TOP PAGEへ

No.24
それぞれの『自分らしく』

【シナリオデモ1開始】
地球圏エリア
ナデシコ/船室
ミナト「そっか…。木連の中にも白鳥さんの言葉で心を動かされてた人達がいたんだ…」
ユキナ「そうだよ、ミナトさん!」「…確かにお兄ちゃんは死んじゃったけど、お兄ちゃんの魂はまだ生きているんだよ」
ミナト「………」「…でもね、ユキナちゃん…。やっぱり、私…駄目みたい…。胸にぽっかり穴が空いちゃったみたいで…」
ユキナ「…そんなに寂しいんならあたし、ミナトさんのおムコさんになる!」
ミナト「おムコさん…!?」
ユキナ「だから…だから、頑張ろうよ! ね、ミナトさん!」
ミナト「ふふ…おムコさんね…」「でもね、ユキナちゃん…私、守られるタイプより守ってあげるタイプなのよね…」
ユキナ「ミナトさん…久しぶりに笑ったね…」
ミナト「そうね…もうちょっと頑張ってみようかな、私も…」「かわいいおムコさんのためにもね…」

地球圏エリア
ヴァルストーク/カズマ自室
カズマ「連合宇宙歴99.12.26、航海日誌…」「クリスマス・イブの大騒動は木連という飛び入りゲストがあったものの何とか収まってくれた」「あのマリーメイアは結局、アプロヴァール事務総長が引き取る事になった」「婆さんはクリスマスが孫を運んできたと喜んでいるが、そうなるとあのデキムがサンタになってしまう…」「とりあえず上へ下への大騒ぎのおかげでカノジョ無しの寂しいクリスマスを何とかごまかす事ができた」「お相手無しといえば、あの戦いでミナトさんにも変化があったと聞く」「あの人の隠れファンである俺としては早く元気になってもらいたいものだ…と」

地球圏エリア
ナデシコ/食堂
リョーコ「火星だって!?」
凱「ああ、ヴェルターは木連を追って火星へ向かう事になった」
ホリス「ふむ…木連が後退した先は当然、あそこでしょうからね」「放っておいて、彼らが完全に遺跡のテクノロジーを手に入れたら手がつけられなくなりますしね」
カズマ「その前に俺達が木連を叩くってのか?」
アキト「結局、それじゃ力で相手を押さえつけてるだけじゃないか…!」
アカツキ「落ち着けよ、テンカワ君。木連の兵士を感動させた不屈の戦士の僕達がそんな事をすると思うかい?」
ヒカル「うわ…こんな時までイヤミな言い方…」
マオ「あたし達の優先戦略は木連の打倒じゃなく火星の遺跡の奪還だよ」
黄金「そうか…。木連の地球攻略の切り札である火星の遺跡を押さえれば和平に持ち込めるかも知れないな」
ゼクス「最小限の犠牲で済ませるにはそれが一番の策だろう」「だが、それは可能な限り、急がなくてはならない」
ノアル「連中に遺跡のテクノロジーを使いこなす時間を与えないためかい?」
ゼクス「それもあるが、もっと大きな理由が別に存在する」
アカツキ「実は連合軍も動き出していてね。どうやら連中も火星へ大部隊を送り込む気らしいのさ」
黄金「大部隊ってまさか…!?」
ゼクス「そのまさかだ。軍は火星で木連と決着をつける気だ」
アカツキ「加えて、火星の遺跡を押さえる気もあるだろうけどね」
アキト「待てよ! それって木連と戦争するって事か!?」
メグミ「そんな…! この間の戦いで木連の人達だって話せばわかるはずだって証明されたじゃないですか!」
隼人「それでも武力鎮圧とはな…。どうにも連合軍のやり方は極端過ぎるぜ」
竜馬「戦闘の継続を望む事といいまるで最初から木連の人間を同じ人間として認めていないようだ」
デュオ「そういう一派がいるらしいからな、軍の要職にもよ」
ヒイロ「ブルーコスモスか…」
ファーラ姫「そのブルーコスモスとは?」
ノイン「以前にお話した通り、この地球圏にはコーディネイターとナチュラルの確執が存在します」
ファーラ姫「遺伝子を改造した人間とそうでない人間との争いでしたね」
ゼクス「ブルーコスモスは反コーディネイターを標榜する政治活動団体ですが…」「その力は新・国連や軍の中枢にまで及んでいるとの噂があります」
ファーラ姫「それはおかしいではないですか? 平等を旨とすべき為政者が差別を行うというのですか」
ゼクス「ファーラ姫の目には奇異に映るでしょうし、おっしゃられる事はまったくの正論です」「ですが、地球圏は現実としてこのような問題を抱えているのです」
マオ「連中にとっちゃ木連の人間も地球人とは別物だって事で排除だ、粛清だと大騒ぎだろうね」「くだらない差別だよ」
クルツ「へえ…姐さんって意外にリベラル…」
マオ「コーディネイターもナチュラルも木連も弾が当たれば死ぬのはみんな同じだからね」
アカネ「…わかりやすい平等だね」
ノイン「だが、事実として、このままいけば木連と連合軍の戦いで火星は文字通り火の星になる…」
凱「そうさせないためにも俺達は先行して火星へ向かい、事態の収拾をしなくてはならないんだ」
〔扉の開閉音〕
護「お待たせ、凱兄ちゃん! それにヴェルターのみんな!」
宗介「護…今回の作戦には君も参加するのか?」
護「うん…! だって、僕もヴェルターの隊員だから」
命「護君の参加には事情があるの。…実はね、この2週間…地球圏で原種の活動が全く見られなくなったの」
甲児「俺達も何体か原種を倒したし、残りは、あのJが全部倒したんじゃないのかい?」
命「ううん。ジェイアークの目撃例を合わせても31体の原種の全てを倒してはいないわ」
護「僕も雷牙博士達といっしょにパトロールをしたけど、原種の反応は感じられなかったんだ」
さやか「原種は宇宙に帰った…って事?」
凱「いや…火星に出現した原種もいる以上、奴らは一時的に地球から後退したと見るべきだろうな」
護「それで万一に備えて、僕もいっしょに火星へ行く事になったんだ」
ミヒロ「…お父さんやお母さん、心配しない?」
護「…ここに来る前にお父さんとお母さんと華ちゃんに今までの事、全部話してきたんだ…」「僕に不思議な力があってヴェルターの特別隊員だって事も…」
ミヒロ「護君…」
護「大丈夫だよ、ミヒロちゃん。お父さんもお母さんも華ちゃんもみんな、全然変わらなかったよ」「お父さんとお母さんは僕のお父さんとお母さんで華ちゃんはやっぱり華ちゃんだったよ」
ミヒロ「よかったね、護君…。本当によかったね…」
護「だから僕…絶対に地球に帰るって約束してきたんだ」
宗介「了解した、護。君の安全は俺達が保障する」
護「宗介さんもありがとう。…かなめさんも僕といっしょにお父さん達に話をしてくれたんだよ」「最後にはかなめさん、わんわん泣いちゃって大変だったんだよ」
宗介「そうか…千鳥も特別隊員見習いとしての務めを果たしたか」
護「それでね…宗介さんに伝言。ちゃんと約束は守れ、だって」
宗介「了解した。俺も君と同じように善処するつもりだ」
護「それと…Dボゥイさん、いますか?」
Dボゥイ「俺に何か用か?」
護「この花…アメリカにいるミユキさんから渡してくれてって頼まれました」
Dボゥイ「アマリリス…ミユキの好きな花か…」
シホミ「アマリリスの花言葉は『誇り』…」
アキ「誇りか…Dボゥイにぴったりね」
Dボゥイ「護…ミユキは元気だったか?」
護「うん…。だから、Dボゥイさんに心配しないでって伝えてって言ってたよ」
Dボゥイ「そうか…。ありがとうな、護…」
アキ「Dボゥイ…これであなたも生きて帰ってこなくてはならない理由ができたわね」
Dボゥイ「ああ…。それに俺には果たすべき使命がまだあるからな」
凱「今回の作戦は守るだけでなく大河長官やレディさん達も参加するそうだ」
カズマ「へ…フルメンバーとはな、最初で最後の大勝負ってやつだぜ!」
デュオ「おいおい、カズマ…。最後だなんて縁起でもない言い方するんじゃねえよ」
アカネ「縁起でもないって…通称、死神の言うセリフ…?」
カズマ「悪い悪い…! でもよ…俺達の力を合わせれば怖いもの無しだぜ」
凱「ああ…必ず火星での戦い、止めてみせよう」
〔WARNING〕
ボス「な、何だ!? 火星へ行く前に敵かよ!」
〔モニターの開く音〕
ユリカ「皆さん、聞いてください! このオービットベースに地球から連合軍の大艦隊が向かっているそうです」
イネス「…どうやら連合軍は火星までの競争をするよりも、ここで私達を押さえる策をとるようね」
クルツ「ったく…! 力の使い方を間違えてるぜ、あの連中はよ!」
ユリカ「ヴェルターは直ちに火星へ向けて出港します! 各員は持ち場についてください!」
アキト「急ごう、みんな! ここで連合軍に止められたら全てが終わっちまう!」
カズマ「了解だ! こうなったら軍の連中の到着と俺達の出航、どっちが先か勝負だぜ!」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1終了】

〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

大河「くっ…! 間に合わなかったか!」
連合士官「こちらは地球連合軍地球外人類討伐艦隊だ」
麗雄「地球外人類とはよくもまあそんな珍妙な名前を思いついたものだ…!」
連合士官「我々の目的は火星圏に後退した地球外人類の掃討にある」「これは安全保障理事会の決定であり地球人類全体の統一意思である」「よって本艦隊の作戦行動を妨害する事は、すなわち地球人類全体への反逆行為に当たる」
火麻「よく言うぜ! 今の安全保障理事会のどこが地球人類の総意だってんだよ!」
大河「こちらは新・国連事務局直属の特殊部隊ヴェルター長官の大河幸太郎である」「貴官らの目的は理解した。が、我々は事務局直属として軍とは別の作戦行動が認められている」「よって、貴官らに我々の火星行きを止める権限はない」
連合士官「屁理屈もそこまでにしてもらおう。次の戦いは地球圏の未来を決する重大なものである」「よって、戦略の妨げとなる可能性は事前に排除する」「諸君らには地球圏での待機を勧告する」「これを聞き入れない場合は実力をもって当たらせてもらう」
ユリカ「やっぱり、あたし達を力尽くで止める気なんですね…!?」
火麻「どうする…!? 一気に強行突破といくか!?」
フリーマン「だが、悪法も法だ。ここで連合軍と正面から戦う事はさけるべきだ」
ジュン「では、どうすればいいんです…!?」
イネス「方法はありますし、そのための準備も済ませてあります」
アキト「ま、まさか…!?」
イネス「そうよ、アキト君。そのためにあなたにブリッジに来てもらったんだから」「ウリバタケさん、ホリスさん、準備はよろしいかしら?」
ウリバタケ「よっしゃあ! こんな事もあろうかと…が思ったよりも早く来ちまったが…」
ホリス「いつでもOKですよ。ヴァルストークも準備は完了しています」
イネス「さあ、アキト君、艦長…意識を集中して…。イメージするのよ、火星の大地を」
ユリカ「あ、あたしもですか…!?」
イネス「そうよ…。ナデシコが火星から地球にジャンプした時…」「あなたとアキト君、そして私が一つの空間に集められた…。全てのカギはそこにあったのよ」「ミスマル・ユリカさん…あなたと…そして私も生体ジャンプをする能力を持っているのよ」
連合兵「提督! ヴェルターの艦周辺に正体不明のフィールドの発生を確認!」
連合士官「まさか…まさか奴らは!?」
ウリバタケ「チューリップクリスタル散布! ジャンプフィールド形成、OK!」
ホリス「ヴァルストークもナデシコのフィールドに同調!」
ルリ「ディストーション・フィールド、最大出力」
イネス「さあ、アキト君…強くイメージして…。飛ぶわよ…!」
アキト「火星へ…戦争を止めるために…!」
〔光の放射音〕
〔画面、青く発光〕
〔味方戦艦消失〕

