんは帰ってしまった」
プロスペクター「捕虜にさんづけですか。詳しい事情を聞く必要がありそうですね」
ルリ「敵影確認」
万丈「まだ残っていたのか?」
〔敵ユニット出現〕
ルリ「オモイカネのデータにないものです」
ビューティ「木連の新型なの?」
〔味方ユニット出現〕
北斗「ベガさんが言った戦艦ってあれかな?」
銀河「んなことわかるかよ!」
ベガ「あれはナデシコ・・・もう火星から帰ってきたの?」
ユリカ「また出たぁ!」
ルリ「識別信号確認・・・あれは味方です」
ベガ「ナデシコ、聞こえますか? こちらはGERA副司令ベガ」
プロスペクター「GEARということは、あれが電童ですか。見るのは初めてです」
ユリカ「知ってるんですかぁ?」
プロスペクター「はい。大丈夫ですよ艦長。ルリさんの言ったとおり、あのロボットは味方です」
〔敵ユニット出現〕
アルテア「ほお、あれが地球の戦艦か。なるほど、あれで合流しようとしたわけか。電童め」
レイカ「似たようなのがまた出た」
ガイ「じゃあ、あっちも味方か!」
銀河「違う、あいつは敵だ!」
北斗「気をつけて、あいつは強いよ」
アルテア「かまわん。戦艦ごと叩きつぶすのみ!」

<味方援軍1出現の次PP・味方援軍2出現>
〔第3軍ユニット出現〕
ユニコーンドリル「・・・」
ヒカル「なにあれ、馬? 恰好いい!」
ベガ「ユニコーンドリルだわ! フォン・ブラウンのコンピューターに潜んでいたのね」
○○○「ユニコーンドリル?」
ベガ「北斗! ・・・君、銀河君! ユニコーンドリルに隣接して。セーブするチャンスよ!」
アルテア「させるか。その前に私がセーブさせてもらう!」
ベガ「ナデシコへ連絡。電童がユニコーンドリルに隣接するのに援護をお願いします!」
ガイ「おい、いきなり出てきて援護しろはないだろ」
プロスペクター「まあまあ、そんなこと言わずに。ここで彼らに貸しを作るのも悪くないでしょう」
※※主人公がフィオナの場合、セリフ追加※※
フィオナ「わかりました。エクサランス、援護に向かいます! エクサランス・ストライカー、スタンバイOK・・・GO!」

〔味方ユニット出現〕

<アルテアがユニコーンドリルへ隣接>
アルテア「さぁこい。ユニコーンドリル! このアルテアの下に。ファイルセーブ!」
〔第3軍ユニット離脱〕
〔機体の結合音〕

(→ GAME OVER

<銀河がユニコーンドリルへ隣接>
ベガ「銀河君、北斗君、ファイルセーブよ!」
銀河「ファイルセーブ?」
ベガ「早く。ギアコマンダーをかざして叫ぶの。ファイルセーブと!」
北斗「よし、ファイルセーブ!」
アルテア「しまった!」
〔第3軍ユニット離脱〕
ビューティ「ユニコーンドリルが、電童の中に・・・」
ベガ「インストールして!」
北斗「ユニコーンドライブ・インストール!」
〔北斗、変形〕 
ウリバタケ「なるほど、あのユニコーンドリルは、電童とか言うロボットの武器になるのか」

<アルテア撃破or30%以下>
アルテア「くそ、今日の所はここまでだ」
銀河「逃げるな! こらっ!!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ゆめみづき 船室
元一朗「・・・信じられん。地球人がそのようなことをするなどとは」
九十九「事実だ。地球人にもミナトさんのような人がいるんだ」(ミナトさん・・・)
元一朗「? なに赤くなっている? 熱でもあるのか?」
九十九(熱・・・私が彼女にお熱だというのか・・・)

