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No.38A
彼と彼女の問題

【シナリオデモ1開始】
オセアニアエリア
ヴァルストーク/医務室
アスラン「こ、ここは…?」
カガリ「気がついたか…。ここは国連直属部隊の艦の医務室だ」「我々は浜に倒れていたお前を発見し、収容した」
アスラン「中立のオーブが俺に何の用だ…? いや、あの『足付き』をかくまった以上、既に連合軍の一員か…」
カガリ「聞きたい事がある。…ストライクをやったのはお前だな?」
アスラン「ああ…」
カガリ「パイロットはどうした!? キラは…キラは脱出したのか!?」
アスラン「あいつは…俺が殺した…」
カガリー「貴様ーっ! くそっ! よくも…よくもっ!!」
アスラン「でも…何で俺が生きているんだ…。組み付いて自爆したっていうのに…」
カガリ「…キラは…! 危なっかしくて…わけわかんなくて…! すぐ泣いて…!」「でも、優しい…いい奴だったんだぞ!」
アスラン「知ってる…。やっぱり、代わってないんだな…。昔からそうだ、あいつは…」
カガリ「お前…」
アスラン「泣き虫で甘ったれで優秀なのにいい加減な奴で…」
カガリ「キラを知ってるのか!?」
アスラン「知ってるよ…よく…。小さい頃からずっと友達だったんだ…。仲良かったよ…」
カガリ「それで…何で、それでお前があいつを殺すんだよ!」
アスラン「わからない…わからないさ、俺にも! …別れて、次に会った時には敵だったんだ!」
カガリ「敵…」
アスラン「いっしょに来いと何度も言った。あいつはコーディネイターだ! 俺達の仲間なんだ!」「地球軍にいることの方がおかしいんだ!」「なのに、あいつは聞かなくて俺達と戦って、仲間を傷つけて…ニコルを殺した!」
カガリ「だから…キラを殺したのか…お前が…」
アスラン「敵なんだ! 今のあいつはもう! なら、倒すしかないじゃないか!」
カガリ「馬鹿野郎っ! 何でそんな事になる! 何でそんな事しなきゃならないんだよ!」
アスラン「あいつはニコルを殺した!」「ピアノが好きで、まだ15で、それでもプラントを守るために戦ってたあいつを…!」
カガリ「キラだって守りたいもののために戦っただけだ!」「なのに、何で殺されなきゃならない!? それも友達のお前に!」
アスラン「く…うう…」
カガリ「殺されたから殺して…殺したから殺されて……」「それで本当に最後は平和になるのかよ!」
アスラン「う…うう…」
カガリ「う…ああ…キラ…」

オセアニアエリア
ヴァルストーク/カズマ自室
オセアニアエリア
ヴァルストーク/カズマ自室
カズマ「連合宇宙歴100.11.1、航海日誌…」「オーブに到着してから既に一週間が経過したが、テッサ艦長達の捜査は遅々として進んでいない」「ミスリルの情報部やGGGも全力を挙げてアマルガムの動きを追っているが成果は少ないらしい」「オーブで網を張っている俺達は何度かテロリストを発見し、出撃したが全て陽動のようだった」「みんなのストレスもかなりのものでそこらで口ゲンカが起きている」「その中で気になるのは宗介とルリ艦長だ。宗介の方は相変わらずだがルリ艦長の様子がどうもおかしい」「考えてみれば、オーブに来た時からいつも冷静なルリ艦長が微妙に沈んでいるような気がする」「だが、そんな感傷に浸っている時間はない」「こうしている間もかなめ達の引渡しの準備は進んでいるのだろう」「そんな中、リーアムさんとプロフェッサーさんは新しい艦の準備のため宇宙へ上がる事になった」「そして、そんな俺達に明日付けでミスリルから補充人員が送られてくるとの事だ…と」

オセアニアエリア
オーブ/マスドライバー宇宙港
ロウ「じゃあ頼むぜ、リーアム、プロフェッサー」
樹里「ホームの代わりの艦の準備、頑張ってね」
リーアム「任せてください。戦いが終わってジャンク屋を再開する時、艦がないと困りますものね」
プロフェッサー「ノイ・ヴェルターとモルゲンレーテからの報酬がたっぷりあるから、かなりのものが期待できるわよ」
ロウ「モルゲンレーテからの報酬って…まさか…!?」
プロフェッサー「ええ、そうよ。レッドフレームの稼働データを買い取ってもらったの」
樹里「さっすが、プロフェッサー! 抜け目ないんだ!」
プロフェッサー「そりゃロウが命がけで手に入れたレッドフレームのデータだもの。有効に活用しなくちゃね」
ロウ「んじゃ、頼むぜ! 俺達もその内、宇宙に戻るからよ!」
樹里「艦ができたら連絡ちょうだいね!」
リーアム「しかし、プロフェッサー…艦の準備なら、私一人でも充分ですが…」
プロフェッサー「ふふふ…その艦には面白いオモチャを装備するつもりなの。それの立会いもあるし…」「それにちょっとした依頼も受けたしね」
リーアム「依頼?」
風花「そうです。その仲介は私がやらせていただきました」
リーアム「風花さんが? では、サーペントテールがらみの…」
風花「はい…あなた方には宇宙までこの方を送っていただきます」
マルキオ「よろしくお願いします、皆さん」
リーアム「あなたは…!?」
プロフェッサー「それで導師、行き先は?」
マルキオ「はい…プラントになります」

