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No.28
宇宙に一人だけの

【シナリオデモ開始】
地球圏エリア
ビット/居住区
ミヒロ「連合宇宙歴100.8.25、航海日誌…」「ヴェルターができてから一年、そして、解散してからちょうど半年が経った」「半年前のあの日、私達はお父さんとお兄ちゃんを同時に失った」「それだけじゃない。オービットベースも壊されてナデシコも動けなくなって…」「そして、Dボゥイさんやユリカさんとアキトさん、イネスさんもあんな事になってしまった」「ヴェルターは活動を続けられなくなりみんな、それぞれの生活に戻っていった」「あの時の事を思い出すとつらくなるから、私達はあれ以来みんなとはほとんど連絡を取っていない」「でも、思い出は大事にしなさいとお父さんは言っていたので、今日は日誌に書いてみた」「でも、やっぱり思い出すと悲しい…。悲しくて…悲しくて…私は……」
キャレット「ミヒロサン…ソロソロ ミーディングノ 時間デス」
ミヒロ「わかったわ、キャレット。今行くから、ちょっと待ってね…」
キャレット「ミヒロサン…元気出シテ」
ミヒロ「ありがとう、キャレット。でも、私…もう泣いてないから…。泣いて…なんて…いないから……」「だから…頑張ろう…ね…。お父さんと…お兄ちゃんの分まで…みんなで………」

地球圏エリア
ヴァルストーク/食堂
ガレント「で、お嬢…。本当にこの依頼、やるのか?」
シホミ「ええ…依頼自体はメッセージを届けるだけの簡単なものだから」
ガレント「しかし、どうも依頼主が気になる…。なぜ、オーブの人間が秘密裏にワシ達に仕事を持ってくるのか…」
ホリス「オーブ連合首長国…地球連合軍には参加していない中立国ですね」「コーディネイターとの共存を掲げ、今回の戦争にも不参加を表明しています」
アカネ「そのオーブがこのご時世に秘密裏の依頼とはね…。確かにキナ臭いね」
シホミ「でも、今のウチに選択権はないわ。…何しろ依頼は激減して、ついに37回目の倒産の危機なんだから」
ホリス「は~…大河長官のご好意でヴェルター解散の際には借金生産どころか」「ボーナスまでもらったというのに…」
アカネ「仕方ないさ。今のウチにこなせる依頼なんて限られているからね」
シホミ「アカネちゃんの言う通りよ。キャプテンとしての判断でこの依頼、受けさせてもらったわ」
ガレント「強くなったな、お嬢…」
シホミ「地球圏が混乱知っているようにウチもこの半年、色々あったんだもの。私もやらなくちゃね」
アカネ「もうお姉ちゃんはヴァルストークの立派なキャプテンだよ」
ホリス「いやいや…私としても、あの時推薦されたキャプテンの座を辞した甲斐があったというものです」
ガレント「そんな話はカケラもなかったわ…!」
ホリス「しかし、社長代行…。危険は依頼主よりもお届け先にあるかも知れませんね」
ガレント「メッセージの受取人はサーペントテール…その筋には有名な傭兵部隊か…」
アカネ「あの部隊って凄腕のリーダーを中心に依頼内容に応じて、その都度メンバーを集めるんだってね」「…まさか、あたし達…メッセージを渡したら、口封じにやられるような事ないよね…」
シホミ「それを考慮してメッセージはヴァルストーク内で渡すつもりよ」
ホリス「私達が警戒すべきは彼らよりお届け先の宙域の状況でしょうね」
シホミ「ええ…この地点はラダムの勢力圏内だものね」
アカネ「この半年で連中、また勢力を増したもんね…」
ガレント「軍からの情報は、ラダムは外宇宙から、さらに艦隊が到着したって話だ」
アカネ「もうあいつもいないって言うのに…」
シホミ「やめなさい、アカネちゃん」
アカネ「あ…ごめん、お姉ちゃん」
シホミ「今の私達はトレイラー…。もうヴェルターは存在していないの」
アカネ「うん…」
シホミ「そろそろ、キャレットがミヒロちゃんを連れてくるわ」「そうしたら夕食を兼ねて最終ミーティングを始めましょう」
アカネ「待って、お姉ちゃん。テレビ出久見・ジェファーソンがまた予言やってるよ」
ホリス「世間で評判の予言者ちゃんですか…。こうも時代が混乱すると色々な人が出てきますね…」
久見「…破壊です…。さらに大きな破壊が始まろうとしています…」「地球と宇宙を覆う暗雲が今、全てを包み込もうとしています…」
〔モニターの閉じる音〕
ミヒロ「…やめようよ、こんな番組、見るの…」
シホミ「ミヒロちゃん…」
アカネ「でも、この久見・ジェファーソンの予言は当たるって評判なんだよ」
シホミ「予言なんて関係ないよ…! …トレイラー心得、未来は誰のものでもない」
アカネ「お前のものだ、だろ? …わかったよ、ミヒロ…」「予言が気になるなんてあたしもちょっと弱気になって小さくなってたみたいだよ」
ホリス「…え~と…どこら辺がです? 胸の辺り…」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

