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No.36
別れのイントゥ・ザ・ブルー

【シナリオデモ1開始】
ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン
カズマ「連合宇宙歴100.10.12、航海日誌…」「俺達はアメリカ大陸西部のベルデ岬諸島でミスリルのトゥアハー・デ・ダナンと合流した」「ナデシコBは補給と修理のためひとまずミスリルのドッグに入る事になった」「その間、ルリ艦長達は火星の後継者やバイオネットの情報を整理するために…」「宗介の上官のカリーニン少佐って人とミーティングをするそうだ」「また、姉さんやプロフェッサーさん達は大破したロウさん達のホームを地元のジャンク屋に売りに行っている」「機動部隊隊員の俺達はテッサ艦長の招きでデ・ダナンに乗り込んだ」「宇宙育ちの人間には潜水艦は見るもの全てが新鮮でロウさんはヨダレを垂らさんばかりになっている」「さらにこの後、テッサ艦長主催のスペシャルイベントが待っているそうだ」「こっちに来れなかった姉さんやルリ艦長達に同情する…と」

ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン
テッサ「…多分、お疲れでしょうけどもう少し我慢してくださいね」
かなめ「まあね…日本を出発して乗っていた飛行機が撃墜されて砂漠を歩き回って戦闘に巻き込まれて…」「それで海についたらいきなり潜水艦に乗り込めって言われれば、そりゃ疲れるよ…」
テッサ「ごめんなさい…。学校のお休みとダナンの行動予定を照らし合わせると…」「こういったスケジュールを組むしかなかったもので…」
かなめ「テッサが謝る事じゃないよ。…それにあたしもあなたに会いたかったしね」
テッサ「本当ですか…?」
かなめ「もう随分、ご無沙汰だったしね。お台場のあの事件も、もう1年も前になるのよね」
テッサ「そう言ってもらえると私も嬉しいです」
かなめ(そう言えば、あの時、テッサはソースケの事が好きだって宣言したんだっけ…)(あれから何か進展したのかな…)
テッサ「どうかしましたか、カナメさん?」
かなめ「い、いや…何でもない! …それより、わざわざ二人っきりにしったのって何か話があるからなんでしょ?」
テッサ「はい…。私達の事をお話しようと思って…」
かなめ「ミスリルの事?」
テッサ「いいえ…あなたと私の話です。それからあと何人か…。生あっくな人数はわかりませんけど…」
かなめ「どういう事…?」
テッサ「ウィスパード…」
かなめ「………」
テッサ「この言葉はもう聞いていますね?」
かなめ「うん…何度か…」
テッサ「私もその一人です。あなたと同じウィスパード…」「知っているはずのない事を知っていて場合によってはそれを引き出す事のできる人間です」「全世界で多分数人…潜在的には数十人…それくらいしか存在しないでしょう」
かなめ「………」
テッサ「よくウィスパードはブラックテクノロジーの宝庫だと言われます」「条件がそろえば現代の水準をはるかに超えた科学理論や技術を提供する事ができるからです」
かなめ「あたしも?」
テッサ「ええ。ただ普通の子がウィスパードとして生まれた場合、自分の力にはまったく気づかないまま育つでしょうね」「でも、成長するにつれて精神が成熟し、知識や語いが増えてくると…」「次第に聞こえてくるんです、『ささやき声』が」
かなめ「………」
テッサ「これが始まるとウィスパードの知性は急激に高まっていきます」「それまで理解できなかった問題を軽々とこなし、独創的なアイデアを生み出し…」「どんどん天才に近づいていくんです」
かなめ「あ、あたしが…?」
テッサ「学校のテストなどで急に不得手だった科目が得意になってはいませんか?」
かなめ「うん…理数系の科目でそういう事があった…」
テッサ「そうした基礎的な知識と同時にもっと高度な…」「絶対に知りうるはずのない事をウィスパードは時として知ります。『ささやき』を通じて」
かなめ「いきなり?」
テッサ「ハイジャック事件での爆発物の解除、東京でのゾンダーのバリア組成の解析」「そして、お台場でのベヘモスのラムダ・ドライバの分析…」「それらは全てウィスパードの覚醒の証拠です」
かなめ「………」
テッサ「事実、このトゥアハー・デ・ダナンを設計したのは、当時15歳にも満たない私でした」
かなめ「そうだったんだ…」
テッサ「私がこうしてウィスパードの何たるかを話しているのはあなたの安全を考えての事です」「カナメさん…この力を使用する事が危険である事を理解してください」
かなめ「危険って…?」
テッサ「『ささやき』の力を無理に使えば私達の精神は崩壊する可能性もあります」「事実、そうやって再起不能になった人間もいます」
かなめ「え…」
テッサ「それだけではありません。あなたや私のような人間を是が非でも欲しがっている人々がいます」
かなめ「あのガウルンとかいう人やバイオネットの事ね…」
テッサ「彼は今、ダナンに拘留しています。カリーニンさんが戻り次第、尋問にかけ、その背後の組織を洗います」
かなめ「その後はあの人、どうなるの…?」
テッサ「…それはあなたは知らなくてもいい事です…」
かなめ「………」
テッサ「あのベヘモスをタクマ達に提供したのも同じ組織でしょう」「しかも、彼らにはラムダ・ドライバ搭載型ASを建造する力がある…」「つまり、向こうは既に一人かそれ以上のウィスパードを手に入れているという事です」
かなめ「…わかった。でも、気をつけるって言ってもあたしにできる事なんて…」
テッサ「あなたのやるべき事はたった一つ…相良さんを信じる事です」
かなめ「ソースケを…?」
テッサ「ええ…ヴェルター解散後も彼を日本に残したのはあなたを守らせるためです」「…正直、私はうらやましく思ってます」
かなめ「やっぱり、テッサ…まだ、ソースケの事…」
テッサ「でも…! 私は白旗を上げたわけじゃありませんから」「この間だって誰もいない砂浜で…」
かなめ「誰もいない砂浜…!?」
テッサ「…ここからは秘密です」
かなめ「あ、あんたねえ…」
テッサ「これでおあいこですよ、カナメさん。私、相良さんの事が好きです」「でも、あなたは自分でそれを認めてないもの。だからまだまだポイント差はありません」
かなめ「あのねぇ…! だから、あたしはそーいう…」「…ま、いいか。…ははは」
テッサ「ええ。…ふふふ」「さあ、私の話はこれで終わりです。時間ですしね」
かなめ「時間?」
テッサ「ノイ・ヴェルターの皆さんもお待たせしてますからね。行きましょうか」「カナメさんはあまりこういうの好きじゃないかも知れませんけど…」

ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン/格納庫
マデューカス「アテンション!!」
かなめ「え…?」
ロウ「何だ? 軍人さんがみんなで並んで気をつけしてよ…」
ユミ「…もしかして、あたし達を出迎えてくれてるのかな…」
マデューカス「地球圏の治安と平和を維持するために戦う同志、ノイ・ヴェルター一行と…」「数々の危機に際し、その並々ならぬ勇敢さと行動力、また厚情を示されたチドリ・カナメ嬢に最大の謝意をもって…」「敬礼っ!!」
かなめ「あ…あはは…」
カズマ「すげえな…。ビシッと決めてくれるぜ!」
デュオ「ミスリルは基本的に軍隊だからな。こういう所はきちんとしてるぜ」
サブロウタ「例外もいるみたいだけどな、あそこの金髪君とか」
リョーコ「クルツか…。あの野郎も変わらねえな」
かなめ「でも、びっくりしちゃった…」
テッサ「ちょっと大げさかも知れませんけどカナメさんが来ると聞いたら…」「みんながどうしても敬意を表したいと言いまして」
かなめ「えと…こ、光栄です。でも、あたし…そんな立派な事、してません」
マオ「照れちゃってまあ…かわいいもんだね」
クルツ「ほんと、食べちゃいたいぜ!」
マッカラン「ウェーバー軍曹! ゲストに下品な迫り方をすると厳罰に処すぞ!」
テッサ「…いつもはこんな調子なんですけどみんな、あなたに感謝してるんです。わかってあげてくださいね」
かなめ「で…でも、本当にあたし…何もしてないのよ? ここにいる人達を助けてわけじゃないし」
マデューカス「そうではありません、ミス・チドリ。どのような結果をもたらしたか…それは大きな問題ではありません」「かかる事態に直面した時、何ができたか、その行為がいかに困難であったか…」「我々はそれをよく知っています」
かなめ「はあ…」
マデューカス「ですから我々はあなたとノイ・ヴェルターの方々に最大限の敬意を払うのです」
アキ「ありがとうございます。今日という日の出来事を私達も誇りにさせていただきます」
クルツ「では、固い話はここまでで!」
テッサ「ここからはパーティになります。皆さん、楽しんでいってくださいね」
アカネ「まさか、あたし達の歓迎のためにそこまでやってくれるの?」
テッサ「それもありますが、実は今日という日は前から予定されていたんです」
命「え…じゃあ、最初からパーティを準備していたんですか?」
テッサ「ええ…このダナンの航海距離が今日で通算50万キロに達したのでそのお祝いなんです」
樹里「50万キロって地球何周分!?」
クルツ「ハッピー ハーフミリオン! さあパーティーだぜ、野郎共!」
〔歓声〕
カズマ「よっしゃ! とにかくめでたい日だ! 俺達も祝おうぜ!」
ミヒロ「もう、お兄ちゃん…ただ大騒ぎが好きなだけなんだから」
マオ「いいんだよ、お祝い事だから。ミヒロも力一杯楽しんでってね」
ミヒロ「はい! ありがとう、マオさん!」
テッサ「まずは乾杯です。皆さん、グラスをとってください!」
かなめ(あれ…ソースケは…?)
テッサ「では、皆さん。ダナンの航海距離50万キロとこの場の全員の前途を祝して…」「乾杯!」
マオ「乾杯~!」
ロウ「乾杯ーっ!!」

ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン/格納庫
マオ「…で、どうなのよ、カズマ? ちょっとは腕は上がったの?」
カズマ「半年前の俺と同じだと思っちゃケガするぜ、マオさん!」「何なら今度はテッサ艦長じゃなく俺と裸マラソン賭けて勝負する会?」
ダービット「やめとけ、カズマ。お前のオールヌードなんて誰もみたくないぜ」
カズマ「ちょっと待った! 俺が負けると思ってるのかよ!?」
ホリス「では、こういうのはどうでしょう? ミヒロさんの代わりにシホミさんがあなたのサブパイロットになって…」
アカネ「馬鹿ホリス! お前、お姉ちゃんのヌードをみんなに見せる気!?」
カズマ「お、俺が勝つって可能性、誰も考えてないのね…」
マオ「あははははは! 自信がついたんなら挑戦してきな」「裸マラソンでも裸踊りでも裸トライアスロンでも裸ダイビングでも何でも賭けてやるよ」
サブロウタ「よっしゃ…!」
ダービット「じゃあ、まず俺がトップバッターということで…」
カズマ「ちょっと待った! 挑戦権があるのは俺だっての!」
ミヒロ「男の人って…どうしてこうなの…」
ホリス「それが宿命というものです。一つ大人の階段を上りましたね、ミヒロさん」
ミヒロ「…私…子供のままでいい…」
ロウ「しかし、すごいぜ。この潜水艦ってのはよ!」
テッサ「構造としては宇宙船と共通している部分が多いですが…」「やはり、深海という特殊な環境に合わせて独特の装備が施されています」
ユミ「すごいのは、それを設計したテッサ艦長ですよ! 天才美少女艦長なんてステキ過ぎ!」
テッサ「ふふふ…ありがとうございます」
ロウ「宇宙育ちの俺としては海にも驚いたが、この艦はまるで宝箱みたいなもんだぜ」
テッサ「宝箱ですか…。でも、この艦…トイ・ボックスって一部で呼ばれてるんです」
樹里「おもちゃ箱?」
テッサ「ミスリルはこの度の地球とプラントとの戦争のどちらにも加担していません」「別の言い方をすれば、両者にとって友軍でない…つまり、敵として扱われています」
カトル「ミスリルは特殊な傭兵集団ですからね。自軍の戦力に取り込めないならそう考えるのも無理ないでしょう」
テッサ「ただ、だからと言って我々から彼らに攻撃を仕掛ける事はありません」「ですので、彼らと遭遇しそうになった場合、所属を悟られないように速やかに離脱するようにしています」
デュオ「所属不明の超高性能幽霊潜水艦…」「それにつけられたあだ名がそのトイ・ボックスってわけか」
テッサ「ええ…ですが、プライドを傷つけられてしまうらしく、様々な軍からダナンは狙われているんです」
ロウ「由来はともかく、俺にとってもこいつは最高のおもちゃ箱だぜ!」
本田「本当にお前、メカが好きなんだな」
レビン「センスもいいしね。あんた、ジャンク屋辞めてメカニックに転職しない?」
ロウ「それも悪くねえな…。けど、今はノイ・ヴェルターを楽しませてもらってるぜ」「なあ、艦長さんよ…格納庫だけじゃなく、もっと他の所も見せてくれよ…!」
テッサ「お時間がありましたら艦内の一部をご案内します。楽しんでいってくださいね」
クルツ「…さて、お集まりの皆さん! そろそろ本日のメインイベント、ビンゴ大会の始まりです!」「こちらには目もくらむような豪華賞品を多数用意しました!」
ナターシャ「どこが豪華賞品よ…! 壊れたレーダーマストや、サイン入り空薬莢じゃないの!」
クルツ「おっと不満があるようですね。では、どうでしょう…ここは皆さんから商品を提供してもらうというのは」
ガイ「そういう話なら俺も男だ! 秘蔵のゲキ・ガンガーグッズを出してやるぜ!」
樹里「じゃあ、私もダブってるジョージ・グレングッズを出そうかな」
ユミ「ロウさん、8君を出したら?」
ロウ「おいおい! 8は俺の大事な相棒だぜ!」
ユミ「じゃあ…」
ミヒロ「駄目! キャレットはあたし達の大事な家族だもん!」
ルネ「じゃあ、あたしが手持ちの銃でも出そうか?」
ユミ「うわ! ルネのコートの下って武器が一杯!」
マオ「あんた…ソースケみたいな子だね…」
クルツ「艦長…こうして皆さんがご協力して下さるとおっしゃってる以上、艦長にもお願いしてよろしいでしょうか?」
テッサ「え、ええ…私にできる事なら」
クルツ「よっしゃ! 皆様、ついに来ました! 栄えある一等賞の商品はテッサ艦長から提供されました!」「その賞品とは…テレサ・テスタロッサ艦長の熱~いキッスです!!」
カズマ「な、何いいいいいいいいっ!!」
サブロウタ「マジかよ、そいつは!?」
ゴリアテ「うおおお! 想像しただけでクラクラしてきた…!」
テッサ「ウ、ウェーバーさん! 私、そんなの聞いてません!」
クルツ「え~? でも、さっき私にできる事ならって言ってたじゃん」
Dボゥイ「確かにそう言っていた…」
凱「ああ、俺も聞いた」
アキ「Dボゥイ…!」
命「凱も!」
テッサ「そ、それは…確かにそう言いましたけど…」
クルツ「嫌だったら、別のものにするけど。例えば愛用の下着を…」
テッサ「もっと嫌です!」
クルツ「じゃあキスね! 決まり! 野郎共! 始めるぜ!!」
ダービット「…来い…!」
ハヤト(ユミちゃん、ごめん…でも、僕も欲しいんだ…!)
カズマ「うおおおおっ! 俺のハートはもう最初っからリーチだぜ!!」
ミヒロ「お兄ちゃん…キライ…」
ルネ「やれやれだね…。男って生き物は…」
闇竜「みんな、戦闘中より真剣みたい…」
光竜「ふうん…じゃあ、私もカトル兄ちゃんにキスしてあげようかな」
カトル「き、気持ちだけもらっておくよ、光竜」
クルツ「それじゃ行くぜ!! 最初の数字は…」

ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン/営倉
トロワ「宗介…パーティーに行かなくていいのか?」
宗介「…艦内にこの男がいてはそういう気分にはなれん」
ガウルン「それでお前は俺の見張りについたか。ご苦労なこったな、カシム」
宗介「黙れ…。尋問に答える以外でお前に口を利く権利はない」
ガウルン「そう言うなよ、カシム…。せっかくだから昔話をしようぜ、ザイードの事とかよ…」
宗介「貴様…!」
トロワ「やめろ、宗介。この男は貴重な情報源だ」
ガウルン「へ…そっちの前髪の兄さんにもハイジャックの時には世話になったな」「お前っていう内通者のおかげであのガルシアとかいうオヤジは前線送りになったそうだぜ」
トロワ「………」
ガウルン「聞く耳持たずかよ。つまらねえな…俺もパーティーに出たかったぜ」
〔扉の開閉音〕
マッカラン「ご苦労、相良軍曹。見張り役を代わろう」
宗介「いえ、大尉殿。交代でしたら自分ではなくトロワ・バートンを」
トロワ「俺の事は気にするな。それにお前はここにいても神経を消耗させるだけだ」
宗介「しかし…」
マッカラン「軍曹、これは命令だ…。ロングヘアの彼女がお前の事を探してたぞ」
宗介「千鳥が…?」
ガウルン「お熱い事だ。艦内の温度調整が壊れちまったかと思ったぜ」
宗介「…わかりました、大尉殿。現時刻をもって任務を交代します」
マッカラン「うむ…彼女によろしくな」
宗介「…失礼します」
〔扉の開閉音〕
マッカラン「さって、バートン君…君には貧乏くじになってしまったが次の交代まで頼むぞ」
トロワ「その前に大尉…ほほにルージュがついている。その色はテスタロッサ艦長のものだな」
マッカラン「やれやれ…人生最大の幸運を落とすのは忍びないな…」
ガウルン「残念だな、大尉殿…。あんたの人生にはもう幸運は来ないよ…」「ほれ…」
マッカラン「何…?」
トロワ「!」
〔画面、暗転〕
〔銃声〕


ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン/通路
かなめ「ソースケ!」
宗介「千鳥か…。パーティーはどうした?」
かなめ「え…その…トイレに行こうと思ったら迷っちゃったみたいで…うはは…」
宗介「………」
かなめ「その…大変だったみたいね…。砂漠での戦闘…」
宗介「………」
かなめ「でも、よかったね…。マオさんもかすり傷で済んで…」
宗介「気安く言うな」
かなめ「気安くって…そんなつもりじゃ…」
宗介「一歩間違えば彼女は死んでいた…。俺とあのASのせいで…」
かなめ「え…」
宗介「あの装置…ラムダ・ドライバを使いこなせなかった…」「あんなあいまいでデタラメな代物は兵器ではない。ただのまじないだ…!」
かなめ「ねえ、少し休んだら? 疲れてるんだよ、きっと…」
宗介「俺は疲れてなどいない」
かなめ「でも…ちょっとソースケらしくないと思う…」
宗介「…君に俺の何がわかる?」
かなめ「え…」
宗介「軽々しく『らしい』などと言わないでくれ。俺が押し付けられたものが君にはわかるか?」「…俺はただの傭兵だ。甲児や凱のようなヒーローではない」「普通の任務を普通の装備でこなしていればよかった」「だが、あのハイジャック事件からケチが付きっぱなしだ」「ガウルン…あのAS…君の護衛…どれもこれも俺向きじゃない。厄介事ばかりだ」
かなめ「そ…!」
宗介「………」
かなめ「あ…あたしだって…」「あたしだって別にあんたに頼んだわけじゃないわよ…」「そんな勝手に迷惑顔して…。だったら、や、やめればいいじゃない…」
宗介「そうはいかん。俺にしかできない任務だ」
かなめ「何よ、それ…。任務って…そんなの…」
宗介「疲れているのは君の方だな」
かなめ「疲れてない。…あたし、これでも心配してたんだよ? なのに…」
宗介「わかった。わかったから、さっさと会場へ戻れ」
かなめ「…!」
宗介「………」「…………」
クルツ「ソースケ…!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

宗介「ぐっ…!」
クルツ「悪いけどな、聞いてたぜ。んでもって、てめえのヒーロー気取りに我慢できなくなちまったぜ…!」
宗介「ヒーロー気取りだと? 俺は…」
クルツ「黙れ。ちっと大活躍できなかったからってガキみてえにふて腐れて、女に八つ当たりしやがって…」「てめえみてえな野郎が将来、近所迷惑な暴力亭主になるんだよ。わかってんのか、コラ!?」
宗介「俺は八つ当たりなどしていない…!」
クルツ「してたじゃねえか、バーロー! あんないい子を泣かせるか、普通!?」「てめえはクソ野郎だ! 死んで反省しろっ!!」
宗介「俺が…彼女を…」
クルツ「…前の戦いの時、気にしてんのは、まあ、わかるけどよ…」「戦場じゃよくある話だ。お前だって、そこらは割り切ってるだろう?」
宗介「………」
クルツ「アーバレストの事もそうだ。一人で戦争してるつもりかよ? 気取ってんじゃねえぞ…!」「俺が言いたいのはそれだけだ!」
宗介「………」「千鳥…」

ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン/通路
テッサ「カナメさん…!」
かなめ「テッサ…。どうしてここに…?」
テッサ「その…パーティーの会場に相良さんがいなくて、それにカナメさんもいなくなったんで…」
かなめ「…ソースケなら向こうの通路にいるよ…」
テッサ「カナメさん…相良さんと何かあったんですか?」
かなめ「………」
???(ガウルン)「いけねえな、カシム…。カワイコちゃんを泣かせるとはよ…」
テッサ「あなたは…!?」
ガウルン「もう一人のカワイコちゃんもいるとはな…。どうやらツキは俺の方に向いてるみたいだぜ…」
かなめ「あ…ああ…」
ガウルン「さあ、パーティーの第二部の始まりだ…」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「別れのイントゥ・ザ・ブルー」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
〔振動音〕
〔画面、振動〕

