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No.12A
放送不可のウォークライ

【シナリオデモ開始】
関東エリア
陣代高校/教室
恭子「あ~あ…ついに夏休み、終わっちゃったね…」
かなめ「いいじゃないの。9月は文化祭もあるし、楽しい行事が盛りだくさんなんだから」「やっぱり、学校生活はイベントで刺激がなくちゃね」
宗介「そうか…。千鳥は刺激に飢えているのか…」「ならば、アフリカ共同体と南アフリカ統一機構の国境付近に行くといい」
かなめ「…あんたの言う刺激と世間の高校生が求める刺激の間には地球と火星以上の開きがあるわよ…」
風間「そういえば、さっき職員室に行ったら転入生がいたみたいだよ。それも8人も」
恭子「ねえねえ…かっこいい人、いた?」
かなめ「キョーコ…あんた、転入生に期待するのやめなよ…。悪い先例があるって言うのに…」
神楽坂「はい、みんな…おはよう。夏休みはハイジャックに巻き込まれて散々だったけど、元気みたいね」「今日はみんなに転入生を紹介します」
甲児「オッス! 俺は兜甲児! 趣味はバイクだ!」
竜馬「流竜馬です。前の学校ではサッカー部でした。よろしくお願いします」
かなめ「ちょ、ちょっとあれって…!?」
宗介「問題ない。彼らは元から高校生だ」
恭子「うわ…かっこいい人もいる! ちょっと濃い目だけど…」
甲児「…というわけだ! みんな、よろしく頼むぜ!」
かなめ「…刺激的な新学期になりそう…。嫌な予感込みで…」

関東エリア
ヴァルストーク/カズマ自室
カズマ「連合宇宙歴99.9.1、航海日誌…」「ヴェルターは本格的始動となりGアイランドシティを拠点に活動することになった」「で、甲児達とゲッターチームは今日から陣代高校に転入になった」「パイロットと学生の両方をこなすって言うんだからご苦労なことだ」「学校には行かずに現場でトレイラーのイロハを叩き込まれてきた俺には…」「正直、あいつらの気持ちはよくわからない」「大河長官に俺も入学を勧められたが堅っ苦しいことが苦手なんでパスさせてもらった」「まあ、自由時間は人それぞれだ。あいつらが学校に行ってる間は俺は気楽に待機させてもらうとする…と」
〔味方ユニット出現〕
ノイン「ここにいたか、カズマ。9:00までに格納庫に来いと言ったはずだぞ」
カズマ「悪い悪い、ノインさん。すっかりすっぽり忘れてたぜ。…で、何の用?」
マオ「貴様ーっ!! 起きろ、起きろ、起きろ、起きろ! とっととパンツを上げろ!」「じじいの●●●●の方がまだ気合いが入ってるぞ!」
カズマ「ちょ、ちょっと待った! マオさん、いきなり何だよ…!?」
マオ「口で●●たれる前と後に『サー』と言え! わかったか、●●虫!!」
カズマ「サ、サー! イ、イエッサー!」
ノイン「私とマオ曹長は甲児達が学校に行っている時間の間…」「お前の訓練の監督をするようにブレス艦長に頼まれたんだ」
カズマ「親父の奴、いつの間にそんな事を!?」
ノイン「旧OZでは私は士官学校の教官もやっていた、新兵の訓練の監督は慣れている」「カズマ、お前の操縦センスは悪くはない。だが、まだまだだ」
マオ「このままでは、お前は確実に死ぬ! だが、ヴェルター隊員は許可なく死ぬことを許されない!」「わかったら、とっとと支度しろ! ノロノロしてるとお前の●●落として●●の●●に突っ込むぞ!」
カズマ「わ、わかったからさ…その下品な脅し文句はやめてくれよぉ…。俺、涙出てきちゃったよ…」
マオ「あはは…これは海兵隊仕込みの新兵訓練の定番だよ。久々に使ってみたけど、いいねえ」「だけど、覚悟しな。教官が美人二人なんだ…その分、訓練はキツくいくよ…!」
カズマ「…とほほ…こんなことなら甲児達といっしょに学生やってた方がマシだったぜ…」

