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No.07
『出会いと別れ』の赤い星

【シナリオデモ開始】
関東エリア
ヴァルストーク/カズマ自室
カズマ「連合宇宙歴99.7.15、航海日誌…」「大河長官からの依頼を保留したままもう2週間が経つが、火星の状況はよくわかっていない」「自慢じゃないがヴァルストークは惑星間航行能力も持っている」「というわけで、状況次第では火星まで飛んでもらうということで俺達はまだGGGにいる」「その間、火麻参謀やレディさんには何度か説得めいたことを言われたけど長官は俺達を無視しているみたいだ」「その証拠に凱さん達は何度か出撃しているのに俺達にはお呼びがかからない」「チイ姉やミヒロも口には出していないが退屈で機嫌が悪い」「唯一、姉ちゃんだけは休暇を有意義に使うと言っては買い物を楽しんでいる」「だからと言って、俺はトレイラーとして誰かに命令されて戦うのは御免だ」「トレイラー心得、何事にも束縛されずに自由であれ、だ」「この件だけは親父が何と言おうと俺はトレイラーの意地を通すつもりだ」
〔モニターの開く音〕
デュオ「よう、カズマ。相変わらず、ヒマしてるようだな」
カズマ「デュオかよ…。どうやら帰還したみたいだな」
デュオ「今日の任務もキツかったぜ。相手は旧世紀のドイツ軍の列車砲に取り付いたゾンダーだ」「いかに奴の射程の内側に飛び込むかで一苦労だったぜ」
カズマ「ふうん…」
デュオ「3日前は北海道に出現したラダムが相手だったし、まったく人手が全然足りてねえよ」「ラダムやテロリストはともかくゾンダーの相手は俺達ぐらいしか務まらないからな」
カズマ「それで俺達を例のプロジェクトWとかいうのに勧誘する気かよ?」
デュオ「わかっているなら話が早い。…なあ…ヘソ曲げてねえでとっとと依頼、受けろよ」
カズマ「いくらお前の頼みでもそれは聞けねえ…。これはトレイラーの意地だ…!」
デュオ「ま…意地でメシが食えれば苦労はしねえけどな…」「とりあえずメインオーダールームへ来いよ。ガレントのオッサンから通信が入ってきてるぜ」
カズマ「それを早く言えよ! 火星の状況がわかったのか!?」
デュオ「ああ…裏のルートを使ってネルガルから情報を入手したらしいぜ」
カズマ「よっしゃ! ついに俺達の出番か…!」
デュオ「残念ながら、それはなさそうだぜ…

太陽~木星エリア
火星/ユートピアコロニー跡
アキト「………」
メグミ「火星のユートピアコロニーの跡地…。ここがアキトさんの住んでいた街だったんですね…」
アキト「ああ…でも、ここは木星トカゲとの第一次火星会戦で完全に破壊されちまった…」「後で来たんだけど連合軍の戦艦が敵と共に落下したおかげなんだってさ…」
メグミ「でも、アキトさんはこうして生きているじゃないですか」
アキト「それがさ…火星で爆発に巻き込まれたと思ったんだけど、その後のことを憶えていないんだ…」「気がついたら、俺は地球にいた…。どうしてだかわからないけど…」
メグミ「アキトさん…」
アキト「それでも爆発に包まれた瞬間の事は覚えているんだ…」「避難したシェルターの中にいた女の子の笑顔とか…。あの子…アイちゃんって言ったけ…」
メグミ「…ごめんなさい、アキトさん…。嫌なこと思い出させちゃって…」
アキト「いいんだよ…。俺、全てを確かめるためにこの火星に来たんだから…」「ここに降りるまでに木星トカゲの攻撃も激しかったけどそれでも来たかったんだ…」
メグミ「艦長のために戦っていたんじゃなかったんですね…?」
アキト「ど、どうしてそうなるんだよ!」
メグミ「いい機会だから、聞かせてもらいます。艦長とアキトさんの関係を」
アキト「ユリカの一家も昔、火星に住んでて俺の家も近くにあったんだ。だから、幼なじみなだけだよ」
メグミ「本当に?」
アキト「本当だよ!」
メグミ「よかった…。じゃあ、私にもチャンスはありますよね?」
アキト「い…それって…?」
メグミ「アキトさん…私…」
アキト「ちょ、ちょっと待って…!」
〔モニターの開く音〕
イネス「お取込み中、すまないけどいいかしら?」
アキト「イ、イネスさん!?」
ユリカ「アキト! まさかメグミちゃんと怪しいことしてないわよね!」「やっぱり、私もアキトについていくべきだった!」
アキト「してない! 未遂だ!」
ユリカ「未遂ってことは…!?」
アキト「いや…そうじゃなくて…!」
イネス「言い訳はナデシコで聞くわ。そろそろ戻ってちょうだい」「あなたのワガママに付き合って寄り道をしたけれど…」「そろそろ、私達、火星の生き残りが住む居住区に案内したいから」
アキト「了解です…」

