TOP PAGEへ


月ルート/プラントルート

【シナリオデモ開始】
地球圏エリア
ザフト/ボアズ司令官
〔WARNING〕
ザフト兵「守備隊より司令部へ! ボアズ基地に連合軍のミサイル部隊が接近中!」
ザフト士官「ミサイル部隊だと!?」「ナチュラルめ、例の宣言を反故にしニュートロンジャマーキャンセラーで核ミサイルを使用する気か!」
ザフト兵「いえ! ミサイルからは核の反応はありません!」
ザフト兵「これは!?うわあああああっ!!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ザフト士官「何だ!? 何が起きたんだ!」
ザフト兵「守備隊はナチュラルのミサイル攻撃で壊滅しました!」
ザフト士官「このボアズはプラント本国を防衛する前線基地だ!」「ここを突破されたら守りはヤキン・ドゥーエのみになってしまうぞ!」
ザフト兵「敵の兵器が確認されました!これはフェルミオンです!」
ザフト士官「何だと!? 奴らは反物質を使ったミサイルを造り上げたのか!」「馬鹿な! ナチュラルにそのような技術力があるなど考えられん!!」
ザフト兵「フェルミオンミサイル、多数接近! 迎撃…間に合いません!!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ザフト士官「おのれ、ナチュラルめーっ!!」
〔大爆発音〕
〔画面、振動〕
〔画面、赤く発光〕


地球圏エリア
オービットベース/メインオーダールーム
大河「では、レギュレイト…。あなたはザ・データベースを止めるために我々に協力するのですね」
レギュレイト「はい…。私達は銀河系オメガ星団第13太陽系第5惑星人の遺産…」「始原文明エスと呼ばれる文明の遺した自立型機動記録プラントです」
ホリス「始原文明エス…。銀河の三大源流文明の一つですね」
火麻「遺産という事はその第5惑星人というのは滅んじまったんですか?」
アカネ(火麻参謀、妙に言葉遣いがかしこまってるね…)
シホミ(レギュレイトさんがお母さんに似ているからかしらね)
レギュレイト「はい…既に第5惑星人は絶滅しています」「と言うより、彼らは前の宇宙とその運命を共にしました」
テッサ「前の宇宙…?」
レギュレイト「この銀河の三大源流文明と呼ばれる獅子座文明、太陽系古代文明、そして、始原文明エス…」「この三つの文明は前の宇宙から時空を超えて今の宇宙にやってきたものなのです」
ノアル「お、おい…時空を超えてってどういう事だよ!?」
ユミ「今の宇宙とか、前の宇宙とか言われてもわかんないです…!」
イネス「死と新生の連鎖ね」
ホリス「ええ…彼女の言葉はその理論の実証となるでしょう」
アカネ「ホリス…あんたがインテリなのはわかったからもうちょっとわかりやすく説明してよ」
ホリス「では…」
[イベントデモ「なぜなにナデシコ劇場版」]
???「3!」「2!」「1!」「どかーん!!」
イネス「こんにちは…お久しぶり、始めまして。ナデシコ医療班、科学班担当のイネス・フレサンジュです」「今日は皆さんに宇宙の『死と新生』理論の説明をしましょう」
デュオ「出た! なぜなにナデシコ! わざわざ簡易セットまで用意してやるとはよ!」
イネス「なお、この番組はGGG整備部、ならびにウリバタケ・セイヤさんの協力でお送りします」
トロワ「なぜなにナデシコ…久しぶりだな」
カトル「嬉しそうだね、トロワ」
五飛「時々、あいつの事が理解できん…」
カズマ(お前の方は、いつもできねえよ…)
イネス「…この太陽系にも三大源流文明の一つ、古代太陽系文明が存在しました」「この文明は火星の古代遺跡を遺した文明であり、地球の各地にもそれらの痕跡を見る事ができます」
ホリス「おそらくミケーネ帝国の高度に発達した科学力も、この文明の影響を受けてのものと思われます」
イネス「そして、古代文明を調査していくと必ず、この『死と新生』という言葉に突き当たります」「すなわち、この宇宙は誕生以来、何度も死…すなわち消滅し…」「その度に再生を繰り返している事がそこには語られています」
アカネ「じゃあ、レギュレイトが言っている前の宇宙って…」
イネス「そう…三大源流文明は今、私達のいる宇宙の前の宇宙からもたらされたものなのです」
黄金「ゴライオンやギャレオンが前の宇宙からやってきただって…!?」
ファーラ姫「でも、それならゴライオンを造った人間が謎なのも…」「ギャレオンを生んだ三重連太陽系が今、存在しないのも説明がつくわ」
イネス「その通りです。前の宇宙は今の宇宙と類似してはいますが…」「星の位置などにおいてはかなりの部分が変化しています」「この宇宙のアルテア星の周囲に同じ文明だった三重連太陽系が存在していないのもそのためでしょう」「古代太陽系文明も前の宇宙では私達の今いる太陽系とは別の場所で発生した文明だったようです」
護「でも、イネスさん…ゴライオンはアルテア星にずっと昔からあったみたいだけど…」「僕と戒道は生まれてから10年ちょっとしか経ってないよ」
イネス「それ以上の説明は今日のゲストにお願いしましょう」

