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No.34A
亡者再臨

【シナリオデモ1開始】
日本近海
竜牙島 ドラゴンズハイヴ

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
ウラジミール「アフリカタワー破壊によるピラー落下の被害は、最小限で済んだそうよ」
F.S.「…予想されていたものと比べれば、最小限の規模で済んだのかも知れない。だが、それは小さいものだとは言えない」「物質的なもの、環境への被害もさる事ながら、多くのかけがえのない生命が失われた」
ウラジミール「…失言だったわ」
F.S.「ウラジミール…。君を責めているわけではない」
エイーダ「そうですよ…! 一番悪いのは、メメントモリを使ったアロウズです!」
ウラジミール「ありがとう、エイーダ」
田中司令「しかし、いいんですか? 人気アイドルが、こんな所で油を売っていて」
エイーダ「…それ、トゥウィンクルプロジェクトをクビになった私へのイヤミですか?」
田中司令「世間では、耳障りよく、『卒業』と言われているそうですね」
エイーダ「う、うう…」
小百合「元気を出してください。エイーダさんが、今ここにいるのは正しい事をした結果じゃありませんか」
エイーダ「小百合さん…」
ルゥ「あのグレイスさんという方…変わってしまわれたんですね」
ウラジミール「彼女はトゥウィンクルプロジェクト…と言うより、ランカ・リーの歌の軍事利用を本格的に進めている」「純粋のファンのために歌うエイーダとは相容れない存在となってしまったようね」
エイーダ「それだけじゃありません。グレイスさんは身体の調子の悪いシェリルさんを切捨ても同然の扱いをしたんです」「シェリルさんとは、ずっと一緒にやってきたはずなのに…」
ルゥ「それでグレイスさんに反発したエイーダさんはプロジェクトを去る事になったんですね」
エイーダ「私、後悔はしてません。…ちょっと寂しいけれど」「今はただ、シェリルさんの体調と一人でプロジェクトを背負う事になったランカが心配なだけです…」
F.S.(地球圏から一定の周期で発信されるフォールドウェーブ…)
田中司令(次元の壁を越えての通信…。フロンティア船団の関係者が独自の動きを見せている事が気になりますね…)
小百合「きっとバジュラの侵攻を食い止める事が出来れば、グレイスさんもプロジェクトを元の路線に戻すと思います」「エイーダさん、その日のために頑張りましょう」
エイーダ「はい、小百合さん」
木下「小娘に出来る事など、たかが知れているだろうがな」
小百合「口を慎みなさい、木下…! エイーダさんは地球を守る戦士でもあるのですよ…!」
木下「…申し訳ありません」
小百合「ごめんなさい、エイーダさん。木下の無礼は上司である私からもお詫びさせていただきます」
エイーダ「いいえ、気にしていませんから」
ウラジミール(道那賀小百合の補佐として地球連邦軍極東支部から派遣された木下…)
ルゥ(どうにも気になる存在ですね)
小百合「私達の戦うべき相手はバジュラだけではありません」「同じ地球連邦軍の一員としてアロウズの暴挙は何としても止めなければなりません」
F.S.「今回のヴェーダの位置探索は今後の対アロウズ…対イノベイター戦を占う重要な作戦だ」
田中司令「セイミーさん、準備はよろしいですか?」
セイミー「機材の調整はばっちりよ。…WILL、ご機嫌はいかが?」
WILL「問題はない。私の方はいつでも始められる」
小百合「WILLをサポートするプログラムも完璧です」
WILL「ありがとう、小百合。この作戦は君のネットワーク制御能力に負うところが大きい」
F.S.「無機知性体であるWILLが世界中に張り巡らされたネットワークに潜り、その中からヴェーダの情報に侵入する…」
セイミー「そのままヴェーダへと接触…。それが駄目でもヴェーダの位置を特定できれば、作戦は成功よ」
田中司令「量子演算システム、ヴェーダ…。かつてはソレスタルビーイングの根幹を成す生命線であり…」「今は地球連邦の政治、軍事、経済戦略と情報統制の要となる存在」
F.S.「それを奪還する事が出来れば、アロウズを裸の王様にする事が可能となる」
ルゥ「いよいよアロウズへの反撃が始まるんですね」
F.S.「その通りだ。今回の作戦が成功すれば、大塚長官の進めている例のプロジェクトも前進するだろう」「地球に脅威が迫る今、我々は急がねばならない」
ウラジミール「インベーダー、バジュラ、謎の異星人、そして、インサラウム…」
田中司令「加えて次元歪曲宙域の異常も気になります」
エイーダ「あれって…そこまで危険な状態になっているんですか?」
F.S.「サンドマン達の調査とマリンとジュリィが共同研究したレポートを分析した結果…」「カタストロフィが近い事が判明した」
小百合「次元の壁の決壊…」
ウラジミール「恒常的な次元境界線の破壊は次元の穴を意味するのね」
田中司令「と言っても、それによって何が起きるかまでは、神ならぬ身では想像も出来ないんですがね」
F.S.「これ以上は最終調査に向かった獣戦機隊の帰還を待つしかない」
小百合「沙羅も帰ってくるんですね」
ルゥ「嬉しそうですね、小百合さん」
田中司令「親友との再会ですからね。当然でしょう」
エイーダ「沙羅先輩と小百合さんって前からの知り合いなんですか?」
小百合「ええ…。破界事変の時、街で男の人にからまれていたのを助けてもらってからの縁なんです」
エイーダ「小百合さん、大人し過ぎますよ。だから、駄目な男が寄ってくるんです」
田中司令「私もそれに引き寄せられちゃったりして」
エイーダ「もう! 田中さんは!」
ウラジミール「少なくとも駄目男である事には自覚があるようだな」
田中司令「たはは…お褒めいただき光栄です」
F.S.「そこまでだ。WILLが待ちくたびれてしまうぞ」
WILL「気にしないでくれ、F.S.。おかげでリラックスできたよ」
セイミー「ふふ…WILLでも緊張するのね」
WILL「「そのあたりは有機生命体と変わりはない」
F.S.「では、WILL…。君の力に期待させてもらう」
WILL「了解だ、F.S.。始めてくれ」
セイミー「コンディション、オール・グリーン」
小百合「ヴェーダ探索プログラム、スタートします」
WILL「では、行ってくる」
エイーダ「頑張ってください、WILL…!」