太陽~木星エリア
ナデシコ/ブリッジ
〔扉の開閉音〕
アキト「…ただ今、戻りました」
ガイ「おう戻ってきたな、アキト! 焼け野原になった故郷を見て正義の怒りに新たな火が点いたか?」
アキト「…そんな風にはいかないよ…」
ガイ「何っ!? そんなナイーブぶった奴は…」「もう一度、俺といっしょに徹夜でゲキ・ガンガー視聴マラソンだ!」
ミナト「…デリカシーのない奴ね…」
アキト「…ユートピアコロニーがメチャクチャになったのは半分は連合軍のせいさ…」
フクベ「………」
アキト「ムチャな指揮で戦ってあげくの果てに守るべきはずの民間人がたくさん死んじゃ意味ないじゃないか…」
ユリカ「アキト…それ以上は…」
アキト「何でだよ!? …俺の街を見ろよ! ああなったのは誰のせいだよ!?」
イネス「…テンカワ・アキト君…あなた、直情型に見えたけど随分とイヤミなマネをするのね…」
アキト「え…?」
イネス「あの戦いの指揮を執った人物の前で間接的に文句を言うなんてね」
アキト「指揮を執った人って…まさか…!」
ジュン「そ、それは…その…」
ユリカ「ア、アキト…! そんなことよりも…今は…」
フクベ「…私だよ」
アキト「え…」
フクベ「第一次火星会戦で連合軍を指揮していたのは、この私だ」
アキト「フクベ提督…あんたの…! あんたのせいでユートピアコロニーが!!」
ジュン「やめろ、テンカワ! 提督個人に罪はない!」
アキト「そんなこと関係あるかよ! こいつのせいで火星のみんなはっ!!」
フクベ「………」
ウリバタケ「あちゃ~ついに…! ついに恐れていたことが起こってしまったか!」
リョーコ「お、おい…テンカワの奴、まさかフクベ提督のこと、知らなかったのかよ…!」
ヒカル「…みたいね。あの怒り方を見てると」
イズミ「…皮肉なもんだよ。故郷を破壊された者と破壊した者が同じ艦に乗っているなんてさ…」
ユリカ「イネスさん…ちょっとひどくありません?」
イネス「あら? 私は当然彼もそのことを言っていると思ったの…」「それに私もちょっとそういう気分だったしね。理由はわからないけど」
ユリカ「え…」
フクベ「…テンカワ君…君の怒りはもっとも。私を殴りたければ好きにするがいい」
アキト「そうやって、あんたは自分を被害者にすりかえようとするのかよ! 汚いんだよ!!」
フクベ「何と言われようと、私には他の術は思い浮かばんのでな」
アキト「くそっ!!」
〔扉の開閉音〕
メグミ「待って、アキトさん!」
ガイ「おい待てよ、アキト! その燃える怒りを木星トカゲにぶつけるんだ!」
ミナト「放っておきなよ。今は頭を冷やす時間が欲しいだろうし」
プロスペクター「そうですな。頭に血が上った状態では何事もうまくいかないでしょう」
ゴート「それよりも今は火星の生き残りの救出だ」「イネス・フレサンジュ…君の情報は本当なのだろうな?」
イネス「あら? 私という存在が生存者がいる確かな証拠でなくて?」
プロスペクター「確かに…。火星に到着した我々の前にあなたが姿を現した時は驚きましたよ」
イネス「ナデシコは私にとって特別な意味があるもの…それを迎えるのも当然でしょう?」
リョーコ「特別な意味って何だよ?」
イネス「このナデシコは私のいた火星のネルガル研究スタッフが設計したものだから」
ヒカル「えーっ! イネスさんって科学者だったんですか?」
イネス「専門分野は考古学だけどね」
ウリバタケ「考古学と科学のミックスだなんてもしかしてあんた…磁石とかハニワとか興味ないか?」
リョーコ「くだらないこと聞いて、話の腰を折るんじゃねえ!」
イネス「まあ、その疑問ももっともね。プロスペクターさん…少しだけ解説してよろしいかしら?」
プロスペクター「機密に抵触しない範囲でしたら…」
イネス「では、説明しましょう。…まずは火星の古代遺跡の説明からしなくてはなりません」