レギュレイト「あの…私もあのパネルの前でお話した方がよろしいでしょうか?」
ウリバタケ「いやいや、お気になさらずに! あれはイネスさんの趣味ですから!」
シホミ「レギュレイトさん、三大源流文明は、この宇宙にどうやってやってきたのです?」「そして、その時に何が起きたのです?」
レギュレイト「始原文明エスもあなた方と同様に宇宙の死と新生の存在を知り…」「そして、自分達の宇宙がもうすぐ滅ぶ事を知りました」「そこで彼らは自分達の文明を次の宇宙に伝えるために知の記録者達…」「すなわち自立型機動記録プラントを造り上げたのです」
ルリ「ザ・データベースは本来は記録を残すためのものだったんですね」
レギュレイト「宇宙が崩壊を迎えた日…巻き起こる次元嵐の中を私達は第5惑星人の文明…」「始原文明エスの思い出と共に果てしない旅に出ました」「自分達の思い出を保存し、同時に次の宇宙の様々な文明の新たな思い出を刻んでいくために…」「おそらく獅子座文明や太陽系文明も同様に自分達の存在の証を次の宇宙へ伝える手段を講じたでしょう」
凱「それがギャレオンであり、ゴライオンなのか…」
J「おそらく、ソール11遊星主も本来は次の宇宙で三重連太陽系を復元するためのシステムだったのだろう」
レギュレイト「中にはゾンダーのように偶然の作用によって、この宇宙へ送られたものもあります」「そして、次の宇宙へ送られた時、その到着点と到着した時間はそれぞれバラバラになりました」「我々は1万年前のこの宇宙へ、古代太陽系文明は約3000年前のこの太陽系へ…」「獅子座文明の5匹の獅子は約4400年前のアルテアへ…」「獅子座文明の三重連太陽系を崩壊に導いたゾンダーと護君達は約10年前へ…」「そして、遊星主も同じく約10年前に飛ばされ、そこで我々と出会ったのです」
J「赤の星の戦士として戦った私の記憶は前の宇宙での事だったのか…」
カズマ「待ってくれ、レギュレイト! じゃあ、あのアプリカントは何者なんだよ!?」「あいつが親父じゃないとしてもどうして、親父と同じ顔、同じしゃべり方、同じ戦い方をして…」「どうして、そのあいつがあんたやあのインファレンスってのを造った事になるんだ!?」
レギュレイト「それは彼から語ってもらいましょう。キャレット…」
キャレット「ハイ…」
レギュレイト「今から、あなたの中の記録の封印を解きます」
キャレット「YES MASTER」
〔コードの解除音〕
〔モニターの開く音〕