関東エリア
雪谷食堂
かなめ「しかし、驚いたわよ…。いきなり、みんなが転校してくるなんて…」
さやか「驚いたのは私達も同じよ。転校の手続きしておいたからって言われて…」
弁慶「こっちも同じだ。おかげで慌てて荷物をまとめたぜ」
隼人「まあ、俺達は本来は学生だからな。弓教授や早乙女博士も気を遣ってくれたんだろう」「それでベイタワー基地に近い場所でお前さん達がいるってことで陣代高校に転入ってことになったわけだ」
宗介「これもマオが大佐殿に今回の件を上告してくれた結果だ。みんなも喜んでくれてよかった」
ボス「ちぇ…俺は合法的に学校をサボれると思ったのによ」
甲児「何、言ってやがんでえ! ボスの場合、前からサボりグセがあったじゃねえかよ!」
ヌケ「でも、ボス…陣代高校って学校、悪くないですよ」
ムチャ「そうそう! かなめちゃんや恭子ちゃんは可愛いし! 神楽坂先生も美人だし!」
かなめ「嬉しいこと言ってくれるじゃない! よし! 今日のラーメンはあたしがオゴるよ!」
甲児「ありがたいぜ! よ! さすがはクラス委員!」
???(アキト)「はい…ラーメン4つ、内2つ大盛り、タンメン2つにチャーシューメン2つ、タンタンメン3つ、お待たせ!」
ボス「おお…来た来た! こいつはうまそうだぜ!」
かなめ「ここのラーメンはかなり美味しいって評判なのよ。さあ、食べようか…!」
竜馬「………」
さやか「………」
隼人「…俺はラーメンには詳しくないが、これがGアイランドのご当地ラーメンか…」
弁慶「メンはボソボソ…スープはベトベト…おまけにヌルいと来たもんだ」
ボス「ええい! 店主を呼べ、店主を! このボス様にこんなラーメンを食わすとは!」
かなめ「ちょっと、オジさん! 味、落ちたんじゃないの!」
アキト「す、すいません…! 今日のラーメンは俺が作ったもので…」
竜馬「アキトさん! どうして、ここに…!?」
アキト「君達と同じだよ。出動しない時は自由時間だからここでバイトしているんだ」
かなめ「そう言えば、アキトさんって…コック志望だったものね」
アキト「他のみんなもいろいろとやってるみたいだよ」「ゴライオンチームは元パイロットって経歴を活かして、宇宙開発公団でバイトしてるし…」「元声優のメグミちゃんも見学コースのアナウンスのバイトをやってる」「あれ…そういえばアカツキさんは姿が見えないな…」
甲児「でもよお…アキトさん…。このラーメンはヒドいんじゃねえか…」
アキト「ごめん、ごめん! 店のオヤジさんが急にケガしちゃって今日は俺一人でやってんだ」
竜馬「…でも、一人だけ文句を言わず食べてるやつがいる…」
宗介「………」
ボス「マジかよ、宗介…!」
アキト「お、美味しいかい、相良君?」
宗介「問題ない。少なくとも毒性は感じられない」
アキト「そうじゃなくて…! 美味しいか、不味いかの話だよ!」
隼人「戦場育ちのこいつに味を問うのは無理なようだな…」
宗介「テンカワ・アキト…。ミスマル・ユリカ艦長を追ってナデシコに乗ったと聞くが…」
アキト「誰がそんな事を…!?」
宗介「俺には理解できん…。女のために戦うというのは…」
アキト「だから、そうじゃないって!」
かなめ「こ、こら、ソースケ! 人には事情があるんだから! …じゃ、アキトさん…あたし達はこれで!」
ボス「頼むぜ、アキトさん。次来る時はもうちっとマシなラーメン、食わせてくれよな」
アキト「あの…お代は…?」「………」「くそおおおおおっ!! あいつら、食い逃げかよ!!」

極東エリア
地獄城
ホネルバ「ヒッヒッヒ、あしゅら男爵。どうやら、前回の失敗でヘル殿に相当お叱りを受けたようじゃな」
あしゅら「うるさいわ、ホネルバ! わざわざ来たのは、この私の機嫌を悪くさせるためか!?」
ホネルバ「そうではない。お主に面白い話を聞かせようと思ってな」
あしゅら「面白い話だと?」
ホネルバ「そうじゃ。お主の憎い兜甲児についての話をだ…」「うまくいけば、奴らを最高に残酷な方法で一網打尽にすることができようぞ」
あしゅら「…いいだろう。その話を聞かせてもらおう」

