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No.18
アッシュフォード・ラプソディ

【シナリオデモ1開始】
  ~特別監査院 議長執務室~
シュナイゼル「…以上が中華連邦での一件の顛末だよ」
トレーズ「お疲れだったね、殿下。だが、その顔…収穫があったと見た」
シュナイゼル「それなりにね。余興だったとはいえ、久々に心躍る勝負だったよ」「それに、以前に閣下の言っていた事を確かめる事が出来た」
トレーズ「と言うと?」
シュナイゼル「やはり、あなたの見立て通り、ゼロには若さがある」「少しずつではあるけど、彼の輪郭がつかめてきたよ」トレーズ「フフ…それは楽しみだ」
シュナイゼル「だが、状況はあまりよろしくないね。デルマイユ公はアロウズの上層部余の接触が増えている」
トレーズ「イノベイターか…」
シュナイゼル「デルマイユ公は、我々の逢瀬も、我々が彼等の存在に気がついている事も知らないだろうけどね」「そして、公は君を飛び越えてOZに新たな兵器の導入を決めたらしい」
トレーズ「つまらない事になりそうだよ。あの方は戦いというものを事態解決の手段としか見ていないからね」
シュナイゼル「ゼクス・マーキス特佐とは真逆というわけか」
トレーズ「その後のZEXISの動向は?」
シュナイゼル「蓬莱島を出て、エリア11に向かったよ」
トレーズ「またゼロが騒動を起こすのかな?」
シュナイゼル「どうだろうね。彼の目的は、既にあの地の解放にとどまらないようだから」
トレーズ「…すまないな、閣下。私が不自由をしているばかりにあなたへの負担が大きくなる」
シュナイゼル「気にしないでいただこう。私はあなた程、ロマンチストではないのでね」「故に小賢しい立ち回りも出来るから、こうして出来る事もある」
トレーズ「インサラウムの動きも気になる…。やはり彼等に頑張ってもらうしかないようだ」
シュナイゼル「そうだね。この世界のより良き明日のために…」

エリア11
トウキョウ租界 アッシュフォード学園

  ~アッシュフォード学園地下 機密情報局基地~
ルルーシュ「どういう事だ、これは!?」「久々にエリア11に戻ってみたら、何故、俺が100人とデートする事になっている!?」
咲世子「正確には108名です、ルルーシュ様」
ロロ「全ては影武者をやっていた咲世子のせいだよ、兄さん」
咲世子「人間関係を円滑にというルルーシュ様のご指示でしたので…」
ロロ「それにしたって限度がある! 影武者なのにいい顔をし過ぎだ!」
ルルーシュ(完璧な変装術を持ち、ナナリーと俺に忠誠を誓う咲世子は最高の影武者のはずだった…)(だが、俺は失念していた…! 咲世子が天然であった事を!)
咲世子「申し訳ございません、ルルーシュ様…」
ルルーシュ「い、いや…気にするな…」「俺がエリア11を離れている事がブリタニア川にばれていない以上、お前はよくやってくれている」
ロロ「兄さんは咲世子に甘いよ。あれでもクノイチなの?」
咲世子「正確にはSPです。篠崎流37代目の」
ルルーシュ「…仕方ない。おの108人とのデートは俺が行こう」「短時間とはいえ、二人きりで過ごすのだ。何かの間違いが起きる可能性もある」
ロロ「無茶だよ。体力がない兄さんに、そんなハードなスケジュール…!」「それにこなせたとしても、これじゃ人格破綻者だよ!」
ヴィレッタ「心配するな、ロロ。ミレイが提案した例のイベントをうまく使えば、この状況を打破できる」
ルルーシュ「ミレイ会長の…?」
ヴィレッタ「そうだ。名づけてキューピッドの日…だそうだ」
ルルーシュ(い、嫌な予感しかしない…)

  ~トウキョウ租界 市街地~
中原「これがエリア11のトウキョウ…」
谷川「うちのとこの東京と全然変わらないね」
カレン「うん…。この辺りはいわゆるイレヴンがあんまり来ない所だから…」(でも、ちょっと街の雰囲気が変わった…。何ていうか、日本人のあたし達に対しても前より攻撃的じゃない…)(ナナリーが総督になったせいかな…)
大山「ごめんね、カレン…。はしゃいじゃって」
カレン「いいんです、大山さん。皆さんがエリア11を見てみたいって言ってくれて、あたし…嬉しかったです」
大杉「それはどういう事ですかな?」
カレン「あたし達の日本がブリタニア・ユニオンに征服されて8年…」「この国は、世界に存在を黙殺されたようなものだった…」「だから、向こうの日本の皆さんがこうしてここに来てくれただけであたし、嬉しいんです」
郁絵「カレンさん…」
柿小路「いつか地球連邦が真の連邦になって世界は一つになると私は信じております」
厚井「その時は我々の日本と、こちらの日本もまた兄弟に戻れるだろう」
カレン「はい。そのためにあたしも頑張ります」
木下「そう言えば、社長や勝平君達はどちらに?」
郁絵「皆さん、アッシュフォード学園という所に行くとおっしゃってましたが…」
カレン「アッシュフォード学園に?」
横沢「何でも、そこで面白そうなイベントが開かれるらしいんで、それの見物に行ったそうだよ」
カレン「イベントって事は、ミレイ会長…また何かやらかすんだ…」
入江「これはトラブルの予感…」

