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No.8AB
嵐の予兆

【シナリオデ開始】
日本
光子力研究所

  ~光子力研究所 司令室~
大塚「…こうして再び皆さんと一堂に会した事は正直申し上げて喜ばしい事ではありません」
城田「………」
ジェフリー「………」
大塚「しかし、この数ヶ月…世界に再び戦雲の兆しが見て取れます」
敷島「ロボットマフィアを率いるブランチの犯罪はもはや警察では対処できないレベルにまで達しています」
弓「一時は大人しかったDr.ヘル一味も再び活動を開始した模様です」
ジェフリー「宇宙でははぐれバジュラとギシン星人の残党が現れました」
城田「そして、各地ではガンダムが現れ、反地球連邦活動を行なっているとの事です」
ジェフリー「やはり彼等はその道を選んだか…」
佐伯「ジェフリー・ワイルダー艦長、あなたはガンダムの行動を肯定するのですか?」
ジェフリー「君は?」
佐伯「私は佐伯徹。地球連邦軍から21世紀警備保障に出向中の戦術アドバイザーです」
城田「彼は私の後輩ですが、私が軍に戻ったため、後任に入ってもらっています」
ジェフリー「では、佐伯君…。先ほどの君の問いへの答えだが…」「私個人は彼等の行動に賛同する側面もある」
佐伯「地球連邦の所属するフロンティア船団の一員であるあなたが、そのような発言をするとは…」
ジェフリー「私はあくまで民間軍事プロバイダーの人間だ。正規軍の所属ではない」「加えて、地球連邦の構成員だからこそ、連邦の在り方に疑問を持つのは当然の権利ではないかね?」
佐伯「それは、おっしゃる通りですが…」
ジェフリー「私は賛同する側面もあると言ったまでだ。連邦の存在そのものを否定しているわけではない」「だからこそ、私と仲間達は、連邦の…人々の平和を脅かす敵と戦うためにここに来ている」
城田「ありがとうございます、ジェフリー艦長。…佐伯も納得したか?」
佐伯「…はい…」
ジェフリー(若いな…)
大塚「では、宇宙から帰還したゴッドマーズ、バルディオス、コスモクラッシャー、ならびにアクエリオンを加えたS.M.S…」「それに暗黒大陸からのアルバイトを加えた竹尾ゼネラルカンパニー、21世紀警備保障、マジンガーZ、ビューナスA…」「そして、ICPOから出向となった鉄人28号、スコート・ラボからの次元獣バスターを加え、新生クラッシャー隊は始動します」「総責任者は私、大塚…参謀役に城田君。敷島博士と弓所長には技術アドバイザーをお願いします」
弓「よろしくお願いします、敷島博士。金田博士の研究を引き継いで鉄人を完成させた博士の功績は聞き及んでおります」
敷島「こちらこそ、弓所長。光子力エネルギーの導く未来には私も期待させていただいております」
大塚「現場での指揮はジェフリー艦長に一任し、佐伯君には、戦術アドバイザーとしてその補佐を命じる」
佐伯「了解です」
ジェフリー「よろしく頼む、佐伯君」
佐伯「S.M.Sについては事前に調査させていただきました」「それを率いるジェフリー艦長の指揮をすぐ横で学ばさせていただきます」
大塚「隊員達は破界事変からの知り合いである故に特に問題はないでしょう」
ジェフリー「新たに顔を合わせるメンバーについても既に交流が始まっているようです」
佐伯「それで…彼等は今どこに?」
大塚「本格的な任務に入る前の骨休めも兼ねて、熱海のくろがね屋に行っておるよ」

