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No.33A
ブラック・アヴェンジャー

【シナリオデモ開始】
  ~低軌道ステーション アフリカタワー制御室~
ハーキュリー「アフリカタワーの全市民の方々に報告する。私は地球連邦軍情報作戦室所属、パング・ハーキュリー大佐だ」「私達は同志達と共に共に、共に、このステーションを占拠した。私達の目的は、ただ一つ…」「連邦政府直轄組織、独立チアンイジブタイアロウズの蛮行を世に知らしめ、その是非を世論に問うためである」「反政府勢力を排除する名目で彼等が数百万規模の虐殺を行なっている事実をあなた方はご存知だろうか?」「つい先日も南米のタリビア共和国の首都がアロウズの兵製兵器メメントモリによって潰滅的な被害を受けた」「だが、あなた方は、この事実を知らない」「連邦政府の情報統制によって、偽りの平和を与えられ、知らぬ間に独裁という社会構造に取り込まれているのだ」「この事実を世に知らしめる間、あなた方の生命を預からせてもら」「私達を憎んでくれて構わない。だが、これだけは断言する…」「我々は連邦市民の利益と安全を守る軍人だ。故に誤った政治、間違った軍隊を正す事もまた、我々軍人の使命なのである!」

  ~イカルガ 食堂~
藤堂「…以上が、王留美が入手したクーデター首謀者から市民へのアナウンスだ」
葵「太陽光発電システムを管理する軌道エレベーターそのものをそこにいた市民ごと占拠するとはね…」
朔哉「アロウズをどうにかしたいって気持ちはわかるけど、やり方は気に食わねえな」
くらら「私達…タワーに着いたら、あの人達を鎮圧しなきゃいけないの?」
藤堂「既にアロウズが部隊を展開させているそうだ。我々が動けば、場を混乱させる事になるため、待機が指示されている」
ジョニー「難しいところですね。市民を人質に取るクーデター一派のやり方にも賛同できませんけど…」「かと言って、アロウズに協力する気にもなれないし…」
クロウ「唯一決まってるのは市民が危険に巻き込まれる事になったら、その救出を優先するって事だな」
朔哉「取り合えず俺、この事をイザベルに伝えるよ」
千葉「ピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストのイザベル・クロンカイトか…」
葵「彼女なら、この件を公正な目できっちりと報道してくれるでしょうね」
クロウ「…やめとけ」
朔哉「何でだよ?」
クロウ「そのイザベルちゃんにも危険が及ぶかも知れないぜ」
朔哉「!」
朝比奈「ありえる話だ」「アロウズ…と言うより、その上位者のイノベイターは情報統制を重要戦略にしているからね」
朔哉「そう言えば、イザベルも言ってた…。ソレスタルビーイングを追っていた友達が、謎の死を遂げたって…」
カレン(それが沙慈のお姉さんなんだね…)
クロウ「悔しいが、死んじまったら元も子もない。くークーデターの件を伝えるのはいいが、扱いには気をつけてもらえよ」
朔哉「ああ…わかった」
ジョニー「結局、クーデター一派の主張は世間に届く事はないんですね」
千葉「連邦お得意に情報者にかかれば、彼等は軍内部の人間ではなく、反政府テロリストに仕立て上げられるだろう」
くらら「それを鎮圧するアロウズは正義の味方って立ち位置ね」
シュワルツ「…だが、ハーキュリー大佐はそれをも見越して、アフリカタワーを占拠したんだろうぜ」
渓「知り合いなの?」
シュワルツ「何度か同じ作戦に参加した事がある。軍の在り方というものに対して、常に理想を求めているような人物だった」
藤堂「シュワルツ少佐の見立て通り、彼等も連邦の対応は予測しているだろう」「だが、彼等がアロウズに屈する事になっても、少なくともアフリカタワーにいた6万人の市民はその主張を知る事になる」
ロジャー「なるほど。それだけの人間の口を塞ぐ事は容易ではないな」「クーデター一派は、市民の口から世界へ情報が発信されるのを狙っているのか」
シュワルツ「自分達が倒れる事になっても、連邦の在り方に一石を投じるために彼等はクーデターを決行したんだろう」
カレン「じゃあ…!」
藤堂「そうだ。彼等は最初から捨石になるほを覚悟しているのだ」
千葉「しかし、軌道エレベーターは人類の共有財産として、これまでの紛争でも不可侵が守られてきました」
朝比奈「いくらアロウズが大戦力でも、そこに立て篭もった一団を叩くのは苦労するんじゃないですかね」
クロウ「そして、鎮圧に時間が掛かれば掛かるほ、どアフリカタワーは世間に注目される」「そうすれば、あれがテロなんかじゃなく、連邦正規軍によるクーデターだってのも世間にバレるかも知れないぜ」
シュワルツ「ハーキュリー大佐は二重三重に戦略を用意したわけか」
藤堂「この一件で世界は、どのように動く…」
〔走り寄る足音〕
玉城「大変だ、お前等!」
カレン「アフリカタワーに何かあったの!? それとも、メメントモリの方!?」
玉城「その両方だ! メメントモリがクーデター一派の立て篭もった低軌道ステーションを狙ってやがる!」
シュワルツ「何だと!?」
葵「軌道エレベーターを破壊してまでクーデターを叩くっていうの…!?」
藤堂「…それだけではない…! 奴等の狙いは真実を知った市民だ!」
朔哉「アロウズの奴等! 本気で6万人の口封じをする気かよ!」
カレン「玉城! ゼロはどうするって!?」
玉城「さ、さすがに今からじゃ宇宙に上がるのは無理だから、宇宙部隊に賭けるしかねえ…ってよ」
クロウ「俺達に出来るのは、あいつ等の作戦成功を祈る事だけか…」