オセアニアエリア
ナデシコB/食堂
宗介「………」
クルツ「お前さ…飯の時ぐらいはその仏頂面はやめてくれよな。何食っても不味く感じるぜ」
宗介「俺はいつもと変わらん…」
クルツ「とは言うけどよ、いつもより口のへの字ぶりが2割増しだぜ」
ダービット「無理すんなよ。愛しのかなめがさらわれて相当参ってるんだろ?」
宗介「問題ない…。気持ちの切り替えは既にできている」
ナターシャ「その割には例の装置、全然使えてないじゃないのさ」
宗介「………」
ダービット「お前さ…少しの間、休みをとった方がいんじゃないか?」
宗介「問題ないと言っている…!」
ダービット「じゃあ、言わせてもらうがよ…! そんな調子でいられちゃ迷惑なんだよ!」「俺はお前のミスのとばっちりで死にたくねえぜ!」
ユミ「ちょ、ちょっと…ダービットさん…!」
カズマ「いくら何でも、そりゃ言い過ぎなんじゃねえか…!?」
マオ「いや、ダービットの言う通りだわ。今のソースケに背中を預ける気にはなれない」
宗介「…どういう意味だ、マオ?」
マオ「言った通りの意味よ」「今はかなめの事は忘れなさい。それができないなら、すぐにメリダ島へ戻りなさい」
宗介「………」
マオ「事情はわかる…。でもね…あたしはそこまで優しいお姉さんじゃないわよ」「とばっちりで死ぬのは御免だわ…!」
宗介「………」
クルツ「ちょ、ちょっと姐さん…そりゃ逆効果っじゃねえのか? こういう時はもうちょっと…」
〔扉の開閉音〕
クルーゾー「いや…彼女の言う通りだな。腰抜けにはこの場にいる資格はない」
カズマ「んだよ、あんた? 見ない顔だが、オーブの軍人さんか?」
クルーゾー「どうやら、ここは戦闘部隊ではなく街のハイスクールのようだな。腰抜けとチンピラと子供の集まりとは」
ロウ「おい…あんた、わざわざケンカ売りに来たのかよ!」
クルツ「下がってな、ロウ。この手の野郎は俺に任せとけ」
クルーゾー「貴様…ミスリルの人間か…。チンピラと腰抜けの肩を持つとはお前の上官はさらに腰抜けだったろうな」
クルツ「どうやら、あんた…ミスリルから来た補充兵のようだな」「だったら、俺達の上官ウルズ1のゲイル・マッカラン大尉の事も知っているはずだよな…?」
クルーゾー「無論だ。あの腰抜けで無能な小男の部下ならお前はぴったりだ」
クルツ「わお! はっは…キョーレツだな。おい! 聞いたかよ、ソースケ? 無能な小男だってよ…」「だが、てめえごときにそんな口を利く資格はねえ!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

クルーゾー「お粗末な忍耐力だな、軍曹」
クルツ「がっ…!」
〔人の倒れる音〕
ユミ「クルツさんっ!!」
カズマ「ウソだろ…。クルツさんのパンチ、完璧に入ったように見えたのに…!」
デュオ「やるぜ、あのイカついおっさん…。あの距離で完璧なカウンターをぶちかましやがった…」
カトル「でも、あの動き…どこかで見たような…」
マオ「………」
クルツ「やるじゃねえか、クソ野郎…! 気合が入ったぜ!」
クルーゾー「フン…あの一撃を食らって立ち上がろうとしたのは誉めてやる」「だが、やめておけ。足にきている以上、まともには歩けんぞ」
クルツ「くっそおおおおっ!!」
宗介「………」
クルーゾー「どうした? 僚友のカタキを討ちたいのなら相手になるぞ」
宗介「…あなたが何者かは知らない。この同僚の無礼も謝罪する…」「だが、マッカラン大尉への侮辱は撤回してもらいたい」
クルーゾー「面白い冗談だな、軍曹。私に命令するのか?」
宗介「………」
クルーゾー「私が嫌だと言ったらどうする? 上官に殴りかかるのか?」「できんだろうな。見た所、君は真面目な男だ。いや、ただの臆病者かも知れんな」
宗介「………」
カズマ「やっちまえ、宗介! 階級が上だか何だか知らねえがそこまで言われて黙ってるのかよ!」
宗介「しかし…」
ロウ「しかしもカカシもあるかよ! お前がやらねえんなら俺がやるぜ!」
宗介「………」
クルーゾー「命令がなければ何もできんと見えるな。それだから君の戦闘は醜いのだ」
宗介「何…」
クルーゾー「君の戦い方は『スキル』であっても『アート』ではない。この意味がわかるか?」
宗介「………」
クルーゾー「わからんか。だから、あの時も二流と言ったんだ」
カズマ「あの時って…まさか…!」
カトル「今、わかったよ…。あの人の動き…あれは先週、宗介を助けた黒いASのものだ…」
タービッド「じゃあ、この軍人さんが…あのASのパイロットかよ…!」
クルーゾー「自己紹介がまだだったな。ベルファンガン・クルーゾー中尉だ」「明日付けでトゥアハー・デ・ダナンのSRTに配属され、そのままノイ・ヴェルターへ出向となる」「ちなみにコールサインはウルズ1だ」
デュオ「ウルズ1…つまり、マッカラン大尉の後任ってわけか」
宗介「………」
クルーゾー「着任の挨拶ついでだ。サガラ軍曹、君にもう少しだけレクチャーしてやろう」「私はさっき君の戦いを醜いと言った。アーバレストに本来備わっているはずの力を信じようとせず…」「機体を車やヘリのようにしか扱わないからだ」
宗介「それのどこに問題が?」
クルーゾー「はっきり言わんとわからんか。…お前はあのアーバレストを嫌悪している」
宗介「………」
クルーゾー「側で戦ってよくわかった。お前の動作の全てに迷いがある。不振が、焦りが、ためらいがある」「一見合理的でプロらしい動きではあるが意志が伴っていない。心、ここにあらずだ」「ラムダ・ドライバなどどうでもいい。それ以前の問題だな」
宗介「………」
クルーゾー「よく聞け、軍曹。我々が使うASという兵器はただのヴィークルではない」「戦士の肉体のさらなる延長なのだ。操縦車の心はそのまま機体に顕れる」「高度なレベルの戦いにおいてはそのわずかな差が勝敗を決める」「自分の肉体、自分の力を信じられない男にこれからの敵は決して倒せないと知れ」
クルツ「…で、どうするんで、中尉? ぶったるんだ腰抜けの俺達をスパルタ式でシゴくつもりで?」
クルーゾー「望み通りにしてやろう、ウェーバー軍曹」「だが、サガラ軍曹…お前は当分の間、ASへの搭乗を禁じる」
宗介「しかし…」
クルーゾー「一切の反論は認めん。加えて、明日からは休暇を命じる。捜査にも加わる必要はない」
ダービット「つまり、実質的にクビって事ね…。随分とやり方がインケンだな」
ナターシャ「まあ、当然と言えば当然の処置だけどね…」
クルーゾー「話は以上だ。各員、解散しろ。明日も早いぞ!」
〔扉の開閉音〕
宗介「………」
ルリ「宗介さん…」
宗介「ホシノ艦長…」
ルリ「明日、お時間がありましたら付き合って欲しい所があるのですが…」
宗介「自分にですか…?」
ルリ「ええ…」

