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No.36C
血染めのユフィ

【シナリオデモ1開始】
ブリタニア・ユニオン
帝都ペンドラゴン

  ~シュナイゼル第二皇子 執務室~
シュナイゼル「…大したものだね、ユフィは」
コーネリア「………」
シュナイゼル「これえエリア11のテロ組織は民衆の支持を失い、瓦解する。治安も安定するよ」
コーネリア「個人的には反対です。今回の一件はユーフェミア副総督の独断専行です」
シュナイゼル「でも、君も最終的には承認した。だからこそ、片腕であるダールトンをユフィの補佐につけたのだろう?」
コーネリア「発表されたものを覆す事は民衆の不安を煽り、ひいては各エリアの治安にも影響を与えます」「ダールトンをつけたのは公の政策を軌道に乗せるためです。総督として当然の処置です」
シュナイゼル「ユフィの今後についての申し出を受け入れたのも公の立場としてかな?」
コーネリア「………」
シュナイゼル「彼女の投じた一手が世界を変えると私は信じたいよ」「人類は心を一つにして外敵に立ち向かわねばならないのだからね」
コーネリア「…失礼します」
〔モニターの閉じる音〕
シュナイゼル「複雑な気分だろうね、コーネリアにとっては…」「だが、おかげで実験適合体をエリア11に投入しなくて済んだよ」
バトレー「では、我が君…」
シュナイゼル「彼はローゼンバーグ研究所へ送ろう。実験機とセットでね」
バトレー「かしこまりました。なお神根島の遺跡の件ですが…」
シュナイゼル「あれはエリア11の治安が安定してからだよ。そのための行政特区…感謝しないとね」「憂いが一つ消えたよ。これでインペリウムへの対策に本腰を入れられる」

エリア11
シンジュクゲットー

  ~扇の部屋~
扇「…行政特区に参加したいって?」
千草「あそこならブリタニア・ユニオンとか、イレヴンという縛りは関係ないし…」
扇(そうだ…。あそこなら何の問題もなく千草と生きていく事が出来る…)
千草「扇さん…」
扇「少しだけ待ってくれ、千草。俺は必ず君と一緒にいく」
千草「はい…。私はあなたを信じています」

  ~黒の騎士団アジト~
藤堂「事態は深刻だな。市民の中の支持者だけではなく、団員の中からも特区に参加を希望する者が出ている」
ディートハルト「黒の騎士団の活動と違って、特区日本にはリスクがありませんしね」
ラクシャータ「それに由緒正しいお姫様と正体不明の仮面の男じゃ、どう見てもあっちの方がよさげだしぃ」
南「日本中のレジスタンスを陰から支援しているキョウトも向こうに協力するって話だ」
玉城「何だよ、そりゃ!?」
デュオ「当然と言えば、当然だ。日本が復活するってんなら、そこでの暮らしの方が大切だからな」「キョウトの表の顔はイレヴンの自治楚々なんだろ。ここはブリタニア・ユニオンに擦り寄って、今後の生活の保障を第一に考えるだろうさ」
五飛「一度権力を持った人間はそこから落ちる事を極端に恐れるものだ」
クロウ「市民にしたって、インペリウムやインベーダーみたいなのがうろうろしている状況だ」「とっとと安心が欲しいってのが本音だろうな」
カレン「あんた達…黒の騎士団を抜ける気?」
トロワ「俺達は団員ではない」
デュオ「言わばギブ&テイクの関係だ。メリットがないのなら抜けるが、それに文句は言わせないぜ」
カレン「見損なったよ…! あんた達もブリタニア・ユニオンのやり方を許せないから戦っていたと思っていたのに!」
クロウ「待てって、カレン。誰も協力をやめるとは言ってないだろうが」「だけど、お前だってわかってるだろ? このまま黒の騎士団で活動する事が困難になるって」
カレン「それはそうだけど…」
扇「…なあ、ユーフェミアの提案通り、黒の騎士団ごと特区に参加するわけにはいかないかな」
玉城「ブリキ野郎の平等なんて約束が信じられるかよ!」
五飛「ロジャー・スミス…お前はどう思う?」
ロジャー「自由、平等、約束…美しい言葉だ」「だからこそ、そういった言葉を口にする人間には注意しなけエバならない」
玉城「ほれ見ろ! 黒の交渉人も、こうやって言ってるんだ!」
ロジャー「だが、これには例外がある」
藤堂「例外?」
ロジャー「その言葉を使う者がそれに足るだけの高潔な人間であった場合だ」「私の観察眼では、あのユーフェミアなる少女…それに当てはまるだけの器量の持ち主だな」
玉城「んだよ、あんた! いったいどっちの味方だよ!?」
ロジャー「私はいつでも真実の使徒でありたいと思っている」
玉城「くそ……話にならねえ…!」
ココナ「ねえねえ…もし黒の騎士団がその特区ってのに参加するとどうなるの?」
千葉「まず平和という名目で武装を解除させられるな」
バニラ「でも、いいんじゃねえの。あのお姫様が嘘をついてないんなら、ドンパチせずに自由が手に入るんだしよ」
藤堂「だが、我々は体制に取り込まれ、独立は失われる」
ディートハルト「しかし、参加しなけエバ、自由と平等の敵となる」
扇「だったら、まず参加して…!」
バニラ「何だよ、扇…お前、やけに特区に参加したがるな?」
ココナ「わかった! 理由は女でしょ!」
扇「!」
ココナ「あのユーフェミアってお姫様、ちょっと可愛いもんね~」
扇「そんなわけないだろ…! 俺は日本の平和を願って…!」
ディートハルト「彼女の言葉が真実であるという保証もないのにですか?」
扇「でも、無視は出来ない」
デュオ「そこまでにしようぜ。まずは大将の意見を聞こうじゃないか」
ゼロ「………」
C.C.「迷っているのか?」
ゼロ「私の考えは決まっている」
カレン「それは…?」
ゼロ「フジサンへ…! 黒の騎士団は行政特区へ向かうぞ!」