アカネ「キャレットから映像が映し出されてる…」
ミヒロ「あれって…!」
ブレス「あ~…これを聞いている人物へ。俺はブレスフィールド・アーディガンというものだ」
カズマ「親父…!」
ブレス「俺はこのメッセージをヴァルストークに封印し次の宇宙へと送る」「ヴァルストークは俺の生まれた火星にたどり着き、俺の親父が見つけるはずだ」「このメッセージが誰に届くかわからないが、せっかくだ。俺の数奇な運命を聞いてくれ…」
シホミ「お父さん…」
ブレス「…俺は連合宇宙暦100年2月14日に発生した戦闘中にボソンジャンプをした」「これは俺が火星に生まれ、お守りにチューリップクリスタルを持っていたためだろう」
カズマ「親父はあの日、死んでなかったのか…!」
ホリス「さすがはキャプテン・ブレス…。恐るべき強運です」
ブレス「既に解明されていると思うがボソンジャンプは空間移動ではなく時空移動だ」「そして、俺はどういうわけかとんでもない大跳躍をしてたどりついたのは150億年前…」「つまり、俺の生まれた宇宙の前の宇宙だった」
甲児「何だってーっ!?」
Dボゥイ「キャプテン・ブレスはボソンジャンプで前の宇宙へと跳んだのか…!」
ホリス「さすがと言うべきか、無茶苦茶と言うべきか…」
ブレス「だが、俺のたどりついた宇宙は数十年後に宇宙自体が崩壊する危機に瀕していた」「俺を親切にも拾ってくれた人達…第5惑星人はその事実に絶望し、日々を無気力に過ごしていた」「だから、俺は彼らに言ってやった。思い出は何にも代えがたい、だから、金になる…とな」
カズマ「そんな時までトレイラー心得かよ!」
ブレス「俺の言葉を理解してくれた彼らは自分達の思い出を残すために記録プラントを造り始めた」
マリュー「それがザ・データベース…」
ルリ「思い出の大切さを知るブレス艦長の言葉が、その誕生の契機になったんですね…」
ブレス「俺も彼らに協力し、記録プラントを制御する三つの人格の調整を行った」「一人はレコーダー、三人のリーダーとして知識や情報を記録する人格」「一人はクリティック、批評家としてレコーダーの行動に指針を与える人格」「一人はレギュレイト、レコーダーの決定を調整する人格」「なお、役得としてレギュレイトは俺の妻のユウミの姿と思考パターンを与えさせてもらった」
ミヒロ「だから、レギュレイトさんってお母さんと同じ顔なんだ…!」
カズマ「あのクソ親父…俺達の宇宙の恥だ!」
大河「まあ、そう言うな。これも男のロマンの一つの形だろう」
九十九「うむ…さすがはブレス艦長だ」
ブレス「そして、彼らの管理者として俺は自分の全てをコピーした存在…」「つまり、もう一人の俺としてアプリカントを造り上げた」「あれが俺の代わりに彼らの果てしない記録の旅に付き合ってくれるだろう」「だが、俺は彼らが俺達の宇宙では他の文明にとって敵になる事を知っていた」「と言っても、その理由も状況も今の俺にはわからない…」「だから、俺は保険という形で第5惑星人と俺の知る地球の技術で彼らへのカウンターを造り上げた」「記録プラントの3人の人格が何らかのトラブルで害を成す存在になった場合の抑止力…」「それがヴァルストークだ」
シホミ「ヴァルストークはお父さんが造ったものだった…」
アカネ「だから、ザ・データベースと地球の技術がいっしょになっていたんだ!」
ホリス「むう…キャプテン・ブレスはヴァルストークを知っていたから…」「ヴァルストークを造る事ができたというわけですか…」
イネス「タイムパラドックスの一種ね」
ブレス「跳ばされた時点では俺のいた宇宙での彼らの状況は不明だったが…」「どうもよくない事が起きたようだ。…だが、俺はそれを第5惑星人に伝える事はできなかった」「確証がない事も理由だったが絶望の中に光を見つけた彼らに不安を与えたくなかったためだ」「だから、俺は第5惑星人にはヴァルストークの開発目的は秘密にし…」「表向きは廃棄処分にしてこっそり太陽系に送る事にした」「おそらく、連合宇宙暦50年代の火星にたどり着いてくれるはずだ」「そして、ヴァルストークの最終形態は防衛兵器アルムとの合体で完成するように設計した」「記録プラントの3つの人格の2つに異常が発生した状態で…」「残り1つの人格がアルムストラとアルムアルクスでヴァルストークと…」「ヴァルホークに接触しさらに誰かが合体コードを解明した時、最終形態が発動する」「俺の話を聞いているという事はヴァルザカードは発動したのだろう」「これを聞いているのはいつの時代の誰になるかわからないが…」「この力は知の記録者…ザ・データベースを止めるためのものだ。健闘を遠い過去から祈っている」「そして、もしアーディガンの人間に会ったら伝えて欲しい」「宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ…、そして、生命の大切さ…を」