オセアニアエリア
オーブ/海の見える丘
宗介「ホシノ艦長…ここは?」
ルリ「海の見える丘…。オーブの観光名所です」「そして、アキトさんとユリカさんが最後に目撃された場所でもあります」
カズマ「ここが…アキトさんとユリカさんの最後の場所…」
宗介「カズマ…付いてきていたのか…」
カズマ「ちょうど非番の時間だったからな。ルリ艦長、邪魔なら帰るけど…」
ルリ「いえ、カズマさん…。よろしければ、あなたもここにいてください…」
カズマ「アキトさん達の事…もう少し聞かせてくれないか?」
ルリ「…反対していたミスマル提督を何とか説得して二人は結婚しました」「そして、新婚旅行としてこのオーブを訪れたんです…」
カズマ「そうか…やっとわかったよ…。ルリ艦長がオーブに来てから様子がおかしかった理由が…」
ルリ「さすが『タカの目』の息子ですね…」
カズマ「よしてくれよ…。今日は反論する気にもなれない…」
ルリ「…私、ずっと考えていました。アキトさんの事を…」「失った大事な人のために復讐の鬼になったアキトさんを…」
宗介「ホシノ艦長…」
ルリ「カズマさん…あなたはブレス艦長を失い何を思いました?」
カズマ「………」「…色々考えたさ…。でも、結局、俺はトレイラーとして生きていく事を決めた…」「それしか俺の生き方はないと思ったから…」
ルリ「宗介さん…私はあなたに何かを伝えようと思ったのですが…」「結局、何の言葉も浮かびませんでした」
宗介「………」
カズマ(そうか…ルリ艦長も大事な人を失いながらも戦っている一人なんだよな…)
ルリ「だから、宗介さん…これからの事はあの人に聞いてみてください」
宗介「え…」
アキト「………」
宗介「テンカワ・アキト…」
カズマ「ルリ艦長…アキトさんが来るのをわかっていたのか?」
ルリ「…これまでのデータからアマルガムの取り引きの相手は火星の後継者である事が推測されました」「だから、きっとアキトさんもオーブに来ていると思ったんです」「そして、私達を助けてくれる…。あの日の約束の通りに」
宗介「約束…」
アキト「………」
ルリ「早く気づくべきでした…」「あの頃、死んだり行方不明になったりしたのは、アキトさんや艦長、イネスさんだけではなかった」「ボソンジャンプのA級ランク…目的地のイメージを遺跡に伝える事ができる人、ナビゲーター…」「みんなみんな、火星の後継者に誘拐されてたんですね
アキト「………」
ルリ「この8ヶ月の間、アキトさん達に何が起こっていたのか私は知りません」
アキト「知らない方がいい」
ルリ「私も知りたくありません。でも…どうして…どうして教えてくれなかったですか?」「生きてるって…」
アキト「教える必要がなかったからだ」
ルリ「そうですか…」
カズマ「ちょっと待てよ、アキトさん! いくら何でもそりゃねえぜ!」「半年もふらふらしてた俺が言う事じゃねえけどよ! ルリちゃんの気持ちを考えた事あんのかよ!」
アキト「お前には関係ない」
カズマ「そうかよ! 俺達の事を仲間と思わねえってんならこっちにも考えがある!」「仲間じゃねえんなら力尽くだ! あんたをとっ捕まえて全てを聞き出してやるぜ!」
アキト「動くな、カズマ…」
カズマ「な…」
北辰「うかつなり、テンカワ・アキト…」
アキト「………」
北辰「重ねて言う。一緒に来い」
北辰六人衆「………」
カズマ「か、囲まれた…!」
アキト「カズマ…お前達は関係ない。とっとと逃げろ」
ルリ「こういう場合、逃げられません」
カズマ「宗介…何とかしろよ!」
宗介「無理だ…。数が違い過ぎる…」
カズマ「お前…何言ってやがる! こういう時に戦わないでどうするんだよ!?」
北辰六人衆「テンカワ・アキト以外の男は?」
北辰「殺せ」
北辰六人衆「小娘は?」
北辰「あやつは捕らえよ。ラピスと同じく金色の瞳…人の技にて生み出されし白き妖精…」「地球の連中は遺伝子操作が好きなのか憎悪しているのかわからんな」
ルリ「………」
北辰「汝は我が結社のラボにて栄光なる研究の礎になるがよい」
ルリ「…あなた達ですね。A級ジャンパーの人達を誘拐していた実行犯は」
北辰「そうだ」
カズマ「てめえらがアキトさんやユリカ艦長をさらったのか!」
北辰「我々は火星の後継者の影。人にして人の道を外れた外道。全ては新たなる秩序のため!」
???(元一朗)「ハッハッハッハッハ!」
北辰「何っ!?」
元一朗「新たなる秩序、笑止なり」
カズマ「お前は…確か木連の月臣元一朗!」
元一朗「いかにも!」
宗介「月臣元一朗…。木連と地球の和平成立後、その姿を忽然と消す…」「一説には盟友白鳥九十九暗殺未遂の自責の念にかられての失踪とされているが…」
北辰「生きていたか…」
元一朗「確かに破壊と混沌の果てにこそ新たな秩序は生まれる。それゆえに産みの苦しみを味わうは必然」「しかし、草壁に徳なし!」
北辰「久しぶりだな、月臣元一朗。木星を裏切った裏切り者がよく言う…」
元一朗「ここに来たのは私だけではない」
ゴート「火星の後継者! 既にお前達は包囲されている! 大人しく投降しろ!」
ルリ「ゴートさん、来てくれたんですね」
ゴート「安心しろ、ホシノ艦長。ネルガル・シークレットサービスが君達を守る」
北辰「ぬう…」
元一朗「テンカワにこだわりすぎたのがアダになったな、北辰…。大人しく投降せよ」
北辰「しない場合は?」
元一朗「地獄へ行く」
北辰六人衆「そうはさせん!」
ゴート「相良! ホシノ艦長を守れ!」
宗介「くっ…しかし…」
北辰六人衆「恐怖で体が委縮したか! 腰抜けめが!」
カズマ「何してやがる、宗介!? お前が戦わなきゃホシノ艦長まで同じ目に会うんだぞ!」
宗介「!」
ルリ「宗介さん!」
北辰六人衆「もらったぞ、小娘!」
宗介「伏せろ、ホシノ艦長!」
〔銃声〕
北辰六人衆「ぐっ! 我が動きが見切られただと…」
宗介「…身体が…動いた…」
元一朗「鍛えられし戦士の動き…。委縮した精神を肉体に刻まれた本能が乗り越えたか」
宗介「俺は…まだ戦える…のか…」
カズマ「さすが宗介! こういう時には頼りになるぜ!」
北辰「どうやら、この場は退くしかないか」
元一朗「邪なりし剣では未来は切り開けぬ! 北辰、投降しろ!」
北辰「跳躍…」
〔光の放射音〕
〔画面、青く発光〕

