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No.16
次元の心央

【シナリオデモ1開始】
シュバル「申し訳ありません、殿下…! この度のウェインの不始末は何と言ってお詫びすればいいか…!」
ユーサー「気にしていないよ、シュバル。ウェインにとっては、いつもの事だしね」
シュバル「しかし!」
ユーサー「しかし、驚いたよ。御前試合の表彰を蹴って、途中で帰るなんて、ジェラウドに負けたのが本当に悔しかったんだね」
シュバル「奴めの鼻っ柱の強さは師である私も手を焼いてる始末でして…」
ジェラウド「そういう所は若い頃の師匠にそっくりだな」
シュバル「ジェラウド卿!」
マルグリット「ふふ…」
シュバル「マァァルグリィィットォォォォッ!! 笑うでない!」
ユーサー「そこまでにしよう、シュバル「ウェインの件は、余の裁量に任された。彼には、より一層の精進をするように伝えてくれ」
シュバル「寛大なご処置に感謝いたします、殿下!」
〔走り寄る足音〕
ウェイン「旦那! お師匠! まずいぜ!」
シュバル「控えよ、ウェイン! 殿下の御前であるぞ!」
ウェイン「それどころじゃねえ! レイビット卿から通信が入った!」「北半球の次元境界線の歪曲レベルが急速に増大している! このままでは時空震動が起きるぞ!」
マルグリット「時空震動が…!」
ユーサー「いったい…世界に何が起きるのだ…」

  ~パレス・インサラウム 皇子私室~
ユーサー「うわああああああああっ!!」「…またあの日の夢か…」(あの日…異界から現れた悪鬼によってインサラウムは…)
〔通信の開閉音〕
アンブローン「殿下、そろそろお時間になります」
ユーサー「わかっているよ、アンブローン。すぐにブリッジに上がる」
アンブローン「今日は聖インサラウム王国にとって再世の第一歩となる日です。くれぐれも、それをお忘れなく」
〔通信の開閉音〕
ユーサー「再世の第一歩…」「ZONE…。インサラウムは戻れない一歩を踏み出す…」

太平洋

  ~プトレマイオス2 ブリーフィングルーム~
クロウ「…というわけで、詳細はよく覚えていないが締めて100万Gだそうだ」
トライア「呆れた男だよ。犬も歩けば、棒に当たるって言うが、あんたは借金を引き寄せる体質らしいね」
クロウ「否定できねえ…」「で、チーフ…あの…お金の方は…」
トライア「そっちは心配しなくていい。ちゃんとゼニトリーに100万Gを支払っといたよ」
クロウ「さすがはスコート・ラボとチーフだ。いつもカツカツだって言ってるけど、ちゃんと蓄えがあったんだな」「素敵、無敵、大胆不敵…! さすがは天下のスーパーおキツネ博士だぜ」
トライア「ハゲたお世辞、抜かしてんじゃないよ。ゼニトリーに金を払ったのはラボじゃないのさ」
クロウ「え…」
カルロス「やっほー、貧乏人! これで名実共に完全体になったね!」
クロウ「元金持ち…!」
カルロス「図が高いよ。君の借金を立て替えてあげたのは僕なんだからね」
クロウ「マジで!?」
カルロス「大マジ。君は貧乏人に逆戻り、僕は金持ちに返り咲きだ」
クロウ「どうなってんだよ、チーフ!? あいつ、そこまで給料もらってんのか!?」「ヒイキだ! エイコヒイキだ! 労働基準監督署に訴えてやる!」
カルロス「違うよ、貧乏人。100万Gを稼いだのは僕個人の実力だ」「いやね…趣味で株を動かしてたら、あれよあれよで利益が転がり込んできてね」「お金は愚民だとは、よく言ったもんだ。ちょっと集まり始めると、後は黙ってても殺到してくる」
クロウ「もういい…! もう聞きたくねえ!」
カルロス「でも、これだけは言っておくよ、貧乏人。君の債権者は、この僕だからね」「そういうわけで、これからはそれを念頭に僕に接するよ~に」
クロウ「…こんな事になるのなら、南極で奴に引導を渡しておくべきだった…」
トライア「それには同感だけど、そんなことをしていたら、あんた…ゼニトリーに売り飛ばされてたよ」「あの男の会社…ただの金貸しかと思ったら、軍の方にも顔が利くらしいからね」
クロウ「もう軍の汚れ仕事はたくさんだ。それだけは避けたい」
トライア「心配しなさんな、クロウ。あんたが集めてきたデータはあたしが売って、金に換えてやるから」
クロウ「了解だ。こうなったら、ZEXISで力の限りに働くさ」「これからは1Gだって無駄にはしないぜ」
トライア「そうやって金にセコいあんたは嫌いじゃない。せいぜい強敵に当たる事を祈ってるよ」
クロウ「毎度の事だが、不吉な励ましだぜ…」
カルロス「じゃあね、貧乏人~。子猫ちゃんにもよろしく~」
〔モニターの開閉音〕
クロウ「…ったく普段は仲が悪いくせに、こんな時には結託するんだからよ…」
〔コインの落ちる音〕
クロウ「金か!」
ロックオン「人の気配は無視しておいて、金の音には反応するとはな…。噂通りの…いや、噂以上の守銭奴のようだぜ」
クロウ「何だ、ロックオンかよ…」
ロックオン「あんた…俺を見ても驚かないんだな」
イウロウ「先代にお前の話も聞いてたんでな」
ロックオン「そうか…。あんた、兄さんとなかが良かったんだっけ…」
クロウ「お前も知っての通り、俺は借金持ちだ。戦闘でフォローをしてくれるスナイパーを絶賛募集中だ」「期待させてもらうぜ、ロックオン」
ロックオン「…あんたも俺に兄さんを求めるのか…」
クロウ「そりゃ一卵性双生児なんだから、似た役割を期待しちまうわな…」「だが、誤解すんなよ。俺はあいつの名前を継いだお前の覚悟の方に賭けてるんだ」
ロックオン「え…」
クロウ「その名を名乗れば、どうしたって兄さんと比べられるのはお前だってわかってたはずだろ?」「それでもロックオンを継いだお前とはいい付き合いが出来そうだって事だ」
ロックオン「あんた…」
クロウ「俺とお前は同じって事だよ。ニール・ディランディって男の事が好きだっていう点でな」
ロックオン「…了解だ、クロウ。あんたの借金が少しでも減るように俺も狙い撃つぜ」
〔ソレスタルビーイングの警報〕
クロウ「敵襲か…!」
ロックオン「こいつは緊急事態発生の警報だぜ…!」
フェルト「ZEXIS各員へ。緊急事態が発生しました」「先程、北米大陸西海岸にインサラウムと思われる艦隊が現れ、大地に巨大な建造物を設置しました」
ロックオン「建造物…?」
フェルト「これがその映像です」
〔モニターの開閉音〕
クロウ「何だよ、こりゃ!?」
【シナリオデモ1開始】