エリア11
フジサン

  ~フジサン 行政特区建設予定地~
ニュースキャスター「こちら、行政特区日本開設記念式典会場です。会場内は既にたくさんのイレヴンいえ、日本人で埋め尽くされています」「果たして、ユーフェミア副総督の呼びかけに応えて、ゼロは現れるのでしょうか?」「現時点では何の連絡もないようです。ゼロと黒の騎士団の動向が注目され…」「あ…今! ゼロが…ゼロが現れたようです!!」
ユーフェミア「………」
〔歩み寄る足音〕
ゼロ「………」
スザク(ゼロ…来てくれたのか…)
ユーフェミア「ようこし、ゼロ! 行政特区日本へ!」
ゼロ「ユーフェミア・リ・ブリタニア…式典に先立ち、折り入ってお話ししたい事があります」
ユーフェミア「私と?」
ゼロ「はい、あなたと二人きりで」
ユーフェミア「………」
スザク「ユーフェミア様…この男と二人きりになるのは危険です。攻めて、自分だけでも…」
ユーフェミア「大丈夫です。私を信じて下さい」
ゼロ「枢木スザク…私の事を信じてもらいたい」
スザク「………」
ゼロ「この行政特区構想にここまでの賛同者が集まったのは君の力でもある」
スザク「え…」
ゼロ「君という日本人の代表者がいるから人々は行政特区を信じられるのだろうな」
スザク「ゼロ…」
ゼロ(スザ…。それはお前を取り込む事が出来なかった俺のミスでもある…)
ユーフェミア「では行きましょう、ゼロ。あなたと二人きりの場を作ります」