  ~くろがね屋~
ワッ太「え! 今のスカル小隊の隊長ってアルトさんなの!?」
アルト「まあな…」
ミシェル「オズマ隊長が別の任務で同行できないんで、アルトにお鉢が回ってきたのさ」
勝平「そっか…。オズマのおっちゃんは来てないのか」
正太郎「アルトさん、シンガポールではお世話になりました」
アルト「こっちこそな、正太郎。改めてよろしくだ」
タケル「君が鉄人28号の金田正太郎君か」
正太郎「明神タケルさんですね。大塚長官から何度もお話を聞いてます」
タケル「そうか。君は長官の昔の仕事仲間でもあるんだったな」
正太郎「はい。長官がICPOにいた頃はよく一緒に捜査をしたものです」
ゲイナー「そう言えば、ルカもいないみたいだけど…」
アルト「あいつははぐれバジュラの調査があるんで船団にいる」
ガロード「何だよ? まだバジュラの奴等、地球にいるのか?」
クラン「破界事変の時に奴等の女王を倒したんだ。今、地球圏にいるのは、その戦いの生き残りなんだろう」
ワッ太「要するに、そんなに心配する事はないってわけだね」
勝平「しっかり、驚いたぜ。タケルの兄ちゃん達がかえってくるってのは聞いてたけど…」「マリンの兄ちゃんも一緒に戻ってくるとはよ」
マリン「俺達の帰還は、事故のようなものだからな」
ゲイナー「どういう事です?」
オリバー「俺達と闘志也達のゴッドシグマはタケル達のとは別行動で太陽系の調査をしていたんだが…」「有空間飛行をしていた際、何故かタケル達の近くの通常空間に復帰したんだ」
ワッ太「マリンさん…亜空間飛行に失敗したの?」
雷太「俺達も最初はそれを疑ったんだがよ…」
マリン「バルディオスは、あの時、何か未知の力に引っ張られて、通常空間に復帰したんだ」
ガロード「その未知の力ってのは何だよ?」
マリン「わからない。だが、それはタケル達の調査していた次元歪曲宙域に関係していると思われる」
勝平「その次元歪曲宙域ってのは?」
タケル「フロンティア船団近くの暗礁地帯で、常に次元境界線が不安定な一帯だ」
タケル「大時空震動の直後はその宙域では遭難事故が多発していたそうだ」
ケンジ「だが、最近はそれなりに次元境界線が安定したので、クラッシャー隊はそこの調査に向かっていたんだ」
ワッ太「へえ…でも、バルディオスはそれに引っ張られた可能性があるんでしょ。恐ろしいなぁ」
アポロ「恐ろしいものは他にもあるぜ、ワッ太」
ワッ太「どうせアポロさんのおっかないものってオズマ隊長の特訓じゃないの?」
アポロ「そうじゃねえよ! 宇宙にあの世からよみがえった奴等が現れたんだ」
正太郎「それって幽霊って事ですか!?」
タケル「俺達は宇宙でギシン星人の残党と戦ったんだが、その中に過去に倒した超能力者がいたんだ」
ワッ太「あのゲルとか、バレンとかいう奴?」
タケル「ああ…。あいつ等は確かに倒したはずだったのに、再び俺達の前に姿を現したんだ」
シリウス「気にする必要はない、タケル。きっと連中は、以前の戦いで何らかの手段で生き延びていたんだ」
シルヴィア「お兄様の言う通りよ。それにこの前の闘いで完全に倒したんだから、もう心配要らないわよ」
タケル「そうだな…」
ワッ太「そんな事より、シェリルさんとランカさんのライブの話を聞かせてよ」
勝平「あの二人が一緒に歌うトゥインクルプロジェクトは地球でもすげえ話題になってるぜ」
アルト「そっちの方は大成功だ。シェリルもランカも気合を入れてるからな」
タケル「もっとも俺達にはライブを観ている時間はなかったけど」
エスター「この人達が宇宙に行ってたクラッシャー隊とS.M.Sか…」
タケル「君がエスターか。話はアルトから聞いてる」
マリン「あのクロウの後輩で、君も次元獣バスターだそうだな」
エスター「は、はい…」(な、何だよ…。宇宙組はアルト以外にも美形だらけだ…)
アポロ「で、幾らなんだよ?」
エスター「は…?」
シルヴィア「大変ね…。まだ若いのに借金まみれなんて」
シリウス「我々も出来る限りの協力をするつもりだ」
エスター「ちょっと待て! あたしは一銭も借金はないよ!」
シルヴィア「え! そうなの!?」
タケル「あのクロウさんの後輩だから、てっきり同じ理由でバスターをやってるんだと思ってたよ」
エスター「そうじゃない! あたしはあいつに憧れて…」
シルヴィア「憧れて?」
クラン「ほう…そこらはじっくり聞かせてもらう必要がありそうだ」
エスター「え…あ…その…! それは、いいじゃないですか!」
アルト「相変わらず接頭語付きの正直者だな」
タケル「そうみたいだな。彼女とも仲良くやっていけそうだよ」
〔歩み寄る足音〕
ナミダお帰りなさい、タケルさん!」
タケル「元気だったか、ナミダ?」
ミシェル「この子もクラッシャー隊のメンバーなのか?」
ナミダ「僕は明石ナミダ。クラッシャー隊の見習い隊員です」
正太郎「ナミダの普段の任務はバトルキャンプのサロンのお手伝いだけどね」
ナミダ「ちぇ…僕だってコスモクラッシャーで出撃したいのに」
タケル「ナミダ…君もくろがね屋にいりゅって事は母さんも来てるのかい?」
ナミダ「うん。静子おばさんはくろがね屋の女将さんと仲がいいからね」「時々熱海まで来て、女将さんとお茶してるよ」
ワッ太「あのおっかない女将さんとか…!」
勝平「さすがはタケルの兄ちゃんのお袋さんだ。懐が深いぜ」
タケル「じゃあ、母さんは女将さんの所にいるんだな」
ナミダ「それがさ…。さっきから甲児さんが女将さんの所に来てて何かモメてるみたいだよ」
タケル「甲児と女将さんが…?」
ワッ太「もしかして、シローの事と関係あるのかな…」
アルト「シローって甲児の弟のか?」
正太郎「はい…。僕達はドイツでDr.ヘルと戦ったんですが…」「シロー君はそこでくろがね屋の女将さんと何かあったようなんです」