ナデシコ ブリッジ
プロスペクター「すると、あなたたちは人質になったわけではないというのですね?」
ミナト「はい、彼の名誉にかけて、それはハッキリさせておきます」
プロスペクター「だとすると、やっかいですねぇ。敵をわざと逃がしたことになる」
メグミ「いまさら言い訳はしません。クビでもなんでもしてください」
プロスペクター「どうしましょう、艦長?」
ユリカ「あの白鳥って人、根っからの悪人でもなさそうだったし、気持ちはわかるんですけどぉ」
プロスペクター「それじゃ困るんですよ、艦長」
〔モニターの開く音〕
ルリ「あの、地球から通信が入ってます。その件についてみたいです」
メグミ「あたしがやります。・・・レディ・アンって人からです」
レディ「ナデシコ、聞こえるか?」
ユリカ「あ、レディさん」
レディ「大まかな話はレイカから聞いた。木連の正体について裏付けをとる必要がある」
プロスペクター「で、彼女たちの処分は?」
レディ「地球につくまで営巣入りだ」
プロスペクター「これはまたえらく軽い処分で」
レディ「彼女らの行動が、大きなプラスになるかもしれないということだ。地球圏統一国家は、無用な戦火の拡大を望まん」
万丈「これは政治的な問題になるから、うかつなことは出来ないってことかい?」
レディ「そういうことだ。彼女らには、状況に救われただけと忠告しておけ」
プロスペクター「それで、これからナデシコはいかが致しましょうか?」
レディ「電童と合流したとのことだな。彼らを連れて地球のGEAR本部へ向かえ。救出した難民や、今後の活動についてはその時に」
万丈「フォン・ブラウンで保護した避難民も多いからね。早く頼むよ」
ユリカ「これよりナデシコは地球のGEAR本部に向かいます」

ナデシコ 食堂
○○○「プリベンター?」
レイカ「地球圏統一国家の情報部よ。各地の活動の連絡役もつとめているわ」
プロスペクター「ナデシコの火星行き決定には、レディ・アン、プリベンターの一番偉い人ですけど。彼女に助力していただきました」
ヒカル「いろいろ聞いてるわよ。ほら、地球圏統一国家って、軍備否定が建前だけど、侵略者たちがゾロゾロ出てきて、そうも言ってられなくなったでしょ」
リョーコ「宇宙で活動しているエゥーゴとか、地球のフリーデンとか。軍隊みたいなのも了承しはじめたもんな」
ウリバタケ「『地球圏統一国家防衛隊』ってやつだろ。おかげでいろいろ大変らしいぜ」
ビューティ「やっぱ、あたしたちもこのままそのなんたら防衛隊ってのに組み込まれるのかな? 万丈はその気みたいだけど」
リョーコ「じゃねえのか?」
銀河「ああ、ハラ減った。なんかないのかよ!?」
北斗「銀河、騒いだらみなさんに迷惑だよ」
銀河「んなこと言ったってよ」
ヒカル「君たち、もしかして電童ってロボットのパイロット?」
北斗「はい。草薙北斗と言います」
銀河「出雲銀河。よろしくな」
アキト「電童って、二人乗りなのかい」
北斗「ええ、そうです」
リョーコ「けど、GEARは何を考えてんだ。こんな子供に戦わせるなんて」
銀河「しゃあねえだろ。電童が俺たちを選んだんだから。ま、電童が俺様を選ぶのもわかるけどね。なんたって、俺様は強いから」
ガイ「迫り来る敵。選ばれた少年は巨大ロボに乗り込んで戦う。くぅ、やっぱこういうシチュエーションはいい。燃えるぞぉ!」
北斗「・・・好きで乗ったわけじゃありません。けど、しょうがないです。戦わなくっちゃ、みんなやられちゃうんだ。町も、友達も、みんな・・・」
銀河「そういうこった。大丈夫だって! 俺たちならできるって! なにしろ選ばれた戦士だからな!」
北斗「銀河はいいよ。気楽でさ」
銀河「おめえが神経質すぎるんだって!」

ナデシコ ブリッジ
ベガ「おかげで助かりました。ナデシコの助力に深く感謝いたします」
ユリカ「いえ。こちらこそ助かりました。で、あなたたちと一緒に出てきたのってなんです?」
ベガ「機械帝国ガルファの軍勢です。彼らが地球に襲来したのは、ナデシコが火星に向かった後ですから、ご存じないのも無理ありません」
ユリカ「また侵略者ですかぁ?」

ナデシコ デッキ
<<ラウル>>
ラウル「地球か・・・これからどうする?」
<<フィオナ>>
フィオナ「地球か・・・私達の気持ちを決めておいた方が良いかもね。これからどうする?」