ロウ「っと! 何だよ、この揺れは!?」
マデューカス「緊急浮上だと! なぜ、こんな指示が!?」
ガウルン「喜んでもらえたかい? パーティーのいい余興になったろ?」
マオ「ガウルン…!」
クルツ「回線を使ってるって事は発令所にいるのか!」
デュオ「どうなってやがる!? あいつ、逃げ出したのかよ!」
マデューカス「バカな…! 見張りはどうしたのだ!?」
ガウルン「あのヒゲのオッサンと前髪の兄さんは旅に出たよ。もう二度と戻れねえ程、遠くにな」
マオ「マッカラン大尉…!」
カトル「そんな…トロワが…」
マデューカス「各員、発令所に向かえ! 奴はそこにいる!」
ガウルン「無駄だよ。既にここのブロックは完全に閉鎖したからな」
マオ「駄目です、中佐! 発令所への全てのルートはブロックされています!」
ガウルン「この艦を沈める気で来なけりゃここはたどり着けねえよ」「テロ対策なんざクソ真面目にやるから、こういう時に困っちまうのさ」
マデューカス「く…!」
ガウルン「それより、いいのかい? パーティーに遅れたゲストのご到着だぜ」
マデューカス「何っ!?」
ガウルン「それじゃ、格納庫のお前らにも実況を中継してやるよ」
〔敵ユニット出現〕
モラシム「見つけたぞ、トイ・ボックス! ザフトの威信に懸けて今日こそ貴様を沈めてやる!」
イザーク「ちっ…『足付き』はインド洋に抜けたというのに…!」
ディアッカ「まあ、仕方ねえな。砂漠で負けた俺達を拾ってくれたモラシム隊には義理もある」
イザーク「気に食わないのはアスランだ…! ニコルを迎えによこし、自分だけ先に『足付き』の偵察に出るとは!」
ニコル「それはクルーゼ隊長の指示です。そして、僕達の今の任務はモラシム隊へ協力する事です」
ディアッカ「はいはい…。んじゃ、幽霊潜水艦を撃沈して、とっととアスランを追うか…!」
テッサ「あなた…わざと艦を浮上させてザフトを呼び寄せたのですね!?」
ガウルン「ああ、そうさ。パーティーにはサプライズのゲストが付き物だろ?」
テッサ「何のために、こんな事をするのです!? これではあなた自身も危険にさらされるのですよ!」
ガウルン「ミスリルのお宝と心中か。それも悪くねえな」
かなめ「こ、この人…何考えてるの…!?」
ダーナ「ガウルン艦長、次のご指示を」
ガウルン「艦長か…。フフ…悪くない響きだ」
テッサ「…どうして…どうして、あなたがダナンの指揮権を奪う事ができたのです!?」「そんな事はダーナのシステムに震ん有しなければできないはずです!」
ガウルン「どこの世界にもいるんだよ。金でなびく奴ってのがな」
テッサ「まさか…」
ガウルン「そのまさかさ。ミスリルの中にこの艦のシステムデータを俺達に売った奴がいるのさ」「そして、システムさえわかればそれを攻略するのは楽勝なのさ、うちの天才君にとってはよ」
テッサ「…彼なのね…? 彼を…知っているの?」
ガウルン「ククク…そういう事。よろしく、だとさ」「だがね…ここまでスムーズにいくと多分、あんたは彼と会う事になるよ」
テッサ「…これでわかったわ」「なぜ、マリーメイア軍やA21達がミスリルに匹敵するテクノロジーを持っていたのかが…」
かなめ(彼…? テッサの知り合いなの…)
ガウルン「さあ、俺達はここで高みの見物だ。ノイ・ヴェルターVSザフト…どっちが勝つかな?」
〈出撃準備〉
マデューカス「聞こえるか、各機! まずはザフトからダナンを守る事を優先するんだ!」
マオ「ウルズ2、了解!」
カズマ「副長さんよ! 奪われたダナンのコントロールはどうするんだよ!?」
マデューカス「何名かの隊員は発令所のブロックの内側にいる可能性もある…。それに賭けるしかない…!」
ガウルン「ほう…ノイ・ヴェルターの連中はこっちを無視する腹か…。気にいらねえな…」「おい、見物はやめだ。こっちも戦闘に参加するぞ」
テッサ「そんな…!」
ガウルン「攻撃目標は全てだ。ザフトもノイ・ヴェルターも関係ねえ。全力でいけよ」
ダーナ「アイ・サー」
〔ダーナ、味方から第3軍へ〕
<戦闘開始>

<ダーナと戦闘or1EP>

テッサ(ダーナがあの男に掌握されている以上、通常の手続きでは指揮権を取り戻す事はできない…)(だとしたら、『レディチャペル』であれをやるしかない…)(でも、それには…)
ガウルン「ククク…いいぞ。カシムの野郎が出撃していない事が心残りだがな」
テッサ(カナメさん…)
かなめ(え…テッサ…? しゃべってないのにテッサの声が聞こえる…!?)
テッサ(これが『共振』…。意識を集中して…。私を感じて…)
かなめ(う…うん…)
テッサ(今からあなたにお願いがあります…)
かなめ(え…)

<2PP>
かなめ「そ、そんな…! あたしには無理よ!」
ガウルン「何を言ってやがる、お嬢ちゃん…?」
かなめ「い、いや…その…」
ガウルン「お前…何か持ってるな? 見せてみなよ」
かなめ「え…」
ガウルン「見せなって言ってるんだがね。聞こえねえのか」
テッサ「カナメさん、逃げてっ!」
〔銃声〕
ガウルン「ちっ! 護身用の豆鉄砲か! 甘いな、お嬢ちゃん!」
〔殴打音〕
かなめ「テッサ!」
テッサ「は、早く! カナメさん!」
かなめ「う、うん!」
ガウルン「ちっ! おい、AI! ここは任せたぞ! 俺は小娘を追う!!」
ダーナ「アイ・サー」

<4PP>
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ヨーロッパエリア
トゥアハー・デ・ダナン/通路
かなめ(テッサの部屋で『鍵』は見付けた。後は『レディ・チャペル』って所に行けば…)
ガウルン「追いついたぜ、お嬢ちゃん。どこに行く気か知らねえが、これで終わりだ」
かなめ「!」
ガウルン「震えちゃってかわいいもんだ。さあ、こっちに来な…」「来ないと、あのお下げのお嬢さんみたいに痛い目にあわせるぜ」
かなめ「あ…あたしは…! あたしだって…!」
宗介「逃げろ、千鳥!!」
〔銃声〕
かなめ「ソースケ!」
ガウルン「ちっ…カシムか! ブロックのこちら側にいたとはツイてやがるぜ!」
宗介「千鳥、こっちだ!」
かなめ「う、うん!」
宗介「千鳥、ケガはないか? 痛い所は?」
かなめ「………」
宗介「千鳥…?」
かなめ「あたしは…」「あたしはお荷物なんかじゃない」
宗介「………」
かなめ「あなたのお荷物なんかじゃない…。一人でも平気…」「今だって…今だって…ちっとも怖くなんか…なかったもん…。ちっとも…」
宗介「千鳥…俺は君に言いたい事がある…」
かなめ「ソースケ…」
ガウルン「悪いな…ラブシーンはそこまでだ」
宗介「ガウルン!」
〔銃声〕
かなめ「ソースケ!」
宗介「行け、千鳥! ここは俺が食い止める!」
かなめ「わかった! あたし…やってみせるから…!」「だから、ちゃんと帰ってきたらさっきの続き…聞かせてよね!」
宗介「了解だ。健闘を祈るぞ、千鳥」

