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No.2
奮闘!アデット先生

【シナリオデモ開始】
南アメリア大陸南部 トレゾア技研

  ~アイアン・ギアー 格納庫~
チル「ねえ、ゲイナー…アナ姫、どこに行ったか知らない?」
ゲイナー「そう言えば、さっきから見てないな…」
レントン「メーテル達に聞いても、知らないって言ってるんですよ」
ゲイナー「リンス達を連れて、どこかに遊びに行ったんじゃないの」
レントン「一人だけでですか? それって危険ですよ」
ベロー「大丈夫だよ。アナ姫はしっかりしてるし」
サラ「………」
ゲイナー「どうしたの、サラ?」
サラ「うん…。最近…ちょっとアナ姫が元気なかったから、心配になって…」
ベロー「まさか悩み事を抱えて家出か…!?」
チル「どうなのさ、レントン?」
レントン「え…そこでどうして俺に…?」
チル「家出の先輩なんだからわかるでしょ…!?」
レントン「そんな事、言われても…」
ガウリ「アナ姫なら心配は要らん。さっきアデットと一緒に近くの町に出かけたよ」
ゲイナー「アデット先生とですか」
サラ「何か嫌な予感がする…」

アデット「…よかったのかい、アナ姫? ゲイナーに行き先を言っておかなくて」
アナ「余計な心配をかけたくありませんでしたから」
アデット「じゃあ、どうしてあたしに運転手役を頼んだんだい?」「暇してたから文句は無いけど、この街へ来たがった理由ぐらいは聞かせてもらいたいね」
アナ「………」
リンクス「………」
アデット「大丈夫だって。あたしは口の堅い女だよ」「あんたが内緒にしてくれって言うんなら、誰にも言いやしないさ」
アナ「本当ですか!?」
アデット「女と女の約束だ。殺されても口は割らないよ」
アナ「では、アデット・キスラー…あなたを信用して、全てを話します」「私はウルグスクにいるお父様に連絡を取りたいのです」
アデット「あんたの親父さんって事はウルグスク領主のメダイユ公だね」「何だい…ホームシックってわけか」
アナ「違います…! 私は自分の意思でエクソダスをしているのですよ」「ただ…」
アデット「ただ…?」
アナ「キッズ・ムントはエクソダスを成功させた私達を目の仇にしていました」「同じようにウルグスクへも怒りをぶつけているのではないかと…」
アデット「キッズ・ムントの切り札のオーバーデビルは倒したんだ。当分は大人しくしてるだろうさ」
アナ「ですが、シベ鉄がなくなったわけではありません」「シベリアの経済や物資の流通をシベ鉄が握っている以上、ドームポリスを攻める方法はいくらでもあります」
アデット「…あの男は生まれながらの王様気取りだ。確かに自分をコケにした相手に黙っているような奴じゃないね」
アナ「ですので、私はお父様の安否を確かめるために、この街のUNセンターに来たかったのです」
アデット「UNの端末なら、ZEUTHの戦艦にもあるんだ。それを使えばいいだろう?」
アナ「ZEUTHのUNを使えば、きっとゲイナー達が気づいて、私の事を心配するでしょう」
アデット「だから、あいつらに見えないようにやりたいと…。それでああしの所に来たわけか」「あたしだったら、あんたの事を心配しないと踏んだのかい?」
アナ「そういう事ではありません…!」
アデット「冗談だよ。だが、姫さん…あんたは御目が高いね」
アナ「え…」
アデット「確かに坊ちゃん、嬢ちゃんじゃ余計な気を回しちまうだろうね…」「つまり、あたしを選んだのは大正解ってわけさ」
アナ「アデット・キスラー…」
アデット「約束するよ。ちゃんと話してくれた以上、全面的に協力するってね」「このアデット先生に全て任せておきな」
アナ「はい…! ありがとうございます!」
〔草の上を歩み寄る足音〕
ザッキ「お話中に失礼…。ウルグスクのメダイユ公のご息女、アナ姫とお見受けします」
アナ「え…」
リンクス「!」
アデット「お前…セント・レーガンか!」
ザッキ「不本意ながら、元が付くがな」「だが、エクソダスをしたウルグスクの領主の娘を捕獲すれば、軍に戻れる目も生まれる」
アデット「逃げるよ、アナ! こいつの狙いはあんただ!」
アナ「は、はい!」
ザッキ「もう遅い! さあ、私と一緒に来てもらおう!」
アナ「きゃあっ! リンク、リンナ、リンス!!」
リンクス「!」
ザッキ「な、何だ、このネズミは!? 邪魔をするな!!」
アデット「今の内だ! 走れ、アナ!」
アナ「は、はい!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「奮闘!アデット先生」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
アナ「ありがとうございます、アデット先生。おかげで助かりました」
アデット「喜ぶのは早いよ…! 奴らは、まだ諦めちゃいない!」
リンクス「!」
〔敵ユニット出現〕
ザッキ「アスハム隊長はもう独自の道を進み始めた。ならば、私も好きにやらせてもらう」「落日のシベ鉄からセント・レーガンに復帰するためにもあの小娘を捕獲する…!」
シベ鉄隊員「ザッキ隊長…! あの赤のドーベックに乗っているのはアデット・キスラーと思われます」
ザッキ「元シベ鉄警備隊の女傑か。だが、たった一機では何も出来まい」「シベ鉄の相手はシベ鉄がやれ! ドゴッゾ部隊は赤ドーベックの動きを止めろ!」
アナ「アデット先生! 敵が来ます! 凄い数です!」
アデット「心配は要らないよ、アナ。あんたのためにも、やられるわけにはいかないからね!」
〔アデット、精神コマンド「気迫」「鉄壁」「必中」使用〕
アナ「アデット先生…」
アデット「あたしはやる時はやる女さ…! しっかりつかまってなよ、アナ!」
アナ「はい!」
アデット「さあ、かかってきな! 今日のあたしは手強いよ!!」
<戦闘開始>