  ~イカルガ ブリッジ~
ゼロ「…メメントモリ攻略戦の戦況はどうなっている?」
ラクシャータ「一進一退の攻防だね。プトレマイオス2は特攻を仕掛ける気らしい」
扇「頼みます、スメラギさん、ジェフリー艦長。もし、アフリカタワーにメメントモリが発射される事になったら…」
敷島「その時は、あの中の6万人の市民と軌道エレベーターのピラー破壊による二次被害で周辺の都市部は破壊するな」
隼人「クーデター一派も状況を察知して、市民達を脱出させているか」
ゼロ「我々は心のどこかでアロウズといえども、人類共有の財産である軌道エレベーターには手出ししないと思っていた…」「だが、周辺への被害さえ考慮しなければ、これはクーデター一派を叩き、市民の口を封じるのに最も効率的な手だ」
隼人「それをアロウズは決行したのか」
ラクシャータ「ゼロ! メメントモリが落ちたよ!」
ゼロ「やってくれたか!」
ラクシャータ「…駄目だ! メメントモリ崩壊と同時に発射されたレーザーが軌道エレベーターに直撃した!」
ゼロ「何っ!?」

  ~「アンダーピラー映像」~
ラクシャータ「低軌道ステーションのアンダーピラーはオートパージを開始!」「ピラーの外壁は地表へ向けて落下中! このままあjエレベーター周辺の都市部は壊滅だ!」
ゼロ「宇宙部隊はどうなっている!?」
ラクシャータ「大気圏に突入している! ピラーの破片を破壊する気らしい!」
〔通信の開く音〕
スメラギ「周辺エリアにいるアロウズ、カタロンを含む全ての機体へ」
ゼロ「ミス・スメラギ…! 有視界通信で何を伝える気だ…!?」
スメラギ「既に知っての通り、メメントモリはアフリカタワーのピラーに直撃し、その破片の落下が始まっています」「今から破片の落下コースのデータを転送します。データにある空域に進入してくるピラーの破片を破壊してください」「その下は人口密集区域です。このままでは、何千万という人の生命が消える事になります」「お願いします…! みんなを助けてください!」
隼人「ゼロ!」
ゼロ「わかっている! 我々も破片の破壊に向かうぞ!」
扇「待ってくれ、ゼロ! カタロンから通信が入った!」
ゼロ「カタロンからだと…!?」
クラウス「こちらはカタロンのクラウス・グラード! ZEXIS、応答願う!」「我々はタワーから100キロの地点にある難民キャンプに来ている!」「ここは既に廃墟で地図から抹消されているが、数千人の人間が生活している!」
ラクシャータ「データを照会した! ここも破片の落下コースに入ってる!」
隼人「まずいぞ! そこは無人地区という事でスメラギさんの迎撃プランから外れている!」
クラウス「頼む、ZEXIS! 人々の避難誘導に手を貸してくれ!」
扇「どうするんだ、ゼロ!?」