リョーコ「古代遺跡だって!?」
プロスペクター「あの…手短にお願いしますね」
イネス「では、ずばり一言で。このナデシコは火星に遺されていた古代遺跡の技術を転用して」「造られたのです。ディストーション・フィールドも相転移エンジンも全ては」「その遺跡の技術を転用したものなのです」
ジュン「そうか…ナデシコの新技術にはそんな裏があったのか…」
ガイ「…燃えるぜっ! 謎の古代遺跡から生まれた神秘の戦艦、ナデシコか!!」
ウリバタケ「なるほど…これでネルガルがナデシコを派遣した理由ってのが読めたぜ…!」「スキャパレリプロジェクトの目的は火星の遺跡の技術の独占! ずばり、そうだろう!?」
プロスペクター「さあ…それはお答えできかねます」
ゴート「とにかく研究データを回収し、生存者は地球に連れて帰らねばならん。それが我々の任務だ」
イネス「その件だけど…研究データはともかく私達はナデシコに乗るつもりはないわ」
ユリカ「えーっ! どうしてです!?」
イネス「説明するわ。それは、この艦が生きて地球に帰還することはできないからよ」
リョーコ「聞き捨てならねえな、そりゃ…!」
ルリ「あの…そんなことを言っている間に生き残りの方達の居住区に到着です」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「『出会いと別れ』の赤い星」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
イネス「ここよ…。この一帯の地下に私達の居住区があるの」
ミナト「やだ…こんな所に住んでいるの?」
イネス「火星地表のコロニーは全て木星トカゲの攻撃を受けたわ」「でも、さすがに連中も地下に逃げたごく少数の生き残りには手を出してこないの」「もっとも単に興味がないだけだと思うけれど…」
リョーコ「さっきの話の続きを聞かせろよ…! 俺達が生きて地球に帰れないってのはどういうことだよ!?」
イネス「言葉通りの意味よ。あなた達は木星トカゲの攻撃を受けここで終わり…それだけの話よ」「戦力差を考えれば当然の話ね。…でも、私達はあの地下の居住区にいれば生き延びることができるわ」
プロスペクター「生き残るためにナデシコに乗らないと?」
イネス「そういうわけ」
ヒカル「でも、私達…木星トカゲの包囲網を突破して火星に降りたんですけど」
イネス「その時は向こうも様子見だったのよ。地球の技術力を調べるためにね」
ユリカ「じゃあ、私達…全て向こうの計画通りってことですか…!?」
ルリ「そのようです。木星トカゲ、来ます」
〔敵ユニット出現〕
メグミ「すごい数…!」
イネス「どうする、艦長? 生き残る策はたった一つ…ナデシコを放棄して逃げることよ」
ユリカ「艦長として艦を捨てることは出来ません! エステバリスを発進させてください!」
ルリ「了解です。エステバリス隊、どうぞ」
〔味方ユニット出現〕
ヒカル「アキト君、大丈夫?」
アキト「戦わなけりゃ死んじまうんだ。だったら、戦うさ…!」
ガイ「そうだ、アキト! たぎる怒りを奴らに…」
アキト「うるさい! 黙れよ、ガイ!」
ガイ「な、何だよ、お前! 俺達は戦友…痛みも悲しみも分け合う仲間じゃねえか!」
アキト「今は…そんな気分になれない…」
リョーコ「テンカワ…」
イズミ「…おしゃべりは後だよ。敵はもうそこまで来てるんだ」
ヒカル「わ…イズミちゃん…今日は最初からシリアス…!」
ウリバタケ「聞こえるか、お前ら! エステバリスはナデシコに戻ればフレームの換装が出来る!」「状況に応じてフレームを使い分けろよ!」
リョーコ「了解だ! 行くぜ、お前ら!! 今日は死ぬ気で戦えよ!!」
ユリカ「攻撃開始です! 片っ端からやっつけちゃってください!」
フクベ「………」
<戦闘開始>