ガレント「くだらねえ事、言ってないでとっとと皿を並べろ!」
ホリス「お~痛…『鬼の腕』は健在ですね」
ガレント「お嬢3人はワシが責任をもって相手を見つける! 余計なちょっかいを出す奴はこうなるって事だ!」
シホミ「ふふふ…ありがとう、ガレント。さあ夕ご飯にしましょう…明日にはビットを出発するわよ」
ミヒロ「はあい!」

地球圏エリア
サーペントテール艦/格納庫
イライジャ「それで劾…この依頼、受けたのか?」
劾「断る理由はない。それに向こうはこちらを名指しで依頼してきた」
ロレッタ「それを断っちゃ傭兵部隊『サーペントテール』の名折れってやつね」
リード「とりあえずの依頼はメッセージを受け取るだけだ」「後の事は、そのメッセージに書いてあるそうだ」
イライジャ「しかし、俺達をハメる罠だとしたらどうするんだよ…!?」
劾「オーブがわざわざ俺達を狙うのか?」
イライジャ「それは…」
劾「向こうにとって、俺達をハメる事には何のメリットもない。罠であるとは思えんな」
リード「依頼主の口ぶりを聞く限りかなり困った状況にあるらしいからな」「俺の方でも調べてみたがうちを頼ってきたのは本気と見て間違いないだろうぜ」
イライジャ「リードの情報網は信頼してるさ…。…ろれったはどうなんだよ?」
ロレッタ「私は劾が受けたんなら文句はないわ。大丈夫よ、イライジャ…。そんなに心配しなくても」
イライジャ「お、俺はビビッてなんかいない…!」
リード「やれやれ…お前さんの場合、ツラはいいんだからもちっとビシッとしろよな」
イライジャ「顔は関係ないだろ…!」
劾「それくらいにしておけ。そろそろ出発の準備をするぞ」
イライジャ「劾…今回の参加メンバーはリードとロレッタと俺だけか?」
劾「いや…今、風花がカイトを迎えにいっている」
リード「風っ花も随分と働くようになったもんだな」
ロレッタ「そりゃ、私の娘だもの。働き者で気立てと器量はばっちりよ」
イライジャ「しかし、カイトとはよ…。あいつも来るのか…」
ロレッタ「そう文句を言わないの。彼、腕は悪くないじゃない」
リード「操縦技術も索敵センスも一級品。船外活動もこなすし、度胸もある。まあ、ちょいと弱点があるがな…」
イライジャ「その弱点ってのが問題だろう…! あいつは…その…」
〔扉の開閉音〕
???(カイト)「はっきり言えばいいだろう。臆病者だッと」
劾「来たか、カイト」
カイト「ああ…。俺としてもお前達とのミッションは性に合うんでな」
イライジャ「………」
カイト「悪いな、イライジャ。お前はご不満のようだが今回も俺は戦闘はパスさせてもらう」
イライジャ「どうしてだよ? お前ほどの腕があればよほどの奴には負ける事はないぜ…!」
カイト「フ…そうかもな」
イライジャ「だったら、どうして戦わないんだよ? その理由を聞かせろよ!」
劾「やめろ、イライジャ。俺はカイトの双樹技術を買っただけだ。戦闘は俺達でやればいい」
イライジャ「わかったよ…」
カイト「そういうことだ。…出発前に俺が今回使う機体、見せてもらう」
〔扉の開閉音〕
イライジャ「相変わらず気取ったしゃべり方だぜ…」
リード「だが、腕はいい。あの歳であれだけやれるって事はそうとう修羅場をくぐってるぜ、ありゃ」
ロレッタ「でも、不思議よね…。ずっと一匹狼でやってきたって言うけど噂の一つも聞いた事ないし…」
リード「あの『カイト』ってのも偽名っぽいな」
イライジャ「リード…ご自慢の情報網であいつの事、調べてみたらどうだ?」
リード「俺の情報収集力は飯と酒のタネだ。男相手のノゾキ趣味に使う気はねえな」
劾「カイト…『トビ』か…」
ロレッタ「トビって鳥の?」
イライジャ「本当に変な奴だぜ。通り名を使うのなら、もっと強そうな名前にすればいいのによ…」
劾「タカがトンビを生んだ…か…」

