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No.03
ミッション「ナデシコ破壊指令」

【シナリオデモ開始】
地球圏エリア
ヴァルストーク/カズマ自室
カズマ「連合宇宙歴99.6.21、航海日誌…」「イバリューダーとかいう連中を追ってラダムと戦って、スペースナイツを拾って…」「いきなりの急展開で次はネルガル重工の新型戦艦を破壊しろって依頼だ」「この依頼、色々と裏があるみたいだ。だが、俺としては倒産の危機からとりあえず脱出で一安心だ」「相手がナデシコだかナメネコだか知らないが対艦戦ならお手の物だ」「ヴァルストークと俺達の力を見せてやるってもんだぜ…と」
〔モニターの開く音〕
シホミ「カズマちゃん、そろそろブリーフィングよ。ブリッジに来てちょうだい」
ミヒロ「急いでね、お兄ちゃん。もうみんな、集まってるんだから」
カズマ「はいよ! 俺のテンションは今からレッドゾーンだぜ!」
シホミ「それはわかったわ。期待しているわよ、カズマちゃん」

北米エリア
連合軍/司令部
コルベット「ミスマル提督、この度の不祥事は全て貴官の責任によるものだ。申し開きはあるか?」
ミスマル「全ては報告通りだ。我が極東方面軍はサセボ・ドックより発進したネルガルの新造戦艦…」「艦名『ナデシコ』を取り逃がし、今に至る」
コルベット「そのナデシコはオービタルリングのラダムの攻撃陣を突破し、地球圏を離脱しようとしている」「これも全て貴官の指揮する極東方面軍の初動でのミスのためだ!」
ミスマル「それを理解しているからこそ極東方面指揮下の艦隊を動かし、ナデシコを追跡している」
コルベット「当然だ。極東方面軍だけでなく防衛艦隊の一部も動かしているのだ」「ラダムさえも突破したあの戦力を我らは何としても自分に加えねばならん」
ミスマル「たとえナデシコを捕獲してもそううまくいくと思えんがな…」
コルベット「口を慎め、ミスマル! …聞けば、ナデシコの艦長は貴官の娘だそうだな」
ミスマル「………」
コルベット「貴様、娘かわいさのあまりにつまらん手心を加えたのではあるまいな?」
ミスマル「軍人の責務に懸けて誓おう。それはない」
フォレストン「コルベット准将、ナデシコ艦長のミスマル・ユリカは連合大学の戦略シミュレーションで…」「無敗とを誇った逸材と聞きます。それに元連合軍提督のフクベ・ジンも乗艦しているとの情報も入っています」「ナデシコはその装備も含めて決して侮るべき相手ではありませんぞ」
コルベット「ゲーム感覚の小娘とロートルに何が出来る…!」「それにフクベは第一次火星会戦の例の件を理由に軍を辞めた男…言わば落伍者だ…!」「そんな連中に手玉にとられるとは極東方面軍の力も底が知れたものだな」
ミスマル「………」
コルエット「これと言うのも例のGGGや民間研究機関の機体を徴用しなかった結果だ!」
ミスマル「彼らは国連の事務局直属であり、対ゾンダー、対ヘルの任に就いている。こちらの一存では動かせん」
コルベット「その甘い考えがナデシコ逃亡を許したと思え!」
フォレストン「ですが、コルベット准将…准将もテッカマンの接収に失敗したのではありませんかな?」
コルベット「あれは事務局のロゼ・アプロヴァールの横槍に邪魔された結果だ!」
フォレストン「事務総長のアプロヴァール女史…想像以上にやり手ですな。軍としては目の上のコブでしょう」「特に司令部にとっては…」
コルベット「フォレストン局長…貴官、何が言いたい…?」
フォレストン「他意はございません。ただ情報局として事実と状況を分析したに過ぎません」
コルベット(何を嗅ぎまわっているか知らんが所詮は実働部隊を持たない連中だ…。泳がせてもかまわんか)(いざとなれば強攻策に出ればいい…)
フォレストン「今、重要なのはナデシコの捕獲とネルガル重工への牽制でしょう」「このままネルガルの勝手を許せばいずれは連合軍の権威は失墜し、世界の統制は失われます」「兵器産業と軍司令部の暗い結びつきが噂されている今、本件には厳重な対処が求められます」
コルベット「…これ以上の話し合いは無駄だ。ミスマル提督、ナデシコの件は貴官が責任を以って当たれ」「ナデシコが停止しない場合はネルガルへの見せしめだ! 撃墜しろ!」
ミスマル「…了解だ」
コルベット「ネルガル重工との交渉は我々司令部が当たる」「フォレストン局長、必要データをミスマル提督に回してやれ。以上だ」
〔扉の開閉音〕
フォレストン(やはりな…。タカ派のコルベット准将の台頭には裏がありそうだ…)(今回のネルガルの動きにも裏があるやも知れんな)
ミスマル「フォレストン局長、感謝しますぞ」「局長のフォローのおかげであの男の顔を見る時間が大幅に短縮できたようです」
フォレストン「…それよりミスマル提督、あなたはナデシコをどう考えておられます?」
ミスマル「…危険な存在です」
フォレストン「やはり、そう考えますか」
ミスマル「我が娘ユリカの美貌とナイスバディはデンジャラスとしか言えません」
フォレストン「…私が聞きたいのは艦長個人ではなくナデシコの存在についてです」
ミスマル「………」
フォレストン「ネルガルが開発した相転移エンジンを組み込まれたナデシコは一艦で戦局を左右する存在です」「あれを無駄にすることは人類全体の損失であり…」「同時にあれを下手に使えば軍という存在自体をゆがめることになるでしょう」
ミスマル「…理解しておるつもりです」
フォレストン「それならば私からはこれ以上、言うことはありません。自らの責務をお忘れなく」
ミスマル(親心 知らぬ娘の 身は育ち…)(ユリカ…お前は何を考えておる…)