カズマ「消えた…!?」
ルリ「単独のボソンジャンプ…」
アキト「だが、あのシステムではそうは遠くまではジャンプできない」
元一朗「おそらくウィスパードの引渡しの場へ向かったのだろう」
宗介「テンカワ…奴らを追うのなら俺も行く」
アキト「その目…まだ死んでないな」
宗介「テンカワ…」
アキト「ついて来い、宗介」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「彼と彼女の問題」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

〈出撃準備〉

ガイ「テロリストの奴ら! いつの間にこれだけの部隊を送り込んでやがったんだ!」
リョーコ「おまけに火星の後継者までいるとはよ!」
サブロウタ「どうやら奴らがアマルガムの取り引き相手のようだな…!」
カズマ「くそっ! A級ジャンパーの次はウィスパードをさらって何をする気だ!」
ゲイツ「あ~…テス、テス、テス。聞こえますかぁ、ノイ・ヴェルターの皆さん?」「これからボク達、オーブの街を焼きま~す!」
カガリ「何っ!?」
ゲイツ「世界十が戦争している中で自分達だけ無関係って顔してるのがムカつくのが理由で~す! あしからず!」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

ウズミ「………」
リリーナ「ウズミ様…」
ウズミ「これが現実だ、ドーリアン外務次官。オーブが中立を謳っても世界はそれを許さない…」「戦いの炎がこの国を包んだ時、為政者に何ができるのだろうか…」
リリーナ「………」
〔味方ユニット出現〕
エリカ「無茶です、カガリ様! M1はロールアウトしたばかりなんですよ!」
カガリ「心配するな! アサギ達もフォローしてくれる!」「何より国を焼かれてアスハの人間が黙っていられるか!」
リリーナ「あのモビルスーツ…カガリさんが乗っている…!?」
ウズミ「見るがいい、ドーリアン次官。これが世界の構造だ…」「力に力で対する事が何を生むのか…。あなたはサハクとアスハの間に立ち、それを確かめて欲しい」
リリーナ「はい…」
シホミ「各機は街を防衛しつつ火星の後継者とアマルガムの迎撃を」
ルリ(アキトさん、宗介さん…テスタロッサ艦長とかなめさんを頼みます)
<戦闘開始>

<ゲイツor玉蘭と戦闘(戦闘後)or1EP>

ゲイツ「あん? そういや、玉芳お姉ちゃんはどうしたんだい、玉蘭ちゃん?」
玉蘭「機体のトラブルで出撃が遅れています」
ゲイツ「使えねえな! 子猫ちゃん達の先生様は何を教えてたんだよ!」
玉蘭「………」
ゲイツ「っと! 子猫ちゃん達の前で先制の悪口はNGだった! メンゴ、メンゴ!」「おじさん、ベイビーちゃんに逃げられちゃったんでちょっと落ち込んじゃってんのよ」
玉蘭「………」
ゲイツ「さてと…こういう風にクサってる時には女子供の悲鳴でも聞いて気分転換といこうか!」
玉蘭(お姉ちゃん…私…コイツ、嫌い…)

<玉蘭撃破orゲイツHP40%以下or4PP・味方援軍1&敵増援1出現>
〔モニターの開く音〕
玉蘭(わかったわ、お姉ちゃん…)
〔モニターの閉じる音〕
玉蘭「機体にトラブル発生。戦線を離脱します」
ゲイツ「ちょっと待った、子猫ちゃん! 諦めるのが早過ぎじゃねえか!」
玉蘭「………」
〔敵ユニット離脱〕
ゲイツ「ちっ…! 姉妹揃って使えねえな! …この戦いが終わったらいっそどっかに売っちまうかな…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

オセアニアエリア
オーブ某所
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

テッサ「外で戦闘が始まったようですね…」
かなめ「こらーっ! ここから出しなさいよ!」「あたし達が売り物だって言うならもっと丁寧に扱いなさいよ!」
テッサ「………」
かなめ「大丈夫だよ、テッサ。ノイ・ヴェルターとソースケがきっと助けに来てくれるよ」
テッサ「相良さんの事…信じているんですね…」
かなめ「何言ってるのよ。あいつの事を信じろって言ったのテッサじゃない?」「それにテッサは信じてないの? ご自慢の部下達と大好きなあいつの事を」
テッサ「もちろん信じてますよ!」
かなめ「OK、その調子! こういう時は気持ちが萎えたら絶対に駄目だからね!」
〔扉の開閉音〕
火星の後継者「テレサ・テスタロッサ…我々と来てもらいます」
テッサ「火星の…後継者…」
かなめ「あ、あんた達が…アタシ達をテロリストから買ったの…!?」
火星の後継者「その通りです。あなた方は我らの理想のためにその頭脳を使ってもらいます」
テッサ「誰があなた達に協力など…!」
火星の後継者「それをここで議論する気はありません。まずはあなた方を本国へ移送させていただきます」「…テレサ・テスタロッサを連れて行け」
火星の後継者「はっ…!」
かなめ「ま、待ちなさいよ! テッサをどこへ連れて行く気なの!」
テッサ「今は言う通りにしましょう、カナメさん。この人達は理想の名の下なら何をするのも平気な人間ですから」「それこそ人を殺す事も…」
火星の後継者「気丈にも反撃を試みましたか。さすがと言っておきましょう。…行け」
〔扉の開閉音〕
かなめ「ああ…テッサ…」
火星の後継者「心配することはありません、千鳥かなめ。あなた方は二人共、間違いなく彼の地へ送られます」「ですが、アマルガムの人間が最後にあなたと話をしたいそうです」
かなめ「え…」
???(レナード)「初めましてだね」
かなめ「この男が…あたし達を誘拐した張本人…」

