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No.26
冥府への転落

【シナリオデモ1開始】
  ~プトレマイオス2 ブリーフィングルーム~
佐伯「…では、これより尋問を始めます」
AS団員「………」
佐伯「まず我々は地球連邦軍の捕虜扱い規定に基づき、この尋問を行なう事を明言します」
AS団員「…信じていいのか?」
ゼロ「君がこちらに協力をしてくれるのなら、手荒な真似をするつもりはない」「必要な質問に答えてくれたら、釈放する事も約束しよう」
スメラギ「無論、黙秘もあなたの権利だけどね」
AS団員「…了解した。アークセイバーの誇りに懸けて、捕虜としての協力を約束する」
ゼロ(やはりな…。マルグリットを見る限り、彼等の規律は騎士道精神を骨子としている)(奴が誓いを立てた以上、危険を冒して、ギアスを使う必要はないか)
ジェフリー「では、まず君の名前と所属を聞かせてもらおう」
AS団員「私の名前はケビン・マクラーレン。アークセイバー第3師団所属、階位は騎士候第3位だ」「そちらの軍組織で言えば、尉官に当たる」
隼人「インサラウムについてのあらましはマルグリット・ピステール卿からだいたいの事は聞いている」「今回の君達の地球侵攻の目的は何だ」
AS団員「破界の王との戦いで荒れ果てた国土を復興させるため、労働力と資源の確保が第一の目的だ」
ゼロ「インサラウムは破界の王によって滅亡したと聞いているが、それをよみがえらせると言うのか?」
AS団員「マルグリット卿から、どのような話を聞いているか知らないが…」「あの戦いでインサラウムの民はその60%が戦死し、国土の約半分が焦土と化した」
スメラギ「つまり、完全に滅びたわけではなかったのね」
AS団員だが、深刻なダメージを受けたのは事実だ。そこからの復興のため資源や資材、労働力を我々は必要としている」
佐伯「そんな…! そのために我々の地球に侵攻してくるなんて!」
AS団員「戦争とは古来より、そういうものだ。必要であるから、手に入れようとする」
ジェフリー「マルグリット卿やシュバル卿の話とは幾らか相違が見られるな」
AS団員「あの方達は破界の王の第一次侵攻で敗れ、そのままアイム・ライアードの口車に乗せられたのだろう」「だが、我々は生き残り、多大な犠牲を払いながらも破界の王を撃退したのだ」
スメラギ「インサラウムが破界の王を撃退していた…」
AS団員「その通りだ。その後、奴がこちらの世界に来たのは聞いている」
ゼロ「これでインサラウムの戦力がこちらの想定以上だった理屈も判明した…」「何の事はない。事実は、彼等が最初から破界の王以上の戦力を持っていたためだったか」
スメラギ「マルグリット卿達はアイム・ライアードの嘘に騙されて、軍門に降っていたのね…」
AS団員「我々の戦力を理解してくれたのならば、即刻の降伏を勧める」「殿下がお怒りになる前に降伏しなければ、この世界の全てが戦火に包まれるだろう」
ゼロ「あの頼りのない皇子にそのような事が出来るとは思えないが…」
AS団員「…あなた達は皇子の…ユーサー・インサラウム殿下の恐ろしさをわかってはいない…」「怒りに支配された皇子の残虐性はあの破界の王すら気圧されていた程だ」
佐伯「え…!」
AS団員「父王であるキング・インサラウム72世も皇子の手によって…」
ゼロ「…父殺しの皇子とはな…」
AS団員「そして、皇子は科学長官であったアンブローン・ジウスを宰相にして、こちらの世界への侵攻を開始したのだ」
ジェフリー「アンブローン・ジウス…。敵旗艦で指揮を執っていた老婆か…」
AS団員「並行世界と言えど、ここも我々の母なる星だ。皇子の怒りによって焦土と化すのを見るのは忍びない…」「これ以上は不敬となる。私が話せるのは、ここまでだ」
スメラギ「ありがとう、ケビン卿…。あなたの言葉は今後の戦略の判断材料とさせていただきます」
ゼロ「協力に感謝する。約束通り、君を釈放しよう」
AS団員「君達が信義に値する人間であった事は私にとっても幸運であった」「部隊に戻ったら、然るべき人間に君達の誠実さを伝えよう」
〔コックピットの開閉音〕
刹那「終わったか?」
スメラギ「一通りはね。彼には小型機を与えて、解放するわ。刹那、アレルヤ…後は任せるわね」
アレルヤ「了解です」
AS団員「…次に我々が会うのは戦場になるだろう。その時はアークセイバーの誇りに懸けて、全力で相手をさせてもらう」
〔コックピットの開閉音〕
ゼロ「…ロジャー・スミス、君にはオブザーバーとして観察をお願いしたが、彼をどう見る?」
ロジャー「少なくとも彼が皇子に怯える姿は芝居ではないだろう」
スメラギ「あのユーサー・インサラウムという皇子…見かけによらないという事かしら」
ジェフリー「だとしたら、ケビン卿の言うように降伏する事は、さらなる危険を招くだろう」
ゼロ「私も同感だ。戦争の勝者が敗者に対して慈悲を与えるなど考えられない」「残念ながら、我々とインサラウムの間に和解はあり得ないようだ」
佐伯「この件については大塚長官を通して連邦軍の上層部にも報告しましょう」「そのためにもZEXISは日本へ向かう事を提案します」
隼人「我々にとっては無意味だろうがな…」
佐伯「どういう事です?」
ゼロ「連邦軍の上層部がアロウズに事実上、牛耳られている今、結局、対インサラウムは我々が当たる事になるだろう」
隼人「だが、覚悟は決まった。ためらいは捨てるしかない」
ジェフリー「うむ…。本件については各員にも伝えねばなるまい」
スメラギ「でも、日本に行く事には意味があるわ。エスターの件は、みんなもショックを受けているしね」「インサラウムとの戦いが激化するのは避けられないとしても、一度、気持ちを切り替える必要があるわ」
ジェフリー「日本にはトゥインクルプロジェクトが来ているとも聞く。少しは気分転換になるといいがな…」