地球圏エリア
ナデシコ/ブリッジ
プロスペクター「…皆さん、お集まりのようですので今後のナデシコの行動方針を艦長からどうぞ」
ユリカ「どうも! 紹介に預かりました艦長のミスマル・ユリカです!」
アキト「…みんな、もう知ってるよ…」
ユリカ「もう! アキトってばつれないんだから~!」「私を追ってナデシコに乗ったんだからもっと素直になればいいのに!」
アキト「す、素直って…!?」
ユリカ「もう! ハートに正直に! ラブラブに決まってるじゃない!」
アキト「ラ…ラブラブって…」
メグミ「それ…本当なんですか、アキトさん!?」
アキト「ち、違う! 断じて違う! 俺はコックとして、この艦に乗ったわけで…」「ナデシコの行き先によっては艦を降ろさせてもらう!」
ガイ「テンカワ! お前、俺との誓いを捨てる気か!」
アキト「誓いって…俺、そんなのしたっけ…?」
ガイ「かーっ! もう忘れたのかよ! 俺のゲキ・ガンガーをお前に託した時…」「お前は俺と共にあの蒼き地球を守る、と誓ったじゃねえかよ!」
ウリバタケ「こら、ヤマダ・ジロウ! エステバリスをゲキ・ガンガーって呼ぶんじゃねえ!」
ガイ「俺の名前はダイゴウジ・ガイだ! 忘れるな!」
ウリバタケ「何言ってやがる! そっちもお前が勝手に名乗ってるだけだろうが!」「お前の本名がヤマダ・ジロウだってのはもう知ってんだよ!」
ガイ「ダイゴウジ・ガイは俺の魂の名前だ!」
ミナト「どういうことなの?」
メグミ「ミナトさん、『ゲキ・ガンガー3』ってロボットアニメ、知ってます?」
ミナト「ううん…聞いたこともないしそもそもアニメに興味ないし…」
アキト「うそ…! あの感動の熱血超大作アニメを知らない人がいたんだ…」
ミナト「ふうん…アキト君もそういうのが好きなんだ?」
アキト「え、ええ…昔、再放送をよく見てたもので…」
ガイ「男なら誰もが好きに決まってる! そう! 魂が呼び合うようにな!」
メグミ「そのアニメの大ファンのヤマダさんはエステバリスをゲキ・ガンガーって呼ぶんです」
ガイ「おうよ! 俺にとってのロボットの原点はゲキ・ガンガーだからな!」
ミナト「で、メカニックのウリバタケさんはそれが我慢ならないってわけね」
メグミ「さらにヤマダさんは自分の本名が気に入らなくて、ダイゴウジ・ガイって名乗ってるんです」
ミナト「ふうん…バカなのね…。それも筋金入りの…」
ガイ「とにかくだ! お前が誓いを忘れて艦を降りるのなら俺を倒してからいけ!」
アキト「そんな誓い、誰がした!? 俺、そんなこと言った覚えないぞ!」
ガイ「言葉じゃない! お前の魂が俺に言った!」
ユリカ「やだ、アキト! 魂の叫びなら私にも聞かせてよ!」
アキト「あ~もうっ! んなことは、どうでもいいんだよ!」
ルリ「艦長…連合軍の追撃部隊が迫っています。ブリーフィングは手短にお願いします」
ユリカ「あ…そうだったわね!」
プロスペクター「助かりましたよ、ホシノ君。このまま何も知らせないまま連合軍と戦闘になるかと思いましたよ」
ルリ「バカばっか…」
アキト「それでユリカ、この艦はちゃんと火星に行くんだよな!?」「俺は火星のユートピアコロニーを自分の目で見るためにこの艦に乗ったんだ!」
フクベ「………」
ゴート「個人の志願の理由はどうでもいい。この艦の行動決定は艦の所有者であるネルガルによってなされる」
アキト「く…」
メグミ(ゴートさんってちょっと怖い感じですね…)
ミナト(そりゃ元軍人でネルガルから現場担当者として乗艦してるんだもの…)(でも、あれでお茶目なところもあるのよ…)
メグミ(詳しいんですね、ミナトさん…)
ミナト(ふふ…まあね)
ユリカ「はい! では、発表します! アキトのご希望通りナデシコの進路は…ずばり火星です!」「そして、可能な限りの情報収集と生存者の救出を目的とします!」
アキト「やった…! これで俺、火星に行けるんだ!」
ウリバタケ「しかしよ、艦長…火星は木星トカゲの連中に完全に制圧されてんだろ?」「連合軍も奪還をあきらめて放置状態だ…」「そこにネルガルが単独で艦を送り込むことに何の意味があるんだ?」
ユリカ「え~と…それはですね…」
アキト「それは…?」