ゼロ「我々が行くしかない! カタロンに協力して、難民キャンプの人々を避難させるぞ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ブラック・アヴェンジャー」


【戦闘マップ開始】
〈出撃準備〉

大杉「皆さん! 落ち着いて避難してください!」
大山「大丈夫です! 破片の到着までには、まだ時間があります!」
横沢「こちらの誘導に従って、速やかに移動をしてください!」
田口「だ、大丈夫なのかな…」
伊集院「ノー・プロブレム! ネバー・マインド! 高々度で宇宙部隊が破片を撃墜してくれる、きっと!」
石塚「ま、万一の場合を考えて、人々を避難させてるだけだよ」
古田「大将! こっちのエリアの避難はほとんど完了しました!」
弁慶「よし…! このペースで行けば、破片が飛んできても避難は間に合う!」
號「来る…!」
渓「来るって何が!?」
號「敵だ!」
〔敵ユニット出現〕
シモン「インベーダーか!」
ジロン「こんな時にお邪魔虫かよ!」
クロウ「気をつけろ! まだ他にも来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「次元獣まで来たのかよ!」
マリリン「ヤッホー! プレゼント・フォー・ユーよ❤!」
クロウ「マリリン! 状況がわかって言ってるのか!」
マリリン「もっちろん。そのために私、次元獣のデリバリーをしてるんダモン」
ゼロ「アフリカタワー周辺の各エリアに次元獣が現れている!」
ロジャー「インサラウムは、この混乱を利用するつもりか!」
マリリン「その通り。ほとんどノーコストでアフリカ地区が手に入るってワケ」
クロウ「貴様はっ…!」
マリリン「そんなに怒んないでよ。上の命令で何でもやるのがファイヤバグなんだから」「じゃね! 私、特等席でフラフラちゃん達の頑張り、見物してるから!」
〔敵ユニット離脱〕
クロウ「くそがっ…!」
ヤマザキ「プトレマイオス2より入電! このエリアへ落下するピラー破片の破壊に失敗したとの事です!」
隼人「やはり初動の遅れが響いたか…!」
ヤマザキ「破片がこのエリアに降り注ぐまであと5分です!」
敷島「地表スレスレで破片を破壊しても無意味だ。このキャンプは放棄するしかないな」
隼人「聞いたな、各機! あと5分でインベーダーと次元獣を倒し、人々を脱出させる!」
凱「あと5分で、あの軍団を…!」
號「覚悟を決めろ、凱」
渓「やるしかないよ! それしかみんなを守る方法はないんだ!」
隼人「各機、攻撃開始! 5分で敵を全滅させろ!」
<戦闘開始>

<敵8機撃破・味方援軍1出現>

マリン「気をつけろ! 次元境界線が歪んでいく!」
闘志也「次元震が起こるのか!?」
ヤマザキ「同時にゲッター線反応も増大!」
隼人「何っ!?」
敷島「ハッハッハ! 奴が来るぞ、こいつは!」
〔時空震動現象〕
〔敵ユニット出現〕