  ~タワー 格納庫~
クロウ(…結局、ランドもスフィアについてはほとんどわかっちゃいないに等しい…)(そうなると手がかりはあいつしかいないって事になる…)
レントン「大丈夫、クロウ? 難しい顔してるけど…」
クロウ「連日連夜、ランドの相手をしてたからな。二日酔いに加えて、金がどんどん飛んでいって気分はどん底だ」
レントン「その…エスターって人の事…大変だろうけど…」
クロウ「ありがとうな、レントン。お前だってエウレカの事で一杯一杯だってのに気を遣ってくれてよ」「俺の方は、もう気持ちを切り替えた。大人として、お前さんの手本にならないとな」「借金は相変わらずだけどよ」
レントン「クロウ…」
ランド「いやいや…昨日もいい飲みをさせてもらったよ」
ゲイン「スフィアをネタにクロウに酒をせびるのはよくないぜ」
ランド「そんなつもりはないって。俺とあいつの知っている事をつき合わせて、少しでも情報を集めようとしたんだ」「それにあいつの機体の修理も結構、大変だったんだぜ」
ゲイン「そっちは半分は自業自得だろうが」
ランド「ま…ただの酒の美味さは否定しねえがよ」
ゲイン「で、ランド…。お前とクロウは殺しあう宿命なのか?」
ランド「冗談はよせよ。俺をアサキムや噂のアイムってのと一緒にすんなって」「スフィア持ちがスフィア持ちを殺せば、その能力が手に入るかも知れねえ…」「だが、俺は修理屋だ。やり甲斐のある仕事と美味い酒があるんだ…。スフィアなんかに興味はねえ」「借金を返すのに必死なあいつも真面目なテストパイロットのあいつも同じだろうさ」
ゲイン「小人閑居して不善をなす…。要するにアサキムやアイムは暇しているから、ロクな事をしないってわけだな」
ランド「そういうこった。…だが、これも何かの縁ってやつだ」「セツコを助け出すのとエスターって子を怪物にした連中に落とし前をつけるのは、全力で手を貸すぜ」
ゲイン「それでこそ、ザ・ヒートだ」
渓「ねえ、甲児…。これから行く日本って温泉があるんだよね?」
甲児「ああ…」
渓「親父に聞いたけど、熱海にあるくろがね屋ってお風呂も広くて、料理も美味しくて、いい所なんだって?」
甲児「ああ…」
渓「何だよ…! あんた、そこに住んでたんだろ? だったら、もっといろんな話をしてくれよ」
甲児「…そんなに聞きたいなら、教えてやる。あそこには鬼が住んでるんだよ」
凱「鬼…!?」
甲児「ああ、そうだ。血も涙もない鬼女が、あのくろがね屋を仕切ってるんだ」「インサラウムの皇子なんて目じゃないぜ。あいつは正真正銘の鬼だ…!」
タケル「荒れてるな、甲児は…」
さやか「うん…。ドイツでの戦いで甲児君とシロー君…女将との間に何かあったみたいなの」「シロー君は今、くろがね屋を出て、光子力研究所で暮らしているわ」
タケル「赤木さん達も甲児と女将さんの間に何があったか、知らないんですか?」
赤木「あ、ああ…。あんまり様子がかしかったんで聞いてみた事はあるんだが…」
ワッ太「甲児さん…俺と女将の問題だって話してくれないんだ」
正太郎「タケルさんのお母さんはくろがね屋の女将さんと仲がいいそうですけど、何か聞いていませんか?」
タケル「いや…特には…」
號「…!」
凱「どうした、號?」
號「敵が…来る」
ワッ太「わかるの、號さん!?」
〔走り寄る足音〕
弁慶「お前等! 出撃の準備をしろ!」
渓「何かあったの、親父!?」
弁慶「機械獣が熱海に向けて進軍している…! 迎撃に出るぞ!」
凱「話に聞くDr.ヘルって奴の軍団か!」
甲児「あいつ等…! しばらく大人しくしていたと思ったが、また動き出したか!」
號「気をつけろ、甲児」
甲児「號…」
タケル「俺の予知能力も何かを感じている…。嫌な予感がするんだ」
甲児「だからって、怯んでいられるかよ! 行こうぜ、みんな!」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔敵ユニット出現〕
つばさ「Dr.ヘル…。ZEXISをおびき出すためとはいえ、それなりに数を出してきたね」「それともついでにここであたしもやっちまおうってのかい?」
静子「つばささん…」
つばさ「大丈夫だよ、静子さん。あんたに迷惑をかける気はないさ」「こんな女に付き合ってくれるあんただけはあたしが守ってみせるよ」
静子「つばささん、捨て鉢になってはいけません。あなたには甲児君やシロー君に真実を話す義務があります」「あの子達の母親として」
つばさ「…わかっているさ。あたしだって、まだ死ぬ気はないからね」「ちゃんとこんな時の事を考えて、ボディガードを用意してあるよ」
〔味方ユニット出現〕
ボス「よっしゃ! やっと俺様の出番が来たぜ!」
ヌケ「でも、ボス…。こんな作業用ロボットで大丈夫なんですか?」
ムチャ「そうですよ! いくら光子力研究所が改造してくれたからって機械っ銃を相手に戦うのは無茶ですって!」
ボス「うるせえ! ここで働かなきゃ、本当に俺達、無駄飯食いになっちまうだろうが!」
クロス「ボスの言う通りだ、お前等」
安「行き場のないお前達に今日まで飯と寝る所を用意してくれた女将のピンチを無視しようとは、いい度胸してやがるぜ」
先生「………」
ジャンゴ「先生も言ってるぜ。ここで退くなら、叩き切るってよ」
ムチャ「そ、そんなぁ!」
お菊「心配は要らないよ、ボクちゃん達。あたし達も付いているからね」
クロス「もうすぐZEXISも来る。それまでは俺達で、熱海の街と女将を守るぞ」
ボス「おっしゃ! 行くぜ!」
あしゅら(女)「錦織つばさめ、なめた真似をしてくれる…!」
あしゅら(男)「あんなロボットでDr.ヘルの機械獣を止められると思ったら大間違いだ!」
あしゅら「自らの愚かさを、その生命で償うがいい! 全機、攻撃を開始しろ!」
<戦闘開始>

