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No.12AB
悪意と嘘を越えて

【シナリオデモ開始】
日本近海
龍牙島 ドラゴンズハイヴ

  ~ドラゴンズハイヴ周辺~
甲児「エリア11でゼロが復活したって!?」
ジュン「ええ、詳しい事はわかりませんが、アンダーグラウンドの情報世界ではその噂が飛び交っています」
さやか「破界事変の後のブラックリベリオンでゼロは逮捕されて、処刑されたって聞いてたけど…」
タケル「それが生きていて、活動を再開したのか…」
甲児「ゼロが生きていたってのはともかく、また戦いを始めたってのは複雑な気分だな」
ワッ太「どうしてさ? ゼロはあっちの日本を解放するために戦ってんでしょ?」
勝平「ちょっとやり方は過激だけど、あっちの日本の人達にとっちゃ、ゼロは正義の味方の救世主じゃねえの?」
甲児「これまでの侵略された日本を解放するっていうなら、話はわかるが、今は状況が違うからな…」
ケンジ「ブリタニア・ユニオンも地球連邦に加盟した以上、黒の騎士団の敵は連邦という事になる」
勝平「でも、地球連邦には世界中のほとんどの国が加盟してるんだぜ…!」
ワッ太「って事は、復活したゼロは世界に戦いを挑むってわけか…!」
ケンジ「そういう事だ」
タケル(ゼロの戦い方はテロと呼ばれても仕方のないものもある…)(場合によっては、クラッシャー隊も彼等と戦わねばならないかも知れない…)
アキラ「しかし、やっぱりゼロはすごいな。今度はどんな魔法を使って復活したんだよ」
ミカ「ギシン星人の残党じゃないんだから、よみがえったというのは考えにくいわね」
アキラ「って事は、死んでなかったってのが正解か」
ナオト「わからないぜ。誰も奴の素顔を知らない以上、今のゼロは二代目ゼロかも知れない」
シリウス「ジュン、他には情報はないのか?」
ジュン「僕も色々とネットで探してみたんですが、一般に流れている以上の事はよくわからないんです」
シルヴィア「天才ハッカーと言われたジュンでも?」
ジュン「はい。この状況はUNに潜り込んだ時と似ています」「もっとも、あの時はプロテクト下に意図的に置かれた偽情報にまんまと踊らされちゃいましたけど」
タケル「そのUNというのは?」
ピエール「俺達、ZEUTHのいた世界で地球圏全域で使用されてた情報ネットワークだ」
麗花「多元世界が誕生した直後の状況では最も重要な情報メディアだったのだけど…」
ミヅキ「私達が戦った世界の黒幕はそのUNを使って世論を巧みにコントロールしていたの」
エイジ「それと似た状況って事は、この世界も誰かが情報を好き勝手に管理してるのか?」
ジュン「少なくとも破界事変前にはそのような事は見られませんでしたが…」
琉菜「じゃあ、破界事変の後の情報管理のシステムが出来たって事?」
つぐみ「でも、それってそんなに簡単に出来るものなんですか?」
ミヅキ「そうね…。多元世界誕生後の混乱の隙を突いたUNなら、ともかく…」「既に社会のシステムが確立したこの世界で後からそういったものを構築するのはそう簡単にはいかないと思う」
ジュン「僕もミヅキさんの意見に賛成です」「そんな事が出来るとしたら、大時空震動の直後から、その下地を作っていたとしか考えられません」
シリウス「だが、事実としてそういったシステムが存在している可能性が高いのか…」
ケンジ「反地球連邦を掲げているであろうゼロの情報を隠蔽しているという事は、のシステムは連邦政府が管理しているのか」
つぐみ「もし、それが本当だとしたら、私…連邦政府を見る目が変わってしまいます」
甲児「でもよ、地球連邦が出来た事でうまくいってる事が多いのも事実だぜ」
タケル「そうだな。大きな戦争はなくなり、破界事変以降の復興も急ピッチで進んだ」
アキラ「エリア11の解放のために戦ってたからって地球連邦とも戦うなんて、、ゼロも奴…ちょっと乱暴過ぎるよな…」
エスター「………」
エイジ「どうした、エスター?」
エスター「…あたしさ、クラッシャー隊に入る前にカトルやカレンと一緒にいた時期があったんだ」