地球圏エリア
サーペントテール艦/格納庫
風花「…これが今回のミッションであなたが使うメビウスです」「索敵機能を強化し、機体は極限まで軽量化してあります」
カイト「整備は行き届いているようだな。レンタルにしては気が利いてる」
風花「その…カイトは嫌でしょうが一応、武装も用意しておきました」
カイト「ありがとうな。風花の気持ちだけもらっておくよ」
風花「そういう言い方、やめてください…!」
カイト「風花…?」
風花「カイト…凱やお母さん達と話す時とあたしと話す時の態度が違い過ぎます。子供扱いしないでください…!」
カイト「………」「フ…すまなかったな。そういうわけじゃないんだ…」「…俺には妹がいるんだ…。風花を見てると、そいつを思い出しちまってな…」
風花「カイト…家族がいるんですか?」
カイト「まあな…。そういうわけなんで勘弁してくれ。これからは気をつける」
風花「そういう事情でしたら…。ところで、妹さんはお幾つですか?」
カイト「今年で11歳のはずだ」
風花「いいでしょう。あたしより年上みたいですしね」
カイト「ふ…」
風花「何がおかしいんです…!?」
カイト「風花…お詫びついでに一つだけ教えてやる」「トレイラー心得、弱点を無理に隠すな。それじゃ弱点を教えるだけだ…」
風花「どういう事です?」
カイト「ガキだって言われて腹を立ててる内は子供だってことさ…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「宇宙に一人だけの」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〔第3軍ユニット出現〕