  ~アッシュフォード学園学園~
シャーリー「………」
ルルーシュ「や、やあ…シャーリー…」
シャーリー「全てのデートの約束…このイベントのために延期にしたそうね」
ルルーシュ「あ、ああ…。せっかくミレイ会長が計画してくれたんだ。副会長として、ちゃんと参加しないとね」
シャーリー「どうかしらね…。面倒になって全て投げ出したんじゃないの?」
ルルーシュ「シャーリー…!」
シャーリー「賭け事だけじゃなくて女遊びまで…! 情けない!!」
〔歩み寄る足音〕
ジノ「ダメですよ、ルルーシュ副会長。女性を泣かしては」
ルルーシュ「君は…!?」
ジノ「本日より、この学園に転入してきたジノ・ヴァインベルグです! よろしくお願いします!」
ルルーシュ「ナイトオブスリー!」(どういう事だ!? 何故、ナイトオブラウンズがアッシュフォード学園に!)
リヴァル「驚いたろ、ルルーシュ? 何でもスザクに話を聞いて、庶民の学園生活に興味を持ったんだってさ」「ちなみに転入生はもう一人いるぜ」
〔歩み寄る足音〕
アーニャ「………」
ルルーシュ「ナイトオブシックス…アーニャ・アールストレイム卿…」
アーニャ「私…あなたのデータを持ってる」
ルルーシュ「え…」
〔ファンファーレ〕
ミレイ「ルーーーーック!!」「皆さん、注目!! これより特別イベント、キューピッドの日の開催を宣言しま~す!」
ジノ「へえ…あちらがロイド伯爵の婚約者、ミレイ・アッシュフォード嬢か…」
アーニャ「キューピッドの日…?」
ミレイ「転入生のナイトオブラウンズの御二方のためにもう一度、ルールを説明するわね」「イベントがスタートしたら、この学園の敷地内にいる目当てのお相手のオデコにタッチするゲームが始まります!」「タッチされた人はタッチした人と強制的に恋人同士になりま~す!」「なお、これはオープンイベントですから、学園外からの飛び入りも大歓迎で~す!」
ジノ「もしかして、それ…私達も参加するわけですか?」
ミレイ「もっちろんです!」
リヴァル「諦めた方がいいっスよ。この学園ではミレイ会長がルールですから」
ジノ「いやいや、これこそ庶民の学園の醍醐味! 是非とも参加させていただこう!」
ルルーシュ(この様子…どうやら、二人は本当の学園生活を楽しむために転入してきたようだ)(ならば、俺は自分の作戦に集中する…! この学園でよからぬ噂が立てば、世界を壊し、世界を創造する事など不可能だ!)(全ての条件はクリアされた…!)(キューピッドの日…! 今日のイベントで女子達との関係を一気に清算する!)
シャーリー「ルル…」
ルルーシュ「な、何だい、シャーリー?」
シャーリー「私…本気でやるからね」
ルルーシュ「え…」
甲児「向こうで可愛い子に迫られてるのって前にヨコスカで見た奴じゃないか?」
ワッ太「うん。ゼロのマスクを追ってた時に見た色々と残念な人だよ、あれ」
沙慈「あいつはルルーシュ・ランペルージ。この学園の生徒会副会長だよ」(あのナナリーが今ではエリア11の総督…。つまり、ナナリーの兄であるルルーシュもブリタニアの皇族って事になる…)(そこには複雑な事情があるからルルーシュには近づくなってカレンは言っていたけど…)
甲児「あいつの周りに女の子がいっぱいいる…。随分とモテるんだな」
沙慈「冷静沈着で頭が切れて、あの通り、ルックスもいいんで女子からの人気がかなり高いんだ」
さやか「そう? ハンサムなのは認めるけど、ちょっとあの人…おかしいのよね…」
ワッ太「うん。俺達が見た時は、ストレス解消だっておかしな事を叫んでた」
沙慈「ストレスか…。僕達の知らない所でルルーシュも苦労してたんだな」
シン「沙慈…お前もここの生徒だったんだろ。友達の所に行かなくていいのか?」
沙慈「うん…。僕…途中で学園を辞めちゃったから、ちょっと気まずくてね…」「それにあれから色々あったみたいで生徒がほとんど入れ替わっちゃってて、あんまり知った顔がいないんだ」
デュオ「俺とヒイロも潜入任務で少しの間、この学園の生徒をやってたけど…」「見知った顔は、あのルルーシュの周りにいる奴等ぐらいだな」
沙慈「世界だけじゃなく、ここも変わっちゃったんだね…」
ミレイ「こら~! 沙慈~! 学園に帰ってきたのに、どうして私に挨拶に来ないのよ!」
沙慈「ミレイ会長…」
ミレイ「ちょっと見ないうちに大人っぽくなったじゃないの。宇宙デビューってやつ?」「それにしっとはデュオ君でしょ。あなた達、学園の外で仲良くしてたの?」
デュオ「まあな。…しかしすごいな、あんた…。少ししかいなかった俺の事も覚えていたなんて」
ミレイ「当然。それが生徒会長の務めですもの!」
ゲイナー「って事は…!?」
タケル「俺達も…!?」
ルルーシュ(ZEXISのメンバー! エリア11を見たいと言っていたが、まさか学園に来ているとは…!)
甲児「よう、副会長! また会ったな!」
ルルーシュ「あ、ああ…ヨコスカで会ったデュオ君のバイト仲間か」「あの時の事は学園のみんなには内緒にしておいてくれよ」
シャーリー「何をコソコソしてるのよ、ルル!」
ルルーシュ「い、いや…何でもない!」
沙慈「シャーリー…本気なんだね」
シャーリー「沙慈…! 沙慈じゃないの!」
沙慈「はは…さっきからいたんだけどね」
リヴァル「許してやってくれよ、沙慈。シャーリーは今日のイベントに全てを懸けてるんだから」
沙慈「そう言うリヴァルはどうなんだよ? ミレイ会長だって、当然イベントに参加するんだろ」
リヴァル「もちろん、俺も全力でいくさ! 今回はマジもマジの大マジで!!」
タケル「すごい…。初対面の俺達でもわかる本気オーラだ」
エイジ「よっしゃ! 踊る阿呆に見る阿呆だ! 俺達も参加するぜ!」
斗牙「楽しそうだね。何人ぐらいの女の子にタッチできるかな」
リィル「斗牙…あなたって…」
琉菜「まったくイベントの趣旨を理解してない!」
アルト「こんな奴に二股を非難されるとは…!」
ミレイ「はいは~い! そろそろイベントのスタートよ! みんな、お互いに距離を取って!」
ルルーシュ(ミッションを成功させるためにはZEXISの連中が近くにいると不味い!)
〔走り去る足音〕
リヴァル「あ! ルルーシュが逃げた!」
シャーリー「待ちなさい、ルル!」
ルナマリア「頑張ってね、あなた!」
サラ「必ずあのルルーシュってのを捕まえるのよ!」
シャーリー「応援、ありがとう!!」
ミレイ「それじゃ、皆さん…位置について!」
葵「ちょっと面白そうなイベントよね…」
生徒(男子・短髪)(モデルの飛鷹葵が、俺の目の前にいる…!)
生徒(男子・長髪)(これは神様のくれたチャンス! やってやるぜ!!)
正太郎「な、何だろう…。さっきから視線を感じる…」
生徒(女子・桃髪)(美少年…半ズボン…)
生徒(男子・紫髪)(うふ、お姉さんが逮捕しちゃうぞ…!)
アルト「あの会長のノリ…シェリルに近いな…」
生徒(男子・短髪)(男か…? それとも女か…?)
生徒(女子・茶髪)(この際、どっちでもいい!)
ミレイ「それじゃいくわよ! キューピッドの日、スタート!!」
〔ホイッスルの音〕