  ~指揮用陸戦艇G1 ブリッジ~
ユーフェミア「…用心深いのね。カメラならオフにしてあるのに」
ゼロ「………」
ユーフェミア「顔を見せて、ルルーシュ」
〔仮面の着脱音〕
ルルーシュ「用心深いのは、ずっと隠れてきたためだ。どこかの帝国のせいで」
ユーフェミア「…その手に持った銃は何です?」
ルルーシュ「セラミックと竹を使用したニードルガン。ボディチェックの検知器でもこれは見つからない」
ユーフェミア「ルルーシュ…あなたは撃たないでしょ」
ルルーシュ「そう…俺は撃たない。撃つのは君だよ、ユフィ」
ユーフェミア「え…」
ルルーシュ「この式てなh世界中に中継されている。そこでブリタニアの皇女である君がゼロを撃つ」「どうなると思う?」
ユーフェミア「暴動になるんじゃないかしら」
ルルーシュ「騙し討ちされたとなれば、ゼロは殉教者となり、君の信望は地に落ちる」
ユーフェミア「何をふざけてるんですか? 私と一緒に日本を…」
ルルーシュ「上から一方的に押し付けるのならクロヴィスと同じだな」
ユーフェミア「え…?」
ルルーシュ「もう全ての条件はクリアされた。ゼロは生死をさまよい、奇跡の復活を遂げ称えられる」「人は理屈ではなく、奇跡に弱いものなんだよ。さあ、銃を受け取りたまえ」
ユーフェミア「………」
ルルーシュ「メシアは一人でなければならない。君が偽者だとわかれば、民衆は…」
〔ギアス発動〕
ルルーシュ「くうっ…! 目が…!」
ユーフェミア「どうしたのです、ルルーシュ! どこかが痛いのですか!?」
ルルーシュ「やめろ!」
ユーフェミア「!?」
ルルーシュ「これ以上、、俺を哀れむな! 施しは受けない!」「俺は自分の力で手に入れてみせる! そのためには汚れてもらうぞ、ユーフェミア・リ・ブリタニア!」
ユーフェミア「その名は返上しました!」
ルルーシュ「な…?」
ユーフェミア「いずれ本国から発表があると思いますあ、皇位継承権を返上しました」
ルルーシュ「何故…まさかゼロを受け入れたから…」
ユーフェミア「私のわがままを聞いてもらうのですから、それなりの対価は必要でしょう?」
ルルーシュ「随分と簡単にすてられるんだな、君は。俺のためだと言うのか?」
ユーフェミア「ふふ、相変わらず自信家ね。ナナリーのためよ」
ルルーシュ「!」
ユーフェミア「あのね…。あなたがZEXISに参加している時、私…こっそりナナリーに会ったの」
ルルーシュ「!?」
ユーフェミア「あの子、言ったの。お兄様と一緒にいられれば、他に何もいらないって」
ルルーシュ「そんなことで…」
ユーフェミア「そんな事で決心がついちゃったの。私にとって、本当に大事なものは何だろうって…」「ずっと考えてはいたの。マリナ様やリリーナとも話をして、どうすれば誰も笑顔になれるかって…」
ルルーシュ「アザディスタンのマリナ・イスマイールとドーリアン外務次官の娘のリリーナ…」
ユーフェミア「あの方達もそれぞれのやり方で平和への道を探しているの。自分の大切なもののために」「だから、ルルーシュ…私は本当の本当に大切なものは一つも捨てていないわ」
ルルーシュ「フ…」
ユーフェミア「安心して。あなた達の事は誰にも…」
ルルーシュ「フフ…コーネリアは?」
ユーフェミア「別に会えなくなるわけじゃあ…」
ルルーシュ「バカだよ、君は。大バカだ」
ユーフェミア「そりゃぁゲームでも勉強でもルルーシュに勝った事は一度もありませんけど…」
ルルーシュ「しかし、無茶なやり方なのに結局、全てを手に入れてしまう…」
ユーフェミア「………」
ルルーシュ「考えてみれば、君はいつも副総督や皇女殿下である前にただのユフィだったな」
ユーフェミア「ただのユフィなら一緒にやってくれる?」
ルルーシュ「…君は俺にとって最悪の敵だったよ」
ユーフェミア「ルルーシュ…」
ルルーシュ「君の勝ちだ」
ユーフェミア「え…」
ルルーシュ「この行政特区を活かす形で策を練ろう」「でも、部下になるわけじゃないからな」
ユーフェミア「ルルーシュ…!」
ルルーシュ「これから忙しくなるな…」
ユーフェミア「…でも、私って信用ないのね…」
ルルーシュ「ん?」
ユーフェミア「脅されたからって、私がルルーシュを撃つと思ったの?」
ルルーシュ「ああ、違うんだよ。俺が本気で命令したら、誰だって逆らえないんだ」「俺を撃て…スザクを解任しろ…。どんな命令でも」
ユーフェミア「もう…変な冗談ばっかり…!」
ルルーシュ「本当だよ」「例えば、日本人を殺せって言ったら、君の意思とは関係なく…」
〔ギアス発動〕
ユーフェミア「わかったわ」「…あ! …嫌…私は…嫌! 殺したくない…! いや…う…うう…!」
ルルーシュ「…まさか! ギアスが発動したのか!?」
ユーフェミア「…そうね。日本人は殺さなきゃ…」
ルルーシュ(俺もマオと同じようにギアスのオンオフが出来ない…!?)「く…! 今の命令は忘れろ、ユフィ!」
ユーフェミア「日本人は殺さなきゃ!」
〔走り去る足音〕
ルルーシュ「! 待ってくれ、ユフィ!!」

  ~フジサン 行政特区建設予定地~
ユーフェミア「やらなきゃ…私がやらなきゃ…」
ダールトン「副総督! ゼロは…!?」
ユーフェミア「日本人を名乗る皆さん!」

ユーフェミア「お願いがあります。死んでいただけないでしょうか?」
〔ざわめき〕
ユーフェミア「自殺して欲しかったんですけど、ダメですか? じゃあ、兵士の方々…皆殺しにして下さい!」「虐殺です!」
〔銃声〕
ゼロ「やめろ、ユフィ!」
ユーフェミア「私、ユーフェミア・リ・ブリタニアの名の下に命じさせていただきます」「日本人を名乗る人々は全て殺して下さい! 一人たりとも残してはなりません!」
ブリタニア騎士「イエス、ユア・ハイネス!」
ブリタニア騎士「イエス、ユア・ハイネス!」
〔機関銃の銃声〕
ユーフェミア「そうです! 皆殺しです!」
スザク「ユーフェミア様!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「血染めのユフィ」