オセアニアエリア
オーブ某所
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

宗介「本当にここに大佐殿と千鳥がいるのか…!?」
アキト「疑うのなら、その目とその耳で確かめろ」
宗介「了解だ」
元一朗「テンカワ! 周辺の敵は俺達が食い止める! 先に行け!」
アキト「わかった」
宗介(千鳥…大佐殿…!)

オセアニアエリア
オーブ某所
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

かなめ「あなたは…」
レナード「僕はね…君のご同類だよ」
かなめ「え…」
レナード「この度の件は君に関する命題の見極めのための事と理解してほしい」
かなめ「命題?」
レナード「運命や業に関するパラドックスだよ。ジレンマと言ってもいい」
かなめ「イラつくしゃべる方ね。はっきりものを言えないの?」
レナード「はっきりものを言い過ぎるのもどうかと思うよ。言葉はかりそめの乗り物だから」「でも、多分…それが君の魅力なんだろうね」
かなめ「その髪の色…まさか、あなた…テッサの…」
火星の後継者「ミスタAs…そろそろ時間です」
レナード「そうだね。だが、時間が尽きたのは君の方かもね」
火星の後継者「え…?」
玉蘭「………」
〔斬撃音〕
火星の後継者「ぐわああああっ!」
〔人の倒れる音〕
かなめ「ひ…」
レナード「怯えては駄目だよ。彼女の…玉蘭の目的は君なのだから」
玉蘭「………」
かなめ「何なの、あんた…!?」
玉蘭「先生の命令だ。お前も消す」
レナード「やっぱりね、玉蘭…。どうも君の様子がおかしかったけど予想通り、このタイミングで来たね」
玉蘭「どけ…邪魔をするならお前も殺す」
レナード「大切な売り物を失うわけにはいかないよ。そのために僕はここに来たんだ」
玉蘭「ならば…」
レナード「僕の言葉を聞いてなかったのかい、玉蘭? 僕は君の襲撃を予測していたんだよ」「彼女を一人にしたのは君をひっかけるためのオトリでもあったのさ。そして、君を迎える準備も万全だよ」
玉蘭「!」
北辰「滅!!」
〔画面、暗転〕
〔斬撃音〕

かなめ「きゃあああああああっ!!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

北辰「来い、女。お前はもう一人の女と共に破壊と混乱の導き手になる」
かなめ「じ、事情はわからないけどさっきの人…何も殺さなくても…」
北辰「フン…大事の前の小事だ。これから起こる粛清の前には無にも等しい」
かなめ(こ、この人…人の生命なんて何とも思ってないんだ…)
レナード「君のボーイフレンドだって彼と似たようなものだよ」
かなめ「あいつは…! か、彼は小さい頃から、ずっと戦争だったから…仕方なかったのよ」「敵は悪い奴ばかりだったし…無関係な人とか、自分より弱い相手は助けるし…」「それに絶対、そういう事を楽しんだりしてない。ううん、本当はきっとすごい気にしてる」「だから…とにかく、あいつは…その…こういうのとは違う。彼は…こんな風にしないもの…」
レナード「そんな理屈、まさか本気で信じてないよね?」
かなめ「だって…」
レナード「行為の本質はどちらも同じだよ。なのに君は僕達だけを非難するんだ。随分と彼の方を持つんだね」
かなめ「そんな…」
レナード「好きなんだ?」
かなめ「違う」
レナード「本当に?」
かなめ「本当よ」
レナード「こっちを見てごらん」
かなめ「え…」「な、何のつもり…!?」
レナード「お目覚めのキスかな。君を好きになったから」
かなめ「あ…ああ…」
レナード「でも、残念だ…そろそろお別れだ。…とりあえず叫んでみるかい? 君のボーイフレンドは近くに…」「ほら、そこにいるよ」
宗介「千鳥!」
かなめ「ソー…スケ…」
北辰「来たか、復讐人よ! だが、遅かったな!」
〔宗介がいる地点に爆発〕
アキト「くっ! 逃がすか!」
〔敵ユニット出現〕
テッサ「相良さん!」
宗介「大佐殿!」
北辰「アマルガムよ、確かにウィスパードの二人は受け取ったぞ」
宗介「千鳥! 返事をしろ、千鳥!」「必ず助ける! それまで待っていてくれ!」「俺は君に言わなくてはならない事があるんだ!!」
かなめ「ソー…スケ…」
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕

アキト「ボソンジャンプか…!」
宗介「こちらウルズ7! 大至急、アーバレストを射出してくれ!」
ハーリー「で、でも…ウルズ1から搭乗禁止が指示されています」
宗介「そんなものはクソ食らえだ! 早くしろ!」
ルリ「わかりました。アーバレスト、射出します」
〔味方ユニット出現〕
〔アーバレスト、宗介がいる地点へ隣接〕
〔アーバレストのパイロット、無人→宗介へ変更〕

マオ「ソースケ!」
宗介「うおおおおっ!!」
〔宗介、気力上昇〕
宗介「待っていろ、千鳥…。必ず…必ず俺が君を助け出す!」
クルツ「それだ、ソースケ! 考える前に体を動かす方がお前らしいぜ!」
クルーゾー「フ…命令違反か…」
〔味方ユニット出現〕
〔ブレックサレナ、宗介がいる地点へ隣接〕
〔ブラックサレナのパイロット、無人→アキトへ変更〕