號「真ドラゴン!」
早乙女「アハハハハハハ! ハハハハハハハ!」
渓「あれは…!」
隼人「早乙女博士!」
敷島「皮肉なもんじゃのう。これまでもずっと真ドラゴンを探していたのに、会いたくない時に限って、現れるとは」
早乙女「お前達はここで自らの無力さを知る! そして、絶望の中で世界最後の日を迎えるのだ!」
琉菜「そんな…! この状況を知りながら、現れるなんて…!」
エイジ「完全にインベーダーに身体と心を乗っ取られちまってるのか!」
渓「お前はぁぁぁっ!!」
凱「待て、渓! 上空から何か来る!」
甲児「ピラーの破片じゃないぞ!」
號「!」
〔味方ユニット出現〕
渓「黒いゲッターロボ…!」
早乙女「来たか…!」
竜馬「ジジイィィィィィィッ!!」
〔竜馬、真ドラゴンへ隣接〕
〔竜馬、真ドラゴンへ攻撃〕

[イベント戦闘「竜馬vs真ドラゴン」]
隼人「あれは…!」
弁慶「ま、間違いない…!」
號「リョウマァァァァァッ!!」
竜馬「………」
甲児「竜馬さん…! 本当に竜馬さんなのか!!」
シモン「重陽子爆弾の爆発で消えた竜馬が帰ってきた…」
赤木「でも、何だよ!? あの黒いゲッターは!」
早乙女「ハハハハハハ! 相変わらず乱暴な奴だ!」
竜馬「やはり生きてやがったか、早乙女のジジイ!」
早乙女「それはこちらの台詞だ、竜馬よ! このくたばり損ないが!」
竜馬「案の定、真ドラゴンも現れやがった…! ここで貴様と一緒に引導を渡してやるぜ!」
早乙女「慌てるな、竜馬。今日のところは、お前の顔を見に来たようなものだ」
竜馬「何っ!?」
早乙女「真ドラゴンを制する者は世界を…いや全宇宙を制するのだ!」「竜馬! そして、號、渓! お前達もいずれ知る事になる! 真ドラゴンの進化を!!」「その時まで、さらばだ!」
〔真ドラゴン、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

ヤマザキ「真ドラゴン! このエリアから、後退していきます!」
竜馬「逃がすかよ、ジジイ!」
タケル「待ってください、竜馬さん! 俺達に手を貸してください!!」
渓「もうすぐ、ここにピラーの破片が降ってくる!」
弁慶「今すぐインベーダーと次元獣を全滅させないとここに住んでた人は脱出できないんだ!」
竜馬「それはお前等でやれ」
〔竜馬、後退〕
赤木「竜馬っ!!」
ワッ太「ここの人達を見捨てるってのかよ!」
竜馬「…俺はジジイを追う! あの野郎を生かしておいたら、ロクな事にならねえ!」
勝平「だけどよ…!」
竜馬「早乙女のジジイを逃がしたら、こんなもんじゃ済まないかも知れねえんだ!」
葵「待ちなよ、竜馬…! あんた、それじゃ以前のティエリアと同じじゃないか!」
竜馬「何…?」
葵「あんた、破界事変の時、機密を守るためなら市民を見捨てる事もあるって言ってたあいつに言い返したよね」「馬鹿らしいてさ」
竜馬「………」
葵「今のあんたは、あの時のあいつと同じだ! 自分の戦いが何のためかってのが見えちゃいないよ!」
隼人「俺の知ってる流竜馬は、そんな男じゃねえ。偽者はどこへでも好きな所へ行けよ」
竜馬「隼人…てめえ…」
甲児「ティエリアは変わったぜ! 仲間想いのいい奴になった!」「なのにあんたは、しばらく会わないうちに人間の心をなくしちまったのかよ!」
竜馬「………」
クロウ「お前の怒りは奴の手下のインベーダーにぶつけな。世のため、人のためによ」
シモン「竜馬! 今、俺達はあんたの力が必要なんだ!」
竜馬「…お前等に付き合ってたら、早乙女のジジイを逃がしちまったじゃねえかよ」
〔竜馬、前進〕
弁慶「竜馬!」
竜馬「…悪かったな。陰月帰りでボケちまってたみてえだ」
ギミー「え…!?」
ダリー「陰月って…あの次元境界線の歪みにある…」
隼人「話は後にしろ。化け物がお前達を待っている」
竜馬「ジジイとインベーダーと次元獣の歓迎とはよ…。俺には似合いのお出迎えだぜ…!」
甲児「竜馬さん!」
凱「あれが伝説の男…」
渓「ゲッターチームのリーダー、流竜馬…!」
竜馬「覚悟しやがれよ、化け物共! 今日は八つ当たりをさせてもらうぜ!」