〔モニターの閉じる音〕
キャレット「データ再生 終了」
カズマ「………」「…親父…あんたはやっぱりとんでもねえ男だよ…」
アカネ「父さん…150億年前の宇宙で頑張っていたんだね」
シホミ「当然よ。私達のお父さんですもの」
レギュレイト「知の記録者はブレスフィールド・アーディガンの予想通り、その機能を変質させました」「3852年前、レコーダーは自らを推論者インファレンスと名乗るようになり…」「我々の記録プラントはその役割を変貌させる事になりました」
テッサ「研究対象の記録が完了するとその対象を破壊するようになったんですね」
レギュレイト「その通りです」「もっとも、これまで接触した文明は一つの例外もなく何らかの理由で滅亡に瀕しており…」「現在の太陽系のように我々が直接手を下すような事はありませんでしたが」
竜馬「なぜ、そんな事をするんだ…? 記録を残す事と対象を破壊する事に何の関係があるんだ」
宗介「単純なプログラムエラーか、バグの類か?」
テッサ「いえ…極めて自然な行動です。…彼らが人間ならば…」
大河「どういう事だ、テスタロッサ大佐?」
テッサ「人間は力や権力の独占を望みます。そして、知識や情報もその対象となり得るものです」「彼らは自分達の記録した知をこの宇宙で唯一のものとするための行動を開始したのでしょう」
レギュレイト「彼女の言う通りです」「間接的とはいえインファレンスとクリティックは研究対象の破壊を始めました」「そして、3519年前には獅子座文明のゴライオンとも戦ったのです」
黄金「だから、ゴライオンの中のライモン王は知の記録者の事を警告していたのか」
レギュレイト「そして、私達は約3000年前、この宇宙にたどり着いた辺境文明…」「この宇宙では古代太陽系文明と呼ばれる文明を記録するために一度、火星と地球を訪れています」
鉄也「ゴーゴンの言っていたミケーネを地底に追いやった外敵とはザ・データベースの事だったのか…」
レギュレイト「しかし、その時、既に古代太陽系文明人は何らかの事情で滅亡しており…」「その文明の痕跡は巧妙にシールドされていました」
イネス「いわゆる火星極冠遺跡ね」
レギュレイト「彼らの遺した防衛システムに苦戦した私達は一度、太陽系を離れました…」「そして、今、古代太陽系文明と新たに誕生した太陽系の文明を記録するために…」「再びこの星系を訪れたのです」
ロウ「で、記録が済んだら俺達を滅ぼしちまうってわけか」
レギュレイト「その通りです…」
カズマ「そんな事はさせてなるかよ…! そのための力を俺達は親父から授かったんだ」
ホリス「やはり、キャプテン・ブレスは私がホレ込んだ人物でしたよ」
カズマ「ホリス…」
ホリス「私は旧OZ情報局の特殊部隊に所属する軍人でした…」「私の任務はブラックテクノロジーの調査と研究…」「その中でも担当は古代太陽系文明の遺産についてでした」
シホミ「そして、ヴァルストークの噂を聞いて、お父さんの所に来たのね」
カズマ「いわゆる潜入調査か…」
ホリス「ええ…。それから後は皆さんも知っての通りですよ」
デュオ「だがよ、もうOZは解体されてるぜ。あんたの任務ってのは尻切れトンボになっちまったな」
ホリス「それについてですが…」「実はブレス艦長は私の正体に気づいており、それを私に尋ねてきたんです」「あれは丁度、OZの解体が決定した頃でしたかね…」
アカネ「初耳だよ、それ!」
ホリス「実害は無いとしてもOZの諜報員がいるというのはいい気分ではないですからね…」「その辺りはブレス艦長も気を遣ったのでしょう」
カズマ「親父はホリスを追い出そうとしたのか?」
ホリス「その逆ですよ。このまま残って、いずれはアカネさんと結婚して欲しいと」
アカネ「う、うそーっ!」
ホリス「後半は嘘です」
アカネ「馬鹿ホリス!」
ホリス「冗談はさておき、社長は行く所がないのならトレイラーを続ける事を勧めてくれました」「もうその頃の私は社長を信奉してましたからね。喜んで、元OZの肩書きは捨てましたよ」「まあ、昔のクセみたいなものでブラックテクノロジー関係の情報は収集してましたけどね」
ミヒロ「ホリスの過去にそんな事があったなんて…」
アカネ「隠してないで話してくれてもよかったのに…」
ホリス「一度、話そうとしたんですけどね…。ほら、崩壊したヘリオポリスでジャンクを集めていた時…」
