TOP PAGEへ

No.9AB
ぼくらはみんな生きている

【シナリオデ開始】
日本
伊豆半島 バトルキャンプ

  ~バトルキャンプ サロン~
大山「…こうして久々にみんなとも会えたけど、微妙に嬉しくないわね」
モニカ「そうですね…。要するに、また戦いになるわけですから」
谷川「あ~あ…次のボーナスが出たら、フロンティア船団に遊びに行こうと思ってたのにな…」
ラム「こっちも谷川さん達を案内相と思って新しいお店を開拓してたんですよ」
ミーナ「逆に私の場合、夏はお台場のイベントに行くつもりだったのに…」
入江「あっち系?」
ミーナ「そっち系」
中原「さっぱり話がわかりません…!」
ミーナ「中原さんは踏み込んじゃいけない世界です」
中原「はあ…」
大山「バカンスの予定が悪党退治に変わっちゃうとはね…」
キャシー「クラッシャー隊は当面は日本を中心に各勢力の動向調査とその殲滅に当たるそうです」
谷川「ロボットマフィアにDr.ヘル…。ついでにはぐれ次元獣か…」
ラム「そう言えば、例の次元獣の特種について何かわかった事ってあるんですか?」
キャシー「エーディック研の発表では、あの東部のユニット…人工物だったらしいわ」
谷川「じゃあ、誰かが次元獣を改造したって事ですか!?」
キャシー「その可能性が高いと見られているわ」
中原「ロボットマフィアの仕業でしょうか…」
キャシー「そこまではわかっていないようです」
ボビー「もう、やめやめ! せっかくの女子会なんだから仕事の話はここまで!」
入江「…つっこみ所がありあり…」
モニカ「ではお聞きしますが、ボビー大尉…女子会らしい話題って何です?」
ボビー「当然、恋バナに決まってるじゃない」
谷川「じゃあ、ぶっちゃけ質問! モニカさんとジェフリー艦長の関係はあれから進展したんですか?」
モニカ、ミーナ、ラム! あんた達、広報2課のみんなに何か話したの!?」
大山「モニカ…。そんな事しなくても見え見えなのよ…」
中原「私達だけじゃなく、ZEXISの全員がモニカさんの恋の行方を心配してましたよ」
モニカ「え…あ…その…」
ボビー「艦長もヤモメぐらしが長いんだから、ここは押しの一手でいったら?」
モニカ「お、大きなお世話です!」
大山「クォーターのブリッジの恋と言えば、オズマ少佐と…」
ボビー「やだ、大山ちゃん! アタシとオズマは清い関係よ!」
大山「わ、私…キャシーの事を言おうと思ったんですけど…」
キャシー「え!?」
谷川「そっちの方もホットな話題よね。で、どうなんです、キャシーさん?」
中原「お二人が以前に付き合っていたのは何となく聞いてます」
入江「で、焼けぼっくいに火が点いたと?」
大山「でも、キャシーはフロンティア船団の大統領補佐官と婚約しているのよね?」
ミーナ「そっちの方とは最近ろくに連絡もしてないっぽいですよ」
ラム「プライベートもほとんどオズマ少佐と過ごしているとの情報も入っています」
谷川「って事は完全な三角関係!」
キャシー「そ、それは…その…」
ボビー「何なのよ! はっきり言いなさいよ!」
大矢あ「ボ、ボビー大尉、落ち着いて…」
キャシー「だいたい、こっちばかりに話を振って、広報2課はどうなのよ?」
ラム「聞いてますよ、谷川さん。あの伊集院さんと温泉に行ったって話」
谷川「げっ!」
ミーナ「意外なカップルね…」
谷川「あれは強引に連れて行かれただけで、付き合ってるわけじゃないって!」
ボビー「他には浮いた話はないの? 青山なんてイケメンじゃない」