【戦闘マップ1開始】

〔敵ユニット出現〕
ユーサー「聞け、地球の民達よ。我が名はユーサー・インサラウム」「聖インサラウム王国聖王、キング・インサラウム72世の一子にして現インサラウムの統治者である」「我等の祖国インサラウムはこの地球とは並行世界に当たる」「我等はこれより、この世界に聖インサラウム王国を復興するべく、全ての国家に宣戦布告をする」「聖インサラウム王国の民に大地を献上するのなら、それで良し…。我等は無用な戦いを望まぬ」「だが、我等を排除しようとするのならば、その時は我が騎士アークセイバーの力を思い知る事になるだろう」「そして、余はこの地にインサラウムの力の証であるZONEを打ち立てた」
〔カーソル、ZONEを指定〕
ユーサー「このZONEとアークセイバーの前に抵抗は無意味だ。地球の民よ、そなた等の賢明な判断に期待する」「我が名はユーサー・インサラウム。地球の民よ、我がインサラウムの民に再世の大地を謙譲するのだ」
【戦闘マップ1開始】

【シナリオデモ2開始】

  ~プトレマイオス2 ブリーフィングルーム~
エスター「ユーサー・インサラウム…。あいつがインサラウムの王様か」
デュオ「キングの一子って言ってたから、皇子様だろうぜ」
カトル「おそらく即位前なんだろうね
カレン「そんな事はどうでもいいよ…! あのZONEって、いったい何なんだよ!?」
マリン「要塞とは思えない。何らかの装置だと見るが…」
オリバー「あの皇子の口ぶりでは、兵器なのだろうな」
雷太「だったら、とっとと叩き潰すべきだ!」
マリン「落ち着け、雷太。あれだけの装置を一瞬にして、あの場に設置した奴等の力は驚異的だ」
タケル「この間の二人のアークセイバーにもかなり苦戦したのに、さらにあんなものまで用意しているなんて…」
スメラギ「エルト…連邦軍の動きは?」
フェルト「周辺で警戒態勢のまま待機しています」
ゼロ「通常配備の正規軍では次元獣を要するインサラウムと正面から戦うのは難しいだろう」
シン「アロウズとOZは何してるんだ…? 連邦軍の予算の多くは、あいつ等の装備に充てられてるっていうのに!」
カミーユ「アロウズの任務は治安維持だ。連中はそれを理由に動かないかも知れない」
ティエリア「OZの方はアロウズの出方をうかがっている。近くに部隊を派遣してはいるが、具体的な動きは見られない」
刹那「両者共、未知の戦力に対して、損害を出す事を恐れているか…」
ロックオン「もしくは救世主が来るのを待ってるんじゃいのか?」
エスター「救世主?」
クロウ「俺達の事だろうよ」
エスター「ZEXISにインサラウムを片付けさせようとしているのか…!」
クロウ「…仕方ないな。行くしかないだろう」
青山「さすがに100万Gの男。この間とは打って変わって積極的だ」
クロウ「フ…おだてるなって」
デュオ「褒めたわけじゃねえよ!」
赤木「だけど、俺もクロウに賛成だ。そのためのZEXISだからな」
ワッ太「そうだよ! 俺達の任務は人類の敵と戦う事なんだから!」
アポロ「いい機会だ。腰抜けのアロウズとOZに俺達の力を見せつけてやろうぜ」
ガロード「そうと決まれば、すぐに行動だ! あのZONEってのが何だかわからないが、急いだ方がいいぜ!」
スメラギ「決まりね、ゼロ?」
ゼロ「フ…こうなる事は、あの皇子の宣言からわかっていたがな」「総員、出撃準備! これより我々は北米サクラメントへ向かい、、インサラウムに挑む!!」
ロックオン「やれやれ…本気で救世主をやるとはな。とんだ貧乏クジだ」
クロウ「それがZEXISってもんだ。俺もお前もな」
ロックオン「で、その中で、さらに貧乏クジ役ってのがあんた等ってわけか」
青山「認めたくないがな」
デュオ「だがよ、ロックオン…。クロウにお仲間認定されたあんたももうその一員だぜ」
ロックオン「兄さんはそういう人間だったらしいな」
クロウ「別にお前は好きに生きればいいさ。だが、その名を敢えて継いだ以上、素質は十二分にありだ」
ロックオン「そんな所は兄さんに似たくはねえよ」
ミシェル「………」
ロックオン「どうした、S.M.Sのスナイパー君?」
ミシェル「…いや、何でもない…」
セツコ「………」
エスター「どうしたんです、セツコさん?」
セツコ「何でもないわ、エスター。心配させて、ごめんなさい」
エスター「何かあったら、言ってくださいね。あたしに出来る事なら力になりますから」
セツコ「ありがとう、エスター」(もし、あのZONEと呼ばれるものが私の感じている通りのものだとしたら…)(急がなくては…)
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
「次元の心央」


