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No.50B
憎悪と運命の螺旋

【戦闘マップ1開始】
〔基地に爆発〕
〔味方ユニット出現〕

カナード「この基地で管理していたニュートロンジャマーキャンセラーはもらっていく」
職員「ば、馬鹿な! 事務局の管理下にあるあれを連合軍が強奪するのか!?」
〔扉の開閉音〕
ガルシア「カナード特務兵! 無断で機を持ち出して何をしている!?」
カナード「見ての通りだ。ニュートロンジャマーキャンセラーで俺のハイペリオンを強化する」
ガルシア「そんな指令を出した覚えはない!」「第一、現在の情勢において力尽くであれを奪ったとなれば世論全てを敵に回す事になるのだぞ!」
カナード「世界など知った事ではない。俺は俺の目的のためにあれを奪っただけだ」「それに俺はもうユーラシア連邦の軍人ではない。この件はお前達とは無関係だ」
ガルシア「カナード! 貴様、何をする気だ!?」
カナード「言ったはずだ。俺は俺の目的を果たすとな…」(待っていろ、キラ・ヤマト。そして、ドラグーンを使うガンダムのパイロット…)(俺はお前達を倒し、俺の力を…俺の存在を証明してみせる…!)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ1開始】

地球圏エリア
ヤキン・ドゥーエ/執務室
ロゼ「…では、地球側との話し合いに応じる気はないと言うのだな?」
パトリック「くどいな、事務総長。既に事態は対話によって解決できるレベルではない」「いや…この戦争が始まった時からこうなる事は決まっていたのだ」
ロゼ「………」
パトリック「『血のバレンタイン』に始まり、アラスカのサイクロプス、そして、フェルミオンミサイル…」「既にコーディネイターとナチュラルは互いに滅ぼしあう以外の道はない…!」
ロゼ「フェルミオンミサイルを装備した連合軍については、国連事務局で戦闘を停止させる」「同時に我々は最終兵器ジェネシスの使用停止を勧告する」
パトリック「既にジェネシスの存在をつかんでいたか…」「あのラクス・クラインの一派め…。どこまで自分達の国を危険にさらせば気が済むというのだ…!」
ロゼ「彼女は亡きシーゲル・クラインの遺志を継ぎ、立派に戦っている…!」「目を覚ませ、パトリック・ザラ! この世界をこんな形で終わらせちゃならない!」「人類の歴史は続いていかなきゃならないんだ!」
パトリック「その歴史を継承するのは新たな人類であるコーディネイターの役目だ!」「そして、新たな力は旧きを駆逐する! ナチュラルはコーディネイターに滅ぼされる運命にあるのだ!」
ロゼ「待つんだ、パトリッ…」
〔モニターの閉じる音〕
パトリック「事務局め…ジェネシスの存在を知り、慌てて停戦を求めてきたか…」「だが、もう遅い…! 連合軍を焼き払った後はジェネシスは地球へと発射される」
クルーゼ「そのガンマ線の熱的な破壊により地表の生物の80%が死に至るとの計算結果が出ていますな」
パトリック「その通りだ。これにはさしものラダム樹も壊滅するだろう」
クルーゼ「地球上の生物が死滅すればラダム樹の存在も無意味になるでしょうけどね」
パトリック「連合軍の艦隊の動きはどうなっている?」
クルーゼ「ボアズが壊滅した今、最終防衛戦のこのヤキン・ドゥーエに到達するのも時間の問題でしょう」
パトリック「敵艦隊が集結した時こそがジェネシス発射の絶好の機だ。準備を急がせろ」
クルーゼ(…運命の神は残酷な事をする。ニュートロンジャマーキャンセラーが連合軍の手に渡らなかったゆえに…)(より強力なフェルミオンミサイルが実戦に投入される事となった)(そして、それに対抗する力としてプラントはジェネシスの使用を決定した)(さて、この憎しみの環…どちらが滅びるまで続くかな…)

地球圏エリア
ヴァルザカード/カズマ自室
カズマ「連合宇宙歴101.1.25、航海日誌…」「俺達は連合軍とザフトの戦闘を止めるために…」「最大の激戦地になると思われる要塞ヤキン・ドゥーエへ向かっている」「恐らく連合軍の旗艦は黒いアークエンジェル…ドミニオンだろう」「あれの艦長はアークエンジェルの副長だったナタルって人だと聞いた」「前に一度見かけた印象はお堅い軍人さんだが、悪い人には思えなかった」「無論、キラやムウさん達はナタルさんと戦いたくないようだ」「そして、個人の考えとは別に人と人が戦わなくてはならないのが戦争とういうものなのだろう」「戦いを前に重苦しい空気が流れる中、体調を崩しているプレアの様子が気になる…と」

地球圏エリア
リ・ホーム/船室
フレイ「大丈夫、プレア? プロフェッサーさん、呼んでくる?」
プレア「心配かけてすみません、フレイさん…」
フレイ「気にしないで。ノイ・ヴェルターの中で私ができる事はこれ位だから」
プレア「ありがとうございます」
風花「やっぱり、様子がおかしいです。オービットベースへ戻って治療を受けるべきです」
プレア「いいんだ、風花ちゃん。自分の身体の事は自分が一番わかっているから…」
風花「でも…」
プレア「僕は行かなくちゃならないんだ…。憎悪に捕らわれた彼を救うためにも…」
風花「彼って…ユーラシア連邦のガンダムのパイロット?」
フレイ「あの人…キラの事を狙っていたみたいだけどどうしてなの?」
プレア「彼は僕と同じなんです…」
フレイ「え…」
プレア「きっと彼も生まれてきた意味を探しているんです…」
風花「プレア…」