中原「だ、駄目です、ボビー大尉! 青山さんは、そういう目で見ないでください!」
ミーナ「へえ…」
ラム「なるほど…」
ボビー「了解よ、中原ちゃん。青山はあなたにお任せするわ」
中原「あ、ありがとうございます…」
ミーナ「でも、青山さんが決まると途端に広報2課は話題がなくなりますね」
キャシー「そうね。横沢さんは奥様がいらっしゃるそうだし…」
大山「…赤木君は?」
ミーナ「彼か…」
モニカ「悪い人じゃないんだけど…」
ラム「何と言うか、色々と惜しいんですよね…」
大山(これは安心していいみたいね…)
ボビー「大山ちゃん…あなたの心配は他の方に回した方がいいんじゃない?」
大山「え!? そ、それは…」
ボビー「ほら…あの二人、またやりあってるみたいよ…」
赤木「だから、さっきから何度も説明してるじゃないですか!」
佐伯「あなたの言う説明とは擬音・擬態語まじりの感情論の事ですか?」
赤木「確かに俺は口は上手く回らないですけどね! 街やそこに住む人達を守りたいってのをどうして理解してくれないんです!?」
佐伯「それは十分に考慮しています。だが、戦術上、それらよりも優先すべき事が出るのは、やむを得ない事です!」
赤木「俺達はみんなの幸せを守るために戦ってるのに、それをおろそかにして勝っても本末転倒じゃないですか!」
佐伯「もっとマクロな視点で物事を見てください!」「そこでダイ・ガードに損害が出たら、次にすぐ出撃となった時に叩かないじゃないですか!」
赤木「そんな、たら・ればの話なんてじゃ納得できないっスよ!」「佐伯さんはやり方が小さくまとまり過ぎてるんです!」
佐伯「僕が小さいんじゃありません! 赤木さんが大雑把すぎるんです!」
ミシェル「よく飽きないもんですね、あの二人…」
青山「宇宙組は、この数日だからいいさ。地上組は一ヶ月ぐらい、ずっとあれを聞かされてたんだ」
甲児「でも、赤木さんの言ってる事ももっともですよ」
ワッ太「そうだよ! 佐伯さんの指揮の通りに戦ってたら、まどろこしくてさ!」
勝平「要するに、あっちの兄ちゃんは腰が引けてんだよ」
アルト「俺のその意見に賛成だ。あんなやり方じゃ余計な被害を出すだけだな」
ゲイナー「そうは言うけど、ただ闇雲に突っ込むのは危険だと思う」
マリン「俺も同感だ。そうやって敵の罠にはまった事がこれまでに何度もあった」
タケル「佐栄久さんの状況分析が的確であるのは事実ですしね」
ケンジ「逆にダイ・ガードの戦術は臨機応変というより、思いつきに近い時もある」
アポロ「どうでもいいけどよ、いつになったら殴りあいが始まんだよ?」
ガロード「そうなったら、勝負は一瞬でついちまうだろうけどな」
エスター「あんた達…! 殴り合いになるのを望んでるの!?」
アポロ「そういうお前だって、さりげなくあいつ等の周りのイスを下げてたじゃねえかよ」
エスター「だ、だって…ここでケンカになったら、タケルママも迷惑するだろうし」「それにもしかしたら、殴り合いで友情が芽生えるかもしれないじゃん」
青山「そういうのは未成年までだ。大人は手を出したら、そこで社会人生命が終わっちまう」
ミシェル「ま…成り行きを見守るしかなんだろうな」
正太郎「それしかありませんね…」
エスター「駄目だよ、正太郎。そうやって中立を気取ってると、結局、貧乏クジを引く事になるんだからね」
ミシェル「青山さんはともかく、俺までクロウのお仲間認定か?」