<クロウが戦闘>
クロウ「わかってんのかよ、アロウズは…。軌道エレベーターをぶっ壊して、どれだけの被害が出るのかを…」「タワーの修復、破片落下の被害からの復興…。そして、何より死んだ人間は幾ら金を積んでも戻ってこねえってのによ!」「いい加減にしやがれよ、腐れが! 何が治安維持だ! 何が恒久平和だってんだ!」

<甲児が戦闘>
甲児「くそっ! こうしている間にもピラーの破片が迫ってるっていうのに!」「そこをどけ!俺達の邪魔をするな!!」

<竜馬が戦闘>
竜馬「俺がいない間に随分と滅茶苦茶をやる奴が出てきたもんだぜ!」「決めたぜ…! アロウズ…お前も俺の敵だ!!」

<號or渓or凱が戦闘>
渓「號、凱! 邪魔者はあたし達で片付けるよ!」
號「わかっている…!」
凱「破片が降ってくる前に絶対にみんなを逃がすぜ!」

<勝平が戦闘>
勝平「どけどけ! 避難する人達の邪魔をするんなら、俺達が相手になってやる!」

<ワッ太が戦闘>
ワッ太「こんニャロー! もうすぐ破片が降ってくるってのに邪魔するな!!」

<ジロンが戦闘>
ジロン「うおおっ! どけどけ! 俺は完全に頭にきてるんだ!」「絶対にここの人達は俺達が守ってみせるぞっ!!」

<葵が戦闘>
葵「そこをどきなよ、化け物達! あたし達は、ここに住んでた人達を守らなきゃならないんだよ!」「絶対に誰も死なせやしない! それがあたし達の戦いだよ!」

<正太郎が戦闘>
正太郎「急げ、鉄人! 一分でも早くインベーダーと次元獣をやっつけるんだ!」

<タケルが戦闘>
タケル「市民の犠牲も考えずに軌道エレベーターを破壊するなんて…!」「アロウズ…! これ以上、彼等の暴走を許すわけにはいかない!」

<ロジャーが戦闘>
ロジャー「…人類の英知の結晶を己の目的のために破壊する…。市民の生命を奪いながら…」
ドロシー「ロジャー…」
ロジャー「度し難いな、あの連中は…! もはや語るに値しないぞ、アロウズ!」

<ゲイナーが戦闘>
ゲイナー「どうして、こんな酷い事が出来る…!? アロウズも、インサラウムも!」「やるぞ、キングゲイナー! 奴等から、みんなを守るんだ!」

<斗牙が戦闘>
エイジ「アロウズの連中…! 市民に犠牲が出る事もお構いなしかよ!」
斗牙「彼等の存在を僕は許さない! そして、それに泣く人々は必ずグランナイツが守ってみせる!」

<闘志也が戦闘>
闘志也「馬鹿野郎が…! 軌道エレベーターを造るのに、どれだけの人の苦労があったか、わかってるのかよ!」「何が治安維持部隊だ! 許さねえぞ、アロウズ!!」

<マリンが戦闘>
マリン「軌道エレベーターは、この世界全ての人間の共有の財産だったはず…!」「それを破壊するとは…! アロウズは、どこまで暴走するんだ!」

<赤木が戦闘>
赤木「アロウズは、こうなる事がわかっていながら低軌道ステーションを攻撃した…!」「みんなの住む所を奪っておいて何が治安維持だよ! ふざけるのも、いい加減にしろ!!」

<ゼロが戦闘>
ゼロ(アロウズ…! ここまでの事をするとはな…!)(奴等を放置しておくのは危険だ…! このままでは世界はイノベイターの暴力に支配されてしまう!)