<ボスが戦闘>

ボス「行くぜ、ヌケ、ムチャ! クロスさん、安さん、先生、ジャンゴさん、お菊さん!」「このボスボロットで熱海の街と女将さんを守るんだ!」

<敵4機撃破or2PP・勝利条件達成>
つばさ(妙だね…。Dr.ヘルにしちゃ、あまりに芸のない戦い方だよ)(まさか、単純な力押しでZEXISに勝てると思ってるのかい?)
安「おっしゃ! お助けが来たぜ!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

甲児「よし! 熱海の街は無事だな!」
ボス「当たり前だろ、兜! この俺がいるんだからよ!」
甲児「そのロボットに乗ってるのはボスか!」
ボス「ジャンジャジャーン! 本邦初公開! これが俺様のボスボロットよ!」
あしゅら(女)「よく来たな、兜甲児! そして、ZEXISよ!」
あしゅら(男)「この熱海が、お前達の墓場になるのだ!」
甲児「あしゅら! 性懲りもなく、またお前が来たのか!」
隼人「各機、出撃だ。機械獣軍団を迎え撃つ」
あしゅら(女)「そうはさせん…!」
あしゅら(男)「出でよ、ケドラ!」
つばさ「何っ!?」
〔マップ上にユニット出現のエフェクト〕
ケドラ「………」
甲児「何だ、あれは!?」
ケドラ「!」
〔カーソル、甲児へ移動〕
甲児「マジンガーに取り付きやがった!」
弁慶「まずいぞ、隼人! あの一つ目の化け物が何匹か、タワーの中にも入り込んできやがった!」
隼人「敵の生物兵器か!?」
あしゅら(女)「ハッハッハ! それこそが機械生命体ケドラよ!」
あしゅら(男)「そいつ等は機械を食らい、成長する!」
甲児「何だと!?」
沙慈「う、うわっ! 何だ、こいつ等!」
イアン「トレミーを食おうとしているのか!」
つばさ「ケドラを使うとは! Dr.ヘルも血迷ったね!」
あしゅら「錦織つばさよ! 既にケドラは放たれた! お前達に止める術はない!」
つばさ「止める術がないのは、お前達も同じだよ! 見な!」
〔アブドラU6にスパーク〕
あしゅら「ば、馬鹿な!」
あしゅら(男)「アブドラU6まで食われているだと!」
つばさ「あいつは最強最悪の存在だよ! Dr.ヘルの奴…あれを制御できると思うとはもうろくしたね!」
ケドラ「我は…ケドラ…」
ボス「あ、あの化け物…!」
甲児「しゃべった!」
ケドラ「我はケドラ…。ミケーネの…ミケーネの兵士なり…」
隼人「ミケーネ…! あの化け物は古代ミケーネ文明の遺産か!」
〔アブドラU6に発光〕
〔画面、歪曲〕

敷島「う~ん…いかんな。あの機械獣に取り付いたケドラを中心に各ケドラが共鳴を始めている」
ヤマザキ「それに呼応するかのように次元境界線が歪曲していきます!」
隼人「何が起きるんです、博士!?」
敷島「時空震動だろうな」
ケドラ「全て消滅せよ!」
〔アブドラU6から光の広がり〕
〔画面、発光〕

あしゅら「こ、これはぁぁぁっ!!」
甲児「うわああああああああっ!!」
【戦闘マップ1終了】


サブタイトル
「冥府への転落」


【シナリオデモ2開始】
甲児「何だ、ここは…!? 俺達はケドラの起こした時空震動に巻き込まれて…!」
つばさ「ここはケドラが見せている世界…。過去と未来が交じり合う時の狭間…」
甲児「女将…なのか!?」
つばさ「今、お前の前にいるのは過去のあたし…。ここでは時間は意味を成さない」「甲児…ZEXIS…。お前達は、ここで何を見るんだろうね…」
〔画面、発光〕

ルルーシュ「何だ、ここは…!?」
C.C.「Cの世界…」
???(マリアンヌ)「そう…ここは嘘のない世界…」
ルルーシュ「あなたは…!?」
マリアンヌ「大きくなったわね、ルルーシュ」
ルルーシュ「母さん…! 母さんっ!!」
〔画面、発光〕