関東エリア
陣代高校/生徒会室
かなめ「千鳥かなめ、入ります」
林水「よく来てくれた、千鳥君。夏休みはたいへんだったようだね」
かなめ「はあ…まあ、それなりに」
林水「それでだ…この林水教信、陣代高校生徒会会長として副会長である君に幾つか頼みがある」
かなめ「そりゃあたしだって生徒会の役員ですから、会長の指示には従いますけど…」
林水「それはありがたい。私も文化祭を前にして各方面との折衝で時間がとれないのだよ」
かなめ「で、その頼みって幾つもあるんですか…?」
林水「まずは一つ目…我が校のラグビー部の問題だ。…入りたまえ」
郷田「失礼します」
林水「我が校のラグビー部のキャプテン、郷田優君だ」
かなめ「はあ…ウチの学校でラグビー部なんかあったんですね…」
郷田「!」
かなめ「あ、ごめんなさい…! その…バカにしたわけじゃ…」
郷田「う…うう…仕方ないんです…。僕達が…弱いから…だから…うう…うっ…うえ…」
かなめ「あ…その泣かないで…! その…ラガーマンってもっと力強くてタフなんじゃ…」
郷田「ご、ごめんなさい…。でも…でも、どうしても涙が止まらなくて…」「あ、ごめんなさい…。本当はこういう時は『心の汗』って言わなくちゃならないんですよね…」「ごめんなさい…ごめんなさい…。今…涙さんにさよならしますから…」
かなめ「はあ…」
林水「ちなみに他の部員もキャプテンである彼と似たり寄ったりの性格だ」「陣代高ラグビー部はここ10年以上、一勝もあげていないが、彼らを見る限りこの状況は続くと思われる」
かなめ「はあ…無理もないでしょうね」
林水「そこで、先日の職員会議でラグビー部の廃部が決定した」
かなめ「まあ妥当じゃないですか…」
郷田「う…うう…そんな…! 僕達は花や鳥や雲を愛すようにラグビーを愛しているのに…!」
かなめ「…そのあたりの性格が問題なんじゃないんでしょうか…」
林水「だが、こういう形での廃部は避けたい。第一、これは生徒会の自治権に対する明らかな干渉だ」「そこで私は校長と取引してある条件を設けた」
かなめ「条件…と言いますと?」
林水「再来週の日曜の文化祭においてラグビー部は強豪・硝子山高校との練習試合が組まれている」「それに勝利すれば廃部は一年間見合わせる、負けたら即廃部…という条件だ」
かなめ「なるほど…。で、勝つ見込みは?」
林水「ない…。加えて、ラグビー部はこの夏休みに退部者を出し、現在部員は9名しかいない」「なお、退部の理由はタックルとスクラムの野蛮さに耐えられないとのことだ」
かなめ「…その人達…どうしてラグビー部に入ったんでしょうね…」
林水「そこで生徒会は彼らにテコ入れすることにした」「君はマネージャーとして足りない部員を補充してラグビー部を勝利に導いてくれ」
かなめ「ちょ、ちょっと待ってください! それってどんな罰ゲームです!? それともイジメですか!?」
林水「まあ、待ちたまえ。まずは他の2つの仕事についても聞いてはどうだ?」
かなめ「こんな一休さんもびっくりの超A級の難問がまだ2つもあるんですか…!?」
林水「こちらはラグビー部に比べれば大したことはない」「一つは他校の不良グループから文化祭の安全を守るための準備…」「もう一つはその文化祭で生徒会主催の地域住民に喜ばれる出し物の準備だ」
かなめ「ムチャ言わないでくださいよ! その3つを一人でこなすなんて絶対に無理ですよ!」
林水「無論、君がそう言う事はこの私も予想していた。そこで君の補佐を用意しておいた」
宗介「失礼します」
かなめ「ソ、ソースケ…!」
林水「あらためて紹介しよう」「安全保障問題担当・生徒会長補佐官に就任した相良宗介君だ」「相良君…千鳥君と二人で校内の秩序と安全を守ってくれたまえ。そして、ラグビー部も頼む」
宗介「了解です。生徒会長閣下から受けた3つの任務、必ず遂行してみせます」
かなめ「ふ、不安で頭痛が…」