さやか「ガンダムや黒の騎士団と…!?」
エスター「カトルは言ってたよ」「地球連邦という組織はともかく、その中で自分達に反対する連中を強引に潰している奴等がいるって」
甲児「そいつ等って…」
エスター「独立治安維持部隊アロウズと特殊部隊OZだ」
エイジ「だが、OZにはカミーユやシン、クワトロ大尉達がいるんだぜ」
甲児「そうだよ。それにあそこのトップのトレーズって人はエルガン代表の同志だった人だ」
ミヅキ「元国連の平和維持理事会のエルガン・ローディック代表か…」
エィナ「あの方…今は地球連邦軍の総司令官なんですよね」
エスター「あたしだって、カトル達に聞いただけだ。アロウズやOZの全てを知ってるわけじゃない」「でも、もし連邦の中にZEUTHのみんなが戦っていたような奴がいるとしたら…」
シリウス「ゼロの復活以外にも自分達の都合の悪い情報…アロウズやOZの蛮行を隠蔽している可能性があるな」
ケンジ「………」
タケル「どうしました、隊長?」
ケンジ「実は今、そのアロウズの少佐が大塚長官と連れ立って、このドラゴンズハイヴに来ているんだ」
タケル「いったい何のためにです?」
ケンジ「そこまではわからない…。だが、その席にガロードも呼ばれている」
甲児「どうして、あいつが…」
エスター(あたし達の周りにまでアロウズが来た…)(何だか嫌な空気を感じるよ…)

  ~ドラゴンズハイヴ ミーティングルーム~
リント「…ミスターF.S.…何とおっしゃられたのですかな?」
F.S.「………」
リント「私の不注意ですかな? あなたの返答を聞き逃してしまいました」
田中司令「耳の穴の中に何か汚いものが詰まってるんじゃないですか?」
ウラジミール「それとも脳みそがただれて、耳の穴をふさいでいるのかしら?」
リント「そこ…! 何か言いましたか…!?」
田中司令「いえ、何も」
ガロード「何だよ、ちゃんと聞こえてるじゃねえか」
F.S.「では、アーバ・リント少佐、改めて返答をしよう」
リント「おお…」
F.S.「このドラゴンズハイヴ、ならびにそこに所属する戦力の全てをアロウズに迎え入れるというあなたの提案…」「断固としてお断りさせていただきます」
リント「何故です…!? 待遇は応相談と言ったはずですぞ!」
F.S.「理由は一つ。私はアロウズの存在に疑問を持っているからです」
リント「…フン…さすがはソレスタルビーイングと共に戦場を混乱させたダンクーガの指揮官ですね」「アロウズに所属する私を前にしてまるで物怖じしないとは」
F.S.「心にやましい事のない以上、誰が相手でも臆する必要などない」
リント「ご自分の立場がわかっておられるのですか、あなたは?」
大塚「リント少佐、いい加減にしていただこう」「ドラゴンズハイヴはクラッシャー隊と同じく平和維持理事会から独立行動権を与えられていた」「その権利は国連軍が地球連邦軍に変わっても有効となっている」「そのような脅迫めいた事を言わせるためにあなたをF.S.に会わせたのではない」
リント「フフン…エルガン・ローディックの気まぐれというわけですね」
F.S.「エルガン代表は現在、地球防衛軍の総司令官だ」「自分の上官に当たる人間に対してそのような言い方をするとはな」
リント「…まあいいでしょう。私がここを訪れた目的はあなた達を勧誘する事だけではありません」「ミスターF.S.…。私の誘いを断ったのは、ソレスタルビーイングに関係しているのではないですかな?」
F.S.「そういう意味かな?」
リント「あくまでシラを切りますか」「だが、あなたの事です。ソレスタルビーイングが再び活動を開始し…」「そこに復活したゼロを加えた黒の騎士団とコロニーのガンダム、さらにOZの離反者が加わっている事は知っているでしょう」
F.S.「ほう…」
リント「このドラゴンズハイヴも、裏で連中とつながっているのではないのですかな?」
F.S.現時点で、それはない」
リント「現時点とは、どういう事です!?」
F.S.「今後、必要な事態となれば、彼等と共闘する事もありえるだろう。そう、例えば…」「「治安維持の名の下、自らの権力のために弱者を虐げるような者が世にはびこるようになった時などに」