アカネ「あの時は、あたし…あんたが告白すると…」
シホミ「告白?」
アカネ「いや…何でもない! 何でもないったら、ほんとに!」
ホリス「そっちの方はもう少し待ってくださいね。…とりあえず、この戦いが終わるまで」
アカネ「し、知らないよ、そんなの!!」
アリア「………」
レギュレイト「アリア…」
アリア「レギュレイト様…あたし、どうすればいいんですか…」
レギュレイト「それは…」
カズマ「どうするも、こうするもない。俺達といっしょに戦うんだ」
アリア「でも、アプリカント様はあたしのパパだ…」
レギュレイト「カズマ…アリアはアプリカントが記憶の中にあるあなたをベースにして造った存在」「アリアが彼の事を父親だと思うのはある意味、当然の事です」
カズマ「あいつはアリアの親父なんかじゃない!」
アリア「馬鹿カズマ…」
カズマ「もちろん、俺達の親父でもない。あいつは自分の使命も忘れちまった大馬鹿野郎だ…!」
レギュレイト「ですが、アプリカントはブレスフィールド・アーディガンの全てを受け継いでいます」「あなたの父親のコピー…いえ、もう一人の本人とも言うべき存在です」
カズマ「それでも違う…! 俺の親父は生命の大切さを知っていた男だ」「その親父が文明を破壊したり、他人を傷つけたりするもんか…!」
アリア「馬鹿カズマ…」
カズマ「いいか、アリア。血がつながっていなくても立派に親子をやってる人達もいる…」「俺達はその逆だ。たとえ、あれがもう一人の親父でもあれは俺の父親じゃない…!」
アリア「でも、あたしにとってたった一人の家族だよ…!」
カズマ「だったら、俺が兄ちゃんになってやる!」
アリア「………」「あんた…本当に馬鹿…?」
カズマ「あいつがお前の親父で同時に俺の親父だとしたら俺達だって兄妹だ…!」「何がおかしいんだよ…!?」
デュオ「お前が『アニキ』ってガラかよ?」
甲児「そうだな。だいたい、年下のミヒロの方がしっかりしてるもんな」
ノイン「この場合、弟って言った方がよかったのでは?」
アキ「それならあの子も納得したでしょうね」
マオ「ついでだから、ミヒロの事もお姉ちゃんって呼んだら?」
カズマ「せ、せっかく格好良く決めたのに…!」
風花「無理するのはカズマらしくありません」
ロウ「そうだな。お前はお前らしくしてろ」
カズマ「あー!うるせえ! 俺はこれでもいつも自然体だ!」
アリア「馬鹿…」
カズマ「と、とにかくだ、アリア! 今日からお前も俺達の家族だ! よろしくな!」
ミヒロ「よろしくね、アリアさん…ううん、アリ姉ちゃん」
アリア「ミヒロ…あたしの事、お姉ちゃんって呼んでくれるの…!」
ミヒロ「うん…だって、家族だもん」
アリア「なる! 絶対なる! あたし、あんた達の家族になる!!」
カズマ「じゃあ、俺の事もお兄ちゃんって呼んでいいぞ」
アリア「馬鹿カズマ!あたしには、ちゃんとお兄ちゃんがいるんだから!」
カズマ「んだと! 頭に『馬鹿』って付けんな!」
レギュレイト「二人共、ケンカはやめなさいね」
ホリス「社長代行、木星での戦闘で無理をしたおかげでヴァルストークは…」「修理に時間がかかるようです」
シホミ「今はその時間はありません。ヴァルストークとヴァルホーク…」「それにアルムストラ、アルムアルクスはヴァルザカードとして今後は運用します」
カズマ「ああ…親父が遺した力だ。俺に異論はねえ」
レギュレイト「では、私はこのままヴァルザカードのメインシステムを務めます」「キャレットは、その補佐をお願いしますね」
キャレット「了解デス」
カズマ「そうと決まりゃ、早速、出撃だ! 相手はラダム!? それともイバリューダーか!?」
大河「落ち着くんだ、カズマ。今、我々が最優先に対処すべきは地球のラダム樹だ」
Dボゥイ「ラダム樹に何か動きが…!?」
フリーマン「私と雷牙博士の分析では世界中のラダム樹はあと一週間で開花するだろう」
Dボゥイ「何っ!?」
ユミ「そんな事になったら世界中の人がテッカマンにされちゃうよ!」
雷牙「マイクのディスクXでも全てのラダム樹を消滅させるのは不可能だ…」
Dボゥイ「俺達に残された手段は一つ…。月へ向かい、ラダム樹を制御するマスターシステム…」「すなわち、テッカマンオメガを倒す事だ…!」
フリーマン「そのオメガがいると思われるラダム艦の月の大地への浮上が先程、確認されたそうだ」
〔モニターの開く音〕
[イベントデモ「月のラダム艦」]
Dボゥイ「これだ…! これが奴らの…ラダムの艦だ!」
ノアル「なんて巨大な艦だ…。周辺の地形まで巻き込んでやがるぜ」
ダービット「これを破壊するとしたら相当、骨が折れそうだぜ」