  ~ネットワーク空間~
WILL「膨大な情報の流れ…。この中でヴェーダへつながるラインを見つけられれば…」
〔闇の噴出音〕
???(顔グラは真っ黒)「無駄だ」
WILL「!」
???(顔グラは真っ黒)「ここでお前を消去する」
ムーンWILL「己の愚かさを悔やむがいい、アースWILL!!」
WILL「お前は…! お前達は!!」
ムーンWILL「死ぃねぇぇぇぇっ!!」
〔画面、発光〕

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
〔画面、赤に発光〕
〔アラート音〕

F.S.「何が起きている!?」
ウラジミール「WILLは機能を停止! 何らかのトラブルが発生した模様!」
セイミー「どうなってるの!? まさかウイルス!?」
小百合「そんな…! WILLにダメージを与えるウイルスなんて!」
田中司令「このままではドラゴンズハイヴ自体が機能を停止します!」
F.S.「サブシステムへの切り替えを急げ…!」
〔アラート音〕
田中司令「ドラゴンズハイヴに接近する部隊を確認…! これは…ゼラバイアです!」
小百合「こんな時に敵襲だなんて…!」
ウラジミール「エイーダ!」
エイーダ「はい! 私がドラゴンズハイヴを守ります!」
F.S.(WILLの機能停止とゼラバイアの襲来…。これは、偶然か、それとも…)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「亡者再臨」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
ルゥ「敵機を確認!」
セイミー「格納庫のハッチが開きません!」
F.S.「構わん…! R-ダイガンに破壊させろ!」
〔ドラゴンズハイヴに爆発〕
〔味方ユニット出現〕

田中司令「R-ダイガン、出撃しました」
小百合「いくらエイーダさんでもあれだけの数の相手をするのは…!」
エイーダ「それでもやるんです…! 私もチームDの一員なんですから!」
ウラジミール「ふふ…アイドルの時は眠っていた野性が再びめざめたようね」
F.S.「小百合君…! ゼラバイアはエイーダに任せて、君はWILLの救出を!」
小百合「は、はい!」
エイーダ「来なさい、ゼラバイア! 私が相手になります!」
<戦闘開始>