  ~くろがね屋 座敷~
甲児「………」
つばさ「言いたい事があるんなら、早くお言いよ」
甲児「ドイツでの事は全てシローに聞いた…」
甲児「あんたが俺とシローの母親である事…あんたが親父を殺した事…」
つばさ「全部、事実だよ。で?」
甲児「俺はあんたを母親だなんて絶対に認めない!」
つばさ「…言っておくが、この事は全て十蔵も知っていた事だよ」
甲児「どうせ、あんたが脅して口止めしてたんだろ!」
つばさ「ガキが…」
甲児「何っ!?」
つばさ「事情もわからず、自分の感情をぶつけるだけじゃガキだって事さ」「あんたには言ったはずだよ。お菊さんに触れられるようにならなきゃ、一人前と認めないってね」
甲児「………」
つばさ「あたしに正面から意見が言いたいんなら、まずは一人前になってからにするんだね」
甲児「その言葉…忘れるなよ!」
〔走り去る足音〕
つばさ「…精々頑張るんだね…」
〔襖の開閉音〕
静子「つばささん…」
つばあさ「すまないね、静子さん。また見苦しい所を見せちまったよ」
静子「知られてしまったんですね、甲児君に」
つばさ「ああ…」
静子「あの子は強い子です。きっといつか全てを受け入れてくれます」
つばさ「どうだろうね…」(真相を知ったら知ったであいつは私をさらに許さないかも知れないね…)