【戦闘マップ1開始】
玉城「なあ…俺達、いつまでここにいりゃいいんだよ?」
カレン「ゼロがここで待てって言ったのに信じられないの?」
玉城「だってよぉ…」
扇「全てはブリタニアの真意を確かめてからだ」
藤堂「その真意がわかっているからこそ、我々をここに伏せさせているのでは?」
玉城「どういう事っスか!?」
デュオ「要するにゼロは最初っからやる気だって事さ」
カトル「でも、ユーフェミア副総督が本気で自由と平等を目指しているのなら…」
デュオ「それをひっくり返す策があるから、副総督に会見を申し込んだんだろうさ」
ロジャー「箱庭の独立と、戦いの果ての独立…。ゼロがどちらを目指しているかはもうすぐわかる」
藤堂「ディートハルトやラクシャータまで待機させているのだ。ゼロは、おそらくユーフェミアを…」
クロウ「行くは険しき道ね…。まったく…潔癖な男だよ」
???(アイム)「王の力を持つ者の宿命でしょうかね…」
クロウ「あイム…!」
アイム「ご無沙汰しています、クロウ・ブルースト」
ヒイロ「インペリウムの幹部、アイム・ライアード…!」
クロウ「こんな所にのこのこ出てきやがって何のつもりだ!?」
アイム「無論、あなたも参加しておられる日本独立運動の性向をお祝いするためですよ」「そろそろ式典会場は大イベントが起きるころでしょうしね」
クロウ「何だとっ…!?」
扇「え!?」
カレン「どうしたの、扇さん!?」
扇「式典を監視しているディートハルトから連絡が入った…」「ユーフェミア副総督の命令により日本人が虐殺されている…と」
カレン「そんな!?」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

〔機関銃の銃声〕
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
〔悲鳴〕

ディートハルト「素晴らしい…! どうやって、この状況を作ったのかはわかりませんが、計画以上の策略です、ゼロ!」
ラクシャータ「そりゃ…最初に奴が言っていた皇女殿下が自分を撃つように仕向けるってのより衝撃的だけどさ…」「これだけの騒動を前にして、よくはしゃげるもんだよ、あんた」
ディートハルト「この光景は我々の機材を通して、全世界に発信されている…!」「これで全世界の植民地で反ブリタニア・ユニオンの機運が高まる! そして、その中心はゼロだ!」
ラクシャータ「あんたってさ…ほんとにブリタニアへの忠誠心がないわねぇ」
ディートハルト「ブリタニア・ユニオンは完成した素材だ。そんなものに尽くして何になる?」
ラクシャータ「思ってたより素直な人間ねぇ」
ディートハルト「君こそ、これからどうする?」
ラクシャータ「さあねぇ…。開発データが欲しかっただけなんだけど、あんたら、見捨てるのも気持ち悪いし…」「ゼロは面白い男だしねぇ…」
〔機関銃の銃声〕
〔爆発音〕
〔画面、震動〕

ゼロ(この地獄絵図は…俺のギアスの暴走が招いたもの…)
〔走り寄る足音〕
ダールトン「ゼロ! 貴様、ユーフェミア様に何をした!?」
ゼロ(アンドレアス・ダールトン…コーネリアの側近中の側近か…!)(…もう戻れないのなら、俺はこの状況を最大限に利用する…!)
ダールトン「な!?」
〔画面、フラッシュ〕
スザク「セシルさん! ユーフェミア様は、どちらに!?」
セシル「この混乱の中で完全に見失ってしまって…」
ロイド「ダールトン将軍も捜してるんだけど…」
スザク「お二人は皇女殿下を捜して下さい! 僕は市民を会場の外へ誘導します!」
ブリタニア「騎士「貴様、何を言っている!? イレヴンの掃討は副総督の命令であるぞ!」
スザク「ユーフェミア様が…ユフィがそんな命令を出すはずが…!」
???(万丈)「枢木スザク君、君は皇女殿下を捜して、すぐにこの命令を止めさせるんだ」
スザク「あなたは…」
???(万丈)「市民の避難は僕に任せてくれ」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

玉城「な、何がどうなってんだよ!?」
ロジャー「信じられん…! あの皇女殿下が、そのような命令を下すとは!」
クロウ「アイム! 貴様の仕業か!?」
アイム「まさか…私はただの観客ですよ」「どう考えても、これはあなた方のリーダーの力でしょう」
クロウ「ゼロが…」
カレン「黙れ! ゼロがそんな事するはずない!」
アイム「信じる、信じないはあなた方にお任せしますよ」
扇「………」
カレン「………」
五飛「行くぞ! 式典会場から日本人を助け出す!」
ヒイロ「了解だ」
アイム「フフフ…うまくいきますかね?」
クロウ「お前のさっきの言葉、黒の騎士団の連中を惑わすためか…?」
アイム「その通りです。さすがにわかりましたか」
クロウ「アイム、俺を狙うなら、直接来い」「俺の仲間を狙うような汚い真似をするんじゃねえよ…!」
アイム「それでは意味がないのですよ。あなたの心がもっと揺さぶられないと」「あなたの生きようとする心と死んだ方がましだと思う心のせめぎあい…。私はそれが見たいのです」
クロウ「とんだサディストだな、お前は…!」
アイム「それはそれとして、こんな所で私の相手をしている暇があるのですか?」
クロウ「…安い捨て台詞になるが、言うぜ」「覚えてろよ!」
〔走り去る足音〕
アイム「フフ…もう遅いですよ。ブリタニア・ユニオンは既に動いていますから」「これで未曾有の大惨事が起きました。その爪痕は人々の心を蝕んでいくでしょう」
〈出撃準備〉
藤堂「各機、突撃! 会場の壁を破壊して、市民を誘導するんだ!」
〔敵ユニット出現〕
クロウ「ブリタニア・ユニオン!」
ブリタニア騎士「ユーフェミア様の邪魔はさせんぞ、黒の騎士団!」
カレン「どきなよ! こんな事をしている間に、あの中では日本人が…!」
クロウ「強行突破しかねえ! やるぞ!」
ロジャー「待て…! あそこにいるのは…!」
万丈「ダイターン・カムヒア!」
〔味方ユニット出現〕
〔ダイファイター、万丈のいる地点へ隣接〕
〔ダイファイターのパイロット、無人→万丈へ変更〕
〔万丈、変形〕
〔スタジアムに爆発〕