カイト「メッセージの受け取りに指定されたポイントはここか…」
劾「どうやら配達人はまだのようだな…」
イライジャ「しかし、ただの伝言なら通信でも事足りるだろうに…」
カイト「傍受を恐れている証拠だろう。それだけ重要な要件なのさ」
イライジャ「そんな事は言われなくてもわかっている…!」
カイト「…イライジャ、お前、傭兵を始めてからどれくらいになる?」
イライジャ「あの『血のバレンタイン』の少し後からだから、ちょうど半年だ」
カイト「そうか…」
イライジャ「俺の腕をバカにしたいのならすればいいさ」「どうせ俺は顔しか取り得のないコーディネイターだからな」
劾「………」
イライジャ「遺伝子の改造を受けておきながらもモビルスーツの操縦技術んもナチュラルと大差はない…」「お前から見れば、俺の方が駆け出しの役立たずだろうよ」
カイト「フ…そんな事はないさ…」
イライジャ「え…」
カイト「お前は自分の弱さを認め、その上でできる事を精一杯やっている」「お前は充分にプロフェッショナルだよ。腕はともかくな」
イライジャ「珍しいな、カイト…。これまでも何度かいっしょに仕事したけど…」「お前がそんな事を言うなんて…」
カイト「フ…今日はちょっとだけそんな気分になったのさ…」「ガキだった頃の自分を少しだけ思い出しちまったんでな」
劾「カイト…。お前に一つだけ聞きたい事がある…」
〔レーダー反応〕
カイト「話なら後だ。この宙域に接近して来る機体がある…この反応はモビルスーツだ」
イライジャ「メッセージの配達人じゃないのか?」
劾「いや…配達人は戦艦で来ると聞いている。連合軍、あるいはザフトか…」
イライジャ「待ってくれよ! ここは中立コロニーのヘリオポリスの近くだぜ!」「連合とザフトのどちらがいてもおかしいじゃないか!」
カイト「クイズの答えはすぐにわかる。来るぞ…!」
〔敵ユニット出現〕
カイト「ザフトか…!」
イライジャ「あのオレンジ色のジン…『黄昏の魔弾』ミゲル・アイマン!」
カイト「そう言えば、イライジャは昔はザフトに所属していたんだったな」
イライジャ「ああ…訓練学校時代にあのミゲル・アイマンの噂は聞いた事がある」「かなりの凄腕で、付いた通り名が『黄昏の魔弾』だ」
カイト「通り名か…」
ザフト兵「どうする、ミゲル? 連中は連合軍とは違うようだぞ」
ミゲル「先行して偵察に出たら妙なものに出くわしちまった…」「ジンの改造機が2機とメビウス…トレイラーか傭兵のようだな」
ザフト兵「だが、我らの姿を見られた以上、帰すわけにはいかない…!」
ミゲル「その通りだ。ヴェサリウスももうすぐ到着する。その前に奴らを叩くぞ…!」
〔敵全機、前進〕
劾「向かってくるか…!」
イライジャ「劾! やっぱりワナだったんじゃないのか!」
劾「いや…どうやら連中にとってもこちらはイレギュラーらしい」
イライジャ「じゃあ、事情を話してここは見逃してもらおう」
カイト「無駄だな。向こうは完全に戦闘態勢に入っている」「フン…中立コロニーの近くで見つかった事がよほど問題らしいな」
〔カイト、前進〕
イライジャ「どこへ行く気だ、カイト!?」
カイト「契約通りだ。俺は戦闘に参加するつもりはない」
ザフト兵「あのメビウス…こちらに向かってくるぞ…!」
ザフト兵「ええい! ザフトを甘く見るなよ!」
〔カイト、前進〕
ザフト兵「速い…!」
イライジャ「あいつ…あれだけの腕がありながらどうして戦わないんだよ…!」
劾「奴には奴の事情があるんだ」
ミゲル「メビウスは放っておけ! 先にジンを叩くぞ!」
劾「来るぞ、イライジャ。覚悟を決めろ」
イライジャ「俺だってサーペントテールのメンバーだ! やってるさ!」
劾「ミッション開始だ…」
カイト「………」
<戦闘開始>

<ミゲル撃破・味方援軍1&敵増援1出現>

ミゲル「くっ…こいつ、できる!」
劾「そちらの戦闘力は奪った。後退しろ」
ミゲル「俺の名はミゲル・アイマン! お前の名も聞いておこう!」
劾「サーペントテールの叢雲劾(ムラクモ・ガイ)だ」
ミゲル「叢雲劾! その名、忘れんぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
劾「行ったか…」
〔カイト、イライジャへ隣接〕
カイト「無事か、イライジャ?」
イライジャン「ああ、何とかな…」
カイト「だが、残念だったな。また敵だ」
イライジャ「何っ!?」
〔敵ユニット出現〕
劾「ラダムか…!」
カイト「おまけにテッカマンまでいるとはな」
ランス「フン…不運だったな、お前達…。私の機嫌の悪い時に遭遇するとは…」「やれ、ラダム獣よ! 奴らを八つ裂きにしてやれ!」
〔ラダム獣(飛行)、劾へ接近〕
イライジャ「カイト…! 相手は見境無しのラダムだぞ! お前も戦え!」
カイト「…くっ…!」
〔カイト、ランスへ接近〕
〔敵ユニット撃破〕