ラージ「どうしようもないでしょう。元の時代に帰るには、どうしても時流エンジンやエクサランスフレームを研究する設備がいります」
<<ラウル>>
ラウル「だとしたら、そのなんたら防衛隊に入るのが一番ってわけか」
ラージ「戦争中ですからね」
ミズホ「でも、大丈夫でしょうか? あたし達のほかにもたくさんのロボットがいるはずですし、わざわざエクサランスに割く予算なんか・・・」
ラウル「・・・心配すんな。少なくとも俺にとっては、エクサランスは最高の機体だ。時流エンジンには、それ以外考えられないってぐらいにな」
ミズホ「そんな。大げさです」
ラウル「いや、ミズホは自分の評価を低く見積もり過ぎだよ。頼む、俺たちに力を貸してくれ」
ミズホ「・・・はい」
<<フィオナ>>
フィオナ「『地球圏統一国家防衛隊』で活動するのが一番ってことね」
ミズホ「いやでもそうなりそうですけど」
フィオナ「まあね。聞く限り、よけいなところに回す予算なんてなさそうだし」
ラージ「戦争中ですからね。一番予算をぶんどれるのは軍事関係ということで」「それで極秘にタイムワープの研究をして、完成したらさっさと元の時間に戻りましょう」
フィオナ「なんか、みんなをほったらかしにするみたいで気が乗らないけどね」
ラージ「仕方ないでしょう。事実を公表するわけにもいきませんし。僕たちは、この時間にいきなり現れていきなり消えていく。それが一番いいんです」
ミズホ「そうですね」


ナデシコ デッキ
ウリバタケ「よっしゃあ、思ってた通りだ!」
ガイ「おおっ、こいつは使えるぜ!」
レイカ「何してんのよ? 何なのこの槍?」
リョーコ「エステバリスの新兵器だと」
ウリバタケ「いかにも! 名づけて『フィールド・ランサー』!」
ビューティ「たいそうな名前がついているけど、ただの槍じゃない」
ウリバタメ「メガノイドとか、ガルファ相手だったらな。だが。こいつの真価は木星メカに対して発揮されるのだ!」
ミズホ「どういうことですか?」
ウリバタケ「こいつはな、いわば対ディストーション・フィールド用の槍なのだ」
ガイ「いかにも! この槍は敵のディストーション・フィールドを無効化してダメージを与えられるのさぁ!」
ウリバタケ「ディストーション・フィールドの特性を解明し、こいつを産みだした俺の頭脳!!」「ふふ・・・自分の才能が怖いぜぇ・・・」

GEAR本部 司令室
渋谷「火星への長旅、ご苦労だった。私がGEARの総司令官、渋谷だ。これからよろしく頼むよ」
ユリカ「いえ、こちらこそよろしくお願いします」
渋谷「それでは、みんなを紹介しておこう。副司令のベガ君と、北斗君、銀河君はすでに知っていると思うが」
ユリカ「はい」
吉良国「僕は吉良国進。現在開発中の電童のサポートメカに乗ることになってます・・・ほんとは電童のパイロット候補だったけど・・・」
井上「私はメカニック担当の井上です」
ラージ「そういえば、聞きたいんですけど、電童のエネルギーというか、動力は何ですか? あれだけのロボットを動かすんですから、さぞかしすごいものを使っているんでしょう」
井上「ええ、ハイパーデンドーデンチが2本です」
ラージ「デンチ・・・って、電池ですか?」
井上「ええ、通常の乾電池。あれのでっかいものをイメージしてくだされば結構です」
ラージ「電童って、電池で動いているんですか!?」
北斗「はは、やっぱ言われた」
井上「電池といってバカにしないでください。電童で使っているハイパーデンドーデンチは、1本で日本の消費電力の1年分の電力があるんですから」
ラージ「・・・」
<<ラウル>>
ラウル「エネルギー研究者としてはショックだったみたいだな」
<<フィオナ>>
フィオナ「これはショックだったみたいね。まぁ、中にはこういうのもあるってことで、元気出しなさい」