地球圏エリア
アークエンジェル/食堂
ムウ「ザフトのラウ・ル・クルーゼは俺の親父のクローンなんだってよ…」
マリュー「ムウ…」
ムウ「…今の技術じゃ完全なクローンってのはできなくて…」「あいつもテロメアが短く、長く生きられないんだとさ…」
ヒイロ「それがあの男の世界を憎む理由か」
ゼクス「自分が生きられない世界なら滅んでしまえばいいという事か…」
キラ「でも、そんな事で何の関係もない人達の平和な暮らしまで奪っていいわけがないんだ…」
アスラン「その通りだ、キラ。だから、パトリック・ザラとあの男は絶対に止めなければならない」
劾「だが、そのクルーゼという男の気持ち…わからんでもない」
カガリ「お前…何を言っているんだ!?」
劾「………」
ロウ「らしくないぜ、劾。お前が悪党の肩を持つなんてよ」
劾「そういったつもりはない…」
ロウ「あ…待てよ、劾…!」
〔扉の開閉音〕
ディアッカ「不愛想な野郎だぜ。笑顔の一つぐらい見せてもいいのによ」「おまけにいつもあのサングラスだ。気取ってやがるぜ」
ニコル「あの人にはあの人なりの事情というものがあるんですよ、ディアッカ」
トール「そうそう。逆にお前らの方が俺達に馴染みすぎてるってもんだな」
ディアッカ「住めば都って言うが、意外にノイ・ヴェルターってのは居心地がいいもんだな」
トール「アークエンジェルも連合軍に所属していた頃は色々ときゅうっくつだったけど…」「今は自分達が何のために戦っているかが、はっきりしている分、やりがいもあるな」
ディアッカ「おう…上からの命令じゃなくて自分の判断で動けるってのはいいもんだぜ」
ミリアリア(この二人…)
ニコル(意外にいいコンビになりそうですね)
ディオ(ま…ディアッカの方はちょいと複雑な気分だろうがな)
カトル「叢雲劾…彼もコーディネイターなんですよね…」
イライジャ「ああ…キラとは違う意味であいつも最強のコーディネイターだ」
キラ「………」
イライジャ「…悪かったな。その…そういうつもりで言ったんじゃないんだ…」
キラ「いや…いいんだよ。僕は…僕だから…。僕がどうやって生まれても…」
イライジャ「まったく…お前を見ていると俺のコンプレックスも馬鹿らしくなってくるぜ…」
アスラン「コンプレックス?」
イライジャ「元赤服のお前にはわからんだろうが俺はコーディネイターでありながら能力的にはナチュラルと変わりない…」「今の俺の戦闘能力は訓練によって身につけたものなのさ」
キラ「そうだったんだ…」
イライジャ(だから、俺には少しだけわかる…。あのユーラシア連邦のガンダムのパイロットがお前を憎むのがな…)
カガリ「あの叢雲劾もお前と同じように訓練で強くなったのか?」
イライジャ「傭兵としての経験が劾の戦闘力を支えているのは事実だ」「だが、劾にはそれ以上の何かが秘められているように思える時がある」
アスラン「それがあの男に超人的な戦闘能力を与えているのか…」
ロウ「だが、劾の奴…。今日は確かに少しおかしかった…」「あいつ、何かあったのか…」

アークエンジェル/格納庫
劾「………」
カズマ「自分のメカは自分で整備か…。相変わらずだな」
劾「お前はそうじゃないのか?」
カズマ「それがよ…ヴァルザカードはデカ過ぎて、とてもじゃねえが俺の手には負えねえんだよ」「ってわけで、整備はアルムストラに使っていたメンテロボにお任せ状態だ」
劾「そうか…」
カズマ「………」「なあ、劾…一つ聞いていいか? お前…プラントと戦う事になっても抵抗はないのか?」
劾「無いな」「俺は傭兵だ。どこの国家にも属した覚えは無い」
カズマ「でも…お前、コーディネイターだろ? だったら…」
劾「お前は知らなかったな。俺はコーディネイターだが、プラントの人間ではない」「俺は連合軍が造り上げた戦闘用コーディネイターだ」
カズマ「何だって…!?」
劾「戦闘用コーディネイターはやがて来るプラントとの戦争に備えナチュラルの戦力として造られたものだ」「そして、ナチュラルに服従するように心理コントロールが加えられるはずだった」
カズマ「心理コントロールって…」
劾「コーディネイターとしてプラント側に付く事がないようにだ」「そして、その成功例が『ソキウス』シリーズだ」
カズマ「オーブのロンド・ギナ・サハクってのが連れていた奴らか…」
劾「もっとも、奴らは通常のソキウスと異なり…」「自分でその使命を果たす方法を考えているようだがな…」
カズマ「劾…お前はどうなんだ? お前もその心理コントロールの下にあるのか?」
劾「俺はコントロールが不完全な内に研究所を脱走した。俺の心は何者にも縛られていない」
カズマ「そんなお前がなぜ俺達に協力する? 傭兵としての報酬が目当てとは思えねえけど…」
劾「…お前達が戦う敵の中に俺のターゲットがいるからだ」
カズマ「ターゲット…」
劾「そうだ。そして、俺の本当のミッションはもうすぐ始まる…」