號「………」
渓「號!」
號「………」
渓「目を開けてくれよ、號! お前、死んじまったのかよ!!」「號ーっ!!」
〔画面、発光〕

刹那「ここは…」
カミーユ「刹那…!」
刹那「何だ、ここは…? 俺とカミーユの意識が…交差する?」
カミーユ「この感覚…! 刹那、お前は…!?」
〔画面、発光〕

レントン「あの虹は…」
エウレカ「レントン…」
レントン「エウレカ…!」
エウレカ「待ってる…ずっと待ってるから…」
レントン「迎えに行く! 必ず迎えに行くから!!」「エウレカァァァァッ!!」
〔画面、発光〕

シモン「ここは…宇宙か…!」
???(顔グラは真っ黒)「シモン…大きくなったな…」
シモン「その声は…!」
???(ニア)「だけど、あなたは…人類はこれ以上、進む事は許されない」
シモン「ニア…! ニアなのか…!?」
???(ニア)「さようなら、シモン…」
シモン「ニアァァァァッ!!」
〔画面、発光〕

ランド「クロウ!」
クロウ「何だよ、この真っ暗で暑苦しい空間は!」
アサキム「それは君達の心の奥底の部分だよ」
ランド「アサキム!」
クロウ「こんな所にまでお前が出張ってくるとはそろそろ俺も食べ頃ってわけかよ!」
アサキム「その通りだ、クロウ。次の出会いを楽しみにしている」
〔画面、発光〕

シェリル「アルト…」
ランカ「アルト君…」
アルト「シェリル…ランカ…」
バサラ「俺の歌を聴けぇぇぇぇぇっ!!」
アルト「何なんだよ、お前は!!」
〔画面、発光〕

甲児「あれは…!」「あの金色の巨人…! マジンガーZにそっくりだ!」
あしゅら「奴こそが、裏切りの神ゼウス! ミケーネの仇!」
甲児「あしゅら!」
あしゅら(女)「古代…あの時代、全ての海はミケーネのものであり全ての大地はミケーネのものだった!」
あしゅら(男)「人間達は我々ミケーネの前に平伏し、恐れおののいた!」
甲児「ミケーネ…」
あしゅら「その全てを奪ったのがゼウスだ!」「我等の神ハーデスよ! ゼウスを…ゼウスを…!!」
〔画面、発光〕
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

甲児「くっ…! 何だったんだ、さっきのは!?」
ボス「お、おい、兜…! ここは何なんだよ!?」
甲児「白い…荒野…」
ヤマザキ「艦長! 全てのセンサー、レーダーが異常を示しています!」
フェルト「地形で他の照合も不完全ですが、86.8%の確率で、ここが私達の知る地球でない事を示しています…!」
スメラギ「私達…」
隼人「時空震動で未知の場所に跳ばされたのか…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

日本 熱海

  ~マクロス・クォーター ブリーフィングルーム~
シェリル「いったい何が起きたの! アルト達はどこに行ったのよ!?」
キャシー「落ち着いてください、シェリルさん。私達にも彼等が時空震動に巻き込まれた事しかわかっていません」「現在、状況を調査中です。何かわかりましたら、お知らせします」
グレイス「申し訳ありません、キャシー中尉。シェリルもランカさんも居ても立ってもいられなくなってしまって…」
ランカ「アルト君…みんな…」
エイーダ「ジョニーさん…」
シェリル「どうにかならないの…!? せめて、どこに跳ばされたのかさえわからないの!?」
バサラ「うるせえな…。ここでお前が怒鳴ってもどうにもならないだろうがよ…」
シェリル「うるさいのは、どっちよ!」
ミレーヌ「さっきのはバサラが悪いよ。シェリルもランカもエイーダも大事な人達を心配してるんだから」
ガムリン「ミレーヌさんの言う通りだ。さっきの発言は、いくらお前にしてもあまりにもデリカシーがない」
バサラ「寄ってたかって文句を言うんじゃねえよ。俺達がやる事は別にあるだろうが」
シェリル「何よ、それは?」
バサラ「らしくねえぜ、シェリル。お前ならわかってるはずだ」
シェリル「それは…」
ランカ「歌う事ですね?」
バサラ「その通りだ、ランカ」
シェリル「あんたね…! こんな時に何を言ってるのよ!」
バサラ「シェリル…!」
シェリル「何よ…!」
バサラ「どうしちまったんだよ、お前?」
シェリル「………」
グレイス「…もしかすると、意味のある事かも知れないわ」
ガムリン「どういう事です、グレイスさん?」
グレイス「ランカさんとバサラさんの歌からフォールドウェーブが検出されているのは知ってると思うけれど…」「それを増幅して発信すれば、もしかすると別の次元に跳ばされた彼等に届くかも知れない」
エルモ「そんな事が出来るんですか!?」
レイ「試してみる価値はある。プロトデビルンとの戦いでもバサラの歌は次元を越えた事がある」
グレイス「エルモさん、フロンティア船団に連絡して最新んおフィールドアンプを大至急、送ってもらってください」
エルモ「は、はい!」
ミレーヌ「頑張ろうね、ランカ!」
ランカ「はい!」(待っていてね、アルト君…。私…心を込めて歌うから…)(そして、戻ってきて…。私の歌をたどって…)
グレイス「………」(感情レベルが高まっていく。ステキよ、リトルクィーン…)(いい機会ね。あなたの歌が時空を突破できるレベルに達したか、試させてもらうわ)
シェリル「く…」
バサラ「お前は歌わないのかよ?」
シェリル「こんな馬鹿げた事に付き合う気はないわ。あたしはアルト達の無事を祈るだけよ」
バサラ「そうか…」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔味方戦艦出現済み〕
隼人「状況は?」
ヤマザキ「偵察に出たシュワルツ少佐からの連絡では周辺100キロに建造物その他は発見できなかったそうです」
隼人「どこまでも続く白い荒野か…」
敷島「まるで死の世界だな、ここは」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオデモ4開始】

