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No.24A
あなたはもう必要ないのです

【シナリオデモ1開始】
暗黒大陸
カミナシティ

  ~裁判所~
ギンブレー「…以上の事実から、被告シモンの取った行動は、地球連邦にこの国へ武力介入するこうじつを与えた事になります」「総司令官という最高権力者でありながら、被告の取った行動はあまりに軽率であり、情状酌量の余地はないと言えます」
シモン「………」
ロシウ「検察側からの訴えに対して被告に言いたい事は?」
シモン「…こんな裁判に、いったい何の意味がある?」
ロシウ「被告は口を慎むように。…今のこの国は法治国家だ。戦争責任も裁判で決定される」
シモン「神の掟に、今度は法律か…。よくよく縛られるのが好きな男だ」
ロシウ「アダイ村の事を言っているのか…」「確かに我々はいつも誰かを犠牲にして前に進んできた…。私の母、多くの仲間、そしてカミナさん…」
シモン「何っ!?」
ロシウ「カミナさんが死んで僕達は強くなった。今日ここまで我々が来られたのはカミナさんが死んだおかげだ」
シモン「ちょっと待て、ロシウ! じゃあお前はアニキが死んでよかったと言いたいのか!?」
ロシウ「結果から見れば…」
シモン「ふざけるな! 言っていい事と悪い事があるんだぞ! 本気でそう思っているのか!?」
ロシウ「あなたは昔のカミナさんそのままだ」「彼の死…破界事変から何も学ばなかったのか? 成長というものがまるでない…!」
シモン「今のお前にアニキの気持ちはわからない…! アニキやロックオンの死が俺達に何をくれたのかもな…!」「お前の目…あん時のアダイ村の司祭と同じ目をしているぜ」
ロシウ「あなたこそ何もわかっていない。何も変わろうとしなかった、あなたこそね…」「判決を述べる。被告シモンを永久禁固刑とする」
キタン「お、おい! ちょっと待て! いくら何でも滅茶苦茶だろうが!」
ロシウ「………」
キタン「シモンの弁護士がバリンボーで、検事がギンブレー、裁判官がてめえ!」「最初っから、まともな裁判するつもりなんかねえんだろうが!」
ロシウ「キタン法務局長…。誰かが責任を取らなければ民衆は決して納得しないでしょう」「この大陸の周辺にアロウズの部隊が集結しているのは市民も既に知っています」「彼等を収めるためにも、シッモン総司令官の処罰以外にどのような方法があるというのですか?」
キタン「だからって、死ぬまで閉じ込める必要があんのかよ!」
ロシウ「この国が生まれ変わるためには旧態の象徴は排除されなければならないのです」
キタン「生まれ変わるだと?」
ギンブレー「そうです。ロシウ補佐官…いや、ロシウ新総司令を中心にね」
キタン「総司令だと…!? クーデターかよ、ロシウ!」
ロシウ「クーデターではありませんよ。シモン総司令の有罪が確定した時点でそうなる事が当然です」
キタン「隼人! お前も一枚かんでるのか!?」
隼人「私は何も関与していない」「だが、この判決は当然だろう。加えてロシウの総司令官就任も」
キタン「この野郎! ゲッター線に取り憑かれて、てめえまでおかしくなっちまったのかよ!」
隼人「ゲッター線に取り憑かれたか…。フ…まるであの人のようだな」
ロシウ「改めて被告シモンに通達する。超ド級戦犯により判決は永久禁固刑。収監先はリンカーネ刑務所とする」
シモン(アニキ…)(アニキなら、こんな時…どうする…?)

  ~リットナー家 リビング~
甲児「う、嘘だろ…」
赤木「こ、こっちの大陸に来てから一番の驚きだ…!」
クロウ「まさかキヨウがダヤッカと結婚してたとはな」
キヨウ「そんなに驚かないでよ。私、とっても幸せなんだから」
ゲイン「君がそう思っているなら夢破れた男達も本望というものだ。祝福させてもらう、キヨウ」
キヤル「相変わらずシブいな、ゲインは」
ゲイン「いやいや…。俺のゆおな風来坊より、地道に本道を生きているダヤッカの方が評価されるべきだ」
勝平「ゲインのおっちゃんの言う通りだぜ!」
ワッ太「赤木さんやクロウはダヤッカさんを見習おうぜ」
赤木「え…俺も?」
いぶき女嫌いのクロウはともかく、赤木君はダヤッカにあやかった方がいいかも知れないわね」
ゲイン「あやかり過ぎて、いきなりパパになっちゃうのも困るけどな」
赤木「パパ!?」
ゲイナー「って事は…!?」
キヤル「さすがは黒いサザンクロス。いい目をしてるぜ」
ゲイン「お褒めに与り、光栄だ」
アデット(何を言ってんのさ。アスハムの妹の時にはロクに責任を取らなかったくせに)
キヨウ「ゲインの言う通りよ。もうすぐ私…ママになるの」
エスター「そうだったんですか!」
いぶき「おめでとう、キヨウ!」
さやか「男の子ですか、女の子ですか?」
キヨウ「そこまではまだわからないわ。けど…私の予想では女の子かな」
甲児「女の子は父親に似るって言うぜ…!」
勝平「わからないぜ。イアンのおっちゃんとミレイナだって似てないし」
いぶき「いいじゃないの。ダヤッカに似たら、頼りがいのある優しい子になると思うし」
クロウ「ほんと、いぶきちゃんはパパさんには優しいな…」
渓「パパ…親父か」
キヨウ「ねえ…」
渓「あ、あたし?」
キヨウ「あなたにこれから何が起きるか、わからないけど、弁慶を信じてあげてね」
渓「あ…はい…」「あの…もしかして、あたし…キヨウさんに前に会った事ってあります?」「あたし…親父に拾われる前の事って全然覚えてなくて…」
キヨウ「どうかしらね…。でも、忘れちゃったって事はその方がいいんじゃないかしら?」
渓「はあ…」
〔ドアノブを回す音〕
ダヤッカ「…ただいま」
クロウ「よ…お邪魔してるぜ、未来のパパさん」
青山「祝福するぜ、ダアッカ。色々とおめでとうな」
ダヤッカ「…ああ…ありがとうな」
勝平「どうしたんだよ、おっちゃん? 何か元気ないな」
ゲイナー「もしかして、シモンの裁判で何かあったんですか?」
ダヤッカ「永久禁固刑だそうだ」
ワッ太「そ、それって…!?」
甲児「死ぬまで刑務所から出られないって事かよ…!」
ジロン「どうしてそんな事になったんだよ! シモンは街を守ろうとしただけなのに!」「だいたい最初に飛び出したのは俺達だ! 文句があるなら、俺達にも罰を与えろよ!」
ダヤッカ「そういう問題じゃないんだ、ジロン」
クロウ「要するにシモンは総司令官として全ての責任を負わされたってわけか」
ダヤッカ「その通りだ。ロシウはそれによってアロウズとの事を収めるつもりらしい」
ゲイナー「だからって、一人の人間に…それも街を守ろうとした人に全てを押し付けるなんて…!」
ゲイン「頭では理解できても、心は納得できないな」
キヤル「何だよ、それ!? ダヤッカや兄ちゃんは反対しなかったのかよ!」
ダヤッカ「…裁判で決まった事だ。それに他に方法がないんだ…」
赤木「変わっちまったんだな、ロシウは…」
いぶき「少し固い所はあったけど、真面目で仲間思いだったのに…」
甲児「その真面目さが融通の利かなさになっちまったのか…」
ジロン「俺達だけでもロシウの所に抗議に行こう…! 昔の仲間の言葉になら、あいつだって…」
ダヤッカ「気持ちはありがたいが、それはやめてくれ」
勝平「どうしたんだよ、ダヤッカのおっちゃん! このままじゃシモンの兄ちゃんは刑務所にぶち込まれちまうんだぞ!」
ダヤッカ「俺達だって苦しいんだ。そして、ロシウはきっと俺達以上に…」
クロウ「ダヤッカ…」
ダヤッカ「今の俺達はもう、あの頃の俺達じゃない。それぞれに仕事や責任がある」「ヨーコのように自由を選んだ奴もいる。でも、俺達は今の生き方を選んだ…」「その中でロシウは補佐官としての仕事を懸命にこなしてるんだ」
勝平「でもよ…」
ダヤッカ「今は待つしかない。もう少し状況が落ち着けば、ロシウだってきっと手を打つさ」
キヨウ「シモンはどこに連れて行かれるの?」
ダヤッカ「リンカーネ刑務所だ。あそこには凶悪犯が集められる」
渓「ちょっと待って! リンカーネって!?」
ダヤッカ「ああ、そうだ。あいつもあそこに収監されている」