  ~くろがね屋~
甲児「そりゃぁぁぁっ!」
お菊「ほいさ」
〔空を舞う音〕
〔画面、明滅〕
〔人の倒れる音〕

甲児「くそっ! もう1回だ!」
お菊「何度でも気の済むまでやりなさいな」「ま…今の坊ちゃんじゃ無理でしょうけどね」
甲児「くそぉぉぉぉぉっ!!」
安「全然ダメじゃねえか、甲児の奴」
ジャンゴ「余計な力が入り過ぎだな、ありゃ」
クロス「頭に血が上ってるためだろうさ」
先生「………」
安「先生の見立てじゃ、あの調子じゃいるだけ無駄だってよ」
ゲイナー「そんな…!何かアドバイスしてあげてくださいよ!」
安「今の甲児に何言っても聞きゃしねえよ」
サラ「じゃあ、このまま放っておくんですか?」
ジャンゴ「腹が減りゃ、あいつも諦めるだろうさ」
クロス「それまでお菊さんが相手をしてくれればの話だけどな」
タケル「甲児…」
アポロ「…見ちゃいられねえぜ」
シルヴィア「ちょっと、アポロ! あんた、どこ行くのよ?」
アポロ「決まってんだろ? 特訓と言えば、俺の出番だぜ」
甲児「くそっ…! くそぉぉっ!」
アポロ「やめとけ、甲児。いまのお前じゃ、何度やってもあの婆さんに触るのは無理ってもんだぜ」
甲児「どいてろ、アポロ! 無理かどうかは俺が決める!」
アポロ「靴を脱ぎな」
甲児「え…」
アポロ「あの婆さんに勝ちたきゃ、俺の言う通りにやってみろ」
甲児「あ、ああ…」
アポロ「どうだ? 何か感じるか?」
甲児「感じるって何をだ?」
アポロ「それは…」
甲児「それは…!?」
アポロ「俺にもよくわからねえ」
甲児「じゃあ、何のためにこんな事をさせたんだよ!?」
シリウス「この訓練方法は不動司令が我々エレメントに課したものだ」
甲児「不動司令って…お前達の指揮官だった人か」
シルヴィア「そうよ。あの人のおかしな訓練で散々あたし達、しごかれたんだから」
麗花「でも、その一つ一つには意味があった」
ピエール「ちなみにその裸足の意味は自分と地球を一体化させて星の力をそのまま感じさせるためのものだ」
甲児「それはすごいけどよ…。今の俺に何の意味があるんだ?」
アポロ「そこまでは俺も面倒見切れねえよ」
甲児「お前なぁ…」
タケル「だけど、甲児…。気持ちは落ち着いただろ?」
ゲイナー「さっきまでの君は頭に血が上って、手足の動きがバラバラだったよ」
甲児「タケル、ゲイナー…」
アポロ「要するにお前は手に意識が集中し過ぎなんだよ。それじゃいつまで経っても、あの婆さんには勝てねえぜ」
お菊「おやおや…。坊ちゃん、なかなかに鋭いねえ」
アポロ「あの婆さんに触れたきゃ、手を伸ばすんじゃねえ。全身でぶち当たるつもりで行くんだ」
甲児「全身でぶち当たる…」
シルヴィア「へえ…無限拳って、そういうイメージで打つんだ」
アポロ「まあな。これが出来れば、敵がどこまで逃げようが確実にぶん殴れるぜ」
甲児「手を伸ばすんじゃない…。全身でぶち当たる…」「そう言えば、竜馬さんも正拳突きは腕じゃなく、全身で打てって言ってたっけ…」
〔走り寄る足音〕
エスター「みんな、大変だ! 光子力研究所に正体不明の飛行部隊が接近中だってさ!」
タケル「敵なのか!?」
エスター「わからない! でも、あたし達もすぐに研究所に戻れって!」
ワッ太「新クラッシャー隊の初仕事か!」
さやか「甲児君、私達も行きましょう!」
甲児「おう! 俺達の手で光子力研究所を守るぞ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「嵐の予兆」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
※※さやか出撃の場合、セリフ追加※※
シルヴィア「あれが噂のビューナスAね」
〔カーソル、さやかを指定〕
ピエール「聞いた話じゃ、あのロボット…さやかをモデルにして造られたらしいぜ」
ミシェル「なるほどな。道理でいいスタイルしてると思った」
クラン「まったく、お前等は! 敵が近くに来ているんだぞ!」

アルト「さやか、甲児はどうしている?」
さやか「マジンガーZの調整が遅れているみたいだけど…」
エスター「あ! 出てきた!」
〔味方ユニット出現〕
〔甲児、前進〕