地球圏エリア
ドミニオン/ブリッジ
アズラエル「すごいもんですね、フェルミオンミサイルの威力は」
ナタル「………」
アズラエル「難攻不落といわれたザフトのボアズがたった数発で壊滅ですからね」
ナタル「あのような強力な兵器が開発されていたとは初耳でした」
アズラエル「僕のコネで回してもらったいわゆるブラックテクノロジーの産物ってやつですよ」
ナタル「ブラックテクノロジー?」
アズラエル「こういう仕事をしていれば色々な方面に顔が利くんですよ」
ナタル「しかし、あのような兵器は人類同士の戦争ではなく、月のラダムに使うべきでは?」
アズラエル「宇宙のバケモノ共を始末した後はそうしますよ」「もっとも、あれだけの威力じゃ下手すれば月の都市にも影響が出るかも知れませんけどね」
ナタル「そんな危険なものをこれからの戦いで使うのですか…?」
アズラエル「そうする必要からですよ」「あのミサイルだってタダじゃない…。高い金を払って造った兵器なんですから飾っておくだけじゃ意味がないでしょう」
ナタル「………」
アズラエル「一発の値段が高いのと簡単に量産できないのが難点ですが」「あの力があれば確実に宇宙のバケモノを始末する事ができます」「さあ、いきましょうか。奴らの最終防衛ライン、宇宙要塞ヤキン・ドゥーエへ」
〔通信のコール音〕
ナタル「…友軍からの通信です。国連事務局直属の特殊部隊がこちらに接近中との事です」
アズラエル「ノイ・ヴェルターの連中ですか…。どうせ停戦勧告なんていうおふざけをやりに来たんでしょう」
ナタル(ノイ・ヴェルター…。そこにはアークエンジェルもいる…)
アズラエル「心配は要りませんよ、艦長。彼らの相手は我々とは別の連中がしてくれます」
ナタル「え…」
アズラエル「真打は遅れて登場するものです。弱った獲物に確実にトドメを刺すためにね」
ナタル(この男…自分の目的のために連合軍を動かしているのか…)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「憎悪と運命の螺旋」


【戦闘マップ2開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ホリス「どうやら連合軍の艦隊に先回りできたようですね」
アカネ「さすがレギュレイト! 計算ばっちりだね」
レギュレイト「ありがとう、アカネ。それだけは私の取りえですからね」
カズマ「しかし、おかしな気分だな。格納庫から出撃しないってのも」
シホミ「このサイズでは機動兵器と言うより戦艦だもの。仕方ないわね」
〔警報〕
ミリアリア「機動部隊の接近を確認! 連合軍のものと思われます!」
マリュー「各機は万一の場合に備えて迎撃の準備を!」
サイ「連合軍、来ます!」
〔敵ユニット出現〕
ヒイロ「この編成…ユーラシア連邦か」
ディアッカ「ダガー系を回してもらえない二線級の部隊が相手とはな。拍子抜けしちまうぜ」
カトル「ディアッカ、僕達は彼らと戦うために来たんじゃないよ」
ディアッカ「わかってるって、坊ちゃん。それ位の事はよ」
ノイン「我らの目的はあくまで戦闘行為を停止させる事だ。ここはラミアス艦長に任せよう」
マリュー「こちらは新・国連事務局直属のノイ・ヴェルター所属…」「アークエンジェル艦長のマリュー・ラミアス少佐です」
連合士官「大西洋連邦を追われ事務局に尻尾を振った連中か」
ミリアリア「何よ、あの言い方…!」
サイ「向こうは最初からこちらを敵視しているか…」
マリュー「私達はザフト、連合軍双方に停戦を呼びかけるためにこの場に来ました」「連合軍は速やかに軍を退き、帰還してください」
連合士官「我々は祖国の繁栄とこの地球圏の秩序の維持のために戦っているのだ」「現状を顧みない事務局のそのような勧告こそが地球圏を混乱に陥れている事を知るがいい…!」
ゼクス「やはり、聞く耳持たずか…」
ファーラ姫「あの方達は何を言っているの…」
ラクス「ファーラ姫…」
ファーラ姫「同じ星に生まれた人間同士がさしたる理由もなく互いを滅ぼすまで戦うなんて…」「これのどこに平和や秩序の維持があると言うの…!?」
黄金「悲しい事だがこれが地球の現状なんだ…」
竜馬「外宇宙からの脅威が迫っているのにその危機を認識できず、自分たちのせまい価値観に捕われてしまっている…」
ジョージ「なげかわしい事に私が木星へ旅立った頃と何も変わっていないようだよ」
甲児「宇宙から来たファーラ姫には馬鹿げているとしか言えないだろうがな…」
カズマ「だが、それでも俺達は地球人だ…!」「馬鹿でも何でも目の前で誰かが不幸になるのを見過ごすわけにはいかねえ!」
連合士官「各艦各機、攻撃準備! どうやら事務局はこちらを力で従わせる気だ!」
バルトフェルド「どうする、ラミアス艦長?」
マリュー「…やむを得ません。我々に与えられている権限の範囲で彼らを止めます」
レギュレイト「ヴァルザカード、ターゲット設定を調整…」「敵機の動力部、ならびにコックピットを外して攻撃します」
アリア「どうして? 一撃で倒せる所を狙えば簡単に片付くのに」
カズマ「俺達の目的は戦いを止める事だ。生命を奪う事じゃない。わかるか、アリア?」
アリア「うん…カズマの言っていた宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ…、そして、生命の大切さ…ってやつだね」
カズマ「上出来だ! それじゃ行くぜ!!」
イライジャ「どうやらキラを狙っているあいつはいないようだな」
プレア(彼は戦いをやめたのか…? いや…あの戦いに囚われた心が簡単に解放されるとは思えない…)
連合士官「連中を叩けば連合軍内のでのユーラシア連邦の地位も向上する! バルサム、貴官の働きに期待するぞ!」
バルサム「了解だ。脱走したカナードよりも俺の方が上だってのを教えてやる」「『アルテミスの荒鷲』は伊達じゃないってな!」
プレア(…彼は近くにいる…。きっと、ここに現れる…!)
<戦闘開始>