エスター「あいつが言ってた。あんたは、その素質が十二分にあるって」
ミシェル「ご忠告ありがとうよ。精々気をつけるとする」
赤木「だから!」
佐伯「何なんです!?」
柿小路「え~あ~…そこまでにしましょうか、お二人共」
赤木「でも、専務さん…!」
柿小路「ここは静子さんのお店ですよ。正義の味方がご婦人に迷惑をおかけするのですか?」
静子「………」
赤木「あ、すいません、静子さん…」
静子「お二人の仕事にかける情熱は理解できます」「ですが、お二人はチームなのですから、互いを敬う気持ちを忘れては何事もうまくいかないと思います」
佐伯「はあ…」
厚井「静子さんのおっしゃる通りだ」「二人共、視野がせまくなっとるぞ。大事なのは相手を屈服させる事ではなく、いかに正しい事を成すかじゃないのか?」
赤木「はい…」
郁絵「では、ケンカが収まったところでおやつにしましょうか」
青山「専務さんが気勢を削いで、静子さんが母性で包んで、さらに常務さんがきちんと道理で諭す…」
ミシェル「最後に郁絵さんのおやつでフォロー…。竹尾ゼネラルカンパニー総出の完璧なフォーメーションですね」
木下「あの…私が参加してないんですが…」
郁絵「皆さんもどうぞ。お茶も入ってますよ」
エスター「待ってましたの、おやつタイムと言いたいけど、今回のは随分としょっぱいね」
郁絵「塩大福っていうのよ」
エスター「おいしい! 甘いのとしょっぱいので止まらなくなる!」
赤木「そこに渋茶があれば、無敵だな」
いぶき「赤木君もエスターも食べ物で簡単に買収されるタイプね」
大杉「ありがとうございました、柿小路専務。おかげで場が収まりました」
柿小路「いえいえ…出過ぎた真似をしてしまったと赤面の至りです」
大杉「専務…お顔の色が優れないようですが、何か心配事でも?」
柿小路「い、いえ! そんな事は…!」
郁絵「専務…21世紀警備保障の西島専務からお電話が入っておりますが…」
柿小路「わ、わかりました…! では、私…ちょっと電話に出て参ります」
〔歩き去る足音〕
郁絵「専務…」
いぶき「専務さん…ちょっと様子がおかしいわね」
郁絵「そうなの…。このところ、ずっとあんな調子で」
いぶき「ちょっと…心配だな…」
赤木「あれ…優しいですね、いぶきさん」
郁絵「いぶきさんはうちの専務のファンですもの」
赤木「それは初耳…!」
いぶき「専務さんみたいに仕事を頑張ってるお父さんに私、弱いみたい…」「でも、今の専務さん…ちょっと仕事とは別のところで苦しんでるみたい…」
赤木「さすがはファザコンの…」
いぶき「うるさい…! 余計な事を言ったら、怒るわよ!」
赤木「もう、怒ってるじゃないっスか!」
〔基地の警報〕
ワッ太「せっかくオヤツの時間なのに何だよ!?」
青山「これは…界震警報だ!」
赤木「ヘテロダインが現れるのか…!?」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ぼくらはみんな生きている」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
キャシー「各機、配置につきました」
ジェフリー「出現したヘテロダインを都市のど真ん中で迎撃する事になるとはな」
佐伯「結果的にこうなってしまったのは残念です」
赤木「…そう言うんだったら、ちょっと無理してでも東京湾で迎え撃てばよかったのに…」
いぶき「文句を言わないの。第一防衛ラインは連邦軍が担当したんだから」