<敵6機以下or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ヒカル「ね、ねえ、また来たよ! これってよっとヤバくない?」
リョーコ「ちょっとどころじゃねえ! 悔しいが、あのイネスってのが言った通りになりそうだぜ!」
ルリ「艦長、彼我戦力差は圧倒的です。どうします?」
ジュン「とりあえず後退しよう、ユリカ!」
ユリカ「それは駄目1 ここでナデシコが後退したらここに住んでいる人達が…!」
フクベ「………」
〔レーダー反応〕
ルリ「艦長…新たに火星に接近する機体があります。その数…5機」
ミナト「もしかして援軍!」
ルリ「それはありえません。連合軍は完全に火星を放棄しています」
メグミ「じゃあ、また敵!?」
ルリ「…来ます」
〔味方ユニット出現〕
ミナト「何、あれ!?」
プロスペクター「どうやら、ライオン型のメカのようですな」「ひい、ふう、みい、よお、いつ…全部で5匹ですか」
ジュン「…ミスマル提督から聞いた! あれはGGGのメカライオン、ギャレオンだよ!」「やっぱり、救援だったんだ!」
プロスペクター「いえ…噂のGGGのメカライオンは白色です あちらは黒・赤・緑・黄・青です」
ジュン「何でそんなにカラフルなのに白がいないんだよ!!」
黄金「…どうやら火星に着いたようだ」
黒鋼「だけど、ありゃ何だよ!? あの虫みたいな連中はよ!」
青銅「おれにあっちの戦艦も連合軍のものとは違うみたいだぞ!」
銀「どうやら俺達がガルラに捕らわれている間に太陽系も色々あったようだな」
ファーラ姫「銀…あの二つの軍勢のどちらがあなた方の故郷の星の人間なのです?」
銀「おそらくは、あの白い戦艦の方が…ですが、まだ我々に味方してくれるかはわかりません」
錫石「どうするんだよ、チーフ!」
黄金「まずはオープンチャンネルであちらの戦艦に呼びかけてみる!」「そちらの白い戦艦、聞こえるか! 俺は黄金旭(こがね・あきら)! 地球人だ!」
メグミ「艦長! 通信です! あの黒いライオンからのようです!」
プロスペクター「あのライオン…素性はともかく乗っているのは地球人のようですな」
ユリカ「聞こえます、ライオンさん! こちらはネルガル重工所属のナデシコ艦長、ミスマル・ユリカです!」「こちらは現在、木星トカゲと交戦中! あなた方の所属と目的を教えてください!」
黒鋼「木星トカゲってのはあのムシみたいな連中のことか」
錫石「うへえ…きっとあの中にはデスブラック獣人みたいなのが乗ってるんだろうぜ…!」
銀「ネルガルといえば、確か月の本社がある地球の企業だ」「どうやらあちらの艦に救援を求めるのが正解のようだな」
青銅「しかし、チーフ…俺達のことは何て説明するんだ?」
黄金「それは…」
ライブル「何をしておる、黄金! こちらにはアルテア星王家の正統後継者ファーラ姫がおられるのだぞ!」「その旨をお前達の星の人間に話、助力を請うのだ!」
リョーコ「お、おい…聞いたか?」
ヒカル「アルテア星の後継者のお姫様って言ったよね…」
イズミ「アルテア星…それはどこにあるてあ? ぷ…くぷぷ…」
ガイ「聞いたか、テンカワ! 悪の帝王に負われた異星の比瑪が俺達に助けを求めているぜ!」
アキト「悪の帝王だなんて誰も言ってないじゃないか…」
ライブル「おお! そなた達も悪のガルラ大帝国を率いるダイ・バザール大帝王を知っているのか!」
ヒカル「どうやら本当みたい…」
〔黄金の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