銀河「・・・せめて太陽エネルギーとかだったらいいのによ」
井上「それじゃ、曇りや雨の日に困るんです」
愛子「あと夜とかもね。あたしは浅野愛子。オペレーターを担当しています。よろしくお願いしますね」
ビューティ「でも、ダイターンは太陽エネルギーで動いているわよ」
万丈「文字通り、日輪の輝きを受けて動いているのさ。ダイターンは」
銀河「かっこいいなぁ」
渋谷「フリーデンのメンバーも紹介しておこう。彼らは主に地球で、ニュータイプの保護に動いている。最近、ネオ・ジオンらが再び戦争を起こすのに、兵士としてニュータイプを集めているという情報が入っているのでな」「フリーデンのキャプテン、ジャミル・ニート君だ」
ジャミル「よろしく頼む。キャプテン・ユリカ」
ユリカ「こちらこそ、おねがいします」
サラ「サラ・タイレルです。主任オペレーターをつとめています」
ジャミル「私が出撃しているときなどは、彼女に艦長代理をしてもらっている」
渋谷「ジャミル君はモビルスーツのパイロットとしても一流だからな」
ジャミル「やめてください。最近までコクピット恐怖症だった男です」
トニヤ「トニヤ・マームです。通信士をしています」
キッド「俺はキッド・サルサミル。モビルスーツの改造だったら誰にも負けないぜ」
ウィッツ「俺はウィッツ・スー。ガンダムエアマスターのパイロットをしている」
ロアビィ「同じくパイロットのロアビィ・ロイ。こんなにきれいな女性が多いと知ってたら、俺もナデシコに乗っていたんだけどね」
ガロード「で、俺が天下無敵のモビルスーツ乗り、ガロード・ランだ」
キッド「あんまり大口叩いて恥かいても知らねえぞ、ガンダム坊や」
ガロード「なんだと!」
ウィッツ「そういうところが坊やだってんだろ」
ノイン「やめろ。挨拶の時点で喧嘩してどうなる」「失礼した。ルクレツィア・ノイン。プリベンターのものだ。連絡役としてフリーデンに同行させてもらっている」
レイカ「久しぶりね。レイン」
ノイン「レイカか。プリベンターをやめたお前に手伝わせてすまなかった」
レイカ「別にいいわよ。ところで、ニュータイプの保護はうまくいっているの?」
ノイン「あまり芳しくない。アムロ・レイとティファ・アディールの二人を保護しただけだ」
アムロ「保護と言っても、パイロットもしているが。アムロ・レイです」
ティファ「ティファ・アディールといいます」
ヒカル「ティファさんもパイロットなの?」
ティファ「いえ、私はパイロットなんて出来ません」
ファ「ファ・ユイリィです。パイロットをしています」
渋谷「・・・途中でゲッターチームと合流したと聞いたが」
隼人「長官、遅れてすまない」
號「剴がいつまでたっても食いおわらねえからだろ!」
剴「腹が減っては何とやらってね」
翔「腹八分目という言葉もあるぞ」
渋谷「紹介しよう。ネオゲッターチームの指揮官の神隼人大佐だ」
隼人「ゲッターチームはそろったばかりだ。迷惑をかけることになるかもしれん」
號「あんたは心配しなくて良いって。俺がネオゲッター1のパイロット、一文字號様だ」
翔「橘翔。ネオゲッター2のパイロットを担当している」
剴「ネオゲッター3パイロットの大道剴。よろしく」
ガイ「君もガイというのか。漢字とカタカナの違いはあれど、同じガイ同士、仲良くしよう」
リョーコ「本名、ヤマダ・ジロウのくせに」
ガイ「それは仮の名前だ! 俺の名前はダイゴウジ・ガイだ!」
渋谷「流君はどうした?」
隼人「あいつなら、またどっかにいっちまいましたよ。なぁに、そのうちふらっと現れます」
渋谷「そうか。ところでこれからのことだが、とりあえず次の具体的な任務が決まるまで、君たちはGEAR本部で預かることになった」
ユリカ「それって、普段はここにいて、必要に応じてあちこちに行くってことですか?」
ベガ「そうよ。ネルガルも承知しているわ」
渋谷「○○○君たちも、できれば同じ処遇にしたいとのことだが。かまわないかね?」
<<ラウル>>
ラウル「別に、かまいませんよ」
<<フィオナ>>
フィオナ「特に異存はありません」

渋谷「それでは決定だ。我々、地球圏統一国家防衛隊は」
吉良国「あの、長官」
渋谷「なんだね、吉良国」
吉良国「その地球圏統一国家防衛隊という名前は何とかなりませんか? なんか長くてカッコ悪くて・・・」
ガイ「その通り。正義のヒーローが所属する組織の名前じゃない!」
渋谷「そう言われても、GEARもフリーデンも、宇宙で活動中のエゥーゴも特定の部隊名に近い。我々全員をまとめて指す呼び名にはちょっと」
リョーコ「ナデシコなんて船の名前だしな」
ユリカ「だったら、新しい名前をつけましょう!」

GEAR本部 司令室
ルリ「・・・そして、8時間後」
ウィッツ「まだかよ! 名前決めるのにいつまでかかってんだ?」
万丈「ぼやかないの。名前は一生ものだよ。後悔したくないだろ?」
渋谷「またせたな。やっと決まったよ。我々の部隊名は」
〈部隊名命名〉
渋谷「ラウンドナイツに決定した。今後とも皆で頑張ってほしい。以上だ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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