青山「しかし、驚きだな。あのコクボウガーでもヘテロダインを止められなかったとは」
ワッ太「え! 飯塚のおっちゃんがヘテロダインに負けたの!?」
エスター「飯塚のおっちゃんって誰?」
甲児「赤木さんが防衛大学時代にお世話になってたロボット操縦の教官だ」「今は連邦軍所属のダイ・ガードの兄弟機mコクボウガーのパイロットをやってる」
赤木「この前、先生と飲んだ時の話じゃ、色々と連邦軍も組織の変更があって大変らしいんだ」「コクボウガーの機関士とナビゲーターも突然、新人が配属されて、現場は相当混乱してるって聞いた」
ワッ太「さすがのおっちゃんもそれじゃ勝てないか」
ケンジ「地球連邦軍はまだ設立されてから日が浅いからな。様々な所でひずみが出ているんだろう」
ナオト「どうでしょうね。人材と予算がOZとアロウズに優先的に流れてるからじゃないですか」
ケンジ「そこまでにしておけ、ナオト。俺達の任務は目の前に迫るヘテロダインから東京を守る事だ」
ナオト「了解…」
ミカ「ヘテロダイン、来ます…!」
〔敵ユニット出現〕
赤木「今回はコマ型のヘテロダインか!」
いぶき「気をつけてね、赤木君。あいつの回転しながらの放電攻撃にコクボウガーもやられたそうだから」
青山「おまけにあんなにぐるぐる回られたら、フラクタル・ノットも狙いにくいな」
赤木「そういうのは、ぶつかってから何とかする!」
アルト「これは佐伯さんの言う事も一理あるようだな…」
ゲイナー「でも、今は敵のデータも少ないんだ。まずは戦うしかないよ」
エスター「でも、界震が起こったって事は次元境界線が不安定なんだよね…」
勝平「じゃあ、次元獣が来るって事か!?」
エスター「あいつ等が出てきたら、あたしがやる…! そのための次元獣バスターだからね」
タケル「………」
アポロ「タケル…お前も感じるのか?」
タケル「この暗く冷たい波動…次元獣じゃない。奴等が来る…!」
モニカ「上空から接近する部隊あり! これは…!?」
〔敵ユニット出現〕
タケル「ギシン星人か!」
アキラ「見た事もないメカもいるぞ!」
バレン「このメカの名はダイダロス。お前達を暗黒の世界へ送るために用意されたものだ」
甲児「あいつ…! シェリルのコンサートの時に戦ったギシン星人だ!」
ワッ太「確かバレンって奴だ!」
さやか「そんな…! 生きていたなんて!」
アポロ「それだけじゃねえ。この間、次元歪曲宙域であの女は確かに倒したはずだ…!」
甲児「あしゅらやブロッケンのような手段でよみがえったのか…!?」
タケル「違う…! 超能力を使える以上、サイボーグではないはずだ!」
バレン「ハハハ! 言ったはずだぞ、マーズ! 私は暗黒の力でよみがえったと!」
佐伯「ヘテロダインだけでなくギシン星人まで現れるなんて…!」
ジェフリー「佐伯君…! 各機に指示を!」
佐伯「そんな事を言われても、どちらを優先したらいいか…」
赤木「佐伯さん! ギシン星人は俺達を狙ってくるけど、ヘテロダインは無差別に街を破壊する!」「ここはヘテロダインを先に叩くべきだ!」
佐伯「そ、そうですね。その通りだと思います」
ジェフリー「よし…! 各機はギシン星人を迎撃しつつ、ヘテロダインを優先的に叩け!」
ワッ太「了解!」
タケル「新たなメカ…。再びよみがえったバレン…」
マリン「考えるのは後にしろ、タケル! 今は目の前の敵に集中するんだ!」
タケル「は、はい!」
バレン「フフフ…マーズよ。焦りと恐怖の中で死んでいくがいい」
<戦闘開始>