  ~リンカーネ刑務所~
〔牢屋の扉の開閉音〕
シモン「ここがリンカーネか…」
〔歩み寄る足音(砂の上)〕
獣人(鳥)「ようこそ、監獄へ…シモン総司令」
獣人(モギュー)「いや…もう総司令じゃなかったな。戦争犯罪人シモンか」
シモン「お前達は…?」
獣人(アリクイ)「お前達の決めた法律とかいう奴に逆らったんでここにぶち込まれたのさ」
獣人(鳥)「俺はシトマンドラ様の配下で、お前と直に戦った事もある」
シモン「俺に復讐するつもりか?」
獣人(鳥)「おうよ! ここではお前を守る奴はいねえからな!」
獣人(モギュー)「ここにも外のニュースは入ってくる。お前が政府に見捨てられた事も知ってるぜ」
獣人(アリクイ)「笑えるよなぁ。反逆の獣人も人間解放の英雄も今では同じ臭い飯を食らう仲だ」
獣人(鳥)「覚悟しろよ、シモン! シトマンドラ様の仇…ここで討たせてもらう!」
???(顔グラは真っ黒)「うるせえぞ、お前等…!」
〔歩み寄る足音〕
獣人(鳥)「こ、これは旦那…! お騒がせして申し訳ありません!」
ティンプ「わかりゃいいんだよ、わかりゃよ」
ベック「俺達…ちょいとこいつと話があるんでよ。お前等は向こうに行ってな」
獣人(モギュー)「で、でも…!」
ティンプ「俺の言う事が聞けねえってのか?」
獣人(アリクイ)「め、滅相もない!」
獣人(鳥)「それでは、ごゆっくり…!」
〔鳥の羽音〕
カン・ユー「大したものだな、ティンプ。あの荒くれ共に睨みを利かせるとは」
ティンプ「連中とは縁があってな。昔、面倒を見てやった事があるんだよ」
ベック「さすがだぜ、旦那。伊達に螺旋王の客分をやってたんじゃねえってわけだ」
シモン「ティンプ…。それにロジャーと一緒にいたヒゲの人…」
ベック「おいおい、元総司令官さんよ。このベック様の名前を知らないとは随分と狭い世界で生きてたもんだ」
カン・ユー「フン…この大陸に来て数日で捕まったというのに大物ぶりおって」
ベック「ここに逃げ込んだのは誰のせいだと思ってやがる!」
ティンプ「ベックの言う通りだぜ。ケチの付き始めは、お前さんのヘマのせいで農場乗っ取りが失敗した時からだ」
カン・ユー「あ、あれはだな…!」
シモン「悪党はどこに行っても悪党だな。こんな所でも仲間割れか」
ティンプ「偉そうに言ってんじゃねえよ。お前だって今は俺達と同じ場所にいるんだぜ、元総司令官さんよ」
シモン「…俺に何の用だ?」
ベック「そう怖い顔をしなさんな。ちょいとお前さんの力を借りたいのよ」
シモン「俺の力?」
ティンプ「兄さんは追われたとはいえ、元は大グレン団のトップにして、総司令官の地位にまで上り詰めた男だ」「どうだい? その伝手を使って、俺達をここから出してもらえねえか?」
ベック「もちろん、只とは言わねえ。俺達が出所した暁には、今度はあんたの脱獄を手伝ってやるぜ」「俺達もあんたも全員が得する。悪くない取引だろ?」
シモン「断る」
ティンプ「兄さんよ…意地を張るのはよしな。かなり頭に来てるんだろ、政府の連中のこの仕打ちにはよ」
シモン「確かに納得は出来てない」「だからと言って、俺がルールを破ったら、今まで政府のやってきた事全てが嘘になってしまう」
ベック「かーっ! 頭が固いねぇ、お前さんも! このまま死ぬまで、ここにいるつもりかよ?」
シモン「いつか必ずロシウもわかってくれる。その時になったら、俺は胸を張ってここを出て行くつもりだ」
ベック「そんな悠長な事は言ってられねえんだよ! 俺は人生を無駄にしないためにも、一分一秒でも早く、ここから出てえんだ!」
ティンプ「兄さんよ…。あんた、さっきの獣人達から守ってやった恩を忘れちゃいねえだろうな?」
シモン「そっちが勝手にやった事だ。頼んだ覚えはない
カン・ユー「何という反抗的な態度だ! こういう奴は許してはおけん!」
ティンプ「そうかよ、兄さん…。んじゃ、ちょいと痛い目に遭ってもらおうか…」
???(ヴィラル)「無駄だ…」
シモン「お前は…!」
ティンプ「ちっ…面倒な奴まで出て来やがったか」
ヴィラル「そう言うな、ティンプ相手がお前でも知っている顔に会えたのは思いの他、悪い気分ではなかった…」「ましてや、会いたいと願っていた男とこうして会えた思いは格別だ」
シモン「ヴィラル…!」
ヴィラル「いいザマだな、裸猿」
シモン「何っ!?」
ヴィラル「全てを失い、ただの裸猿に戻ったお前にはもう何の力もないのか?」
シモン「何だと?」
ヴィラル「からんでくるチンピラを追い払う事も出来ずに立ち尽くす様はいい見世物だったぞ」「カミナは生身でも俺と十分に渡り合える男だったというのにな」
シモン「言うな!」
ベック「待~てっての! 獣人の兄ちゃんよ、横から俺達のビジネスの邪魔をしないでもらおうか」
ヴィラル「フン…他人の力に頼るのがお前の言うビジネスか? だとしたら、小物にも程があるな」
ベック「言うじゃねえか、え? 何なら、そっちの元総司令さんより先にお前をシメてもいいんだぜ」
ヴィラル「出来るか、お前達ごときに?」
ティンプ「粋がるんじゃねえよ、ヴィラル。…どうだい、昔のよしみでお前も一口乗らねえか?」
ヴィラル「俺に小悪党に成り下がれと言うか?」
ティンプ「全てはここから出てからだ。それまでは獣人も総司令官も仕掛け人も同じ立場だ」
ヴィラル「…俺には行き場はない。ここを出るなど、どうでもいい事だ…」「だが、そんお俺に唯一残されたのが…! シモン! お前との決着だ!」
シモン「ヴィラル!」
ヴィラル「せえええええいっ!!」
〔空を舞う音〕
〔画面、明滅〕