万丈「ここから脱出を! ブリタニアは僕が食い止める!」
市民(中年・男)「おおっ! 壁が崩れた!」
市民(若者・男)「こっちだ、みんな! 急げ!」
ブリタニア騎士「おのれ、勝手な真似を!」
万丈「黙れ!」
ブリタニア騎士「!」
万丈「世のため、人のため、悪の野望を打ち砕くダイターン3!」「この日輪の輝きを恐れぬのならかかってこいっ!!」
ロジャー「万丈! やはり、君もこの世界に…!」
万丈「…すまない、遅くなって」
デュオ「あのとんでもなくデカいロボットもZEUTHの一員か」
ロジャー「快男児、破嵐万丈とダイターン3。心強い仲間だ」
ブリタニア騎士「各機、攻撃開始! 黒の騎士団と謎のロボットを迎撃しろ!」
扇「許さない…! みんなの気持ちを踏みにじって!」
カレン「ブリタニア・ユニオン! 絶対に許さない!」
万丈「…憎しみと怒りの連鎖が戦いを広げる……」
ロジャー「万丈…」
万丈「…今はこの場を収めるために戦うしかない…」
<戦闘開始>

<ヒイロvsブリタニア騎士>

ヒイロ(ユーフェミア・リ・ブリタニア…。リリーナとも交友があった女…)(何故だ…。何故、あのような命令を出すに至った…)

<ロジャーvsブリタニア騎士>
ドロシー「ロジャー…あなたの観察眼も当てにならないわね」
ロジャー「私は今でもユーフェミア副総督に対する見解を変えるつもりはない」
ドロシー「負け惜しみ?」
ロジャー「そうではない。ただ私は、この結果に納得できないだけだ」「何故、彼女があのような凶行に至ったか…。私はその真実が知りたい

<カレンvsブリタニア騎士>
カレン「許せない…! ここに集まってきた人達はただ平和が欲しかっただけだったのに!」「ユーフェミア・リ・ブリタニア! あたしはあんたを絶対に許さない!!」

<扇vsブリタニア騎士>
扇(千草…。やっぱり、俺達が一緒になるにはブリタニアを倒さなきゃ駄目だ…)(俺は戦う…! 日本を取り戻し、そこで君と一緒に生きていくために!)

<玉城vsブリタニア騎士>
玉城「ブリキ野郎め! よくも日本人を騙してくれたな!」「覚悟しやがれよ! 俺達、黒の騎士団が日本人の怒りと恨みをお前達にぶつけてやる!」

<藤堂vsブリタニア騎士>
藤堂「ブリタニア・ユニオンを信じてこの地へ集った人々を誰が浅はかと笑う事が出来よう…!」「許すまじは、ユーフェミア・リ・ブリタニア! 人々のささやかな望みを踏みにじった報いを受けてもらうぞ!」

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
クロウ「外の連中は叩いた…!」
カレン「ゼロ…無事なの…!?」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

〔機関銃の銃声〕
ユーフェミア「虐殺です…! 日本人は全て、皆殺しです!」
〔歩み寄る足音〕
ゼロ「ユーフェミア…」
ユーフェミア「あら、日本人かと思っちゃった。ねえ…考えたんだけど、一緒に行政特区日本の宣言を…あら、日本?」
ゼロ「出来れば、そうしたかった…君と共に」
〔銃を構える音〕
ユーフェミア「え…?」
ゼロ「さらばだ」
〔銃声〕
ユーフェミア「…どうして…ルルー…」
〔人の倒れる音〕
ゼロ(さようなら、ユフィ…。多分…初恋だった…)
〔走り寄る足音〕
スザク「うわあああああああああっ!!」
ゼロ「スザク…!」
スザク「ユフィ! ユフィィィィッ!!」
ゼロ「………」
C.C.「引き揚げるぞ」
ゼロ「ああ…」
〔歩き去る足音〕
スザク「ユフィ…! ユフィィィィィッ!!」
ユーフェミア「スザク…」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
〔味方ユニット出現〕