<敵4機撃破or2PP・味方援軍1出現>

エイーダ「負けない…! 私だって地球を守る戦士なんだ!」
〔エイーダの周囲に爆発〕
ルゥ「エイーダさん!」
セイミー「いくらR-ダイガンでもあれだけの攻撃はかわせない!」
エイーダ「それでも…! やってやるっ!!」
???(忍)「それだぜ、エイーダ」
〔味方ユニット出現〕
エイーダ「忍先輩!」
忍「待たせたな、エイーダ。可愛い後輩のピンチに帰ってきたぜ」
〔忍、前進〕
雅人「へえ…忍にしちゃシャレた事を言うじゃないの」
忍「相手が天下のアイドルだからな。ファンのためにも、エイーダを傷つける奴は許せねえのさ」
沙羅「ナイト気取りだね。キャラに合ってないよ、忍」
小百合「沙羅!」
沙羅「元気そうね、小百合。あたし達が来たからには、もう大丈夫だよ」
亮「沙羅がそう言ったからにはやってみせんとな」
アラン「R-ダイガンを援護しつつ、敵を迎撃する…!」
忍「やろうぜ、エイーダ」
エイーダ「はい、忍先輩! 私に気合を入れてください!」
忍「リクエストをもらったんじゃ、やらないわけにはいかねえな」
F.S.「フ…あれが出るか」
忍「行くぜ、お前等! 俺達の野性を解き放つぞ!」
沙羅「OK、忍!」
忍「やってやるぜっ!!」

≪味方援軍1出現前≫
<忍が戦闘>

忍「地球に帰ってきて早々に戦いとはよ…! ツイてねえぜ、まったく!」
沙羅「ボヤくんじゃないよ。それがあたし達の仕事だろ」
雅人「沙羅の仕事は忍への突っ込みだけどね」
忍「うるせえぞ、雅人!」
亮「無駄口を叩いている暇があるのか、忍?」
アラン「敵は目の前だぞ! 集中しろ!」
忍「二人にステレオで言われなくてもわかってるぜ!」
沙羅「それじゃ、忍! 行こうか!」
忍「おう! やってやるぜ!!」
雅人(息がピッタリな事で…)

<エイーダが戦闘>
エイーダ「みんなに夢を与えるのがアイドルの使命…」「でも、今の私はチームDのエイーダです! 私の使命は、みんなの夢を守る事です!」

<敵2機撃破or4PP・味方援軍2&敵増援1出現>
忍「へ…やっと来たようだぜ」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
忍「遅かったじゃねえか、ZEXIS!」
葵「センパイ!いつドラゴンズハイヴに戻ってたの!?」
沙羅「ついさっきだよ。エイーダのピンチを聞いて、急行してきたってわけさ」
ジョニー「怪我はないかい、エイーダ?」
エイーダ「はい。ジョニーさんとファンのためにも、珠の肌に傷をつけるわけにはいきませんから」
赤木「うわっ! アイドルなのに大胆発言!」
ワッ太「ヤキモチはみっともないぜ、赤木の兄ちゃん!」
アラン「再会の挨拶はそこまでだ」
亮「気をつけろ…! 邪気が近づいてくる!」
くらら「邪気って…!?」
亮「そこだ!!」
〔敵ユニット出現〕
朔哉「あれは!?」
〔カーソル、ムーンWILLを指定〕
葵「オリジナルダンクーガ!」
くらら「誰かが、あの機体をよみがえらせたの!?」
忍「ダンクーガ全員集合ってわけかよ! だが、てめえはお呼びじゃねえぜ!」
???(ムーンWILL)「何故、私がお前ごときに許可を求めねばならない?」
雅人「!?」
ジョニー「まさか…!?」
ムーンWILL「その…まさかだ!」
葵「ムーンWILL! 生きていたなんて!」
くらら「じゃあ、あいつの手先は暗黒の力で呼ばれたんじゃなかったの…!?」
ムーンWILL「暗黒の力…。それはまさに私にとっての福音」
タケル「何っ!?」
ムーンWILL「愚かな水とタンパク質の塊に不覚を取った私だが、暗黒の力を得て、お前達に再び裁きを下す」
エイジ「あいつも、あのオカルトパワーでよみがえったのかよ!」
斗牙「ならば、もう一度倒すまでだ!」
ムーンWILL「出来るかな? さらなる力を得た、この私を相手にして」
クロウ「大物ぶったハッタリに騙される程、こっちもウブじゃねえんでな」
ムーンWILL「事実を認めぬか…。それこそが人類の愚かさの証」「お前達に教えてやろう! アースWILLを抹殺したのは、この私だ!」
くらら「何ですって!?」
朔哉「WILLが…」
ジョニー「死んだ…!?」
葵「本当なの、F.S.!?」
F.S.「………」
忍「答えろ、F.S.!」
F.S.「…WILLは機能を停止した」
葵「!」
ムーンWILL「ハハハハハハハ! 見たか、それこそが我が力の証!」
忍「うるせえ!!」
葵「センパイ…」
忍「何が暗黒の力だ」「結局、てめえはそれの力を借りただけの小物じゃねえかよ!」
亮「虎の威を借りる狐、か。フ…哀れだな、ムーンWILL」
ムーンWILL「黙れ、人間よ…! これを見ても、まだそのような口を利けるか!」
〔敵ユニット出現〕
リィル「あのゼラバイア…!」
みづき「ゴッドグラヴィオンを苦戦させた奴ね」
タケル「ゲシュタルトのメタールが連れていた新型メカもいる!」
甲児「要するに暗黒の信者の軍団ってわけか!」
エイーダ「気をつけてください! あの先頭の恐竜型のメカは内部の大量の爆発物を搭載しています!」
〔カーソル、クザートを指定〕
亮「どうやら奴はドラゴンズハイヴに突っ込む気らしい!」
雅人「そこで自爆する気かよ!」
竜馬「下らねえ戦い方をしやがるぜ!」
ムーンWILL「ハハハハハ! WILLと手を組んだ愚か者め! 絶望の中で果てるがいい!」
葵「ムーンWILL!」
ムーンWILL「さらばだ! いずれ、お前達にも裁きを下そう!」
葵「あいつ…! 散々偉そうな口を利いて、自分は逃げるわけ!」
沙羅「葵! まずはドラゴンズハイヴを守るのが先だよ!」
葵「OK、センパイ! …だったら、あいつに見せてあげるよ、あたし達の真の力を!」
ジョニー「エイーダ!」
エイーダ「はい!」
〔葵、前進〕
〔エイーダ、葵へ接近〕