ワッ太「あれ! 翼がついてないよ!」
甲児「ジェットスクランダーは調整中なんだ」
もりもり「な~にすぐに作業は終わるよ」
のっそり「もうちっとだけ待っててくれや」
せわし「それまでに敵を倒しちまってもいいがな」
弓「急いでください、三博士。敵はどうやら飛行戦艦のようです」
敷島「来ました!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「Dr.ヘルの機械獣軍団!」
ジェフリー「飛行要塞を主軸とした部隊か」
モニカ「艦長! あのp飛行要塞の艦首に人…いや、人ではないかも知れませんが、何かいます!」
ブロッケン「ハッハッハ!」
アルト「何だ、あれは!?」
ジュン「うわわっ! く、首がない!」
つぐみ「おばけ!?」
ブロッケン「おばけではない!」
シルヴィア「な、生首!」
シリウス「物の怪か!」
ブロッケン「ハッハッハ! 吾輩はブロッケン伯爵! Dr.ヘルの五大軍団の一つを任された者!」
赤木「あいつ! ドイツで現れた時も同じ事をやってたぜ!」
青山「あつの持ちネタらしいな」
甲児「ブロッケン! ドイツでノシてやったのにまだ懲りてなかったようだな!」
ブロッケン「兜甲児よ! 仲間が増えて、気が大きくなっているか!」「だが、抵抗しても無駄だ! 我輩はここに光子力研究所の制圧を宣言する!」
マリン「奴の狙いは研究所か!」
弓(まさかDr.ヘルはこの研究所の秘密に気付いているのか…!)
甲児「正面から来るとは余程、自信があるようだな、ブロッケン伯爵!」「だが俺達が、その自信を木っ端微塵にしてやるぜ!」
ジェフリー「各機へ。我々の目的は光子力研究所の防衛だ」「私は第一防衛ラインをここに設定する」
〔カーソル、防衛ラインを指定〕
ジェフリー「ここを通過されたら、すぐに研究所に被害が出るわけではない」「だが、諸君等の力なら、敵部隊が防衛ラインを越える前に勝負をつけられると期待する」
佐伯「無茶です、ジェフリー艦長! そのような無理を各機に強いるのは…」
ジェフリー「敵の狙いが見えないからこそ、最善の手を尽くすのだよ、佐伯君」
ボビー「佐伯ちゃん、ボスは隊員を乗せるつもりなのよ。ほら…」
ガロード「よし…! 1機たりとも、防衛ラインを越えさせるものかよ!」
アルト「あっちの爆撃機部隊はスカル小隊に任せておけ!」
赤木「だったら、地上の巨人像は俺達が止める!」
正太郎「行くぞ、鉄人! 研究所には敷島博士もいるんだ!」
エスター「自信満々な悪党なんてのは世の中のためにならないんだよ! コテンパンの粉微塵にしてやる!」
佐伯「士気が上がっている…」
ブロッケン「おのれ! このブロッケンと飛行要塞グールを甘く見おって!」
ジェフリー「各機、攻撃開始だ! 奴等に目にもの見せてやれ!」
甲児「来い、ブロッケン伯爵! 空が飛べなくても、お前になんか後れを取るものか!」
<戦闘開始>

<ブロッケンと戦闘or敵8機撃破or3PP・敵増援1出現>

ブロッケン「どうやら切り札を使う時が来たようだな」
ワッ太「そういうのって負け惜しみって言うんだよな!」
ガロード「それともハッタリか!」
ブロッケン「ええい、黙れ! こいつを見たら、そんな強がりも言えんぞ!」「行け! 機械獣バードンB7!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「出たな、機械獣!」
〔甲児、前進〕
ブロッケン「バードンB7! お前のスピードでマジンガーZを倒せ!」
〔バードンB7、甲児を通過〕
〔甲児に爆発〕

甲児「こいつ、速い!!」
さやか「甲児君!」
甲児「お返しだ! ロケットパンチ!」
〔バードンB7、前進〕
〔バードンB7のいた地点に爆発〕

甲児「何っ!?」
タケル「何だ、あのスピードは!」
赤木「ロケットパンチよりも速いんじゃないか!?」
ブロッケン「見たか、兜甲児! 目にも止まらぬスピードのバードンB7にお前の攻撃は通用しない!」
甲児「くそっ! ジェットスクランダー無しでは、あいつとは戦えない!」
アポロ「弱気になってんじゃねえ!」
甲児「アポロ!」
アポロ「何のための特訓だ! 俺達の言った事を思い出せ!」
甲児「拳を当てるんじゃない…。全身でぶち当たれ…」
ゲイナー「そうだ、甲児! 竜馬さんとの特訓も思い出すんだ!」
タケル「くろがね屋で鍛えられたお前なら必ず勝てる!」
甲児「拳で当たるんじゃない…。全身でぶち当たれ…」「よし!」
ブロッケン「何をする気か知らんが、バードンB7の前には無駄だ!!」
甲児「無駄かどうかは、その目で確かめてみろ!」
ブロッケン「行け、バードンB7! マジンガーにとどめを刺せ!」
赤木「ガッツだ、甲児!」
ワッ太「頑張れ、甲児さん!」
〔バードンB7、甲児のいる地点の周囲を移動〕
〔バードンB7、甲児へ隣接〕