ユリカ「私にも、よくわかりません!」
アキト「何だよ、そりゃ!?」
プロスペクター「では、私が代わって少しだけご説明さしあげましょう」「あらためて自己紹介を。今回のプロジェクトの総務統括役を務めるプロスペクターです」「皆様の給与や待遇、福利厚生、その他、艦内のアメニティまで一手に取り仕切らせていただきます」ウリバタケ「知ってるよ。俺達、あんたにスカウトされてこの艦に乗ったんだからな」
プロスペクター「このナデシコの火星派遣は我がネルガル重工のスキャパレリプロジェクトによるものです」
メグミ「スキャパレリ…?」
ミナト「ファッションデザイナーの名前じゃないわよね…」
ルリ「旧世紀に火星を観測したイタリアの天文観測家の名前です」
ミナト「さっすが天才オペレーター! サンキュ、ルリルリ!」
ルリ「ルリルリ…」
ウリバタケ「俺が聞きたいのはどうして一企業のネルガルが火星にそこまで興味を持つかだ!」
プロスペクター「簡単に言いますと火星にはネルガルの研究施設があり…」「今回のプロジェクトはそこでの研究データや資料の回収、研究員の救出が目的となります」
ユリカ「待ってください! 艦長は私です! もっと私にしゃべらせてください!」
プロスペクター「これは失礼しました。では、具体的な航海プランを艦長のお口から」「それに例の件もお忘れなく」
ユリカ「え~…では!」
〔WARNING〕
ルリ「時間切れです。連合の追撃部隊が来ました」
ユリカ「え~!!」
プロスペクター「ふむ…保険のために準備しておいた計画が役に立ちそうですな…」
ガイ「行くぞ、テンカワ! 火星を救うため邪悪な奴らのワナを突破するぜ!」
アキト「あ、ああ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ミッション『ナデシコ破壊指令』」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
ルリ「連合軍、来ます」
〔敵ユニット出現〕
プロスペクター「ほほう…これは豪勢な布陣ですな」
ゴート「まずいな…。ガンバレルを使うモビルアーマーまで出してきたか」
プロスペクター「エース部隊まで投入してくるとは連合軍もナデシコの価値を本気で認めたようですね」
フクベ「当然だろう。ここでナデシコを逃がせば軍の面子も立たん」
ミナト「面子で戦闘するんじゃ仕掛けられる方はいい迷惑ね」
ユリカ「メグちゃん、連合軍に停戦の呼びかけを!」
メグミ「了解です! …こちらはネルガル所属のナデシコです」「本艦に戦闘の意思はありません。直ちに包囲を解き、本艦の進路から速やかに退去してください」
ムウ「…と、言っておりますがどうします、隊長?」
連合兵「向こうはこちらの停戦指示に従う気はないようだ。ならば力尽くで止めるまでだ」「民間企業に軍の威信を見せてやるぞ」
ムウ(その民間人を守るのが軍の仕事じゃないですかね…)(どうにもつまらない任務に回されちまったようだぜ…)
メグミ「駄目です! こちらの言うことを全然聞いてくれません!」
ユリカ「ミナトさん、艦の進路を固定! 一気に敵を突っ切ります!」
ミナト「って言うけどこの状況、かなりピンチじゃない?」「このまま突っ込んだら、向こうの的になるだけよ」
ユリカ「エステバリスを出して牽制させます! その間に脱出ルートの確保を!」
ルリ「了解。エステバリス、発進どうぞ」
〔味方ユニット出現〕
ウリバタケ「二人共、よく聞けよ! エステバリスは宇宙戦用の0Gフレームを装備してある!」「ナデシコから離れ過ぎると重力波ビームを受けられなくなるのは他のフレームと同じだ!」
ガイ「要するにナデシコの近くで戦えばエネルギーを補充してくれるってわけだな」
アキト「…俺は本当はコック志望なのに連合軍と戦うことになるなんて…」
ガイ「ごちゃごちゃ言うな、テンカワ! 男なら覚悟を決めて行くぞ!」
アキト「…わかってる! これも火星に行くためなんだ…! やってやるさ!」
連合兵「攻撃開始だ! 抵抗を続けるようなら沈めてもかまわん!」「極東方面軍が到着する前に勝負を決めるぞ!」
ユリカ「止むを得ません! これより本艦は連合軍を迎撃します!」
<戦闘開始>