F.S.「キーワード、M・A・X・G・O・D! ダンクーガマックスゴッド!
葵「超獣合神!
〔画面、フラッシュ〕
〔葵、合体〕

[イベントデモ「ダンクーガマックスゴッド、野性化」]
葵「ダンクーガマックスゴッド!!
忍「
へ…こっちも負けていられねえぜ!」
[イベントデモ「ファイナルダンクーガ、野性化」]
クロウ「あっちがオカルトで来ても、獣の野性には通用しないぜ」
隼人「あれだけの爆発物だ。至近距離で何度も爆発を食らえば、ドラゴンズハイヴもただでは済まない」「各機は、あの恐竜型メカをドラゴンズハイヴに近づけるな!」
〔カーソル、目標地点を指定〕
忍「やるぜ、お前等! 口だけ達者な亡霊野郎に負けんなよ!」
葵「行くよ、くらら、朔哉、ジョニー、エイーダ!」「やってやろうじゃん!!」

<忍が戦闘(味方援軍1出現後)>
忍「ちっ…」
沙羅「どうしたの、忍?」
忍(この嫌な空気…。ムーンWILLとは違う…)(もっとドス黒い何かが俺達にまとわりつくようだぜ)

<葵が戦闘>
ジョニー「いいんだね、エイーダ?」
エイーダ」はい! 私もジョニーさんと一緒に戦います!」
朔哉「一応、言っておくが、俺達もいるんだぜ」
エイーダ「あ、ごめんなさい。私もチームDとして戦います、に変更させていただきます」
葵「別にあたし達はどっちでもいいけどね」
くらら「ヤキモチはみっともないよ、朔哉」
朔哉「そんなんじゃねえって!」
葵「OK。それじゃ、チームDの5人が揃ったところで改めて行こうか!」「「やってやろうじゃん!!」

<タケルが戦闘>
タケル「ブランチが最期に言っていた言葉…。メタールの背後にいる二人の黒幕…」「「どうやら、その内の一人はあのムーンWILLのようだな!」

<斗牙が戦闘>
エイジ「少しずつだが、わかってきたぜ! ムーンWILLの野郎は次元を超える力をもってやがる!」
琉菜「じゃあ、ゼラバイアを呼び寄せたのはあいつなのね!」
斗牙「来るなら来い、暗黒の力…! それを断つのが僕達グランナイツの使命だ!」

<クザートが目標地点へ移動(1回目)>
〔敵ユニット撃破〕
〔ドラゴンズハイヴに爆発〕

ルゥ「きゃあっ!」
セイミー「もう一度このレベルの爆発を食らったら、ドラゴンズハイヴがもたない!」
田中司令「頼みますよ、皆さん! あのメカを近づけさせないでください!」