ルルーシュ「くっ…」
C.C.「驚いたぞ、あそこまでするとは」
ルルーシュ「俺じゃない…」
C.C.「お前…まさか…」
ルルーシュ「俺はギアスをかけていない…いや、かけたつもりはなかった…!」
C.C.「ギアスの暴走…。始まったか…」
ルルーシュ「わかっていた、俺は契約した…。これがヤバい力だという事くらい…。なのに!!」
カレン「ゼロ…」
ゼロ「…状況を報告しろ、ディートハルト」
ディートハルト「会場の様子はリアルタイムで全世界に向けて発信しました」「これはブリタニア・ユニオンに大きな打撃を与える事になるでしょう」
ゼロ「…予想以上の結果を収めたか」
クロウ「ゼロ…あの騒ぎはお前が首謀者か」
ゼロ「…答えようがない。まさか、あのようにユーフェミアが乱心するとは思わなかった」
クロウ「答えてくれ。お前がユーフェミアを誘導したんじゃないんだな?」
ゼロ「…ああ…」
玉城「くそっ…! やっぱり、あの女…日本人を騙すつもりで集めたのか!」
ゼロ「もういい…。ユーフェミアは私の手で討った」
アイム「罪に罪を重ねるとは魔王の名に相応しいですね」
クロウ「アイム!」
アイム「いい反応です、クロウ・ブルースト。あなたの動揺が伝わってきます」「あなたの相手は彼女に務めてもらいましょう」
〔敵ユニット出現〕
マルグリット「クロウ・ブルースト…!」
クロウ「騎士の姐さんか…。だが、何だ…この前とは気迫が違う…!」
アイム「彼女の心は、あなたへの怒りと憎しみに満ちています。今までと同じだと思わない事ですね」
クロウ「本気ってわけかよ、姐さん。だったら、俺も手加減は無しでいくぜ」
ゼロ「各機はインペリウムを迎撃しろ。この地に集い、絶望に打ちひしがれた日本人達に我々が希望を示すのだ!」
扇「我々が…」
カレン「日本人の希望…!」
ゼロ「攻撃開始! この国のためにインペリウムを討て!」

<万丈が戦闘>
万丈「暴力と不安と混乱が支配する世界…。だが、僕も今はこの世界の一員だ」「ならば、掃ってみせる! 世界を覆う暗雲を僕とダイターン3が!」

<クロウvsマルグリット>
マルグリット「クロウ・ブルースト! 覚悟!」
クロウ「この前までとは殺気が違う…! 本気で俺を殺る気か!」
マルグリット「お前は私から最後の大事なものを奪った…! その報いを受けてもらう!」
クロウ「…騎士様だか、何だか知らないが、戦場に私情を持ち込むんじゃねえよ」「やるか、やられるかしかねえんなら、俺は自分が生きるために戦う…! 容赦はしねえ…!」

<マルグリット撃破>
〔マルグリットに爆発〕
マルグリット「私は…弟の仇を討つ事も出来ないのか!」
〔敵ユニット離脱〕
玉城「インペリウムの手先め! 思い知ったか!」
カトル「あの人…最後に何か言ってたようだけど…」
トロワ「弟…と言っていた?」
デュオ「クロウ、心当たりはあるか?」
クロウ「いや…。第一、インペリウムには次元獣しかいないだろうが…」
カトル「それもそうですね…」

<敵全滅・勝利条件達成>
クロウ「アイム…俺達はお前の思い通りにはならねえ…!」
アイム「…天秤は揺れながらも支点はぶれず…。嬉しくなりますよ」「クロウ・ブルースト。またの機会を楽しみにします」
〔アイムのいる地点にユニット離脱のエフェクト〕
クロウ「アイム・ライアード…。いったい奴は何のために俺をわざわざ怒らせるような事をする…」
藤堂「ゼロ…これからどうするつもりだ?」
ゼロ「それを検討するためにゲットーへ帰還する」「そちらのZEUTHの方も、よろしいか?」
万丈「了解だ。僕も幾つか確認した事がある」
ゼロ(ユフィ…この手で俺は君を撃った…)(俺はもう…本当に前へ進むしかないんだな…)
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~???~
シャルル「フ…」「フフフ…フハハハハハハハハハ! あやつ、やりおったか!」「我が息子ルルーシュ…いや、ゼロよ! 足掻くがいい!」「お前が持つギアスは王の力…! それがどのような結果をもたらすかはお前自身にかかっておる!」「足掻け! そして、戦え! この世界が一つになるその日まで力の限りに!」