ランス「ほう…」
劾(やるな…。ラダム獣の動きに合わせて無駄のない移動と的確な射撃…)(やはり、カイトは…)
カイト「はあ…はあ…」
イライジャ「やればできるじゃないか、カイト! この調子で…」
カイト「うるさいっ! 黙れ!!」
イライジャ「お、おい…お前…」
〔レーダー反応〕
劾「気をつけろ、イライジャ。戦艦が来る…!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

カイト「あれは…!」
ミヒロ「お姉ちゃん! モビルスーツはサーペントテールのものみたい!」
アカネ「じゃあ、あれがメッセージの受取人か!」
シホミ「彼らを援護してラダムを撃退するわ! ヴァルストーク、迎撃体勢に!」
ランス「ほう…あの艦は裏切り者ブレードの仲間か…」「だが、あの艦の相手をする前に先に奴を落とす!」
〔ランス、カイトへ接近〕
アカネ「あのテッカマン、メビウスを狙っている!」
イライジャ「よけろ、カイト!」
カイト「………」
ミヒロ「危ない!」
〔ミヒロ、カイトへ隣接〕
〔ランス、カイトへ攻撃〕

[イベント戦闘「ランスvsカイト」]
ミヒロ「きゃあああああっ!!」
カイト「ミヒロ!!」
ミヒロ「え…お、お兄ちゃん…!?」
カイト「くっ…!」
〔第3軍ユニット離脱〕
ミヒロ「お兄ちゃん! お兄ちゃんーっ!!」
シホミ「ミヒロちゃん、今は目の前の敵に集中しなさい!」
ミヒロ「でも…でも!!」
ランス「フン…逃がしたか。ならば、お前にはその罪を償ってもらう」
ミヒロ「………」
劾「そこのトレイラー、下がっていろ。ラダムの相手は俺達がする」
ミヒロ「いえ、私も戦います!」
アカネ「ミヒロ…」
ミヒロ「こいつらが…こいつらが、あの時に来たからお父さんとお兄ちゃんが…!」「許さない! 絶対に許さないんだから!!」

<ランスHP70%以下or味方援軍1出現の次PP・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
ミヒロ「あのメビウス…もしかして!」
劾「ガンバレル装備のゼロか…」「月のグリマルディ戦役で全て撃墜されたと思っていたが生き残りがいたか」
ムウ「聞こえるか、ヴァルストーク」「こちらは連合軍第7艦隊所属のムウ・ラ・フラガ大尉だ!」
シホミ「久しぶりです、フラガ大尉。こちらはヴァルストークのシホミ・アーディガンです」
ムウ「ん? ブレス艦長はどうした?」
シホミ「父は…亡くなりました」
ムウ「…すまない。無神経な事、聞いちまって…」「こちらはパトロール中だったんだがこれよりそちらを援護する」
アカネ「助かったよ! 中尉が来てくれれば一安心だ」
ムウ「恥ずかしながら、今は大尉だ。さっきの詫びってわけじゃないが助太刀させてもらうぜ!」
劾(先ほどのザフトとの戦闘を感知し様子を探りに来たか…)(連合とザフトの動き…。どうやら、あのヘリオポリスが鍵になっている見た)

<劾が戦闘>
劾「ミッション遂行となるなら誰が相手でも排除する…!」

<イライジャが戦闘>
イライジャ「俺は自分自身の力で生きていく…! 傭兵はそのための道なんだ…ここで死ぬわけにはいかない!」

<ミヒロvsランス>
ランス「どうした、小娘? 先ほど、私の攻撃を防いだ気迫はどこにいった?」
ミヒロ「負けない…! ラダムなんかに絶対に負けないんだから!!」

<シホミvsランス>
シホミ「相手はラダムのテッカマンよ! 射撃の軌道予測は通常の120%で計算して!」
ホリス「了解です、社長代行!」
アカネ「見てなよ、Dボゥイ! あんたのカタキ、取ってやるよ!」