<敵12機以下orバルサムと戦闘(戦闘後)or3PP・第3軍増援1出現>

〔レーダー反応〕
樹里「この宙域にすごいスピードで接近する機体を確認! 数は…1機です!」
プレア「彼か!」
〔第3軍ユニット出現〕
バルサム「ハイペリオンの1号機! カナードか!」
プレア「カナード…。それが彼の名前…」
カナード「どけ、バルサム。お前になど用はない」
バルサム「脱走兵が偉そうに…! ここで俺がお前を倒してやる!」
カナード「俺の邪魔をするというなら容赦はしない…!」「俺の目的はニュートロンジャマーキャンセラーで強化されたハイペリオンで…」「キラ・ヤマトとドラグーンを使うガンダムに勝つ事だ!」
アスラン「やはり、奴の目的はキラか!」
キラ「…彼が僕を憎む理由…、それってやっぱり…」
プレア「やめてください、カナードさん。僕はあなたと戦いたくない」
カナード「ドラグーンを使うパイロット! お前も俺の存在を否定する気か!」
プレア「どうしても戦うんですね…」
カナード「その通りだ…! 俺は戦いに勝利する事だけでその存在が許されるんだ!」
プレア「人が存在していくのに戦いも勝利も必要ないのに…」
カナード「俺は話をしに来たわけではない! 俺の目的はお前達を倒す事だ!!」

<カナードHP50%以下>
カナード「くっ…! さすがに手強い!」
プレア「もうやめてください!」「あなたは人々の希望、高い希望を持つ者…スーパーコーディネイターでしょう!」
カガリ「スーパーコーディネイター!?」
リーアム「文字通り、最高の力を持つように調整されたコーディネイターの事でしょう…」
キラ「やっぱり…君もそうだったんだ…」
カナード「違う! 俺はその失敗作だ!」
ムウ「あいつ…クルーゼが言っていたキラを誕生させるために生まれた奴らの一人なのか…」
プレア「そんな力を持っていながらなぜ、戦う事しか選べないんです!?」
カナード「こんな能力、戦う以外の何に活かせる!? お前ごときに言われる筋合いはない!」「ドラグーンが使えるという特殊な力を生まれながらに持っているお前にはな!」
プレア「違う…! 僕も君と同じ存在…造られた人間なんだ…!」
ロウ「プレア…!」
プレア「皆さんも聞いてください…。僕はクローンなんです…」
カナード「何っ!?」
風花「プレアが…誰かのクローン…」
ムウ「じゃあ、お前も…クルーゼと同じなのか…」
プレア「…ドラグーン…これが使えるのは僕のオリジナルの人物の能力です」「その力を欲した軍が造ったクローン…それが僕です」
劾「あいつも戦うために造られた存在か…」
プレア「だけど、僕は兵器として生きるのはいやだ!」
カナード「面白い…。ならば俺達は同じものだ!」「戦うために生まれた存在…。お前のその能力、俺のスーパーコーディネイターとしての資質…」「全てを懸けて戦おう!」
キラ「そんな事は…!」
カナード「黙っていろ、キラ・ヤマト! お前は後回しだ!!」
キラ「!」
カナード「お前…名前を聞かせろ」
プレア「プレア…プレア・レヴェリー…」
カナード「行くぞ、プレア! 俺達は戦う事しかできないんだ!」
プレア「…違います…」「絶対に違う!!」

≪カナードHP50%以下≫
<カズマvsカナード>

カナード「この巨大なメカを倒せば、俺の力を認めざるを得まい!」
カズマ「なめるなよ! こっちはてめえの自分探しの踏み台になる気はねえんだ!!」「悩んでるぐらいなら身体を動かせ! 戦い以外にだって、てめえの力を活かせる場はどこにでもあるんだ!」

≪カナードHP50%以下≫
<ヒイロvsカナード>

ヒイロ「哀れな男だな、お前は」
カナード「何っ!?」
ヒイロ「お前は誰かに自分の価値を認めてもらわなければ生きていけないのか?」
カナード「お前に俺の何がわかる! その存在全てを否定されて生きてきた俺の何がわかるというんだ!」
ヒイロ「お前を否定しているのはお前自身だ。それに気づかない限り、お前の渇きが癒される事はない」

≪カナードHP50%以下≫
<キラvsカナード>

カナード「見つけたぞ、成功作キラ・ヤマト! 今日はそれなりに戦えるようだな!」
キラ「僕が成功作で君が失敗作だって誰が決めたの…!?」
カナード「周囲の人間だ! 俺の価値を認めない者達は俺を見て、そう言った!」
キラ「そんなの…意味がないんだ! だって、生まれてきた人に成功も失敗もないんだから!」
カナード「きれい事を! 俺はお前を倒し、俺の価値と力を証明してみせるだけだ!」

≪カナードHP50%以下≫
<ロウvsカナード>

ロウ「もうやめろ、お前! キラやプレアに勝ったって何の意味もないんだぞ!」
カナード「勝手な事を言うな! 俺は奴らを倒して自分の価値を認めさせてみせる!」
ロウ「つまんねえ奴らの言う事なんかに耳を貸す必要なんかねえ! お前はお前なんだからよ!」

≪カナードHP50%以下≫
<劾vsカナード>

劾「お前も俺と同じか…」
カナード「何っ!?」
劾「一つ教えてやる。誰かが作った枠が気に入らなければそこから飛び出せ」「そいつらに認められようとするのは尻尾を振っているのと同じだ」
カナード「こいつ…! 俺を犬扱いするかーっ!!」