連合兵「ヴェルターの艦、消えました!」
連合士官「奴らめ…! 既に生体ボソンジャンプを実用化していたか!」
【戦闘マップ1終了】


サブタイトル
「それぞれの『自分らしく』」


【戦闘マップ2開始】
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕

草壁「ヤマサキ、遺跡の解析の上京はどうなっている?」
ヤマサキ「駄目ですね、こりゃ…。最深部まで何重にも時空歪曲場が張られていますよ」「せっかく、最大級の『都市』の遺跡が発見されたというのにお宝ゲットまでには時間がかかります」
草壁「急げよ。ここで我々は再度の決起を行い、再び地球圏へ向かわねばならない」
木連兵「草壁中将、各部隊は配置につき、中将のお言葉を待っております」
草壁「よし…! 今ここに新たな檄を…!」「勇敢なる木連の兵士の諸君! 敵地球人の卑怯な策略により我々の仲間達は心に深い傷を負った!」「志半ばで戦列を離れる事になった仲間達に報いるためにも、我々は再び立たねばならん!」
ヤマサキ(心に傷を負った仲間はリタイアね…。地球で聖女に骨抜きにされた兵士は既に粛清済みですか…)(相変わらず『正義』のためなら徹底的にやられるお方だ)
元一朗「………」
三郎太「どうしました、月臣少佐? 草壁中将の檄が始まっていますよ」
元一朗「源八郎の副官の高杉か…。源八郎はどうした?」
三郎太「は! 秋山艦長とかんなづきは相転移炉の不調により後方に下がっております!」「自分は志願して白鳥少佐の愛機であったダイテツジンをお借りして遺跡の警護に当たっておる次第です!」
元一朗「そうか…そのダイテツジンは九十九のものか…」
三郎太「はい…! 地球人との次の戦いではこいつで白鳥少佐の無念を晴らすつもりです!」
元一朗「九十九の無念か…」(許せ、九十九…。俺はどうやら取り返しのつかない事をしちまったようだ…)(木連の未来とお前の生命、俺の銃弾はその両方を奪っちまったようだぜ…)
木連兵「草壁中将! 次元粒子反応の増大を確認!」
草壁「何っ!? この地にか!」
木連兵「これは…次元跳躍です!」
〔味方戦艦出現〕
元一朗「あれは…ヴェルターか!?」
三郎太「おのれ、地球人め! ついに奴らも生体跳躍を可能としたか!」
ユリカ「着いた…本当に火星に着いた!」
プロスペクター「ふむ…それもどうやら火星の遺跡にドンピシャのようですね」
アキト「俺…こんな場所、イメージしてないのに…」
イネス(どうやらうまくいったようね…)
ジュン「火星に着いたと思ったらいきなり木連の本隊と鉢合わせ!?」
ユリカ「遅かれ早かれ出会うんです! だったら、好都合と考えましょう!」
ブレス「各機、発進だ!! 急げ!!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
草壁「おのれ、地球人め…! 生体跳躍まで使い、我らを追ってきたか!」「木連の勇敢なる兵士諸君! 悪の地球人はついにこの火星まで攻めあがってきた!」「さあ、奴らを叩き潰してやるんだ! 宇宙の平和、我らの未来、そして正義のために!」
アカツキ「やれやれ…前時代的なアジテーションだよ…」
リョーコ「あいつ…まだ木連の人達を戦いに駆り立てる気かよ…!」
草壁「悪の帝国は正義によって滅ぼされる! それがゲキ・ガンガーの結末だ」
アキト「やめろ! それ以上、ゲキ・ガンガーを利用するな!」
草壁「悪の帝国は滅んで当然! それがあの作品に潜んでいたテーマだ!」「すなわち我々を弾圧し、木星へ追いやった地球は滅んで当然!」
甲児「俺達が悪の帝国だって言うのかよ!?」
草壁「そうだ! 正義は常にたった一つ! 我々の側にある!」
ブレス「それはどうかな…? 他人を認めないガチガチのその言葉が既に正義っぽくないぞ」
カズマ「てめえが正義の味方だってんならゲキ・ガンガーなんかに頼らず、てめえの言葉で人を動かせよ!」
アキト「正義が一つかたくさんかなんて俺にはわからない…」「だけど、これだけはわかる! もう戦争なんてたくさんなんだよ!」
大河「ミスマル艦長! 作戦の通達を!」
ユリカ「はい! 皆さん、聞いてください! 我々の目的は木連の皆さんを倒す事ではなく…」「火星の遺跡の破壊です!」
大河「ちょ、ちょっと待ちたまえ! 我々の目的はあくまでも遺跡を押さえる事で…」
アカツキ「大河長官の言う通りだ! あの遺跡がどれだけの価値のあるものか君は理解しているのか!?」
ユリカ「でも、あんなものがあるからいろんな人が争うんでしょ?」「だったら、最初から無かったものにしちゃえばいいじゃないですか?」
大河「し、しかしだな!」
ルリ「…考えがセコいですよ。どうせ拾ったものなのに」
大河「んぐ!」
ルリ「…子供の言う事ですからお構いなく」
ユリカ「フォローありがとう、ルリちゃん!」
ブレス「はははははは! さすがだよ、ミスマル艦長! 見事な論理だ!」「やっぱり艦長はザルではなく立派な大器だったな」
ユリカ「ありがとうございます、ブレス艦長!」
麗雄「長官…彼女の言う通りだよ。あれは我々人類には過ぎた力なんだろう、きっと…」
大河「………」「…そうかも知れんな。よし…今回の作戦の指揮はミスマル艦長に一任する!」
ユリカ「了解しました! では、私らしく自分らしくやらせてもらいます!」
アキト「ユリカ…!」
ユリカ「ナデシコは遺跡の入り口に突撃します! …やれますよね、ミナトさん?」
ミナト「もっちろん! 今まで休養していた分、張り切っていくわよ!」
ブレス「各機はナデシコを援護! 遺跡の入り口までエスコートするぞ!」
〔カーソル、目標地点を指定〕
リョーコ「了解だ! 敵中突破…嫌いじゃないぜ!」
イズミ「嫌いじゃない…機雷じゃない。私達は一箇所にとどまらない敵を貫く危険な弾丸…」
ヒカル「うわ…ここに来てダジャレとシリアスのミックス!」
ユリカ「それでは行きます! 皆さん、頑張ってください!」
<戦闘開始>