<敵11機以下or2PP・味方援軍1出現>

〔レーダー反応〕
ルリ「艦長、この宙域に輸送機が接近中です」
ユリカ「たいへん! すぐに停止勧告しなくちゃ!」
プロスペクター「ご心配なく、艦長。どうやら本社からの補充パイロットが到着した模様です」
ユリカ「あ…そういえば、そんな人達が来るって言ってましたね」
ルリ「輸送機からエステバリス、出ました」
〔味方ユニット出現〕
リョーコ「こちらスバル・リョーコ。ネルガルから来た補充パイロットだ」
ヒカル「同じくアマノ・ヒカル! ヘビ使い座のB型!」「好きなものはピザの端っこの堅いとことちょっとしけったオセンベイで~す!」
イズミ「マキ・イズミ…。補充パイロットがいっぱいロット…く…くふふ…」
ガイ「な、なんだ、あいつらは!?」
アキト「補充パイロットって言うからには味方なんだろ」
リョーコ「そういうこった。お前らがちんたらやってるんで戦闘中に到着しちまったんだ」「しょうがねえから手伝ってやるぜ!」
ガイ「テンカワ! オンナにあそこまで言われて黙ってられるか!」「行くぜ! 俺達の熱い漢(オトコ)のたぎりを見せてやるんだ!」
ヒカル「うわ…暑苦しい…! あたし、この艦に来たの後悔しそう!」
イズミ「航海する後悔の仕方はこうかい? く…くふふ…面白い…」
ヒカル「あちゃ~始まっちゃったよ。イズミちゃんの悪いクセが…」
リョーコ「くだらねえことくっちゃべってんじゃねえ!」「行くぜ、ヒカル、イズミ! トウシロ連中に俺達の腕を見せてやるんだ!」
ゴート「大丈夫なのですが、彼女達は」
プロスペクター「本社のお墨付きですからね。腕は確かだと思いますよ。…人間性までは保障できませんが…」「まあ…その点については今回選出されたナデシコ乗員全てに言えることですがね」
ルリ「バカばっか…」

<ムウ撃破>
ムウ「さすがは最新鋭艦とその護衛だ。…フラガ機、離脱する!」(まあ、これくらい戦っておけば上にも言い訳が立つだろうしな)
〔敵ユニット離脱〕

<敵7機以下or4PP・味方援軍2&第3軍増援1出現>
〔レーダー反応〕
ルリ「連合軍の増援、来ます」
ユリカ「えーっ、まだ来るの!?」
〔敵ユニット出現〕
アキト「くそっ! どうして俺達を行かせてくれないんだよ!」
リョーコ「うるせえよ、トウシロ! 向こうがやるって言うんならこっちは迎え撃つだけだ!」
アキト「うるさい! あんたに俺の気持ちがわかるか!」「それに俺は確かにシロウトだけどテンカワ・アキトって名前がある!」
リョーコ「言うじゃねえかよ…! てめえの自己紹介は後でたっぷり聞いてやるぜ!」
イズミ「後でか…。生きて帰れたらの話だね」
ヒカル「やだ、イズミちゃん! 急にシリアスモードにならないでよ!」
ルリ「…高エネルギー、エリア外から来ます」
ユリカ「エステバリス各機は回避! ディストーション・フィールド最大出力!」
〔ビームの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔敵ユニット撃破〕

アキト「な、何だ!?」
ルリ「木星トカゲ、来ます」
〔第3軍ユニット出現〕
メグミ「やだ~! こんな時に木星トカゲまで来た!」
〔レーダー反応〕
ルリ「別方向から戦艦クラスの反応、接近中」
ユリカ「もう! 次から次に何なの~!」
〔味方戦艦出現〕
ブレウ「やれやれ…今回もお取込み中に割り込んでしまったか」
ホリス「この前はラダム、今日は木星トカゲ…。今回の慰安旅行は昆虫採集がテーマですかね」
カズマ「親父! まさか、このドサクサの中でナデシコを撃墜しろとは言わないよな」
ブレス「………」
カズマ「木星トカゲが襲ってきてるんだ! まずは連中をぶっ叩くべきだぜ!」
ブレス「…依頼を果たすだけならドサマギが得策だろうな…」
カズマ「ふざけんな! そんな火事場ドロボウみたいなマネ、俺はイヤだからな!」
ミヒロ「お父さん! 私もお兄ちゃんに賛成です!」
ブレス「奇遇だな。俺もだよ、カズマ」
カズマ「親父!」
ブレス「依頼は後回しだ! まずは木星トカゲを叩くぞ!」
デュオ「そうこなくっちゃな! 話せるぜ、艦長さんよ!」
プロスペクター「ほほう、あれはトレイラー…それも噂に聞く」「ヴァルストークファミリーのようですね」
ミナト「あの人達、こちらを助けてくれるみたいよ」
プロスペクター「はい。宇宙で仕事をする人達…いわゆるスペースマンは助け合いの精神が生きていますから」「生命を脅かすような事故や災害には利害を超えて手を貸してくれるでしょう」
フクベ「古きよき伝統だな」
ブレス「その通りだ、ナデシコの諸君。同じスペースマンとしてここは手助けさせてもらおう!」
ヒカル「わお! かっこいい! これで眼帯して、顔にキズがあれば言うことナシね!」
ガイ「く~キメてくれる! ホレたぜ、大将!」
ユリカ「ありがとうございます! トレイラーさん!」
〔敵ユニット離脱〕
ルリ「連合軍、後退していきます」
メグミ「えーっ! あっちは木星トカゲが来たから帰っちゃうんですか!」
フクベ「嘆かわしいことだな。スペースマンの心意気を軍は忘れてしまったようだ…」
ユリカ「去る者は追わずです! まずは目の前の敵をやっつけちゃってください!」
ブレス「こちらも各機、出撃だ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
ノアル「しかし、Dボゥイ…お前がやる気になるとはどういう風の吹き回しだよ?」
ブレード「…スペースマンか…。懐かしい言葉を聞いたからな」
アキ「え…?」
ブレード「それにヴァルストークにはメシを食わせてもらった恩義がある。その分は働くつもりだ」
カズマ「OK、Dボゥイさん! ここで頑張ってくれればミヒロを襲った件も帳消しだ!」
ミヒロ「もう、お兄ちゃん!」
カズマ「行くぜ! 前回に続いての害虫退治だ!」