【戦闘マップ2開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ユーサー「アンブローン…。艦隊の大半を周辺の敵の迎撃に回すのは…」
アンブローン「ご心配めさるな、殿下」
ユーサー「しかし、ジェラウド卿とウェイン卿まで遊撃に出すのはあまりにも…」
アンブローン「万一の時のために、ここにはマルグリット卿を残してあります」
マルグリット「………」
マリリン「頑張ってね、お姉様」
マルグリット「お姉様?」
マリリン「だって、お姉様のパールネイルは私に与えられる予定の機体と姉妹なんでしょ」「それにマルとマリで私達…姉妹っぽいしね。マルマル、マリマリ~♪」
マルグリット「………」
マリリン「もう…お姉様、堅いんだから。今回、私は出撃できないけど、お姉様のりりしい御姿を楽しみにしてマス!」
マルグリット「…私が出撃するような事態を望んではならない」
ユーサー「心配は要らないよ、マルグリット卿。アンブローンも万一だと言っている」
マルグリット「ですが、殿下…」
アンブローン「ハイナイトともあろう者が臆したか? だが、安心するがいい」「その万一の時には、あれを出撃させよう。我が次元科学の結晶のあれをな…」
マルグリット(確かに我等アークセイバーの戦力はアンブローン殿の次元科学によって以前とは比べられない程、強化されている)(だが、この世界には彼等がいる…)
AS団員「グリンガル13番艦から旗艦へ! このエリアに接近する戦艦を確認!」「これは…!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
マルグリット「ZEXIS!」
ユーサー「シュ、シュバルや破界の王さえ倒したという奴等が来たのか!」
アンブローン「ご安心を、殿下。我が次元科学の恩恵を受けたアークセイバーにもはや敵はありません」「さ…殿下自ら指揮をお執りに…! ささ…!」
ユーサー「う、うむ! 全機、出撃せよ!!」
〔敵ユニット出現〕
勝平「出てきたぜ、うじゃうじゃとよ!」
宇宙太「恵子! あのZONEってのは、どうしている!?」
恵子「今のところ、特に動きはないわ!」
ケンジ「だが、戦況が不利になれば、あれの何らかの機能を使うかも知れない」
タケル「そうなる前に勝負をつけるしかない…!」
セツコ「………」
クロウ「どうした、セツコちゃん? 体調が悪いのか?」
セツコ「クロウさん…。あなたは何も感じませんか?」
クロウ「…いや、特には」
セツコ(そうか…。クロウさんはまだ…)「…急ぎましょう。あのZONEを見ていると嫌な予感がします」
ゼロ「ユーサー・インサラウムよ。宣戦を布告したあなたに問いたい」
ユーサー「な、何だ?」
ゼロ「我々はZEXIS。この世界において人類の敵と戦うために結成された部隊だ」「我々を前にして戦う気があるか、否か? それを最後に聞かせてもらおう」
ユーサー「それは…」
アンブローン「殿下! ZONEを打ち込んだ今、、もう後戻りは出来ないのですぞ!」
ユーサー「わ、わかっている…!」「ZEXIS…。そなた等の有名は、この余にも届いている。まずはそれに崇敬の言葉を贈ろう」「だが、そなた等の問いは無意味だ。余はインサラウムの統治者…その口から出た言の葉は全てが真理!」「我が騎士アークセイバーが必ずやそなた等を打ち倒し、この地に新たなインサラウムを築くであろう!」
ワッ太「偉そうにさ! 要するに、この地球を寄越せって事だろ!」
ゲイナー「破界の王に滅ぼされたインサラウムはこちらの世界を侵略する気なのか…!」
正太郎「でも、何のためにです? あの人達の世界には、あの人達の国があるはずなのに…」