リント「貴様…」
大塚「そこまでだ、リント少佐。これ以上、クラッシャー隊、ならびにドラゴンズハイヴの権利を侵害するなら…」「正式にエルガン総司令の承認を受けてからにしてもらおう」
リント「く…」
ガロード「ぷ…完全に言い負かされてるぜ」
リント「ガロード・ラン君…!」
ガロード「な、何だよ、いきなり?」
リント「この席に君を呼んだのは、他でもありません。君だけでもアロウズに入隊しませんかな?」「それが駄目なら、君のガンダムを売って欲しいのです」
ガロード「DXを…!?」
リント「そうです。聞けば、君は日本へは出稼ぎに来ているそうではないですか」「売値は君の思うままです。君の望む額でガンダムを買いましょう」
ガロード「お断りだ」
リント「何故です…!?」
ガロード「どうもオッサンはガンダムにかなりの恨みを持ってるようだ…」「どうせ俺のDXを手に入れたら、ロクでもない使い事に使うつもりだろうさ」
F.S.「大方、彼のガンダムを破壊して、アロウズ、ガンダムを討つ…と大々的にアピールするつもりだろう」
リント「ぬぐ…!」
田中司令「あらま、図星のようですな」
F.S.「リント少佐…。あまりに反地球連邦が盛んなのは…」「連邦に…それもごく一部に問題があるのではないかな?」
リント「大人しくしていれば、調子に乗って…!」
〔ドラゴンズハイヴの警報〕
大塚「何事だ!?」
小百合「ドラゴンズハイヴに接近する部隊があります。機体はモビルスーツがメインですが、所属は不明です」
F.S.「どうやら、このドラゴンズハイヴの存在を認めたくない者達のようだな」
リント「ぬう…! 反地球連邦勢力か!」
F.S.「………」
リント「どうしたのです、ミスターF.S.? 早く部隊を動かして、テロリストを迎撃してください」
F.S.「いいだろう、リント少佐。あなたに我々の力を…邪悪に屈しない者の力をお見せしよう」
大塚「ガロード君!」
ガロード「任せてくれ、大塚長官! そっちのオッサンにガンダムの…俺達の力を見せてやるぜ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「悪意と嘘を越えて」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
田中司令「あらま…テロリストにしては随分と豪勢な部隊ですね」
ウラジミール「本当ね。レッドショルダーまでいるわ」
リント「ミスターF.S.…。あなたのご自慢の戦力で連中に勝てますかな?」
F.S.「フ…まるで少佐は我々が殲滅されるのをお望みのようだ」
リント「ぐ…」
小百合「マクロス・クォーター、出撃しました!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
アポロ「ドラゴンズハイヴにまで、テロリストが現れるとはな…!」
カナリア「だが、あまりに不自然だな。この基地の存在はジャミングされていると聞いている」
くらら「臭いわね…。あの部隊…ただのテロリストじゃないかも知れない」
朔哉「だったら、奴等を叩いて、その裏を白状させるまでだぜ」
ジェフリー「………」
佐伯「どうしました、ジェフリー艦長?」
ジェフリー「キャシー中尉、各機の交戦データをドラゴンズハイヴのWILLにリアルタイムで送信してくれ」
キャシー「了解です」
※※ガロード出撃の場合、セリフ追加※※
ガロード「どこの誰だか知らないが、あんな奴等、とっとと片付けてやるぜ!」
ゲイナー「気合が入ってるね、ガロード」
ガロード「今、ドラゴンズハイヴにはガンダム嫌いのオッサンがいるからな」「あいつにガンダムの力を見せ付けて、吠え面かかせてやるぜ!」

エイジ「わざわざやって来てくれて、ご苦労さんだ! だが、テロリストにはとっととお帰り願うぜ!」
赤木「言っとくが、こんな風に力ずくで来る奴に遠慮はしないからな!」
ジェフリー「各機は速やかに迎撃を。その際、敵のデータを取る事を忘れるな」
<戦闘開始>

<敵全滅・敵増援1出現>

