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No.26C
ギアス対ギアス

【シナリオデモ1開始】
エリア11
シンジュクゲットー

  ~扇の部屋~
???(千草)「う…」
扇「気がついたか」
???(千草)「はい…」
扇「どうして、あんな所に倒れていたんだ? 君の名前は?」
???(千草)「私…名前…?」
扇「え…」
???(千草)「何だろう…」
扇「まさか記憶が…ないのか?」「ゼロの事は…!? 君はあの時、ゼロの正体を…」
???(千草)「ゼロって…?」
扇「………」(ゼロを救出に向かった俺は、血だらけで倒れている、このブリタニア軍人を発見した…)(この女がうわ言のようにゼロの正体と言っていたので誰にも見つからないように連れてきたが…)(仲間を裏切るような真似までしたのにこのザマとは…!)
???(千草)「ごめんなさい…私…」
扇「いや…いいんだ…。記憶喪失じゃ仕方ない…」
???(千草)「よかった…」
扇「え…」
???(千草)「とりあえず、いい人に拾ってもらったみたい」
扇「はあ?」
???(千草)「うふふ…」

エリア11
トウキョウ租界 アッシュフォード学園

  ~アッシュフォード学園 生徒会室~
〔ドアの開閉音〕
ルルーシュ「………」
スザク「やあ、ルルーシュ。留学のまとめの方は一段落したんだね」
ルルーシュ「ああ…」
スザク「いたっ!」
アーサー「………」
ルルーシュ「その猫は?」
スザク「アーサーっていうんだ。いつの間にか、学園に居付いてたんで、生徒会で飼ってる」「何故だかわからないけど、僕はよく噛みつかれるんだ」
ルルーシュ「シャーリーは?」
ミレイ「ずっと、部屋に閉じこもってるわ。まだショックが続いているみたい」
ルルーシュ「そうか…」
スザク「どこに行くんだい、ルルーシュ? シャーリーのお見舞い?」
ルルーシュ「いや…。今は一人にしてあげた方がいいだろう」「ちょっと出かけてくる。もし、シャーリーが顔を出したら、携帯に連絡をくれ」
〔ドアの開閉音〕
スザク「ルルーシュ…」
リヴァル「あいつも苦しいんだろうさ。シャーリーに、どう声を掛けていいか、わからないしな」
スザク「そうだね…」
ルイス「やっぱり、黒の騎士団は許せない! 無関係な市民を巻き込むなんて!」
リヴァル「正義の味方って言っても所詮はテロリスト…。俺達ブリタニア・ユニオンにとっちゃ敵だな」
スザク「………」
リヴァル「スザク…お前はどう思うんだ、あいつらの事?」
スザク「僕も黒の騎士団は許せない…。彼等のやっている事は正義なんかじゃない」「あんなやり方をすれば、血が流れるだけだ。それでは何も変わらないんだ」
リリーナ「では、どうすればいいのでしょうか…?」
スザク「リリーナ…」
ルイス「どうすればいいって…どういう事?」
リリーナ「不安を抱えたナンバーズの方達はどうすればいいのでしょう…」
リヴァル「どうすればって仕方ないんじゃないの? イレヴンはブリタニア・ユニオンに負けたんだし…」
リリーナ「勝つとか、負けるとか…支配するとか、されるとか…。それは世界に必要なことなのでしょうか…」
ニーナ「リリーナって…反ブリタニア主義者…?」
リヴァル「そんな事を言われてもなぁ…」
ルイス「うん…」
スザク「リリーナ…」
リリーナ「………」
ミレイ「はいはい、そこまで。…どうも気分が湿っぽくなっていけないわね」「会長権限で各員に命令! リヴァルとスザクはケーキの買出し、ルイスとニーナと私はお茶の準備!」
ルイス「了解で~す! そういう命令なら大歓迎!」
リリーナ「会長…私は…」
ミレイ(少し一人にしてあげるから、落ち着きなさいな)
リリーナ(はい…)
リヴァル「んじゃ、ちょっくら出かけてきます! 行こうぜ、スザク!」
スザク「うん…。リリーナはチョコケーキでいい?」
リリーナ「あ…はい」
ルイス「お茶はミルクティーだよね。あたし、張り切っちゃうよ!」
ミレイ「じゃ…ちょっと待っててね、リリーナ」
〔ドアの開閉音〕
リリーナ(ありがとうございます、会長…。それに皆さんも…)(ヒイロ…あなたも黒の騎士団と共にいるのですね…)(私はどうすればいいのでしょう…。今のままでは…シャーリーさんの顔をまっすぐに見る事は出来ません…)
〔ドアの開閉音〕
ニーナ「………」
リリーナ「ニーナさん…」
ニーナ「ハンカチを…忘れてしまって…」
リリーナ「そうですか…」
ニーナ「…リリーナは…イレヴンが怖くないの?」
リリーナ「え…」
ニーナ「私は駄目…。ブリタニア・ユニオンに敵対している人達が…怖いの…」「あのホテルジャックの時もユーフェミア様が助けてくれなかったらって考えると…」
リリーナ「………」
リリーナ「…ニーナさん…私とユーフェミア皇女殿下に会いにいきませんか?」
ニーナ「え…」
リリーナ(あの方なら、私の疑問に答えて下さるかも知れない…)