<アキトが戦闘>

アキト「くそっ…! どうして、こうなっちまったんだ!」「ゲキ・ガンガーの教えてくれた正義は嘘っぱちだったのかよ!」

<草壁撃破orユリカが目標地点へ到達・第3軍増援1出現>
※※草壁撃破の場合、セリフ追加※※
草壁「くうっ! 悪の地球人め! 敵ながらやってくれる!!」
ブレス「今だ、ミスマル艦長!」
ユリカ「了解です! ミナトさん、最大戦速でお願いします!」
〔ユリカ、目標地点へ移動〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ミナト「ついたわよ、艦長!」
ユリカ「では、相転移砲! 急いで発射してください!」
ルリ「了解です。相転移砲、発射します」
〔ビームの発射音〕
〔画面、青く発光〕

キャレット「遺跡 無傷デス。強固ナ シールドノ 存在ヲ 確認」
ユリカ「えーっ!? 相転移砲でもダメなの!?」
ブレス「さすがは古代文明の遺産…! そう簡単にはいかないか!」
カズマ「感心してる場合かよ!」
イネス「仕方ないわね…。アキト君、こちらに戻って」
アキト「は、はい…!」
〔アキト、ユリカへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕
〔ナデシコ(Yユニット)のパイロット、ユリカ→無人へ変更〕
〔味方ユニット出現〕

ヤマサキ「彼ら…何をする気でしょう?」
草壁「わからん…! だが、奴らの好きにはさせん! させてなるものか!」「夜天光を出せ!」
〔敵ユニット出現〕
宗介「敵の新型か…!」
マオ「あの機体…地球の技術も使っている…!?」
〔ボソンジャンプ〕
〔???(北辰)、アキトへ隣接〕

アキト「ボソンジャンプか!」
???(北辰)「もらった…!」
〔???(北辰)、アキトへ攻撃〕
[イベント戦闘「アキトvs北辰」]
ユリカ「きゃああああっ! 何とかして、アキト!!」
北辰「ほう…少しはできるな。我が一撃をしのぐとは」
アキト「あ、あいつ…強い! それもケタ外れに!」
竜馬「アキトさんのエステバリスにミスマル艦長が乗ってる!?」
ノアル「こんな時にまでイチャついてやがるのかよ!?」
アキト「イネスさん! ユリカといっしょに脱出してください! あいつにはとても勝てない!」
イネス「駄目よ。今からのジャンプにはあなた達二人の協力が必要なのよ」
アキト「ジャンプってどこへ!?」
イネス「遺跡の最深部よ。先にあそこに到達すれば木連もあきらめるでしょう」
ユリカ「で、でも…そんな、どこだかわからない場所に飛ぶなんて!?」
イネス「あんた達、キスしなさい」
アキト「ええっ!?」
イネス「ジャンプのイメージは私がするから、フィールドの形成は任せるわ」「そのためにはもっと電気的接触というか粘膜同士の接触というか…」
ユリカ「イヤ! イヤったらイヤ! こんな状況でなんて絶対にイヤ!」
アキト「しょうがないだろ!? 緊急事態なんだから!」
ユリカ「しょうがない!? アキトはしょうがなくあたしとキスするんだ!?」
アキト「しょうがなくなんかじゃない! 俺は…俺は!」
北辰「この世との別れは済んだか! 次は逃がさん!」
アキト「ユリカ!」
〔ボソンジャンプ〕
〔味方ユニット離脱〕