関東エリア
雪谷食堂
アキト「…で、かなめちゃんと宗介君とラグビー部の部員集めに走ったと…」
かなめ「うん…そっちの方はヴェルターのみんなに協力してもらって何とかなったんだけど…」
甲児「俺とボスとリョウとハヤトとベンケイ、それに宗介を加えて、ちょうど6人…。それに部員9人で15人になるしな」
弁慶「しかし、俺もリョウも浅間学園では部活動をやってたがラグビーは初めてだぞ」
隼人「メンバーの運動神経は悪くねえ…。やり方によれば2週間で形にはなるだろう」
かなめ「問題は9人の部員の方なのよね…」
竜馬「彼らはラグビーをやるにはあまりに気が優しすぎるからな…。それにどうも少女趣味で…」
さやか「うん…部室見せてもらったけど、観葉植物やタペストリーがあってまるでオシャレな喫茶店みたいだったわ」
弁慶「練習の合間にケーキとお茶、破れたユニフォームは繕いついでにししゅうとパッチワーク…」
隼人「おまけにその腕はプロ級ときた。…だが、せめてグラウンドの上では闘争本能を出してもらわねえとな」
甲児「ハヤトの言う通りだぜ。いくら俺達が頑張ってもこれじゃ試合に勝つのは無理ってもんだ」
アキト「誰かにコーチを頼んでみたらどうだい?」
竜馬「凱さんなんか適役なんだろうけど忙しそうだからな…」
甲児「こういう時に鬼コーチの鉄也さんがいてくれればいいんだけど…」
宗介「問題ない。マオに相談したら策を授けてくれた」
かなめ「まあ、マオさんが考えてくれたんなら一安心ね」
宗介「それに他の二つの任務についても遂行の目処は立った」
かなめ「あんたがそこまで自信たっぷりに言うなら、任せちゃっていい? あたし、クラスの喫茶店の準備もあるし」
宗介「問題ない」
アキト(いや…彼に任せたら絶対に問題あるような気がするけど…)
ユリカ「はい、お待たせ! ラーメン11人前、内6人は大盛り! 味玉はサービスよ!」
さやか「ミスマル艦長、何してるんですか!?」
ユリカ「あたしもバイト始めたんです! お店のマスターが入院しちゃって人手も足りないし…」「それに将来、アキトといっしょにお店をやる時の勉強もしなくちゃ!」
アキト「バ、バカ言ってんなよ! …さあ、みんな食べてくれ、今日のはちょっと自信あるんだ」
竜馬「じゃあ、いただきます」
アキト「どうだい、味は?」
かなめ「まろやか~…って言いたいところだけどあたし達、柔道部じゃないし…」
さやか「正直、あんまり変わってないです…」
ユリカ「で、でも、アキト! 甲児君達は一心不乱に食べてる…」
ボス「んな事、言ってもよお…」
甲児「部活帰りで、これだけ腹減ってたら何でも食えるぜ…!」
隼人「そうでなければ金を出して食うようなモノじゃねえな」
アキト「はあ…そうかい…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「放送不可のウォークライ」