  ~クラブハウス ルルーシュの部屋~
C.C.「…どうだった?」
ルルーシュ「スザクの様子を見る限り、軍に俺の正体がばれたという線は消えた」
C.C.「だが、私がお前を発見した時、ゼロの仮面は外れていて、周囲には何者かの血痕があった」「だが、撃った者、撃たれた者の姿はなかった」
ルルーシュ「両者の身元は不明…。採取した血液から撃たれた人間を割り出すのは困難だ」「だが、一つ気がかりな事がある」
C.C.「何だ?」
ルルーシュ「気を失う寸前、シャーリーを見た気がする」
C.C.「ああ、お前とキスした女か」
ルルーシュ「しつこいな…!」
C.C.「確認しただけだ、色ガキが。だが、どうする?」
ルルーシュ「既に手は打ってある」
〔電話のベル〕
〔通信の開く音〕

ルルーシュ「…わかった。ナリタだな」
〔通信の閉じる音〕
C.C.「何の電話だ?」
ルルーシュ「シャーリーのルームメイトにギアスを使い、彼女を監視させていた。シャーリーはナリタに向かったそうだ」
C.C.「お前もナリタに行くつもりか?」
ルルーシュ「ああ…」
C.C.「好きなのか、あの娘が?」
ルルーシュ「さあな」
C.C.「嫌いなのか?」
ルルーシュ「さあな」
C.C.「では、何故ナリタに行く?」
ルルーシュ「正体を知られた可能性があるからに決まっているだろう」
C.C.「知られていたらどうする? 始末するのか?」
ルルーシュ「…!」
C.C.「本当に失いたくないものは、遠ざけておくものだ」
ルルーシュ「それは…経験か?」
C.C.「いや…生き方だ」
ルルーシュ「…ナリタには俺一人で行く。お前はついてくるな」
C.C.「好きにしろ…」