北辰「次元跳躍か! どこへ跳んだ!?」
草壁「くっ…! こうなれば残るヴェルターの連中を叩き潰すんだ!」「正義は我らにあり! 熱血、ここに極まれりだ!!」
甲児「いい加減にしやがれ! てめえが正義を語るのは勝手だが、ちっとは人の話も聞きやがれ!」
竜馬「俺達は戦うためにここに来たんじゃない! なぜ、それを理解してくれない!」
凱「お前は正義の名の下に自分の考えを周囲や世界に押し付けているだけだ!」
草壁「黙れ、地球人! 愛、友情、勝利! 正義は一つ、我にありだ!」
???(九十九)「違う! 正義はそれぞれの心の中にあるものだ!」
〔敵ユニット出現〕
元一朗「そ、その声は…!」
ミナト「白鳥さん! 白鳥さんなのね!?」
九十九「元一朗…そして、ミナトさん。白鳥九十九、健在です!」
木連兵「あ…あれは暗殺されたはずの白鳥少佐!」
木連兵「ナンマンダブ、ナンマンダブ…成仏してください…!」
九十九「聞いてくれ、木連の同胞よ! 私は正真正銘、本物の白鳥九十九だ!」「この戦争を望む人間の手により一度は暗殺されかかったが真実を伝えるべく、この場へ来た!」
草壁「秋山少佐! これは何のマネだ!?」
源八郎「草壁中将…いえ、草壁春樹。木連の未来のために、あなたから指揮権を剥奪させていただきます」
草壁「ぬうう…クーデターか!? 地球で聖女の言葉を流したのも貴様達の仕業か!」
源八郎「その通りです。我々はこれ以上の戦闘を望みません。よって、全てをこの場で公表します」「あなたが白鳥少佐の暗殺を指示した事も」
草壁「くっ…!」
三郎太「秋山艦長…! これはどういう事なのです!?」
源八郎「全ては白鳥少佐から語られる。みんな…心して聞いてくれ」
九十九「私はあの日、和平の草案を携えて地球圏へ向かった」「しかし、その草案は和平とは遠く、戦争の継続を望むものだった…」「そして、私は凶弾に襲われた! 戦争を望む人間が地球側への憎悪を諸君に植え付けるために!」
木連兵「そ、そんな馬鹿な! そんな事があってはならない!」
木連兵「そんな卑劣なマネをする人間が木連にいるものかーっ!」
元一朗「だが、事実だ!」
九十九「元一朗…」
草壁「月臣! 貴様…! 熱血を忘れたか!!」
元一朗「熱血とは…」「熱血とは盲信にあらず!」
草壁「ぬ…ぬうう…! 悔しいが素晴らしい…! 何と力強き言葉だ!」
九十九「みんな! 正義は木連にもある! そして、地球にもある! 全ての人の心にある!」「それは形は異なるかも知れないが平和を望む気持ちが同じなら互いの正義は手を取り合う事ができる!」「私はそれをみんなに伝えたい!」
木連兵「それぞれの正義…」
木連兵「平和…それは我々の願いだ…!」
草壁「…もはやここまでか…」
源八郎「草壁中将…これまで木連を引っ張ってきたあなたの功績は素晴らしいものです」
九十九「ですが、理解していただきたい。復讐は何も生まない事を」「これからは武力以外の手段で木連は地球と戦っていくべきです」
草壁「…それでは…この世界の秩序は保たれん…!」
〔敵ユニット離脱〕
九十九「草壁中将!」
源八郎「既にフクベ提督の協力の下、本星の市民への説明は済んでいる。彼には、もう行き場はない」
九十九「そうか…」
ミナト「白鳥さん…」
ユキナ「お兄ちゃん! どうして生きているなら連絡入れないのよ!」「おかげであたし、ミナトさんに求婚しちゃったじゃない!」
九十九「きゅ、きゅーこん!?」
ルリ「お取込み中のところすいませんが、敵です」
〔第3軍ユニット出現〕
三郎太「あれは火星に現れた宇宙人!」
ライブル「ガルラめ! このタイミングで仕掛けてくるとは…!」
黄金「くっ…! 俺達と木連が互いの消耗するのを待っていたのか!」
シンクライン「その通りだ、ゴライオン! ここで邪魔者共を一気に蹴散らしてくれるぞ!!」
シホミ「お父さん! このエリアの周辺はガルラの艦隊に包囲されています!」
ブレス「用意周到というわけか! あのシンクラインという男、ただのボンボンではないようだな!」
シンクライン「フフフ、ファーラ姫…俺の言葉が聞こえるならば、ここは一つ取り引きといこうか?」
ファーラ姫「取り引き…!?」
シンクライン「そうだ、ファーラ姫。お前が我が下へ来れば、とりあえず、この場は見逃してやろう」「だが、お前が拒否すれば我がガルラ艦隊が、この場にいる者を皆殺しにする!」
錫石「やい、シンクライン! お前なんかに姫を渡してなるかよ!」
シンクライン「小僧は黙っていろ! 俺は比瑪に聞いているのだ!」
ファーラ姫「………」
黄金「姫…」
木連兵「あの敵宇宙人の司令官…何とハレンチな男だ!」
木連兵「加えて何という非道…! 仲間の生命を盾に婦女子に服従を迫るとは!」
〔味方ユニット出現〕
ユリカ「そうです、皆さん! あいつは本当に悪い奴なんです!」「キョアック星人なんか目じゃないくらいの極悪非道、冷酷無比な悪の宇宙人なんです!」
大河「ミスマル艦長! 無事だったか!」
〔アキト、ナデシコYへ隣接〕
〔ナデシコ(Yユニット)のパイロット、無人→ユリカへ変更〕

ユリカ「木連の皆さん! 今こそ、あたし達は手を取り合い巨大な悪に立ち向かう時です!」
ファーラ姫「お願いです、皆さん! 悪のガルラ大帝国を倒すため皆さんの力をお貸しください!」
木連兵「ガルラ大帝国! まさに悪の大帝国!」
木連兵「あの美しい女性…姫という事は遠い星からやってきた亡国の姫君か!」
木連兵「清らかなる姫の願いを無視する事は木連の名折れ!}
九十九「そうだ! 今こそ我々は不幸な歴史と憎しみを超えて立ち上がる時なのだ!」
ルリ「ミュージック・スタート」
〔BGM「レッツゴー ゲキ・ガンガー3」〕
木連兵「こ、これは…! ゲキ・ガンガー3の主題歌…」
アキト「レッツゴー ゲキ・ガンガー3!」
三郎太「うおおおおおおおおおっ! き、来たあああっ! 魂が燃え上がるぜええええっ!!」
〔三郎太、気力上昇〕
源八郎「攻撃目標、ガルラ大艦隊! 木連魂を見せてやれっ!!」
九十九「ゲキガン!」
三郎太「シュートオオオオオオッ!!」
〔ビームの発射音〕
〔画面、黄色く発光〕
〔シンクラインの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
〔第3軍ユニット撃破〕