<敵8小隊撃破・味方援軍1出現>

〔アデット、後退〕
ザッキ「ちいっ! たった一機のシルエットマシンに何を手間取っている!」
〔ザッキ、アデットへ隣接〕
〔アデットに爆発〕

アデット「ちっ! 抜かった!!」
ザッキ「動くな、アデット・キスラー! 抵抗すれば、コックピットを潰す!」
アデット「舐めるんじゃないよ、小物が! あんたごときに頭を下げるんなら、相打ち覚悟で勝負に出るよ!」
ザッキ「ほう…アナ・メダイユを巻き込みながらか?」
アデット「!」
ザッキ「確かにお前ほどの腕の持ち主ならゴレームをはねのけ、こちらに攻撃を加える事も出来よう」「だが、無傷というわけにはいくまい。その時、アナ・メダイユはどうなるかな?」
アデット「くっ…」
ザッキ「お前は助かったとしても、ただの子供では下手をすれば、致命傷を負うかも知れんな」
アデット「………」
アナ「何をぼーっとしているのです、アデット・キスラー! しっかりと戦いなさい!」
アデット「アナ…! あんた、覚悟を…」
〔コックピットの開く音〕
ザッキ「コックピットを開けただと? 降伏する気になったか」
アア「オーバーマンのパイロット、聞きなさい」
ザッキ「な、何だ…!?」
アナ「私を捕らえる事で自らの望みを叶えるのがあなたの目的でしょうが…」「そのような姑息な手を使う者に何が叶うとお思いですか!」
ザッキ「な…!?」
アナ「あなたもオーバーマンに乗る程の武士なら、恥を知りなさい!」「こんな卑屈な行為で大望を成すなど出来るはずがありません!」
アデット「アナ…しびれさせてくれるじゃないか!」
ザッキ「…田舎領主の娘とはいえ、さすがは一国の姫君と言っておこう…」「だが、この私を侮辱した以上、少し痛い目に遭ってもらうぞ!」
アデット「そうはさせないよ!」
アナ「え…!」
〔武器の発射音〕
アナ「きゃあっ!」
リンクス「!」
アデット「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
〔アデット&ザッキ、爆発しながら前進〕
アデット「見たか! 女教師ニンポー火事場の馬鹿力の術っ!!」
ザッキ「ちいっ! 捨て身で小娘を逃がしたか!」
アナ「アデット・キスラー! どうして、そんな真似を!? それでは、あなたが…」
アデット「ごめんよ、アナ。約束は半分しか守れそうにない」
アナ「え…」
アデット「あんたを守ってやる事は出来たが、ウルグスクへの通信はガウリにでも頼みな」
アナ「そんな…! アデット! 死んでは駄目です!」「私があの男のものになれば、あなたは助かります!」
アデット「子供を守るのは大人の役目だ。あんたは姫様だけど、子供なんだ…ここはお姉さんの言う事を聞きな」
アナ「アデット!!」
ザッキ「いい覚悟だ、女! ならば、望み通りにその命を貰い受ける!!」
アデット(ガウリ…ごめん…!)
〔武器の発射音〕
〔ザッキ、後退〕
〔ザッキのいた地点に爆発〕