<クザートが目標地点へ移動(2回目)>
〔敵ユニット撃破〕
〔ドラゴンズハイヴに爆発〕

ウラジミール「ドラゴンズハイヴが…!」
F.S.「我々は敗北した…」
〔ドラゴンズハイヴに爆発〕
(→ GAME OVER

<敵全滅・勝利条件達成>
沙羅「片付いたみたいだね」
雅人「へへ…暗黒の力だか何だか知らないけど、軽い軽い」
亮「調子に乗るな、雅人。事実、ムーンWILLによってWILLは機能を停止しているんだ」
雅人「そうだ! そっちを忘れていた!」
葵「WILL…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
ウラジミール「…やはり、WILLの機能停止には不自然な点が多いわ」
F.S.「ムーンWILLも…WILLと同じく無機知性体として、ネットワークに潜入する事は可能だろう」「そういった敵を想定して、当然の事ながらドラゴンズハイヴには強固なプロテクト機能が用意されている」
ウラジミール「ネットワークでWILLがムーンWILLに遭遇したとしたら、その機能で防御をしようとしたはず…」
セイミー「それが叶わなかったという事は何者かによってプロテクト機能にトラップが仕掛けられていたと?」
F.S.「その通りだ。…小百合君、申し訳ないが、君をあらためさせてもらう」
小百合「え…!」
F.S.「今回の作戦の提案者は気味であり、WILLのサポートをしていたのも君だ」
田中司令「すみませんね。事が事ですので、状況証拠だけで動かせてもらいます」
ルゥ「危ない、田中さん!」
〔空を切る音〕
〔画面、明滅〕

田中司令「うおっと!」
木下「俺のケリをかわすとは、やはり、ただのおとぼけ野郎じゃないようだな」
田中司令「それを言うなら、あなたもです。ただの連絡要員ではないようですね」
木下「悪いが、この女を渡すわけにはいかない!」
小百合「きゃあっ!」
ウラジミール「小百合!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔敵ユニット出現〕

キラケン「何じゃい、ありゃ?」
F.S.「そのヘリには小百合君が乗っている…! 撃墜せずに捕獲するんだ!」
木下「そうはいくか!」
〔木下、後退〕
沙羅「小百合!!」
小百合「沙羅ーっ!!」
〔木下、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