エリア11
ナリタ連山

  ~ナリタ戦没者 慰霊碑~
シャーリー(ルルがゼロ…。お父さんを殺した黒の騎士団のリーダー…)(でも、私はそんなルルをかばって…)
〔歩み寄る足音〕
マオ「立派な慰霊碑だね、シャーリー・フェネットさん」
シャーリー(え…誰?)
マオ「ひどい男だねぇ、ルルーシュは」
シャーリー「どうして、ルルの事も?」
マオ「騙していたんだろう? ほんとはゼロなのに」
シャーリー「…! 誰なの、あなた…」
マオ「彼は君のお父さんを殺す命令を出したその口で君の唇を奪ったんだよ。許せないよねぇ、そんなの」
シャーリー「………」
マオ「罰を受けなくてはいけない。彼も、君も」
シャーリー「私…!」
マオ「全部知ってるよ、あの夜の事はね」「君がヴィレッタ・ヌゥを撃った事も」
シャーリー「!」
マオ「君も殺人者。ゼロと同罪だね」
シャーリー「…違う、私は…!」
マオ「その上、父親の死と引き換えに対価まで得て」
シャーリー「違う…! 私は…私は…!」
マオ「ずるい女。彼に優しさを期待して、わざと哀れに振舞った」
シャーリー「違う…違う…!」
マオ「同情の視線は心地良かったかい?」
シャーリー「やめて!」
マオ「いつまで悲劇のヒロインでいるつもり?」
シャーリー「そんな事、思ってない!」
マオ「人を殺して男を漁る君はヒロインなんかじゃない。醜悪な魔女だよ」
シャーリー「違う…私は…」
マオ「ルルーシュを好きな女が他にもいるのを知ってて、彼の側に居続けた」
シャーリー「…!」
マオ「君は報いを受けるべきだ」
シャーリー「やめて…」
マオ「そんな気持ちを一生引きずる? たった一人で抱え込んで」「罪を償い、心を解き放たないと君もルルーシュもあまりにかわいそうだよ」
シャーリー「………」
〔走り寄る足音〕
ルルーシュ「シャーリーから離れろ!」
シャーリー「ルル…」
ルルーシュ「誰だ、お前は!? シャーリーに何をした!?」
マオ「ああ、いいねぇ…怖い顔だ。自分の女を奪われて許せないって顔」
ルルーシュ「貴様…!」
マオ「勝負しようか。君…チェスが得意なんだって?」
ルルーシュ「何っ!?」
マオ「と言っても、僕はチェスなんてやった事ないけどね」
ルルーシュ(こいつ、俺の正体を知っているのか…? シャーリーを人質にして何を企む?)
マオ「この子はちょっとからかっただけだよ。別に君に対する取り引き材料に使おうなんて思っちゃいない」
ルルーシュ「…!」(くっ…この俺が焦りを気取られるとは…!)(落ち着け…。この男は俺を動揺させようとしている)(何者かは知らないが、ここに俺が来ることを知る術がない以上、策が準備されているわけではない)(だとすれば…)
マオ「付け入る隙はある?」
ルルーシュ(俺の思考が読まれている…!? 何者だ、こいつ…!)
マオ「聞いてないの、C.C.に?」
ルルーシュ「…!」
マオ「さすがだねぇ。僕に正体について一瞬で14の可能性を考え付くなんて」「しかも、その内の一つは大正解」
ルルーシュ「ギアス能力者…!」
マオ「その通り。だけど、僕にギアスを使おうとしても無駄だよ」「君のギアスは相手の目を直接見なければ使えない。そういうルールも全部わかっちゃうんだよねぇ」
ルルーシュ「思考を読むギアス…」
マオ「その通り。ギアスは所有者それぞれに能力が違うんだよ」「さあ、シャーリー・フェネット。君の罪を償おう」
シャーリー「………」
マオ「全てを償うには、ルルーシュを殺し、その後で君自身も死ぬんだ。銃も持っているだろう?」
ルルーシュ「シャーリー…」
マオ「彼女はその銃で君を守ったんだよ。そうゼロの正体を」
ルルーシュ「じゃあ…!」
マオ「そうさ。彼女は知ったんだよ、父親の仇が誰であるかをね」
シャーリー「………」
ルルーシュ「シャーリー…」
マオ「使いなよ、ギアス。まだ彼女にかけた事はないはずだろ」「もっとも、そんな事をしたら、僕が君を撃っちゃうけどね」
ルルーシュ(読めるのは表層だけか…? 俺みたいにギアスを使う条件はあるのか…? タイムラグは…持続時間は…?)(そもそも目的は何だ? 俺を殺すつもりなら…)
マオ「ほ~ら、考えなよ。お得意の策略をさ。くるくるくるくる~って」
ルルーシュ「黙れ!」
マオ「泥棒猫には、こういう死に方が相応しい」
ルルーシュ「泥棒…?」
シャーリー「ルル、死んで…罪を償おう。私も一緒に死んであげるから…」
ルルーシュ「何?」
マオ「言っただろ? 彼女も撃っちゃったんだ、もう一人の目撃者を。君の秘密を守るためにね」
ルルーシュ「じゃあ、あの血痕は、シャーリーが撃った人間のもの…」
シャーリー「もう終わりにしよう…ルル…」
マオ「そうそう。罪には罰をね」
ルルーシュ「騙されるな、シャーリー! あいつは…!」
マオ「おいおい、君の方だろう? 彼女を騙していたのは」
ルルーシュ「シャーリー!」
シャーリー「………」
マオ「何をためらっている? そいつは君の父親を殺したんだぞ。殺せ…そいつはただの人殺しだ!」
シャーリー「でも…」
ルルーシュ「シャーリー!」
シャーリー「私…わたしは…」
マオ「何だよ、この女…考えがグチャグチャだ。もういいや、僕が二人まとめて…」
〔歩み寄る足音〕
マオ「僕が近づいてきたのを気付けなかった…!? 誰だ!」
C.C.「………」
ルルーシュ「C.C.!」
C.C.「………」
マオ「やっぱりそうか! ようやく会えた、君に! 本当の君に!」
C.C.「マオ…」
マオ「C.C.…僕はずっと君を捜していた。あの日…僕の前から君が姿を消した日から」
ルルーシュ「やはり、お前がこいつにギアスを与えたのか!?」
C.C.「11年前にな。そして、マオは使う内に増大していくギアスの力に飲み込まれた」
ルルーシュ「何っ!?」
C.C.「ギアスは力を増していく…。克服できない者は自らの力そのものに飲み込まれていく」「マオのギアスは他人の思考を読み取る。その効果範囲は500メートル以内、精度は集中力次第…」「だが、今はその能力をオフに出来ない。常に周囲の心の声が聞こえてしまう」「本人が望もうと望むまいと」
ルルーシュ「それでは…!?」
マオ「ああ、そうさ。お前の想像通りさ」「僕は絶えず近くにいる奴等の思考に押し潰されそうになっているのさ!」「怒り、憎しみ、嫉妬、羨望…! あらゆる人間の悪意が僕に押し寄せてくる!」「でも、C.C.は違う! C.C.だけが僕に静寂を…安らぎをくれる!」
ルルーシュ「ギアスが通用しない…。つまり、C.C.の思考が読めないからか」
C.C.「ああ…」
ルルーシュ「増大するギアスの力…。お前はそれを知ってて、契約を持ちかけたのか! 俺にも、マオにも!」
C.C.「ああ…」
ルルーシュ「そして、マオは契約を果たせなかった…。だから、捨てたのか!?」
C.C.「………」
ルルーシュ「契約の内容は!?」
C.C.「………」
ルルーシュ「お前は卑劣だ!」
マオ「黙れよ、ルルーシュ! お前にC.C.の何がわかる!?」
C.C.「………」
マオ「さあ行こう、C.C.。最初は泥棒猫に罰を与えるつもりだったけど、君が戻ってくるなら、もうどうでもいい」
C.C.「マオ…前にも言ったはずだ。私はお前とは…」
マオ「そんなのウソウソ! C.C.は僕の事、大好きなんだから!」
C.C.「………」
マオ「C.C.、君だけだ。君だけなんだ、僕が欲しいのは!」「そうか! やっぱり、ルルーシュのせいなんだ! あいつがいなければ、君は…」
C.C.「やめろ…!」
〔銃を構える音〕
マオ「何だよ、その銃…!? 僕を撃つつもりなの!?」
C.C.「…最初から、こうしておくべきだった…」
マオ「嘘だ!」
〔銃声〕
C.C.「うっ…!」
ルルーシュ「マオ! 貴様、C.C.を…!」
C.C.「来るな、ルルーシュ!」
マオ「ほら! やっぱり、C.C.は撃てなかった! C.C.は僕が好きなんだよ! アハハハハハハハハハ!」
C.C.「違う…! 私はお前を利用しただけだ!」
マオ「そうやって嘘を言うんだ…? もっと僕に撃たれたいの?」
C.C.「………」
マオ「…やめた。君には、もっと別のお仕置きが必要だ」
ルルーシュ「C.C.をどこへ連れて行く気だ!?」
マオ「それを君に言う必要はないね」
ルルーシュ「貴様…!」
マオ「それより、君はそっちの子の方をどうにかした方がいいと思うよ」
シャーリー「………」
ルルーシュ「シャーリー…」
マオ「じゃあね、ルルーシュ。君には改めて罰を与えるよ」「さあ行こう、C.C.。僕と一緒に来ないと、ここでルルーシュを殺すよ」
C.C.「…わかった…」
〔歩き去る足音〕
ルルーシュ「C.C.…」
シャーリー「………」
ルルーシュ「シャーリー…もういいんだ。もう…」
シャーリー「ルル…私、人を撃っちゃったの…だから…」
ルルーシュ「俺のせいだ…。シャーリーは悪くない」
シャーリー「ルルの事も撃とうとした…」
ルルーシュ「俺が許す…君の罪は全部、俺が…」
シャーリー「…優しくされようとした…」
ルルーシュ「何がいけない?」
シャーリー「お父さんが死んだのに…」
ルルーシュ「忘れるんだ。嫌な事は全て忘れてしまえばいい」
シャーリー「出来ないよ…!」
ルルーシュ「出来る…!」
シャーリー「………」
ルルーシュ「俺が全部、忘れさせてやる…」
シャーリー「まさか…」
ルルーシュ「シャーリー…お父さんの事、すまなかった。もし生まれ変わる事が出来たら、君に…
シャーリー「ルル…駄目ぇっ!!」
〔ギアス発動〕
〔画面、発光〕