シンクライン「ば、馬鹿な! こいつら先ほどまでは互いに敵対していたはず!」
イズミ「ガルラ…聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい」
アキト「みんな…みんなあああっ!」「うおおおっ! 俺も燃えてきたああああっ!!」
〔全味方機、気力上昇〕
北辰「…あの男に恨みはないが一度、請け負った命だ…。ケジメはつける…!」
凱「よけろ、アキト! あの赤い機体が来る!」
アキト「!」
北辰「無明の闇に消えろ…!」
???(ガイ)「そうはさせねえ!!」
〔???(ガイ)、アキトへ隣接〕
〔北辰、アキトへ攻撃〕

[イベント戦闘「アキトvs北辰」]
北辰「く…邪魔が入ったか!」
アキト「お、お前は…!?」
ガイ「フ…すまねえな、アキト…。遅れちまって」
アキト「ガイ…ガイなんだな! お前、生きていたのか!?」
九十九「な、何と! ガイはテンカワ君の友だったのか!」
メグミ「死んだと思ってた仲間が最終決戦で復活って…」
ヒカル「これってゲキ・ガンガーの最終回じゃない!」
ガイ「おっと…再会の挨拶は後だぜ。まずはガルラ星人を倒すのが先だ…」「俺達の怒りの炎でな!」
アキト「おう!」
黒鋼「どうでもいいけどガルラ星人って何だよ…」
北辰「どうやら、ここまでのようだな。だが…一度受けた命は必ず果たすのが我が流儀…」「その首、預けたぞ…!」
〔敵ユニット離脱〕
九十九「確かにゲキ・ガンガーは勧善懲悪のおとぎ話かも知れない…」「だが、どんなに世界が複雑になろうとも、その根底の真理は変わりはしない…」「それを我々に教えてくれたんだ」
源八郎「ヴェルターの皆さん、我々は周辺のガルラの艦隊を叩きます」
大河「貴官らの協力に感謝する!」
九十九「礼など要りません! 我々は今日からよき友人になるのですから!」
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕

シンクライン「おのれ、地球人め! 抵抗する気か!」
ファーラ姫「その通りよ、シンクライン! 私達は決して負けない!」「そして、ゴライオンある限り、獅子座連合の希望の炎も消えることはないわ!」
黄金「アキトさん、ガイさん! 力を貸してください!」
ガイ「任せとけ! 地獄から蘇った俺の力、見せてやるぜ!」

≪第3軍増援1出現後≫
<カズマが戦闘>

カズマ「うおおおおおおおっ! おりゃあああああっ! どりゃああああああ!」「ぬおおおおおっ!! このおおおおおおおっ!! ぶべらばああああああっ!!」
ミヒロ「お、お兄ちゃん…落ち着いて!」
カズマ「ぬおおおっ! ミヒロオオオオッ! 俺のハートは100億ボルト!! 燃える思いは止められねえええええっ!!」
ミヒロ「お、お兄ちゃんが熱血して壊れちゃったああああっ!!」

≪第3軍増援1出現後≫
<ヒイロが戦闘>

ヒイロ「木連の兵達も自分の意思で戦う事を知った…のだろう…」「………」「…この際、きっかけは問題ではない。後はガルラを叩くだけだ」

≪第3軍増援1出現後≫
<甲児が戦闘>

甲児「おっしゃあああああっ! こういうシチェーションは俺にとっても望む所だぜっ!」「久々に腹の底から叫ばせてもらうぜ!! マジーン、ゴオオオオオオッ!!」

≪第3軍増援1出現後≫
<竜馬or隼人or弁慶が戦闘>

竜馬「いくぞ、ガルラアアアアアアッ!! ゲッターの力、受けてみろおおおおっ!!」
隼人「フ…リョウの奴、いつも以上に燃えてやがるぜ!!」
弁慶「当たり前だ!! これで燃えなきゃ男じゃねえ!!」

≪第3軍増援1出現後≫
<アキトが戦闘>

アキト「うおおおおおっ!久しぶりに俺も叫ぶぜ!!
    いくぞおおおおっ!!レッツ!ゲキガインンッ!!」

≪第3軍増援1出現後≫
<ガイが戦闘>

ガイ「燃える! 燃えるぜ!! 昨日までの敵が今日は友となって巨悪を討つ!」「うおおおおおおっ! 男ダイゴウジ・ガイ! 生きててよかったぜ!!」

≪第3軍増援1出現後≫
<凱が戦闘>

凱「うおおおおおっ! な、何だ…この感情は!?」「勇気とは違う…これが熱血なのか!?」

≪第3軍増援1出現後≫
<宗介が戦闘>

宗介「これだけの高い士気だ! 能力以上の力が出せるっ!! 行くぞっ!!」「な、何だ…俺としたことが戦闘中に叫び声を上げるとは…」

≪第3軍増援1出現後≫
<ブレードが戦闘>

ブレード「うおおおおおおっ!! 人類の心が一つになった戦いだ…負けるわけにはいかない!」「うおおおおおおっ!!」

≪第3軍増援1出現後≫
<黄金が戦闘>

ファーラ姫「な、何なの…この身体の底からわきあがる感情は…!?」
黄金「姫! それが燃えるって感情だ! これが熱血なんだ!」
ファーラ姫「うわあああああっ! 行くわよ、ガルラ!!」

<黄金vsシンクライン>
黄金「シンクライン! この太陽系は俺達の故郷だ! お前などに渡しはしない!」
シンクライン「フン…アルテア星から逃げ出した腰抜け共が大きな口を!」「俺はダイ・バザール大帝王の息子、シンクライン皇太子だ! 俺とガルラに敗北はない!」
ファーラ姫「シンクライン! 私もゴライオンも地球もガルラなどに負けないわ!」「きっといつかアルテアもお前達の手から取り返してみせる!」