【戦闘マップ開始】
恭子「いい天気だね、カナちゃん! 絶好の文化祭日和ってやつ?」
かなめ「あたしは準備だけでもう疲れちゃったよ…」
風間「ところで相良君や兜君達はどうしたの? この数日、見かけなかったけど…」
かなめ「あいつらならラグビー部の部員と光子力研究所で合宿してたわよ」
恭子「本格的だね~。で、強くなったの?」
さやか「それがね…。敵のスパイを考慮して練習はあたし達にも秘密だって言うのよ…」
かなめ「誰があんな乙女ラグビー部をスパイするかっての…」
ヌケ「でも、かなり厳しいトレーニングをしてるみたいだよ」
ムチャ「そうそう。遊び半分で参加した俺とヌケが初日で逃げてきたぐらいだから」
かなめ「ソースケの知り合いの人にコーチングの秘訣を聞いたらしいからもしかすると期待できるかもね」
風間「そういえば、さっき校門の所に相良君宛ての荷物が届いてたよ。それもベルギーから…」
恭子「もしかして、相良君が任されてた文化祭を盛り上げるための小道具じゃない?」
かなめ「今になって不安になってきた…。それも、とてつもなく…」
さやか「でも、ハデな文化祭ね。ほら…あんな大きな魔神の像なんか飾ってあるし…」
風間「本当だ…。随分と大きいけど、どこのクラスの展示物だろう…」
護「かなめさ~ん! それにさやかさんも!!」
かなめ「あ…護君に華ちゃん! 来てくれたのね!」
華「こんにちは、かなめさん。今日は文化祭に招待してくれてありがとうございます」
かなめ「楽しんでいってね、華ちゃんも」
さやか「あら、護君…今日はお父さんとお母さんと来るって言ってなかった?」
護「うん…お父さん達は向こうでお客さんを案内しているんだ」
勇「え~…ファーラ姫…ディス イズ スクール フェスティバル…日本の学校の文化祭です」
ファーラ姫「素敵ですね…。若者達が自由に思い思いの夢を形にしていて…」
恭子「うわ…向こうの人、お姫様…?」
護「う…うん…え~と…アルテアって国のお姫様でお忍びで日本に来てるんだって…」
かなめ「そうそう! 確か、宇宙開発公団の視察に来てるってニュースで言ってたわね!」
風間「お忍びなのにニュースで言ってたの?」
さやか「あ…私も聞いた、聞いた! きっと、どこかのテレビ局のスクープだったのよ!」
かなめ(ふ~ありがとう、さやか…)
さやか(ファーラ姫が他の星のお姫様だっていうのはさすがに秘密だものね)
護「え~と…それで宇宙開発公団の職員のお父さんとあっちのシホミさんが街を案内してるんだ」
シホミ「さあ…姫、こちらをどうぞ。お口に合われるかわかりませんが…」
ファーラ姫「甘酸っぱいソースのかかった焼き菓子…熱々で外はカリカリ、中はふわふわ…。その中に何かしら…この歯ごたえは…?」「ああ…とても魅惑的な味ですね」
ミヒロ「これはね、姫…。タコ焼きって言うんですよ」
ファーラ姫「アルテアにはない味です。とても気に入りました」
ライブル「姫…ここは庶民の生活の場です。やはり、アルテア王家の姫にはもっと相応しい場所が…」
ファーラ姫「いいえ、ライブル…。もうアルテアは滅んだのです…」「私は王家の姫ではなく一人の人間として、この地で生きていかなければならないのです」
シホミ「ご立派です、ファーラ姫。では、他の展示物の見学を…」
愛「じゃあ、護ちゃん…パパとママはファーラ姫達をご案内してくるから」
護「うん、わかったよ。…ファーラ姫もごゆっくり」
ファーラ姫「ありがとう、護君」
恭子「楽しんでいってくださいね。後で相良君が何か出し物をするって話ですから」
護「え…宗介さんが…?」
かなめ「ごめんね、護君…。もしかしたら、楽しい一日にはならないかも知れない…」
???(あしゅら)「…ここが兜甲児達が通う学校か。フフフ…一時の平穏を楽しむがいい…もうすぐこの地は地獄に変わる…」
あしゅら「このあしゅら男爵の手によってな!」
鉄仮面「あしゅら男爵! 機械獣の出撃準備、完了しました!」
あしゅら「よし、魔神像を目覚めさせよ! 地獄の宴の始まりだ!」
〔振動音〕
〔画面、振動〕