  ~アッシュフォード学園 図書館~
シャーリー(ルル…あなたがどれだけダメ人間でも…! ううん、ダメ人間だから、私が立ち直らせてあげなきゃ…!)
ルルーシュ(周辺にいるのは俺をターゲットにしている女生徒のみ…その数97名…! これならば、いける…!)
〔ホイッスルの音〕
シャーリー「ルル! 行くわよ!!」
ルルーシュ「頼む、ロロ!!」
ロロ「今いくよ、兄さん!!」
〔ギアスの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕

ロロ「くっ…! これだけの範囲の時間を止めるのはかなりキツい…!」「今のうちに兄さんを隠れさせて、咲世子と入れ替えさせなきゃ…」

〔歓声〕
〔画面、震動〕
〔歓声〕
〔画面、震動〕

甲児「すごい盛り上がりだな…」
カミーユ「そうだな。とても世界では戦いが起きているなんて思えない」
タケル「いいじゃないか。平和を楽しめるというのは、素晴らしい事なんだから」
甲児「頑張れよ~アツト! シェリルとランカのためにもしっかり逃げるんだぞ~!」
アルト「甲児! 他人事だと思いやがって!」
甲児「ははは! モテる男は大変だな!」
さやか「あ、あの…甲児君…」
甲児「どうした、さやか…? もじもじして…」
さやか「いいのよ」
甲児「いいって…何が?」
さやか「もう! 鈍感なんだから!!」
甲児「え…え…!? 何がどうなってんだよ!?」
クロウ「いいねぇ、若いってのは」
ロックオン「他人事みたいに言ってるなよ。来たぜ、暴走超特急が」
エスター「クロウ! ファイトしようよぉぉぉっ!!」
〔空を舞う音〕
〔画面、明滅〕

クロウ「っと顔面狙いか!」
エスター「くそっ! くそぉぉぉぉっ!! どうして当たらないんだよ!!」
クロウ「システマの応用だ。相手の力を利用して攻撃をそらしてる」
エスター「これじゃ、オデコに…」
青山「オデコに…何だい?」
ロックオン「聞かせてもらおうじゃないの、エスターちゃん」
エスター「う、うるさいっ! んだらっしゃぁぁぁぁっ!!」
〔空を舞う音〕
〔画面、明滅〕