甲児「見えたぞ!」
〔甲児、バードンB7へ攻撃〕
[イベント戦闘「甲児vsバードンB7」]
〔バードンB7に爆発〕
ブロッケン「な、何だと! 吾輩の可愛いバードンB7が!!」
甲児「やった! 出来たぞ!」
エスター「すごい…! すごいよ、甲児! あんた、かっこいいよ!!」
さやか「だって、私の甲児君だもの」
エスター「あたしのって…」
さやか「と、とにかく! 今がチャンスよ!!」
弓「甲児君! ジェットスクランダーの調整も完了した!」
甲児「了解です! スクランダーの発進、お願いします!」
もりもり「距離入力! 包囲修正!」
のっそり「カタパルト・セット!」
せわし「行け、ジェットスクランダー!!」
〔カーソル、光子力研究所→甲児へ移動〕
甲児「スクランダークロス!」
〔甲児、気力上昇〕
〔甲児、変化〕

甲児「よし! これで空の敵にも負けないぞ!」
ジェフリー「佐伯君、今が好機だ!」
佐伯「は、はい!」「全機はマジンガーを中心に敵を迎撃! 敵を光子力研究所に近づけさせるな!」
ジェフリー「ここが勝負所だ! 全機、全力で行け!!」
エスター「了解! マジンガーに負けていられないよ!」
ブロッケン「ええい! 戻れ、バードンB7! 態勢を立て直すんだ!」
〔バードンB7、ブロッケンへ隣接〕
甲児「逃がすかよ、機械獣! 今度は確実に仕留めてやるぜ!」
アポロ「フ…黄金の神の姿を垣間見たぞ」
シルヴィア「何か言った、アポロ?」
アポロ「い、いや…。一瞬、意識が飛んでやがった」
甲児「行くぞ、ブロッケン! ご自慢の機械獣のスピードももう俺には通用しない!!」

<エスターvsブロッケン>
ブロッケン「次元獣バスターめ! 我輩のグールを次元獣と同じだと思うなよ!」
エスター「何言ってんのさ! そのいかにも悪役ですよって顔つきは奴等と似たようなものだよ!」
ブロッケン「貴様! このグールのハンサムフェイスを侮辱したな!」
エスター「悪いのは顔だけじゃない! お前達のやってる事もだ!」「あたしの敵は卑怯な奴、セコい奴、ずるい奴…そして悪い奴なんだよ!!」

<ガロードvsブロッケン>
ブロッケン「ハッハッハ、ガンダムよ! 同じ地球連邦の敵である我々に協力しないか!」
ガロード「黙れ、生首! ヒイロや刹那の戦いをお前達と一緒にするな!」「俺のDXは悪党を叩き潰すガンダムだ! 覚悟しやがれよ。生首伯爵!」

<甲児vsブロッケン>
ブロッケン「兜甲児! 我輩は光子力研究所の制圧と同時にお前の抹殺も命じられている!」
甲児「残念だったな、ブロッケン! お前もあしゅら男爵と同じく失敗続きで、そのうちクビを切られるぞ!」「おっと! もう切れてるか!」
ブロッケン「おのれ! この我輩の素敵ボディを馬鹿にするか!」
甲児「うるせえ! 平和を脅かす悪党に容赦はしないぞ!」

<勝平vsブロッケン>
勝平「ドイツであれだけコテンパンにしてやったのにまだ懲りないのかよ!」
ブロッケン「ハッハッハ、小僧! 我輩は不死身よ!」
勝平「本当かよ! だったら、俺が確かめてやるぜ!」「不死身のお前が泣いてやめてくれって言うまで痛い目に遭わせてな!」

<ワッ太vsブロッケン>
ブロッケン「ハッハッハ! 弱小企業の貧乏ロボットが我輩のグールに挑むか!」
ワッ太「うるさい、生首! 父ちゃんの遺してくれた竹尾ゼネラルカンパニーとトライダーを馬鹿にする奴は許さない!」「今から謝っても、もう遅いぞ! 俺、完全に頭に来たからな!」