風間「な、何なの、これ!? 地震!?」
恭子「見て! 魔神像から何か出てくる!」
さやか「あれは!?」
〔敵ユニット出現〕
かなめ「機械獣!? どうして学校に機械獣がいるのよ!」
あしゅら「ハハハ! 同時に日本各地で機械獣軍団が攻撃を開始している!」「ヴェルターが来る前にこの学校をガレキの山に変えてくれる!」
護「かなめさん! さやかさん! みんなを早く避難させないと!!」
かなめ「でも、こんな大勢の人がいるのよ! 下手をすればパニックになるわ!」
〔モニターの開く音〕
宗介(顔グラは真っ黒)「聞こえるか、千鳥?」
かなめ「ソースケ! あんた、どこにいるのよ! こっちは機械獣が出たっていうのに!」
宗介(顔グラは真っ黒)「問題ない。それよりもパニックの可能性がある。ここは俺の指示に従え」
かなめ「う、うん…。わかったけど…」
宗介(顔グラは真っ黒)「では、まずマイクを用意しろ そして、放送室にセットしてあるディスクを再生しろ。急げ!!」
かなめ「わかった! 護君、さやか、手伝って!! ヌケ君とムチャ君は放送室へ!」
護「うん!」
ヌケ「任せとけって!」
あしゅら「ハハハ、兜甲児よ! さすがの貴様も学校にマジンガーは持って来れまい!」「無力な自分を呪え! そして、学び舎が、友が、炎に包まれるのを見るがいい!」
愛「パ、パパ! あれって機械獣よね…!」
勇「は、早く逃げないと! ファーラ姫、こちらへ!!」
ファーラ姫「待って下さい! 何か出てきました!」
ミヒロ「え…! ええっ!?」
かなめ「ミュージック、スタート!!」
〔味方ユニット出現〕
ミヒロ「ボン太くんだ!」
シホミ「まあ可愛らしい…」
かなめ「え~ご来場の皆様。お騒がせして申し訳ございません」「ただ今より陣代高校生徒会主催の特別アトラクション…『ボン太くんVS機械獣』が始まります」
あしゅら「な、何だと!?」
愛「あら…文化祭の出し物みたいね」
勇「何だ…びっくりしちゃったよ。しかし、最近の高校の文化祭は随分と大掛かりだね」
かなめ「近寄りますと少々危険ですのでどちら様もグラウンドには立ち入らぬようお願いします」「それでは皆さん…ボン太くんを応援しましょう。せーの!」
華「ボン太く~んっ!!」
ボン太くん「ふも!」
あしゅら「ええい! ぬいぐるみのクマ一匹に何ができるというのだ!」
鉄仮面「あしゅら様…あれはクマではなくボン太くんです」「それにたくさん出てきましたけど…」
〔味方ユニット出現〕
華「ボン太くんがいっぱい!」
ファーラ姫「ステキ…まるでおとぎの国のようだわ」
かなめ(ちょっと、ソースケ! 本当にこれでいいの!?)
宗介(顔グラは真っ黒)「問題ない。あとは俺達が機械獣を片付ける)
ボン太くん「ふもも、ふも!」
量産型ボン太くん「ふもっふ!」
〔量産型ボン太くん隊、前進〕
風間「あの動き…もしかしてラグビーの定番フォーメーションのカンペー…!?」
恭子「じゃあ、あのボン太くん達ってラグビー部のみんなが入ってるんだ!」
ボン太くん「ふも、ふもも、もふ! ふもふ、もふ、ふもっふ!!」
華「ねえ、かなめさん。ボン太くんは何て言ってるの?」
かなめ「…今、この時をもって貴様らは●●虫を卒業する! 貴様らはラガーマンだ!」
華「●、●●虫って…そんな…」
量産型ボン太くん「ふも!」
かなめ「サー、イエッサーッ!!」
ボン太くん「ふも…もふ、ふも、ふもも、ふもふ、ももふ、もふ?」
かなめ「貴様らはこれから最大の試練と戦う。全てを得るか、地獄に落ちるかだ。どうだ、楽しいか?」
量産型ボン太くん「ふも!」
かなめ「サー、イエッサーッ!!」
ボン太くん「ふもふ…もふ…ふもふ! もふ、ふもふ!?」
かなめ「いい声だ、では…野郎ども! 俺達の特技は何だ!?」
量産型ボン太くん「ふも! ふも! ふも!」
かなめ「●せ! ●せ! ●せ!」
ボン太くん「もふ、ふもふ、ふも!」
量産型ボン太くん「ふも! ふも! ふも!」
あしゅら「ええい、何だかわからぬが、非常に腹が立つ!」「行け、機械獣! あのイヌ共を蹴散らすのだ!!」
鉄仮面「ですから、あしゅら男爵…あれはボン太くんです」
ボン太くん「ふも! ふもも、ふもふ、ふもっふ、もふもふ、ふもふ、ふもも、ふも、ふもふ、もふ、もふも、ふもっふ!」
かなめ「来やがれ、●●虫共! 俺の楽しみは貴様らが苦しむ顔を見ることだ!」「じじいの●●●●みたいにひいひい言わせてやる! 行くぞ、この●●の●●め!」「お前達の●●を切り取り、野良犬に食わせ、●●●にしてやる!」
風間「すごい…すごいよ、ボン太くん! 完璧にアメリカ海兵隊式のののしりをマスターしている!」
ファーラ姫「ライブル…●●●●とはどういう意味です?」
ライブル「私にはどうも…。地球のスラングのようですが…」
ミヒロ「ねえ、お姉ちゃん…。どうして、私の耳を押さえるの?」
シホミ「そうねえ…ミヒロちゃんにはちょっと早すぎるみたいだからかな」
恭子「華ちゃん…まだ聞く?」
華「ううん…もういいです…」
かなめ(ソースケの奴…意味わかって言ってんのかしら…)
ボン太くん「ふもっふ!!」
<戦闘開始>