<ウィール撃破orバレンHP50%以下or4PP・味方援軍1出現>

バレン「そろそろお前達にさらなる絶望を与えてやろう」
ガロード「悪党お得意のハッタリかよ!」
アルト「残念だったな、亡霊。絶望するのは、そっちのようだぜ」
〔味方ユニット出現〕
エイジ「待たせたな、クラッシャー隊! グランナイツ、只今参上だ!」
斗牙「F.S.の指示で僕達もクラッシャー隊に参加する」
フェイ「もちろん、Gソルジャー隊もよ」
シルヴィア「ナイスタイミングよ、グラヴィオン!」
琉菜「正義のヒーローってのは、こうじゃなくちゃね」
リィル「皆さん、またよろしくお願いします」
ミヅキ「敵はよみがえったギシン星人…。楽しいお相手じゃないわね」
エィナ「でしたら、さっさとお片づけしてしまいましょう」
エスター「あれが牙なき人達を守る紅の牙、グランナイツのソルグラヴィオンとグラントルーパーか」
ゲイナー「僕達の心強い仲間だよ」
タケル「ここまでだ、バレン! ソルグラヴィオンを加えた俺達に勝てると思うな!」
バレン「………」
エイジ「何だよ、あいつ…。黙っちまったぞ」
バレン「フフ…ハハハハハハハ!」
琉菜「今度は笑い出した!」
エイジ「何がおかしい!?」
バレン「お前達の無知ぶりがだよ」「グラヴィオンが来たのなら、丁度いい! お前達は今、さらなる絶望を味わう!」
〔敵ユニット出現〕
タケル「また新型を出したか!」
斗牙「あれは…!?」
〔カーソル、ゼラバイアを指定〕
リィル「そんな…」
フェイ「嘘だ…! こんな事が…あってたまるか!」
甲児「どうしたんだ、いったい!? 斗牙!? エイジ!?」
エイジ「奴等は…ゼラバイアだ!」
ワッ太「ゼラバイア?」
マリン「俺達の…ZEUTHのいた世界に現れた異星からの敵だ」
正太郎「そいつ等が、どうしてここに!?」
アルト「それもギシン星人と一緒にいるんだ!?」
アポロ「俺達だって知るかよ!」
タケル「バレン! これはどういう事だ!?」
バレン「ハハハハハハ! おののけ、マーズ…そして、地球人! これが暗黒の力だ!」
エィナ「あ、暗黒の力…」
琉菜「そんな…そんな事って…」
ゲイナー「死んだ人間をよみがえらせて、別の世界からメカを呼び出す力…」
さやか「どうなっているの、これ!?」
ワッ太「こ、こんな奴等と戦うのかよ!?」
カナリア「いかん…! さすがに動揺しているか!」
ミヅキ「ゼラバイアに加えて、この心理的プレッシャー…まずいわ」
赤木「だから、何だって言うんだよ!」
青山「赤木…お前…」
いぶき「状況がわかってるの!?」
赤木「わかってる! 目の前の奴等を放っておいたら、とんでもない事になるって事だ!」「亡霊だろうと、、暗黒だろうと関係ない! 平和を脅かす奴等に負けちゃ駄目だ!」
佐伯「赤木さん…」
ジェフリー「…破界事変での戦いは驚きと恐怖の連続だった…」
佐伯「え…」
ジェフリー「次々に現れる未知の強大な敵…。それに立ち向かうには何者にも砕けない強い意志が必要だった」「赤木駿介は、それを確かに持っていた。そして、それは周囲の人間に伝播し、あの城田君をも変えた」
佐伯「城田さんが…」
赤木「みんな! 俺達は生きているんだ!」「よみがえった亡霊なんかに負けるわけがないぜ!」
斗牙「ぼくらはみんな生きている…」
エイジ「そうだな…。要するに俺達はまだ戦えるんだ」
甲児「ああ…! だったら、相手が何だろうとびびってるわけにはいかない!」
ワッ太「赤木さん! 俺、やるよ!」
正太郎「僕も鉄人も戦います!」
いぶき「結局、こうなっちゃうのよね」
青山「今回は良しとしましょうよ。あいつの馬鹿と紙一重の鈍感さに救われたって事で」
赤木「どういう事だよ、青山!」
いぶき「ケンカやめ! 私達の相手は別にいるんだから!」
赤木「佐伯さん、指示を!」
佐伯「指示って言われても…」
ジェフリー「相手は煙でも幻でもない。倒す事の出来る相手だ」
佐伯「そうだ…そうですよね…」「各機は敵指揮官を集中的に攻撃! なお、相手の口頭によるかく乱には一切耳を貸す必要はない!」「なお、あのゼラバイアなう敵はその対処になれているグラヴィオンを中心に迎撃する!」
エイジ「了解だ! 奴等は任せてくれ!」
琉菜「あの新しい戦術アドバイザーさん、ちゃんと状況が見えてるじゃない」
ミヅキ「前評判と違って、きちんと頼りになりそうね、彼」
バレン「無駄なあがきをしてくれる!」
エスター「無駄かどうかは、あんたが自分で確かめてみな!」
タケル「バレン! 俺達の闘志を亡霊のお前がくだけると思うな!」