≪カナードHP50%以下≫
<プレアvsカナード>

カナード「お前は何のために戦う!? 兵士である自分を否定したんじゃなかったのか!」
プレア「僕は僕の信じるもののために戦っているんです!」
プレア「それは僕に力があっても無くても変わらない想いです!」
カナード「…信じるものか…」
プレア「カナードさん…今からでも遅くありません。あなたもきっと見つけられるはずです」
カナード「だが、もう俺は戻れない! お前とキラ・ヤマトを倒す事しか俺には残されていないんだ!!」

≪カナードHP50%以下≫
<甲児vsカナード>

甲児「やめちまえよ、お前! そんなくだらない理由で戦うなんてよ!」
カナード「くだらない理由だと!?」
甲児「ああ、その通りだ!」「もし、お前がキラとプレアを倒したとしても俺は絶対にお前を認めねえ!」「そんなやり方で自分を証明しても偉くも何ともねえってのをわかりやがれ!!」

≪カナードHP50%以下≫
<鉄也vsカナード>

鉄也「何が戦う事にしか使えない力だ…! そんな甘ったれた考えで戦えるものか!」
カナード「貴様も俺を否定するのか!」
鉄也「ああ、何度でも言ってやる! 戦う事とは生きる事だ!」「それがわかっていないお前ごときに俺が負けるわけがない! それを見せてやるぜ!!」

≪カナードHP50%以下≫
<竜馬or隼人or弁慶vsカナード>

カナード「友だ、仲間だと言っているようなお前達に俺は負けるわけにはいかない!」
竜馬「お前の孤独はお前自身が招いたものだ!」「もっと目を開け! お前を否定した奴らに屈するな! 俺に言えるのはそれだけだ!!」

≪カナードHP50%以下≫
<黄金vsカナード>

黄金「お前の境遇は確かに同情すべきなのかも知れん…」
カナード「俺が欲しいのはそんなものじゃない! 俺を認めろ! 俺の力を、生命を!」
黄金「そんなものは誰が認めるものでもない! お前自身がお前を認めろ! お前は今、生きているんだ!」

<バルサム撃破>
バルサム「ば、馬鹿な! このアルテミスの荒鷲がこんな所で…!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだカナード健在の場合、セリフ追加※※
カナード「フン…シミュレーターの戦果など実戦には何の役にも立たん…」「それに最後まで気づかなかったお前に戦場に立つ資格はない…!」


<カナード撃破・敵増援1出現>
〔カナードに爆発〕
カナード「終わった…。敗北した俺に生きる意味はない…」
プレア「僕もあなたも戦うために生まれたのではありません!」「誰もが何かを決められて生まれたりはしない!」「あなたの力をどう使うかはあなたが決める事です!」
カナード「生まれ持った宿命を消し去る事などできない!」「お前なら理解できると思ったが所詮は平和に慣らされたただのガキか…!」
プレア「戦う宿命に苦しめられたのはあなたや僕だけではない…」「僕は短い時間でしたがノイ・ヴェルターの皆さんといてそれを知りました」
ロウ「プレア…お前…」
プレア「そして、わかったんです」「あなたが否定する平和な暮らしがみんなの想いが今の僕を…僕達を支えてくれているんです」
カナード「人の想いだと…! そんなもの!!」
プレア「あなたは気づいていない! あなたも人々の想いの中で生きている事を!」
カナード「………」「だが、いまさら何ができる…。俺はもう終わりだ…」
プレア「そんな事はありません…。あなたが人の想いをわかってくれれば…」
カナード「………」
プレア「戦いを通してでしたけどこうしてあなたとも想いをかわす事ができました…」「僕は一人じゃない…。そして、あなたも一人じゃない…」「人と人は想いの力で…つながっているんです…」
カナード「だが…俺は…」「俺はーっ!!」
〔第3軍ユニット離脱〕
カズマ「待ちやがれ!」
ロウ「追う必要はねえよ、カズマ」
カズマ「でも、ロウさん…」
プレア「いいんです、カズマさん。きっと彼はわかってくれましたから…」
甲児「あのガンダムさえいなくなれば大した戦力は残ってねえ…!」
鉄也「後は力で押し切れる…!」
ジュン「待って! 新たに艦隊が来たわ!!」
〔敵ユニット出現〕
マリュー「ドミニオン…! バジルール中尉が来たの!」
ナタル「………」
アズラエル「ユーラシア連邦の皆さん、お疲れ様でした」「それなりに頑張ってくれたようですね」
ナタル「残存戦力は後退! こちらと合流して体勢を立て直せ!」
マリュー「こちらはアークエンジェル艦長のマリュー・ラミアスです。国連事務局から再度、勧告します」「連合軍は直ちに戦闘を停止し、帰還してください」
ナタル「ラミアス少佐…」
アズラエル「君の元上官さんものん気な方ですね。この状況で軍が退くと思っているんですかね」
ナタル「しかし、理事…。ラダムを始めとする脅威が地球に迫っている以上…」「プラントとの戦争は人類にとって得策とは思えません」
アズラエル「…いつからあなたは僕に意見できる立場になったんです?」「宇宙のバケモノ達はラダムやイバリューダーと同じですよ。やらなきゃこっちがやられるんです」
ナタル「しかし…!」
アズラエル「さあ、僕達で道を作るんです。フェルミオンミサイルを積んだ艦はコルベットの指揮で後から来ますから」
〔レーダー反応〕
キャレット「プラントノ 方向カラ高エネルギー接近!」
レギュレイト「これはガンマ線です…!」
ホリス「まさか、これは!?」
ジョージ「総員、退避! ジェネシスが来る! かわすんだ!!」
〔ビームの発射音〕
〔画面、紫に発光〕

