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第2部プロローグ

~「血のバレンタイン」と世紀末

連合宇宙歴100年2月14日

後の「血のバレンタイン」と呼ばれる事になった
ユニウスセブンへの核攻撃により、
プラントと地球諸国家は戦争へと突入した。
その経緯により、新・国連加盟国内部でも
この戦争に異を唱える国家は多く、
中立を標榜するオーブ連合首長国は
開戦時より連合軍への不参加と
戦争への不介入を表明していた。

大西洋連邦を主導とする地球連合軍は
戦力でプラント軍ザフトを圧倒し、
戦争は早期決着が着くと思われた。
しかし、プラント側の新兵器により戦局は
市民をも巻き込み、泥沼へと進んでいった。

核分裂反応を阻害する新兵器
「ニュートロンジャマー」。

この装置をザフトによって世界中に
撃ちこまれた地球各国家は
原子力発電施設を無力化され、
深刻なエネルギー不足に陥る事となった。

銃後の恐慌に加え、ニュートロンジャマーによる
レーダー障害と通信の阻害、
コーディネイターの高い戦闘能力により、
戦争は地球連合軍の当初の思惑から外れ、
長期化の様相を示していた。

さらにコーディネイターとナチュラルの戦いの中、
依然としてラダムの脅威は続いていた。
外宇宙から新たな艦隊が到着し、
その戦力は以前を遥かに上回るものになりつつあった。
まら、ラダムに匹敵する戦力を持つとされる
イバリューダー本体の到着も予測されていた。

内外の様々な脅威にさらされる
人類の明日は誰にもわからなかった。

連合宇宙歴100年。

新世紀まであと一年と迫ったこの年、
人々は明日をも知れない不安の中で
日々を過ごしていた。

「血のバレンタイン」から半年。
泥沼の戦いの続く中、
それでもたくましく生きている人々がいた。
彼らを中心として、地球とそれを取り巻く戦いは
静かに新たな局面を迎えようとしていた。


                 ~宇宙開発公団史料室編
           「宇宙開発白書」第二章冒頭より抜粋



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