クロウ「悪いな、エスター。俺はオデコに触られると借金が増える病気にかかってるんだ」
青山「ちなみに、その症状は全身に転移している」
ロックオン「おまけに不治の病らしいぜ」
クロウ「うるさいよ、お前等…!」
エスター「うるさいのは、お前だ! その鬱陶しい前髪を引き千切ってやる!!」
ロックオン「大したガッツだよ、エスターは」
青山「しかし、クロウの女嫌いも相変わらずだな」
ロックオン「そうか? 俺には女嫌いっていうよりも、あの子を避けてるだけにしか見えないぜ」
青山「だが、この間のリモネシアであいつの女嫌いの原因がどこにあるかわかってきた」
ロックオン「あのマリリンって女か…。確かにトラウマ級の強烈な子だったな」
生徒(女子・桃髪)「あ、あの…」
生徒(女子・紫髪)「よかったら、オデコに触らせてください!」
ロックオン「悪いな、お嬢さん方…」
青山「俺達は特定のお相手ってのは苦手なんでね。それでもよければ、デートぐらいなら」
生徒(女子・桃髪)「全然OKです!」
エイジ「やるなぁ…あそこの伊達男二人組…」
琉菜「エイジは誰かを追いかけないの?」
エイジ「そういうお前はどうなんだよ? …もう斗牙の事はいいのか?」
琉菜「あれは憧れみたいなものだもの」
エイジ「じゃあ今は本命がいるのか?」
琉菜「教えないよ~だ!」
アポロ「何やってんだ、エイジと琉菜は?」
シルヴィア「二人の話なんだから、放っておきなさいよ」
アポロ「お前はシリウスを追いかけねえのか?」
シルヴィア「え…あ…お、お兄様はこういう軽いイベントは好きじゃないから!」
アポロ「で、何で…俺の所にいんだよ?」
シルヴィア「え…ええと…」
アポロ「言っとくが、そこの出店で買ったクレープは俺んだ。欲しければ、自分で買え」
シルヴィア「そ、そう! クレープよ、プレープ! 寄越しなさい、アポロ!!」
アポロ「だから、自分で買えって言ってんだろうが!」
ミシェル「ねぇ君…僕のオデコにタッチしてみない? それとも、僕がタッチしようか?」
生徒(女子・茶髪)「え~? どうしようかなぁ…」
クラン「ネネ、ララミア…」
ネネ「何です、お姉様?」
クラン「クォーターに戻って、ゼントラン化するぞ! 調子に乗ってるミシェルのオデコに全力でタッチしてやる!!」
ララミア「お、落ち着いてください! そんな事したら、この学園が一瞬で地獄になります!」
ルナマリア「シ~ン!」
シン「な、何だよ、ルナ…」
ルナマリア「タッチしてくれないの?」
シン「バ、バカ! そんな事…!」
ルナマリア「してくれないんだ?」
シン「…そんな事しなくても…俺達…もう恋人同士だろ…」
ルナマリア「そうね! そうだよね!」
ファ(いいなぁ、ルナは…)
カミーユ「どうした、ファ?」
ファ「ううん、何でもない」(カミーユの側にいるだけで幸せだから…)
マリー「…普通の学生ってこんな事をしているのね」
アレルヤ「僕も君を追いかけようか?」
マリー「ふふ…今まであなたに追いかけさせてばかりだったから、今度は私が追いかけるわ」
アレルヤ「マリー…」
マリー「行くわよ、アレルヤ…!」
ガロード「すげえな、アレルヤとマリーさんの追いかけっこ…」
ゲイナー「う、うん…。まるでニンジャとクノイチだ」
赤木「でも、楽しそうだな、二人共」
いぶき「マリーさんにとって、初めての戦い以外の時間なのかも知れないわね」
〔歩み寄る足音〕
ジノ「もしかして、ZEXISの皆さん?」
甲児「その声は…!?」
ジノ「きちんと自己紹介をしましょう。私はジノ・ヴァインベルグ…」「ブリタニア皇帝直属のナイトオブラウンズのナンバースリーです」
エスター「ここであたし達と戦う気か!?」
ジノ「そちらがそれを望むなら…」
エスター「何っ!?」
ジノ「…と思ったけど、やめた。この雰囲気で戦いなんてやってられないしな」
エスター「え…」
ジノ「それにそっちも一応は連邦軍の所属なんだ。いくら黒の騎士団もいるからって、現行犯でなければ、戦う気はないさ」
甲児「いいのか、それで?」
ジノ「そっちがやる気なら、受けて立つが」
シン「そんな気はないさ。俺達は地球連邦を潰すために戦ってるわけじゃないんだ」
ジノ「了解だ。戦場以外でなら、君達とは仲良くできそうだ」「ところで、黒の騎士団のエースは来てないのか? 確か、紅月カレンという名前だと聞いたが…」
エスター「カレンなら、あたし達とは別行動だよ」
ジノ「それは残念。手配書で遠目の写真は見たんだが直接会って、お顔を拝見したかったよ」
甲児「宣戦布告でもするのか?」
ジノ「いや…好みだったってだけの話だ」
エスター「はぁ…」
シン「そう言えば、スザクは来てないのか?」
ジノ「あいつは今日は当直だからな。遅れて合流すると思うよ」
エスター「………」
ルナマリア「どうしたの、エスター?」
エスター「あのさ…ラウンズの連中の名前の後についてるキョウってどういう意味?」
クロウ「お前ね…。ブリタニア・ユニオンの人間だったのにそんな事も知らないのか?」
エスター「仕方ないだろ! あたしの住んでたオーディスってド田舎だったんだから!」
シン「あれは騎士だって事を表すための呼び名みたいなもんだよ」
エスター「じゃあ、あたしの家の近所に住んでたおじさんも騎士だったかも!」「みんなのロシュツキョウって呼ばれてたし!」
クロウ「…お前って奴はよ…」
沙慈(ルイス…。生徒は入れ替わってるけど、学園は昔の学園のままだよ)(ルルーシュもリヴァルおシャーリーも会長も…)
刹那「沙慈…」
沙慈「やあ、刹那…。もしかして、君もエリア11を懐かしがってるのかい?」
刹那「中華連邦でルイス・ハレヴィに会った…」
沙慈「え…」

  ~アッシュフォード学園 生徒会室~
ミレイ「うんうん…良きかな、良きかな。みんな、青春を満喫してるね」「あなたも参加する、ニーナ?」
ニーナ「変わってないね、ミレイちゃんは」
ミレイ「そうかもね…」「でも、びっくりしたわ。急に学園を訪ねてきたから」
ニーナ「エリア11でロイド先生に研究の相談があったから…」
ミレイ「元気だった、ロイド伯爵は? …一応、私ってあの方の婚約者なのにね」
ニーナ「そういう所も相変わらずね」
ニレイ「でも、よかった。ニーナは頑張ってるみたいだし…。何か安心しちゃった」
ニーナ「安心…?」
ミレイ「うん…困った事あったら相談に乗るから」
ニーナ「やめて…」
ミレイ「え…?」
ニーナ「私、ミレイちゃんの事は好きよ。でも、上辺だけの女は嫌い」
ミレイ「ニーナ…」
ニーナ「ユーフェミア様は逃げなかった。生命を懸けて私を助けてくれた…。ユーフェミア様だけが私を救ってくれたの…」
ミレイ「私だって…」
ニーナ「口だけの同情ならやめて…! ミレイちゃんはいつも遊び気分で、困ったらアッシュフォードっていう盾を使うのよ!」「ロイド先生との婚約だって、そういう事でしょ! 私をいつも下に見て、保護者の顔をして偽善に浸って…!」「もう違うの、私は! 私はゼロを倒すための兵器をシュナイゼル殿下の所で研究してるの!」「私を認めなさいよ!」
ミレイ「ニーナ…」