ヨーロッパエリア
レディ・チャペル
かなめ「ここがレディ・チャペル…。着いたよ、テッサ…」「………」「これはTAROS…。アーバレストのコックピットにもあるオムニスフィア転移反応…」「ここにあるのはアーバレストのものより旧式みたいね…」「接続されているのはラムダ・ドライバじゃなくてこの艦の制御系だわ」「………」「何となく、わかった…。ああ、なるほどね…」「わかったわ、テッサ…。やってみる…」
〔機体の起動音〕
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕

<モラシム(ボズゴロフ級搭乗)撃破・味方援軍1&敵増援1&第3軍増援1出現>
モラシム「総員、退艦しろ! こうなれば本艦をトイ・ボックスにぶつけてやる!!」
〔敵ユニット出現〕
〔ボズゴロフ級のパイロット、モラシム→無人へ変更〕
〔ボズゴロフ級、ダーナへ隣接〕

モラシム「足を止めていたのが命取りだったな! この距離ではかわせまい! 終わりだ、トイ・ボックス!」
???(かなめ)「Don’t worry,everythins is sonna happy」
マデューカス「何だ、この表示は!?」
テッサ「ダーナ! 緊急回避!」
ダーナ「アイ・マム」
〔トゥアハー・デ・ダナンのパイロット、ダーナ→テッサへ変更〕
〔テッサ、第3軍から味方へ〕
〔テッサ、前進〕
〔敵ユニット撃破〕

モラシム「馬鹿な! かわしただと!? あの艦…幽霊ではなくバケモノか!」「そして、あの指揮力…あの艦長、心臓にヒゲでも生えてるのか!」
宗介「何が起こった…!?」
ガウルン「どうなってやがる!? 艦のコントロールを取り戻したって言うのか!」「どんな魔法を使いやがった!?」
テッサ「わかりませんか? なら、あなたは『彼』から、それほど信頼されていたわけではないという事ですね」
宗介「大佐殿…!」
テッサ「もうこの艦は私のものです。あなたの好きにはさせません…」「マデューカスさん、皆さん…もう安心してください」
マデューカス「しかし、艦長…先ほどの操艦は誰が…?」
テッサ「彼女です…。また、私達は彼女に助けられました」
宗介「千鳥か…! でも、どうやって…!?」
テッサ「今、彼女はダナンと一つになっています」
[イベントデモ「『エンジェル』」]
テッサ「動力炉は彼女の新造。バラスト・タンクは彼女の肺。無数のパイプは彼女の血管」「二対の操舵は彼女の翼。何もかも思い通り…全ては今、彼女のものなのです」
ガウルン「ちっ…そうやって指揮権を取り戻したのか!」
テッサ「相良さん! その男を拘束して下さい! 場合によっては射殺を許可します!」
ガウルン「そうはいかねえな! パーティーはまだ終わりじゃねえ!!」

〔テッサに爆発〕
宗介「くっ…! 逃がすか!!」
モラシム「何が起きているかわからんが、トイ・ボックスは叩く…! 潜水艦乗りのプライドに懸けて!」
テッサ「皆さん! ダナンのコントロールは完全に取り戻しました!」「これよりザフトを迎撃し、速やかにこの海域を離脱します!」
マデューカス「アイ・マム」
〔第3軍ユニット出現〕
本田「すまねえ! 奴を逃がしちまった!」
レビン「あいつ! 自分のASを奪っていったわよ!」
マデューカス「艦長! 奴の機体は調査のためラムダ・ドライバもそのままになっています!」
テッサ「大丈夫です! あの男は彼が追います!」
〔味方ユニット出現〕
カズマ「宗介か!」
ガウルン「待ってたぜ、カシム! 誰にも邪魔されないところで最後の勝負と行こうぜ!」
宗介「望む所だ、ガウルン!」
〔宗介&ガウルン、前進〕
ガウルン「待ってたぜ、この日を。ここからは依頼は関係ねえ…俺の好きにさせてもらうぜ!!」
〔ガウルン、気力上昇〕
宗介「千鳥…」
かなめ(ソースケ…)
宗介「君との約束もある…! 俺は負けるわけにはいかない!」「アル! ラムダ・ドライバを使うぞ!」
アル「ラージャ」
〔宗介、気力上昇〕
凱「そうだ、宗介! 考えるより感じろ!!」
クルツ「お前の脳みそで考えたってロクな事にならねえんだからよ!」
マオ「マッカラン大尉の敵討ち、任せたよ!」
宗介「了解だ。奴は俺が倒す…!」
ガウルン「ククク…嬉しいぜ、カシム! さあ、ラストダンスといこうぜ!」

<カズマvsイザーク>
イザーク「こいつ…アルテミスにいたトレイラーか!」
カズマ「盗んだ機体を乗り回すとはザフトってのは盗人猛々しいを地で行く連中だぜ!」
イザーク「自らの造り上げた兵器に倒される…。これは愚かなナチュラルへの見せしめとしてやっているのだ!」
カズマ「愚かなのはナチュラルもコーディネーターも関係ねえ! 馬鹿はどこにでもいる!」「戦争を広げようって馬鹿野郎がな!」

<カズマvsディアッカ>
ディアッカ「ちょこまかと変形しやがって! 大人しく的になりやがれ!」
カズマ「止まれって言われて止まるほど俺はお人よしじゃねえんだよ!」「悔しかったら動いてる的に当ててみやがれってんだ!」

<カズマvsニコル>
ニコル「この機体…見た目以上にやる…! 経験の差なのか!?」
カズマ「修羅場をくぐってきた数ならこっちも自信ありだ! 才能だけで勝てると思うなよ!」