ザッキ「何っ!?」
アデット「今だ!」

アナ「アデット!」
アデット「どうやら、ちゃんと約束は果たせそうだよ!」
〔味方ユニット出現〕
〈母艦出撃〉
〈出撃準備〉

ガウリ「無事か、アデット!」
アデット「待ってたよ、愛しのヤーパンニンジャ」
〔アデット、ゲイナーへ隣接〕
ゲイナー「アナ姫…! アデット先生といったい何を…!?」
アナ「それは…」
アデット「女同士の話に首を突っ込むんじゃないよ、ゲイナー」
ゲイナー「でも…」
アデット「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさとあたしをフォローしな」「あのセコい小物に借りを返してやらなきゃならないからね!」
ゲイナー「は、はい!」
〔ゲイナー、アデットと小隊統合〕
エニル「高飛車な人ね。気持ちがいいぐらいに」
パーラ「ホント! ガウリ隊長は、あんな人がいいんですか?」
ガウリ「ふ…」
レントン「余裕の微笑み…」
ゲイン「野暮な質問は無しだ。さっさとはぐれシベ鉄を片付けるぞ」
ザッキ「ちいっ! こうなれば、獲物をアナ・メダイユからZEUTHに変えるだけだ!」
アナ「あなたのような人にZEUTHを倒す事は出来ません!」
アデット「と言っても、聞くような男じゃないだろうね」「だから骨身にわからせてやるよ! さっきの借りと合わせてね!」

<アデットが戦闘>
アデット「しっかりつかまってなよ、アナ! あたしの操縦はちょっと荒っぽいよ!」
アナ「わ、私の事は気にせず、存分にやってください!」
アデット「…無理しなくていいよ。あたしだって初めての実戦は怖かったんだ」「それでもあんたより、ずっと年上だったけどね」
アナ「アデット先生…」
アデット「どんな事があっても、あたしを頼ってきたあんたは守ってみせるさ!」「先生ってのは先に生まれた者…! 大人が子供を守るのは当然の仕事なんだよ!」

<ゲイナーorガウリorアデットvsザッキ>
ザッキ「アデット・キスラー! お前が余計な抵抗をするから、全ての当てが外れたのだ!」
アデット「自分の失敗を他人のせいにしてるようじゃ、底が知れるってもんだよ」「あたしは強い男は敵だろうと惚れてやるよ。だが、あんたは失格だ!」「弱っちい男はお呼びじゃないんだよ!」

<ゲインvsザッキ>
ザッキ「黒いサザンクロス! アスハム隊長がお前を追わなければ、私の凋落もなかった!」
ゲイン「逆恨みとはな。さすがはアスハム・ブーンの部下だ」「だが、ちょいと思い込みが激しいが、家族のために戦えるあいつは男として尊敬出来る」
ザッキ「どこがだ!? 私情で周りの見えなくなった男だぞ!」
ゲイン「自分の保身のために子供を追い回すような男に比べれば、ずっと愛せるさ!」

<ザッキ撃破>
〔ザッキに爆発〕
ザッキ「ば、馬鹿な! アスハム隊長から逃れられたのに私が負けるというのか!」「ええい、出直しだ! いつか必ず私は返り咲いてみせるぞ!!」
〔敵ユニット離脱〕
ゲイン「アスハムの副官だった男か。ま…その程度が似合いの器量だな」
アデット「夢は大きいが、器は小さい。あれじゃ汲める望みの量もたかが知れてるってもんだね」