小百合「敵機に関するWILLの分析結果が出ました」
F.S.「全員に聞こえる様に読み上げてくれ」
小百合「敵機は、その機体状況から考察した結果、機体コンディション、装備とも万全の状態にあり、何らかの大規模な組織に所属すると思われます」「加えて、レッドショルダー隊を除く機体の戦術には一定の法則性があり、これは…」
リント「ミスターF.S.! 敵の分析よりも、その殲滅の方が先決です!」
F.S.「…貴官の言う通りだな。増援も来たようだ」
〔敵ユニット出現〕
葵「あのモビルスーツって!?」
斗牙「破界事変の際、ソレスタルビーイングの離反者の手によってもたらされた機体だ」
エイジ「どうしてテロリストがそんな機体を持ってやがるんだよ!」
大塚「リント少佐! 旧型のGNドライヴの管理はアロウズがしていたはずでは!」
リント「私は聞いていませんが、どうやら何者かに強奪されたようですね」
ナオト「あのアロウズのオッサン、何を他人事みたいに言ってやがる!」
ミヅキ「…さっきまで戦っていた敵…テロリストにしては、きちんと組織だった戦術を使っていたわね」
グラン「どう見ても、訓練された軍人の動きだった」
佐伯「わ、私が知る限り、あの戦術は地球連邦軍の基本フォーメーションです…!」
ミシェル「そして、軍の中でも一部しか扱っていないGNドライヴ装備機体まで来た…」
ゲイナー「まさか僕達が戦っているのって連邦軍…」
ガロード「それもアロウズなのかよ!」
〔マップ上に爆発〕
エスター「向こうはこっちと本気でやる気だ!」
正太郎「でも、相手が連邦軍だとしたら、それと戦う僕達は…」
いぶき「反連邦主義者って事…!?」
青山「連邦軍のクラッシャー隊にいる以上、反逆者って事になるか…!」
ワッ太「ちょ、ちょっと! それ、まずいよ!  そんな事になったら、会社だって潰されちゃうよ!」
アルト「くそっ! このままじゃ…!」
???(不動)「沈まれ、ヒヨコ共!」
アポロ「!」
シルヴィア「あ、あれって…!?」
シリウス「不動司令!」
不動「いかにも」
サンドマン「君達に問う」
斗牙「サンドマン…!」
リィル「お父様…! やっぱりお父様もこちらの世界に来ていたんですね!」
サンドマン「君達は何のために戦う?」
エイジ「今はクイズをやってる場合じゃないんだ!」
不動「答えろ!」
赤木「平和を守るためだ!」
サンドマン「ならば、君達の敵は何だ?」
正太郎「…平和を乱す者です」
サンドマン「ならば、相手が何であろうと退いてはならない」
エィナ「サンドマン様…」
ジェフリー「諸君、我々の敵は地球連邦軍からGNドライヴを強奪し、それを悪用するものだ」「連邦軍の装備を私的な目的で使う者がいるならば、その者こそが地球連邦という組織にとって反逆者だ」
甲児「要するに俺達の目の前にいるのは悪い奴なんだな」
勝平「だよな。正義の地球連邦軍様が、そんなあくどい真似をするわけねえもんな」
ゲイナー「もし、そんな事をするような相手ならば、容赦する必要はないか…!」
大塚「その通りだ、諸君! 諸君等は自分の心の命じるままに戦え!」
ワッ太「わかった! 悪い奴に負けるもんか!」
タケル「不当な力を使う者は俺達が相手になる!」
アルト「せめてもの情けだ! コックピットは外してやるぜ!」
リント「ぬう…」
F.S.どうかしたのかな、リント少佐?」
田中司令「まさか、連邦軍をテロリストに偽装させてドラゴンズハイヴに攻撃させるような事はしてませんよね?」
ウラジミール「それで戦力を削ったところでなし崩しにアロウズを介入されて我々を取り込もうなんて考えてませんよね?」
リント「当たり前です!」
F.S.「ならば、ここで見守ろう。世界を守る力が邪な霧を掃うのを」
エスター「行くよ、テロリスト! あんた等はテロリストなんだから、あたしは容赦しないよ!」「とっとと尻尾を巻いて帰って、自分達のやってる事を反省しな!!」

<エスターが戦闘>
エスター(カトル、デュオ、カレン、C.C.…! あたし達の周りにも、おかしな奴等がやってきたみたいだよ!)(あたし達は戦う…! あんた達も、こんな奴等なんかに負けるんじゃないよ!)