<敵5機以下or7PP・味方援軍3出現>
〔味方ユニット出現〕
ヒカル「さっきの連合軍が戻ってきたよ!」
リョーコ「一機で戻ってくるとはいい度胸じゃねえか! トカゲといしょに相手をしてやるぜ!」
ムウ「ちょっと待った! 俺はあんたらの救援に来たんだ!」
アキト「え…!」
ムウ「こちらは連合軍第3艦隊所属のムウ・ラ・フラガ中尉だ。これより貴艦を援護する」
リョーコ「どういうことだよ! 仕掛けてきたと思ったら次は助けにくるなんてよ!」
ムウ「民間人が敵と戦ってるのに軍人が逃げてちゃカッコつかないからな」
フクベ「ほう…」
ムウ「まあ、そういうことだ。一時休戦ってことで後ろから撃つのは勘弁してくれよな」
アキト「あんた…いい人なんだな」
ムウ「…ただの軍人さ。さ、戦闘は本職に任せておきな!」
ガイ「く~またまたキメてくれる男の登場だぜ!」
ムウ(ま…この命令違反で降格か、激戦区送りは免れないだろうけどな…)

<アキトが戦闘>
アキト「俺は火星に行くんだ…! それが俺の戦いなんだ…!」

<ユリカが戦闘>
ユリカ「目標は前方の敵! 射程に入り次第、撃っちゃってください!」
ゴート「随分と大雑把な指揮ですが、この艦、大丈夫なんでしょうか?」
プロスペクター「心配要りませんよ。このナデシコはネルガル重工の自信作なんですから」「それに人格に多少の問題はありますがスタッフも優秀な人員を集めましたからね」

<ガイが戦闘>
ガイ「行くぜ! スペースガンガーの初お目見えだ! 正義の怒りを受けてみやがれ!」

<リョーコorヒカルorイズミが戦闘>
リョーコ「行くぜ、お前ら! フォーメーション・ホウセンカだ!」
ヒカル「了解! 自己紹介代わりにガンガンいっちゃいましょう!」
イズミ「敵機確認…豚の角煮…く…くくく…」

<第3軍全滅・勝利条件達成>
ルリ「木星トカゲ、全て撃破しました」
アキ「増援の気配もないわ」
ノアル「そりゃ一安心だ。連中、ぞろぞろと果てしなく出てくる時があるからな」
アキ「近くにチューリップもないし独立した戦闘部隊だったようね」
ユリカ「ありがとうございました、フラガ中尉!」
ムウ「礼は要らないさ、美人の艦長さん。当然のことをしたまでだからな」「ただ、俺の所属する第3艦隊は退いたが、極東方面の部隊はまだあんたらを追っている」
ユリカ「えーっ! まだ諦めてないんですか!」
ムウ「そういうわけなんでとっとと退散した方がいいぜ。…じゃあな!」
〔味方ユニット離脱〕
ミヒロ「ちょっとカッコよかったね、さっきの人…」
カズマ「連合の軍人さんにもイカした奴がいるんだな」
ブレス「一息ついている間はないぞ、カズマ」
カズマ「っと、肝心の依頼の方を忘れるところだったぜ…!」
カトル「デュオ…」
デュオ「ああ…ここは艦長さんに任せるしかねえ…」
ユリカ「トレイラーさんもありがとうございました。おかげで助かりました」
ブレス「…こちらも礼なら不要だ。なぜなら、我々は今から貴艦を撃墜するからだ」
リョーコ「何だと、てめえ!!」
ガイ「昨日の友は今日の敵! いきなり裏切りかよ!!」
カズマ「…悪く思わないでくれ。それが俺達の受けた依頼なんだ」「だけど、俺は人の生命は大切にしたい! 乗員はすぐに退避してくれ!」
アキト「…それは出来ない!」
ユリカ「アキト…」
アキト「俺達は火星に行かなくちゃならないんだ…!」「そっちに依頼があるのならこっちにだって事情があるんだ!」
リョーコ「言うじゃねえか、テンカワ! 見直してやるぜ!」
カズマ「く…!」
ミヒロ「…お兄ちゃん、あのね…」
〔レーダー反応〕
シホミ「駄目、ミヒロちゃん! 連合軍が来たわ!」
〔敵ユニット出現〕
ミナト「あ~あ…極東方面軍に結局、追いつかれちゃったみたい」
ジュン「ユリカ、聞こえるか!? 僕だ! ジュンだよ!」
ユリカ「ジュンくん! 来てくれたのね!」
ヒカル「あちらの方、どなた?」
メグミ「アオイ・ジュンさん。艦長のお知り合いです」
ヒカル「ふうん…さっきのアツい叫びはただの知り合いって雰囲気じゃなかったけどなあ」
ミナト「まあ、見ての通りよ。愛ゆえの追跡ってところかな」
ジュン「戻るんだ、ユリカ! 君のお父さんのミスマル提督も心配している!」「今戻れば、連合軍に抵抗した罪も軽いもので済むはずだ!」
ユリカ「ジュン君…」
ジュン「ミスマル提督も君の帰りを待っている! 戻るんだ、ユリカ!」
ユリカ「ごめん、ジュン君…。私、ここから動けない…」
ジュン「ユリカ…」
カズマ「何やってんだよ、あいつら…?」
ブレス「黙って見ていろ、カズマ」
ユリカ「ここが…ナデシコの艦長席が私の場所なの」「ミスマル家の長女でもなく、ミスマル・コウイチロウの娘でもない…」「私が私でいられるのはここだけなの」
ジュン「やっぱり、あいつがいいのか…」
ユリカ「へ…?」
ヒカル「あいつって…?」
ミナト「アキト君のことよ」
ヒカル「きゃーっ! いわゆる三角関係ってやつ!」
アキト「ちょ…ちょっと待てよ、お前!」
ジュン「テンカワ・アキト! お前が…お前がいるからユリカは!」
カズマ「あーっ! ダメだ! 俺…こういう展開、耐えられねえ!」
シホミ「待って、カズマちゃん!」
〔カズマ、ユリカへ接近〕
ルリ「トレイラーの機体、来ます」
カズマ「もう勘弁してくれ! 俺は俺の依頼を果たす! ナデシコの乗員は降りてくれ!」
ジュン「な、何を…!?」
カズマ「これは脅しじゃない! ナデシコを撃墜する!」
ジュン「ユリカーッ!!」
〔ジュン、カズマへ隣接〕
〔カズマ、後退〕
〔カズマのいた地点に爆発〕