<デュオvsイザーク>
イザーク「こいつの機体はガンダム…プリベンターか!」
デュオ「ガンダム同士のファイトだ! レディィィ・ゴーだぜ!」

<ロウvsイザーク>
ロウ「ガンダム同士の戦いかよ! こういうの何て言うんだっけな!?」
イザーク「黙れ! そのような口車には乗らんぞ!」

<ロウvsディアッカ>
ディアッカ「装備は接近戦用か…! だったら、遠くから狙い撃ちだ!」
ロウ「おっと、そうはいかねえぜ! ガーベラ・ストレートの間合いに踏み込んでやる!」

<ロウvsニコル>
ロウ「こいつ、すばしっこい奴だぜ!」
ニコル「僕達のGに似た機体…。どうやら汎用型のようですね」「ですが、接近戦ならこのブリッツに分があります!」

<凱vsイザークorディアッカorニコル>
凱「やめろ! 俺達の戦いは何者かに仕組まれたものだ! 俺達が戦っても何の意味もないんだ!」

<ビッグボルフォッグvsニコル>
ビッグボルフォッグ「軽量の機体に特殊な隠密装備…強襲用の機体か…!」
ニコル「用途は互いに同じ…! でも、僕には負けられない理由がある!」
ビッグボルフォッグ「それは私も同じ事…! ならば、勝負です!」

<ブレードvsイザークorディアッカorニコル>
ブレード「人間同士が争っている場合ではないというのに!」「この旺盛な闘争本能が地球人を最良のテッカマンにするのか…!」

<イーベルvsイザークorディアッカorニコル>
イーベル「もう、やめなさい! こっちはザフトとケンカする気はないんだから!」

<宗介vsイザークorディアッカorニコル>
宗介「ガウルンめ…! 目的を果たすためならザフトや連合軍まで利用する気か…!」

<宗介vsガウルン>
ガウルン「楽しいな、カシム! 俺はこうしてお前と踊るのをずーっと待ちわびていたぜ!」
宗介「そんなものはこちらから願い下げだ」
ガウルン「つれねえな、カシム! お前と俺は地獄までいっしょのパートナーだっていうのによ!」
宗介「地獄へは俺が案内してやる…。だが、そこへは一人で行け…!」

<クルツvsディアッカ>
クルツ「長距離射撃用の機体か…! んじゃ、いっちょお手合わせを願うとしようかね!」
ディアッカ「こいつ…俺と撃ち合いでやろうってのかよ…!」「グゥレイト! 乗ったぜ、その勝負!」

<イザーク撃破>
〔敵ユニット離脱〕

<ディアッカ撃破>
〔敵ユニット離脱〕

<ニコル撃破>
〔敵ユニット離脱〕

<モラシム(ゾノ搭乗)撃破>
〔敵ユニット離脱〕

<ガウルン撃破・勝利条件達成>
宗介「終わりだ、ガウルン!」
ガウルン「く…クックック、参った…。お前の勝ちだよ、カシム…」「いや、そうでもないかな…」
宗介「何っ!?」
ガウルン「本当に嬉しいぜ。最後まで付き合ってくれるなんてなぁ、ククク…」
〔ガウルン、宗介へ隣接〕
宗介「くっ! こいつ、俺を道連れに自爆する気か!」
デュオ「離れろ、宗介! 奴は本気だ!!」
宗介「駄目だ…! 完全につかまっている!」
ガウルン「仲良くしようぜ、カシム! ハハハハハハハハ!!」
テッサ「相良さん!」
ガウルン「自爆まであと20秒! …ウソ! ホントは15秒です! ハッハッハッハ!」
宗介「地獄に行くのならお前一人で行け…! 俺は…俺は…」「千鳥との約束があるんだ!!」
ガウルン「時間切れだ! 行こうぜ、カシムーッ!!」
〔光の放射音〕
〔画面、黄色く発光〕
〔敵ユニット撃破〕

宗介「………」
カズマ「宗介…」
クルツ「お前、無事だったのかよ!」
宗介「ラムダ・ドライバ…俺を守ったのか…」
凱「そうかも知れない…。だが、それを発動させたのはお前の力…」「お前の意志の力だ」
宗介「…約束は守らなくてはならないからな…」
クルツ「何言ってんだ、お前…?」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