<斗牙が戦闘>
斗牙「僕達の相手はゼラバイアだけじゃない…」
エイジ「わかってるぜ、斗牙」
琉菜「グランナイツは牙なき人々のための牙…」
リィル「平和を脅かす全てのものが私達の敵…」
エィナ「その全てをソルグラヴィオンの炎が焼き尽くします!」
ミヅキ「全員、気合十分よ、斗牙!」
斗牙「みんなの力をソルグラヴィオンに込める!」
エイジ「よっしゃ! 行くぜ、悪党共!!」

<フェイが戦闘>
アレックス「隊長! Gソルジャー隊、準備OKです!」
フェイ「我々の任務は全ての悪の殲滅だ! 各員、私に続け!!」

<エスターvsバレン>
バレン「フフフ…どんなに隠そうとしてもお前の心の中は私への恐怖に満ちている」
エスター「それがどうした!? おばけが怖いのは当たり前だ!」「言っとくけど、怖いのはお前だけじゃない! ヘテロダインも、テロリストも、次元獣も、全部怖い!」「だけどね! お前達みたいに他人を怖がらせて喜ぶような奴に絶対に負けたくないんだよ!!」

<甲児vsバレン>
バレン「光子力エネルギー…光の力…。それは人間風情に使いこなせるものではない!」
甲児「どうしてギシン星人が光子力を知っているんだ!?」
バレン「それを知りたくば、私に討たれろ! そして、暗黒の力に身を委ねるのだ!」
甲児「結局はそれかよ、亡霊女!」「だったら、お前の言う光の力でその暗黒って奴を吹き飛ばしてやるぜ!!」

<タケルvsバレン>
タケル「このメカ…やはり、ギシン星のものとはパワーもスピードも違う!」
バレン「このダイダロスは選ばれた暗黒の戦士である私に与えられたものだ!」「この力があれば、ゴッドマーズとて恐れるに足らず! 覚悟しろ、マーズ!」
タケル「そうはさせるか! 兄さんと誓った銀河の平和のためにも負けるわけにはいかないんだ!」

<斗牙vsバレン>
斗牙「お前がどうやってゼラバイアを呼んだかを聞くつもりはない」
バレン「我が暗黒の力に屈するか」
エイジ「そうじゃねえよ! オカルトに染まった亡霊相手じゃまともな会話になりそうもねえからだ!」
斗牙「だが、その暗黒の力は世界に災いを呼ぶものらしい」「だから、僕達は戦う! ソルグラヴィオンの力でその闇を掃うために!!」

<アポロvsバレン>
アポロ「宇宙で戦った時よりもこいつの嫌な臭いが増してやがる!」
バレン「本能で私の力を感じ取ったか! まるで野生の獣だな!」
アポロ「その俺の本能が言ってるぜ! てめえはもっと大きな力の一部を借りてるだけだってな!」
バレン「だが、お前程度では、その一部にさえも勝つ事は出来ない! 今のお前ではな!!」