[イベントデモ「ジェネシス発射」]
〔大爆発音〕
〔画面、振動〕
〔敵ユニット撃破〕

リーアム「ジェネシスの発射を確認! 連合軍の艦隊にかなりの被害が出た模様です!」
樹里「う、うそ…。あんなにたくさんいた戦艦がほとんどやられちゃった…」
ロレッタ「これがザフトの最終兵器…ジェネシスの力…」
ナタル「友軍の70%が先程の攻撃で壊滅しました!」
アズラエル「言ったじゃないか! 奴らはこちらを滅ぼす気だって!」「だから、先にこっちから仕掛けるんだよ! やらなきゃやられるんだから!!」
ナタル「………」「わかりました…」「各艦、プラントへ向けて進軍! 急ぐぞ!」
〔敵ユニット出現〕
マリュー「ナタル…どうしても戦うの…!?」
ロウ「プロフェッサー! あのジェネシスってのはすぐ次のが来るのか!?」
プロフェッサー「バルトフェルド艦長からの情報を統合した結果…」「ジェネシスはその構造上、連射は利かないものらしいわ」
カガリ「じゃあ、すぐには次は発射されないんだな!」
鉄也「どうする!? 俺達も連合軍と共にプラントへ向かうか!?」
竜馬「確かにジェネシスをこのまま放っておくことは危険だが…」
ディアッカ「だけどよ! このまま連合軍をプラントへ通しちまったら血のバレンタインの二の舞だぜ!」
マリュー「………」
ラクス「ラミアス艦長…」
マリュー「…ノイ・ヴェルターはこの位置で連合軍の足を止めます」
ジョージ「それでいいのか、ラミアス艦長?」
マリュー「このまま連合軍を通せば確実にフェルミオンミサイルが発射されます」「ですが、ザフトのジェネシスは次の発射までに時間があります…! それに賭けます!」
劾「ここで連合軍を止め、その足でザフトの要塞ヤキン・ドゥーエへ向かうか」
デュオ「了解だ! 俺達はどっちの味方でもないんだ。だったら、欲張っていこうぜ!」
カトル「連合軍を止め、さらにザフトも止める…。やり甲斐がありそうだね」
アスラン「だが、そのための力がノイ・ヴェルターに集っている…!」
レギュレイト「計算の結果が出ました。ヤキン・ドゥーエまでの移動時間、ジェネシスの次回発射を考慮すると…」「連合軍との戦闘可能時間は5分間となります」
ホリス「それ以上の戦闘はジェネシスの二射目を許す事になるわけですね」
カズマ「5分か…! それだけあれば上等だぜ!!」
マリュー「活気は攻撃を敵旗艦に集中! 5分以内にドミニオンを無力化します!」
ラクス「それしか方法がないのでしたらそれを全力で行うだけです…」
キラ「守ってみせる…僕達の大事なものを…!」

<敵増援1出現の次PP>
キャレット「残リ時間ハ 4分デス! 急イデクダサイ!」
ミヒロ「頑張って、みんな!」

<敵増援1出現の2ターン後PP>
ミリアリア「残り時間3分です!」
サイ「後3分…その間に連合軍を止めてヤキン・ドゥーエに向かわなければ…!」

<敵増援1出現の3ターン後PP>
ジョージ「諸君、急げ! 残り時間は後2分だ!」
樹里「そ、そんな事言っても…」
風花「あきらめては駄目です、樹里さん! ロウさんも劾も必死で戦っているんですから…!」

<敵増援1出現の4ターン後PP>
バルトフェルド「残り後1分だ!」「どうする、ラミアス艦長!? 連合軍をあきらめてヤキンへ向かうか!」
マリュー「いえ…ギリギリまで連合軍を止めます!」「血のバレンタインを再び起こすわけにはいきません!」
ジョージ「了解だ、ラミアス艦長! 君の賭けに乗らせてもらおう!」
ラクス「信じています、皆さんの力と想いを…」

<敵増援1出現の5ターン後PP>
レギュレイト「作戦は失敗です…。今からヤキンへ向かってもジェネシスの攻撃にさらされるだけです」
マリューここまで来て、こんな結果なんて…!」
(→ GAME OVER

<オルガと戦闘>
オルガ「ハハハハハハハハ! ムカつく連中とも今日でおさらばにしてやる…!」「行くぜ、お前ら! 今日はとことんまでやってやる!」

<クロトと戦闘>
クロト「ハハハハハ! 僕にやられるために出てきたのかい!」「だったら、片っ端からやってやるよ! 滅殺! 瞬殺! 激殺!」

<シャニと戦闘>
シャニ「ハハハハハハハハ! お前ら、うざい!」「うざい! うざいんだよ!!」

<エドと戦闘>
エド「こんなつまんねえ戦いでずるずると来ちまうとはな…」「自由を愛する切り裂きエドも随分と落ちぶれちまったもんだぜ…!」

<キラvsナタル>
キラ「ナタルさん…僕は…!」
ナタル「キラ・ヤマト…その性格は変わらんようだな…」
アズラエル「感傷に浸ってる時間はないですよ。とっとと連中を片付けてプラントへ行きましょうよ」

<ムウvsナタル>
ムウ「許せよ、副長! ドミニオンは止めさせてもらうぜ!」
ナタル「フラガ少佐…向かってくるなら容赦はしません…!」
アズラエル「ふうん…怪しいですね。何やら複雑な感情があると見ました」

<ムウvsバルサム>
バルサム「アルテミスの荒鷲と言われる俺の力、その身で受けてみろ!」
ムウ「やれやれ…こいつも軍の宣伝につき合わされてるってわけか。少しだけ同情するぜ…」「ま…エンデュミオンの鷹としてはちょっと付き合ってやるか」