<シンクライン撃破・勝利条件達成勝利条件達成>
シンクライン「おのれ、地球人め…! なぜ、俺は…ガルラは敗れた!?」
ヒカル「坊やだからさ!」
シンクライン「ええい! 今日の所は所詮は顔見せだ!」
青銅「負け惜しみかよ! みっともないぜ、シンクライン!」
シンクライン「我らの本隊は、この星系の最大の惑星にある! そこで貴様達を待つぞ!」
〔第3軍ユニット離脱〕
ファーラ姫「この星系、最大の惑星って…」
黄金「木星…そこが奴らの本拠地か…」
〔通信のコール音〕
メグミ「木連の秋山艦長から通信。周辺のガルラ艦隊も撤退したそうです」
大河「見事な指揮だった、ミスマル艦長。君の機転で木連と地球の戦いは終息に向かうだろう」
ブレス「いかにも、君らしいやり方だったな。さすがだよ」
ユリカ「ありがとうございます!」
ゴート「よかったな、ミナト…。彼が生きていて」
ミナト「うん…ありがとうね」
アキト「さあ、ガイ…どうしてお前が生きていたかじっくり話を聞かせてもらうぞ」
〔カーソル、ガイを指定〕
アキト「お、おい…ガイ…! 返事をしろよ、ガイ!」「ガイイイイイイイィッ!!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

太陽~木星エリア
ナデシコ/医務室
アキト「まったく…ケガしているのに無理して出撃するからそうなるんだよ…」
ガイ「こら、コック! 地獄帰りの俺に何て口を利きやがる!」
アキト「何が地獄帰りだよ…」「あの火星での戦いの後、フクベ提督も火星の生き残りの人達もみんな木連に保護されてたんだろ」
ガイ「まあな。付き合ってみれば、木連の連中…気のいい奴ばっかりでよ」「連日、ゲキ・ガンガーの話で大盛り上がりで、俺は一部では『生き神』扱いだったんだぜ」
アキト「わかったから、早くケガ治せよ。まだ戦いは続くんだからな」
ガイ「アキト…」
アキト「ん?」
ガイ「…男の顔になったな」
ユキナ「何、カッコつけてんのよ、ニセモノ!」
九十九「こら、ユキナ…! お兄ちゃんの心の友にそんな言い方はないだろう」「この傷だって俺の代わりに暗殺者に撃たれた名誉の不詳だぞ。おかげでお兄ちゃん、助かったんだから」
ミナト「でも、その暗殺者の人…随分と慌てていたのね…」
ユキナ「ホント! あんなニセモノとお兄ちゃんを間違えるなんて!」
ガイ「そう言うなよ、お嬢ちゃん。…きっと暗殺者の中のためらいが俺と九十九を間違えたんだろうさ」
九十九「そうだな…」
ミナト「でも、白鳥さん…私達が初めて会った時にヤマダさんの話が出たんだから…」「彼が生きている事、教えてくれればよかったのに…」
九十九「ヤマダ…? 誰だそれは?」
アキト「ガイの本名だよ。こいつ…本当はダイゴウジ・ガイじゃなくてヤマダ・ジロウって言うんだ」
九十九「な、何だって!? どうして、それを黙っていたんだ、ガイ!?」
ガイ「だ、だってよ…木連の奴ら、白鳥九十九とか月臣元一朗とか全員かっこいい名前でよ…」「だから、俺はダイゴウジ・ガイ! これが魂の名前だ!」
ミナト「つまらない所にこだわって…これだからマニアは困るのよ…」
九十九「ミナトさん…自分もダメでしょうか…」
ミナト「ううん…白鳥さんはOKよ。だって、あなたは白鳥さんだから…」
ガイ「何だ、そりゃよ…!」
アキト「よかったですね、ミナトさん…」
ミナト「アキト君もね…。ステキだったわよ、戦場のキスシーン。ついに艦長に決めたのね」
アキト「え…そのまあ…それは…」
九十九「テンカワ君、男はケジメが必要だよ。そんなんじゃゲキ・ガンガーに笑われちまうぜ」
アキト「は、はあ…」

太陽~木星エリア
極冠エリア
大河「フクベ提督…お久しぶりです」
フクベ「固いなぁ、大河君」。今日は木連の新たな夜明けなのだからもっとスマイル、スマイル」
大河「提督…生きておられた事も驚きましたが、随分と変わられましたな…」
フクベ「地球も木連も変わっていく…。もちろん、ワシもじゃよ」「火星で別れた後にナデシコも随分と色々とあったようじゃな」
大河「はい…。ですが、彼女達らしく強く明るく生きているのは今も変わりはないです」
木連兵「おお…何と美しい…」
木連兵「平和の聖女リリーナ様も美しかったが、この方こそまさに姫君…!」
ファーラ姫「え…その…? あの…私は…」
三郎太「ご安心を、ファーラ姫…。あのガルラなる輩は我々、木連優人部隊が撃退しました」
ファーラ姫「あ、ありがとうございます」
ユリカ「ちょっと待ってよ! 今回のヒロインはあたしじゃないの!?」
クルツ「そりゃ無理な話だぜ」「木連の連中にとっちゃファーラ姫はアニメの世界から抜け出てきたようなまさに理想の女性だからな」
黒鋼「姫だって黙ってりゃおしとやかな姫様に見えるしな」
イネス「じゃあ、艦長…ファーラ姫が皆さんのお相手をしている間に遺跡の最深部にもう一度、降りましょうか」「…あれの処遇も考えなくちゃならないでしょうしね」
ユリカ「あ、はい…わかりました」
麗雄「いよいよ…古代太陽系文明の遺産と対面か…。胸が高鳴るわい…」