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>

あしゅら「おのれ…おのれ、ドン太くん! よくも…よくも!!」
鉄仮面「ですから、ボン太くんですってば」
あしゅら「うるさい、うるさいーっ!!」
〔敵ユニット出現〕
さやか「あれはガルラ…!」
サダック「苦戦しているようだな、あしゅら男爵。助太刀に来たぞ」「…それにしてはマジンガーもゴライオンもいないようだが…」
ホネルバ「サ、サダック! 退却だ! 退却するのだ!」
サダック「え…ホネルバ様…敵はタヌキしかおらぬようですが…」
ボン太くん「ふも?」
ホネルバ「馬鹿を言え! あれはネズミだ、地球の大ネズミだ! ああ、恐ろしい!」
サダック(そ、そういえば聞いたことがある…。ホネルバ様はネズミがお嫌いだと…)
ホネルバ「早くしろ、サダック! お主、このワシに歯向かう気か!」
サダック「め、滅相もない! …本艦は退却だ、急げ!!」
〔敵ユニット離脱〕
恭子「あっちの艦、帰っちゃったよ…」
かなめ(ちょっとソースケ! ガルラまで来ちゃったじゃない! どうするのよ!)
宗介(顔グラは真っ黒)(問題ない。援軍はすぐに到着する。頼むぞ、作戦はこうだ…)
かなめ「ちょ…本気で言ってるの…!?」
〔味方ユニット出現〕
恭子「うわ~! カラフルなライオン達!」
風間「白・黒・赤・緑・青・黄…色とりどりだね」
ファーラ姫「黄金達も来たのですね!」
錫石「宗介のアニキに言われて分離状態で来たけど…」
青銅「ガルラが学校を襲おうとしている! 早く合体しようぜ、チーフ!」
凱「よし、ギャレイオン! 俺達もフュージョンだ!!」
黄金「待ってくれ…。宗介から通信が入っている…! こ、これは…!?」
銀「チーフ…パニックを防ぐためにもここは彼に従うしかない」
黄金「あ、ああ…」
かなめ「ええい! こうなりゃヤケクソよ!!」「はい、皆さん! 第二部は華麗なライオンショーです! ライオン君たちにご注目!」
ライブル「な、何ということだ…。伝説のロボット、ゴライオンが…」
黄金「行くぞ、みんな! フォーメーションだ!」
〔凱&黄金&銀&黒鋼&青銅&錫石、前進〕
かなめ「はい! 巨大ライオンをボン太くんが自由に操りま~す!」
〔ボン太くん、黄金へ隣接〕
〔量産型ボン太くん、銀へ隣接〕
〔量産型ボン太くん、黒鋼へ隣接〕
〔量産型ボン太くん、青銅へ隣接〕
〔量産型ボン太くん、錫石へ隣接〕
〔量産型ボン太くん、凱へ隣接〕

愛「あの北極ライオンもショーに来たのね」
勇「へえ…大したもんだ。ボン太くん、メカライオンを完全に手なずけてるよ」
恭子「ボン太くん、すっごーい!!」
かなめ「さらにイリュージョン! ライオンがあっという間に巨大ロボットに早変わりです!」「さあ、ボン太くん、お願い!」
ボン太くん「ふもっふ!」
宗介(顔グラは真っ黒)(フラッシュグレネード発射!)
〔光の放射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔凱、合体〕
〔黄金、合体〕

愛「あらステキ…光の中でライオンさん達がロボットになったわ」
勇「こりゃすごいよ! 完全に高校生の文化祭のレベルを超えてるね!」
かなめ「さあ、みんな! ボン太くん達とライオン君を大きな声で応援しましょう!」
シホミ「ボン太く~ん!」
ミヒロ(頑張ってね、凱さん、ゴライオンチームの皆さんも…)
黒鋼「で、俺達は普通に戦えばいいわけ?」
銀「学校と周囲の観客に被害を出さないようにな」
凱「これも人々を守るためだ! いくぞ、みんな!」
ボン太くん「ふもっふ!」

<ボン太くんが戦闘>
ボン太くん「ふもふ! もふ、ふもふ、ふも!」「ふもふも、ふも、ふもっふ、ふも、ふも、ふも!!」
恭子「頑張れ、ボン太くん!」
勇「いいぞ、悪い奴らをやっつけろ!!」
かなめ(だ、駄目…さすがのあたしもさっきのは実況ムリ…!)

<敵全滅・勝利条件達成>
黄金「何とか片付いたか…」
黒鋼「周囲の被害はゼロだ。あのクマの活躍のおかげだぜ」
銀「違うぞ、黒鋼。あれはクマではなくネズミだ」
青銅「違うぜ、ダンマリ! あれはイヌだ!」
かなめ「ボン太くんとライオン君の活躍で悪は滅び去りました!」
ファーラ姫「ありがとう、ライオン君!」
ミヒロ「ありがとう、ボン太くん!」
錫石「へへ…何だか悪くない気分だぜ」
凱「そうだな…。たまにはこういう役もいいだろう。さあ、帰ろう!」
〔味方ユニット離脱〕
林水「うん…どうやら危機は去ったようだ。どういうツテかは問わぬが千鳥君もよくやってくれた」
量産型ボン太くん「ふもも、もふ、ふもっふ!」
量産型ボン太くん「もふ、ふも、ふもっふ!」
ボン太くん「ふもも! ふもふ、ふもっふ!」
かなめ「終わりか、この●●ッタレどもが!」「所詮、貴様らはこの程度の●●●●野郎だ!」「今度来てみろ! ●●切り落として●●流し込むぞ!」
護「ちょ、ちょっと…かなめさん…。もういいんじゃない?」
かなめ「あ…あはは…。ちょっと、やりすぎたみたいね…」
華「………」
さやか「どうしたの、華ちゃん? 悲しそうな顔して…」
華「私…ボン太くん…嫌いになっちゃった…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