  ~タワー 格納庫~
ワッ太「なあ、正太郎…ここって…」
正太郎「うん…僕も思ってた。北米に現れたZONEの周りに似ているって」
ランド「ZONEって…あれか? セツコが閉じ込められてるっていう…」
クロウ「そうだ。あの周辺も、ここと同じように全ての物質が死んだような状態になっていた」
勝平「じゃあ、ここって…ZONEと関係あるのか?」
クロウ「それはわからねえ。だが、ロクでもない所なのは確かだろうぜ」
シモン「ああ…。ここからは嫌な空気しか感じない」
さやか「私達…元の世界に戻れるのかしら…」
甲児「俺達をここに飛ばしたのは、あのケドラだ。あいつを捕まえる事さえ出来れば…」
〔歩み寄る足音〕
つばさ「その通りだよ」
甲児「女将…!」
つばさ「全てはこいつの口から語ってもらおうじゃないか」
あしゅら「………」
甲児「あしゅら男爵! やっぱり、お前も跳ばされていたのか!」
渓「聞かせてもらうよ。あのケドラって奴が何なのか」
あしゅら「…あれは…古代ミケーネ人が機械獣を動かすために使っていた戦闘頭脳よ…」
號「古代ミケーネ…。古の神々が築いたと言われる謎の文明…」
凱「知っているのか、號!?」
號「………」
渓「しゃべる気がないんなら口を挟まないでよ!」
あしゅら「古代ミケーネの神々は銀河を戦場にしていた戦いの神…」「彼等は時空を越え、全ての銀河でバアルと戦っていた」
さやか「バアル…?」
あしゅら「それは恐るべき敵…。知的生物の未来に立ちはだかる宿敵…」「そして、神々は…」「ああああああああああああああああっ!!」
シモン「な、何だよ、いきなり!?」
あしゅら(女)「お、恐ろしい…!」
あしゅら(男)「ただひたすらに恐ろしい!!」
つばさ「しっかりしな、あしゅら…! 元の世界に帰るためには、あんたの力が必要なんだよ!」
甲児「あしゅら…。何故お前がそこまで古代ミケーネやケドラの事を知っている?」
あしゅら(女)「我が名はイゾルデ…」
あしゅら(男)「我が名はトリスタン…」
甲児「何を言っている…!?」
あしゅら「私は全てを思い出したのだ…。あのケドラの見せた過去の記憶の渦の中で」
甲児「あの金色と暗黒の巨人の戦いか…」
あしゅら「我が名はトリスタンとイゾルデ…。ミケーネの神々に使える者…」
渓「この男女って…」
クロウ「古代ミケーネ人ってわけかよ」
あしゅら「我々が元の世界に戻るためにはマスターとなるケドラを見つけ出し、それに再び時空震動を起こさせるしかない…!」「その制御は私がやる…!」
シモン「俺達をだましていないだろうな?」
あしゅら「私には帰らなければならない理由がある…! Dr.ヘルに…会うために!」「あの方は黄泉の国からよみがえらせてくださった大恩人!」「そのご恩…どれ程尽くしても返せるようなものではない!」
つばさ「あんたの忠誠心はわかってるよ。そういう風に造られたんだからね」「さあ、ZEXIS…。後はあんた等がこいつを信じるかだ?」
渓「いきなり、そんな事を言われても…」
正太郎「敵と手を結ぶなんて…」
ワッ太「渓さんや正太郎は知らないだろうけど、俺達…こいつに散々な目に遭わされてきたんだ」
勝平「こんな悪党の言う事が信用できるかよ! どうせ嘘をついてるに決まってるぜ!」
あしゅら(女)「頼む! お前達の力を貸してくれ!」
あしゅら(男)「元の世界に帰るためなら…Dr.ヘルに会うためなら私は何でもやる!」
甲児「あしゅら…」
ランド「こいつの事はよく知らんが、元の世界に帰りたいってのは本気らしいな」
メール「う、うん…。まさに鬼気迫るって感じの土下座だね」
甲児「あしゅら…信じていいのか?」
あしゅら「無論だ! 私は元の世界に戻るためにこの生命を懸ける!」
甲児「………」
〔走り寄る足音〕
ヌケ「大変だ、みんな!」
ムチャ「機械獣の軍団が、こっちに向かってきている!」
甲児「何っ!?」
ボス「おまけに先頭の奴にはあのケドラとかいう化け物が取り付いてやがるぜ!」
あしゅら「奴だ! そいつこそが他のケドラを操っているマスターだ!」
つばさ「獲物は向こうから来てくれた。後はあんた等があしゅらを信じるか、だよ」
甲児「………」
あしゅら「頼む、兜甲児! 私の…私の使命を果たさせてくれ!!」
甲児「俺達は…」
【シナリオデモ4終了】