【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「ギアス対ギアス」


【戦闘マップ1開始】
〈出撃準備〉

クロウ「ブリタニア・ユニオンが部隊を動かしたってのに、ゼロは何してんだよ?」
玉城「今、こっちに向かってるってよ! トウキョウの外に出てたっぽいぜ!」
デュオ「俺達にも内緒の外出ね。相変わらずの秘密主義だ」
扇「………」
カトル「どうしたんです、扇さん? 何か気になる事でも?」
扇「い、いや…何でもない」(…仕方ないんだ。相手がブリタニア人だろうと記憶喪失の人間を放っておくわけにはいかない…)(それにゼロの正体を思い出した時の事を考えれば、俺が監視しているのが一番いいんだ…)
藤堂「各機、散開! ブリタニア・ユニオンが来る!」
〔敵ユニット出現〕
トロワ「サザーランドがメインの布陣か。ブリタニアの精鋭のようだな」
五飛「奴等もこちらの力を認めたようだな」
※※キリコ出撃の場合、セリフ追加※※
クロウ「どういう風の吹き回しだ、キリコ? お前が命令無しでも出撃するとは」
キリコ「…以前、俺に戦う意味を聞いたな」
クロウ「それが…?」
キリコ「俺にも目的が出来た。そのために俺は生きる」
クロウ「了解だ。今度、その目的ってのを聞かせてくれ」
キリコ「そのつもりはない」
クロウ「…まあいい。だが、死ぬなよ」

カレン(待っているからね、ゼロ。あなたが来るまで、あたし達…絶対に負けないから)
藤堂「各機はブリタニアを迎え撃て…! 突撃!」
<戦闘開始>

<キリコが戦闘>

キリコ(俺に生きる意味が生まれた…。それは、あの女だ)(あの女は治安警察の下にいる。ブリタニア・ユニオンと戦っていれば、きっとまた会う事が出来るはずだ)