<キリコが戦闘>
キリコ(燃える街…逃げ惑う人々…)(ここを地獄にするわけにはいかない…!)

<シモンが戦闘>
シモン「アロウズ…! お前達のやり方で世界が平和になんてなるもんか!」「待ってろよ…! いつか必ず、お前達をぶん殴ってやる!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ヤマザキ「敵の全滅を確認しました!」
弁慶「最後の避難者をタワーに収容した!」
ゼロ「神隼人! ピラーの破片が来るぞ!」
隼人「各機、撤退! 逃げ遅れた人間がいないか確認しながら後退しろ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~地球連邦政府 特別監査院 議長執務室~
カノン「アフリカタワーは崩壊しましたが、周辺の被害は最小限に抑えられた模様です」
シュナイゼル「ZEXISの存在が大きいね。彼等の呼びかけで周辺の部隊の動いたのだから」
カノン「ですが、クーデター一派は完全に一掃され、パング・ハーキュリー大佐も撃墜されたそうです」
シュナイゼル「彼では、あれが限界だろう」「もっと強いカリスマ性を持つ人物であれば、クーデターは連邦を揺るがすだけの並を作り出す事が出来たのにね」
カノン「殿下は、この結果を予想されておられたのですか?」
シュナイゼル「ある程度はね。その意味では被害がこの規模で済んだのは不幸中の幸いだったよ」「もっとも、後の事を考えれば、惨劇の規模が大きければ大きいほど、良かったかも知れないけどね」
カノン「連邦正規軍によるクーデター、それを止めるためのアロウズの暴挙…。少し筋書きが変わってしまったようですね」
シュナイゼル「と言っても、私には何の被害もない。ハーキュリー大佐も死亡した以上、私と彼をつなぐ線は存在しない」
カノン「計画はまた一から出直しですか…」
シュナイゼル「それでもZEXISはメメントモリを破壊してくれた。これは一つの収穫だ」
カノン「アロウズはトロモ機関のあれを催促してくるでしょうね」
シュナイゼル「当面は未完成と言い続けるしかないよ。ニーナの努力の結晶を彼等の独裁の道具にするわけにはいかないからね」
カノン「その間に新たな波が生まれればいいのですが…」
シュナイゼル「やはり、アロウズを止めるにはもっと強力な旗頭が必要になるようだ」「そう…言うなれば、トレーズ・クシュリナーダのような人物だ」
カノン「殿下は、そのお立場に立たれないのですか?」
シュナイゼル「アロウズに立ち向かうには私には勇気が…覚悟が足りないと言ってもいい」「ブリタニアの皇子でありながら、私はどうにも覇気に欠けるきらいがある」
カノン「それは半ば世界への興味を失った陛下も同じではないでしょうか」
シュナイゼル「それは違うよ、カノン。陛下は我々とは違う目で世を見ておられる」「もっとも、この度の一件も陛下にとっては俗事なのだろうけどね…」