エスター「理由なんて二の次だよ! 世界を寄越せって言われて、ひょいと渡す程、あたし達はお人好しじゃないんだ!」
ゼロ「ユーサー・インサラウムよ。あなたの交戦の意思は確認された」「よって、一切のためらいなく我々はあなたの騎士を討ち滅ぼそう!」
ユーサー「各機は攻撃を開始しろ! アークセイバーの力を軽んじた愚者にそなた等の力を見せてやるのだ!」
アンブローン「本艦は守りを固めよ! 殿下の居城を落としてはならんぞ!」
〔ユーサー、出力上昇〕
〔精神コマンド「鉄壁」使用〕

スメラギ「いきなりの突撃指揮…。あの皇子…戦術を考えていないの?」
ジェフリー「だが、敵の士気は高い。加えて、次元獣を含む彼等の戦力は強大だ」
アルト「だけど、やるしかない…!」
甲児「行くぞ、インサラウム! 侵略者は俺達が相手をしてやる!」
ゼロ「各機はアークセイバーを迎え撃て! 前線の部隊を叩いて、敵の総司令官であるユーサー・インサラウムを討つ!」
クロウ「そっちから先に仕掛けてきたんだ。俺の借金の足しにさせてもらうが、文句は言うなよ…!」
<戦闘開始>

<敵10機以下・敵増援1出現>

ユーサー「ア、アンブローン! 我が方が押されているではないか!」
アンブローン「ああ、嘆かわしい…! 我が心血注いだ次元科学を騎士達は使いこなせぬとは!」「このままではインサラウム城が落ちた日と同じになってしまう!」
ユーサー「!」
アンブローン「殿下、かくなる上は聖王機を!」
マルグリット「アンブローン長官!」
アンブローン「私は宰相だ、マルグリット卿…! さあ、殿下…いお魔こそ聖王機の御力をインサラウムの民に!」
ユーサー「う、うむ…!」
刹那「このまま敵を突破して旗艦を落とす…!」
カレン「待っていなよ、皇子様! あんたを叩いて、こんな戦いはとっとと終わらせる!」
ゼロ「よし…! 一気に畳み掛けるぞ!」
玉城「ちょっと待った! あっちの戦艦から何か出て来たぞ!!」
〔敵ユニット出現〕
クロウ「パールネイル! マルグリットがいるのか!?」
マルグリット「………」
ユーサー「マ、マルグリット…」
マルグリット「ご安心を、殿下。インサラウムの敵は我等アークセイバーが討ちます」「殿下は、聖王機と共にそのお姿を騎士達にお見せください」
ユーサー「う、うむ…」
セツコ「あの王冠をいただいた機体…」
葵「他のアークセイバーより明らかに格上よね」
朔哉「って事は、あれって…!」
アンブローン「さあ、殿下!」
ユーサー「ZEXISよ…! そなた等の力、観覧させてもらった!」「ならばこそ、余自ら相手をしよう! この聖王機ジ・インサーで!」
セツコ「聖王機…ジ・インサー…」
クロウ「要するに王族専用の機体ってわけか」
ロックオン「あの皇子…いまいち頼りない雰囲気だったが、自ら前線に立つとはな」
スメラギ「だけど、これはチャンスよ…!」
ジェフリー「各機は攻撃をユーサー・インサラウムに集中させ、戦いを終わらせるんだ!」
ミシェル「艦長! パールネイルはどうします!?」
キャシー「先程からマルグリット卿に通信を送っていますが、応答はありません!」
ジェフリー「やむを得んか…」
クロウ「マルグリット! お前、俺達と戦う気か!」
マルグリット「私はアークセイバーのナンバー7、王族親衛隊隊長、マルグリット・ピステールだ」「私の生命は祖国と殿下に捧げた! ZEXIS、尋常に勝負!」
ユーサー「おお、マルグリット…!」
クロウ「ちっ…聞く耳持たずとは初対面の時と同じだぜ」
エスター「ど、どうするんだよ、クロウ!?」
クロウ「どうするも、こうするもない…! 向こうが戦う気なら、やる事は決まってる!」(何だ…この…重苦しさは…。急がないと、何かとんでもない事が起こるような気がしてきた…)