<スザクと戦闘or2PP・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
スザク「ゼロ…! 来たか!」
玉城「おせえぞ、ゼロ! いったい今まで何を…」
ゼロ「黙れ…!」
玉城「な、何だよ…! ちょっと突っ込んだだけじゃねえかよ…」
〔電話のベル〕
ゼロ「こんな時に電話だと…!?」
マオ「遅かったじゃないか、ルルーシュ。待ちくたびれたよ」
ゼロ「マオ!」
マオ「あの子の方は片をつけたようだね。結構、結構」
ゼロ「何の用だ…!?」
マオ「おっと戦闘中だったね。じゃあ、手短にすませるよ」「C.C.にお仕置きをくわえる事にした。もう二度と僕の下から消えないようにその両脚を切り落とす」
ゼロ「何っ…!?」
マオ「僕に銃を向けたからね。両腕も奪っちゃおうか」「ついでだ。君の方も見ないように目も潰して、君の名前も呼ばないようにノドも潰そう」
ゼロ「貴様…何のために俺にそれを伝える?」
マオ「君に自分の無力さを思い知らせるためさ。お仕置きの結構は午後6時…今から1時間後だ」「それまでに僕を捜せるかな?」「もっとも、見つけられたとしても僕のギアスがある限り、君は近づく事も出来ないだろうけどね」
ゼロ「くっ…」
マオ「じゃあね、ルルーシュ。戦場で集中力を失えば、死ぬ事になるよ」
〔通信の閉じる音〕
ゼロ(奴は俺が戦場にいる事を知っている。だが、俺の思考を読まなかったという事は500メートル以内にはいない…)
カレン「どうしたの、ゼロ…!?」
ゼロ(奴は周辺の人間の思考が流れ込む事を嫌う。ゲットーの中で人が来ない所で戦闘を確認できる場所…そこに奴はいる)(だが、どうする…!? 奴の居場所がわかっても、手出しは出来ない…!)
カレン「ゼロ…!」
〔ゼロ、前進〕
藤堂「何をする気だ、ゼロ!」
ゼロ(この位置なら周辺500メートル全てが戦場だ。マオは近づく事は出来ない)(後は…!)
クロウ「死にたいのかよ! 一人で敵の真ん中に突っ込んで何する気だ!?」
ゼロ「これより私は5分間、一切の行動ととらない!」
玉城「はぁ!? 何言ってんだよ、お前!?」
カトル「どういうつもりなんです!?」
ゼロ「理由は…言えない」「おまえたちは5分の間、私を守り、敵を殲滅しろ!」
五飛「また勝手をするつもりか!」
デュオ「俺達はお前の家来じゃないんでねそんな無茶苦茶な命令を聞く気はないぜ」
ゼロ「…頼む…」
カレン「え…」
ゼロ「頼む…。力を貸してくれ」
扇「ゼロ…」
ゼロ「頼む…!」
クロウ「了解だ」
五飛「クロウ…!」
クロウ「フ…悪いな。俺は頼まれたら嫌とは言えない性分なんだ」
カトル「命令じゃない…。彼は僕達の力を必要としている」「僕もやります…! 理由などなくとも!」
デュオ「仕方ねえな…。こういうのは、これっきりにしてくれよ」
カレン「みんな…」
クロウ「五飛、お前はどうするんだ?」
五飛「俺は奴の言う事など聞く気はない!」「だが、敵は殲滅する! 可能な限り、早くな!」
クロウ「素直じゃないね、まったく…」
藤堂「各機はゼロを守れ! 奴が5分で片をつけろと言った以上、やってみせるぞ!」
クロウ「おうさ!」
カレン「ゼロ…! 守ってみせる!」
スザク「ゼロ…何をする気か知らないが、これ以上、お前を放置するわけにはいかない!」「ここで決着をつけるぞ!!」
ゼロ(この5分は奴を追い詰める仕掛けを作るのに専念する…!)(そして、5分で戦いを終わらせて、次の準備に入らなければならない…!)(今は信じるしかない…! 黒の騎士団を…みんなを…!)

≪味方援軍1出現後≫
<クロウが戦闘>

クロウ「あのゼロが頼み事とはよ…。エリア11は季節はずれの雪かもな」「あいつがプライドを捨ててまで頼んだんだ。やってやろうじゃないかよ…!」

≪味方援軍1出現後≫
<カレンが戦闘>

カレン「ゼロがあたし達に頼み事をした…。あたし達の事を信じてくれた…!」「やってみせる…! ゼロの信頼に応えるためにも!!」

≪味方援軍1出現後≫
<扇が戦闘>

扇(ゼロは俺達を信じてくれている…! 俺達はゼロの駒なんかじゃないんだ!)(俺はゼロを守らなくちゃならない…! あの女は俺だけの秘密にしなくては!)

≪味方援軍1出現後≫
<玉城が戦闘>

玉城「ゼロの奴も可愛い所があるじゃねえかよ!」「へへ…それがわかりゃ、この俺が友達に…いや、親友になってやってもいいぜ、ゼロ!」

≪味方援軍1出現後≫
<藤堂が戦闘>

藤堂「人に頭を下げる事を知っているとはな…。ゼロ…どうやら私はお前をみくびっていたようだ」「確かめさせてもらうぞ。お前が真に仕えるべき将の器であるかを!」

<ゼロvsスザク>
ゼロ「白兜…! 今日はお前に撃墜されるわけにはいかんのだ! そして、お前の戦術パターンは読めている!」「各機! 奴は最初のアタックは正面からだ! フェイントをかける事は絶対にない!」
スザク「ゼロが僕の動きについてくる…!?」
ゼロ「かわされた場合、次の攻撃を防ぐため、すぐに移動する! 80%の確率で後方へ距離をとる!」「各機は私の送るデータを使え! そうすれば、奴を落とせる!」
スザク「やはり、この男は危険だ…! この場から動かないのも何らかの意図があるのかも知れない!」「ならば、何かをやる前に叩く…! 僕の生命に代えても!」

<味方援軍1出現の4ターン後PP>
ゼロ「急げ! この1分で何としても敵を殲滅するのだ!」
クロウ「ったく…人使いが荒い奴だぜ!」
ゼロ(マオを追い詰める準備はほとんど完了した。だが、次の準備のためにはもう時間がないのだ…!)