アキト「ラピスか…助かる」
ゲイツ「白と黒の競演かよ! 俺の赤も混ぜてくれよな!」
〔敵ユニット出現〕
ゲイツ「遅いぜ、玉芳ちゃん! 遅刻の分は働けよ!」
玉芳(玉蘭…。もうすぐ私もあなたを追うわ…)(その前に相良宗介…奴だけは消す…!)
宗介「来い…! 俺の邪魔をする者は全て排除する…!」

<カガリが戦闘>
カガリ「オーブは私達の国だ! だから、私達の手で守ってみせる!」
ジュリ「さっすがオーブの獅子、ウズミ様の娘!」
マユラ「やっちゃえ、カガリ様!」
アサギ「カガリ様! フォローはあたし達がしますから存分にやってください!」
カガリ「よし、行くぞ! カガリ・ユラ・アスハの戦いを見せてやる!」

<アキトvsゲイツ>
ゲイツ「さあ! ディーフェンス! ディーフェンス!」
アキト「……」
ゲイツ「ピッチャー、びびってる! ヘイヘヘイ!」
アキト「……」
ゲイツ「はっけよい…のこった! のこった、のこった!」
アキト「消えろ…」
ゲイツ「何だよ、ノリが悪すぎるぜ! あんた!」

<宗介vsゲイツ>
ゲイツ「また会ったな、アーバレスト! 今日は少しは楽しませてくれよ!」
宗介「黙れ。お前に関わっている時間はない」

<宗介vs玉芳>
宗介「このAS…前の戦いでも俺を狙ってきた…!?」
玉芳「相良宗介…お前は消す…! それが先生へのご恩返しだ!」

<玉芳撃破>
玉芳「ここまでね…」
〔玉芳、マップ端へ移動〕
ゲイツ「こらーっ、玉芳ちゃん! どこに行く気だ!?」
玉芳「もう私は組織には戻らない…」
〔敵ユニット離脱〕
ゲイツ「ったく! どいつもこいつも好き勝手やってくれちゃってよぉ! ああああ! ムカつくぜえええ!!」

<ゲイツ撃破・第3軍増援1出現>
〔レーダー反応〕
キャレット「7時ノ方向ヨリ アンノウン接近!」
アカネ「敵の増援!?」
〔第3軍ユニット出現〕
ガイ「Dr.ヘルの機械獣か!」
ホリス「いえ、違います! あの先頭の二体、機械獣とはパワーが段違いです!」
〔カーソル、戦闘獣サイコベアーを指定〕
〔カーソル、戦闘獣ダンテを指定〕
〔通信のコール音〕

ハーロー「か、艦長! 全世界にパリ発で通信が入っています!」
〔モニターの開く音〕
暗黒大将軍「聞け、愚かな人間共よ!」「我が名は暗黒大将軍! この地上を統べるミケーネ帝国の将軍だ!」
アキ「ミケーネ帝国…!?」
ブレード「新たな敵なのか…!?」
暗黒大将軍「我らは既に貴様達の指導者である国連の総会を押さえ…」「そして、貴様達の希望であるマジンカイザーをその手に収めた!」
カズマ「何だって!?」
ホリス「確かに映像には横たわるマジンカイザーが映っています!」
暗黒大将軍「我らはその力を見せ付けるために全世界に7人の将軍と戦闘獣軍団を送り込んだ」「その力におののけ、人間共よ! そして、貴様らの助かる手段はたった一つ!」「この世界に落ちた4つのQパーツの全てを我らに渡すのだ!」
アキ「そんな! 4つのQパーツが揃ったら何が起こるかわからないと言うのに!」
暗黒大将軍「期限は24時間だ! それまでの間、我がミケーネの力をとくと味わうがいい!」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

イーベル「こ、攻撃してきた!」
ハーリー「通信の終了と同時に各地で戦闘獣の攻撃が開始されたようです!」
ゲイツ「ファンタスティック! ワンダフル! ビューティフォー! 祭りの始まりだ!」「これで全世界が混乱する! 俺達の時代もやってくるぜ!!」
玉芳(いい機会だわ。ここで組織を離れる…)
〔敵ユニット離脱〕
宗介「逃がすか…!」
クルーゾー「やめろ、サガラ! 今はミケーネとかいう連中からオーブを守るのが先だ!」
カガリ「バケモノ共め! オーブをお前達の好きにはさせないぞ!」
カズマ「くそっ! パリには甲児や凱さん達がいるはずなのにどうなってやがるんだ!!」

<カズマvs戦闘獣>
カズマ「Dr.ヘルは古代文明の遺産を利用して機械獣を造ってたって聞いていたが…」「どうやら、このミケーネってのがその古代文明のようだな!」
ミヒロ「勝てるの、お兄ちゃん…!?」
カズマ「心配すんな、ミヒロ! こいつらが地底から来たって言うんならそれより深い底に叩き落すまでだぜ!」

<デュオorトロワorカトルvs戦闘獣>
デュオ「ちっ…全世界の主要都市に電撃作戦を仕掛けるとはどれだけの規模の軍団なんだよ!」
トロワ「だが、どんな大軍だろうと頭をつぶせば終わる」
カトル「敵の司令官はパリにいる…! 僕達も早く敵を倒して、パリの凱さん達の救援に向かおう!」

<ロウvs戦闘獣>
ロウ「今までもラダムやイバリューダーってバケモノと戦ってきたがこいつらの迫力、並じゃねえぜ!!」

<ブレードvs戦闘獣>
ブレード「パワーでは機械獣を遥かに上回る! ここはスピードで勝負だ!」

<イーベルvs戦闘獣>
イーベル「怖くない…怖くなんかない! 悪の怪物ロボットなんかに負けるもんか!」

<宗介vs戦闘獣>
宗介「手強いな…! パワーと破壊力は機械獣以上か!」

<第3軍全滅・勝利条件達成>
ハーリー「ミケーネ帝国の戦闘獣、全て撃破しました」「なお、アマルガムと火星の後継者は既にサーチの圏外に後退した模様です」
ルリ「テスタロッサ艦長達の受け渡しが終わった以上、もうこの地には用はないのでしょうね…」
宗介「くそ…くそっ!!」
カズマ「宗介…」
アキト「二人は救えなかった…」
ルリ「でも、希望はよみがえりました」
マオ「ありがとうよ、アキト…。あんたのおかげでソースケも自分の行き先を決めたようだよ」
アキト「………」
ルリ「アキトさん…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