<ムウvsランス>
ランス「ちいっ…月でも戦った奴か!」
ムウ「グリマルディ戦役じゃお前達ラダムの介入で散々な負け戦になっちまった…」「俺の僚友や上官も死んだ! あの時の借りを返すぜ、テッカマン!」

<劾vsランス>
ランス「フ…この男、少しはできるようだな」
劾「余裕を見せる相手は怖くない。その油断が隙となるからな」

<イライジャvsランス>
イライジャ「こいつがラダムのテッカマンか! 噂以上に速い!」
ランス「どうした、人間よ? そのように乱れた心でこの私の相手ができるのかな?」

<ランス撃破>
ランス「ちっ…遊びが過ぎたか。帰るぞ…!」
〔敵ユニット離脱〕
シホミ「ありがとうございます、フラガ大尉」
ムウ「いや…パトロールの途中だったんだ、気にしないでくれ」
劾「いい腕をしているな。名を聞かせてくれ」
ムウ「ムウ・ラ・フラガだ」
劾「フラガ…」(この男、まさか…)
ムウ「俺の名前が何か?」
劾「いや…何でもない。協力に感謝する」
ムウ「なあに噂のサーペントテールの叢雲劾の戦闘を間近で見られただけで充分にお釣りがくるさ」「じゃあ、シホミ艦長…それにヴァルストーク、縁があったら、また会おう…!」
〔味方ユニット離脱〕
ホリス「相変わらず気持ちのいい軍人さんですね」
アカネ「あれでマッチョなら言う事なしだね」
ホリス「ふむ…では、私も少し鍛えてみる事にしますよ」
アカネ「か、関係ないじゃない、ホリスには!」
ミヒロ「………」
シホミ「どうしたの、ミヒロちゃん?」
ミヒロ「あのメビウスに乗ってた人…お兄ちゃんだった…」
アカネ「何だって…!?」
ミヒロ「…でも、私の顔を見たらすぐに行っちゃって…それで…」「………」
シホミ「追っても無駄なようね…。今は、っまず依頼を果たしましょう」「サーペントテールの叢雲劾さんですね。お渡しするものがありますからこちらに着艦願います」
劾「了解した。そちらの誘導に従おう」
ミヒロ(お兄ちゃん…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

地球圏エリア
ヴァルストーク/ブリッジ
シホミ「ヴァルストークファミリー代表のシホミ・アーディガンです」
劾「サーペントテールの叢雲劾だ」
シホミ「まずは依頼を遂行します。これが依頼者からお預かりしているメッセージです」
イライジャ「手紙にロウの封印だなんて随分と前時代的だな」
ホリス「シーリングスタンプはオーブ五大氏族のものです。ご確認を」
劾「こちらに知らされている情報通りだ。確かに受け取った」
イライジャ「戦闘中の援護も感謝する」「トレイラーなんて、ただの運び屋だと思っていたが随分とやるもんだな」
劾「さすがは『タカの目』のヴァルストークだ。噂以上にいい艦だ」
シホミ「ありがとうございます。亡き先代もサーペントテールからの言葉と知れば、きっと喜んだでしょう」
劾「話には聞いていたが、ブレスフィールド・アーディガンは亡くなったのか…」
シホミ「ええ…。丁度、半年になります」
劾「そうか…惜しい人物を亡くしたな」
ミヒロ「あ、あの…」
イライジャ「もしかして、君があの可変メカに乗っていた子かい?」
ミヒロ「私、ミヒロっていいます。あのメビウスに乗っていた人は今、どこにいるんです?」
劾「カイトなら後退したが…」
アカネ「カイト…?」
イライジャ「あいつの名前だよ。偽名だろうけどな」
ミヒロ「あの人は私のお兄ちゃんなんです!」
イライジャ「え…あいつが…!?」
ミヒロ「カズマお兄ちゃんは半年前の戦いで行方不明になって…それで…それで…」「でも、間違いないんです! お兄ちゃんは宇宙に一人だけしかいないんだから!」
劾「…あいつの名前はカイトだ。カズマではない」
アカネ「ミヒロが見間違えるはずないよ! あれはカズマだ!」
劾「任務と関係ない話なら失礼させてもらう。俺達には次のミッションが待っている」
アカネ「待ってよ! まだ話は終わってないよ!」
シホミ「やめなさい、アカネ。…失礼しました、劾さん。貴重な時間を申し訳ありませんでした」
劾「では、失礼する」
ミヒロ「あ…あの…」
劾「カイトはサーペントテールのメンバーだ。俺はリーダーとしてメンバーの安全は責任を持つ」
シホミ「ありがとうございます…」