エリア11
フジサン

  ~ブリタニア・ユニオン軍 医療施設~
ロイド「…コーネリア総督は?」
セシル「…こちらに向かっているとの事ですが…」
ロイド「そう…。では、スザクくんと二人にして差し上げよう」」
〔ドアの開閉音〕
スザク(ありがとうございます、ロイドさん…)
ユーフェミア「スザク…」
スザク「ここにいるよ、ユフィ」「ユフィ、教えて欲しい。君はどうしてあんな命令を…?」
ユーフェミア「命令…何の事…?」
スザク「!」
ユーフェミア「そんな事より…スザクは…日本人…でした…よね…?」
スザク「え…ああ…」
ユーフェミア「う…」
スザク「ユフィ!」
ユーフェミア「違う…スザクを…殺す…。駄目…違う…。そんな事…考えちゃ…いけない…」
スザク「ユフィ…」」
ユーフェミア「…スザク…式典は…日本は…どうなったのかしら…」
スザク「ユフィ…覚えていないのか…?」
ユーフェミア「日本人の皆さんは…喜んで…くれた…?」
スザク「………」
ユーフェミア「私は…うまく…出来た…?」
スザク「ユフィ…行政特区は…」「…大成功だ…。みんな、とても喜んでいたよ…日本に…」
ユーフェミア「よかった…」「おかしいな…。あなたの…顔…見えない…」
スザク「…!」
ユーフェミア「ちゃんと…学校…行ってね…。私…途中で…やめちゃった…から…」
スザク「ユフィ…今からでも行けるよ…! そうだ…一緒にアッシュフォード学園に行こう! 楽しい生徒会があるんだ、君と…」
ユーフェミア「私の…分まで…ね…」
スザク「駄目だ! ユフィ、駄目だ!!」
ユーフェミア「ああ…スザク…あなたに…会え…て………」
スザク「!」「ユフィ…! ユフィ!!」(どうしてなんだ…!? どうして君が、あんな事を…!?)
???(V.V.)「教えてあげようか?」
スザク「え…」
???(V.V.)「………」
スザク「子供…? どうして、ここに…」
V.V.「初めまして、枢木スザク。僕の名前はV.V.」
スザク「ブイツー…」
V.V.「全ての元凶はあいつだよ。ユーフェミアがおかしくなっちゃったのはゼロのせいだ」
スザク「君は…何故それを…?」
V.V.「その答えは、いつか教えてあげるよ。ゼロの正体と一緒にね」
スザク「!」
V.V.「ゼロの正体…それは君も知る人間だよ」「枢木スザク…。答えを知りたければ、君は戦うんだ。この世界を変えるためにね」

エリア11
シンジュクゲットー

  ~黒の騎士団アジト~
ゼロ「………」
ディートハルト「さすがです、ゼロ。どのような手を使い、ユーフェミアにあのような真似を?」
ゼロ「…そんな事より世界各地の状況を伝えろ」
ディートハルト「予想通り、各植民地エリアではこの一件を契機に混乱が広がり、既に抗議テロも発生しております」「さらに各エリアには次元獣が現れ、混乱に拍車をかけています」
ゼロ「インペリウムが動いたか」
万丈「奴等は混沌と破壊を好む。各地の混乱につけこみ、自分達の欲望を満たすつもりだろう」「僕はこの世界に跳ばされた後、F.S.の依頼を受けて、インペリウムの動向を探っていた…」
ロジャー「君がエリア11に来たのはアイム・ライアードを追ってか…」
万丈「ああ…。連中の危険性は日を追うごとに増している」「あの予想のつかない無軌道ぶりは世界を戦いの地獄へと導いている」
ディートハルト「破嵐万丈。余計な事をしてくれたものですね」
万丈「僕が市民の避難を誘導した事を言っているのか?」
ディートハルト「その通りです。あそこで欲しかった絵は虐殺の風景です」「あなたのおせっかいによって被害が最小限に抑えられたことは我々にとってデメリットでしかないのです」
カレン「あんた! 日本人は死ねばいいって言う気!?」
ディートハルト「あの地へ集まったのは所詮は日和った大衆…。ゼロの創る新しい日本には不要です」「ならば、せめて我々の活動をアシストするために死んで欲しいものです」
万丈「ゼロ…黒の騎士団のリーダーである君も彼と同じ考えなのか?」
ゼロ「いや…ディートハルトの言葉は忘れてくれ。君の適切な行動に感謝している」(ユーフェミアの意思に反する事態を少しでも止めてくれたのだからな…)
ディートハルト「何を言うのです、ゼロ…!」
ゼロ「そこまでにしろ、ディートハルト。我々のやっている事は刺激的なドラマ作りではないのだ」「この世界に無駄な血などない…! それを忘れるな」
ディートハルト「…かしこまりました」
〔歩み寄る足音〕
神楽耶「…さすがです、ゼロ様」
玉城「何だ、この小娘は?」
ココナ「それがさ…。さっきゲットーに現れて、いきなりゼロに会わせろって言ってきて…」
バニラ「お偉いさんらしいぜ。表には、そのお嬢ちゃんのお付きがたくさんいる」
カレン「そんな子が、どうして一人で…?」
神楽耶「無理を通して、ゼロ様に会いに来た以上、大勢で押しかけるような無粋な真似はしたくなかったまでです」
藤堂「まさか皇神楽耶様…!」
扇「皇って…キョウト六家の最高位の…」
神楽耶「はい…。私が皇家当主、神楽耶です」
五飛「キョウト…全国のレジスタンスグループを支援する秘密組織…」
デュオ「つまり、あのお嬢さんがエリア11の日本のトップってわけか」
ゼロ「その方が、何故ここに?」
神楽耶「無論、あなたに会うためですよ、ゼロ様」
ゼロ「私に?」
神楽耶「私…ずっとファンだったんですよ、あなたのデビューから」「背…意外と高いんですね。でも、大丈夫…すぐに追いつきますから」
ディートハルト「神楽耶様…ここにいらしたのはキョウトの使者としてなのでしょうか?」
神楽耶「いえ…ゼロ様の…将来の夫に会うのに他の家は関係ありませんから」
ゼロ「お戯れを」」
神楽耶「日本を取り戻した暁にはいずれ妻が必要になりましょう?」「あなたが姿を見せられない身の上なら、それを補う者がいると思いますが」
ゼロ「私が勝てると思うのですか?」
神楽耶「ええ、私は勝利の女神ですから」
ゼロ「それは頼もしい。しかし残念ながら、私は既に悪魔と契約してしまった」
神楽耶「え…」
ゼロ「今さら神と仲良く出来ませんよ」
ディートハルト「ですが、ゼロ…! 神楽耶様が黒の騎士団に加入されれば、これは大きな力となります!」「今回の一件で高まった反ブリタニアの機運を束ねれば、一気に決戦まで持っていけます!」「あの虐殺に対する怒りと憎しみは力となり、カタストロフィを生むはずです!」
ゼロ「いや…私はZEXISへと戻る」
ディートハルト「な…」
ゼロ「インペリウムが各地へ次元獣を派遣している今、遠からずエルガンはZEXISに再召集をかけるはずだ」
ディートハルト「あなたは日本解放の絶対の好機を見逃すつもりですか?」
ゼロ「インペリウムが存在していては、この国に…いや、世界に真の平和と安全が来る事はないと私は確信した」「黒の騎士団は正義を成すためにある。インペリウムを討たずして日本の解放はない」
ディートハルト「………」
ゼロ「協力者の諸君も、それでよろしいか?」
クロウ「俺に異論はねえ。むしろ、大賛成だ」
デュオ「俺も同じくだ。今、ここで黒の騎士団がブリタニアに正面から戦いを挑めば、この国はメチャクチャになる」
ロジャー「安心したよ、ミスター・ゼロ。あなたが大局を見据える目を持っていて」
ゼロ「私の提案を理解してくれた事を感謝する」
ゼロ「ディートハルト…お前には各地のレジスタンスを統合し、来たる日の決戦のための準備を命じる」
ディートハルト「………」
ゼロ「なお、今日の一件を利用しての余計なプロパガンダは一切行なうな」「今、不必要な混乱を煽る事はインペリウムに付け入らせる隙を与えるだけだ」
ディートハルト「…了解しました」
ゼロ「神楽耶様には、キョウトとの連絡役をお願いします」
神楽耶「はい…お任せ下さい」
ディートハルト「ゼロ…あなたは最大のチャンスを逃がした事をいずれ後悔するでしょう」
ゼロ(後悔だと…? そんな感情は、とっくに捨てている…)(ユフィ…インペリウムを討つのは君が望んだ平和を踏みにじった償いだ…)(許しは請わない…。だから、せめて…君の願いの一つを叶えてみせる…)