オセアニアエリア
オーブ/海の見える丘
カズマ「アキトさん…あんた…」
アキト「………」
ロウ「もう何も言わねえよ…。お前の覚悟は痛いほどわかったからな…」
アキト「………」
ルリ「また行ってしまうんですね…」
アキト「連中はウィスパードの力で遺跡の力を解明するつもりだ」「そして、それが完成した時こそ草壁の大攻勢が始まる」
ルリ「ボソンジャンプを使用した大規模なテロ活動…」
アキト「その前に君に渡しておきたいものがある…」
ルリ「これ…アキトさんの作るラーメンのレシピ…」「私、こんなものもらえません!」
カズマ「そうだよ! そのレシピ、雪谷食堂で修行して完成させたものなんだろ!」
リョーコ「お前、もうコックの夢は捨てちまったのかよ!」
アキト「………」
ルリ「それはアキトさんがユリカさんを取り戻した時に必要なものです」
アキト「もう必要ないんだ…」
ルリ「………」
アキト「君の知っているテンカワ・アキトは死んだ…。彼の生きた証、受け取って欲しい」
ルリ「それ…カッコつけてます」
アキト「違うんだよ、ルリちゃん…」「奴らの実験で頭ン中かき回されてね。それからなんだよ…」
[イベントデモ「黒衣の復讐鬼」]
ルリ「!」
アキト「特に味覚がね…駄目なんだよ…」「感情が高ぶるとボーっと光るのさ。マンガだろ?」
ルリ「………」

アキト「もう、君にラーメンを作ってあげる事はできない…」
カズマ「そんな…」
ミヒロ「あんなにコックになりたがっていたアキトさんの舌が…」
ガイ「アキト…アキト! お前よおおおおおおっ!!」
宗介「行くのか…」
アキト「宗介…絶望するのはまだ早い。お前はまだ失ったものを取り返す事ができるはずだ…」「俺のようにはなるな」
宗介「わかった…。協力に感謝する」
マオ「あいつの背負った痛みと悲しみ…それがあの黒衣…」
ハーリー「あの…宗介さん…戦闘終了後に宗介さん宛てのメッセージを受信したんですけど…」
宗介「俺宛て?」
ハーリー「はい。そのまま読み上げます」「親愛なる相良軍曹へ。君の上官とガールフレンドの無事は当面の間は保障されている」「連中もウィスパードの扱いはデリケートにならざるを得ないからね」「後は連中が彼女達を御するか君が彼女を救い出すかの競争だよ。健闘を期待する…ミスタAsより」
クルツ「ミスタAs…何だそりゃ? 知り合いか、ソースケ?」
宗介「いや…心当たりはない。…だが、今はそれを信じるしかない。そして、俺にはまだできる事がある」
クルーゾー「少しは頭が働くようになったか」
宗介「中尉殿…AS搭乗禁止の命令を破った事については厳罰を覚悟しています」
クルージー「いい覚悟だ。では、今後は朝夕に俺との訓練を課す!」
宗介「了解です!」
クルーゾー「ラムダ・ドライバに頼る前にお前を根本から鍛え直してやる」「生ける狗は死せる獅子に勝れり、だ それを忘れるな」
宗介「了解です!」
クルーゾー「艦に戻り、機体の整備をしろ。我々はすぐにパリに向かって発つぞ!」
宗介「はっ…!」
マオ「生ける狗は死せる獅子に勝れり…死んだマッカラン大尉が好きだった言葉ね」
クルーゾー「…あのサガラという奴…」
マオ「うん?」
クルーゾー「昔の俺にそっくりだ。肩肘ばかり張っていて周りが見えず無理して自分を枠にはめようとしている」「狭い椅子に無理して座ろうとしているみたいだ。その気になれば枠を広げることだってできるのにな」
マオ「あの子…そうなれるかしら」
クルーゾー「わからん。だが、ここから負け犬になるか、優秀な猟犬になるかは奴次第だ」
マオ「負け犬?」
クルーゾー「俺達が日ごろ相手をしている連中の事だ。悪意はゆっくりと醸成される…」「まずは自分を偽り、次に周囲を恨み、最後は世界の全てを冷笑するようになる」「ゆっくりとな」「時計の短針のような遅々とした変化だ。だからこそ恐ろしい」
マオ「でも、あの子はまだあきらめていないわ」
クルーゾー「それに賭けてみるさ。だから、メリッサ…」
マオ「何?」
クルーゾー「俺と大尉が戦友だった事は口外しないでくれ。奴に遠慮されては困るからな」
マオ「わかったわ、ベン…」

オセアニアエリア
オーブ某所
セイナ「…久しぶりね」
五飛「セイナ…なぜ、お前がここに?」
セイナ「この国のお姫様とちょっとした縁で知り合いになってね…」「それでサハク家へのツテを紹介してもらったのよ」
ヒイロ「………」
セイナ「奇妙な縁と言えば、あなたともそうね。ヒイロ・ユイ…」
ヒイロ「ここに何をしに来た?」
セイナ「特に意味はないわ。強いて言えば、あなたのお姫様と同じく世界の未来を憂いてといったところね」
ヒイロ「………」
五飛「いいだろう、セイナ」「お前も俺達と共にアスハとサハク…そのどちらに正義があるかを自分の目で確かめるがいい」
セイナ「でも、その前に世界は終わるかも知れないわね。あのミケーネ帝国によって…」