マオ「ザフトも後退していく…」
カトル「彼らもこれ以上の戦闘は消耗戦になると判断したか…」
宗介「…まったく…」
カズマ「宗介?」
宗介「カシム、カシムと…馴れ馴れしいんだ、クソ野郎…!」
テッサ「相良さん…」
マデューカス「何はともあれ、終わりましたな…」
トロワ「まだだ…!」
カトル「トロワ、無事だったんだね!」
???(ギムレット)「いけませんねぇ、油断大敵ですよ」
トロワ「逃げろ! 奴の狙いは…」
テッサ「え…!」
〔テッサに爆発〕
イーベル「まだ敵がいるの!?」
ブレード「いかん! このままではあの艦、沈むぞ!」
ビッグボルフォッグ「ダナンから何か出てきます!」
ルネ「あれは!」
〔敵ユニット出現〕
ギムレット「久しぶりですねえ、ジャンヌ・ダルクちゃん」
ルネ「ギムレット!」
ゾマー「あのバイオネット、いつの間にダナンに入り込んでやがったんだ!」
ルネ「奴はバイオネットのサイボーグ! 侵入や潜伏は得意中の得意なんだ!」
ギムレット「逃亡中の私が、まさか攻めに転じるとは夢にも思ってなかったようですね」「いけませんねぇ。そういう傲慢がこういうミスを生むんですよ」
凱「そうか…! ガウルンを逃がしたのも奴の仕業か!」
トロワ「奴はテスタロッサ艦長と千鳥を連れている! 逃がすな!」
宗介「何っ!?」
〔ギムレット、マップ端へ移動〕
宗介「追うぞ、アル!」
アル「各部、オーバーヒート。追撃は不可能」
〔宗介に爆発〕
宗介「くっ! こんな時にだと!!」
かなめ「ソースケ!」
テッサ「相良さん!」
ギムレット「では、ご機嫌よう…」
〔敵ユニット離脱〕
ルネ「あいつ…!」
マオ「ビッグボルフォッグ! 追跡を!!」
ビッグボルフォッグ「…駄目です…。強力なECMで全てのサーチが完全に無効化されています」
マデューカス「何という事だ…」「テスタロッサ大佐が…二人のウィスパードが同時にさらわれるとは…」
アキ「あの赤いASからの投降からここまでが一連の作戦だったなんて…」
デュオ「ダナンはボロボロ…。こっちには追撃する戦力も残っちゃいねえ…」
宗介「くそ…」
カズマ「宗介…」
宗介「ガウルン…これがお前の最後の仕事か…!」「くそおおおおおおおおおっ!!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヨーロッパエリア
ミスリル補給基地/一室
シホミ「…私達が不在の間にそんな事があったなんて…」
マデューカス「バイオネットによって仕掛けられた爆発物によりトゥアハー・デ・ダナンは大破…」「SRTのゲイル・マッカラン大尉は戦死…同じく見張りをしていたトロワ・バートン君も重傷…」
ルリ「そして、テスタロッサ大佐とかなめさんは敵の手に落ちた…」
カリーニン「おそらくバイオネットはガウルンの背後の組織と結託して二人の誘拐を決行したのでしょう」
ハーリー「その謎の組織のところに二人は連れていかれたのでしょうか?」
カリーニン「あるいは別の売り先があり、そこに送られたかも知れません…」
マデューカス「ミスリル作戦部は本件を最重要の案件とし、二人の奪還を最優先する事を決定しました」
ルリ「私達も同様です。ウィスパードの力を利用される事は何としても避けなくてはなりません」
マデューカス「つきましてはSRTの3名をノイ・ヴェルターに配属し、前線での作戦行動に当たらせたいと思います」
ルリ「わかりました。マオさん、クルツさん、宗介さんはこちらでお預かりします」
カリーニン「相良軍曹はどうしています?」
ハーリー「報告では帰還後もアーバレストの側から離れないとか…」
カリーニン「では、彼に伝えてください。今回の一件は決して彼のせいではないと…」「そして、これからの戦い…アーバレストを使いこなさないと勝機はないという事を」
ルリ「わかりました。必ず伝えます」
マデューカス「ノイ・ヴェルターの皆さん、事態は我々が想像する以上に複雑かつ深い者のようです」
シホミ「地球とプラントとの戦いの影で己の野望を満たすために動いている何者かがいますね…」
ルリ「それを見つけ出して、必要とあらば倒すのが私達ノイ・ヴェルターの任務です」
マデューカス「あなた方のご武運をお祈りします」
カリーニン(宗介…戦いはこれからだ。休んでいる時間はないぞ…)

ヨーロッパエリア
ミスリル補給基地
クルツ「楽しいパーティーが一転して大惨劇とはよ…」
サブロウタ「あのガウルンってのは猛獣と言うより悪魔と言った方が正しかったな…」
ルネ「ギムレット…この借りは必ず返すよ…」
Dボゥイ「怒りを力に変えるのはいい…。だが、これからの戦いはそれだけでは駄目だろう…」
ナターシャ「どういう事です?」
凱「俺達が戦うべき相手は互いに連携し、こちらの裏を巧妙についてくる…」「それを見極めないでただ突っ込むだけでは後手にまわるだけだ」
アカネ「敵の狙いを読めって事だね…。だけど、どうやって…?」
ホリス「今の所は手がかりはありません。だからこそ、次に彼らと接触した時には少しでも情報を収集しなくては…」
ルネ「Qパーツ、ウィスパード…奴らはいったい何をする気なんだ…」
ダービット「やめやめ…! 考えてもわからないんだったら気持ちを切り換えようぜ」「そうでないと宗介みたいになっちまうぜ」
アニタ「ダービット…!」
マオ「そっちの彼の言う通りよ。あったし達に落ち込んでいるヒマはない…やるべき事があるんだからね」
命「宗介君…大丈夫かしら…」
凱「…わからん…。だが、今回の一連の事件で相当のショックを受けただろう…」
マオ(ソースケ…)
クルツ(まさか、お前…このまま終わっちまうんじゃねえだろうな…)

ヨーロッパエリア
ミスリル補給基地/格納庫
カズマ「宗介…もう行こうぜ。そろそろ夕飯の時間だしよ…」
宗介「…先に行ってくれ」
デュオ「気持ちはわかるけどよ…。今回の一件はお前のせいじゃねえよ」
カトル「カリーニン少佐もそう言ってたよ。だから、責任を感じなくても…」
トロワ「そうだ…。全ては俺のミスだ…」
ミヒロ「違うよ、トロワさん! 悪いのは、あのガウルンって奴とバイオネットだよ!」
カズマ「だからよ、宗介…!」「俺達は頑張って戦ってマッカラン大尉のカタキを討ってテッサ艦長とかなめを探し出すんだよ…!」
宗介「わかっている…。誰のせいでもない事は…」
ユミ「じゃあ、元気出して! 明日からノイ・ヴェルターも二人の捜索に出るんだから!」
宗介「「…千鳥を守るのは俺の任務だ。そして、俺はそれを果たせなかった…」「俺は…ヒーローどころか与えられた任務を果たす事もできない能無しだ…」
カズマ「宗介…」
本田「…お前ら、そろそろ格納庫は閉めるぞ」
レビン「ほら! 若いんだからそんな暗い顔しないの! さあ行った、行った!」
宗介「………」
本田「宗介…最後の戸締りは頼むぞ」
ミヒロ「でも、おやっさん…!」
本田「今は一人にしてやれ…」
カズマ「じゃあな、宗介…。飯、取っておくから来いよな」
宗介「………」「…アル…」
アル「はい、軍曹殿」
宗介「ラムダ・ドライバを凍結しろ。俺は二度とあれは使わん」
アル「了解」
〔コードの解除音〕
アル「ラムダ・ドライバ凍結しました」
宗介「千鳥…大佐殿…俺は…」
【シナリオエンドデモ終了】


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