シモン「くっ!」
ヴィラル「かわしたか! 少しはやるようだな!」
シモン「俺を甘く見るなよ、ヴィラル!」
ヴィラル「ならば、かかってこい! シモン!」「螺旋王が俺に、ただ見続けろと言って与えた不死の身体だ」「その俺が見なければならないのは、そんな無様な貴様の姿なのか? だとしたら、たまらないな…!」
シモン「お前に何がわかる…! 俺は俺がやるべき事をやってるだけだ!」
ヴィラル「面白いな! 何もしないのがお前のやるべき事か! それじゃ、いよいよ螺旋王と一緒だな!」
シモン「何だと!?」
ヴィラル「それが俺達を滅ぼしてまで掴んだ明日なのか!? そんな事は俺が許さない!」
シモン「許してもらおうなんて思ってない!」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕

ベック「な、何だ!?」
カン・ユー「これは外部からの攻撃だぞ!」
シモン「何者かが、この刑務所を攻撃しているのか…」
ティンプ「こいつはチャンスだ! 行くぞ、ベック、カン・ユー!!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「あなたはもう必要ないのです」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
〔刑務所に爆発〕

マリリン「この大陸で騒ぎを起こせって、おばさまの指示…アバウト過ぎ!」「ま…いっか。汚れ仕事は慣れっこだし」「それに、この刑務所ってティンプ君やベックちゃんもいるし、私…いい事したかも!」
〔敵ユニット出現〕
ベック「このメス猫! よくもやってくれやがったな!」
マリリン「怒られるなんてショック~! 私がアシストしてあげたおかげで脱獄が成功したくせに!」
カン・ユー「確かにそうだが…」
ティンプ「だが、ツイてたぜ。俺達のマシンも整備済みで保管されてたとはよ」
ベック「獣人の兄さんはどうした?」
ティンプ「知らねえよ。あいつは別に俺のツレってわけじゃねえしな」
マリリン「じゃあ、私…帰るね。仕事はとりあえず終わったし」
ベック「って、お前! 次元獣とか、どうするんだよ!?」
マリリン「心配しなくても、この子達のお相手ももうすぐ来るヨ。じゃあね~」
〔敵ユニット離脱〕
ベック「ったくよ! あの化け猫はフリーダム過ぎるぜ!」
ティンプ「ほっとけ。あいつに関わるとロクな事がない」
カン・ユー「お、お前達! 何か来るぞ!!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
ベック「げーっ! ZEXSIS!!」

カン・ユー「奴等も、この大陸に来ていたのか!」
エルチ「正体不明の部隊が追っているって聞いて出動してきたら…」
ジロン「ティンプ! まさか、こんな所でお前に会うとは!」
ティンプ「ちっ…!  こっちだって兄ちゃんに会いたくてここにいるわけじゃねえんだ!」
ガロード「刑務所に捕まったって事はこっちの大陸でまた悪さをしてやがったな!」
ロラン「あなた達という人は…! 真面目に働くつもりはないんですか!」
ベック「悪いな、綺麗な姉ちゃん兄ちゃん。これが俺達の生き様ってやつよ!」
ジロン「丁度いい! 逃げだしたっていうんなら、腕ずくでとっ捕まえてやる!」
ダリー「大丈夫ですか、シモンさん! 返事をしてください!!」
ギミー「グレンラガンも持ってきてます! キタンさんがロシウさんに掛け合ってくれて持ち出しが許されたんです!」
シモン「そいつはありがたい!」
ヴィラル「そうか。グレンラガンがあるのか」
〔敵ユニット出現〕
シモン「ヴィラル!」
ヴィラル「グレンラガンに乗れ、シモン。さっきの続きをやるぞ」
シモン「…いいだろう。そんなに決着をつけたいんなら、相手をしてやる!」
渓「ヴィラル! あんた…!」
ヴィラル「渓か…。ゲッターロボに乗るとは因果だな」
渓「どういう事なの!? 親父もあんたもキヨウさんも、あたしに何かを隠しているの!?」
ヴィラル「悪いな、渓。今の俺は自分の戦いの事だけで精一杯だ」
〔味方ユニット出現〕
シモン「待たせたな、ヴィラル!」
ヴィラル「待ちわびたさ。あの日以来、ずっとな!」
〔シモン、前進〕
〔ヴィラル、シモンへ接近〕

ゼロ「どうする、隼人?」
隼人「あいつ等は好きにやらせておけばいい。我々はインサラウムを叩くぞ」
ロジャー「ついでに脱獄囚も逮捕するとしよう。覚悟するがいい、ベック」
ベック「カラス野郎がっ! 俺の行く先々に現れやがってよ!」
カン・ユー「ええい、キリコ! 今日はお前に構っている暇はない!」
キリコ「そうか」
カレン「残念だったね、カン・ユー! キリコはあんたの事なんて眼中にないってさ!」
カン・ユー「余計な通訳はするな!」
ゼロ「各機はインサラウムを迎撃しつつ、脱獄囚の機体を止めよ」
ティンプ「せっかく手に入れた自由だ! そう簡単に捕まってたまるものかよ!」
ジロン「そうはいくか! お前達を放っておいたら、また悪さをするにきまってるからな!」
ティンプ「悪いな、兄ちゃん。俺は誰にも縛られたくねえのさ」「行くぜ、ベック、カン・ユー! 脱出ルートはこっちだ!」
〔カーソル、脱出地点を指定〕
ヴィラル「向こうも始まったか」
シモン「どうしてもやるんだな、ヴィラル?」
ヴィラル「俺にとって、この戦いはケジメだ。付き合ってもらうぞ、シモン!」
シモン「そっちがその気なら、全力で相手をしてやる!」
〔シモン、特殊能力「螺旋力」発動〕
シモン「行くぜ、ヴィラル! ここで全ての決着をつけてやる!」
<戦闘開始>