青銅「うおっ! あの木星トカゲとかいう連中、こっちに攻撃してきたぞ!!」
ヒス「お前達、早く何とかしなさい!」「姫の身に何かあったら、この女官長ヒスがただではおきませんよ!」
錫石「ちょ、ちょっと! 操縦席は狭いんだから暴れないでくれよ!」
ユリカ「黄金さん! こちらも木星トカゲの攻撃を受けています!」「ここは同じ地球人としてお互いに助け合いましょう!」
銀「どうする、チーフ?」
黄金「このままでは、あの木星トカゲにやられるだけだ…。それに長引けば奴らに追いつかれる」「その前に俺達は地球に帰還しガルラの脅威を伝えねばならない…!」
ファーラ姫「では、黄金…」
黄金「ああ…俺達も合体して戦う…!」
錫石「そうこなくっちゃ! やろうぜ、チーフ!!」
黒鋼「へ…地球の連中、俺達の力を見たらたまげるだろうぜ!」
黄金「よし! 各機フォーメーションにつけ!」
〔黄金&銀&黒鋼&青銅&錫石、フォーメーション〕
リョーコ「何をする気だ、あいつら?」
アキト「まさか…!」
ガイ「いや、間違いねえ!! あいつら…あいつらは!!」
黄金「ゴライオン合体!! レェェッツ・ゴォォォーライオンッ!」
〔黄金、合体〕
〔黄金、気力上昇〕
〔獅子の咆哮〕