<ガロードが戦闘>
ガロード「こんな汚い手を使う奴に俺とティファの絆のDXを渡すものか!」「見てろよ、オッサン! ガンダムは絶対にお前の思い通りにはならないって事をよ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ワッ太「よし…! 完全勝利!」
柿小路「…しかし、冷静に考えてみるとえらい事をしてしまいましたな…」
木下「はい…。パーっと行き過ぎたかも知れません」
正太郎「でも、僕は自分のやった事は後悔しません」
エスター「そうだよ。相手が誰であろうと悪い事は悪いんだからさ」
アポロ「ま…今回はオッサンコンビに乗せられたってのもあるけどな」
シルヴィア「で、その不動司令は?」
フェイ「サンドマンもいないわ」
エイジ「放っとけよ。どうせ、あのオッサン二人は好き勝手にやるんだからよ」
アポロ「そうだな。用が出来れば、こっちのお構いなしに現れるだろうぜ」
リィル「お父様…きっとまた会えますよね…」
リント「ぬぐぐ…」
F.S.「用事は済んだようだな、リント少佐」
田中司令「では、私が出口まで、ご案内いたしましょう」
リント「ミスターF.S.! 大塚長官! いつかあなた達は自分達の判断を後悔する事になります!」
F.S.「その言葉、そっくりお返ししよう」
大塚「ワシ達も彼等と同じだよ。自分のやった事を恥じるつもりはない」
リント「くっ…!」
F.S.「さらばだ、リント少佐。もうあなたとは、こうした形で会う事は二度とないだろう」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~ドラゴンズハイヴ サロン~
赤木「じゃあ、ドラゴンズハイヴに来てたアロウズのお偉いさんって俺達をスカウトに来てたんですか!?」
城田「その通りだ」
佐伯「赤木さん、世界の平和を守るためでしたら、アロウズに入隊するのもありじゃないですか?」
赤木「冗談じゃないっスよ。今日みたいな汚い手を使うような人達と一緒に働くなんて出来ないっスから」
いぶき「でも、アロウズって連邦軍のエリート部隊なのよね」
赤木「佐伯さんこそ、内心ではアロウズに行きたいんじゃないですか?」
佐伯「私が研究してきたのは第一級災害に対する戦術理論です。治安維持任務は専門外です」
青山「要するにヘテロダインや次元獣なんかが専門ってわけですか」
クラン「だが、今日の一件で我々はアロウズに睨まれる事になっただろう」
ミシェル「別に気にしないさ。あんな連中に好かれる方が、ぞっとする」
アルト「だが、想像以上にアロウズってのは強引なやり方をするようだ」
赤木「城田さん、もうちょっとアロウズについて教えてもらえませんか?」
城田「…残念ながら、彼等の行動は機密扱いだ。ここでは話す事は出来ない」
エスター「それって聞かれると不味いような事をしてるって意味ですか?」
城田「…その問いに答える事も出来ない」
エスター「機密だって言うなら、無理は言いません。でも、今日みたいなやり方をあいつ等がやっているなら…」
佐伯「やっているなら?」
エスター「その時は…」
正太郎「やめましょう、エスターさん。それはその時が本当に来たら、決めればいいと思います」
エスター「…そうだね。もちろん、あたしだってそんな事にならないのを希望するよ」
ワッ太「とにかく! うちはやるべき事をやっただけなんだから、誰にも文句は言わせないよ!」
赤木「ああ。デュオ達にはデュオ達の戦いがある。俺達は俺達のやるべき事をやるまでだ」