<ユーサーと戦闘>
ユーサー「聖王機ジ・インサリアス・アークライナス…! 余に力を…民を守る力を与えてくれ!」

<ユーサーと戦闘(戦闘後)・敵増援2出現>
ユーサー「う、うわっ…うわぁぁっ!」
マルグリット「殿下! お下がりください!」
アンブローン「何を言う、マルグリット! 聖王機はまだ戦えるぞ!」
ユーサー「アンブローン! あれを使うのだ! 急げ!」
〔ユーサー、ZONEへ移動〕
〔敵ユニット消失〕

マリリン「あ~あ…がっかり…。皇子様って実戦は弱いタイプみたい…」
アンブローン「殿下の命令では仕方あるまい。少し早いが、あれを使うか…」
ガロード「くそっ! 逃がしたか!」
ガウリ「深追いするな! 敵旗艦から、また何か出てきたぞ!」
〔敵ユニット出現〕
サラ「また次元獣が出てきた!」
アデット「だが、あんなのは見た事がないよ!」
アレルヤ「特種とも違う…!」
刹那「新たな次元獣だとでも言うのか…!」
アンブローン「その通り! まさに、その通りよ!」
デュオ「何だよ、あの婆さんは?」
アンブローン「我が名はアンブローン・ジウス。聖インサラウム王国の宰相にして、次元科学の権威よ」
セツコ「次元科学…!」
赤木「最小だか最大だか知らないが、みんなの住んでた街にあんなもの置いて、どういうつもりだ!?」
アンブローン「ZONEの事か…。まあ…おぬし達ではあれの意味はわからぬだろうな」「ククク…単細胞のおぬし達には私の次元科学のもっともわかりやすい形として人造次元獣の相手をしてもらう」
エイジ「人造次元獣だと!」
斗牙「あの見た事のない次元獣の事か!」
アンブローン「クフ…破界の王が生み出した次元獣を制御したものとは違うぞ」「奴の次元獣の長所を組み合わせて作り上げたあれこそが次元獣を超えた次元獣よ!」
クロウ「…随分と悪趣味だな、婆さん…」
アンブローン「ああん? 歳を取って耳が遠くなったかの…。ありえない台詞を聞いたが」
クロウ「次元獣ってのは、元はお前達の国の人間だろうが…! それを切り張りするとはよ!」
アンブローン「次元獣になった以上、もう元には戻れんのだ。だったら、少しでも祖国のために役立つのが奴等としても本望だろうが!」
甲児「そんな理屈があるかよ…!」
アポロ「自分達の国を滅ぼした次元獣を戦力にしたのもあのババアの仕業か!」
アンブローン「吠えろ、吠えろ、どんどん吠えろ! おぬし達の遠吠えは全てアダモンが食らってくれる!」
タケル「アダモン…! それが人造次元獣の名前か!」
アンブローン「さあ行け、アダモン! インサラウムの敵を全て食い尽くせ!」
〔カーソル、人造次元獣アダモンを指定〕
〔次元獣の咆哮〕