黄金「ゴラァァイオォォォン!」
ガイ「合体だ! あいつら、やっぱり合体しやがった! くーっ! 生きててよかった!!」
ヒカル「5匹のライオンでゴライオン…。わかりやす~い!!」
黄金「来い、木星トカゲ! ゴライオンが相手になってやる!」
ライブル「やるんだ、黄金! アルテアの伝説に謳われたゴライオンの力、見せてやれ!!」「ファーラ姫を守り、アルテアを救うためにその力を使うんだ!!」
ファーラ姫「やめて、ライブル…。もうアルテアは…」
ライブル「ひ、姫…」
黄金「姫…今はアルテアのことは忘れ、俺達が生き延びるために戦うんだ。…行くぞ、銀、黒鋼、青銅、錫石!」
ユリカ「各機はゴライオンを援護! 力を合わせて、ピンチを乗り切ってください!!

<敵増援1出現の後敵5機撃破or次EP・第3軍増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
ルリ「さらに敵の増援です」
ミナト「もう! これじゃキリがないわ!」
黄金「ナデシコ! 敵の戦力は無限なのか!?」
ジュン「おそらく、この近くにチューリップがあるためだと思われる」
青銅「チューリップ? 何だそりゃ?」
イネス「説明しましょう。チューリップとは木星トカゲが使用する一種の転移装置よ」「つまり、その装置を使って木星トカゲは本隊から続々と援軍を瞬間移動…」いわゆるボソンジャンプを使って送りつけてくるわけ」「ちなみにこのエリアにあるアレもチューリップよ」
〔カーソル、チューリップを指定〕
ライブル「細かな説明、感謝する」
イネス「お気になさらずに。趣味でやっていることですから」
ミナト「要するにただの説明好きってこと?」
銀「そのチューリップとやらを叩かなくては増援は止まないというわけか…!」
黒鋼「ちっ…こいつはとっとと尻尾を巻いて逃げた方がいいんじゃねえのか?」
ユリカ「駄目です! このエリアには火星で生き残った人達がいるんです!」
ファーラ姫「黄金…」
黄金「わかっている、ファーラ姫! 俺達はアルテアの悲劇を繰り返してはならない…!」「その人達を守るには木星トカゲを打ち破るしかない!」
〔レーダー反応〕
ルリ「艦長…大気圏外より新たな反応。これも木星トカゲではありません」
ユリカ「もしかして、また嬉しいゲスト!?」
黒鋼「まずいぜ、チーフ! こいつは!」
〔第3軍ユニット出現〕
黄金「あれはデスブラック獣人! ガルラに追いつかれたか!」
ガイ「おお! その悪そうな名前、さらに奇怪なデザイン! 来たな、悪の手先め!!」
〔バッタ隊、デスブラック獣人デルヘルの周囲へ移動〕
ルリ「バッタ…そのデスブラック獣人を包囲しました」
デスブラック獣人「ギャオオオオオ!!」
〔敵ユニット撃破〕
リョーコ「あの野郎…バッタを一撃で!」
黄金「気をつけろ! デスブラック獣人のパワーはゴライオンに匹敵する!」「おまけに奴らは見境無しに攻撃をしかけてくる!」
ヒカル「ふえ~ん! じゃあ、あたし達もあれと戦わなくちゃいけないわけ!?」
リョーコ「上等だ! ガルラだか何だか知らねえがこうなりゃヤケクソだぜ!!」
黄金「行くぞ、みんな! 奴は俺達が倒すんだ!!」
青銅「おう! アルテア星を追われた恨み、ここで晴らしてやる!!」

<アキトが戦闘>
アキト「くそっ…! ユートピアコロニーを破壊した人間がナデシコにいたなんて…!」
ガイ「こら、アキト! 戦場で余計なことを考えてると死ぬぞ!」
アキト「うるさい! お前に俺の気持ちがわかるかよ!!」

<ガイが戦闘>
ガイ「押し寄せる敵、怯える人々…かーっ! これで燃えなきゃ男じゃねえぜ!!」「来い、悪党共! 男ダイゴウジ・ガイ、一世一代の晴れ姿を見せてやる!」

<黄金が戦闘>
黄金「はるか昔に宇宙銃を暴れまわり、最後は神に挑んで破れ…」「そして、その身を5つに分断されてアルテア星に封印されたロボット…それがゴライオンだ!」「その力を今、使う! 俺達の使命を果たすため!!」

<デスブラック獣人デスヘル撃破or敵6機以下or5PP・勝利条件達成>
ルリ「大気圏外から砲撃来ます」
ユリカ「ディストーション・フィールド最大出力! 急いでください!!」
〔グラビティ・ブラストの発射音〕
〔画面、発光〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