<マリンvsバレン>
マリン「俺達が次元歪曲宙域に跳ばされたのもお前が関係しているのか!?」
バレン「ほう…」
マリン「ゼラバイアを呼んだという事はお前達は次元を超える力を持っている…」「その力で、あの一帯の次元境界線を歪曲させているのか!?」
バレン「その答えをお前が知る必要はない! なぜなら、ここでお前とそのロボットは暗黒に飲まれるからだ!」

<赤木vsバレン>
バレン「お前さえいなければ、奴等の心を暗黒に包む事が出来たというのに!」
赤木「うるさい! 俺は昔から怪談話は嫌いだったんだ!」
いぶき「ちょっと違うような気がするけど…」
赤木「何だかわからないオカルトが流行るのは世間が暗く沈んでるからって聞く!」「だけど、サラリーマンは不況に負けない! 明るい明日を信じて、今日も働くぞ!!」

<バレン撃破>
バレン「ば、馬鹿な…! このダイダロスを以ってしても奴等に勝てないとは!」
タケル「終わりだ、バレン!」
バレン「マーズ! 私を倒したぐらいで勝った気になるなよ! 暗黒の力はお前を…ああっ!」
〔敵ユニット撃破〕
オリバー「今度こそ、やったようだな」
雷太「だがよ、またよみがえるかも知れないぜ」
マリン「その時は、また俺達で相手をするまでだ。そうだろう、タケル?」
タケル「は、はい…」(これまで以上に強力な戦闘メカだった…。バレンは単なるギシン星人の残党ではないのか…)

<ウィール撃破>
〔敵ユニット撃破〕
赤木「よし! ヘテロダイン撃破だ!」
いぶき「喜ぶのはまだ早いわよ、赤木君」
赤木「わかってますって! 俺達の敵はヘテロダインだけじゃありませんからね!」

<敵全滅・勝利条件達成>
モニカ「ヘテロダイン、ギシン星人、ゼラバイア…その全ての撃墜を確認しました」
キャシー「都市への被害も最小限に押さえられた模様です」
ジェフリー「とりあえずは勝利を収める事が出来たか」
エイジ「ありがとよ、赤木さん。あんたの言葉で目が覚めたぜ」
赤木「お、エイジ。お前も年上を立てる事を覚えたようだな」
斗牙「お世辞ってやつだね、エイジ」
エイジ「そうはっきり言うんじゃねえよ!」
赤木「わかっちゃいたけど、正面から言われると、ちょっとへこむな…」
ミヅキ「ゴメンね、赤木君。うちの若い子達って社会的な常識にちょっと欠けてるから」
琉菜「でも、今日の赤木さん…お世辞抜きでちょっと格好良かったよ」
フェイ「私達が勝てたのは、あなたの言葉のおかげです」
赤木「それは佐伯さんの指揮のおかげでもあるさ。…ね、佐伯さん?」
佐伯「え、ええ…」
ボビー「ほら、佐伯ちゃん…。赤木ちゃんにきちんとエールを返しなさいよ」
佐伯「は、はい」「赤木さん…今日のあなたの檄で部隊は窮地を脱する事が出来ました」
青山「お…和解ムード…」
佐伯「ですが、あのような戦術が常に通用するとは思わないでください」
赤木「結局、それですか!?」
佐伯「…ですが、あなたの言葉が私に勇気を与えてくれた事は認めます。ありがとうございました」
ジェフリー「佐伯君…せっかくの言葉もマイクをオフにしては赤木には聞こえんな」
佐伯「いいんです、ジェフリー艦長。彼の場合、調子に乗らせるとロクな結果にならないでしょうから」
ボビー「もう! 素直じゃないんだから!」
ミーナ(でも…)
ラム(とりあえず、こっちも一件落着ですかね…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