カズマ「くっ! こいつ!!」
ジュン「ナデシコは…ユリカはやらせない!!」
アキト「お前…」
ノアル「おいおい…俺達、完全に悪役まっしぐらだぜ」
アキ「しっ! 黙ってなさいよ、ノアル」
カズマ「くそ! そこをどけよ! どかないとお前も撃つぞ! これは脅しじゃねえぞ! おい!!」
ジュン「…これでいいんだ。ユリカ…僕はこうして君を…」
アキト「うおおおおっ!!」
ガイ「行くぜっ!! ゲキガン・ダッシュッ!!」
〔アキト&ガイ、ジュンへ隣接〕
ブレス「カズマ! ミヒロの指定したポイントを撃ちぬけ!」
カズマ「で、でもよ…!」
ブレス「急げ! その場所なら死人は出ない!」
カズマ「でもよ! 俺達の依頼はナデシコの撃墜じゃ…」
ブレス「急げ! 俺を信じろ!!」
プロスペクター「艦長! 例の件を皆さんに!!」
ユリカ「あーっ! ルリちゃん、エステバリス各機に緊急通信を!!」
〔アキト&ガイ、カズマへ隣接〕
ブレス「カズマ!!」
ミヒロ「お兄ちゃん!!」
カズマ「ええい! どうにでもなれ!!」
〔カズマ、ユリカへ攻撃〕
[イベント戦闘「カズマvsユリカ」]
〔ユリカに爆発〕
アカネ「ポイントに着弾したよ!」
ブレス「各員、対閃光防御!!」
ジュン「ナデシコが!!」
〔爆発音〕
〔画面、赤く発光〕
〔味方戦艦消失〕
〔味方ユニット消失〕
〔敵ユニット消失〕

シホミ「ナデシコの撃沈、確認しました…」
連合兵「同時にアオイ・ジュン機も撃墜。任務完了を確認…帰投します」
〔敵ユニット離脱〕
ブレス「よくやった、カズマ。完璧な仕事ぶりだ」
カズマ「親父…何が死人は出ないだ…」
ミヒロ「お兄ちゃん…!」
カズマ「俺は…俺はその言葉を信じて…それなのに…!」「それなのに!!」
ブレス「…落ち着け、カズマ」
ミヒロ「お兄ちゃん、あれを見て」
カズマ「え…?」
〔味方戦艦出現〕
カズマ「ナデシコ…!? いったいどうなってんだ…」
ルリ「エステバリス各機も無事に収容しました」
プロスペクター「ふう…間一髪でしたね。もう少し通達が遅ければ全てが台無しでしたよ」
ユリカ「作戦終了です! 皆さん、お疲れ様でした!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