<正太郎vsブロッケン>
ブロッケン「鉄人28号! お前は捕獲して、機械獣に改造してくれる!」「我がバードスの杖の命ずるままに戦う忠実な下僕となるのだ!」
正太郎「そんな事はさせるか! 鉄人は正しい者の味方なんだ!」「鉄人は悪を倒すためにある! お前達の手先なんかになってたまるものか!」

<タケルvsブロッケン>
タケル「破界事変の時にあれだけやられたのにまだ懲りないのか!」
ブロッケン「我輩をあしゅらと一緒にするな! 我輩こそがDr.ヘルの最も信頼する指揮官、鬼のブロッケン伯爵よ!」
タケル「ならば、お前を倒してDr.ヘルに教えてやる!」「俺達がいる限り、お前のやろうとしている事は無駄なんだと!」

<アルトvsブロッケン>
アルト「そんな図体の爆撃機でVF-25とドッグファイトが出来ると思うなよ!」
ブロッケン「い、いかん! 懐に入られたら、あのスピードにはついていけん!」
アルト「地球の空にお前のような奴等は不似合いだ! 俺が叩き落してやる!」

<ジェフリーvsブロッケン>
ジェフリー「最大戦速! 攻撃目標、敵飛行要塞!」
ボビー「アイ、ボス!」
佐伯「こ、これが戦艦の機動なのか!?」
キャシー「佐伯さん、突撃中は無闇にしゃべられない方が身のためですよ」
ボビー「あら? 言うようになったじゃないの、キャシー」
キャシー「私も今ではS.M.Sの一員ですから」
ボビー「その通りね。じゃ、そのあんたが目を回すような機動を見せてあげようじゃない…」「おらぁっ!! 叩き落としてやるぞ、この生首野郎!!」
佐伯「う、うわぁぁぁぁぁぁっ!!」

<ゲイナーvsブロッケン>
ゲイナー「相手は飛行要塞だ! 小回りで相手を翻弄する!」
ブロッケン「ええい、ちょこまかと! これでは追いきれん!」
ゲイナー「これぞヤーパン伝来のイッスンボウシ戦法だ! 覚悟しろ!」

<アポロvsブロッケン>
ブロッケン「ええい、お前が余計な事を言うから兜甲児にとどめを刺せなかったではないか!」
アポロ「残念だったな、生首! 俺が何か言わなくても、きっと甲児の奴は負けなかっただろうさ!」「ついでに教えてやるぜ! ロケットパンチにも負けない俺のパンチの味をな!!」

<マリンvsブロッケン>
マリン「大人しくしていればよかったものをまた世界征服に乗り出したか!」
ブロッケン「Dr.ヘル様は新たな力を手に入れた! それが解き放たれた時、世界はあの方の手の中に納まる!」
マリン「悪の科学者の誇大妄想に付き合うほど、この世界は暇じゃないんだ!」「奴の手先のお前を倒し、世界征服なんて事が無理だというのを教えてやる!」

<赤木vsブロッケン>
ブロッケン「地上をはいずりまわるノロマめ! 我がグールを仰ぎ見るがいい!」
いぶき「赤木君、あんな事を言わせといていいの!?」
青山「こっちの準備はOKだ! いつでも最大出力でいける!」
赤木「よし、行くぞ! いぶきさん、青山!」「ダイ・ガードのスーパージャンプであいつを叩き落としてやる!」

<バードンB7撃破>
〔バードンB7に爆発〕
ブロッケン「撤退だ、バードンB7! ここでお前を失うわけにはいかん!」
〔敵ユニット離脱〕
ワッ太「自分の機械獣には優しいんだな、ブロッケン伯爵!」
ブロッケン「ええい、黙れ! こうなったら吾輩の手でバードンB7の仇を討ってくれる!」

<ブロッケン撃破>
〔ブロッケンに爆発〕
ブロッケン「ぬおおおおおっ!」
鉄十字兵「いかん! ブロッケン様の首が飛んでいった!」
ブロッケン「わ、我輩の事はいい! ここでグールを失ってはあしゅら男爵の二の舞だ!」「覚えていろ、兜甲児! この首に懸けて、必ずお前とマジンガーZを倒す!」
〔敵ユニット離脱〕
アルト「見事なまでのやられ台詞だな」
ミシェル「どうやら、いつか戦ったあしゅら男爵ってのと似た者同士らしい」
甲児「来るなら来い、ブロッケン。何度来ても、返り討ちにしてやるぜ」