アフリカ
軌道エレベーター周辺

  ~難民キャンプ 跡地~
赤木「………」
いぶき「赤木君…」
赤木「何なんですか、これ…! こんなの絶対に許せないっスよ、俺!」「ここの難民キャンプにいた人達は住んでた場所を追われた人達なのに! それなのに、さらにこんな事になるなんて!」「クーデターを鎮圧するのは確かにアロウズの任務だよ! だからって、こんなやり方があるかよ!」「タワーにいた人達を巻き込んで、周りに住んでた人達から家を奪って! こんなのって!!」
いぶき「………」
青山「ここを避難した人達は、これからどうするんだ…?」
クロウ「そっちはカタロンが面倒を見るそうだ。…と言っても、あまり明るい願望はなさそうだがな…」
いぶき「せめて、今回の一件を世界中の人が知ってくれれば…」
ジョニー「それには連邦の情報統制をどうにかしなければなりません」
朔哉「どうにかって…! どうすりゃいいんだよ!」
くらら「その事だけど、F.S.から連絡が入ったわ。WILLの力でヴェーダの位置を探る作戦を行なうそうよ」
葵「それで少しでも何かがわかればいいけどね…」
クロウ「だが、少しは希望もあるぜ。スメラギさんの呼びかけで連邦軍の一部が破片の撃墜に協力してくれたそうだ」「アロウズの連中の何名かも手を貸してくれたらしい」
ジョニー「正規軍のクーデターと合わせて、連邦軍の内部から状況が変わっていけばいいんですが…」
クロウ「クーデター首謀者のハーキュリー大佐とその協力者のスミルノフ大佐は、破片落下のどさくさの中でアロウズが討ち取ったそうだ」
葵「待って…! そのスミルノフ大佐って…!」
クロウ「ああ、そうだ。通称、ロシアの荒熊…アレルヤのカノジョのマリーちゃんの元上官だ」
くらら「あの人…破界事変の時にドラゴンズハイヴに現れた敵の迎撃にも協力してくれたのに…」
朔哉「死んじまったのかよ…」
ジョニー「でも、おかしいですよ。彼ほどの人物が、もしクーデターの首謀者なら、最初から名前が出ていたはずです」
クロウ「その辺りについてはスメラギさんも疑問に思っているらしい」「もしかすると、スミルノフ大佐はクーデター一派と誤認されたんじゃないか…ってな」
いぶき「マリー…ショックだったろうね」
赤木「インサラウムも本格的に侵攻を開始するってのに、こんな事をいつまでもやっていられるかよ…!」
葵「そのためにもヴェーダ探知作戦…。何としても成功させなきゃね…」