<ヴィラルと戦闘(シモン以外)>

ヴィラル「俺とシモンの戦いの邪魔をするな!」「そんなに死にたいのならシモンの後で相手をしてやる!!」

<ジロンvsティンプ>
ジロン「懲りない奴だな、ティンプ! どこの世界のどこの場所だろうと悪事を働いて!」
ティンプ「勝手に人を悪党だと決め付けるんじゃねえよ。俺は俺の生き方を貫いてるだけだ」
ジロン「自覚なしでやってるって事はお前は根っからの悪党なんだな!」
ティンプ「俺の生き方を否定する権利が兄ちゃんにあるのかよ!」
ジロン「権利なんて知った事か! 俺はお前という存在が許せないから戦うだけだ!」

<ロジャーvsベック>
ロジャー「毎回の事ながら、お前の節操のなさとしぶとさには呆れるな」
ベック「こっちも言わせてもらうぜ。お前のしつこさと空気の読めなさにはゲップが出そうになる」
ロジャー「どうやら私とお前の相性の悪さはもはや致命的と言ってもいい」
ベック「だったら、今日こそてめえをぶちのめしてその宿命ってのを終わらせてやるぜ!」
ロジャー「その台詞をそっくり返そう! ビッグオーの攻撃に乗せてな!」

<シモンvsヴィラル>
ヴィラル「たまらんな、このゾクゾクするような感覚…。お前という男の事を、あの日から一度たりとも忘れた事はなかった」
シモン「もう螺旋王はいない。反政府ゲリラも一掃された…。それでもお前はまだ戦うのか?」
ヴィラル「戦う事は俺の生命の証だ…! そして、その戦いにはシモン…! お前のような敵が必要だ!」「獣人も人間もゲリラも支配者も関係ない! この瞬間は俺とお前の二人だけのものだ!」
シモン「…認めたくはないが、俺とお前は似た者同士らしい」「来やがれ、ヴィラル! お前のその想いは、俺とグレンラガンのドリルが受け止めてやる!!」

<キリコvsカン・ユー>
カン・ユー「キリコ! 今日こそお前に現実の厳しさというものを教えてやる!」
キリコ「………」
カン・ユー「無視か!? 貴様、この俺を無視したな!」「お前のそういう所が気に食わないのだ! 泣いて許しを請うても、もう遅いぞ!」
キリコ「無駄口の多い男だな、相変わらず」

<ティンプ撃破or目標地点へ到達>
※※撃破の場合のセリフ※※
〔ティンプに爆発〕
ティンプ「ちいっ! やっぱり、あの丸顔の兄ちゃんがからむとロクな事にならねえ!」「こうなりゃ強行突破だ!」
〔ティンプ、目標地点へ移動〕
※※目標地点へ到達の場合のセリフ※※
ティンプ「フ…どうやら今回は俺の勝ちだな、丸顔の兄ちゃん」
ジロン「尻尾を巻いて逃げ出すくせによく言うよ!」
ティンプ「覚えておきな、兄ちゃん。人間ってのは生きてる限り、負けじゃねえのさ。んじゃ、あばよ」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕
※※目標地点へ到達の場合、セリフ追加※※
クロウ「最後にいい台詞を残していったなぁ…」

ジロン「ティンプ! 逃げ足の速い奴!」
エルチ「追わなくていいの、ジロン?」
ジロン「今はこの場をどうにかする方が先だ」
チル「どうせ、あいつの事だから、こっちの行く先に読んでないのに現れるわさ」
ジロン「そうだな。その時に決着をつけてやるさ」

<ベック撃破or目標地点へ到達>
※※撃破の場合のセリフ※※
〔ベックに爆発〕
ベック「くそっ! せっかく手に入れた自由をそう簡単に手放してたまるものかよ!」「ふんばれ! ベック・ザ・グレートRX3!」
〔ベック、目標地点へ移動〕
※※目標地点へ到達の場合のセリフ※※
ベック「見たか、カラス野郎! 今回は俺が逃げ切ったぜ!」
ロジャー「無様だな、ベック。今のお前には哀れみさえ感じるよ」
ベック「るせえ! 次を見てろよ! 必ず俺はビッグになって帰ってくるぜ!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕
ドロシー「追わなくていいの、ロジャー?」
ロジャー「チンピラを追いかけるのは趣味じゃない。これ以上はこの国に任せよう」

<カン・ユー撃破or目標地点へ到達>
※※撃破の場合のセリフ※※
〔カン・ユーに爆発〕
カン・ユー「こ、こんな所で死んでたまるか! クメンの戦いを生き延びた俺がこんな所で!!」「俺は絶対に生き延びるんだ!!」
〔カン・ユー、目標地点へ移動〕
※※目標地点へ到達の場合のセリフ※※
カン・ユー「よ、よし! 逃げ切った…逃げ切ったぞ!」「覚えていろよ、キリコ! いつか必ずお前を俺にひざまずかせてやる!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕
カレン「ほんとにしぶといね、あいつ…!」
C.C.「あの生命力は見習うべきだな。なあ、キリコ?」
キリコ「あの男の生き死になど俺には関係ない」
C.C.「そうだな。言われてみれば、もっともな話だ」

<ヴィラル撃破or5PP・敵増援1出現>
※※ヴィラル撃破の場合のセリフ※※
〔ヴィラルに爆発〕
※※5PPの場合、セリフ追加※※
〔マップ上に爆発〕
隼人「来るか…!」
敷島「やはり、奴等も動いたか!」
ヴィラル「邪魔が入るか…! シモン、その前に決着をつけるぞ!」
シモン「ヴィラル!」
〔シモン&ヴィラル、後退〕
ヴィラル「せえええええいっ!!」
シモン「うおおおおおっ!!」
〔シモン&ヴィラル、交錯〕
〔ヴィラルに爆発〕

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

渓「ヴィラル!」
ヴィラル「感謝するぞ、シモン…。俺のわがままに付き合ってくれてな…」
〔敵ユニット撃破〕
シモン「ヴィラル…」
凱「ヴィラル…死んじまったのかよ…」
隼人「さあな…。だが、これで一つの戦いにケリはついた」
※※まだティンプ健在の場合、セリフ追加※※
ティンプ「あの野郎がやられたとなっちゃ、次はこっちが集中的に狙われる!」「こうなりゃ強行突破だ!」
〔ティンプ、目標地点へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