メグミ「きゃあっ!!」
ルリ「火星の人の居住区にもかなりの被害」
〔レーダー反応〕
ルリ「続いて艦隊、来ます」
〔第3軍ユニット出現〕
黄金「来たか、ガルラ!」
ホネルバ「ヒッヒッヒッヒ…ようやく捕らえたぞ、ゴライオン」「まさか貴様らが我らの目的地と同じ場所に来るとはな」
黄金「くっ…!」
ホネルバ「kろえは好都合というもの。この太陽系を征服するついでにお前達を倒せば…」「アルテアを代表とする獅子座連合も完全に瓦解しよう」
ファーラ姫「あ…ああ…」
黄金「くそっ…! 太陽系まで飛んでくるために、こちらも消耗している…」「このままでは勝ち目はない…!」
ジュン「あ、あれがゴライオンの言っていたガルラ大帝国なのか…!?」
ガイ「す、すげえぜ…! 絵に描いたような悪の帝国だ!」
リョーコ「バカ野郎! つまんねえことに感心するんじゃねえ!」
〔レーダー反応〕
ルリ「…左145度、敵艦隊捕捉木星トカゲ、来ます」
ユリカ「えっ!? この状況で!!」
〔敵ユニット出現〕
ゴート「何という数だ…」
プロスペクター「どうやら、あのガルラが呼び水になってしまったようですな」
サダック「ホネルバ様、新たな軍勢です。いかがしましょう?」
ホネルバ「答えは決まっておるわ、サダク司令。邪魔者は全て消せばいい。攻撃開始じゃ!」
〔敵の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

ユリカ「やめてください! これでは居住区が破壊されてしまいます!」
〔味方ユニット出現〕
ウリバタケ「誰だ! 強襲揚陸艇で勝手に出撃したのはよ!!」
ユリカ「もしかして…!」
フクベ「私だよ、艦長」
ユリカ「フクベ提督!」
アキト「あいつ…! 一人で逃げ出す気か!」
フクベ「…そんなつもりはない…」
〔ユリカに爆発〕
ジュン「うわあっ!!」
ルリ「フクベ提督の強襲揚陸艇ひなぎく、こちらに攻撃してきました」
ユリカ「何をするんです、提督!?」
フクベ「ミスマル艦長、ナデシコをあのゴライオンと共にここから離脱させるんだ」
ユリカ「でも、そんなことをしたら火星の生き残りの人達が…」
〔ユリカに爆発〕
フクベ「早くしろ。そうしなければ私は君達を撃つ」
ユリカ「そんな…」
イネス「フクベ提督を撃ち、その後、火星の生き残りと共にガルラと木星トカゲの攻撃に散る…」「それとも、火星の生き残りを捨ててこの場を離脱する…。このどちらかの選択ね」
ユリカ「そ、そんな…!」
ジュン「でも、離脱するってどうやって…!?」
フクベ「あのチューリップを使うんだ」
ユリカ「た、確かにチューリップは転移装置だけど…」
イネス「どこに飛ばされるかはわからない。そもそも生身の人間がチューリップ内の異次元空間に耐えられるか…」
ジュン「そうですよ! 木星トカゲの無人兵器ならともかく!」
フクベ「だが、今はそれに賭けるしかあるまい」
アキト「あんたはドサクサの中で逃げる気かよ! 失敗は俺達に押し付けて、また一人で生き残るんだ!」
メグミ「でも、それなら…ひなぎくでそのまま逃げればいいはず…」
フクベ「決断するんだ、艦長!」
ユリカ「ナデシコを守るか、火星の生き残りの人達を捨てるか…」
ジュン「ユリカ…」
ユリカ「…エステバリスとゴライオンを収容してください」
アキト「ユリカ!」
黒鋼「お、おい…俺達はどうすりゃいいんだよ!」
錫石「そうだよ、チーフ! これじゃアルテア星を逃げ出した時と同じだよ!!」
黄金「…行くぞ、みんな…。俺達はファーラ姫を守り、ガルラを倒さなくてはならない…」
ファーラ姫「黄金…あなたは…!」
黄金「姫も決断するんだ…! アルテアで拾った生命…まだ散らせるわけにはいかない!」
ファーラ姫「………」
ユリカ「…同時にナデシコは回頭…。チューリップに向かってください」
ミナト「どうなっても知らないよ…」
〔全味方機、チューリップへ接近〕
フクベ「…それでいい、艦長。君は私に脅されて、仕方なくそう決定しただけだ」
ユリカ「いえ…提督…。全ては艦長である私の決定です…」
フクベ「そうか…」
ユリカ「提督、お戻りください! ナデシコには…いえ、私には提督が必要なんです!」「これからどうしていけばいいのか私には何もわからないのです!」
フクベ「私には君に教えるおとは何もない。私はただ私の大切なもののためにこうするのだ」
アキト「何だよ、そりゃ!? 勝手に死ぬなよ、クソジジイ!」
フクベ「それが何かは言えない。だが、諸君らにもそれは必ずある。いや…いつか見つかる…」
メグミ「提督…火星に残るつもりなの…」
ゴート「そうか…! 提督は我々が入った後、チューリップを破壊する気か!」
ジュン「敵にナデシコを追わせないようにするために…!」
〔ユリカの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