アンブローン「クフフ! おぬし達の死に様を楽しみにしてるぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
葵「あのお婆ちゃん…煽るだけ煽っといて自分は逃げるとはね」
ジョニー「だが、突撃指示だけの皇子よりもよほど手ごわい人間のようです」
くらら「宰相って事は実務の最高責任者…。あの女が実質的な指揮官って事ね」
ラクシャータ「科学者としての頭脳はともかく、気に入らないね、ああいうドライさは」
千葉「人造次元獣…」
朝比奈「さらに浮かばれないだろうね、次元獣にされた人達も…」
藤堂「ならば、我々に出来る事は一つ…!」
ゼロ「各機は人造次元獣とアークセイバーを討て! 敵旗艦が後退した今、後はこの場の戦力を駆逐する!」
エスター「………」
クロウ「エスター…」
エスター「大丈夫だ、クロウ…。あたしは怒りを力に変える…」「アンブローン・ジウス…。あいつはいつか、あたしの手で倒す…!」

<クロウvsマルグリット>
クロウ「マルグリット…。俺達と戦うのは祖国のためか?」
マルグリット「答える必要はない…! 今ここで私の振るう剣が、私の意思そのものだ!」
クロウ「だったら、お前は…」
マルグリット「言うな、クロウ・ブルースト! 私はアークセイバーのマルグリット・ピステールだ!」

<クロウvs人造次元獣アダモン>
クロウ「自分達の国の人間が兵器にされたのにそれを切り刻んで、また戦わせるとはよ…!」「あの婆さんの悪趣味さにはさすがの俺も反吐が出そうだぜ…!」

<エスターvsマルグリット>
エスター「この間はあたし達に味方して、今度は敵に回る! あんた、何なんだよ!?」
マルグリット「私は騎士だ! 騎士は主君と国家のために戦う!」
エスター「あたしだって、世界中の人のために戦ってるんだ! 受けて立つよ、アークセイバー!」

<エスターvs人造次元獣アダモン>
エスター「あたしはバスターだ…! どんな次元獣だろうと、そいつが敵なら戦うまでだ!」「行くよ、人造次元獣! あんた達を叩いて、あのマッドな婆さんをへこませてやる!」

<セツコvsマルグリット>
セツコ「あなたの心…」
マルグリット「もし貴官に情けがあるのなら、何も言わずに私と立ち会え…!」
セツコ「そんな悲しい戦いを…」
マルグリット「それが私の…アークセイバーの戦いだ! 後悔はしていない!」

<マルグリット撃破>
〔マルグリットに爆発〕
マルグリット「くっ…! さすがだ、ZEXIS!」
クロウ「マルグリット、お前はこんな戦いでいいのか…?」
マルグリット「私は…アークセイバーだ…!」
〔敵ユニット離脱〕
クロウ「ちっ…面倒くさい女だぜ」
青山「クロウ…マルグリットさんは…」
クロウ「今回は祖国のためだからな。本気でやる気のようだぜ」

<敵全滅・勝利条件達成>
モニカ「次元獣、アークセイバー共、全滅を確認しました」
佐伯「け、結局…あのZONEという装置…何だったのでしょうか…」
ジェフリー「わからんが、あのアンブローンなる人物の言葉は気になる」
スメラギ「大塚長官を通じて早急に地球連邦軍に調査をお願いしましょう」
〔味方ユニット出現〕
〔セツコ、ZONEへ接近〕

エスター「セツコさん…」
セツコ「これは…」
〔ZONE、起動〕
〔画面、歪曲〕

キャシー「ZONEに異常なエネルギー反応!」
ボビー「何なの!? 時空震動でも起こるの!?」
キャシー「周辺の次元境界線は規定値いないです! ですが、ZONEを中心とした一帯に異常が…」「これは…!?」
ジェフリー「キャシー君! 何が起こっている!?」
キャシー「周辺の物体が、徐々にですが粉々に…砂になっていってます!」
セツコ「まるで…全てが死んでいくみたい…」
???(アサキム)「その通りだよ、セツコ」
〔敵ユニット出現〕
セツコ「!」
アサキム「嬉しいよ、セツコ。また君と会う事が出来て
セツコ「アサキム・ドーウィン!」
クロウ「アサキム! お前、ZONEに何が起きているか知っているのか!?」
アサキム「彼女が感じた通りだよ。あれは、この大地と周辺の物質の存在…いわゆる生命を吸い出しているんだよ」
シン「物質の生命…!?」
アサキム「事象が存在する力…。源理の力…オリジン・ロー…」「君達には次元力と言った方がいいかな」
セツコ「ZONEは次元力を抽出する装置…」
スメラギ「あのZONEの中央のレンズ部分…! 全てDECだというの!」
アサキム「彼等も禁忌に手を染めた…。それが何を意味するかも知らずにね」
勝平「アサキム! このまま放っておいたら、この街はどうなっちまうんだよ!?」
アサキム「この街…? 君は何を言っているんだ?」「これだけの規模の次元結晶を使っているのなら、下手をすれば、この大陸の4分の1は死滅するだろうね」
スメラギ「各機は攻撃を!」
ゼロ「全機は持てる火力の全てをZONEに叩き込め!!」
〔武器の発射音〕
〔ZONEに爆発〕