<マリューvsナタル>
マリュー「バジルール中尉…」
ナタル「ラミアス艦長…これが今の私の任務です」
アズラエル「そうそう。軍人さんってのは上からの命令を聞いていればいいんですよ」

<ロウvsバルサム>
バルサム「アルテミスの荒鷲の力、思い知らせてやる!」
ロウ「そっちがアルテミスの荒鷲なら俺は炎のジャンク屋だ!負けてなるかよ!」

<劾vsバルサム>
バルサム「知っているぞ…! 傭兵部隊サーペントテール!」「お前を倒して、このハイペリオンの撃墜マークを増やしてやる!」
劾「戦闘はゲームではない。遊び気分でやっていてはヤケドでは済まない…」「それを身を以って知るがいい…!」

<ロウがエドを説得>
ロウ「切り裂きエド! あんた、まだ軍にいたのかよ!」
エド「…って言われても、こっちにも事情ってのがあるんだよ」
ロウ「事情だぁ? こんなメチャクチャなやり方で戦う事に事情も何もあるかよ!」「このままじゃ、あんた、取り返しのつかない事に手を貸しちまうかも知れねえぞ!」
エド「………」「…そうだな。敵前逃亡って言われようとも越えちゃいけねえ線はあるな…」「聞こえるか、連合軍! 俺は今から、軍を脱走するぜ!!」
さやか「わかってくれたんですね、エドさん!」
甲児「やっぱり、あんたは最高にイカしてるぜ!」
エド「まあ、そんなわけだ。よろしく頼むぜ、ノイ・ヴェルター」
劾「了解だ。切り裂きエドの力、見せてもらう」
〔エド、敵から味方へ変更〕

<オルガ撃破>
〔オルガに爆発〕
オルガ「があああっ!! お前ら全員、吹っ飛ばして…」
〔敵ユニット撃破〕
プレア「彼も…戦うためだけにその意識をコントロールされた存在…」
甲児「くそっ! 人間は戦闘マシンじゃねえんだぞ!」

<クロト撃破>
〔クロトに爆発〕
クロト「うふふ! 僕は…僕はね!!」
〔敵ユニット撃破〕
イライジャ「あいつ…戦闘力を高めるために何かの薬物を使っていたようだ……」
劾「一歩間違えば、俺も奴と同じ存在だったという事か…」

<シャニ撃破>
〔シャニに爆発〕
シャニ「う…ざ…い…」
〔敵ユニット撃破〕
五飛「戦うためだけに心を縛られた存在…。こんな戦いを俺は認めない!」
ヒイロ「ブルーコスモス…自らの目的のために、ここまでの事をするか…」

<エド撃破>
〔エドに爆発〕
エド「ま…ここまでやれば文句はないだろ」
ロウ「切り裂きエド!」
エド「じゃあな、ジャンク屋! 俺がこんな事を言うのもおかしいが…」「頑張れよ!」
〔敵ユニット離脱〕

<ナタル撃破・勝利条件達成>
〔ナタルに爆発〕
〔ナタル、回復〕

アズラエル「何をしている! とっとと邪魔者を蹴散らして前へ進むんだよ!」
ナタル「これ以上の戦闘は無理です! ザフトの件はノイ・ヴェルターに任せましょう!」
アズラエル「ああ、もう! どうしてそう一々うるさいんだ。あんたは!」
〔銃を構える音〕
ナタル「…どういうつもりです…!? 銃など持ち出して、艦を乗っ取ろうとでも言うのですか!」
アズラエル「乗っ取るも何も命令しているのは最初から僕だ! 君はそれに従うのが仕事だろう!」「なのに、なんであんたは一々逆らうんだよ!」
ナタル「しかし!」
アズラエル「僕らはあのコーディネイターを討ちに来ているんだ!」「その邪魔をする奴は全て排除しろ! コルベットの艦隊を呼んでフェルミオンミサイルを使わせろ!」
ナタル「おやめください、理事!!」
アズラエル「黙れっ!!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ2開始】

地球圏エリア
ドミニオン/ブリッジ
〔銃声〕
ナタル「ぐっ!!」
アズラエル「くそーっ! お前ーっ!! お前が邪魔をするから悪いんだ! お前が僕の邪魔をするから!!」「さあ、そこをどけ!! 僕の命令でノイ・ヴェルターもコーディネイターも全て消してやる!」
???(劾)「消えるのはお前の方だ…」
〔銃声〕
アズラエル「じゅ、銃が…!? 何者だ、お前は!!」
劾「ブルーコスモス盟主、ムルタ・アズラエル…。お前に名乗る名はない」「俺は傭兵…。世界の平和を乱す者を排除する依頼を受けた」
アズラエル「依頼だと!? そんなものは誰がしたんだよ!」
劾「…標的はお前個人ではないし、俺自身に恨みがあるわけでもない」「だが、お前を生かしておけばカナードやプレアやソキウス、あの薬漬けの兵士のような存在を生む」「それを許すわけにはいかない」
アズラエル「な、何を言っている…!?」
劾「このサングラスの下の網膜を見れば、お前も俺の事を思い出すだろう」
アズラエル「網膜の管理コード…お前は…まさか戦闘用の…」
劾「黙れ」
〔銃声〕
アズラエル「ひ…ひいっ!!」
劾「どうやら、お前は俺が引き金を引く価値のない男だったようだ」「…乗員へ告げる。この艦はもうすぐ沈む。死にたくなければ脱出しろ」
連合士官「は、はい…!」
〔扉の開閉音〕
アズラエル「お、お前ら! 僕をおいて逃げる気か!」「戦えよ! まだドミニオンは戦えるんだ!」
劾「…立てるか?」
ナタル「あ、ああ…傷はそう深くはない…」
劾「立てるなら俺と来い。脱出する」
ナタル「…わかった。乗員の退避に協力してくれた事は感謝する…」
アズラエル「待てよ、お前ーっ! 戦えよ! それでも軍人か!!」
劾「軍人も人だ。戦うための兵器ではない」
ナタル「ムルタ・アズラエル…あなたはここでドミニオンと運命を共にすべきだ…」
アズラエル「待てよ! 待ってくれよ! 僕は…僕はあいつらを…コーディネイターを!!」
劾「後はお前一人でやれ」
〔扉の開閉音〕
アズラエル「くそっ…くそーっ!! 僕をおいていくなああああああっ!!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
〔ドミニオンのパイロット、ナタルからアズラエルへ変更〕
〔味方ユニット出現〕
〔劾、後退〕