イネス「どうやら敵もこちらの狙いに気づいたようね」
メグミ「各機、急いでください! ナデシコ、チューリップに入ります!」
プロスペクター「ムチャだ、艦長! ボソンジャンプに人体が耐えられるわけがない!!」
イネス「ディストーション・フィールドを信じましょう」
黄金「フクベ提督…あなたの犠牲、無駄にはしません」
フクベ「黄金君と言ったな…。背負っているものがあるならば君達は生きろ…」「そして、その使命を果たせ」
〔味方ユニット離脱〕
〔ユリカの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

リョーコ「俺達も急ぐぞ!」
〔味方ユニット離脱〕
ガイ「提督…あんたのことは忘れ…」
〔味方ユニット撃破〕
〔ユリカ、チューリップへ移動〕
〔味方戦艦離脱〕

フクベ「…私はいい提督ではなかった。いい大人ですらなかっただろう…」「最後の最後で自分のわがままを通すだけなのだからな…」「ただ、これだけは言おう…。ナデシコは君らの艦だ。怒りも愛も憎しみも全て…」
〔爆発音〕
〔画面、赤く発光〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

地球圏エリア
ナデシコ/通路
アキト「う…ここは…?」「俺達、チューリップに入ってその後は…」「俺、格納庫にいたはずなのに…どうして…?」
イネス「ちなみに私はブリッジにいたわ」
アキト「イ、イネスさん!? どうして、ここに!」
イネス「さすがの私も解説不能ね。それにここには、もう一人いるわ」
ユリカ「………」
アキト「ユリカ…」
ユリカ「火星の人達も…フクベ提督も…。私…何も出来なかった…」
アキト「そうだ…! そういえば、ガイは!?」
イネス「帰還していないらしいわ。おそらくは…」
アキト「そ、そんな…ガイが…ガイが死ぬなんて…」
イネス「あの戦いで犠牲者がこれだけで済んだことが奇跡に近いわ」「艦長、だから気に病む必要はないわ。あなたの決断に関わらず火星の住民は全滅だったでしょうから」
ユリカ「………」
〔モニターの開く音〕
ルリ「艦長…ここにいたんですね。すぐにブリッジに上がってください」
イネス「艦長はまだショックの中みたいよ。ところで、ナデシコの現在位置は?」
ルリ「地球圏の外れです」
イネス「そう…どうやら、私達…生身でボソンジャンプを成功させたみたいね」
アキト「くそっ…くそおおおおおっ!!」
ユリカ「ごめん…ごめんね…。誰も…助けられなかった…」「アキト…私…」
イネス「…まだまだ安心は出来ないみたいね…」
【シナリオエンドデモ終了】


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