斗牙「小百合さんが、さらわれた…!」
エイジ「何なんだよ、あいつは!!」
葵「ムーンWILLの復活と小百合さんの誘拐…」
忍「くそっ! いったい何がどうなっていやがるんだ!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
葵「じゃあ、その木下って奴が小百合さんを脅して、WILLに細工をしたってわけ?」
ウラジミール「恐らくはね。彼女をさらって逃げ出した以上、あの男が、今回の一件に関係しているのは確実ね」
セイミー「残念ながら、木下の行方は完全にロスト…。以前から逃走経路も用意していたみたいよ」
朔哉「くそっ! そんな奴をドラゴンズハイヴに入れていたなんて!」
くらら「同じ木下でも、竹尾ゼネラルカンパニーの係長さんとは随分と違うわね」
田中司令「大塚長官に改めて身元を照会したところ、とてもそのような事をするような人物とは思えないとの事です」「いやぁ…私もびっくりしましたよ。彼…ネコをかぶっていたようです」
アラン「もしかすると、その木下という男…大塚長官の知る人物とは別人なのかも知れん…」
雅人「偽者…って事?」
ジョニー「あるいは何者かに操られているというのも考えられます」
セイミー「だとしたら、その黒幕は…」
葵「決まってる。あのムーンWILLだよ」
くらら「新たに行動を開始するに当たって最も邪魔な存在であるWILLを最初の標的にしたってわけね」
ジョニー「F.S.…WILLの状況は?」
F.S.「無機知性体であるWILLは有機知性体である我々と生命の概念は異なる」
葵「まどろっこしい説明は良いから、WILLが生きているのか、死んでいるのか、答えてよ!」
F.S.「…生きてはいる。だが、再び目覚めるかはわからない」
朔哉「意識不明の重態って事かよ…!」
亮「WILLが復活するためには何をすればいい?」
ウラジミール「彼に侵入したウィルスを駆除すればいいんだろうけど、さすがにムーンWILLっが用意したものね…」「そう簡単に取り除く事は出来ないわ」
田中司令「こうなったら、WILLの生命力に賭けるしかありませんね」
沙羅「だったら、あたし達は木下を…全ての黒幕のムーンWILLを追おうよ」
忍「………」
葵「どうしたの、センパイ? 珍しく黙りこくって」
亮「忍…お前も感じているようだな」
忍「…暗黒の信者の連中の裏には黒幕がいるってタケルが言ってたが、それがムーンWILLなのは間違いねえだろう」「だが、奴は二人の黒幕の内、扱いは下っ端だろうぜ」
葵「どういう事なの!?」
忍「うまくは説明できねえ…。だが、ムーンWILLが現れた時、その周囲にもっとドス黒い何かを感じた…」「あれが奴等の言う暗黒の力なのかも知れねえが、ムーンWILLはそれを恐れ、其れの命令で動いているようだった」
葵「ムーンWILLさえも従える敵…。それが暗黒の力を統べるものなのね」
F.S.「獣戦機隊には、次元歪曲宙域の監視と異次元からの敵の調査を担当してもらっていたが…」「WILLの機能停止によりせっかく集めてくれたデータの分析も不可能となってしまった」
忍「仕方ねえさ。こうなったら、起きた事に対処していくしかねえぜ」「俺達もZEXISと行くぜ。文句はねえよな、F.S.」
F.S.「無論だ。私もそう指示するつもりだったからな」
忍「へへ…相変わらず、話が早いぜ、あんたとはよ」
葵「よく言うよ、センパイ。破界事変の時には、F.S.の真意も知らずに文句言ってたくせにさ」
忍「お、お前だって、そうだったじゃねえかよ!」
葵「でも、嬉しいよ。エイーダとセンパイ達が来てくれれば、心強いからね」
忍「へへ…まあな」
ウラジミール(単純な男…)
エイーダ「私も皆さんと一緒に戦います。これからはよろしくお願いします」
ジョニー「一緒に頑張ろう、エイーダ。本当の形でトゥインクルプロジェクトを再開させるためにも」
ルゥ「沙羅さん…」
沙羅「どうしたの、ルゥ?」
ルゥ「沙羅さんは、あの木下という人とは面識がないんですよね」
沙羅「少し前に小百合の部下としてつけられたという話は聞いていたけどね」
ルゥ「…小百合さん、あの人をみんなの前で強く叱っていました」
沙羅「そんな…。いくら相手に非があっても、小百合はそんな事が出来る子じゃないよ」
ルゥ「私も最初は上司としての責任感でそうしているんだと思ってましたけど、何度か目にするうちに違和感を感じるようになりました」「何だか怖かったです…。小百合さんが小百合さんでなくなっていくように感じられて…」
沙羅「小百合…」
田中司令「…いけませんね、これは…」
くらら「何かあったの、田中さん?」
田中司令「アロウズの宇宙要塞バルジがホワイトファングと名乗る一団に強襲され、制圧された模様です」
朔哉「何だって!?」
田中司令「おや…? そのホワイトファングの首領から全世界に向けてメッセージが発信されるようです」
葵「そいつ等、地球連邦の情報統制を潜り抜けたっていうの!?」
田中司令「それはわかりませんが…」
F.S.「まずは、そのメッセージを聞こう」
〔モニターの開く音〕

  ~宇宙要塞バルジ 司令部~
ミリアルド「…旧OZ…そして、アロウズはコロニーの自由を認めるどころか、その心までも支配しようとした」「我々ホワイトファングはコロニーの真の独立を求めて、今ここに決起した」「地球と宇宙…。この二つの存在が対立の図式を生んでいるのは明白だ」「私の名はミリアルド・ピースクラフト。宇宙に対立する存在…地球連邦の打倒をここに宣言する」

  ~ドラゴンズハイヴ 格納庫~
カレン「あのホワイトファングのリーダーってOZのゼクス・マーキスだよね」
クロウ「OZを抜けたとは思っていたが、コロニーを率いて地球連邦に宣戦布告とはよ…」
朝比奈「メメントモリとアフリカタワーの一件が引き鉄になったようだね」
藤堂「これでまた世界に混乱が広がるか…」
〔走り寄る足音〕
玉城「た、大変だ! とんでもない事が起きやがった!」
カレン「今度は何よ!?」
玉城「ZONEが現れやがった! それも同時に二つも!」
甲児「何だって!?」
玉城「太平洋と暗黒大陸に同時出現だ! 本気でまずいぜ、こいつはよ!」
タケル「ホワイトファングの宣戦布告と二つのZONEの出現…」
クロウ(どうやら覚悟を決める時が来たようだぜ…)
【シナリオエンドデモ終了】


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