<ゼロが撃破される>
〔ゼロに爆発〕
ゼロ「いかん…! 私がここで撃墜されては…!」
〔味方ユニット撃破〕
(→ GAME OVER

<スザク撃破>
〔スザクに爆発〕
トロワ「敵KMF、前面装甲破損。コックピットがむき出しだ」
クロウ「俺達を散々苦しめてくれた男だ…! 顔を見せてもらうぜ!」
スザク「くっ…!」
カレン「あれは!?」
ヒイロ「やはり、そうか…」
藤堂「枢木スザク…。日本最後の首相、枢木ゲンブの遺児…。彼が…」
ゼロ(…嘘だ…)(今までのは全部…スザク…。俺の前に立ち塞がっていたのはスザクだったのか…!)
藤堂「投降しろ、スザク君…! 同門として共に武を学んだ君を殺したくはない!」
スザク「藤堂さん…僕は退くつもりはありません!」
玉城「心までブリキ野郎の手下に成り下がったっていうのかよ!」
スザク「今の社会を否定しても意味はありません! 認められて、変えていける力を持つ事こそが唯一の道です!」
藤堂「それがブリタニア・ユニオンの旗の下で戦う理由か!」
スザク「はい!」
藤堂「………」
スザク「………」
藤堂「ならば、君はその道を行け!」「勝つにしろ負けるにしろ、全てを出し切らなければ、何も獲得できはしない! それは国でも個人でも同じ事!」
スザク「でも、僕のやるべき事は今…!」
〔スザク、ゼロへ隣接〕
カレン「スザク…!」
クロウ「あいつ…死ぬ覚悟か!」
スザク「僕の生命で…ゼロを…! この国の戦いを止める!」
ロイド「駄目だよ、スザク君! 特攻なんて許さない!」
スザク「しかし…!」
ロイド「だ~め~! 君のわがままでランスロットを失う事は絶対に許さないよ!」
スザク「く…!」
〔敵ユニット離脱〕
ヒイロ「退いたか…」
五飛「だが、奴の覚悟は本物だった。本気で生命を投げ出す気でいた」
ゼロ「………」
カレン「大丈夫ですか、ゼロ…!?」
ゼロ「…問題ない。戦闘を続行しろ」(何故だ…。何故、こんな事になった…)(スザク…どうして、お前が俺の敵にならなければならないんだ…!)

<敵全滅・勝利条件達成>
千葉「敵の全滅を確認しました」
朝比奈「やれば、出来るもんだね。これもゼロの力?」
藤堂「いや…我々全員の力だ」
ゼロ(スザク…お前があの白兜に乗っていたとはな…)(フ…今日という日、俺は大切なものを次々に失っていく…)
クロウ「で、次はどうすりゃいいんだ?」
ゼロ「扇…黒の騎士団の団員を一人、大至急、呼んでくれ」
扇「あ、ああ…了解だ」
ゼロ(だが、俺にはやらねばならん事がある。そのためにはC.C.を…)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~シンジュクゲットー地下~
〔爆発音〕
〔画面、震動〕