エリア11
トウキョウ租界 アッシュフォード学園

  ~アッシュフォード学園 クラブハウス~
ルルーシュ「スザク…」
スザク「留学先に変えるんだって…?」
ルルーシュ「ああ…。当分は戻ってこないつもりだ」
スザク「ユフィの…ユーフェミア皇女殿下の件が原因か?」
ルルーシュ「…彼女とは昔、一緒に遊んだ仲だ…。何が彼女をそうさせたのか知らないが、今はあまり考えたくない…」
スザク「………」「…ルルーシュ…君は殺したいと思うほど、憎い人がいるかい?」
ルルーシュ「…ああ、いる」
スザク「そんな風に考えてはいけないと思っていた。ルールに従って戦わなければ、それはただの人殺しだって…」「でも、今…僕は憎しみに支配されている。人を殺すために戦おうとしている」
ルルーシュ「その相手は…」
スザク「ああ…」
ルルーシュ「憎めばいい」
スザク「…!」
ルルーシュ「ユフィのためだろう。それに…俺はもうとっくに決めたよ。引き返すつもりはない」
スザク「ありがとう、ルルーシュ」
ルルーシュ「気にするな。俺達、友達だろ」
スザク「7年前から、ずっと」
ルルーシュ「ああ…」
スザク「ごめん…。君の見送りには行けそうもない」「僕も戦うために旅立つから」
ルルーシュ「そうか…。元気でな」
スザク「ああ…。さようなら、ルルーシュ」
〔歩き去る足音〕
ルルーシュ(スザク…。心のどこかで俺の事を疑っているのか…)(それでもいいさ…。もう俺に失うものなど何もないのだから…)(スザク…俺の手はとっくに汚れてるんだよ。それでも向かってくるなら構わない…。歓迎してやるさ)(俺達は友達だからな…。フフフハハ、ハハハハハハハ、アハハハハハハ、ハハハハハハハ!)(あの日から俺はずっと望んでいたのかも知れない…。あらゆる破界と喪失を…)(そう…創造の前には破壊が必要だ。そのために心が邪魔になるのなら、消し去ってしまえばいい)
〔歩み寄る足音〕
C.C.「行くか、ルルーシュ」
ルルーシュ「ああ…俺はもう進むしかないんだ」
C.C.(悲しいな、ルルーシュ…。それがお前の償いか…)
【シナリオエンドデモ終了】


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