<敵全滅・勝利条件達成>
アデット「さてと…面倒事は片付いたから、こっちの用事を済ませようか」
アナ「はい!」
ゲイナー「その用事って…」
アデット「さっきも言った通りだよ。女同士の話さ」
ゲイン「俺達はお邪魔なようだな」
ランド「んじゃ、先に帰ってるぜ。行くぞ、ゲイナー」
ゲイナー「は、はい…」
アナ「ありがとうございます、アデット先生。あなたという方に出会えて、本当に良かったです」
アデット「言ったろ? 姫様は御目が高いってね」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~UNセンター~
メダイユ「…アナ…! 本当にアナなんだな!?」
アナ「はい、お父様! ご無事沙汰しておりましたが、アナでございます」
メダイユ「おお、アナ…」
アナ「それでお父様…ウルグスクの様子はどうでしょうか?」
メダイユ「…!」
アナ「エクソダスが成功した事でシベ鉄はお父様達に嫌がらせをしていませんか?」
メダイユ「それは…」
アナ「やっぱり、そうなのですね…!? シベ鉄はウルグスクを標的にしているのですね!」「私…何としてもシベリアに戻ります。そして、お父様のおそばに…」
メダイユ「ならん!」
アナ「え…?」
メダイユ「エクソダスをするような親不孝な娘の顔など見たくはない!」
アナ「お父様…」
メダイユ「勘当だ! 戻ってくる事は許さんぞ、アナ!」
アナ「お父様…!」
〔走り去る足音〕
アデット「待ちなよ、アナ! アナ!」
メダイユ「アナ…」
アデット「いくら親でも言い過ぎだろ…! あの子は本気であんたの事を心配しているんだよ!」
メダイユ「…私はあの子の親だ。そんな事はわかっておる」
アデット「あんた…」
メダイユ「こんな時代だ…。ウルグスクもいつ戦火に飲まれ、メダイユ家も潰れるかわからない」「だからこそアナは見聞を広め、一人で生きていけるだけの知恵と力を身につけて欲しい」
アデット「それであんなきつい言葉を…」
メダイユ「アナが生きていれば、このメダイユの血も絶えない…」「どこのどなたかは存じ上げませんが、アナはあなたの事を信頼しておるようです」「こんな事を頼める義理ではありませんが、どうか、あの子の事をよろしくお願いします」
アデット「…いいもんだね、家族ってのは」
メダイユ「御婦人…」
アデット「任せておきな、メダイユ公。あの子はあたしの大切な仲間で、可愛い生徒だ」
メダイユ「おお…あなたは教職に就かれている方か」
アデット「このアデット先生に任せておきな。必ずあの子は守ってみせるよ」「そして、この旅が終わったら、あんたの所へ送り届ける。その日まで長生きするんだね」

アナ「…お父様…お父様…え…うう…」
リンクス「………」
アデット「ご苦労さん、ネズミ達。後はあたしに任せな」
アナ「アデット先生…私…私…ひっく…」
アデット「アナ…親父さんはね…」
アナ「う…お父様をひどい人だと…えうっ…思わないでください…」
アデット「え…」
アナ「うう…お父様は…きっと…う…私に…自分の事は気にせず…ひっ…旅を続けろって…言いたかったんです…」
アデット「アナ…」
アナ「お父様、ありがとう! 私…メダイユの娘として立派にやります!」「アーン! アーン!! お父様ぁぁぁぁぁ!!」
アデット「………」(好きなだけ泣きな、アナ…。ここにはあたししか、いないからね)(今日は思いっ切り泣きな…。あんたの気が済むまで一緒にいてやるからさ…)
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

どこでも変わらぬ品揃え。必要な品を確実供給。

【概要】
 ウルグスクへ通信を贈るためにアナとアデットは町へ向かう。そこへ
襲い来るザッキ。その攻撃に窮地に陥るアデットであったが、アナとの
約束のために奮闘し、ゲイナー達と共に勝利を収めるのであった。


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