【戦闘マップ4開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

ヤマザキ「機械獣軍団は全てケドラに侵食されている模様です!」
敷島「我々が抵抗したんで、より簡単に狩れる方に食いついたようだな」
隼人「各機、出撃だ! こんな所で死ぬわけにはいかんぞ!」
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
あしゅら「兜甲児!」
甲児「あしゅら…お前はおじいちゃんの仇だ! 俺は絶対にお前を許さない!」「だが、俺達も元の世界に帰らなきゃならない! それまでは休戦だ!」
あしゅら(女)「感謝する…! 感謝するぞ、ZEXIS!」
あしゅら(男)「あのアブドラU6を倒すのだ! 奴こそがケドラのマスターだ!」
甲児「よし…!」
ギミー「待ってくれ、甲児さん!」
ダリー「機械獣軍団とは別の一団が来ます!」
〔第3軍ユニット出現〕
クロウ「サフィアーダ…! 今度はウェインとかいう奴か!」
ウェイン「ナイトオブナイツはフルネームを覚えられてたってのに、俺の方は随分な扱いだな」
クロウ「それがお前の格ってやつだ」
ウェイン「まあいい。この地にお前達の墓穴を掘ってやるために俺は来たんだ」「俺の名は、お前達を倒した者として墓碑に刻んでやるぜ」
ランド「随分と高飛車な野郎だな、おい!」
メール「やっちゃえ、ダーリン! ああいう格好付けは、ガーンと一発、ぶっ飛ばしちゃえ!」
ゲイナー「気をつけてください、ランドさん! あいつはインサラウムの幹部です!」
クロウ「わざわざ次元の壁を越えて俺達をやりに来たってわけか」
デュオ「残虐皇子の部下に相応しい奴だな…」
ウェイン「フ…」
マリン「あいつ…様子がおかしいぞ」
ロラン「戦う気を失ったんでしょうか…」
ウェイン「お前等に俺の気持ちはわからんさ…。わかってもらう気もないがな…」
クロウ「センチに決めてくれるぜ…!」
ケドラ「我の名はケドラ…。ミケーネの兵士なり…」「我は異文明を滅ぼすための教育を受けた戦闘頭脳なり…。故に全てを滅ぼす…滅ぼす…滅ぼす…」
ウェイン「デタラメを言ってくれるぜ、化け物が…! ここで好き勝手を許すわけにはいかねえんだよ!」「覚悟しやがれよ、化け物マシン…! ZEXISと一緒に貴様達も俺が葬る!」
スメラギ「インサラウムは機械獣とも戦う気のようね」
シモン「待て! 三つ巴になるのはいいが、あのケドラを奴等に倒されたら…!」
刹那「俺達は機関の術を失う事になる…!」
隼人「各機はインサラウムとケドラの両方を迎撃しろ!」「だが、あのアブドラU6だけはインサラウムに倒させてはならない!」
ケドラ「我の名はケドラ…。我が文明以外は全て排除する」
ウェイン「黙れよ、化け物…! 貴様に俺達を排除する資格があると思うな!」
甲児「行くぜ、ケドラ! インサラウム! 俺達は元の世界に帰るために戦うぞ!」

<ボスが戦闘>
ボス「行くぜ、ヌケ、ムチャ! クロスさん、安さん、先生、ジャンゴさん、お菊さん!」「このボスボロットで熱海の街と女将さんを守るんだ!」

<クロウorランドvsケドラ>
ケドラ「この星の人類は既に真戦の中にある…」「既に滅びは必然…。この星の滅びは必然なり…」

<クロウvsウェイン>
クロウ「わざわざ出張ってくるとは仕事熱心な奴だぜ…!」
ウェイン「それはこっちの台詞だぜ…! どういう手段を使ったか知らねえが、お前達は許されない事をした!」「俺の…アークセイバーの誇りに懸けて、ここでお前達を叩く! 徹底的にな!!」

<ランドvsウェイン>
ウェイン「こいつもDエクストラクターを装備してやがるか…!」
メール「ガンレオンはトラクターって言うよりブルドーザーだよ!」
ウェイン「笑わせてくれるな、お嬢さん! どう見ても、こいつは破壊専用のマシンだろうが!」
ランド「お前って野郎は…!」
ウェイン「何だ!? 奴の気が膨れ上がっていく!」
メール「あちゃ! 地雷をドンピシャで踏んだ!」
ランド「覚悟しやがれよ、お前! 俺をザ・クラッシャーと言ったお前にザ・ヒートの生き様を見せてやる!!」
ウェイン「そんな名前で呼んでねえよ!」

<甲児vsケドラ>
ケドラ「我はミケーネ以外の文明は全て破壊する…」
甲児「うるせえ! そんなふざけた事を吹き込まれたお前はこの多元世界に存在してちゃいけないんだ!」「お前みたいに他人を認めようとしない奴は争いの火種でしかない! だから、俺達が退治してやるぜ!」

<ボスvsケドラ>
ケドラ「我の名はケドラ…。ミケーネの兵士なり」
ヌケ「ボス! 相手はケドラの親玉ですよ!」
ムチャ「ここはZEXISに任せましょうよ!」
ボス「あいつがケドラのボスなら、俺は天下のボス様よ! びびってなんか、いられるか!」
お菊「威勢がいい事だね、ボクちゃん。ちょいと見直したよ」
安「俺っちが、根性を鍛え直しやしたからね!」
ジャンゴ「これで腕がよければ、くろがね屋の看板を背負えるんだけどな」
ボス「そこはほれ! 皆さんのお手を拝借って事で!」「それじゃ行きますよ、くろがね五人衆の皆さん! 用意はよろしいですか!」
クロス「いつでもいいぜ! 突っ込め!!」
先生「!!!!」