  ~タワー 格納庫~
〔走り寄る足音〕
シモン「竜馬!」
竜馬「お前、シモンかよ…! でっかくなったな」
シモン「竜馬は全然、変わってないな」
竜馬「まあな。…暗黒大陸で真ドラゴンと戦ったのは、俺にとって一週間ほど前の話だからな」
シモン「え!?」
凱「た、確かに、どう見ても大将や隼人艦長と同じ年代には見えないけどよ…」
甲児「まさか並行世界の同一人物ってやつか…!?」
竜馬「………」
渓「な、何だよ…? 人の顔をジロジロ見て…」
竜馬「大きくなったな、元気。女らしくは育たなかったようだが」
渓「大きなお世話だ!!」
ギミー「渓が元気だって、わかったって事は…!」
ダリー「やっぱり、本物の竜馬さんなんだ…」
竜馬「暗黒大陸で10年近く歳を取ったお前等と、その他の場所で1年ぐらいしか経ってない奴がいるんだ」「あれから一週間しか経っていない俺がいても不思議でも何でもないだろうがよ」
弁慶「聞かせてもらうぞ、竜馬」
隼人「あの重陽子ミサイルの爆発の後、お前に何が起こったかを」
竜馬「隼人、弁慶…」「老けたな、お前等!」
弁慶「な、何っ!?」
竜馬「立派になったシモンやギミー達はいいが、いきなりオッサンになったお前等はさすがに笑えるぜ」
弁慶「お前なぁっ!」
竜馬「俺は…あの時、見た」
隼人「見た?」
竜馬「真ドラゴンが重陽子ミサイルを包み、次元の壁を越えた瞬間、俺の身体は不思議な光に包まれた」「そう…ゲッター線のエネルギーだ」
隼人「ゲッター線…」
號「………」
竜馬「俺の意識は果てしない宇宙空間をさまよった。そして、俺は全ての生命の記憶に触れた」
渓「全ての生命の記憶って…」
弁慶「何を言ってんだ、お前…」
竜馬「次に俺が目覚めたのは、陰月に捨てられたゲッターロボのコックピットの中だった」「そこはそう…ゲッターロボの墓場だった」
隼人「ゲッターの墓場…」
弁慶「いったい何だ、それは!? それにどうやって次元境界線の歪みを越えて陰月に入った!?」
竜馬「俺だって何が起きたかはわからねえよ」「とにかく俺は地球に戻ろうとして、一番マシな状態だったゲッターを改造して、あいつを造り上げた」
隼人「あの黒いゲッター1か…」
竜馬「圧巻だったぜ。陰月には見た事のないゲッターがゴロゴロ転がっていてよ」「どうやら俺達が破界の王と戦った以外の場所でも、過去に相当な規模の戦いがあったらしい」
シモン「もしかして、陰月の決戦で破界の王が見たものってのは…」
甲児「竜馬さんが跳ばされたゲッターの墓場かも知れないな」
竜馬「今となっちゃ確かめようがねえな。俺は陰月から飛び立つ事は出来たが、二度と入る事は出来なさそうだったしよ」「地球のだいたいの事情は陰月にいる間につかむ事が出来た」「その後は宇宙空間をぶっ飛んで、デカいゲッター線の反応を見つけて、ここへ来たってわけだ」
隼人「まったく、お前は…。もしかしたら、破界事変最大の謎を解くチャンスだったかも知れないというのに…」
竜馬「うるせえよ、隼人。こっちは地球に戻るだけで精一杯だったんだ」
弁慶「竜馬の言う通りだ! まずはこうやって生きて会えた事を喜ぼうじゃないか!」
隼人「フ…確かに、そんな無茶な状況で帰ってこられるのは、お前ぐらいだろうな」
竜馬「へ…歳を取って、ちっとはまるくなったようだな、艦長さんよ」
隼人「その通りだ。お前の馬鹿に付き合うには俺も弁慶の少しばかり歳を取り過ぎたようだ」
竜馬「どこへ行くつもりだ?」
隼人「艦長の職務だ。状況を宇宙部隊に報告しなきゃならん」
竜馬「ソレスタルビーイングに連絡を取るなら、ティエリアに伝えてくれ」「お前のおかげで道を踏み外さずに済んだ…ってな」
隼人「了解だ。…浦島太郎は部隊に馴染むように皆に挨拶して回っていろ」
〔歩き去る足音〕
竜馬「ケッ…格好付けは相変わらずかよ」
甲児「でも、あんな風な隼人さんを見たのは久しぶりだ」
弁慶「あいつも竜馬に会えて、嬉しいんだよ。それで昔に戻っちまったのさ」
ダリー「お帰りなさい、竜馬さん」
ギミー「俺も嬉しいぜ! また竜馬さんに会えて!」
竜馬「おう…! お前等も一人前になったようだな」
凱「一人前なのはギミーとダリーだけじゃないっスよ」
渓「今の真ゲッターのパイロットはあたし達だからね」
竜馬「お前とそっちの方のデカいのと號が、新ゲッターチームってわけか」
號「………」
竜馬「お前が何なのか、今の俺なら何となくわかる」「真ゲッターは任せる。元気を…渓を頼むぜ、號」
號「わかった」
シモン「………」(100億匹の猿が、この地に満ちた時…月は地獄の使者となりて螺旋の星を滅ぼす…)(ロージェノムはインベーダーについて俺達の知らない何かを知っていた。そして、竜馬が陰月で見たゲッターの墓場…)(…ロージェノムの最期の言葉の月ってのは、陰月を指しているのか…)
【シナリオエンドデモ終了】


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