ジロン「ティンプ! 逃げ足の速い奴!」
※※まだベック健在の場合、セリフ追加※※
ベック「こうなりゃ、この隙にトンズラだ! やるぜ、ベック・ザ・グレートRX3!」
〔ベック、目標地点へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

ドロシー「追わなくていいの、ロジャー?」
ロジャー「チンピラを追いかけるのは趣味じゃない。後はこの国に任せよう」
※※まだカン・ユー健在の場合、セリフ追加※※
カン・ユー「い、いかん! このままでは俺は孤立してしまう!」「何としても逃げるぞ! 何としてもだ!!」
〔カン・ユー、目標地点へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

カレン「ほんとにしぶといね、あいつ…!」
C.C.「あの生命力は見習うべきだな。なあ、キリコ?」
キリコ「あの男の生き死になど俺には関係ない」
C.C.「そうだな。言われてみれば、もっともな話だ」
※※ヴィラル撃破の場合のセリフ※※
〔マップ上に爆発〕
隼人「来たぞ…!」
敷島「やはり、奴等も動いたか!」
※※5PPの場合のセリフ※※
ゲイナー「さっきの攻撃…いったい何なんだ…!?」
ゲイン「気をつけろ…! 来たぞ!」
※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
甲児「ゲッター軍団!」
ワッ太「早乙女研究所で戦った鬼とトカゲの化け物もいる!」
正太郎「メタルビーストもいるけど、今までの敵とは何かが違うみたいだ!」
シモン「敷島博士! 奴等が来るのがわかっていたのか!?」
敷島「まあな。奴等はお前の存在が気に入らんだろうからな」
シモン「俺の…?」
敷島「気にするな。お前さんは好きに生きればいい」
ヤマザキ「艦長! ゲッター軍団の後方に巨大なゲッター線の反応があります!」
隼人「奴か…!」
號「来る…」
渓「来るって何が…!?」
シモン「まさか!」
〔敵ユニット出現〕
隼人「真ドラゴン!」
シュワルツ「軍のデータで見たぞ! 奴こそが暗黒大陸で時空震動を起こしたと言われるビッグモンスターか!」
???(コーウェン)「フフフフフ…」
???(スティンガー)「ハハハハハ…」
凱「な、何だよ!? この不気味な笑い声は!」
隼人「コーウェン…!」
敷島「それにスティンガーか!」
コーウェン「その通りだよ」
スティンガー「久しぶりだね、君達」
弁慶「あいつ等! 生きてやがったのか!」
古田「大将、無茶です! まだ動ける身体じゃないんです!」
弁慶「渓も戦っているんだ! いつまでも寝ていられるか!」
コーウェン「隼人君…そして、ZEXSISの諸君。こうしてまた会えて嬉しいよ」
スティンガー「でも、君達に真ドラゴンは渡さないよ」
隼人「再会の挨拶は不要だ。インベーダーに寄生されたお前達の言葉など聞くに値しない」
赤木「インベーダーに寄生されたって!?」
隼人「そうだ。あの二人はインベーダーの手先だ」「どうやら上位種のインベーダーは人間に取り付き、その者と同化する事が可能であるらしい」
ゼロ「では、国連の外来生物対策委員会がインベーダー対策に消極的だったのは…!」
隼人「そうだ。全ては奴等の差し金だ」
クロウ「ちっ…! 化け物だ化物だとは思っていたが、そこまでトンデモだったとはな」
エスター「いったい何なんだよ、インベーダーってのは!?」
スティンガー「僕達は果てしなき進化の途上にある生命体…」
コーウェン「そして、この宇宙を支配する唯一の生命体なんだ」
シモン「進化…宇宙…」
コーウェン「そして、時は来た!」「君達に僕達の大切な仲間を紹介しよう!」
???(早乙女)「ハハハハハ! ハハハハハハハ!!」
弁慶「あれは!?」
隼人「まさか…!」
早乙女「久しぶりだな、諸君!」
弁慶「さ、早乙女博士!」
凱「あれがゲッターロボの開発者、早乙女博士…!」
渓「あいつが造った真ドラゴンのおかげでこの大陸は次元の檻に閉じ込められた!」
隼人「貴様、生きていたのか!」
早乙女「この早乙女、簡単には死にはせん! そう…貴様等人類の滅亡と世界最後の日を見届けるまではな!」
シュワルツ「ジーザス…! まさに悪魔だ!!」
隼人「各砲座、撃て! 早乙女達を狙うんだ!!」
〔真ドラゴンの周囲に爆発〕
早乙女「無駄だ!」
ゲイナー「身体が再生されていく!」
コーウェン「せっかちな事だよ」
スティンガー「まだ状況がわかってないようだね」
ガウリ「既に物の怪そのものと化しているか!」
早乙女「無駄な争いは避けようではないか! ワシはただ、我が子に会いに来ただけなのだからな!」
ギミー「それって…!」
ダリー「やっぱり…!」
弁慶「いかん!}
早乙女「ヌハハハハハ! さあ、ワシの下の来るのだ!」
弁慶「やめろっ!!」
早乙女「我が子、元気よ! いや、渓よ!!」
渓「え…」
凱「何だって!?」
甲児「元気って…あの早乙女博士の子供の…」
勝平「それが…渓の姉ちゃんだってのか!?」
ワッ太「あいつって男だと思ってたけど、女の子だったって事!?」
渓「あたしが早乙女の子供…? 何を馬鹿な事、言ってんのさ!?」「そうだろ、親父!」
弁慶「………」
渓「う、嘘だろ、親父…!? なあ、嘘だって言ってくれよ!」「カミナシティで話すって言ってた事ってまさか、この事だったのかよ!?」
弁慶「…早乙女博士は生まれてきた娘に元気と名付けた…。元気はその名の通り、明るく元気な子に成長した」「だが、姉のミチルさんの死…変わっていく博士…そして、真ドラゴンの復活…」「次々と起こるショックに元気の自我は崩壊していき、時空震動を契機に、その記憶は全て失われた」「俺は元気の心を守るために過去の全てを捨てて、辺境に住む事にした」「そして、真ドラゴンをよみがえらせた悪魔の娘である事を隠すために俺の娘、渓として育てたんだ」
ギミー「やっぱり、渓は元気だったんだ…」
ゲイナー「ギミー達は気づいていたんだね?」
ダリー「はい…。元気とは小さい頃、よく一緒に遊んだから」
渓「違う! そんなの作り話だ! そうだろ、親父!」
弁慶「………」
渓「嘘だ…嘘だ! 嘘だ! 嘘だ!」
早乙女「ハハハハハハ! 真実とはいつも辛く悲しいものよのう!」「さあ、元気! ワシの下へ来い! 親子水入らずで世界最後の日を迎えようではないか!」
渓「あたしは…早乙女…早乙女元気…」
凱「お、おい、渓!」
渓「殺してやる! 早乙女! この手でお前を殺してやる!」
早乙女「来るがいい、元気! 我が胸に帰って来い!」
渓「黙れ、この悪魔!!」
凱「どうする、號!?」
號「俺は…渓を守る」
凱「守るって…」
シモン「あの化け物を倒すしかないぞ、凱!」
凱「真ドラゴンを…」
隼人「各機は真ドラゴンに攻撃を集中しろ! あれを放っておいたら、世界は破滅する!」
甲児「破滅って…! 何が起こるんだよ!?」
隼人「奴等は真ドラゴンを暴走させて、世界の全てにゲッター線を広げるつもりだ!」
早乙女「愚かなお前達では真ドラゴンは止められん! ゲッター線に選ばれし生命体は我等だ!」
クロウ「やるしかないようだぜ、こいつはよ…!」
早乙女「さあ来るがいい、元気! 真ドラゴンとワシ達親子で世界最後の日を迎えよう!!」
渓「この悪魔がぁぁぁぁっ!!」