日本
東京 21世紀警備保障

  ~21世紀警備保障 役員室~
西島「…クラッシャー隊はヘテロダインとギシン星人の残党を退けたようだ」
毒島「悔しいが、クラッシャー隊の戦力は通常配備の連邦軍の部隊を上回る」「OZとアロウズに人材と予算が流れている今、連邦軍日本支部は弱体化の一途をたどっているのでな」
西島「だから、私に協力を呼びかけたのか」
毒島「群が力を取り戻すためには、クラッシャー隊の戦力を取り込む必要がある」
西島「手始めに21世紀警備保障をその誕生時と同様に軍の管轄下に置きたいわけか…」「そうすれば、ダイ・ガードも軍の戦力として運用する事も出来るしな」
毒島「その通りだ。だから、私は軍に非協力的な現社長の大河内氏の退陣を願っている」
西島「わかっている。だが、私が21世紀警備保障のトップに立つにはもう少し時間がかかりそうだ」
毒島「策はあるのか?」
西島「株主を納得させるだけの実績を挙げればいい。そのための計画を実行中だ」
毒島「その計画とは何だ?」
西島「私には現社長の大河内以外にも目の上のタンコブがいるのだよ」「零細企業のくせに複数のロボットを持ち、21世紀警備保障を脅かすライバル企業…」
毒島「宇宙の何でも屋か…!」
西島「あれを我が社の傘下に取り込めば、その功績で私はトップに立つ事が出来る」
毒島「………」
西島「何か不満が?」
毒島「い、いや…日本防衛のためには仕方のない事…か…」
西島「毒島少佐、吉報を待っていてくれ。この西島…必ず竹尾ゼネラルカンパニーと21世紀警備保障を手に入れてみせるぞ」

日本
伊豆半島 バトルキャンプ

  ~バトルキャンプ 長官室~
城田「…そうか。グランナイツも無事に合流したか」
佐伯「勝利は収めましたが、色々と問題は残されています」
城田「赤木の事か?」
佐伯「そうです。確かに今回の戦闘において彼の果たした役割が大きかった事は認めます」「ですが私個人は、やはり彼のやり方を容認する事は出来ません」「バトルキャンプに帰還次第、本件について城田参謀に報告ならびにご相談させていただきます」
城田「了解だ。クラッシャー隊参謀として、公平な見解を述べさせてもらおう」
佐伯「では、これより帰還します」
〔モニターの閉じる音〕
城田「私個人は…か…」
大塚「大丈夫なのかね、佐伯君と赤木君の二人は…」
城田「心配は要りませんよ、大塚長官」
大塚「しかしだな…先程の剣幕も相当なものだったではないか」
城田「佐伯は効率を重んじる男です。その彼が個人的には、という条件付きにしたのは赤木の力を認めた事を意味します」「帰還後の私とのミーティングも言うなればグチをこぼしたいだけでしょう」
大塚「つまり、以前の君と同じ状態というわけか」
城田「そう思っていただいて構いません」
大塚「そうか…。では、ミーティング用にいい店を紹介しよう。そこの焼き鳥は絶品だぞ」
城田「それは楽しみです」
〔電話のベル〕
大塚「今度は誰からの通信かな?」
城田「このコールサインは赤木です。内容は佐伯へのグチだと思います」「彼は告げ口や陰口の類は嫌いな男です。こうして私に話す気になったという事は内心では佐伯の事を認めた証拠でしょう」
大塚「つまり、佐伯君と同じというわけか」
城田「佐伯と赤木…。表面的には二人の関係は変わらないでしょうが、もう問題はないでしょう」
大塚「よし…。これでクラッシャー隊は万全の構えで平和を脅かす敵と戦う事が出来るな」「では、城田君…。佐伯君とのミーティング用とは別の店を君に教えよう」「そちらは煮込みと焼きおにぎりが名物だ」
城田「ありがとうございます、大塚長官」
【シナリオエンドデモ終了】


● No8AB「嵐の予兆」 へ戻る

● No10AB「平穏との別離」 へ進む


◆ 「第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。