<敵全滅・勝利条件達成>
大塚「ふう…何とかなったか」
城田「そうおっしゃいますが、大塚長官…まったく避難する気はありませんでしたね」
大塚「当然だよ、城田君。このメンバーなら負けるはずがないと信じておったからね」
城田「ですが、敵はDr.ヘルだけではありません」
大塚「うむ…。さらなる戦力の増強が必要になるかも知れんな…」
ジェフロー「各機、ご苦労だった。帰還してくれ」
甲児「ジェフリー艦長、俺…ちょっと熱海に行ってきます」
ジェフリー「了解だ。単独行動を許可する」
佐伯「待ってください、艦長! まずは理由を聞かなくては…」
甲児「大丈夫ですよ、佐伯さん。すぐに戻りますから」
〔甲児、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

佐伯「兜君!」
ジェフロー「これからの闘いのため彼は彼なりのけじめをつけに行ったんだ」「「戻ってきた時、彼は彼以上に強い男となるだろう」
佐伯「はあ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~バードス島最深部~
Dr.ヘル「…そうか、ブロッケンはまたも敗れたか」
ピグマン「ですが、マジンガーZや錦織つばさの目を引きつける事には成功した模様です」
あしゅら(女)「Dr.ヘル! 次は、このあしゅらに出撃の命令を!」
あしゅら(男)「時間稼ぎだけでなく、必ずや憎きマジンガーZとその仲間を葬ってご覧に入れましょう」
Dr.ヘル「ならん」
あしゅら「何故でございます!?」
Dr.ヘル「今のままの機械獣では奴等には勝てぬからだ」
あしゅら「で、では…!」
Dr.ヘル「そうだ。ワシは禁断の領域に手を染める」「そのためにワシは危険を承知でこのバードス島最深部を調査したのだ」
あしゅら(女)(不思議だ…)
あしゅら(男)(この遺跡の奥に来ると、懐かしさと同時に強い怒りと悲しみが身を引き裂く…)
あしゅら(女)(私の中に眠るミケネ文明の記憶が…)
あしゅら(男)(この想いを揺さぶるのか…)
Dr.ヘル「あしゅらよ」
あしゅら「は…!」
Dr.ヘル「黒の英知によって知り得た終末の時は近い。その日が来る前にワシは全ての力を手に入れる」
ピグマン「この世界の全てはDr.ヘル…。あなた様のものでございます」
あしゅら「そのために我等はこの身を賭して戦いましょう」
Dr.ヘル「よし…。では、これよりケドラの最終調整に入る」

日本
熱海

  ~くろがね屋~
つばさ「…わざわざマジンガーでやってきて何の用だい?」
甲児「あんたと決別するために、ここに来た」
つばさ「ほう…」
甲児「おじいちゃんが死んでから今日までシローと俺があんたに世話になった事には礼を言う」「だが、俺はやっぱり納得できない。あんたが親父を殺した事が真実なら」
つばさ「そうかい…」
甲児「否定しないんだな」
つばさ「まあね」「あたしが殺さなくても、どうせ剣造死ぬ事になったさ」
甲児「!」
つばさ「でもね…殺さなくちゃならなかった。私のこの手でね」
甲児「どういう意味だ!?」
つばさ「知りたいなら、とっとと一人前になる事だ。その時は全てを話してやるよ」「ただし、その時は本当に逃げられなくなっちまうよ。私の手からね」
甲児「…行くぞ、シロー。これからは光子力研究所が俺とお前の家だ」
シロー「わかったよ、兄貴」
甲児「じゃあな、女将…。クロス達には世話になったって伝えてくれ」
〔歩き去る足音〕
つばさ「精々頑張るんだね、甲児。マジンガーの力をお前が使いこなせるようにならなきゃ、あつぃも世界も終わりなんだ」「あたしを憎みな、心の底から。そして、その力で少しでも強くなるんだね」
【シナリオエンドデモ終了】


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