地球圏エリア
ヴァルストーク/ブリッジ
カズマ「全てお芝居だったって!?」
ブレス「ああ、そうだ。フリーマンからの正確な依頼はナデシコの撃墜ではなく…」「偽装撃墜の手伝いだ」
カズマ「いったい何のためにそんなことを…!?」
デュオ「お前も見ての通りさ。ナデシコは沈んだと思って連合軍は引き上げていっただろ」
カトル「これでもう連合軍はナデシコを追うことはないだろうね」
カズマ「ちょっと待てよ! もしかして、依頼がお芝居だって俺以外の全員が知っていたのかよ!」
デュオ「ああ、そうだ。お前が来る前のブリーフィングできっちりと説明を受けたぜ」
ミヒロ「あのね…お父さんがお兄ちゃんに教えちゃダメだって言ってね…」
アカネ「カズマは単純だからね。本当のことを知った上で演技なんてできないでしょ?」
カズマ「………」
ノアル「いやあ…迫真の演技だったぜ。特にクライマックスのシーンなんて鳥肌もんだ」「『脅しじゃねえぞ! おい!!』…ちょっと出ねえセリフだな」
アキ「ぷ…やめなさいよ、ノアル…ふふ…」
デュオ「いやあ…観客が俺達とナデシコと連合軍の連中だけってのがもったいなかったな」
カズマ「うるせえ! 俺は本気で怒ったぜ!」
ホリス「まあまあ、カズマさん…今回の依頼で私達の財政も潤って倒産は免れたわけですし…」
シホミ「やっぱり今回のお手柄は用意しておいた閃光弾をきちんと打ち抜いたカズマちゃんよ」
カズマ「おだてたってダメだ! 今度という今度は許さねえぞ、親父!」
Dボゥイ「許してやれよ、カズマ。親父さんもお前のためを想ってやったことだ」
カズマ「だけどよ…Dボゥイさん…!」
ノアル(見たか、アキ…)
アキ(え、ええ…あのDボゥイが笑っていたわ…)
〔通信のコール音〕
シホミ「お父さん…ナデシコの艦長さんから通信が入っています」
ブレス「モニターに回してくれ。挨拶をしておこう」
〔モニターの開く音〕
ユリカ「初めまして、皆さん~! 私が艦長のミスマル・ユリカで~す! ブイ!!」
ブレス「私がヴァルストーク艦長のブレスフィールド・アーディガンだ」「ブイ!!」
カズマ「お、親父…」
ブレス「…覚えておけ、カズマ。コミュニケーションの基本は相手に合わせることだ」「相手の出方がわからない時には特にな」
ユリカ「ご返礼、ありがとうございます! 皆さんのおかげで穏便に連合軍に帰っていただけました」
ブレス「こちらには若干一名、ムクれているものがおりますけどな」
ユリカ「こっちも私がみんなへの通達を忘れていたおかげで危うく反撃しちゃうところでした」
アカネ(ってことは、向こうの連中もかなりマジだったってことだね…)
ホリス(だからこそ、あの迫真の演技が生まれたんですね)(もしかすると、全てあの美人艦長の計算の上かも知れませんね)
デュオ(だとしたら、あの軽いノリは敵をあざむくポーズかも知れねえな)
ミヒロ(とてもそうには見えないけど…)
ブレス「全てはフリーマンとネルガルの上層部の計画通りというわけですな。結構、結構」「ところで、この後はナデシコはどちらへ?」
ユリカ「はい! 火星へ行って参ります!」
カズマ「火星…! 火星へ行くのか!?」
ユリカ「あ…その前にプロスペクターさんから艦長さんにお話があるそうなので代わります」
ブレス「プロスペクター…? ネルガル重工のプロスペクターか…!」
ホリス「社長! これは…!」
ブレス「ああ…最後の最後にとんでもない強敵の登場だ」
カズマ「ど、どういうことだよ…!?」
プロスペクター「はじめまして、ブレス艦長。お噂はかねがね聞き及んでおります」
ブレス「こちらもです。ネルガルのプロスペクターと言えば泣く子も苦笑い…と聞いています」
アカネ(すげえ…親父が本気モードだ…)
カズマ(あのヒゲのおっさん、何者だ…)
プロスペクター「こちらも火星行きが迫ってますので単刀直入にお話させていただきます」「今回の作戦では当方の用意した閃光弾をそちらが狙撃…」「それが爆発する間にナデシコは熱量を放出し、轟沈を偽装。後は潜航モードで待機というものでした」
ブレス「作戦通りに連合軍は誤認して撤退していきましたが、それが何か?」
プロスペクター「その狙撃ですが、どうも威力がありすぎたらしく艦本体にもダメージが出まして…」「その修理費として50000Gを請求させていただきます」
アカネ「そんな! 50000Gって言ったら赤字も赤字の大赤字だよ!!」
プロスペクター「こちらとしても申し上げるのは心苦しいところですが 事実は事実でして…」「まさかトレイラーの中のトレイラーのヴァルストークファミリーが自らの失敗を認めないなどとは…」
ブレス「…ミスは認めましょう。しかし、その前に我々が木星トカゲの迎撃に協力したこともお忘れなく」
プロスペクター「おや…それはスペースマンとしての当然の行い…言わばプライスレスでは?」
ホリス(社長…押されていますよ…!)
ブレス(う、噂以上に手強い…!)
プロスペクター「…と言っても、我々も同じスペースマン。今回の一件には感謝しております」「というわけで、修理費の請求額は大負けに負けて30000Gとさせていただきます」
カズマ「ちょ…待てよ! 今回の依頼の報酬…そっくりそのままじゃねえか!」
ブレス「…わかりました。請求額は外宇宙開発機構を通してネルガルに振り込ませていただきます」
プロスペクター「さすがは噂のブレス艦長。お金にきれいな方だ」「これでこちらも何の憂いもなく火星へ旅立てるというものです」
ブレス「ですが、プロスペクターさん…今回のこれは…」
プロスペクター「はい、わかっておりますよ。今後はネルガルからそちらに優先的に依頼を回させていただきます」「それではお互いのよりよい関係を願いつつ、失礼させていただきます。では、よい旅を…」
〔モニターの閉じる音〕
シホミ「通信、終了…。ナデシコ、火星に進路を取り発艦しました」
ブレス「シホミ、塩だ! モニターに塩をまけ!」
キャレット「ヤメテクダサイ、キャプテン。機器ガ イタミマス」