ロウ「劾! お前、ドミニオンで何してたんだよ!?」
劾「俺の任務を果たしただけだ」
ナタル「ラミアス少佐…自分は…」
マリュー「ナタル! ナタルもいるのね!?」
〔敵ユニット出現〕
アズラエル「来たか、コルベット!! フェルミオンミサイルをあいつらに撃つんだよ!」
コルベット「しかし、あれは…!?」
アズラエル「いいから、早くしろ! 君まで僕に歯向かう気か!!」
コルベット「わ、わかりました!」
ゼクス「連合軍はこちらにフェルミオンミサイルを使う気か!」
ムウ「マリュー! ドミニオンを撃て!」
ナタル「ラミアス少佐! お願いします!」
マリュー「わかったわ!」
〔マリュー、アズラエルへ隣接〕
アズラエル「く、くそおおおおおおっ!!」
マリュー「ローエングリン、照準…! 撃てーっ!!」
〔マリュー、アズラエルへ攻撃〕
〔マリュー、MAP兵器「「ローエングリン」使用〕
〔アズラエルに爆発〕

アズラエル「艦のコントロールが!!」
コルベット「ドミニオンが突っ込んでくる!! よけろーっ!!」
マリュー「総員、対ショック体勢! 急いで!!」
〔アズラエル、コルベットへ接近〕
コルベット「いかん! フェルミオンミサイルが誘爆する!」
アズラエル「うわあああああああああああっ!!」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
〔大爆発音〕
〔画面、赤く発光〕

【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

地球圏エリア
アークエンジェル/格納庫
マリュー「ナタル…」
ナタル「…ラミアス少佐…自分は間違っていたのでしょうか…」
マリュー「私にはわからない…。でも、あなたは優秀な軍人だった…、それだけは言えるわ」「まずは今日の戦いを軍に報告して。それがあなたの次の任務よ」
ナタル「はい…。一部の人間の私的な感情で決行された今回の作戦は容認されるべきではありません」
ゼクス「ブルーコスモスの盟主であるムルタ・アズラエルと…」「その尖兵でタカ派の筆頭だったコルベット准将が倒れた今、連合軍はその勢いを失うだろう」
ムウ「安全保障理事会と軍の方は事務局が何とかしてくれるさ。俺達のやる事は別にある」
アスラン「ヤキン・ドゥーエのジェネシス…。あれを止めなければ、戦いは終わらない」
エド「じゃあ、バジルール少佐は俺達が責任をもって送り届けるよ」
ロウ「頼むぜ、切り裂きエド。その人には連合軍の暴走を証言する大事な任務があるんだからな」
マリュー「ナタル…あなたの人間としての良心に期待させてもらうわ」
ナタル「わかりました。連合軍を本来の組織に戻すために私も戦います」
キラ「頑張ってください、ナタルさん」
ナタル「君もな、キラ・ヤマト…」
マリュー「ナタル・バジルール、健闘を祈ります」
ナタル「はい…。そして、こんな事を言える立場ではないでしょうが…」「またお会いできる事を願います」
マリュー「もちろん、私もよ」
カズマ「で、お前の方もミッション完了ってわけか、劾?」
劾「ああ…。だが、奴も所詮は氷山の一角だ」
カズマ「黒幕は別にいるって事か?」
劾「少なくとも俺の戦いは今日で終わったわけではない」
カズマ「じゃあ、これまで通り俺達とノイ・ヴェルターで戦ってくれるんだな?」
劾「そのつもりだ。確かめたい結末もあるしな」
カズマ「了解だ。人類が終わっちまったら傭兵もトレイラーもやってられないからな」

地球圏エリア
ヤキン・ドゥーエ/司令室
パトリック「国連の特殊部隊は連合軍を退かせたが…」
ザフト士官「では、ジェネシスの発射は中止してよろしいでしょうか?」
パトリック「何を言うか…! 邪魔者がいなくなった今こそがナチュラルを根絶やしにする好機…!」「予定通り、ジェネシスは発射する! 攻撃目標は地球だ!」
ザフト士官「しかし…」
パトリック「人類の歴史の継承者は我らコーディネイターだ…!」「そして、それはナチュラルを絶滅させて、初めて成されるのだ!」
クルーゼ「議長閣下…国連の特殊部隊はそのままヤキン・ドゥーエへ向かってきています」
パトリック「迎撃は任せるぞ、クルーゼ。攻撃目標は国賊ラクス・クラインだ」
クルーゼ「了解しました。私が連中を足止めしている間にジェネシスの発射を」
パトリック「ナチュラルめ…。私をシーゲルのように懐柔しようとしても無駄だ…!」「この宇宙に生き残る人類はお前達、ナチュラルではない…! 我らコーディネイターだ!!」
クルーゼ(さあ、最後の扉はもうすぐ開く。どう戦うかな、ノイ・ヴェルター…)
【シナリオエンドデモ終了】


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