マオ「まだ戦闘は続いているようだね。黒の騎士団も口ほどじゃないようだ」
C.C.「………」
マオ「フフ…ゲットーの中でもここは全く人が来ないんだね」「C.C.…ここで君とずっと暮らせれば、幸せだろうな」
C.C.「私にお仕置きとやらはしないのか?」
マオ「ルルーシュに恐怖と絶望を与えるためにそういう言葉を使ったまでだよ」「君の手足を切り落とすのは、罰なんかじゃない。感謝の気持ちさ」
C.C.「そうか…」
マオ「だらしないね、ルルーシュは。結局、僕を見つける事は出来なかった」「さあ、時間だ…。C.C.…君への限りない感謝を…」
〔電話のベル〕
ルルーシュ「待ってくれ、マオ…!」
マオ「ギブアップかい、ルルーシュ。いつものように奇跡は起こさないのかい?」
ルルーシュ「俺の負けだ。…頼む、C.C.を返してくれ」
マオ「ハハハハハ! 無様だね! ゲットーを全て焼き払ってみたらどうだい?」「もっとも、正義の味方を気取る君じゃ出来ないだろうけどね」
ルルーシュ「それは…」
マオ「ハハハ、声も出ないようだね。力の限りにお願いしてみろよ」
ルルーシュ「…お前、まさかC.C.というのが本当の名前だと思っているんじゃないだろうな?」
マオ「…!」
ルルーシュ「俺は知っている。本当の名前をな」
〔メガネを外す音〕
マオ「そうなの、C.C.!? 僕には教えてくれなかったのに…どうしてあんな奴に!?」
ルルーシュ「わかっただろう? C.C.は、この俺のものだ。C.C.はな…俺のものなんだよ、マオ」
マオ「違う! 違う違う違う違う違う違う! ずっと前から僕だけのC.C.だったんだ!」
ルルーシュ「俺はC.C.の全てを手に入れた。お前が見た事もない部分も含めて」
マオ「…!」
ルルーシュ「全て…」
マオ「ルルーシュゥゥゥゥゥ!」
???(ルルーシュ)(そこまでだ、マオ!)
〔歩み寄る足音〕
ルルーシュ(俺の思考が読めるな? …チェックメイトだ)
マオ「ルルーシュ! 他にもいるのか…!」
治安警察「動くな、誘拐犯! お前は完全に包囲されている!」
治安警察「大人しく武器を捨てて、投降しろ!」
マオ「治安警察…! ルルーシュ、お前が連れてきたのか!」
ルルーシュ(頭に血が上って、俺達の接近に気が付けなかったようだな)
マオ「どうして、ここがわかった!?」
ルルーシュ(ゲットーの中で一般市民が絶対に近づかない場所…。お前がそこに行くのは読めていた)(ここは以前、毒ガス騒ぎがあった場所だからな。近寄る人間はいないさ。…そして、俺の読み通り、お前はここにいた)(ちなみにここは、俺がC.C.と契約した場所でもある)
マオ「何故、お前がここにいるんだ!? この電話は戦場からかけてるんじゃないのかよ!」
ルルーシュ(お前は馬鹿か? 録画だよ、その電話は)(あらかじめ録った動画を黒の騎士団の団員に転送させているのさ)(無論、そいつにはギアスを使った。余計な事を知る事はない)
マオ「嘘だ…! だって…だってしゃべってたじゃないか、僕と!」
ルルーシュ(お前の思考はシンプル過ぎる。心を読めるのが仇になったな)
マオ「僕の答えを予想して、会話を組み立てたってのか! ふざけんな、このガキ!」
ルルーシュ(電話は神経が集中するからな。お前の意識がそちらに向いている間に俺達はギリギリまで近づいたのさ)(ついでに教えてやる。治安警察の連中にはギアスを使用済みだ。今、こいつらは俺を上司だと認識している)
マオ「これで勝ったつもりか、ルルーシュ…!」「知っているぞ! お前が今日、友人を二人失ったのを!」
ルルーシュ(………)
マオ「そして、枢木スザクは生命を懸けて、ゼロを殺そうとする! 奴は死にたがりだからな!」
ルルーシュ(どういう事だ!?)
マオ「ハハハ! 教えてやるもんか! 親友と信じていた男に殺されろ!」
治安警察「こいつ…何を言ってるんだ?」
治安警察「錯乱しているぞ…! 危険だ!!」
マオ「罰が欲しいだけの甘えん坊は生命を捨てて、ゼロを殺そうとする! 奴の善意は自己満足なんだよ!」
ルルーシュ(俺の友を愚弄するな!)「撃て! 発砲を許可する!」
治安警察「了解!」
〔機関銃の銃声〕
マオ「ぬうああああああああっ!!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

ゼロ「…ご苦労だった。各機は撤収してくれ」
クロウ「もういいのか、ゼロ?」
デュオ「しかし、何のためだったんだ? 戦闘中のふりをしろってのは…」
ゼロ「それについては話す事は出来ない」
五飛「貴様は、またそれか…!?」
カトル「いいじゃないか、五飛。理由も話せないような事態の時、ゼロは僕達を頼ってくれたんだから」
五飛「俺はお前達と友達ごっこをするつもりはない」
クロウ「友達じゃないさ」「だが、俺達は仲間だ」
カレン「仲間…」
ゼロ(友達ではない…。でも、仲間…か…)(俺は何かを失い、何かを得たのかもな…)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

C.C.「…何故、あんな無茶をしてまで私を助けにきた?」
ルルーシュ「お前は俺の共犯者だ。勝手に降りる事は許さん」「それに…」
C.C.「何だ?」
ルルーシュ「お前に借りがあるのも事実だ」
C.C.「ふ…しかし、お前が人にものを頼むとはな」
ルルーシュ「奴等を駒として使っているのではない事の証明をしたに過ぎない」「これでつまらん疑念に俺の足を引っ張られずに済む」
C.C.「虚勢を張るな。一人ではブリタニア・ユニオンに勝てないのはお前だってわかっているはずだ」「それに心地良かっただろう? ギアスの力でも、ゼロの指揮でもなく、誰かが力を貸してくれるのは?」
ルルーシュ「…マオについて話せ」
C.C.「………」「…契約した時、マオはたった6歳で孤児だった。読み書きも、親の愛情も、善意も何も知らなかった…」
ルルーシュ「………」
C.C.「私が与えたギアスの力はマオから人を遠ざけた」「だから私は…マオの親友で恋人で…他人だった。私だけがマオにとっての人間だった。世界の全てだったんだ」
ルルーシュ「C.C.…俺はギアスに負けたりはしない。この力を支配して、使いこなしてみせる」「この世界を変えてみせる。俺の願いもお前の願いも、まとめて叶えてみせる」「奴に果たせなかった契約を俺は実現してやる。だから…」
C.C.「ルルーシュ」
ルルーシュ「何だ?」
C.C.「慰めか? 哀れみか? それとも…執着か?」
ルルーシュ「…契約だ。今度は俺からお前への」
C.C.「いいだろう。結ぼう、その契約…」
ルルーシュ「ああ…」
C.C.「…行くのか、ナリタへ?」
ルルーシュ「………」