地球圏エリア
サーペントテール艦/格納庫
カイト「………」
風花「あの…カイト…」
ロレッタ「どうしたのよ? 任務か帰還してから黙りこくっちゃって…」
カイト「…すまない…。任務の報告は劾かイライジャから聞いてくれ」「もうすぐ戻るはずだ」
風花「でも…」
カイト「フ…ありがとうよ、風花…。俺を心配してくれてるんだな…」
風花「勘違いしないでください。あたしはただメンバーのメンタル面の管理のためで…」
ロレッタ「いいのよ、風花…。そういう時は素直に心配だって言えば…」
風花「お母さん…」
ロレッタ「私が落ち込んでれば、風花を声をかけてくれるでしょう?」
風花「うん…」
ロレッタ「劾やイライジャやリードやカイトにも同じようにしてあげて」「みんな、この宇宙に一人だけしかいない大切な人…」「私達は仲間であり、家族みたいなものなんだから」
カイト「家族…か…」
〔扉の開閉音〕
劾「今、戻った」
ロレッタ「お帰りなさい、劾、イライジャ。ミッション完了、お疲れ様」
イライジャ「カイト…! お前、よくも俺達を放って一人で逃げ出してくれたな…!」
カイト「…俺は周囲で索敵をやっていた…。自分の任務は果たした…」
イライジャ「へえ…よほど妹と顔を合わせたくなかったようだな」
カイト「!」
イライジャ「あの子…心配してたぜ、お前の事。一言ぐらい連絡入れてやれよ」
カイト「………」
劾「よせ、イライジャ。カイトの過去はミッションには関係はない」
イライジャ「だけど…」
劾「カイト…俺のジンは今日の戦闘でダメージを受けた」「次のミッションにはお前のメビウスを使わせてもらうぞ」
カイト「俺はクビか…」
劾「いや…お前は俺の機体に同乗してもらう。場合によっては戦闘してもらうかも知れない」
カイト「それは…」
劾「これはリーダーとしての命令だ。…もう次のミッションは始まっている。拒否は許されない」
カイト「…わかった。今の俺は宇宙にいる事だけが救いだからな…」
風花「カイト…」
ロレッタ「それで劾…受け取ったメッセージに次の依頼の指示があったんでしょ。何が書かれていたの?」
劾「俺達の目的地はヘリオポリスだ。急ぐぞ」
ロレッタ「ヘリオポリス…? 確かにあそこはオーブ所有のコロニーだけど…」
〔モニターの開く音〕
リード「戻ったか、劾! すぐにブリッジに上がってくれ!」
劾「どうした、リード?」
リード「ヘリオポリスにザフトが仕掛けた! あそこには連合の艦がいたらしい!」
イライジャ「ザフトが中立のコロニーを攻撃したのか…!?」
ロレッタ「でも、連合の戦艦がいたのならその時点でもう中立とは言えないわ!」
劾「どうやら俺達の次のミッション…連合とザフトを巻き込んだものになりそうだな…」
【シナリオエンドデモ終了】


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