〔扉の開閉音〕
バルトフェルド「それを可能にするだけの兵器がある」
キラ「バルトフェルドさん…」
大河「戻ったか、バルトフェルド艦長。それで状況は?」
バルトフェルド「ザフトのボアズ基地は壊滅。連合軍はフェルミオンミサイルを使ったらしい」
バルザック「おいおい、連合軍は反物質をミサイルにしたのかよ…!」
雷牙「それが連合軍の切り札か…!」
マリュー「事務局の新世紀宣言を黙認したのは、そのミサイルの存在があったのね」
ムウ「核より強力な兵器があるならニュートロンジャマーキャンセラーにこだわる必要はないってわけか」
プロフェッサー「しかし、フェルミオンの軍事利用がそこまで進んでいたとは連合軍も侮れないわね」
テッサ(あの人だ…。きっと、あの人がブルーコスモスに協力したんだ…!)
アスラン「バルトフェルド艦長、そのフェルミオンミサイルで月のラダム艦を攻撃するのか?」
バルトフェルド「連合はプラントをせん滅した後、そうするつもりだろうな」
ディアッカ「くそ…やっぱり、連中はそれが狙いかよ…!」
五飛「そんな戦いに意味はない…! 許してたまるか…!」
バルトフェルド「ところがだ…ザフトの方にもそれに匹敵するだけの最終兵器がある」「俺の部下が決死の潜入調査でその存在を突き止めてきた」
イライジャ「マーチン・ダコスタ…。あいつも頑張っているんだな…」
バルトフェルド「その兵器の名はジェネシス。巨大なガンマ線レーザー砲だ」
キラ「ジェネシス…?」
バルトフェルド「そいつを使えば、連合軍の艦隊どころか地球を焼き払う事も可能だそうだ」
アスラン「父は…パトリック・ザラはそんなものを用意していたのか…!」
ラクス「連合軍とザフト…。私達はその双方を止めなくてはなりません」
キラ「ラクス…」
ラクス「キラ…そして、皆さん。私も戦います、この世界のために」
バルトフェルド「エターナルの修理も済んでいる。これからはノイ・ヴェルターとして俺達も戦わせてもらおう」
カガリ「砂漠の虎と恐れられたその力、期待させてもらうぞ」
大河「では、今後のノイ・ヴェルターの作戦を発表する」「我々は部隊を二つに分け、月とプラントへ向かう」
フリーマン「月へ向かう部隊はラダム艦の破壊を目的とする」「こちらはナデシコを母艦にスペースナイツ、ミスリルのSRT、GGG、オーガンを編成する」
大河「プラントへ向かう部隊は連合軍とザフトの戦闘を止める事が目的だ」「最悪の場合、連合軍のフェルミオンミサイルを押さえ…」「さらにザフトのジェネシスを制圧してもらう」
フリーマン「編成はアークエンジェルとエターナル、リ・ホームを母艦に…」「モビルスーツ部隊、マジンガーチーム、ゲッターチーム、ゴライオンを編成する」
大河「カズマ…ヴァルザカードの編成は君に任せよう」
カズマ「月でラダムと戦うか、ザフトと連合軍の戦闘を止めるか…」
ルート選択
 月でラダムと戦う
 プラントで戦闘を止める