<號vsアブドラU6>
ケドラ「ゲッター線は宇宙を滅ぼす力…。故に排除する」
凱「こいつ…! ゲッターを知ってやがるのか!」
渓「化け物の言う事なんて、いちいち聞いてられるか! やっちまいなよ、號!」
號「うおおおおおおっ!!」

<シモンvsケドラ>
ケドラ「螺旋の男…。銀河全てを戦いに巻き込む前に排除する」
シモン「ロージェノムと同じような事を言いやがって…!」「そういう風にわかったような事を言ってこっちを動揺させようとする気かよ! 化け物にしては気が利いてるぜ!」

<ウェイン撃破>
〔ウェインに爆発〕
ウェイン「くそっ! くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
クロウ「お前…」
ウェイン「俺は無様を晒しちまった…。ここで…また俺は負けた…!」「俺は…自分を許す事が出来ねえ!」
〔敵ユニット離脱〕
ロックオン「何だったんだ、あいつ…」
五飛「奴は奴なりの覚悟と誇りを持って、この戦いに挑んでいたようだ」
クロウ「ウェイン・リブテール…。あいつは…」

<第3軍が敵撃破>
ミシェル「ケドラがインサラウムにやられた!」
クラン「こっちにとっては好都合だが、マスターのケドラが奴等にやられたら、我々は帰れなくなるぞ!」

<ケドラ撃破・勝利条件達成>
ケドラ「我の名はケドラ…。倒れる事は許されない」
〔ケドラ、回復〕
ジロン「正真正銘の化け物かよ!」
ゲイナー「でも、動きが止まった!」
甲児「あしゅら!」
あしゅら「今こそ好機!」
〔隼人の隣の地点にユニット出現のエフェクト〕
甲児「行くぞ!!」
〔甲児、ケドラへ隣接〕
〔甲児、ケドラへ攻撃〕

[イベント戦闘「甲児vsケドラ」]
あしゅら(女)「ケドラよ! 我こそはミケーネの巫女、イゾルデ!」
あしゅら(男)「我こそは神官、トリスタン!」
あしゅら「次元の門を開けよ! 我等の帰還のため…ミケーネのために!!」
ケドラ「全てはミケーネのために…」
〔画面、歪曲〕
ウェイン「あの化け物、時空震動を起こすのか!」
甲児「やったのか、あしゅら!」
あしゅら「ZEXISよ! もうすぐ次元の扉が開く!」
隼人「各機はタワーに集結しろ!」
〔味方全機、後退〕
あしゅら(女)「さあ、ケドラよ!」
あしゅら(男)「今こそ、扉を開け!」
〔ケドラに爆発〕
あしゅら「ぬあっ!」
甲児「どうした、あしゅら!?」
あしゅら(女)「い、いかん! ケドラのダメージが想像以上だった!」
あしゅら(男)「次元の扉は開くだろうが、転移先まで指定が出来ない!」
ガロード「何だって!?」
ワッ太「じゃあ、俺達…!」
葵「またどこかに跳ばされるの!?」
アルト「くそっ! どうにかならないのかよ!」
〔BGM「アイーモ」〕
アルト「この歌…!」
シモン「ランカさんの歌だ!!」
レントン「どうして、ランカさんの歌がここで聞こえるんだ!?」
あしゅら(女)「な、何だ!?」
あしゅら(男)「私は知っている…! この歌を知っているぞ!!」
〔BGM「TRY AGAIN」〕
正太郎「歌が変わった!」
ミシェル「これは…!」
ピエール「ファイアーボンバーの『TRY AGAIN』だぁぁぁっ!!」
あしゅら(女)「この次元を越えるエネルギーは…!」
あしゅら(男)「おお! これをたどれば…!」
〔ケドラに発光〕
〔画面、発光〕