扇「ZONEは無傷だ!」
玉城「どうなってんだよ!? 俺達の全力をぶち込んでるんだぞ!」
アサキム「無駄だよ。あれは位相が異なる次元に存在する…。外部からの物理的な干渉は無意味だ」「だが、セツコ…。君ならば、あれを止める術がわかるだろう」
セツコ「………」
アサキム「僕を憎む気持ちに変わりはないか…。だけど、君は…君ならば今、自分がやるべき事がわかるはずだ」「そうだろう、悲しみの乙女?」
クロウ「セツコちゃん…あんたは…」
セツコ「クロウさん…ZEUTHのみんなから聞いていないんですね」「私もあなたと同じ、スフィアの所有者です」
クロウ「あんたも…」
アサキム「まだまだだね、揺れる天秤…。悲しみの乙女の存在に気づかないなんて」「やはり君はまだ、因子が足りない」
クロウ「アサキム! お前、ZONEの止め方がわかるなら、それを教えろ!」
アサキム「その必要はないよ。悲しみの乙女は全てを理解している」
セツコ「………」
〔セツコ、ZONEへ隣接〕
ゲイナー「セツコさん!」
勝平「セツコの姉ちゃん! 何をするんだよ!?」
セツコ「バルゴラ・グローリーのスフィアの力でZONEを止めます」
エスター「そんな事が…!?」
セツコ「ZONEが次元力を抽出するのなら、スフィアが発する次元力を与え続ける事でその機能を封じる事が出来るはずです…」
カミーユ「待ってください! そんな事をしたら、あなたが!?」
アポロ「早まるんじゃねえよ! 他に何か方法があるはずだ!!」
セツコ「…それはあなた達が探して」
クロウ「セツコちゃん! 俺だってスフィアを持ってる! あんたの代わりに俺が…」
セツコ「ありがとう、クロウさん…。でも…」
アサキム「君では因子が足りないんだよ、クロウ・ブルースト」
クロウ「アサキム、貴様!!」
エイジ「待ってくれ、セツコさん!」
斗牙「もう一度、全員で攻撃をする! それで…」
セツコ「もう…時間がないから…」
エスター「セツコさん!」
クロウ「セツコーッ!!」
セツコ「行こうか、バルゴラ・グローリー…」
〔セツコ、ZONEへ移動〕
〔セツコ、発光〕
〔画面、発光〕

セツコ「ごめんなさい、チーフ、トビー…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~ZONE周辺 北部~
カミーユ「…これがZONEに次元力を吸収された大地か…」
ファ「何もかもが砂になってる…。木も草も、コンクリートの鉄も…」
タケル「全てが死んでいる…。そう表現するしかない状況だ…」
シン「セツコさんは?」
ルナマリア「マリンさんとラクシャータさんの話では、ZONEの中に封じ込められた形になってるらしいって」
ファ「助け出す事は出来ないの?」
タケル「ZONEが攻撃を受け付けないのと同じ理由で無理だそうだ」「でも、セツコさんは生きている…。だから、ZONEは周辺から次元力を抽出するのを停止しているんだ」
カミーユ「でも、もしセツコさんの生命が…」
シン「言うな、カミーユ…! そんな事は俺達が絶対にさせない!」「インサラウムの奴等からセツコさんを救う方法とZONEを止める方法を必ず聞き出してやる!」
ルナマリア「でも、インサラウムの艦隊の行方は不明だそうよ…」
シリウス「また次元の壁の向こうの逃走したか…」
アポロ「アサキムの野郎はどこへ消えた?」
シルヴィア「わからない…。セツコさんがZONEを封印したのを見届けたらどこかへ去っていった」
シリウス「インサラウム以外で彼女を救う方法を知っているとしたらあの漢しかいないだろう」
アポロ「あの野郎はどうせいつか、俺達の前に姿を現すだろうさ」
シリウス「だろうな…。ZEXISに彼がいる限り…」
エスター「………」
クロウ「行くぞ、エスター」
エスター「セツコさんをここに置いていくのか…」
クロウ「ああ…」
エスター「どうにかならなかったのかよ…」
クロウ「ああ…」
エスター「どうすればいいんだよ、これから…」
クロウ「…俺達はインサラウムを甘く見ていた…。破界の王を倒した俺達ならきっと勝てると、どこかで思っていた…」「今日の人造次元獣も、ZONEも、っして、あのアークセイバー達も俺達の想像以上の力だった」
エスター「でも…やるしかないんだよね」
クロウ「ああ、そうだ。一人でZONEと戦ってるセツコを救うためにもな」
エスター「やりょ…! あのアンブローンって奴は…絶対に許しておけない!」
クロウ「だが、ZEXISも今日の戦いでかなりのダメージを負った」「とりあえず、ゼロの伝手を頼って蓬莱島って所に行く事になったそうだ」
エスター「エリア!!を脱出した日本の人達が住んでる島か…」
クロウ「そこで今後の事を考える。このままでは俺達もインサラウムと戦ってはいけないからな」(そして、俺とブラスタには奴等以外にも戦う相手がいる…)(待ってるぜ、アサキム…。因子が足りないなんていう面倒事は後にしろ)(お前には色々と聞かなきゃならない事があるからな…)