※※「月でラダムと戦う」を選択した場合のセリフ※※
大河「わかった。では、ヴァルザカードはナデシコと共に月へ向かってくれ」
※※「プラントで戦闘を止める」を選択した場合のセリフ※※
大河「わかった。では、ヴァルザカードはプラントへ向かってくれ」

雷牙「凱…麗雄の分まで頼むぞ」
凱「わかっている、雷牙おじさん。父さんに託された生命と勇気、俺は絶対に忘れない」
ルネ「J…あんたも付き合ってもらうよ」
J「いいだろう。私もラダムとは浅からぬ因縁があるからな」
テッサ「相良さん…私はメリダ島に戻りこれまでの情報を分析します」
宗介「大佐殿…」
テッサ「カナメさんは自分を犠牲にしても地球の未来を案じてくれました…。私もそれに報いるために戦います」
宗介「自分もです、大佐殿」
テッサ「では、軍曹。ガニメデでの命令違反は不問とします。代わりに、ここで新たな命令を…」「次の機会には必ず千鳥カナメを救出しなさい。これはあらゆる命令に優先します」
宗介「了解です…!」
※※「月でラダムと戦う」を選択した場合のセリフ※※
カズマ「行くぜ、アリア。月に行くまでにフォーメーションの確認だ」
※※「プラントで戦闘を止める」を選択した場合のセリフ※※
カズマ「行くぜ、アリア。プラントに行くまでにフォーメーションの確認だ」

アリア「………」
カズマ「どうした、俺の顔に何かついてるか?」
アリア「…ありがと、カズマ…」
カズマ「へ…?」
アリア「それが言いたかっただけ! 先に行ってる!」
〔扉の開閉音〕
カズマ(………)(やべえ…一瞬、あいつの事、かわいいって思っちまった…)
レギュレイト「駄目ですよ、カズマ。アリアはもう一人のあなたみたいなものですから」
カズマ「わ、わかってらぁ! レギュレイトも母親面すんなよな!」
レギュレイト「はいはい。では、私達も行きましょうね」
カズマ(親父…あんたはセコくてスカした奴だったがやっぱり、俺の親父だった…)(ありがとう、『タカの目』…。俺はその息子としてあんたの願いを受けて戦う…)(あのヴァルザカードでな…!)
【シナリオエンドデモ終了】


● No49「戦いの海に勇気の帆を」 へ戻る

● 月ルート → No50A「静止した時の二人」 へ進む

  プラントルート → No50B「憎悪と運命の螺旋」 へ進む


◆ 「第2部」 へ戻る

◆ 「スーパーロボット大戦W」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。