<真ドラゴン撃破orHP10000・敵増援2出現>
凱「真ドラゴンの動きが止まった!」
渓「チャンスだ! とどめを刺すよ、號!!」
號「うおおおおおおっ!」
早乙女「甘いわ!!」
〔號にスパーク〕
渓「ぐうっ!!」
コーウェン「これは好都合だ」
スティンガー「暴走したと思われた起動キーが自ら僕達の下に来てくれるとはね」
早乙女「ウハハハハ! さあ来るのだ、號!」
號「く…!」
早乙女「そして愛しき娘、渓よ! 我が腕の中へ…!」
渓「お前はあたしの父親なんかじゃない! 世界を滅ぼそうとする悪魔だ!!」
號「おああああああっ!!」
〔號、転移〕
ダリー「真ゲッターが消えた!?」
ギミー「どうなってるんだよ!?」
敷島「ゲッター線の左様で再び時空の歪みが生じたと言うのか?」
シモン「博士! 真ゲッターはどこに!?」
敷島「おそらくは…」
ヤナザキ「ゲッターの位置を補足しました! 真ドラゴンの内部です!」
早乙女「馬鹿な…! 真ドラゴンは自ら號を呼んだのか!?」
敷島「始まる…! 號と真ドラゴンの進化が!」
隼人「進化…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~タワー ブリッジ~
ヤマザキ「真ドラゴン周辺のゲッター線レベルが急激に低下!」
隼人「どういう事だ?」
敷島「ゲッター線エネルギーを一点に集めているのだよ! エネルギーの全てが必要なのだ! 奴が進化するために!」
弁慶「教えてくれ! 渓は…渓はどうなっているんだ!?」
敷島「彼女は今、號と共に真ドラゴンの中にいる」
隼人「真ドラゴンが進化に集中している今こそが奴を倒すチャンスか…!」
弁慶「やめろ、隼人! 中には渓がいるんだぞ!!」
隼人「わからんのか、弁慶! これが世界を救う戦いだという事が!」
弁慶「渓がいない世界なんざ知ったこっちゃねえ! だいたい、あの號って奴は何者なんだ!? 渓とは何の関係があるというんだ!?」
敷島「奴も早乙女の血を引く者…。そして…」

  ~真ドラゴン内部~
???(顔グラは真っ黒)「元気…元気…」
元気「………」
渓(あれは…小さい頃の…あたし…)
???(顔グラは真っ黒)「元気…元気…」
渓(呼んでる…。誰かが、あたしを…)(遠い記憶の奥底であたしの…あたしの名前を呼んでいる…)
???(顔グラは真っ黒)「元気…。私の大切な妹…私が守ってあげる…」
渓(あれは…お姉ちゃん…。私の…お姉ちゃん…)
???(號)「俺はお前を守る…」
渓「誰なの?」
號「俺はお前を守る…」
渓「號…あなたは…誰なの…?」
號「俺はお前を守る…。俺はお前を守る…」
渓「あなたは…!」
〔画面、発光〕

  ~タワー ブリッジ~
弁慶「…馬鹿な! あいつが…號がクローン人間だというのか!」
敷島「ただのクローンじゃない」「早乙女博士と早乙女ミチル…つまり渓の姉との細胞を融合し、ゲッター線を照射して誕生した新人類なのだ!」「インベーダーの復活に気付いた早乙女博士はインベーダーに寄生される前に人類最後の希望、真ドラゴンを建造した」「そして、彼自身とミチルの細胞を私に託した。真ドラゴンの起動キー、號を完成させるためにな」「ちなみにあの鬼とトカゲの化け物は號と共に真ドラゴンのパイロットになるはずの竜馬と隼人のクローンだ」
隼人「だが、真ドラゴンは完成の前にインベーダーに寄生された早乙女博士の手に落ちた」「もはや真ドラゴンは人類の希望ではない! ゲッター線レベルの低下した今こそ、奴を破壊する最大のチャンスなのだ!」
弁慶「あの中で今、何が起きている!?」
敷島「真ドラゴンは進化する!」「渓の遺伝子コードを読み取り、進化した號の力によって真ドラゴンはその力をフルに発揮しようとしている!」
隼人「真ドラゴンの力がインベーダーに利用されるのなら、その前にあれを破壊するんだ!!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
甲児「インベーダーはゲッター線の力を求めている…」
カレン「奴等は、あの真ドラゴンの力を利用しているのか!」
エスター「破壊するしかないのか…!? 中に渓達がいるのに!」
シモン「そんな事はさせるかよ…!」
〔號、真ドラゴンへ隣接〕
シモン「聞こえるか、號! お前は真ドラゴンを悪魔にするつもりか!」
隼人「シモン!」
シモン「進化だか何だか知らないが、お前は人類を破滅させたいのかよ!」
甲児「そうだ、號! お前は渓を守るんじゃなかったのかよ! ゲッターで!」「真ドラゴンは人類の希望なんだろ! 悪魔の力を神の力に変えろよ、お前自身が!!」
シモン「進化ってのは前に進む事だろ!? おかしな方向に曲がってんじゃねえ!」「やってみせろ! お前の意思で真っ直ぐ前へ進め!!」「突き抜けろ! お前の守るべきもののために!!」
〔シモン、特殊技能「螺旋力」発動〕
コーウェン「こ、この力は!」
スティンガー「進化…!? だが、我らとは違う方向に向かっての進化だ!」
早乙女「いかん! また真ドラゴンが、あの力に引かれている!」
甲児「號! 渓、凱!!」
號「うおおおおっ!! ゲッタァァァァァァァ!!」
〔真ドラゴン、発光〕
〔味方ユニット出現〕