  ~アッシュフォード学園地下 機密情報局アジト~
ルルーシュ「ご苦労だったな、ロロ。おかげで咲世子と入れ替わる事が出来た」
ロロ「う、うん…」
ルルーシュ「大丈夫か?エリア限定で相手の体感時間を止めるお前のギアス…心臓の負担がかかるんだろ?」
ロロ「心配ないよ、兄さん。これくらい、何ともないから」「後は咲世子に任せておけば、きっと時間切れまで逃げ切ってくれる」
ルルーシュ(フ…自分の身を犠牲にしてでも俺への恭順を示すか…。家族の愛情に飢えているとはいえ、滑稽だな)(精々頑張るがいい、ロロ。ナナリーのいる場所に居座った偽者の弟にはいつか最高の罰を与えてやる)
ヴィレッタ「そんなに女のあしらいが面倒ならば、シャーリーに捕まればよかったではないか」
ロロ「事態が収拾するならば、それもありだと思いますが…」
ルルーシュ「駄目だ」
ヴィレッタ「何故だ? あれは相当にお前にほれているぞ。お前を守るために私を撃った事もある」
ルルーシュ「…だからもう巻き込みたくないんだ」
ロロ「え…」
ルルーシュ(シャーリーや会長は皇帝にナナリーの事を忘れるギアスをかけられた…)(俺の戦いはもう俺だけのものじゃない…。人の運命をもてあそぶブリタニア皇帝を俺は許さない…)
ヴィレッタ「!」
ルルーシュ「どうした、ヴィレッタ?」
ヴィレッタ「ルルーシュ…。咲世子にどんな指示を出した?」
ルルーシュ「何としても逃げ切れと言ったが…」
ヴィレッタ「監視モニターを見ろ! とんでもない事になってるぞ!」
ルルーシュ「これは…!」「このままではまずい! これでは俺のキャラクターが誤解される!!」
〔ドアの開閉音〕
ロロ「兄さん!」
ヴィレッタ「待て、ロロ…! 第12モニターを見ろ!」
ロロ「え…あの人達って…」
ヴィレッタ「くっ…! こんな時に侵入者だと…!」

生徒(女子・桃髪)「「ルルーシュ君!」
生徒(女子・黒髪)「あたしにタッチさせて!」
ルルーシュ「ははは! 捕まえてごらん!」

甲児「すげえ、ジャンプ力…!」
ワッ太「あの人…只者じゃないよ!」
赤木「冷静沈着で頭が切れて、ルックスが良く、ストレスに負けなくて、おまけにとんでもない運動能力!?」
クロウ「ついでに妙にさわやかだ」
さやか「何だか、本当に何でもありの人なのね…」
正太郎「ぼ、僕の勘ですけど、あの人、怪しいです!」
デュオ「あそこまでいくと、近寄りがたいな。色んな意味でよ…」

咲世子(ルルーシュ)(よし…女生徒は振り切った…。後はこの速度を維持して…)
ルルーシュ「咲世子!」
咲世子(ルルーシュ)「ルルーシュ様!」
ルルーシュ「いったい何なんだ、あれは!? 俺をスーパーマンに仕立て上げるつもりか!?」
咲世子(ルルーシュ)「何としても逃げ切れとの御指示でしたので…」
ルルーシュ(くっ…失態だ! またも咲世子の天然ぶりを忘れていた!)
咲世子(ルルーシュ)「ルルーシュ様! 誰かが近づいています!」
ルルーシュ「誰かに見つかるわけにはいかない! 後は俺がルルーシュをやる!」
咲世子(ルルーシュ)「了解です。ご無事で」
〔走り去る足音〕
ルルーシュ(やむを得ん…! ここからは自分の力で逃げ切る!)
〔歩み寄る足音〕
ヒイロ「ルルーシュ・ランペルージ…」
ルルーシュ「や、やあ…ヒイロ君か。久しぶりだね」
ヒイロ「学園祭でお前の妹を助けた時以来か」
ルルーシュ「…何の事かな? 俺には妹はいないが…」(俺はナナリーの記憶を消されている事になっている。返答に気をつけねば…)
ヒイロ「…この学園で、お前の妹はあの女と仲良くしていた…」
ルルーシュ「あの女…?」
ヒイロ「だが、その痕跡が全て消えている。何者かが意図的にやったかのように…」
ルルーシュ(こいつ…まさか!)
ヒイロ「ルルーシュ・ランペルージ…お前は…」
〔歩み寄る足音〕
リリーナ「ヒイロ…」
ヒイロ「!」
ルルーシュ(リリーナ・ドーリアン…! だが、これはチャンスだ!)「ヒイロ君、君が何を言っているかわからないが、俺は生徒会の用事がある。また後にしてもらおう」
〔歩き去る足音〕
ヒイロ「…逃げたか」
リリーナ「ごめんなさい、ヒイロ。何だかあなたの邪魔をしてしまったみたいね」
ヒイロ「いや、構わん」
リリーナ「ふふ…」
ヒイロ「何がおかしい?」
リリーナ「いえ…戦場以外の場所であなたに会うのは久しぶりだと思って」
ヒイロ「そうだな…」