あしゅら「帰れるぞぉぉぉぉぉっ!!」
【戦闘マップ4終了】

【戦闘マップ5開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

甲児「…ここは!」
ボス「あ、熱海の街だ!」
タケル「俺達は…!」
渓「戻って来られたんだよ!」
つばさ「フフ…何とかなったみたいだね」(お前にも礼を言うよ、あしゅら)
シェリル「アルト!」
ランカ「アルト君!」
アルト「シェリル、ランカ…。それにこの歌…」「俺達は熱気バサラの歌に導かれて、帰ってこられたのか…」
【戦闘マップ5終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~マクロス・クォーター 格納庫~
アルト「熱気バサラ…」
バサラ「何だ?」
アルト「お前の歌で俺達は帰ってこられた。礼を言う」
バサラ「わかってねえな、お前も…」
アルト「何っ!?」
バサラ「お前に歌を届けたのは、ランカだろうが」
アルト「!」「…そうだな、バサラの言う通りだ。ありがとう、ランカ」
ランカ「私…歌う事しか出来ないから」
アルト「またお前の歌に救われたよ」
ランカ「ううん…。今までずっと…私がアルト君に助けられてきたから」
シェリル「………」
ミレーヌ「行かなくていいの、シェリル? あなたもあの彼の無事を祈ってたのに…」
シェリル「ありがとう、ミレーヌ。でも、あたしは歌っていないから」「そんなんじゃ、あいつに合わせる顔がなんてないの…」
ミレーヌ「シェリル…」
バサラ「…決めた」
レイ「決めたって何をだ?」
ガムリン「嫌な予感がする…」
バサラ「グレイス…俺はあいつ等と一緒に行くぜ」
レイ「あいつ等って…ZEXISの事か?」
ガムリン「何を言ってるんだ、バサラ! ファイアーボンバーもトゥインクルプロジェクトの一員なんだぞ!」
バサラ「そっちはお前等でやれよ。俺は行くぜ」
ミレーヌ「勝手は許さないわよ! また、あたし達に立て看板と一緒にライブをやれっての!?」
バサラ「立て看板…? 何だ、そりゃ?」
レイ「お前が不在の間の代役だ。何もないよりはマシだと思ってやってみたが、それなりに客は満足してくれた」
バサラ「そいつがあれば、問題ないじゃねえか」
ミレーヌ「大ありよ! 全員揃って、ファイアーボンバーなんだから!」
バサラ「だったら、お前等も来いよ!」
ミレーヌ「え…」
バサラ「お前も感じただろ。あいつ等の強いソウルをよ」「あいつ等とだったら、最高のセッションが出来るぜ」
ミレーヌ「でも…それじゃ、トゥインクルプロジェクトが…」
バサラ「そっちは俺がいなくても大丈夫だ。ランカがいればな」
レイ「お前…彼女の歌を認めないんじゃなかったのか?」
バサラ「あの時はな」「だが、今日は違った。ハートの入ったいい歌だった」
グレイス「わかったわ、バサラさん。あなたの提案を認めましょう」
レイ「いいんですか?」
グレイス「止めても無駄だってわかってるでしょ、あなた達も?」
ガムリン「それはそうですが…」
グレイス「ZEXISには私の方からファイアーボンバーの受け入れをお願いしておくわ」「戦場で歌う彼は最高の宣伝になる…。スケジュールが合った時にはこちらのプロジェクトにも参加してもらうわね」
レイ「わかりました。その時はよろしくお願いします」
グレイス「ガムリン大尉、あなたにはファイアーボンバーの護衛を任せます」「もっとも言われなくても、ミレーヌさんを守るつもりでしょうけどね」
ガムリン「い、いえ…! ガムリン・木崎、全力でファイアーボンバーを守る事を約束します!」
グレイス(フフ…熱気バサラの歌に触発されたのか、早乙女アルトへの想いのためなのか、リトルクィーンの覚醒はさらに進んだ…)(同時に、熱気バサラの行動はこちらでコントロールするのは不可能だと痛感した…)(ならば、自由に動かしてバジュラの目標を散らすのに使うまでだ)(計画は次の段階に進む。それまでは好きに歌うがいい、熱気バサラ)

  ~熱海の街~
甲児「………」
つばさ「まだあたしを許せないのかい?」
甲児「………」
つばさ「まあいいよ」「どうせ、半人前のあんたじゃ、ケドラが時の狭間で見せた真実を受け止められてないだろうしね」
甲児「何っ!?」
つばさ「身近で見せてもらった今回の戦闘でそれがはっきりわかったよ」
甲児「くっ…!」
ボス「お、おい…兜…!」
甲児「ボス、熱海の守りはお前とくろがね五人衆に任せる」
ボス「それは構わねえけどよ…」
甲児「いつかまた俺は熱海に帰ってくる。一人前になって女将に俺を認めさせるために」
〔歩き去る足音〕
クロス「気合だけは、もう十分に一人前だな」
安「後はそれに見合う実力がつきゃぁ、怖いものなしだ」
つばさ「待っているよ、甲児。…だが、その時にお前は、新たな地獄の扉を開ける事になるだろうがね…」

  ~パレス・インサラウム ブリッジ~
ジェラウド「ウェイン・リブテール!」
〔打撃音〕
〔画面、震動〕
〔画面、明滅〕

ウェイン「ぐっ…!」
ジェラウド「殿下の許しなくサフィアーダと部隊を動かすとはハイナイトにあるまじき行為だ…!」
ウィエン「祖国のために戦わずして何のアークセイバーだってんだ! 俺の言ってる事がおかしいか、旦那!?」
ジェラウド「………」
ウェイン「師匠は最後まで祖国のために戦った! あのクソ野郎の靴を舐めるような真似までして、俺達に情報を送ってくれた!」「なのに俺達はなんだ!? あのボンクラとババアの言いなりで…」
ジェラウド「ウェイン!」
〔打撃音〕
〔画面、震動〕
〔画面、明滅〕

ウェイン「ぐあっ!」
ジェラウド「これ以上、殿下を侮辱してみろ。その時はないとおぶないつとして貴様に決闘を申し込む…!」
ウェイン「…馬鹿らしいぜ…。数少ない生き残りのハイナイトが同士討ちとはよ…」
ジェラウド「…強くなれ、ウェイン…」
ウェイン「旦那…」
ジェラウド「何者をも超える絶対的な強さがあれば、全てを決められる…」「私はお前に、それを求める」
ウェイン「制裁の次は懐柔かよ…。らしくないぜ、旦那」
ジェラウド「お前にはわからんか…。私の言葉の意味が…」
ウェイン「わかりたくもねえよ! 俺はナイトオブナイツなんぞになる気はねえからな!」
ジェラウド「………」
ウェイン「………」

  ~パレス・インサラウム 特殊格納庫~
ユーサー「…また来てしまったよ…」「不思議だな…。君の前に来ると僕の心は落ち着く…」「もしかすると、君と僕は似た境遇にあるからかもね…」
次元獣エスター「………」
ユーサー「本人の意思とは無関係に戦う事を強いられた次元獣と僕…」「ねえ、君…。僕は何のために戦えばいいんだろうね…」
【シナリオエンドデモ終了】


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