  ~ZONE周辺 南部~
ティエリア(セツコ・オハラ…。君と過ごした時間は短かったが、その生き方は僕の心に強く刻まれた…)(ロックオン…。カミナ、クルスティナ、リヒテンダール、そして、セツコ、黒の騎士団の四聖剣…)(僕もその時が来たら、この生命を使う事を誓う。自らの成すべき事のために…)
〔歩み寄る足音〕
???(リジェネ)「殊勝な心がけだね」
ティエリア「誰だ?」
リッジェネ「怖い顔をしないでおくれよ。君のそんな顔をされると奇妙な気持ちになる」
ティエリア「な、何故だ!? 何故、僕と同じ容姿をしている!?」
リジェネ「フ…それはDNAが同じだからさ」
ティエリア「何っ!?」
リジェネ「塩基配列パターン…0988タイプ」
ティエリア「まさか…君は…」
リジェネ(イノベイター、リジェネ・レジェッタ)
ティエリア「頭に声が!?」
リジェネ(GN粒子を触媒とした脳量子波での感応能力…それを使ってヴェーダとの直接リンク…。遺伝子操作とナノマシンによる老化抑制…)(僕達はイオリア・シュヘンベルグの計画に必要な存在だ)
ティエリア「な…」
リジェネ(フ…まさか自分に同類がいる事を知らなかったのかい?)(フフ…どうやらガンダムマイスターである君にヴェーダによる情報規制がかかっていたようだね)
ティエリア「そんな…!」
リジェネ(なら、教えてあげるよ。彼の計画の第一段階はソレスタルビーイングの武力介入を発端する世界の統合…)(第二段階はアロウズによる人類意思の統一…。そして、第三段階は人類を外宇宙に進出させ、来たるべき対話に備える…)(それがイオニア計画の全貌。そう…宇宙環境に適応した僕等が、人類を新たなフロンティアに導くのさ)
ティエリア「………」

  ~パレス・インサラウム ブリッジ~
ウェイン「よう、旦那」
ジェラウド「…ウェイン卿か」
ウェイン「その様子じゃ、旦那の担当した右翼も楽勝だたようだな」
ジェラウド「ディアムドを出したのだ。当然の結果だ」「卿の受け持った左翼の戦果も聞いている」
ウェイン「そっちも当然の結果さ。こっちの世界の通常配備の部隊じゃ、俺達を止めるのは無理だからな」「だがよ…いくら周辺が勝とうが本陣が負けたら、意味がないぜ」
ジェラウド「………」
ウェイン「婆さんは、あのゲテモノを出したってのにこっちの切り札のZONEをやられたって話じゃないかよ」
ジェラウド「一時的に機能を停止しただけだと聞く」
ウェイン「そういうのは、やられたって言うんだよ」
ジェラウド「ZONEは一つではない。それにアンブローン殿の手は二重三重に用意されている」
ウェイン「旦那は、あのババアの肩を持つのかよ?」
ジェラウド「控えよ、ウェイン卿。アンブローン殿は宰相閣下だ」「殿下の代行を任せられる地位にあるのを忘れるな」
ウェイン「殿下も殿下だぜ。聞けば、聖王機まで出したって話じゃねえか」「だいたい、あの殿下に戦いは無理…」
ジェラウド「ウェイン!」
〔打撃音〕
〔画面、明滅〕
〔画面、震動〕

ウェイン「ぐっ…!」
ジェラウド「この拳はナイトオブナイツのものではない。そなたの師シュバルのものと思え」
〔歩き去る足音〕
ウェイン「くそっ…!」「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


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