城田(だが、このままアロウズの台頭が続けばクラッシャー隊もいずれは…)

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
ジェフリー「やはり、今日の戦い…そういった裏があったのですか」
F.S.「私の判断を蛮勇と笑うかな?」
ジェフリー「フ…人が悪いですな、司令。私も隊員達も、そういうのが好きなのを知っていて問うとは」
F.S.「ありがとう、ジェフリー艦長」
大塚「エルガン総司令の後ろ盾がある以上、アロウズも当面は無茶はしてこないだろうが…」
F.S.「だが、そのエルガン総司令は地球連邦設立後、我々の前に姿を現していない」
大塚「私が面会を申し込んでも多忙を理由に断られている」
F.S.「もう一点、気になるのは地球連邦の情報統制についてだ」
WILL「今の連邦の情報管理システムは残念ながら、私でも容易には侵入できない」「そして、この地球でそこまでの情報統制とセキュリティと可能とするのは…」「ソレスタルビーイングの所有していた量子演算システム、ヴェーダ以外は考えられない」
大塚「しかし、あれは破界事変の末期にソレスタルビーイングの離反者によって掌握されたはずだ」
ジェフリー「その離反者である国連の大使、アレハンドロ・コーナーは我々の手で討ったはずですが…」
F.S.「確かに彼の野望は潰えた。しかし、ソレスタルビーイングはヴェーダを奪還する事は出来なかった」「これは私の推測だが、アレハンドロ・コーナーには協力者がおり、それが現在のヴェーダの所有者なのだろう」
ジェフリー「そして、その人物が地球連邦の中枢にいると…」
大塚「OZのトレーズ・クシュリナーダ総帥がその黒幕なのか…!?」
WILL「現在、地球連邦軍の内部ではアロウズの勢力拡大に伴い、それと対立するOZは弱体化しています」
ジェフリー「どうやらOZ総帥が連邦の黒幕という線は薄いようだな」
F.S.地球連邦軍を掌握しつつあるアロウズ…。その苛烈なやり方は世間に対してほとんど知られる事はない」「どうやら、ヴェーダの所有者…つまり、連邦の黒幕はアロウズを自らの手足としているのだろう」
大塚「だが、あくまで地球連邦軍のトップはエルガン総司令だ」
F.S.「そのエルガン総司令も既に敵の手に落ちているとしたら?」
大塚「…最も考えたくない結論だな」
F.S.「今、この世界は地球連邦によってほぼ統一されたといっていいだろう」「それについては多くの人間の希望した事であり、世界の復興が連邦によってなされた事も事実だ」
ジェフリー「だが、その背後でアロウズを使い、世界を己の望むままにコントロールする者が存在している…」「そして、その独裁者は自分の意に反する者は徹底的に潰す気らしい」
大塚「誰も気づかぬうちに世界が誰かの手に落ちつつあるとは…」
F.S.「Dr.ヘル、ギシン星人残党、並行世界からの侵略者…」「そして、我々の立ち向かうべき敵か…」
ジェフリー「現時点では、この事は隊員達には知らせない方がいいでしょう」
大塚「私も同感だ。地球連邦の中に人々の敵がいるなど、出来れば誤解であって欲しいからな」「さらなる調査を進めて、その敵の存在が明らかになった時こそが、我々の立ち上がる時だろう」
F.S.「だが、今日の戦いでおぼろげながら敵の姿が見えてきた」「我々が立ち上がるべき時…。それは、もうそこまで来ているのかも知れない…」
【シナリオエンドデモ終了】


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