関東エリア
陣代高校/校庭
あしゅら「おのれ、ゾンダくんめ…! この恨み、必ず忘れんぞ!」
鉄仮面「ですから、あしゅら様…あれは…」
ボン太くん「ふもっふ!」
〔機関銃の銃声〕
あしゅら「うおおおっ! た、退却だ!!」
ボン太くん「ふも!」
かなめ「満足そうな声、あげてんじゃないわよ!」
〔ハリセンで叩く音〕
〔画面、振動〕

宗介「千鳥か…君もご苦労だった」
かなめ「ご苦労だったじゃないわよ! いったい何なのよ、あの騒ぎは!」
宗介「文化祭の安全を守り、かつ来場者に喜ばれる出し物…」「二つを同時にこなすことになるとは想定外だったがまったく問題ない」
かなめ「そ、それは認めてもいいけど…。でも、あのお下劣な言葉のオンパレードは何よ!?」「おかげで華ちゃん、おびえちゃったじゃない!」
宗介「あれはマオにもらったこれに書いてあったものだ」「ラグビー部の訓練で使用したのだがクセになったようだ」
かなめ「何なに…?」「『マオお姉さんの海兵隊式ののしり手帳(新兵訓練編)照れずに力一杯叫んでみようね❤』…」
宗介「おかげで合宿参加者に闘志を叩き込むことができた」
かなめ「合宿参加者って…ラグビー部のみんなはどうなったの!? この後、試合なのよ!」
宗介「問題ない。連中は真のラガーマンに生まれ変わった」「…用意はいいか、●●ッタレ共!」
郷田「ガンホー! ガンホー! ガンホー!!」
かなめ「あ、あの…キャプテンさん……?」

関東エリア
雪谷食堂
アキト「へえ…文化祭の会場じゃそんなことがあったんだ」
さやか「ええ、凱さん達も協力してくれて被害を出さずに敵を撃退できました」
ルリ「はい、さやかさん…。ご注文のマーボー豆腐です」
さやか「ありがとう、ルリちゃん。 バイト、頑張ってるのね」
ルリ「…艦長のお目付け役をエリナさんに頼まれたんです」
ユリカ「いいなあ…あたしもボン太くんのショー、見たかったな」
さやか「そんなに可愛いものじゃなかったですけどね…」
アキト「で、そのボン太くんの中には宗介以外、誰が入ってたんだい?」
竜馬「まあいいじゃないですか、無事に文化祭も終わったことですし」
リョーコ「それでよ、肝心のラグビーの試合はどうなったんだ?」
隼人「…まあ…勝ちは勝ちだ、一応は…」
弁慶「そのよ…合宿のおかげでラグビー部のメンバー…凶暴な兵隊さんみたいになっちまってよ…」
さやか「退場者続出の乱戦になって結局、相手校の負傷者が10人を超えちゃって…」「向こうが棄権してきたんです」
ヒカル「それじゃあラグビーに勝ったわけじゃないのね」
イズミ「まあ、いいじゃないか。これでラグビー部は存続するんだろう?」
甲児「それがよ…やっぱりやり過ぎってことで…」
竜馬「当分の間は部は活動停止になってしまいました…」
ボス「で、かなめと宗介は向こうの学校に謝りに行ってんだ」
ユリカ「う~ん…結果オーライといかなかったわね…」
アキト「でもさ、みんな頑張ったんだから今日のラーメンは俺のオゴリだ!」
甲児「オゴリって言うけどよ…このヌルいラーメンで金取るのは問題だと思うぜ」
アキト「そ、そうか…? おかしいな…湯きりのやり過ぎか? それとも、スープの問題か?」
ユリカ「もう、アキト! ラーメンもあたし達二人みたいにアツアツにしなきゃね!」
イズミ「お後がよろしいようで…。ご馳走様」
ルリ「バカばっか…」
【シナリオエンドデモ終了】


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