ルルーシュ(くっ…久々にエリア11に戻れば、この騒動だ…)(これではゼロをやっていた方がずっと楽ではないか…!)
シャーリー「ルル…」
ルルーシュ「や、やあ…シャーリー…」
シャーリー「…何かあったの?」
ルルーシュ「え…」
シャーリー「この頃、ルルの様子…ずっとおかしかったから…」
ルルーシュ「シャーリー…」
傭兵団(兵士)「おっとラブシーンはそこまでだ」
ルルーシュ「何者だ!?」
傭兵団(兵士)「俺達は傭兵団『暁の牙』…! これより、この学園を占拠する!」
ルルーシュ「何っ!?」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「アッシュフォード・ラプソディ」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ギルフォード「テロリストの一団の動きは?」
ブリタニア騎士「アッシュフォード学園を占拠し、ブリタニア政庁に身代金を要求しています」
ギルフォード「食い詰めた傭兵団が犯罪に手を染めたか…」「別の場所で陽動のために騒動を起こし、その間に本隊を動かすとは、手の込んだ真似をしてくれる…」
ナナリー「アッシュフォード学園が…」
ローマイヤ「総督…テロに屈する事は許されません。隙を見て強攻策を取る事を進言いたします」
ギルフォード「お待ちください、ミス・ローマイヤ。あの学園には今、枢木卿が潜入しています」「また、ヴァインベルグ卿とアールストレイム卿もそのバックアップに動いています。今は、それを待ちましょう」
ナナリー(頼みます、スザクさん…。学園を…皆さんを救ってください…)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~アッシュフォード学園 生徒会室~
傭兵団(隊長)「すまないな。楽しいイベントの真っ最中だったようだが、君達には我々の人質になってもらう」
リヴァル「人質って…」
傭兵団(隊長)「ブリタニア政府に身代金を要求した。それが払われれば、君達を解放しよう」
ルルーシュ(今のエリア11総督はナナリーだ…。だが、ブリタニアの国是から考えて、テロリストに屈する事はありえない…)(きっと今、ナナリーは苦しんでいる…。学園のみんなを救いたいが、その術がないと…)
傭兵団(隊長)「さて…残念だが、ブリタニア政府に示した約束の時間が過ぎようとしている…」「非常に遺憾ではあるが、この中の誰かを見せしめとして傷つけねばならないだろう」
ルルーシュ(学園にはラウンズもZEXISもいる…。きっかけさえ掴めば、連中が突入して、この程度の奴等はすぐ片付く…)(賊の規模から考えても、人質が集められたのは、この生徒会室だけだ。やりようは幾らでもある…)(ここの様子は機密情報局のモニターで監視されているはずだ。おそらく、すぐにロロが来るだろう)(奴の時を止めるギアスがあれば、この状況を覆すのは簡単な事だ)
傭兵団(隊長)「…時間だ。では、哀れな生贄を選ばせてもらおう」
リヴァル「そ、そんな…!」
生徒(男子・短髪)「嫌だ…! 死にたくない!」
傭兵団(隊長)「恨むなら、エリア11の総督を恨むのだな」
ルルーシュ(何をしている、ロロ…!? 何故、現れん!?)(何かイレギュラーが起きているのか!? 別の敵か、それとも…)「!」
シャーリー「どうしたの、ルル!?」
ルルーシュ(窓の外を見るんだ…。スザクがいる…)
シャーリー(本当だ…!)
傭兵団(隊長)「おい、そこの女…何をしている?」
シャーリー「い、いえ…何も!」
ルルーシュ(これでロロが来ない理由がわかった…! 下手に動けば、監視役であるロロと俺が結託したのがスザクにばれてしまう…!)(そんな事になったら、皇帝に奪われた俺の記憶が戻っている事も隠し切れない…!)(それは人質同然でブリタニアにいるナナリーを危険に晒す事になる…!)
傭兵団(隊長)「女…! 最初の生贄はお前だ!」
シャーリー「きゃあっ!」
リヴァル「シャーリー!」
ルルーシュ(何故だ、スザク…! お前の力ならば、この状況を覆せるのに何故、動かん!)(まさか、奴は…俺を試しているのか!?)(俺がギアスを使うのを待っているのか!? そのためにシャーリーが傷つくのを見過ごすというのか…!)(スザク…! 貴様はっ!)
傭兵団(隊長)「そこの男…! 何か言いたい事があるのか!?」
ルルーシュ「ある!」
傭兵団(隊長)「何だと!?」
ルルーシュ「お前達ごときの欲望のために俺の大切な人達を傷つける事は許さん!」
傭兵団(隊長)「貴様っ!!」
ルルーシュ(ロロも動けない…。スザクが見ている以上、ギアスも使えない…)(だが、俺とてZEXISだ!)
傭兵団(隊長)「ならば、貴様が女の代わりに…!」
ルルーシュ「うおおおおおおっ!!」
〔走り寄る足音〕
〔画面、明滅〕

傭兵団(隊長)「何っ!?」
ルルーシュ「今だ! みんな、逃げろ!!」
〔悲鳴〕
〔複数の走り去る足音〕

傭兵団(隊長)「くそっ! まさか向かってくるとは思わなかった!」
傭兵団(兵士)「貴様! 余程、死にたいようだな!」
ルルーシュ(すまん、ナナリー…。俺はお前を迎えにいけない…)(だが、シャーリー達をもう二度と俺の事情に巻き込んではいけないんだ…)「俺はもう…! 俺はもう失いたくないんだ! 何一つ…失いたくない!」
傭兵団(隊長)「死ねっ!!」
〔ドアの開閉音〕
甲児「そうは行くかよ!!」
傭兵団(兵士)「な、何だ、お前達は!?」
タケル「外にいるお前達の仲間は俺達が片付けた!」
アレルヤ「後はここの人質を解放すれば、全ては終わる!」
傭兵団(隊長)「くそっ! 人質に気を取られている隙に完全に後手に回ったか!」
傭兵団(兵士)「だが、奴等はほとんど丸腰です! まだ勝機は…!」
クロウ「あると思うか?」
シリウス「だとしたら、お前達の愚かさは救い難い」
ガウリ「もっとも悪は最初から許す気はないがな…!」
斗牙「か弱き人々を傷つけようとしたお前達は僕達が相手になる!」
ルルーシュ「お前達…」
クロウ「ナイスガッツだ、学生さん。後は任せておきな」
傭兵団(兵士)「く、くそぉぉぉっ!!」
クロウ「やれやれ…まだ状況がわかってないか」
甲児「だったら、見せてやるぜ! 俺達の怒りを!!」
〔殴打音×2〕
〔衝撃波の発動音〕