アズラエル「どういう事だ、ミスタAs! なぜ、ウィスパードを火星の後継者に売った!?」「奴らはあの宇宙のバケモノとつるんでいるんだぞ!」
レナード「理事…僕達は慈善事業をしているわけではないんですよ」「だから、僕達の商品を高く買ってくれるという人がいればその人に売るだけです」
アズラエル「フン…そうかな?」「アマルガム自体はともかく、君は自分自身の趣味で動いているようにしか見えないがな…!」
レナード「それは誤解というものですよ。例の新兵器だって、期日通りに納入したじゃないですか」「あれの反物質の充填さえ済めば、パリに居座ったミケーネだって一掃できますよ」
アズラエル「…いいだろう。君を身近に置き過ぎたのは僕のミスだったよ」「今後はそれなりに距離を置いた付き合いをさせてもらおう」
レナード「了解です、理事。私達としても大事なお得意先を失いたくはないですからね」「…それよりも今はノイ・ヴェルターの活躍に期待しましょう」「人類のためにミケーネに挑むのは彼らの戦いにね」

ヨーロッパエリア
ナデシコB/ブリッジ
ハーリー「ヴァルストーク、ナデシコ共、ビスケー湾に入りました!」
サブロウタ「こちら機動部隊。何とかミケーネの将軍を倒した、これで都合4人目だ」
ルリ「お疲れ様です。皆さんの活躍でミケーネの7大将軍も残りはパリにいる3名になりました」
ハーリー「でも、パリには総司令官の暗黒大将軍が…」
ルリ「甲児さんや竜馬さん達も頑張ってくれています。私達もパリへ急ぎましょう」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

鉄也「とどめだ、暗黒大将軍!!」
甲児「行くぞ、リョウ! 鉄也さん!」
竜馬「俺達の力を今、一つに!!」
〔甲児&鉄也&竜馬、暗黒大将軍へ隣接〕
〔甲児、暗黒大将軍へ攻撃〕

[イベント戦闘「甲児vs暗黒大将軍」]
〔暗黒大将軍に爆発〕
暗黒大将軍「わ、私が敗れるとは…ミケーネ帝国の野望もここまでか!」「人間達よ! お前達なら奴らにも負けぬかも知れん! その無限の力があれば!!」
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット離脱〕

ローリィ「全ての戦闘獣、撤退しました」
ロール「各地の戦闘獣軍団も続々と後退しているそうです」
ジュン「指揮官を失った以上、ミケーネ帝国の地上侵攻はこれで止まるでしょうね」
さやか「でも、最後に暗黒大将軍が言っていた『奴ら』って何かしら…」
ボルフォッグ「あの口ぶりではミケーネ帝国にとって強大な敵のようですが…」
凱「甲児、Qパーツは無事か?」
甲児「ああ、やっぱり暗黒大将軍が持っていたようだ」
〔味方戦艦出現〕
カズマ「やったな、甲児!! さすがだぜ!!」
甲児「よう、カズマ! やっぱり生きてやがったな!」
ルリ「皆さん、お疲れさまでした。Qパーツを回収し、帰還してください」
〔レーダー反応〕
ハーリー「待ってください! こちらに高速で接近する機体があります!」
〔敵ユニット出現〕
ミヒロ「あれは!?」
カズマ「アリア! てめえか!」
アリア「Qパーツ…いただいてくよ!」
〔アリア、暗黒大将軍がいた地点へ移動〕
〔アリア、マップ端へ移動〕

竜馬「しまった!!」
ボルフォッグ「いけません! Qパーツを奪われました!」
甲児「てめえ、何しやがる!? そいつを返しやがれ!」
アリア「そうはいかないよ」「このパーツは研究対象8986513287421062に指定されたんだから」
カズマ「また知識の記録かよ! てめえら、ザ・データベースの目的は何だ!?」
アリア「そんなものはないよ。知識は記録するから意味があるんだから」
ミヒロ「待って、アリアさん! まだ聞きたい事があるよ!」
アリア「ミヒロ、髪型変えたんだね! かわいい! 似合ってる!」
ミヒロ「え…!」
アリア「絶対に迎えに来るからね! そうしたら、お姉ちゃん達とみんなでいっしょに暮らそうね!」
〔敵ユニット離脱〕
カズマ「待ちやがれ!!」
ホリス「無駄ですよ、カズマ。今からでは彼女には追いつけません」
凱「ザ・データベースもQパーツを狙っていたのか…!」
甲児「くそおおおっ! これじゃミケーネ帝国を倒しても何にもならないぜ!!」
カズマ「ザ・データベース…やはり、奴らは俺達の敵なのか…」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヨーロッパエリア
パリ市街
カズマ「どうなってやがる! どうしてアリアの奴がQパーツを持ち逃げするんだよ!」
甲児「俺だって知るかよ! 必死の思いで暗黒大将軍を倒したらいきなりあいつが出てきやがったんだ!」
ルネ「あいつがザ・データベースのアリアか…」
シホミ「この9ヶ月の間、目撃例すらなかったのにいきなり出てくるなんて…」
アカネ「あの子、Qパーツを使って何をする気なんだろう…?」
カズマ「知るかよ! トカゲ戦争の時からあいつには好き放題やられっぱなしだからな!」「それに『聖バレンタインの光』で現れた巨大メカ…あれはおそらくアリアの仲間だ…!」
ミヒロ「え…!?」
ホリス「私もカズマの意見に賛成です。彼女の機体とあの機体は機構やデザインなど共通点が多いです」
ミヒロ「そんな…じゃあアリアさんの仲間のせいでお父さんは…」
カズマ「…ゴライオンが言っていただろ。知の記録者に気をつけろって…」「ザ・データベースが何を考えているか知らねえが、奴らを放っておくわけにはいかないぜ…!」
ハーリー「あの機体はこちらの追跡を振り切った後、大気圏を離脱したもようです」
シホミ「宇宙…。やはり、あの子…外宇宙から来たのかしら…」
凱「ルリ艦長、こちらは氷竜達も合流した。いつでもアリアとQパーツを追う準備はできている」
ルリ「わかりました。テスタロッサ艦長達も火星の後継者へ送られた以上…」「これからの戦いは宇宙が舞台になると思われます」
カズマ「よし、艦長…! すぐにでも宇宙へ上がろうぜ!」
ルリ「いえ…その前に私達にはやらなくてはならない事があります」
【シナリオエンドデモ終了】


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