凱「お、俺達は何を!?」
渓「真ドラゴンに取り込まれて…そこで…あたしは…」
弁慶「渓、大丈夫か! 返事をしろ!!」
渓「親父…! 親父!」
弁慶「無事なんだな、渓!」
號「やるぞ! 渓、凱!」
凱「俺も何となくだが、わかったぜ! ゲッターに全てを委ねる事の意味が!」
渓「行こう、號! あたし達の全てをゲッターに預ける!」
號「うおおおおおおっ!!」
〔號、真ドラゴンへ攻撃〕
[イベント戦闘「號vs真ドラゴン」]
早乙女「いかん! 真ドラゴンが!!」
ヤマザキ「真ドラゴン周辺のゲッター線レベル上昇! 通常の状態に戻ります!」
敷島「進化できず…か」
〔真ドラゴンにスパーク〕
クロウ「あの化け物を中心に次元境界線が歪んでいく…」
エスター「また時空震動が起きるのか!?」
クロウ「いや…。それ程の規模じゃない」
〔敵ユニット離脱〕
弁慶「真ドラゴンが…消えた…!」
敷島「次元の地平へと消えたか…。いったい、どこへ行くというのだ、真ドラゴンよ…」
早乙女「おのれ! あと少しのところで…許さんぞ!」
〔敵ユニット出現〕
早乙女「許さんぞ、貴様等! その報いを受けるがいい!」
渓「黙りな、インベーダー! 他人の身体を勝手に使って偉そうなことを言ってんじゃないよ!」
コーウェン「早乙女博士、あなた娘は行儀が悪過ぎる」
スティンガー「これはお仕置きが必要だね」
早乙女「元気! いや、渓よ! ワシに歯向かうお前は號共々、ここで始末してくれる!」
渓「行くよ、號! あんな奴にいつまでも親父面されてたらたまったもんじゃない!」
號「ああ…! 俺はお前を…」
渓「ストップ! あたし達は人類を守るんだよ! このゲッターでね!」
號「わかった…。そのために俺も戦おう!」

<クロウvs真ドラゴンorメタルビースト>
早乙女「ぬうっ!」
クロウ「何だよ、藪から棒に?」
早乙女「以前の戦いで感じていたこの機体の発するエネルギー…さらに増大している…!」「そうか…! これは…やはりあの力か!」
クロウ「盛り上がってるところで悪いがよ、爺さん…。俺はそういう思わせぶりなのはもうたくさんなんだよ」
早乙女「ハッハッハ! 無知とは罪だな! お前も人類もいずれ後悔する!」「次元の力に手を染めた事でこの星はいずれ破滅するのだからな!」

<甲児vsメタルビースト>
早乙女「我が同胞の宿敵、光の神の力を宿す者よ! ここでお前も滅ぼしてくれる!」
甲児「どうやら、お前達インベーダーは光子力が嫌いなようだな!」「だったら、好都合だ! 俺とマジンガーがお前達を地球から叩き出してやるぜ!!」

<隼人vs真ドラゴンorメタルビースト>
早乙女「隼人よ! 無駄な足掻きを続けていたか!」
弁慶「早乙女博士…」
隼人「博士…あなたがいつからインベーダーに寄生されていたかは、わからない…。だが、そんな事はもう問題じゃない」「今のあなたは私達の…いや人類の敵だ! だから、滅ぼす!」
早乙女「出来るのか、お前ごときに!?」
隼人「人間の可能性を否定する化け物ごときにこの俺がやれると思うなよ!」

<號or渓or凱vs真ドラゴン>
早乙女「何も怖がる事はないぞ、我が子よ! この父の下に来れば、お前にも新たな進化の道が拓けるのだ!」
渓「あたしは化け物の父を持ったつもりはないね!」「あたしの親父は、頭が固くて、腹が出てて、足が臭くて、説教が長くて…」「だけど、誰よりも勇敢で優しいあの人だけだーっ!!」

<號or渓or凱vsメタルビースト>
早乙女「號よ! 貴様は自ら進化の可能性を否定するつもりか!?」
號「俺の望みは只一つ。ゲッターで渓を…渓の大切にしているものを守る事だけだ」「そのために俺は戦う。お前達の思い通りにはならない」
渓「號…」
早乙女「お前達は父であるワシを否定するか! ならば、報いを受けよ!」「愚かな人類と共に進化の何たるかも知らずに虫けらのように死んでいくがいい!」
渓「お断りだよ! 言ったろ、化け物! あたし達はあんた達の好きにはならないよ!」

<シモンvsメタルビースト>
早乙女「貴様さえ余計な事を言わなければ真ドラゴンは進化の時を迎えたものを!」
シモン「進化ってのは成長だろ! だったら、そいつの望むべき姿になるのが正しい事だろうが!」
早乙女「黙れ! お前のその螺旋の力、宇宙を滅ぼす力だと知れ!!」
シモン「俺は俺の生きたいように生きる! 前に何が立ちふさがろうとドリルでぶち抜いて!」「それを悪い事だと言うならば、そいつもぶち抜いて進んでやる!!」

<メタルビースト撃破>
〔敵ユニット撃破〕
早乙女「渓! そして、號よ! お前達は、あくまでワシに歯向かうと言うのだな!」
渓「当たり前だ! 世界最後の日を喜ぶような奴はあたし達の敵だ!」
早乙女「ハハハハハハ! 愚かなり、渓! そのような馬鹿者はわしの子ではない!」「次に会う時は進化の意味もわからずにゲッター線を使う愚か者として、その報いを与えてやろう!」
コーウェン「その日こそが、世界最後の日…」
スティンガー「楽しみだね、ワクワクするね」
早乙女「さらばだ、渓! その時が来るのを楽しみに待つがいい!」
〔早乙女のいる地点にユニット離脱のエフェクト〕
渓「あいつは…!」
號「落ち着け、渓。追っても無駄だ」
渓「ほ、保護者ぶるのはやめてよね…! あたしはあんたの事なんか、何とも思ってないんだから」
號「それでいい。だが、俺はお前を守る」
渓「うん…」
號「な、何だよ、この雰囲気…! 真ドラゴンの中で、お前等…何があったんだよ!?」
渓「ふふ…あたしと號の秘密だよ」

<敵全滅・勝利条件達成>
甲児「ふう…終わったか…」
號「そうじゃない」
渓「真ドラゴンも早乙女達も生きているんだ。あたし達の…ゲッターの戦いはこれからだよ」
凱「って言うけどよ…。じゃあ、俺達はあいつ等を追うって言うのか?」
渓「ああ、そうだ。これからの戦いの舞台は、この世界全てだよ」
古田「み、皆さん! 臨時ニュースです! 政府から緊急発表があるようです!」
シモン「政府からの発表だと…!?」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