〔斬撃音〕
シャーリー「す、すごい…」
ルルーシュ「逃げるんだ、シャーリー」
シャーリー「で、でも、ルルが…」
ルルーシュ「俺もすぐに行く。急げ」
シャーリー「う、うん!」
〔走り去る足音〕
傭兵団(隊長)「な、何て奴等だ! 化け物か!」
傭兵団(兵士)「隊長! このままでは全滅します!」
傭兵団(隊長)「ええい、仕方ない! 機動部隊と合流して、我等の力を連中に見せ付けてやる!!」
〔走り去る足音〕
甲児「へ! 口ほどにもない奴等だぜ!」
デュオ「だがよ、連中は力押しで学園を襲う気らしいぜ」
クロウ「だったら、今度はそっちで相手をするまでだ」
ルルーシュ(さすがだな、ZEXIS…)(だが、スザク…。お前の仕打ちを俺は忘れん!)
ヒイロ「………」
ルルーシュ「ヒイロ君…君もあの中にいたのか」
ヒイロ「ここにいるのは俺とお前だけだ。もう芝居の必要はない、ルルーシュ…」「いや…ゼロ…」
ルルーシュ「!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔味方ユニット出現〕
〔スザク&ジノ&アーニャ、前進〕

アーニャ「人質の解放を確認」
ジノ「スザク! ランスロットを持ってきた! 後は外の連中を片付けるだけだ!」
スザク「あ、ああ…」(僕は…ルルーシュを試すためにシャーリーが傷つくのを見逃そうとした…のか…。僕は…僕は…)
ジノ「しっかりしろ、スザク!」
傭兵団(隊長)「ええい! たった3機のKMFに何が出来る!」
アーニャ「あなた…数も数えられない?」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ジノ「ZEXISも来たか…!」
シン「あの可変型のKMF…。乗っているのはジノか」
佐伯「どうしますか、ジェフリー艦長?」
ジェフリー「我々の敵は市民を危険に晒した傭兵団だ」
スメラギ「ラウンズもそれをわかっているようね。こちらには手出しをする気がないみたい」
エイジ「話せるじゃねえかよ、ジノ!」
カレン「スザク…」
カトル「カレンさん、今は目の前の敵と戦いましょう」
エスター「それにあの連中は前にあんた達を追ってた卑怯者だ。ここできっちり片をつけようよ」
カレン「わかったよ」「あたしだって学園を人質にしたあいつ等を許すつもりはないからね」
スメラギ「ゼロ、それでいいわね?」
ゼロ「あ、ああ…」
五飛「敵は目の前に居るんだぞ…! 呆けているな、ゼロ!」
ヒイロ「………」
C.C.(ヒイロとルルーシュの様子がおかしい…。何かあったな…)
ゼロ「各機はテロリストを迎撃しろ! エリア11の市民を危険に晒した奴等を討つぞ!」「なお、ラウンズへの手出しは禁ずる!」
ジノ「了解だ、ゼロ。お前との決着は別の機会につけるさ」
アーニャ「戦える、スザク?」
スザク「もちろんだ…! このエリア11でゼロに我が物顔をさせるわけにはいかない!」
ゼロ「攻撃開始! 我々の手で人々を守るのだ!」
<戦闘開始>

<エスターが戦闘>

エスター 「まだだ…まだ時間は残されている」「早くこいつ等を片付けて、クロウのオデコにタッチするんだ!!」

<ヒイロが戦闘>
ヒイロ(この街のどこかにリリーナがいる…)(あの女は自分の進むべき道を定めた…。ならば、俺は…)

<ゼロが戦闘>
ゼロ(ヒイロ・ユイ…。どうやって、俺の正体を知った?)(ハッタリか? いや…奴はそういう駆け引きをするような男ではない…!)(俺の正体を盾に脅迫するつもりか? だが、何を望む…? いったい、奴は何を考えている…!?)

<スザクが戦闘>
スザク(すまない、シャーリー…。すまない、アッシュフォード学園のみんな…)(その罪は、こいつ等を倒す事で償う…!それがラウンズである自分の務めだ!)