太陽~木星エリア
極冠遺跡/最深部
麗雄「これが…!」
源八郎「我々と地球が共に追い求めていたもの…」
ホリス「火星に遺された古代太陽系文明の遺産ですか…」
アキト「しかし、さっき見た時も思ったけど、この箱みたいなもの…いったい何なんです?」
イネス「まだまだ研究の余地はあるけど私はこれを演算ユニットだと考えているわ」
ユリカ「これが何かを計算してるって事ですか?」
イネス「そう、このユニットが計算しているもの…それはボソンジャンプの着地点よ」
麗雄「イネス君、その根拠は?」
イネス「インスピレーションです」
アカツキ「珍しいですね。あなたがカンやひらめきの類を口にするなんて…」
アキト「そういうアカツキはどうしてここにいるんだよ?」「みんな、機体の整備や木連との交流で忙しいのに」
アカツキ「まあ、いいじゃないか。とりあえず、僕もこの遺跡にはちょっと関係があってね」
大河「だが、アカツキ君の疑問ももっともだ。イネス君、できれば納得のいく説明を聞かせてくれないか?」
イネス「説明…その言葉を聞いては黙っていられませんが、残念ながら今のところは何となくとしか言えません」
アキト「説明して欲しいと言えば、もう一つあるんだけど…」「ボソンジャンプは跳ぶ先をイメージしなければ、どこに跳ぶかわからないんだろ?」
ユリカ「じゃあ、どうしてイネスさんはあの戦闘中のボソンジャンプで遺跡の最深部がイメージできたんです?」
イネス「それも説明不能ね。…ただ、ヒントはあるわ。実は私…7歳以前の記憶がないの」
プロスペクター「ほう…それは初耳でした」
イネス「7歳の時、火星の砂漠を一人で歩いているところを当時のネルガルの研究員に保護されたの」「もしかしたら、この演算ユニットの件もここがイメージできたのも欠けた記憶の部分にカギがあるかもね」
麗雄「結局、ボソンジャンプが可能な人間は火星で生まれた人間だけだった…」「これはおそらく火星のテラフォーミングの際に使用されたナノマシンが遺跡の干渉を受け…」「火星に生まれた人間の遺伝子情報をジャンプに適した身体にするように書き換えたのだろうな」
源八郎「なるほど…我々木連の生体跳躍者も遺伝子調整を行っていますが…」「火星に生まれ育った人間の方がより自然なジャンプが可能なのですね」
イネス「さて…大河長官。この遺跡、どうしましょう?」「私としては、この演算ユニットを持ち帰ってじっくり調べたいところだけどきっとそれじゃ新たな争いを生むでしょうね」
ユリカ「やっぱり壊しちゃった方がいいんじゃないですか?」
源八郎「ですが、もし女史の推論通りにこれが次元跳躍を司るものなら…」「この装置を破壊してしまったら二度と跳躍はできなくなってしまうのでは?」
イネス「おそらくはね…」
アカツキ「さすがにそれはもったいないんじゃないか?」
アキト「でも、これをこのままにしていたらきっとまた争いは起きる…。そんなのは…もうたくさんだ!」
イネス「では、私から提案。この演算ユニット…捨ててしまってはどうかしら?」
ブレス「しかしい、それではボソンジャンプは不可能になるのでは?」
イネス「ボソンジャンプが空間を超越する以上、位置的なものは意味がないわ」「この演算ユニットがどこかに存在していればボソンジャンプは可能だわ」
ユリカ「じゃあ、そうしましょう! 人間が誰も触れないような遠くへ捨てちゃいましょう!」
大河「アカツキ君と秋山少佐もそれでかまいませんな?」
アカツキ「ま…誰かに利用されるのに比べれば痛み分けというのが妥当でしょうね…」
源八郎「それが最も平等な解決策でしょうな」
大河「では、秋山少佐…我々はこの後、木星へガルラを追撃する予定です」「そこで木連立会いの下、演算ユニットを木星の海へ沈める事としましょう」
源八郎「了解しました」「しかし、いくら木星圏が広大とはいえ、ガルラを潜ませたのは我々にも責任があります」「本人の希望もありますので対ガルラ戦には優人部隊少佐の白鳥九十九を同行させましょう」
麗雄「それはミナト君やユキナちゃんが喜ぶだろうな」
源八郎「では、ガルラを倒した暁には一度、皆さんを木連の居住区にもご案内いたします」
ユリカ「ねえ、アキト…」
アキト「な、何だよ…?」
ユリカ「あの時のキス…ボソンジャンプするためにしょうがなくしたの?」
アキト「そ、そんな事よりもだ! …俺、今日の戦いでわかったよ…」「やっぱり、俺…ゲキ・ガンガーが好きだよ」「ゲキ・ガンガーが好きだった俺の気持ち…熱血を信じた俺の気持ちを信じたい…」
ユリカ「あたしはそんなアキトが大好き!」
アキト「…初めて聞いたよ」
ユリカ「うそ…!」
アキト「ほんとだよ!」
ユリカ「うそ…!」
アキト「ほんとだって!」
大河「あ~コホン! ミスマル艦長…演算ユニットをナデシコに積み込みたいのだが…」
ユリカ「あ、はい! 了解です!」
ブレス(いい突っ込みのタイミングだ、大河)
麗雄(おかげで延々と痴話ゲンカを見せられなくて助かったわ…)
〔通信のコール音〕
ユリカ「うん? ルリちゃんからの通信?」
〔モニターの開く音〕
ルリ「艦長…お取り込み中、すいませんが…」「ついさっき漂流中のジェイアークが木連によって保護されたそうです」
ユリカ「えーっ!?」
ルリ「ジェイアークは環境部分を損傷し、艦長であるソルダートJは乗艦していないとの事です」「なお、軌道から計算してジェイアークは木連から漂流してきた可能性が高いと見ています」
大河「ガルラの地球侵攻艦隊が待つ木星…。ジェイアークは奴らにやられたのか…?」
ブレス「あるいは…そこに待つのは…」
【シナリオエンドデモ終了】


● No23「終わらない円舞曲・終幕」 へ戻る

● No25「木星決戦!超重力の罠」 へ進む


◆ 「第1部」

◆ 「スーパーロボット大戦W」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。