  ~総司令官 執務室~
ロシウ「国民の皆さん。新たに総司令官に就任したロシウ・アダイです」「本日18:00をもちまして、我々の地球連邦への加盟が正式に認められました」「今後は我々も地球連邦所属の位置国家として世界中の人々と共に未来へと歩んでいきます」「国民の皆さんには、これまで通りの暮らし…いえ、それ以上の豊かさと安定をもたらす事を地球連邦と私は約束します」「繰り返します。本日18:00をもちまして、我々の地球連邦への加盟が正式に認められました」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
シモン「………」
ジロン「どうなってるんだよ、これ…? 結局、あのアロウズって奴等の言う通りにしたって事か?」
ロラン「そういう事になるね…」
ガロード「くそっ! ロシウの奴、弱気になりやがって!」
シンシア「地球連邦の言いなりになるなんておかしいよ、そんなの!」
ロジャー「やめたまえ。今この国は、ロシウ総司令の手によって舵取りが成されているんだ」「過程がどうあろうと、その決定に異を唱えるならば、相応の手段を踏まなければならない」
クロウ「シモン…これでいいのか?」
シモン「俺にもわからない…」
〔味方ユニット出現〕
隼人「政府の専用機…。ロシウが来たのか」
ロシウ「シモン元総司令…。改めて、あなたに話があります」
シモン「わかった、ロシウ。せっかくだから、顔を合わせて話そう」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シモン「ロシウ…」
ロシウ「緊急放送はご覧になったようですね」
シモン「ああ…」
ロシウ「僕を責めないのですか?」
シモン「地球連邦に加盟するって事は、あのアロウズの押しに負けたんだよな…」
ロシウ「そう取っていただいて構いません」
シオン「でも、戦争にはならないんだよな?」
ロシウ「…新興国であるこの国が連邦に加盟するためには不平等な条約を飲まざるを得ませんでした」「それは自由を奪われ、大国に搾取される事を意味します」
シモン「ロシウ…」
ロシウ「でも、僕はこの国を戦争に巻き込む事だけは避けたかったんです」
シモン「それが正しい事なのか、今の俺にはわからにあ。だから、俺は…もっと世界の事を知りたい」
ロシウ「シモンさん…」
シモン「空がどこまで続くのか、あの星の向こうに何があるかを知りたい…」
ロシウ「旅立ちを決めた時のカミナさんの言葉ですね」
シモン「覚えていたか…」
ロシウ「ええ…」
シモン「止めても無駄だぜ、ロシウ。俺はもう行くと決めたんだ」
ロシウ「やはり、あなたは何もわかっていない…。そして、何も変わっていない…」
シモン「ロシウ…」
ロシウ「総司令官権限で超ド級戦犯シモンへの判決を変更します」「被告シモンには、この大陸からの追放を命じます」「なお、同時に過去の遺物であるグレンラガンの放棄を決定します」
シモン「ロシウ…」ロシウ「シモンさん…。この国に、あなたはもう必要ないのです」
〔歩き去る足音〕
シモン「必要ない…か…」
キタン「ロシウの野郎…! 禁固の次は追放かよ!」
ダヤッカ「やめろ、キタン。これしか方法はないんだ」
リーロン「あの子の気持ち…シモンには伝わったみたいだけどね」
シモン「みんな…俺は行く。ZEXSISと一緒に」
ギミー「俺達もついていきますよ、シモンさん」
ダリー「ロシウ総司令にシモンさんの監視を命じられましたからね」
シモン「ギミー、ダリー…」
リーロン「後の事は任せときなさい、シモン。ロシウはアタシ達で盛り立てて行くから」
キタン「待てよ、リーロン! 俺は奴の事は認めちゃいないぞ!」
ダヤッカ「だが、やらなきゃならん。苦しい道になるとわかっていながら決断したロシウと同じようにな」「お前も、もうすぐおじさんになるんだ。生まれてくる甥っ子か、姪っ子のためにも頑張らなきゃな」
キタン「それを言われるとな…」
シモン「ダヤッカ…子供が生まれたら知らせてくれ。どこにいても、すぐにお祝いに行くから」
ダヤッカ「帰ってくる約束なら、俺じゃなくて、彼女にするべきだな」
〔歩み寄る足音〕
ニア「シモン…」
シモン「ニア…来てくれてたんだな」
ニア「シモンにお弁当を作りましたから」
シモン「ありがとう。この大陸を出たら、いただくよ」
ニア「いっぱい作ってきましたから、皆さんと一緒に食べてくださいね」
シモン「ニア…俺は必ず帰ってくる。そして、帰ってきたら、ニアに聞いてもらいたい事がある」
ニア「何ですか? 今、聞きますけど」
シモン「いや…帰ってきてからにする。大事な話だから」
ニア「わかりました。シモンがそうおっしゃるなら、楽しみに待っています」
シモン「ありがとう、ニア。必ず…必ず帰ってくるよ」

  ~タワー ブリッジ~
隼人「シモンの加入により、ZEXSISは当面の目的である戦力の補強を果たした」
リーロン「つまり、彼等はこの大陸から出て行くわけね」
隼人「そして、このタワーもだ」
リーロン「了解よ。どうせここにいても、連邦軍に接収されてロクな事にならないものね」「真ドラゴンの追跡…よろしく頼むわね」
隼人「私達の敵は真ドラゴンとインベーダーだけではないがな」
リーロン「ふふ…ZEXSISの血がうずくってわけ?」
隼人「からかうな。真ゲッターは既に若い連中のものだ」「俺は俺のやり方でこの世界と向き合っていくさ」
リーロン「わかったわ。出来れば、あのアロウズっていうのもついでに潰してくれると嬉しいけどね」
隼人「ZEXSISは、この大陸を出て、宇宙に行っていたS.M.Sやソレスタルビーイングと合流する予定だそうだ」「アロウズはソレスタルビーイングを目の仇にしているらしいからな。奴等とぶつかる事になるのも確実だ」
リーロン「うふ…じゃあ期待しちゃうわね」
敷島「ワシも期待させてもらうぞ、リーロン。あっちの方をな」
リーロン「了解よ、敷島チャン。起動には成功したから、後は安定稼働のために調整するだけね」
隼人「頼むぞ、ローロン。真ドラゴンが目覚めた今、我々に遺された時間は後わずかかも知れないのだからな」

  ~カミナシティ 科学局研究所~
ロシウ「…僕はもしかしたら、誤った選択をしたのかも知れない…」
キノン「そんな事はありません…! ロシウ総司令の決定によって、この国は救われたんです!」
ロシウ「ありがとう、キノン。君にそう言ってもらえると、気持ちが楽になる」「でも、こんな事は僕達の未来にとって些細な試練なのかも知れない…」
キノン「ロシウ…」
ロシウ「それ以上の危機を乗り越えるために僕達はこの男の力に頼らなければならない」
ロージェロム「………」
ロシウ「今度は聞かせてもらうぞ。あの時は聞けなかった、この世界の謎を」「さあ目を覚ませ、ロージェロム」
ロージェロム「ふわぁぁぁぁ~」
【シナリオエンドデモ終了】


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