シホミ「まあまあ、お父さん…これでネルガルにパイプが出来たんですから…」「結果オーライと考えましょうよ、ね…?」
ブレス「う…うむ…」
カズマ「だけどよ…せっかく回避した倒産の危機が再びだぜ…」
ノアル「ご 愁傷様だな。ま…ナデシコをぶち抜いたお前が悪かったってことだ」
カズマ「何言ってんだよ、ノアルさん! 元はと言えば、俺をだましていた親父が悪いんだよ!!」
ブレス「…こうなったらフリーマンから追加のギャラをせしめてやる…!」「ホリス、進路を地球にとれ! 外宇宙開発機構に乗り込むぞ!」
ホリス「了解です、社長!」
ノアル「うまくいくかね…。うちのチーフはさっきのヒゲ男以上に食わせ物だぜ…」

ナデシコ/食堂
ジュン「…僕は正義の味方になりたくて軍に入った…。でも、そんなものにはなれなかった…」
アキト「………」
ジュン「わかってたんだ…軍隊は戦争してばかりで正義なんてどこにもないのが…」「そして、僕が本当になりたかったのは…ユリカを…ユリカを守って…」「………」
アキト「… いいじゃないか。正義の味方になれないって決まったわけじゃないだろ?」
ジュン「テンカワ…」
アキト「それにさ…。ユリカの隣だって空いているかも知れないんだぜ」
ジュン「ナデシコなら…それも選べるって言いたいのか?」
リョーコ「選べるもヘチマもねえんだよ。もうお前もナデシコに乗っちまったんだからな」
ヒカル「そういうこと! 自分探しも恋愛バトルもこれからこれから!」
イズミ「艦長は自分の生き方を見つけた…。あんたもそうしてみるんだね」
ジュン「自分の生き方…」
ガイ「とりあえずよ、俺より目立つ死に方は勘弁しろよな!」「脇役が目立つと次の週には死んじまうのはお約束だからな」
ヒカル「故郷の恋人の話をしたり、戦いが終わった後の話を始めたりしたらもう完璧にフラグ成立!」
リョーコ「何の話だよ、そりゃ…」
アキト「考える時間はたっぷりあるさ。ナデシコはもう火星に向けて出発したんだからさ」
ジュン「…ありがとう、テンカワ」
アキト「そんな…お礼なんていいさ」
メグミ「優しいんですね、アキトさん…」
アキト「え…いや、そんなこと…」
ヒカル「む…これはアヤしい…! ここに艦長が加われば立派な三角関係の誕生ね」
イズミ「少なくとも退屈しない航海になりそうだよ」
〔扉の開閉音〕
ユリカ「アキト! こんなところにいたんだ! ね! 火星につくまで色んなことをお話ししようよ!」
アキト「は、放せよ、ユリカ! 俺はこれからガイとゲキ・ガンガーの幻の第3クールを見るんだから!」
ユリカ「じゃあ、こうしようよ! …艦長命令! 今から乗員全員でゲキ・ガンガーの鑑賞会を!」
リョーコ「勘弁してくれよ…おい…」
ルリ「バカばっか…」

ネルガル重工/会長室
???(アズラエル)「…連合軍の通達に従わないとはどういうことだ?」
???(アカツキ)「どういうことも、こういうこともありませんよ。見ての通りです」「ネルガルはネルガルのために行動したまでですよ」
???(アズラエル)「それは国防産業連合全体を敵に回すということか?」
???(アカツキ)「そう取ってもらって結構です。元々、あの連合は好きではなかったですしね」「あなたはバートン財団やクリムゾングループを集めてお山の大将を楽しんでください」
???(アズラエル)「火星の技術を押さえたからといっていい気になるなよ…」
???(アカツキ)「そうですね。せいぜい、その技術を連合軍に売り込ませてもらいますよ」「いくらあなた達でも軍の人間全てを抱きこんだわけではないでしょう?」
???(アズラエル)「貴様…!」
???(アカツキ)「これ以上、お話してもお互いに不快になるだけでしょう」「とりあえず、道を違えたのですからこれからはお互いに不干渉ということで」
???(アズラエル)「必ず後悔するぞ、アカ…」
〔モニターの閉じる音〕
???(アカツキ)「やれやれ…相変わらず頭に血の上りやすいお方だ…」
???(エリナ)「…とりあえずナデシコはフリーマン氏との計画通りに無事、火星へ旅立ちました」
???(アカツキ)「とにかくサイは投げられた。あとは期待させてもらおう…。あのナデシコにね…」
【シナリオデモエンド終了】


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