エリア11
ナリタ連山

  ~ナリタ戦没者 慰霊碑~
シャーリー「…あの…あなたもご家族を亡くされたんですか?」
ルルーシュ「いえ、家族ではなく…友達を。そう…多分、大事な…」
シャーリー「そうですか…」
ルルーシュ「なくしてから、初めてわかる事ってあるんですね」「自分がどれだけ、彼女の笑顔に救われてきたかって…」「もう、あんな風に口ゲンカする事も笑い合う事も出来ないんだなって…」
シャーリー「…好きだったんですね、その人の事…」
ルルーシュ「今は…もうわかりません」
シャーリー「…朝は来ますよ」
ルルーシュ「え…」
シャーリー「私…さっきまで何しにここまで来たのか、わかんなくなっていたんですけど…」「もしかしたら、何か区切りをつけたかったのかも知れません」「そりゃあ、忘れる事なんて出来っこないし、悲しい事っていっぱいあるけど…でも、朝は来るじゃないですか」「だから、無理して押さえ込んでも…」
ルルーシュ「そうですね…。俺もそう思っています」「今まで、ありがとう…」
シャーリー「え…」
〔電話のベル〕
シャーリー「あ…ごめんなさい。ちょっと電話が…」
ミレイ「シャーリー、どこにいるの!? ビッグニュースよ!」
シャーリー「どうしたんです、会長?」
ミレイ「今、発表があったんだけど、スザクがユーフェミア様の騎士になったんだって!」「お祝いパーティーやるから、明日はちゃんと学校に来るのよ!」
〔通信の閉じる音〕
シャーリー「スザクが…ユーフェミア様の騎士…」
ルルーシュ「え…」
シャーリー「ユーフェミア様が御自分専属の騎士をお選びになったそうなんですが、その人…私の学園の友達なんです」
ルルーシュ「…そうですか…。それはとても喜ばしい事ですね」(スザク…お前は自分の道を行くのか…)(だったら、俺も進む…。友達を失おうと、俺には仲間がいる…)(そして、仲間を失おうとも俺にはやらなければならない事があるんだ…)

エリア11
トウキョウ租界 ブリタニア政庁

  ~ブリタニア・ユニオン政庁 副総督執務室~
〔ドアの開閉音〕
ユーフェミア「お待たせしました、リリーナさん。それにお友達の方も」
リリーナ「ユーフェミア様…この度はお招きいただき、ありがとうございます」
ニーナ「お、お会い出来て、大変嬉しく思います!」
ユーフェミア「あなた…もしかして、あのホテルの…」
ニーナ「ニーナ・アインシュタインと申します! あの時の俺が言いたくて、リリーナさんとご一緒させていただきました!」
ユーフェミア「あまり緊張なさらないで下さい。今日はごく私的なお茶会ですから」
リリーナ「よろしいのでしょうか? 連日の御公務の合間に、このような時間を割いていただいて…」
ユーフェミア「副総督言えど、お飾りのようなものです。お気になさらないで下さい」
〔ドアの開閉音〕
スザク「ユーフェミア様…お客様をご案内しました」
ユーフェミア「ありがとう、スザク。では、こちらにお通しして下さい」
スザク「イエス、ユア・ハイネス」
リリーナ「…スザクさんを騎士にお選びになった事…色々と大変だったようですね」
ユーフェミア「…総督にの反対されました。ですが、これだけは私も譲れなかったのです」「この地に住む二つの国の人々がもっと仲良くするためにも」
リリーナ「ユーフェミア様…」
ユーフェミア「…リリーナさん…実はあなたをお茶にお誘いしたのは、今からお通しする方のご希望でもあるんですよ」
リリーナ「私の知ってらっしゃる方なのですか?」
ユーフェミア「それはご覧になる時まで、お楽しみに」
〔ドアの開閉音〕
スザク「お客様をお連れしました」
ユーフェミア「ご苦労です。では、あなたは下がっていてください」
スザク「イエス、ユア・ハイネス」
マリナ「失礼します」
リリーナ「あなたは…」
マリナ「リリーナさん…先日はアザディスタンでお世話になりました」
ユーフェミア「改めてご紹介します。アザディスタン王国のマリナ・イスマイール第一皇女様です」
マリナ「ユーフェミア様とは以前、ブリタニア・ユニオン本国でお会いして親しくさせてもらっています」
ニーナ「お若くして国を預かるマリナ様とユーフェミア様…。まるで夢みたいです…」
マリア「私は皇女になって日の浅い未熟者です。ユーフェミア様と比べられては…」
ニーナ「い、いえ…! ニュースでマリナ様のご活躍は聞き及んでいます!」
マリナ「ありがとうございます」
リリーナ「このエリア11の副総督のユーフェミア様、武力による解決を否定するマリナ様…」「私…お二人にお聞きしたい事があります」
ユーフェミア「何でしょうか?」
リリーナ「平和とは…いったい何でしょうか…?」
マリナ「リリーナさん…」
リリーナ「………」
【シナリオエンドデモ終了】


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