<カレンが戦闘>
カレン「ここはあたしの故郷なんだ…! そこで勝手をする奴等は許さない!」「アッシュフォード学園を襲ったツケ、お前達にたっぷり払ってもらう!」

<ジノが戦闘>
ジノ「せっかく庶民の学園生活を楽しんでいたのに無粋な連中だよ!」「私の御学友達を怖がらせたお前達はお仕置きだ!」

<アーニャが戦闘>
アーニャ「せっかくのイベントが台無し…」「お前達…嫌い」

<ジノがアッシュフォード学園へ移動>
生徒(女子・桃髪)「ジノ様! これ、お使いください!」
ジノ「感謝する! 君のためにもテロリストは必ず倒す事を誓おう!」

<アーニャがアッシュフォード学園へ移動>
生徒(男子・短髪)「アーニャ様! これ、お使いください!」
アーニャ「ありがとう。あなた…記録してあげる」

<敵全滅・勝利条件達成>
カレン「片付いたか」
スザク「カレン…」
カレン「これがあたし達の任務だ。あんたにとやかく言わせないよ」「その上であたし達と戦うって言うんなら相手になる…!」
ジノ「今日はその気はないよ、紅月カレン」
カレン「ナイトオブスリー…」
ジノ「私はジノ・ヴァインベルグ。君とはいつかきちんと決着をつけたい」
カレン「ラウンズからの挑戦状とは光栄だね。その日が来たら、相手をしてやるよ」
ジェフリー「任務の完了を確認した。各機は後退しろ」
ヒイロ(リリーナ…)
〔味方ユニット離脱〕
リリーナ「ヒイロ…短い間でしたが、アッシュフォード学園であなたに会えて、嬉しかったです」「また会える火を楽しみにしています」
ジノ「ZEXIS…敵ながら天晴れというやつだな」
アーニャ「彼等が敵ならばね」
スザク(黒の騎士団が戦闘している時、学園にはルルーシュがいたとの報告も入っている…)(そして、ルルーシュはシャーリーを救おうとした。生命の危険もあったのにギアスを使わずに…)(やはり、あのゼロはルルーシュではないのか…)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ミレイ「みんな、お疲れ様。飛び入りのゲストには参ったけどね」
リヴァル「ほんと、シャレにならなかったですよ。ルルーシュのガッツがなかったら、どうなってた事やら…」
ミレイ「不幸中の幸いって事にしようか。…これで少しは進展したんじゃない?」
シャーリー「ルル…」
ルルーシュ「うん?」
シャーリー「たくさんの女の子とデートの約束したの…理由があったんでしょ?」
ルルーシュ「あ、ああ…」(本当は咲世子の安請け合いが理由だがな…)
シャーリー「ルルは優しいものね…。きっとその子達を傷つけないために全部OKしちゃったのかな…」「でも、忘れないでね…。時と場合によって、そういう優しさが人を傷つけるって」
ルルーシュ「わかった。覚えておくよ」
シャーリー「じゃあ、これは罰よ。目をつぶって…」
ルルーシュ「え…」
〔平手で叩く音〕
ルルーシュ「痛っ…!」
シャーリー「キスされると思ったんでしょ? でも、おあいにくさま」
ルルーシュ「あ…いや…その可能性の問題として…」
シャーリー「ルルのエッチ!」
ルルーシュ「いや、だから…」
シャーリー「でも、これでオデコにタッチできた」
ルルーシュ「あ…」
シャーリー「ちょっとズルい方法だったけど、いつか本当に好きにさせてみせるから」
ルルーシュ「シャーリー…」
シャーリー「前に言ったでしょ? 恋はパワーだって!」
〔歓声〕
ミレイ「勝負ありね。まったく…世話をかけさせるんだから」
ルルーシュ「会長…」
シャーリー「まさか、このためにイベントを?」
ミレイ「あんた達、もどかしいんだもの。…でも、これで心残りも消えたから、今度は卒業できそうかな」
ルルーシュ「健闘をお祈りしますよ、会長」
ミレイ「うむ! これでモラトリアムとか色々終了~!」(ちょっと胸が痛いけどね…)(見ててね、ニーナ…。私は私で向き合ってみせるから…)
リヴァル「よかったな、シャーリー。俺…ずっと応援してた甲斐があったぜ」
シャーリー「ありがとう、リヴァル」
ロロ(シャーリー…。兄さんが大切に想っている人…)(彼女がいたら、僕は…)

太平洋

  ~イカルガ内 ゼロ私室~
〔ドアの開閉音〕
C.C.「…お帰り、ルルーシュ。久々の学園生活を満喫してきたか?」
ゼロ「ああ…なかなかに収穫は多かった」
カレン「どうして、あのテロリストの連中にギアスを使わなかったんだ?」
〔衣服の着脱音〕
ルルーシュ「それを話す前に新たな同志を紹介する」
〔ドアの開閉音〕
ヒイロ「………」
カレン「ヒイロ!」
C.C.「いいのか、ルルーシュ?」
ルルーシュ「ヒイロ・ユイは自力で俺の秘密にたどり着いた。そして、協力を申し出てくれた」
カレン「協力って…」
ヒイロ「勘違いするな、ルルーシュ・ランペルージ。俺はゼロの力を認めているに過ぎない」「お前がこのままゼロを続けるためにはさらなる共犯者が必要になる。俺はそれをやるだけだ」
ルルーシュ「いつから俺がゼロだと気づいていた?」
ヒイロ「破界事変でお前の妹を助けた時だ。あの時、俺に指示を出したお前はゼロそのものだった」
C.C.「ナナリーの事になると、すぐこれだ…。詰めが甘いな、ルルーシュ」
ルルーシュ「黙っていろ、C.C.」
ヒイロ「心配するな。この事は誰にも話していないし、これからも話すつもりはない」
ルルーシュ「ヒイロ・ユイ…。そこまでしてゼロの力を欲するのか?」
ヒイロ「俺が認めているのはゼロの力だけだ。その理念、言葉は信用していない」「事実、ブリタニアの人間であるお前が仮面をかぶり、黒の騎士団を率いている事には裏があるためだろう」
ルルーシュ「俺を信じられないと言うのか…。ならば、なおさら俺の正体を黙っていた行動の意味が理解できん」
ヒイロ「理由は二つある。一つはゼロの正体が俺にとって何の意味も持っていないため…」「そして、もう一つ…。妹のために戦うお前ならば、俺は信じられるからだ」
ルルーシュ「ヒイロ・ユイ…」
ヒイロ「いや…訂正しよう。今日のお前は妹以外の人間のためにも戦おうとした」「ゼロは信用できない。だが、ルルーシュ…お前は信じられる」
ルルーシュ「あれは…勝手に身体が動いただけだ」
ヒイロ「感情で動く人間を俺は否定しない。言葉で自己の行動を飾り立てるゼロより、そちらの方が信用できる」
C.C.「ほう…。お前は私と趣味が同じなようだ」
カレン「ルルーシュ…。ヒイロなら、きっとあんたを助けてくれるよ」
ルルーシュ「…そうかも知れんな…」
C.C.「余計な虚勢はやめておけ。そう思っていたから、ギアスも使わずに奴をここへ連れてきたのだろう」
ヒイロ「ギアス…?」
ルルーシュ「全てを話そう、ヒイロ・ユイ。その結果、お前が俺を許さないと言うならば…」「俺はお前の全てを奪う」
ヒイロ「いいだろう、ゼッロ。…だが、俺はお前の思い通りにはならない。お前が俺の思ったような人間でなかったら…」
ルルーシュ「その時は…」
ヒイロ「ゼロ…お前を殺す」
【シナリオエンドデモ終了】


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